JP2869167B2 - 徐放性貼付製剤 - Google Patents
徐放性貼付製剤Info
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は薬物を経皮的に徐々に生体内投与する徐放性
貼付製剤に関するものである。
貼付製剤に関するものである。
<従来の技術> 近年、薬物を生体内に投与する手段として、皮膚面を
通して投与する経皮投与方法が持続的な薬効の発現、生
物学的な利用率の向上、副作用の低減などの長所から盛
んに開発されている。
通して投与する経皮投与方法が持続的な薬効の発現、生
物学的な利用率の向上、副作用の低減などの長所から盛
んに開発されている。
通常、このような方法を採用する貼付製剤の基本構造
は、プラスチックフィルムや不織布などの担持体上に薬
物を含有する粘着剤層を形成させたものであり、薬物含
有層を種々工夫することによって薬物放出をコントロー
ルしようとするものである。
は、プラスチックフィルムや不織布などの担持体上に薬
物を含有する粘着剤層を形成させたものであり、薬物含
有層を種々工夫することによって薬物放出をコントロー
ルしようとするものである。
例えば、特公昭54−16566号公報には薬物の放出をコ
ントロールするために、薬物含有層と皮膚貼付面との間
に放出制御膜を設けた製剤や薬物の放出を制御するマイ
クロカプセルを粘着剤中に分散させた貼付製剤が開示さ
れている。
ントロールするために、薬物含有層と皮膚貼付面との間
に放出制御膜を設けた製剤や薬物の放出を制御するマイ
クロカプセルを粘着剤中に分散させた貼付製剤が開示さ
れている。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら、このような製剤は放出制御手段を別途
必要とするので、構成が複雑となって製造上の煩雑さが
生じる。また、薬物放出制御膜やマイクロカプセルを利
用して薬物の放出制御を行っているが、これらを通過す
る過程が律速過程となって必要充分量の薬物の放出が得
られなかったり、含有薬物の有効利用率が充分でなかっ
たりする。さらに、これらの膜やマイクロカプセルに僅
かの欠損部があっても厳格な放出制御が行われなくな
り、また、このような製剤では保存中に薬物が粘着剤層
中に移行してしまうので、貼付使用時には放出制御膜に
よる徐放効果が充分に得られないことがある。
必要とするので、構成が複雑となって製造上の煩雑さが
生じる。また、薬物放出制御膜やマイクロカプセルを利
用して薬物の放出制御を行っているが、これらを通過す
る過程が律速過程となって必要充分量の薬物の放出が得
られなかったり、含有薬物の有効利用率が充分でなかっ
たりする。さらに、これらの膜やマイクロカプセルに僅
かの欠損部があっても厳格な放出制御が行われなくな
り、また、このような製剤では保存中に薬物が粘着剤層
中に移行してしまうので、貼付使用時には放出制御膜に
よる徐放効果が充分に得られないことがある。
近年、循環器系統をはじめとして各種慢性疾患を有す
る人が徐々に増加しており、優れた持続的薬理効果を発
揮する製剤の開発が切望されている。しかし、このよう
な要望を充分に満たす製剤が開発されていないのが実情
である。
る人が徐々に増加しており、優れた持続的薬理効果を発
揮する製剤の開発が切望されている。しかし、このよう
な要望を充分に満たす製剤が開発されていないのが実情
である。
また、その他の貼付製剤の例としては、特開昭51−10
4021号公報、特開昭54−20129号公報(特公昭62−14526
号公報)、特開昭56−125311号公報などにみられるが、
これらは本発明と同様、ポリイソブチレンをベースポリ
マーとして用いたものである。これらの製剤は粘着性基
材中に薬物の溶解および放出のための担体(キャリヤ
ー)として鉱油を必須成分として含有したものであり、
薬物と鉱油もしくは鉱油中の不純物成分との相互作用に
より製剤中の薬物の経時的な安定性が低下することが懸
念される。また、液状物質である鉱油を薬物の担体とし
て使用するために、製剤中からの薬物の放出が極めて速
