JPH0146102B2 - - Google Patents

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JPH0146102B2
JPH0146102B2 JP56110048A JP11004881A JPH0146102B2 JP H0146102 B2 JPH0146102 B2 JP H0146102B2 JP 56110048 A JP56110048 A JP 56110048A JP 11004881 A JP11004881 A JP 11004881A JP H0146102 B2 JPH0146102 B2 JP H0146102B2
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JP
Japan
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rice
porridge
water
pressure
glutinous
Prior art date
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Expired
Application number
JP56110048A
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English (en)
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JPS5813355A (ja
Inventor
Kazuhiko Kaneda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kewpie Corp
Original Assignee
QP Corp
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Publication date
Application filed by QP Corp filed Critical QP Corp
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Publication of JPS5813355A publication Critical patent/JPS5813355A/ja
Publication of JPH0146102B2 publication Critical patent/JPH0146102B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明はうるち生米を原料とするかゆの製造方
法に係り、詳しくはかゆ状にした際米粒に割れ現
象が生じ難いかゆの製造方法に関する。 うるち生米からかゆをつくる場合、業務用には
従来から一般的に、この生米を適切量の水と共に
容器に収容し、これを密封したのち保存性を考慮
して加圧下100℃以上の温度で殺菌炊飯してかゆ
を製造するという方法がとられている。かゆ状態
になつたうるち米は生米のときに比べその米粒の
大きさが約2倍程度になつているが、上記の従来
法によりつくられたかゆ状の米粒は、その長軸方
向に先割れ現象あるいはその短軸方向にひび割れ
現象がかゆの10〜40%も認められるというもので
あつた。このような割れ現象は外観上好ましくな
いばかりでなく、割れた箇所から米粒内のでんぷ
んの溶出を誘うと共に液部の水分の米粒内への吸
収を容易にして製品保存中における米粒の膨潤と
液部の消失を一段と促進するという点でも好まし
くないものであつた。 本発明は、うるち生米を使用した場合にこのよ
うな割れ現象が生じ難い、従つて製品保存中の米
粒の膨潤と液部の消失も従来よりは生じ難いかゆ
の製造方法を提供することを目的とする。 本発明者は研究を重ねた結果、上記の従来法の
殺菌炊飯に先立つて、用いうるち生米をまず加圧
蒸煮して米粒の芯部は白く不透明の状態のままそ
の表面部をα化しておくならば先割れあるいはひ
び割れ等が生じ難くなり、形状良好なかゆがつく
れることを見い出して本発明に到つた。 本発明は、うるち生米を100℃以上で加圧蒸煮
して米粒の芯部は白く不透明の状態のままその表
面部をα化し、次いで水と共に炊飯することを特
徴とするかゆの製造方法を提供するものである。 本発明において用いる「うるち生米」とは生の
うるち米を意味し、これを「100℃以上で加圧蒸
煮する」とは蒸気の圧力を大気圧以上に加えて、
