JPH0143975Y2 - - Google Patents

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JPH0143975Y2
JPH0143975Y2 JP1982025983U JP2598382U JPH0143975Y2 JP H0143975 Y2 JPH0143975 Y2 JP H0143975Y2 JP 1982025983 U JP1982025983 U JP 1982025983U JP 2598382 U JP2598382 U JP 2598382U JP H0143975 Y2 JPH0143975 Y2 JP H0143975Y2
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control valve
spool
chamber
power cylinder
reaction
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、車両に使用されるパワー・ステア
リングに関する。
一般に、パワー・ステアリングは、操舵すると
きの重さ、すなわち、路面からの操舵抵抗を運転
者に感じさせるため、手応え、換言するならば、
反力を発生させ得るように構成されてきている。
しかし、その反力の大きさを小さく設定する
と、停車時、低速時は、適度な操舵力が得られる
が、高速度時には、手応えが軽過ぎて、操舵が不
安定になる傾向があつた。また、その反力の大き
さを大きく設定すると、高速時は、適度な操舵力
が得られるが、停車時、低速時には、手応えが重
くなり過ぎていた。
そのような不都合を回避するため、従来、内燃
機関回転数感応流量絞り弁型、あるいは、車速感
応油圧反力増加型などのように、走行条件に応じ
て、反力、すなわち、操舵力を変化させるパワ
ー・ステアリングが提案されてきているが、その
反力の変化の範囲が通常狭いことから、車両の走
行状態に応じて、最も適した反力を得ることが困
難であつたり、また、そのような反力を変化させ
るための手段が複雑になり、生産コストが高くな
る傾向にあつた。
この考案の目的・課題は、コントロール・バル
ブの応答性を向上し、そして、自励振動を防止し
て装置全体の応答性を向上し、また、比較的簡単
な構造で、車両の走行速度あるいは機関回転数に
応じて、常に、適正な反力が得られ、ステアリン
グ操作による疲労を軽減し、操縦安定性を向上す
るところの車両に使用されるパワー・ステアリン
グの提供にある。
上述の目的・課題に関連して、この考案の車両
に使用されるパワー・ステアリングは、オイル・
ポンプ、フロー・コントロール・バルブ、コント
ロール・バルブ、およびパワー・シリンダを含
み、そして、そのコントロール・バルブが、内部
にスプール・チヤンバを形成し、そして、そのス
プール・チヤンバに接続されてある供給ポート、
排出ポート、および、複数のパワー・シリンダ・
ポートを有するコントロール・バルブ・ケーシン
グと、その供給ポートおよび排出ポートをその複
数のパワー・シリンダ・ポートに切り替え接続す
るように、そのスプール・チヤンバに往復摺動可
能に配置され、そして、そのスプール・チヤンバ
の両側に一対のリアクシヨン・チヤンバを形成す
るコントロール・バルブ・スプールと、その対応
するリアクシヨン・チヤンバに連絡されるよう
に、そのコントロール・バルブ・スプールの両端
に開口されてそのコントロール・バルブ・スプー
ルに形成されてある一対のボアと、そのコントロ
ール・バルブ・スプールの動きに応じて、その供
給ポートおよび排出ポートをそのボアに切り替え
接続するように、その対応するボアに連通されて
そのコントロール・バルブ・スプールに形成され
てある一対の連通穴とを含み、さらに、リアクシ
ヨン連通路が、その一対のリアクシヨン・チヤン
バを互いに連絡し、またさらに、流量調整弁が、
そのリアクシヨン連通路に配置され、そして、車
両の走行速度、あるいは、その車両に搭載された
内燃機関の回転数に応じて、その一対のリアクシ
ヨン・チヤンバ内の圧力を調整するところの構成
にある。
以下、この考案の車両に使用されるパワー・ス
テアリングの特定された具体例について、図面を
参照して説明する。
図は、キヤブ・オーバ型トラツクに適用された
この考案の車両に使用されるパワー・ステアリン
グの具体例10を概説的に示している。