くなるので、急激な血中濃度の上昇に伴う重篤な副作用
が発現したり、貼付製剤の利点である薬効の持続性に欠
けるという問題を生じ、鉱油を含有する上記基材は薬物
の徐放を目的する貼付製剤としては、決して良好な基材
とは云い難いものであった。
4021号公報、特開昭54−20129号公報(特公昭62−14526
号公報)、特開昭56−125311号公報などにみられるが、
これらは本発明と同様、ポリイソブチレンをベースポリ
マーとして用いたものである。これらの製剤は粘着性基
材中に薬物の溶解および放出のための担体(キャリヤ
ー)として鉱油を必須成分として含有したものであり、
薬物と鉱油もしくは鉱油中の不純物成分との相互作用に
より製剤中の薬物の経時的な安定性が低下することが懸
念される。また、液状物質である鉱油を薬物の担体とし
て使用するために、製剤中からの薬物の放出が極めて速
くなるので、急激な血中濃度の上昇に伴う重篤な副作用
が発現したり、貼付製剤の利点である薬効の持続性に欠
けるという問題を生じ、鉱油を含有する上記基材は薬物
の徐放を目的する貼付製剤としては、決して良好な基材
とは云い難いものであった。
<課題を解決するための手段> 本発明は上記従来から徐放性貼付製剤が有する問題点
を解決するためのものであって、その目的とするところ
は有効成分としての薬物を持続的に、かつ効果的に経皮
吸収させて優れた薬効を発現させうる徐放性貼付製剤を
提供することにある。
を解決するためのものであって、その目的とするところ
は有効成分としての薬物を持続的に、かつ効果的に経皮
吸収させて優れた薬効を発現させうる徐放性貼付製剤を
提供することにある。
本発明者らは上記目的を達成すべく鋭意検討を重ねた
結果、合成ゴムであるポリイソブチレンと熱可塑性樹脂
からなる基材が薬物保持用および皮膚面貼着用の粘着性
基材として好適であり、鉱油などの薬物保持用および放
出用担体を含有させずとも、直接粘着性基材中に薬物を
含有させた場合に、薬物の長時間にわたる持続放出性お
よび安定性が良好となることを見い出し、本発明を完成
するに至った。なお、ポリイソブチレンに代えて粘着性
基材として一般に用いられているアクリル系粘着剤を用
い、これに熱可塑性樹脂を組み合わせたところ、長時間
にわたって持続的に薬物の放出が得られない場合があっ
た。
結果、合成ゴムであるポリイソブチレンと熱可塑性樹脂
からなる基材が薬物保持用および皮膚面貼着用の粘着性
基材として好適であり、鉱油などの薬物保持用および放
出用担体を含有させずとも、直接粘着性基材中に薬物を
含有させた場合に、薬物の長時間にわたる持続放出性お
よび安定性が良好となることを見い出し、本発明を完成
するに至った。なお、ポリイソブチレンに代えて粘着性
基材として一般に用いられているアクリル系粘着剤を用
い、これに熱可塑性樹脂を組み合わせたところ、長時間
にわたって持続的に薬物の放出が得られない場合があっ
た。
即ち、本発明の徐放性貼付製剤は、薬物(但し、ツロ
ブテロールを除く)を感圧性接着剤中に含有させてなる
基材層が担持体上に形成され、かつ該感圧性接着剤が50
0〜4000の粘度平均分子量を有する第一ポリイソブチレ
ンと、10000〜200000の粘度平均分子量を有する第二ポ
リイソブチレンと、900000〜2100000の粘度平均分子量
を有する第三ポリイソブチレンの群から選ばれ、第三ポ
リイソブチレンを必須成分とする二種以上のポリイソブ
チレンの混合物、および軟化点が50〜250℃である熱可
塑性樹脂を主体として構成されていることを特徴とする
ものである。
ブテロールを除く)を感圧性接着剤中に含有させてなる
基材層が担持体上に形成され、かつ該感圧性接着剤が50
0〜4000の粘度平均分子量を有する第一ポリイソブチレ
ンと、10000〜200000の粘度平均分子量を有する第二ポ
リイソブチレンと、900000〜2100000の粘度平均分子量
を有する第三ポリイソブチレンの群から選ばれ、第三ポ
リイソブチレンを必須成分とする二種以上のポリイソブ
チレンの混合物、および軟化点が50〜250℃である熱可
塑性樹脂を主体として構成されていることを特徴とする