従つて100℃以上の温度にして蒸煮することを意
味する。 本発明においてうるち生米を加圧蒸煮するに際
して、用いるうるち米を予め水に2〜4時間浸漬
してその米粒の水分含量を約30〜35重量%として
おいた方が、加圧蒸煮の際起こりうる米粒の割れ
を防止する上で好ましい。 加圧蒸煮の条件は、用いるうるち生米の水分含
量により変わりうるが、例えば上記のように含水
処理を施したものを用いた場合でいえば、ゲージ
圧0.4Kg/cm2、110℃、では70分以上、ゲージ圧0.7
Kg/cm2、116℃、では60分以上、あるいはゲージ圧
1.0Kg/cm2、120℃、では50分以上程度で十分であ
り、いずれにせよ米粒の芯部は不透明で白い状態
のままであつてもその表面部が透けた感じの状態
になる程度を目安とすればよい。このような状態
を好ましくもたらすには加圧蒸煮を105℃以上で
きれば116℃以上(ゲージ圧0.7Kg/cm2以上)の高
目の温度で行うとよい。もつとも、加圧蒸煮のと
きの温度が余り高くても米粒の表面部がベタベタ
して固塊状になつて、次に水中でほぐすなどの作
業がしにくくなるので高くても135℃位の方が好
ましい。 本発明のこのような加圧蒸煮処理により、うる
ち生米は水分が比較的少ない条件下でその米粒の
表面部のα化がもたらされ、それによつてその表
面部が緻密化されてその後の水を加えての炊飯処
理時に先割れあるいはひび割れなどの不良形状化
が起きにくくなることが期待できる。 加圧蒸煮処理をして米粒の芯部は白く不透明の
状態のままその表面部をα化したうるち米を、本
発明においては次いで従来法に準じて水と共に炊
飯するのであるが、炊飯処理に先立つて、加圧蒸
煮後の蒸煮米を一旦水洗いしてバラバラにほぐし
ておく方がかゆにする際米粒同士の塊状化を防ぐ
上で好ましい。 炊飯の際用いる水は、水そのものに限らず、水
を主体とする水溶液、例えば調味液のようなも
の、でも本発明において用いうる。 用いる水の量は炊飯したときにかゆ状になるに
足る量であればよく、本発明においては、通常用
いられる全がゆ、七分がゆおよび五分がゆのとき
の生米100重量部に対するそれぞれ500、700およ
び1000重量部の水の量を基準として所望に応じて
決定する。 炊飯の条件も、米粒がかゆとしての通常の大き
さ(生米粒の約2倍)になるのを目安として従来
法に準じ、例えば116℃の下で約25分、120℃の下
で約20分程度炊飯を行なう。尚、一般家庭での炊
飯条件下でも無論好ましいかゆが得られる。いず
れにせよあまり長時間加熱すると割れが生じ易く
なるので30〜40分程度が好ましい。 かゆの保存中の膨潤を一層抑制する目的で、炊
飯の際用いる水に糊剤、例えばでんぶん、デキス
トリン、ガム質など、を炊飯の加熱処理前の液部
がゲル化しない範囲で数〜数捨%程添加する方が
本発明において好ましい。これは、予め糊剤を液
部に含ませておくことで製品保存中における米粒
の膨潤を抑制するために行なわれるのであるが、
本発明によつて炊飯処理に先立つて予め蒸煮米と
された米粒はその芯部は白く不透明の状態のまま
その表面部がα化により極めて安定しているので
従来になく高い糊剤添加効果が期待できる。特
に、もち米粉を、用いる水の約1.5〜2.5重量%程
添加したものは、液状部がゲル化しないで保存中
の米粒の膨潤が極めて効果的に抑制できると共
に、その液部がうるち生米に水を加えて常圧下で
直接たき上げてかゆにしたときのかゆ液のとろみ
その他の食感に近いものにすることができ、本発
明において最も好ましい。 次に、本発明の方法によれば従来法に比べてい
かに割れ現象を生じ難くすることができるか、お
よび本発明の方法において糊剤を用いることによ
りいかに米粒の膨潤を抑えることができるかを試
験の結果をもつて以下証明する。 試験例 500gのうるち生米を流水中に4時間浸漬して
米粒の水分含量をほぼ35重量%としたのち、これ
をレトルトに収容し、ゲージ圧0.7Kg/cm2、116℃、
の下で60分間加圧蒸煮した。レトルトから取り出
した蒸煮米を水中でほぐし、次いでこのものから
55g(浸漬前のうるち生米35gに相当)ずつを分
取して245gの水あるいはこれに下記の表に示す
ような8種の糊剤をそれぞれ含有したものと共に
プラスチツク製の袋(ポリエチレンとポリプロピ
レンとのラミネートを使用、厚み80ミクロン)に
各々収容し、密封した。 これらを米粒の大きさが約2倍のかゆ状になる
程度にそれぞれゲージ圧1.7Kg/cm2(絶対圧2.7Kg/
cm2、空気分圧1.0Kg/cm2)、116℃、の下で25分間炊