そのパワー・ステアリング10は、オイル・ポ
ンプ11と、フロー・コントロール・バルブ12
と、コントロール・バルブ13と、パワー・シリ
ンダ14とを含み、そして、そのコントロール・
バルブ13が、内部にスプール・チヤンバ21を
形成し、そして、そのスプール・チヤンバ21に
接続された供給ポート22、排出ポート23、お
よび複数のパワー・シリンダ・ポート24,2
5,26を有したコントロール・バルブ・ケーシ
ング20と、その供給ポート22および排出ポー
ト23をその複数のパワー・シリンダ・ポート2
4,25,26を切り替え接続するように、その
スプール・チヤンバ21に往復摺動可能に配置さ
れ、そして、そのスプール・チヤンバ21の両側
に一対のリアクシヨン・チヤンバ43,44を形
成したコントロール・バルブ・スプール31と、
その対応したリアクシヨン・チヤンバ43,44
に連絡されるように、そのコントロール・バル
ブ・スプール31の両端に開口されてそのコント
ロール・バルブ・スプール31に形成された一対
のボア39,40と、そのコントロール・バル
ブ・スプール31の動きに応じて、その供給ポー
ト22および排出ポート23をそのボア39,4
0に切り替え接続するように、その対応したボア
39,40に連通されてそのコントロール・バル
ブ・スプール31に形成された一対の連通穴4
1,42とを含んだ構造に製作され、さらに、リ
アクシヨン連通路15が、その一対のリアクシヨ
ン・チヤンバ43,44を互いに連絡し、またさ
らに、流量調整弁16が、そのリアクシヨン連通
路15に配置され、そして、そのトラツクの走行
速度に応じてその一対のリアクシヨン・チヤンバ
43,44内の圧力を調整するところに組み立て
られた。
オイル・ポンプ11は、そのキヤブ・オーバー
型トラツクに搭載された内燃機関(図示せず)に
よつて駆動されるもので、オイル・リザーバ56
内の圧油を吸い上げ、その内燃機関の回転数にほ
ぼ比例した圧油の吐出量が得られるように構成さ
れている。
そのオイル・ポンプ11は、既存のパワー・ス
テアリングに使用されるオイル・ポンプと同様に
構成されるため、その構成の説明を省略する。
フロー・コントロール・バルブ12は、そのオ
イル・ポンプ11の吐出側に接続されるポンプ・
ポート17、後述するコントロール・バルブ13
の供給ポート22側に接続されるコントロール・
バルブ・ポート18、および、そのオイル・ポン
プ11のサクシヨン側に接続されるサクシヨン・
ポート19を備えるケーシングと、そのケーシン
グ内に往復摺動可能に配置されたオイル・リター
ン・コントロール・スプール(図示せず)などよ
りなり、そのポンプ・ポート17側に送られる圧
油の流量を調整して、所定の流量をそのコントロ
ール・バルブ・ポート18側に送り、また、余剰
流量をそのサクシヨン・ポート19からそのオイ
ル・ポンプ11のサクシヨン側、すなわち、オイ
ル・リザーバ56側に戻すように構成されてい
る。
そのフロー・コントロール・バルブ12は、既
存のパワー・ステアリングに使用されるフロー・
コントロール・バルブと同様に構成されるため、
その構成の詳細な説明は省略する。
コントロール・バルブ13は、スプール・チヤ
ンバ21、そのフローコントロール・バルブ12
のコントロール・バルブ・ポート18側をそのス
プール・チヤンバ21に接続する供給ポート2
2、そのスプール・チヤンバ21をそのオイル・
リザーバ56側に接続する排出ポート23、およ
び、パワー・シリンダ・ポート24,25,26
を備えるコントロール・バルブ・ケーシング20
と、その供給ポート22をその排出ポート23、
および、パワー・シリンダ・ポート24,25,
26に切換え接続するように、そのスプール・チ
ヤンバ21内に往復摺動可能に配置されたコント
ロール・バルブ・スプール31と、そのスプー
ル・チヤンバ21内で、そのコントロール・バル
ブ・スプール31の両側に形成された一対のリア
クシヨン・チヤンバ43,44とより構成されて
いる。
勿論、そのスプール・チヤンバ21内には、そ
の供給および排出ポート22,23に連絡される
ようにして、リング溝29,30がそれぞれ形成
されている。
また、そのコントロール・バルブ・スプール3
1が中立位置に置かれた状態で、そのリング溝2
9,30よりも外側に位置されたそのコントロー
ル・バルブ・スプール31の両端周囲には、ラン
ド32,35がそれぞれ形成され、そのランド3
