JP2827303B2 - 米飯の製造方法 - Google Patents
米飯の製造方法Info
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- JP2827303B2 JP2827303B2 JP1196328A JP19632889A JP2827303B2 JP 2827303 B2 JP2827303 B2 JP 2827303B2 JP 1196328 A JP1196328 A JP 1196328A JP 19632889 A JP19632889 A JP 19632889A JP 2827303 B2 JP2827303 B2 JP 2827303B2
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- cooked rice
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、きわめて良好な品質を有する米飯の製造方
法に関するものである。
法に関するものである。
[従来の技術] 従来より、米飯の製造方法として、常圧炊飯法や加圧
炊飯等がおこなわれている。例えば、加圧炊飯法によれ
ば、米飯のつやが良くなる、甘みが増して味が良くなる
などの品質上の利点の他、短時間で調理できるため、エ
ネルギーコストが低減できるなど、常圧炊飯法に比べ有
利な点が多い。しかし一方で、ムダな粘りが生じてしま
い、ふっくらした食感にならないという欠点も生じてし
まう。
炊飯等がおこなわれている。例えば、加圧炊飯法によれ
ば、米飯のつやが良くなる、甘みが増して味が良くなる
などの品質上の利点の他、短時間で調理できるため、エ
ネルギーコストが低減できるなど、常圧炊飯法に比べ有
利な点が多い。しかし一方で、ムダな粘りが生じてしま
い、ふっくらした食感にならないという欠点も生じてし
まう。
これらの欠点を解消すべく、例えば特開昭53−79047
号公報、特開昭58−179445号公報、特開昭62−51959号
公報には、あらかじめ米を蒸煮処理や湯炊き処理して、
米飯の粘りの原因となる米粒表面の糊化部分を除去して
から加圧処理をほどこす米飯の製造法が開示されてい
る。しかしこれらの方法では、蒸煮処理や湯炊き処理の
工程中に、香ばしい香や味が流出してしまい、最終的に
味気ない米飯に仕上がってしまうという問題があった。
号公報、特開昭58−179445号公報、特開昭62−51959号
公報には、あらかじめ米を蒸煮処理や湯炊き処理して、
米飯の粘りの原因となる米粒表面の糊化部分を除去して
から加圧処理をほどこす米飯の製造法が開示されてい
る。しかしこれらの方法では、蒸煮処理や湯炊き処理の
工程中に、香ばしい香や味が流出してしまい、最終的に
味気ない米飯に仕上がってしまうという問題があった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、上記の問題点、即ち、味・風味・食感、更
には調理上のエネルギーコスト等を解決することを課題
とする。従って、本発明の目的は、炊飯、特に加圧炊飯
により、つやが非常にあり、香、味が良く、しかもムダ
な粘りのない、きわめて良好な品質の米飯を製造する方
法を提供することにある。
には調理上のエネルギーコスト等を解決することを課題
とする。従って、本発明の目的は、炊飯、特に加圧炊飯
により、つやが非常にあり、香、味が良く、しかもムダ
な粘りのない、きわめて良好な品質の米飯を製造する方
法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、上記課題の解決につき鋭意検討を重ね
た結果、原料米を、モノグリセライドの存在下で炊飯す
ることにより、きわめて良好な品質の米飯が得られると
の知見に到り、本発明を完成したものである。
た結果、原料米を、モノグリセライドの存在下で炊飯す
ることにより、きわめて良好な品質の米飯が得られると
の知見に到り、本発明を完成したものである。
以下に本発明について詳細に説明する。
先ず、原料米を洗浄後、洗米を常温の水、例えば15〜
25℃の水に浸漬する。
25℃の水に浸漬する。
浸漬後、原料米を適量の水の存在下加熱炊飯する。
加熱炊飯時には、モノグリセライドが原料米に対して
0.01〜0.5重量%、好ましくは0.05〜0.1重量%共存する
ことが必須である。モノグリセライドの添加時期は、特
に限定されないが、好ましくは、原料米の水浸漬開始時
に添加する。モノグリセライドの作用は、炊飯時、特に
