JPH0150203B2 - - Google Patents

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JPH0150203B2
JPH0150203B2 JP57158421A JP15842182A JPH0150203B2 JP H0150203 B2 JPH0150203 B2 JP H0150203B2 JP 57158421 A JP57158421 A JP 57158421A JP 15842182 A JP15842182 A JP 15842182A JP H0150203 B2 JPH0150203 B2 JP H0150203B2
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JP
Japan
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base material
weight
drug
pharmaceutical preparation
parts
Prior art date
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Expired
Application number
JP57158421A
Other languages
English (en)
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JPS5948416A (ja
Inventor
Shoichi Tokuda
Jusuke Ito
Saburo Ootsuka
Toshuki Yoshikawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
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Priority to JP15842182A priority Critical patent/JPS5948416A/ja
Publication of JPS5948416A publication Critical patent/JPS5948416A/ja
Publication of JPH0150203B2 publication Critical patent/JPH0150203B2/ja
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  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は感圧接着剤中にプロプラノロールを含
有することを特徴とする経皮投与用医薬製剤に関
するものである。 プロプラノロールは、β−アドレナリン受容体
遮断薬であり、そのβ−受容体遮断作用により心
機能を抑制し、心収縮力並びに拍動数を低減し、
また刺激伝導系を抑制することにより狭心症、不
整脈の治療に用いられる。本薬物は一般に1日3
回30〜120mg量を経口的に投与されるわけである
が、個人により最高血中濃度に大きなばらつきが
あり、また食時等の要因により血中濃度が変動し
やすいものである。また比較的持続時間が短いた
め1日2〜3回の投与が必要であり患者にとつて
煩雑である。 本発明者らは上記の欠点を改善する目的で新規
な製剤について種々検討した結果、経口投与に代
り薬物を経皮投与することにより上記欠点を改善
し得ることを見い出した。 即ち本発明の特徴は、経皮投与用製剤を得るた
めにTgが−70〜−10℃の特定のアクリル系共重
合物とプロプラノールと必要に応じて吸収促進
剤、溶解助剤とを組み合わせたことにある。 本製剤を皮膚に適用した場合、優れた抗不整脈
作用を示し、又24時間程度の持続性を示すもので
ある。 本発明の医薬製剤は、有効量のプロプラノロー
ルを経皮的に均一かつ持続的に供給することによ
り良好な薬理効果を示すものである。 本発明に用いる重合物において、Tgが−70℃
以下のものは基材自体の保型性が不充分であると
共に、身体表面に適用した場合、剥離時身体表面
に残留物が生じ、しかも物理的な刺激を皮膚に与
えるので好ましくなく、Tgが−10℃以上では、
重合物中での薬物の移動能が低下するための薬物
放出性が劣り、しかも皮膚面への製剤の密着性が
低下する等の欠点を有し、製造時においても薬物
の重合物への溶解分散性が不充分で安定した製造
を行ないにくいので好ましくないものである。実
用的なTgの範囲は−55℃〜−25℃である。Tgが
−70℃〜−10℃の常温で感圧接着性を有する重合
物は下記の特定のアクリル系共重合物の群から選
ばれる。 しかしながら、これらの系において単体では必
要とするTgが得られないものは、他の系のもの
と組み合わせたり、一般に知られる配合剤を添加
して必要とするTgに調整することができる。 本発明者の実験によれば、前述した本製剤に付
与すべき条件を達成するためのプロプラノロール
を組み合わせるに適当な系はアクリル系共重合物
であることがわかつた。好ましいアクリル系共重
合物は、次の配合組成からなるものである。 アルキル基の平均炭素数が4以上の(メタ)ア
クリル酸アルキルエステルを少なくとも50重量%
含むアクリル系共重合物である。 前記共重合物には(メタ)アクリル酸アルキル
エステルと他の共重合可能な官能性モノマーとの
共重合物を含むものであり、該モノマーは0〜20
重量%、好ましくは0.5〜15重量%の範囲で配合
される。 さらに前記の共重合物には(メタ)アクリル酸
アルキルエステルと他の共重合可能なビニルエス
テルモノマーとの共重合物をも含むものであり、
該モノマーは0〜40重量%、好ましくは10〜30重
量%の範囲で配合される。 アクリル系共重合物を構成するのに使用される
前記モノマーとして以下のものを挙げることがで
きる。 (メタ)アクリル酸アルキルエステルとして
は、n−ブチルアクリレート、n−ブチルメタア
クリレート、ヘキシルアクリレート、2−エチル
ブチルアクリレート、イソオクチルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート、デシルア