ものである。
本発明における感圧性接着剤はポリイソブチレンおよ
び熱可塑性樹脂を主体とするものであり、ポリイソブチ
レンとしては500〜4000の粘度平均分子量を有する第一
ポリイソブチレンと、10000〜200000の粘度平均分子量
を有する第二ポリイソブチレンと、900000〜2100000の
粘度平均分子量を有する第三ポリイソブチレンの群から
選ばれる二種以上のポリイソブチレンの混合物であるも
のを用いることが好適である。
び熱可塑性樹脂を主体とするものであり、ポリイソブチ
レンとしては500〜4000の粘度平均分子量を有する第一
ポリイソブチレンと、10000〜200000の粘度平均分子量
を有する第二ポリイソブチレンと、900000〜2100000の
粘度平均分子量を有する第三ポリイソブチレンの群から
選ばれる二種以上のポリイソブチレンの混合物であるも
のを用いることが好適である。
本発明において、上記第一ポリイソブチレンは感圧性
接着剤層に適度な柔軟性および接着性を付与し、第三ポ
リイソブチレンは感圧性接着剤層に適度な凝集力および
薬物の良好な放出特性を付与するものであり、第二ポリ
イソブチレンは上記両者の中間特性を付与するものであ
る。
接着剤層に適度な柔軟性および接着性を付与し、第三ポ
リイソブチレンは感圧性接着剤層に適度な凝集力および
薬物の良好な放出特性を付与するものであり、第二ポリ
イソブチレンは上記両者の中間特性を付与するものであ
る。
上記各ポリイソブチレンは薬物の放出性や皮膚接着性
の点から第三ポリイソブチレンを必須成分として10〜80
重量%、好ましくは20〜50重量%含有し、第一ポリイソ
ブチレンを0〜80重量%、好ましくは10〜60重量%、第
二ポリイソブチレンを0〜90重量%、好ましくは10〜80
重量%の範囲で配合することが好ましい。
の点から第三ポリイソブチレンを必須成分として10〜80
重量%、好ましくは20〜50重量%含有し、第一ポリイソ
ブチレンを0〜80重量%、好ましくは10〜60重量%、第
二ポリイソブチレンを0〜90重量%、好ましくは10〜80
重量%の範囲で配合することが好ましい。
また、本発明における感圧性接着剤に用いるポリイソ
ブチレンは、ポリイソブチレンを主成分としてイソプレ
ンゴムを含有する、所謂ブチルゴムを用いても差支えな
く、本発明の目的を充分に達成できるものである。さら
に、本発明における上記感圧性接着剤には熱可塑性樹脂
を含有する。該可塑性樹脂を上記ポリイソブチレンと共
に感圧性接着剤層中に含有させることによって、感圧性
接着剤層中で薬物が拡散移動する際に適度な拡散障害と
して作用し、持続的にかつ効率的に薬物が皮膚面へ放出
され、生体内へ長時間にわたって経皮吸収して効力の持
続化が達成できるものである。
ブチレンは、ポリイソブチレンを主成分としてイソプレ
ンゴムを含有する、所謂ブチルゴムを用いても差支えな
く、本発明の目的を充分に達成できるものである。さら
に、本発明における上記感圧性接着剤には熱可塑性樹脂
を含有する。該可塑性樹脂を上記ポリイソブチレンと共
に感圧性接着剤層中に含有させることによって、感圧性
接着剤層中で薬物が拡散移動する際に適度な拡散障害と
して作用し、持続的にかつ効率的に薬物が皮膚面へ放出
され、生体内へ長時間にわたって経皮吸収して効力の持
続化が達成できるものである。
このような熱可塑性樹脂としては、例えば常温で固体
状態、好ましくは液晶状態のものが採用され、軟化点と
しては50〜250℃のものが好ましく、具体的にはロジン
またはその誘導体、テルペン樹脂、テルペン・フェノー
ル樹脂、石油樹脂、アルキル・フェノール樹脂、キシレ
ン樹脂などの所謂粘着付与性樹脂が挙げられる。これら
の樹脂は一種もしくは二種以上を50重量%以下、好まし
くは5〜40重量%の範囲で配合する。
状態、好ましくは液晶状態のものが採用され、軟化点と
しては50〜250℃のものが好ましく、具体的にはロジン
またはその誘導体、テルペン樹脂、テルペン・フェノー
ル樹脂、石油樹脂、アルキル・フェノール樹脂、キシレ
ン樹脂などの所謂粘着付与性樹脂が挙げられる。これら