加圧炊飯時にムダな粘りが生じる現象を未然に防ぐこと
にある。そのためには、モノグリセライドと米とが充分
に接触することにより効果が発揮されるゆえ、浸漬開始
時にモノグリセライドを添加するのが最も好ましい。さ
らにモノグリセライドの添加方法としては、粉末状で添
加、ペースト状で添加、液状で添加のいずれの方法でも
よいが、モノグリセライドと米とを充分に接触させるた
めに、液状として添加するのが最も好ましい。
0.01〜0.5重量%、好ましくは0.05〜0.1重量%共存する
ことが必須である。モノグリセライドの添加時期は、特
に限定されないが、好ましくは、原料米の水浸漬開始時
に添加する。モノグリセライドの作用は、炊飯時、特に
加圧炊飯時にムダな粘りが生じる現象を未然に防ぐこと
にある。そのためには、モノグリセライドと米とが充分
に接触することにより効果が発揮されるゆえ、浸漬開始
時にモノグリセライドを添加するのが最も好ましい。さ
らにモノグリセライドの添加方法としては、粉末状で添
加、ペースト状で添加、液状で添加のいずれの方法でも
よいが、モノグリセライドと米とを充分に接触させるた
めに、液状として添加するのが最も好ましい。
モノグリセライド添加量は、既に述べたように原料米
に対して0.01〜0.5重量%、好ましくは0.05〜0.1重量%
となるように添加する。モノグリセライド添加量が0.05
重量%より少ない場合は、ムダな粘りを抑える効果が充
分に発揮されなくなる傾向にある。逆にモノグリセライ
ドの添加量が0.1重量%より多くなるとモノグリセライ
ドの味およびにおいが感じられるようになり、0.5重量
%以上の添加では製品に悪影響を与えるようになってく
る。
に対して0.01〜0.5重量%、好ましくは0.05〜0.1重量%
となるように添加する。モノグリセライド添加量が0.05
重量%より少ない場合は、ムダな粘りを抑える効果が充
分に発揮されなくなる傾向にある。逆にモノグリセライ
ドの添加量が0.1重量%より多くなるとモノグリセライ
ドの味およびにおいが感じられるようになり、0.5重量
%以上の添加では製品に悪影響を与えるようになってく
る。
モノグリセライドの種類としては、グリセリン脂肪酸
エステルのみならず、ポリグリセリン脂肪酸エステル、
グリセリン酢酸脂肪酸エステルなど、脂肪酸とグリセリ
ン又はポリグリセリンのエステル及びその誘導体であれ
ば何でもよい。
エステルのみならず、ポリグリセリン脂肪酸エステル、
グリセリン酢酸脂肪酸エステルなど、脂肪酸とグリセリ
ン又はポリグリセリンのエステル及びその誘導体であれ
ば何でもよい。
上記のようにして得られた浸漬米の炊飯方法は、常圧
炊飯法、レトルト炊飯法等、特に限定されるものではな
いが、就中、加圧炊飯方法が良好な品質の米飯を得る上
で有効である。
炊飯法、レトルト炊飯法等、特に限定されるものではな
いが、就中、加圧炊飯方法が良好な品質の米飯を得る上
で有効である。
得られた米飯はそのまま食してもよいが、保存米飯等
として用いる等その供し方に特に限定はなく、例えば、
無菌充填米飯の製造に使用すれば、保存性に優れた高品
質の保存米飯が得られる。
として用いる等その供し方に特に限定はなく、例えば、
無菌充填米飯の製造に使用すれば、保存性に優れた高品
質の保存米飯が得られる。
次に実施例により本発明を説明する。
[実施例1] 精白米500gを洗米後、25℃の水に浸漬した。浸漬開始
時に0.5gのモノグリセライドを少量の水に溶解又は分散
させた液体を添加してよく混合した。1時間浸漬後、加
圧釜を用いて加圧炊飯をおこなった(最高温度115℃,1
分間)。得られた米飯を食したところ、つやが非常にあ
り、香、味が良く、ムダな粘りのないふっくらした食感
を有していた。専門パネル7名による官能評価結果を、
モノグリセライド無添加区を比較例として第1表に示
す。
時に0.5gのモノグリセライドを少量の水に溶解又は分散
させた液体を添加してよく混合した。1時間浸漬後、加
圧釜を用いて加圧炊飯をおこなった(最高温度115℃,1
分間)。得られた米飯を食したところ、つやが非常にあ
り、香、味が良く、ムダな粘りのないふっくらした食感
を有していた。専門パネル7名による官能評価結果を、
モノグリセライド無添加区を比較例として第1表に示
す。
[実施例2] 精白米500gを洗米後、20℃の水に浸漬した。浸漬開始
時に0.3gのモノグリセライドを少量の水に溶解又は分散
させた液体を添加してよく混合した。1時間浸漬後、密
閉容器内に移し、レトルト炊飯をおこなった(F0=5.