2,35間には、そのリング溝29,30に向い
合うようにしてランド33,34がそれぞれ形成
されている。
勿論、それらのランド32,33,34,35
間には、そのパワー・シリンダ・ポート24,2
5,26に連絡され得るスプール溝36,37,
38がそれぞれ形成されている。
さらに、そのボア39,40が、そのコントロ
ール・バルブ・スプール31の両端面から内部に
向かつて軸方向に沿つて穴明けされてその両端面
に開口されてある。
またさらに、その連通穴41,42が、一端を
その対応するスプール溝36,37に、他端をそ
の対応するボア39,40にそれぞれ開口させて
そのコントロール・バルブ・スプール31に穴明
けされてある。
従つて、そのコントロール・バルブ・スプール
31が、そのスプール・チヤンバ21内に往復摺
動されると、その供給ポート22および排出ポー
ト23は、そのスプール溝36,37および連通
穴41,42を介してそのボア39,40に、そ
して、そのリアクシヨン・チヤンバ43,44に
切り替え接続される。
この場合、そのボア39,40が、そのコント
ロール・バルブ・スプール31を軽量化させるの
で、そのコントロール・バルブ・スプール31
は、応答性が向上され、また、そのボア39,4
0が、そのリアクシヨン・チヤンバ43,44の
容積を大きくさせるに加えて、その連通穴41,
42に通路長さを短かくさせ、そして、油の粘
度、所謂、温度の影響を少なくする絞り機能を与
えるので、圧油がそのリアクシヨン・チヤンバ4
3,44に流れ込む際のその圧油によるそのコン
トロール・バルブ・スプール31の自励振動が、
その連通穴41,42によつて抑制される。
また、そのコントロール・バルブ・スプール3
1は、ステアリング操作に応動して往復摺動する
ため、そのコントロール・バルブ・スプール31
のほぼ中央の位置には、シヤフト59の一端が固
定され、そのシヤフト59の他端は、そのコント
ロール・バルブ・ケーシング20を貫通して、ス
テアリング・シヤフト(図示せず)側に連結され
ている。
パワー・シリンダ14は、そのコントロール・
バルブ13のケーシング20に一体的に形成さ
れ、かつ、そのコントロール・バルブ13のパワ
ー・シリンダ・ポート24,25,26に接続さ
れたシリンダ・ボア48を備えるパワー・シリン
ダ・ケーシングと、そのパワー・シリンダ・ポー
ト24,25、および26に対応して接続された
一対のシリンダ室49,50をそのシリンダ・ボ
ア48内に形成するように、そのシリンダ・ボア
48内に往復摺動可能に配置されたパワー・ピス
トン51とから構成され、さらに出力部を概念的
に説明すれば、一端がそのパワー・ピストン51
に連結され、他端がそのパワー・シリンダ・ケー
シングを貫通して外側に突出されたプツシユ・ロ
ツド52と、そのプツシユ・ロツド52の反対側
の位置で、そのプツシユ・ロツド52とほぼ同一
軸心的にそのパワー・シリンダ・ケーシングに固
定されたロツド53とより構成されている。
勿論、そのコントロール・バルブ13のパワ
ー・シリンダ・ポート24,25は、連通路4
5,46を介してそのシリンダ室50に、また、
パワー・シリンダ・ポート26は、連通路47を
介して、そのシリンダ室49に、それぞれ接続さ
れている。
そのように構成されたパワー・シリンダ14の
プツシユ・ロツド52の他端は、キヤブ・オーバ
ー型トラツクのシヤシ・フレーム側に取り付けら
れ、また、そのプツシユ・ロツド52の反対側に
位置されたロツド53は、ステアリング・アーム
(図示せず)を駆動するドラツグ・リンク(図示
せず)側に取り付けられる。また、インテグラル
パワーステアリングギヤにおいてはロツドド53
の動きがギヤを介してステアリング・アームを回
転させドラツグ・リンクを作動させている。
リアクシヨン連通路15は、上述したコントロ
ール・バルブ13の一対のリアクシヨン・チヤン
バ43,44を互いに連絡している。
すなわち、そのコントロール・バルブ13のコ
ントロール・バルブ・ケーシング20において、
両側には、そのリアクシヨン・チヤンバ43,4
4に連絡された一対のリアクシヨン・ポート2
7,28がそれぞれ形成され、そのリアクシヨン
連通路15の一端がそのリアクシヨン・ポート2
7に、他端がそのリアクシヨン・ポート28にそ
れぞれ接続されている。
勿論、そのリアクシヨン連通路15には、所定
の内径および長さの配管が使用されるが、そのよ
うな配管を使用することなく、そのコントロー