の樹脂は一種もしくは二種以上を50重量%以下、好まし
くは5〜40重量%の範囲で配合する。
本発明において上記ポリイソブチレンおよび熱可塑性
樹脂を主体とする感圧性接着剤は、薬物を溶解または分
散状態にて含有する薬物保持体として機能し、また該接
着剤からなる層は、含有する薬物を適度な速度で拡散移
動させることによって適用する皮膚面へ持続的に放出
し、生体内へ経皮吸収させる放出コントロール層として
も機能するものである。このように薬物が感圧性接着剤
中に含有されて、かつその中を徐々に拡散移動すること
によって本発明の徐放性貼付製剤は、長時間にわたって
その薬効を発揮するものである。
樹脂を主体とする感圧性接着剤は、薬物を溶解または分
散状態にて含有する薬物保持体として機能し、また該接
着剤からなる層は、含有する薬物を適度な速度で拡散移
動させることによって適用する皮膚面へ持続的に放出
し、生体内へ経皮吸収させる放出コントロール層として
も機能するものである。このように薬物が感圧性接着剤
中に含有されて、かつその中を徐々に拡散移動すること
によって本発明の徐放性貼付製剤は、長時間にわたって
その薬効を発揮するものである。
本発明の徐放性貼付製剤において有効成分として用い
る薬物は、局所系や全身系に作用するものが使用でき、
例えば消炎鎮痛剤、催眠鎮静剤、精神安定剤、降圧剤、
抗生物質、麻酔剤、抗菌剤、ビタミン剤、抗癇癪剤、血
管拡張剤、抗ヒスタミン剤などが目的とする治療用途に
応じて適宜選択される。なお、本発明の薬物には気管支
喘息、慢性気管支炎、喘息性気管支炎等の気道閉塞性障
害の持続的な緩解を目的とするβ−刺激薬としてのツロ
ブテロールを含まないものである。上記薬物のうち特に
好適な薬物としては分子量が低くて融点が低いものや脂
溶性の高い薬物が好適であり、脂溶性の高い薬物は経皮
吸収性が良好であり、本発明における徐放化の効果が高
い。これらの薬物は通常、感圧性接着剤中に0.1〜50重
量%、好ましくは1〜30重量%の範囲で溶解もしくは分
散状態にて含有することが望ましい。含有量が0.1重量
%に満たない場合は、充分な薬効が期待できなかった
り、持続的な薬効の発現が望めない場合がある。また、
50重量%を超えて含有させた場合は、増量による薬効お
よび持続性の向上が望めないだけでなく、感圧性接着剤
層の皮膚接着性が低下する傾向を示し好ましくない。
る薬物は、局所系や全身系に作用するものが使用でき、
例えば消炎鎮痛剤、催眠鎮静剤、精神安定剤、降圧剤、
抗生物質、麻酔剤、抗菌剤、ビタミン剤、抗癇癪剤、血
管拡張剤、抗ヒスタミン剤などが目的とする治療用途に
応じて適宜選択される。なお、本発明の薬物には気管支
喘息、慢性気管支炎、喘息性気管支炎等の気道閉塞性障
害の持続的な緩解を目的とするβ−刺激薬としてのツロ
ブテロールを含まないものである。上記薬物のうち特に
好適な薬物としては分子量が低くて融点が低いものや脂
溶性の高い薬物が好適であり、脂溶性の高い薬物は経皮
吸収性が良好であり、本発明における徐放化の効果が高
い。これらの薬物は通常、感圧性接着剤中に0.1〜50重
量%、好ましくは1〜30重量%の範囲で溶解もしくは分
散状態にて含有することが望ましい。含有量が0.1重量
%に満たない場合は、充分な薬効が期待できなかった
り、持続的な薬効の発現が望めない場合がある。また、
50重量%を超えて含有させた場合は、増量による薬効お
よび持続性の向上が望めないだけでなく、感圧性接着剤
層の皮膚接着性が低下する傾向を示し好ましくない。
本発明の徐放性貼付製剤に用いられる担持体として
は、特に限定されないが、皮膚面に貼着した際に著しい
違和感を生じない程度に柔軟性を有するものが好まし
く、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステ
ル、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリテトラフルオロエ
チレンなどのプラスチックフィルム、アルミニウム箔、
すず箔などの金属箱、不織布、布、紙などからなる単層
フィルムやこれらの積層フィルムが使用できる。また、