飯した。 このようにして得られた9種類の七分がゆと比
較のために従来の殺菌炊飯法によつて調製したか
ゆについて、それぞれ製造直後の割れ現象の有
無、および一定の日数間55℃の下で保存した後の
米粒の膨潤状況を調べた。結果は下表に示す通り
である。尚、対照の従来法によるかゆの調製は、
35gのうるち生米をまず流水中に4時間浸漬した
後(浸漬によつて水分含量約35重量%となつた)、
これを245gの水と共に前記したのと同じプラス
チツク製の袋に収容し、密封したのち米粒の大き
さが約2倍のかゆ状になる程度にゲージ圧1.7Kg/
cm2(絶対圧2.7Kg/cm2、空気分圧1Kg/cm2)、116℃、
の下で25分間炊飯することによつて行なつた。
【表】 上記の表より明らかなごとく、本発明の方法に
よればかゆ状の米粒に割れ現象が生じ難くそれ故
米粒の表面が安定しており、従つて、製品保存中
の米粒の膨潤及び液部の消失も従来より起き難く
なる。さらに炊飯の際糊剤、特にもち米粉、を含
む水を用いることによつて長期保存後であつても
一般家庭で調製した直後のかゆの状態を維持する
ことができ、形状のよいサラリとしたかゆを所望
に応じて常に供給することが可能である。 本発明を以下、実施例でもつて更に詳しく説明
する。 実施例 1 1Kgのうるち生米を流水中に3.5時間浸漬して
米粒の水分含量をほぼ33重量%としたのち、これ
をレトルトに収容し、ゲージ圧1.0Kg/cm2、120℃、
の下で約50分間加圧蒸煮した。レトルトから取り
出した蒸煮米を次いで水中でほぐしたのちこのも
のから40g(浸漬前のうるち生米26gに相当)ず
つを分取して260gの水共にポリプロピレン製
(厚み65ミクロン)の袋に各々収容し、密封した。
これらを米粒の大きさが約2倍のかゆ状になる程
度にゲージ圧1.8Kg/cm2(絶対圧2.8Kg/cm2、空気分
圧0.8Kg/cm2)、120℃、の下で約20分間炊飯し五分
がゆの製品とした。このようにして得られたかゆ
の米粒には全く割れ現象は認められなかつた。 実施例 2 上記の実施例1において炊飯の際もち米粉を2
%含有する水を用いた他は同様にして五分がゆを
製造した。 この製品は1ヶ月後でも米粒の膨潤は全く認め
られず、食してみると適度なとろ味があり、家庭
で作つたかゆと何ら異るところはなかつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 うるち生米を100℃以上で加圧蒸煮して米粒
    の芯部は白く不透明の状態のままその表面部をα
    化し、次いで水と共に炊飯することを特徴とす
    る、かゆの製造方法。 2 炊飯に際して糊剤を含む水を使用する、特許
    請求の範囲第1項に記載のかゆの製造方法。 3 糊剤としてもち米粉を用いる、特許請求の範
    囲第2項に記載のかゆの製造方法。
JP56110048A 1981-07-16 1981-07-16 かゆの製造方法 Granted JPS5813355A (ja)

Priority Applications (1)

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JP56110048A JPS5813355A (ja) 1981-07-16 1981-07-16 かゆの製造方法

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JP56110048A JPS5813355A (ja) 1981-07-16 1981-07-16 かゆの製造方法

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Publication Number Publication Date
JPS5813355A JPS5813355A (ja) 1983-01-25
JPH0146102B2 true JPH0146102B2 (ja) 1989-10-05

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ID=14525778

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JP56110048A Granted JPS5813355A (ja) 1981-07-16 1981-07-16 かゆの製造方法

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