クリレート、ドデシルメタアクリレートなどであ
る。 前記エステル類と共重合可能な官能性モノマー
としては、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、無
水マレイン酸、ヒドロキシプロピルアクリレー
ト、アクリロニトリルなどを挙げることができ
る。 また前記エステル類と共重合可能なビニルエス
テルモノマーとしては、酢酸ビニル、プロピオン
酸ビニルなどを挙げることができる。 前記重合物(又は共重合物)と薬物とからなる
製剤中の薬物量は1〜25重量%、好ましくは2〜
15重量%となるよう調整される。 上記製剤に必要に応じて配合される吸収促進
剤、溶解剤としては、グリセリン、N−メチル−
2−ピロリドン、ラノリン、ジエチルセパケー
ト、ドデシルブロマイド、N,N−ジメチルアセ
トアミド単独又はこれらの組み合わせたものを挙
げることができる。配合量としては前記重合物
(又は共重合物)に対し1〜15重量%、好ましく
は2〜10重量%となるよう調整される。 このように調整された基剤は、適用体表面の伸
縮挙動に追従するに充分な可撓性かつ伸張生を有
する裏打ち部材上に通常5〜300mμの厚みで形
成される。 裏打ち部材としては、ポリオレフイン、ポリウ
レタン、ポリビニルアルコール、塩化ビニリデ
ン、ポリアミド、エチレン−酢酸ビニル共重合体
などのフイルム又はシート、ゴム及び/又は合成
樹脂製発泡シート又はフイルム、不織物、織布、
編布、紙などを挙げることができる。 しかして、本製剤は個人により皮膚にカユミな
どを発生させることがあるので、実質的に通気性
又は透湿性を有しない裏打ち部材には、物理的又
は化学的手法により、孔、切れ目などを施すのが
よい。また裏打ち部材は、少なくとも10%、好ま
しくは50%以上、実用的には100〜800%伸びる材
質のものを選択するか、或いは伸縮加工を施した
ものを使用するのが、製剤が適用体表面から剥れ
たり、違和感を少なくするうえから好ましいもの
である。 以下本発明の実施例を示す。文中部とあるのは
重量部を示す。 実施例 1 三つ口フラスコに2−エチルヘキシルアクリレ
ート95部、アクリル酸5部を仕込み、不活性ガス
下でさらに酢酸エチルを25部添加する。これに重
合開始剤としてのアゾビスイソブチロニトリルを
0.3部添加し、酢酸エチルを滴下しつつ反応温度
60〜64℃で10時間重合を行い、固型分濃度35重量
%、粘度(at30℃)750ポイズの共重合物(Tg−
53℃)の溶液を得る。 この共重合物溶液の固型分100部に対して、プ
ロプラノロール10部をラノリン5部に均一混合し
たものを添加混合し、これを離型ライナー上に乾
燥後の厚みが50μmとなるように塗布乾燥して成
形し、これを酸化処理を表面に施したポリエチレ
ンフイルムの処理面を介して貼り合わせて圧着
し、本発明の医薬製剤を得る。 実施例 2 2−エチルヘキシルアクリレート55部、エトキ
シエチルアクリレート15部、酢酸ビニル30部、過
酸化ベンゾイル0.1部を三つ口フラスコに入れ、
さらに酢酸エチルを滴下しつつ反応温度約60℃で
12時間重合を行い、固型分濃度32重量%、粘度
(at30℃)650ポイズの共重合物(Tg−49℃)の
溶液を得る。以下実施例1と同様の操作を行な
い、本発明の医薬製剤を得る。 実施例 3 三つ口フラスコにイソオクチルアクリレート及
びブチルアクリレート夫々50部を仕込み、重合開
始剤としてのアゾビスイソブチロニトリルを0.3
部添加し、酢酸エチルを滴下しつつ反応温度60〜
64℃で8時間重合を行い、固型分濃度40重量%、
粘度(at30℃)410ポイズの共重合物(Tg−51
℃)の溶液を得る。 この共重合物溶液の固型分100部に対して、プ
ロプラノロール8部をn−メチル−2−ピロリド
ン5部と均一混合したものを添加混合し、これを
離型ライナー上に乾燥後の厚みが60μmとなるよ
【表】 第1表中の血漿中濃度測定法:採血した血液を
直に遠心分離して得た血漿1mlに0.5M−
Na2HPO4水溶液(PH9.5)0.5mlおよびプロネタ
ロールのメタノール溶液(1μg/ml)50μを加
えた後、エーテルで抽出し、エーテル層から
0.5N−塩酸で抽出し、さらに1N−NaOHでPH11
にして再びエーテルで抽出して、窒素気流下で乾
固する。これに20%無水ペンタフルオロプロピオ
ン酸−酢酸エチル溶液25μを加え、20秒間振と
う混合した後、30℃で30分間放置する。次に室温
で窒素気流下乾固し、n−ヘキサン100μを加
えて溶解し、ガスクロマトグラフ用試料とする。
この試料を次記条件に設定したガスクロマトグラ
フで測定する。 線源:13mCiの 63Ni キヤリヤ−ガス:窒素ガス40ml/min カラム温度 :190℃ 検出器温度 :350℃ 注入口温度 :300℃ カラム:内径4mm、長さ1.8mmのガラス製カラム 充填剤:3%シリコンOV−17/GaschromQ
(100−80メツシユ)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 裏打ち部材と、該部材の一方の表面に形成さ
    れた薬物含有基材層とからなり、前記部材は適用
    体表面の伸縮挙動に追従するに充分な可撓性かつ
    伸張性を有し、前記基材はアルキル基の平均炭素
    数が4以上の(メタ)アクリル酸アルキルエステ
    ルを少なくとも50重量%共重合してなり、ガラス
    転移温度(Tg)を−70℃〜−10℃に調整した常
    温で感圧接着性を有する重合物とプロプラノロー
    ルとを必須成分とすることを特徴とする医薬製
    剤。 2 薬物含有基材が吸収促進剤及び/又は溶解剤
    を含むものである特許請求の範囲第1項記載の医
    薬製剤。 3 基材中のプロプラノロール含有量が1〜25重
    量%である特許請求の範囲第1〜2項のいずれか
    に記載の医薬製剤。
JP15842182A 1982-09-10 1982-09-10 医薬製剤 Granted JPS5948416A (ja)

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