これらの担持体は前記基材層との密着性、投錨性を向上
させるために感圧性接着剤層形成面にコロナ放電処理や
プラズマ処理、酸化処理などを施すことが好ましい。
は、特に限定されないが、皮膚面に貼着した際に著しい
違和感を生じない程度に柔軟性を有するものが好まし
く、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステ
ル、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリテトラフルオロエ
チレンなどのプラスチックフィルム、アルミニウム箔、
すず箔などの金属箱、不織布、布、紙などからなる単層
フィルムやこれらの積層フィルムが使用できる。また、
これらの担持体は前記基材層との密着性、投錨性を向上
させるために感圧性接着剤層形成面にコロナ放電処理や
プラズマ処理、酸化処理などを施すことが好ましい。
本発明の徐放性貼付製剤は上記担持体の表面に前記感
圧性接着剤層を形成してなるものであるが、皮膚面への
貼着の直前までは基材層の露出面に、シリコーン樹脂や
フッ素樹脂などの塗布によって剥離処理を施した紙やプ
ラスチックフィルムなどの離型ライナーにて被覆、保護
することが好ましい。
圧性接着剤層を形成してなるものであるが、皮膚面への
貼着の直前までは基材層の露出面に、シリコーン樹脂や
フッ素樹脂などの塗布によって剥離処理を施した紙やプ
ラスチックフィルムなどの離型ライナーにて被覆、保護
することが好ましい。
<発明の効果> 本発明の徐放性貼付製剤は以上のように、含有する薬
物が皮膚を経由して直接循環血中に持続的に放出される
ので、経口投与時に生じる肝臓での初回通過効果による
代謝を受けず、また一時的な血中濃度の上昇による副作
用も生じないものであり、製剤中に含有する薬物の生物
学的利用率が高まり、効率よく生体内へ投与できるもの
である。
物が皮膚を経由して直接循環血中に持続的に放出される
ので、経口投与時に生じる肝臓での初回通過効果による
代謝を受けず、また一時的な血中濃度の上昇による副作
用も生じないものであり、製剤中に含有する薬物の生物
学的利用率が高まり、効率よく生体内へ投与できるもの
である。
また、薬物を含有する感圧性接着剤層は、従来の貼付
製剤のように鉱油のような薬物の溶解用や放出用の担体
を含有しないので、含有する薬物との相互作用が少な
く、薬物の経時的な安定性が極めて良好なものである。
製剤のように鉱油のような薬物の溶解用や放出用の担体
を含有しないので、含有する薬物との相互作用が少な
く、薬物の経時的な安定性が極めて良好なものである。
さらに、熱可塑性樹脂を感圧性接着剤に配合、含有さ
せているので、これが薬物の拡散移動障害として作用す
るものと推定され、持続的放出性がさらに向上するもの
となり、有効血中濃度の維持すなわち効果の持続性に優
れるようになる。その結果、投与回数(単位時間当りの
貼付回数)も減少できるので、皮膚刺激性が緩和される
ものである。
せているので、これが薬物の拡散移動障害として作用す
るものと推定され、持続的放出性がさらに向上するもの
となり、有効血中濃度の維持すなわち効果の持続性に優
れるようになる。その結果、投与回数(単位時間当りの
貼付回数)も減少できるので、皮膚刺激性が緩和される
ものである。
<実施例> 以下に本発明の実施例を示し、さらに具体的に説明す
る。なお、実施例中、部および%とあるのは、それぞれ
重量部および重量%を意味するものである。
る。なお、実施例中、部および%とあるのは、それぞれ
重量部および重量%を意味するものである。
実施例1 第三ポリイソブチレン(粘度平均分子量990000、VIST
ANEX MML−80、エクソン化学社製)28.5部、第二ポリイ
ソブチレン(粘度平均分子量60000、HIMOL 6H、日本石
油化学社製)43部、第一ポリイソブチレン(粘度平均分
子量1260、HV−300、日本石油化学社製)8.5部、脂環族
系石油樹脂(軟化点100℃、アルコンP−100、荒川化学
工業社製)20部をヘキサンに溶解して得た感圧性接着剤