0)。得られた米飯を食したところ、つやがあり、ムダ
な粘りのないふっくらした食感を有していた。
時に0.3gのモノグリセライドを少量の水に溶解又は分散
させた液体を添加してよく混合した。1時間浸漬後、密
閉容器内に移し、レトルト炊飯をおこなった(F0=5.
0)。得られた米飯を食したところ、つやがあり、ムダ
な粘りのないふっくらした食感を有していた。
[実施例3] 精白米500gを洗米後、20℃の水に浸漬した。浸漬開始
時に0.25gのモノグリセライドを少量の水に溶解又は分
散させた液体を添加してよく混合した。1時間浸漬後、
加圧釜を用いて加圧炊飯をおこなった(最高温度110℃,
2分間)。得られた米飯を無菌充填包装し、24℃で1ヶ
月保存後、電子レンジで再加熱して食したところ、つや
が非常にあり、ふっくらした良好な食感であった。
時に0.25gのモノグリセライドを少量の水に溶解又は分
散させた液体を添加してよく混合した。1時間浸漬後、
加圧釜を用いて加圧炊飯をおこなった(最高温度110℃,
2分間)。得られた米飯を無菌充填包装し、24℃で1ヶ
月保存後、電子レンジで再加熱して食したところ、つや
が非常にあり、ふっくらした良好な食感であった。
[効果] 本発明の製造方法によれば、炊飯、特に加圧炊飯によ
りつやがあり、香、味が良く、しかもムダな粘りのな
い、きわめて良好な品質の米飯を製造することができ
る。
りつやがあり、香、味が良く、しかもムダな粘りのな
い、きわめて良好な品質の米飯を製造することができ
る。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23L 1/10
Claims (1)
- 【請求項1】原料米を、モノグリセライド0.01〜0.5重
量%(対原料米比)の存在下で加圧炊飯し、無菌充填包
装することを特徴とする米飯の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1196328A JP2827303B2 (ja) | 1989-07-28 | 1989-07-28 | 米飯の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1196328A JP2827303B2 (ja) | 1989-07-28 | 1989-07-28 | 米飯の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0361459A JPH0361459A (ja) | 1991-03-18 |
JP2827303B2 true JP2827303B2 (ja) | 1998-11-25 |
Family
ID=16355997
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1196328A Expired - Fee Related JP2827303B2 (ja) | 1989-07-28 | 1989-07-28 | 米飯の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2827303B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100371707B1 (ko) * | 2000-12-05 | 2003-02-11 | 현대자동차주식회사 | 벤치식 좌석의 3점 시트벨트장치 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5836355A (ja) * | 1981-08-25 | 1983-03-03 | House Food Ind Co Ltd | 調理米飯の処理方法 |
JPS60234556A (ja) * | 1984-05-07 | 1985-11-21 | Meiji Seika Kaisha Ltd | 即席米の製造方法 |
JPH01211456A (ja) * | 1988-02-17 | 1989-08-24 | Toyo Suisan Kk | 赤飯の製造方法 |
-
1989
- 1989-07-28 JP JP1196328A patent/JP2827303B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0361459A (ja) | 1991-03-18 |
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