溶液(固形分濃度30%)に、β−遮断剤としてのメトプ
ロロールを添加混合し、離型ライナー上に乾燥後の厚み
が40μmとなるように塗布、乾燥して感圧性接着剤層を
形成した。
ANEX MML−80、エクソン化学社製)28.5部、第二ポリイ
ソブチレン(粘度平均分子量60000、HIMOL 6H、日本石
油化学社製)43部、第一ポリイソブチレン(粘度平均分
子量1260、HV−300、日本石油化学社製)8.5部、脂環族
系石油樹脂(軟化点100℃、アルコンP−100、荒川化学
工業社製)20部をヘキサンに溶解して得た感圧性接着剤
溶液(固形分濃度30%)に、β−遮断剤としてのメトプ
ロロールを添加混合し、離型ライナー上に乾燥後の厚み
が40μmとなるように塗布、乾燥して感圧性接着剤層を
形成した。
次に、ポリエステルフィルム(厚み25μm)に上記に
て得た感圧性接着剤層を転着して本発明の徐放性貼付製
剤(感圧性接着剤層中のメトプロロール含有量20%)を
得た。
て得た感圧性接着剤層を転着して本発明の徐放性貼付製
剤(感圧性接着剤層中のメトプロロール含有量20%)を
得た。
実施例2 実施例1において薬物を消炎鎮痛剤としてのケトプロ
フェンとした以外は実施例1と同様にして本発明の徐放
性貼付製剤(感圧性接着剤層中のケトプロフェン含有量
20%)を得た。
フェンとした以外は実施例1と同様にして本発明の徐放
性貼付製剤(感圧性接着剤層中のケトプロフェン含有量
20%)を得た。
実施例3 第三ポリイソブチレン(粘度平均分子量1200000、VIS
TANEX MML−100、エクソン化学社製)33.5部、第二ポリ
イソブチレン(粘度平均分子量40000、HIMOL 4H、日本
石油化学社製)33.5部、第一ポリイソブチレン(粘度平
均分子量1260、HV−300、日本石油化学社製)16.5部、
脂環族系石油樹脂(軟化点105℃、エスコレッツ5300、
荒川化学工業社製)16.5部をヘキサンに溶解して得た感
圧性接着剤溶液(固形分濃度30%)に、冠血管拡張剤と
しての硝酸イソソルビドを添加混合し、離型ライナー上
に乾燥後の厚みが40μmとなるように塗布、乾燥して感
圧性接着剤層を形成した。
TANEX MML−100、エクソン化学社製)33.5部、第二ポリ
イソブチレン(粘度平均分子量40000、HIMOL 4H、日本
石油化学社製)33.5部、第一ポリイソブチレン(粘度平
均分子量1260、HV−300、日本石油化学社製)16.5部、
脂環族系石油樹脂(軟化点105℃、エスコレッツ5300、
荒川化学工業社製)16.5部をヘキサンに溶解して得た感
圧性接着剤溶液(固形分濃度30%)に、冠血管拡張剤と
しての硝酸イソソルビドを添加混合し、離型ライナー上
に乾燥後の厚みが40μmとなるように塗布、乾燥して感
圧性接着剤層を形成した。
次に、ポリエステルフィルム(厚み25μm)に上記に
て得た感圧性接着剤層を転着して本発明の徐放性貼付製
剤(感圧性接着剤層中の硝酸イソソルビド含有量10%)
を得た。
て得た感圧性接着剤層を転着して本発明の徐放性貼付製
剤(感圧性接着剤層中の硝酸イソソルビド含有量10%)
を得た。
比較例1 実施例1において脂環族系石油樹脂を配合しなかった
以外は、実施例1と同様の比率にて各成分を配合して貼
付製剤(感圧性接着剤層中のメトプロロール含有量20
%)を得た。
以外は、実施例1と同様の比率にて各成分を配合して貼
付製剤(感圧性接着剤層中のメトプロロール含有量20
%)を得た。
比較例2 実施例2において脂環族系石油樹脂を配合しなかった
以外は、実施例2と同様の比率にて各成分を配合して貼
付製剤(感圧性接着剤層中のケトプロフェン含有量20
%)を得た。
以外は、実施例2と同様の比率にて各成分を配合して貼
付製剤(感圧性接着剤層中のケトプロフェン含有量20
%)を得た。
比較例3 実施例3において脂環族系石油樹脂を配合しなかった
以外は、実施例3と同様の比率にて各成分を配合して貼
付製剤(感圧性接着剤層中の硝酸イソソルビド含有量10
%)を得た。
以外は、実施例3と同様の比率にて各成分を配合して貼
付製剤(感圧性接着剤層中の硝酸イソソルビド含有量10
%)を得た。
比較例4 アクリル酸2−エチルヘキシル60部、アクリル酸2−
メトキシエチル40部、過酸化ベンゾイル0.2部を重合用
フラスコに仕込み、不活性ガス雰囲気下にて重合反応を
行なった。
メトキシエチル40部、過酸化ベンゾイル0.2部を重合用
フラスコに仕込み、不活性ガス雰囲気下にて重合反応を
行なった。
重合反応中、撹拌速度と外浴温度の調節、および重合
溶媒としての酢酸エチルの滴下によって、反応温度を約
60℃に制御し、約12時間の反応を行なってアクリル酸エ
ステル系共重合物溶液(固形分濃度28.0%)を得た。
溶媒としての酢酸エチルの滴下によって、反応温度を約
60℃に制御し、約12時間の反応を行なってアクリル酸エ
ステル系共重合物溶液(固形分濃度28.0%)を得た。
この溶液の固形分80部に対して脂環族系石油樹脂(軟
化点100℃、アルコンP−100、荒川化学工業社製)20部
を添加して感圧性接着剤溶液とし、実施例1と同様にメ
トプロロールを添加混合した以外は、実施例1と同様に
して貼付製剤(感圧性接着剤層中のメトプロロール含有
量20%)を得た。
化点100℃、アルコンP−100、荒川化学工業社製)20部
を添加して感圧性接着剤溶液とし、実施例1と同様にメ
トプロロールを添加混合した以外は、実施例1と同様に
して貼付製剤(感圧性接着剤層中のメトプロロール含有
量20%)を得た。
上記実施例1〜3および比較例1〜4にて得られた貼
付製剤を生体に適用し、適用後における各薬物の血中濃
度の推移を第1図〜第3図に示した。
付製剤を生体に適用し、適用後における各薬物の血中濃
度の推移を第1図〜第3図に示した。
なお、実施例1、比較例1および比較例4にて得られ
た貼付製剤は50cm2の大きさの試験片に、実施例2およ
び比較例2にて得られた貼付製剤は70cm2、実施例3お
よび比較例3にて得られた貼付製剤は100cm2の大きさの
試験片に裁断して皮膚面に貼付し、ガスクロマトグラフ
法によって血中濃度を測定した。
た貼付製剤は50cm2の大きさの試験片に、実施例2およ
び比較例2にて得られた貼付製剤は70cm2、実施例3お
よび比較例3にて得られた貼付製剤は100cm2の大きさの
試験片に裁断して皮膚面に貼付し、ガスクロマトグラフ
法によって血中濃度を測定した。
第1図は実施例1、比較例1および比較例4にて得られ
た貼付製剤を皮膚適用した際の血中濃度の推移、第2図
は実施例2および比較例2にて得られた貼付製剤、第3
図は実施例3および比較例3にて得られた貼付製剤を皮
膚適用した際の血中濃度の推移を示す。
た貼付製剤を皮膚適用した際の血中濃度の推移、第2図
は実施例2および比較例2にて得られた貼付製剤、第3
図は実施例3および比較例3にて得られた貼付製剤を皮
膚適用した際の血中濃度の推移を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−99720(JP,A) 特開 昭60−204715(JP,A) 特開 昭61−271219(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 9/70
Claims (2)
- 【請求項1】薬物(但し、ツロブテロールを除く)を感
圧性接着剤中に含有させてなる基材層が担持体上に形成
され、かつ該感圧性接着剤が500〜4000の粘度平均分子
量を有する第一ポリイソブチレン0〜80重量%と、1000
0〜200000の粘度平均分子量を有する第二ポリイソブチ
レン0〜90重量%と、900000〜2100000の粘度平均分子
量を有する第三ポリイソブチレン10〜80重量%の群から
選ばれ、第三ポリイソブチレンを必須成分とする二種以
上のポリイソブチレンの混合物、および軟化点が50〜25
0℃である熱可塑性樹脂5〜40重量%を主体として構成
されていることを特徴とする徐放性貼付製剤。 - 【請求項2】感圧性接着剤が、500〜4000の粘度平均分
子量を有する第一ポリイソブチレン10〜60重量%と、10
000〜200000の粘度平均分子量を有する第二ポリイソブ
チレン10〜80重量%と、900000〜2100000の粘度平均分
子量を有する第三ポリイソブチレン20〜50重量%の群か
ら選ばれる二種以上のポリイソブチレンの混合物、およ
び軟化点が50〜250℃である熱可塑性樹脂5〜40重量%
を主体として構成されている請求項(1)記載の徐放性
貼付製剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21263990A JP2869167B2 (ja) | 1990-08-09 | 1990-08-09 | 徐放性貼付製剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21263990A JP2869167B2 (ja) | 1990-08-09 | 1990-08-09 | 徐放性貼付製剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0495023A JPH0495023A (ja) | 1992-03-27 |
| JP2869167B2 true JP2869167B2 (ja) | 1999-03-10 |
Family
ID=16625976
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21263990A Expired - Lifetime JP2869167B2 (ja) | 1990-08-09 | 1990-08-09 | 徐放性貼付製剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2869167B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| ES2172584T3 (es) * | 1994-05-18 | 2002-10-01 | Hisamitsu Pharmaceutical Co | Preparacion administrable por via percutanea para tratar trastornos de la miccion. |
| DE10054713C2 (de) * | 1999-11-29 | 2002-07-18 | Lohmann Therapie Syst Lts | Transdermale Therapeutische Systeme mit verbesserter Stabilität und ein Verfahren zu ihrer Herstellung |
| MXPA02005292A (es) * | 1999-11-29 | 2002-12-11 | Lohmann Therapie Syst Lts | Sistemas terapeuticos transdermicos que tienen estabilidad mejorada y su produccion. |
| TWI296531B (en) * | 2002-10-18 | 2008-05-11 | Hisamitsu Pharmaceutical Co | Transdermal adhesive preparations for topical administration of fentanyl |
| KR101659332B1 (ko) * | 2009-09-30 | 2016-09-23 | 주식회사 이코바이오 | 서방성 농약 및 그 제조방법 |
| US9173855B2 (en) | 2010-11-02 | 2015-11-03 | Sekisui Medical Co., Ltd. | Patch |
-
1990
- 1990-08-09 JP JP21263990A patent/JP2869167B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0495023A (ja) | 1992-03-27 |
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