ル・バルブ・ケーシング20またはパワー・シリ
ンダ・ケーシング内に穴あけ加工を施すことによ
つて形成するものでも良い。
流量調整弁16は、そのリアクシヨン連通路1
5に挿入されている。
その流量調整弁16は、スプール・チヤンバ
(図示せず)、および、そのスプール・チヤンバに
連絡された一対のポート54,55を備えるバル
ブ・ケーシングと、そのスプール・チヤンバ内に
往復摺動可能に配置され、その往復摺動に応じて
そのスプール・チヤンバ内の通路断面積を変える
スプールとより構成されている。
従つて、そのスプールの往復摺動に応じて、そ
のポート54,55間を流れる圧油の流量が調整
され、換言するならば、リアクシヨン・チヤンバ
43,44内の圧力の調整がなされる。
勿論、その流量調整弁16は、その一対のポー
ト54,55間を流れを圧油の流量を調整し得る
ものであれば、形態は任意である。
また、その流量調整弁16のスプールは、その
キヤブ・オーバー型トラツクの走行速度に応じて
往復摺動され、スプール・チヤンバ内の通路断面
積を変えるように構成されている。
すなわち、そのキヤブ・オーバー型トラツクが
低速走行する場合に、その通路断面積を広くし、
また、高速走行する場合に、その通路断面積を狭
くするように、そのスプールが往復摺動される。
従つて、そのスプールは、アクチユエータ、例
えば、サーボ・モータによつて摺動され、そのサ
ーボ・モータの電気回路には、速度センサ(図示
せず)が挿入され、その速度センサからの出力信
号に応じて、そのサーボ・モータが駆動されるよ
うに構成されている。
次に、上述のパワー・ステアリング10が適用
されたキヤブ・オーバー型トラツクの走行につい
て述べるに、そのキヤブ・オーバー型トラツクが
低速走行する場合、速度センサからの出力信号に
より、サーボ・モータが駆動され、流量調整弁1
6のスプールが摺動され、スプール・チヤンバ内
の通路断面積が広くされている。
そのような状態において、オイル・ポンプ11
から供給される圧油は、フロー・コントロール・
バルブ12により流量が調整され、所定の流量の
圧油が、コントロール・バルブ13の供給ポート
22に送られる。
その供給ポート22に送られた圧油は、コント
ロール・バルブ・スプール31が中立位置に置か
れているときには、排出ポート23からオイル・
リザーバ56側に戻されるが、そのコントロー
ル・バルブ・スプール31がステアリング操作に
よつて何れか一方に摺動されれば、その摺動方向
に応じて、その圧油がパワー・シリンダ14のシ
リンダ室49,50の何れか一方、および、リア
クシヨン・チヤンバ43,44の何れか一方に送
られる。
そこで、そのコントロール・バルブ・スプール
31が、図において、右側に摺動されると、その
供給ポート22が、そのコントロール・バルブ・
スプール31のスプール溝37を介してパワー・
シリンダ・ポート26に連絡され、圧油はパワ
ー・シリンダ14のシリンダ室49に送られ、パ
ワー・ピストン51が図において左側に言い換え
ればパワー・シリンダ14が右側に摺動される。
そのように圧油が供給されるとき、その圧油の
一部は、連通穴42およびボア40を介してリア
クシヨン・チヤンバ44に送られる。
そのような操舵による反力は、そのリアクシヨ
ン・チヤンバ44内の圧力によつて与えられる
が、上述したように、低速走行時は、流量調整弁
6の通路断面積が広くされているため、そのリア
クシヨン・チヤンバ44内の圧油が、リアクシヨ
ン連通路15を通り、その流量調整弁16によつ
て極端に絞られることなく、他方のリアクシヨ
ン・チヤンバ43に送られる。
勿論、そのコントロール・バルブ・スプール3
1が上述のように摺動されれば、排出ポート23
がスプール溝36に連絡されるため、そのリアク
シヨン・チヤンバ43内の圧油はオイル・リザー
バ56側に戻される。
従つて、上述の流量調整弁16による圧力降下
が小さくなり、右左のリアクシヨン・チヤンバ4
3,44内の圧力差が小さくなつて、そのコント
ロール・バルブ・スプール31の摺動に対して大
きな抵抗とならず、換言するならば、低速走行時
の操舵が小さい操作力をもつてなされる。
次いで、そのコントロール・バルブ・スプール
31が、図において、左側に摺動されると、供給
ポート22がスプール溝38に、排出ポート23
がスプール溝37に、それぞれ連絡され、連通路
45,46を介して圧油がパワー・シリンダ14
のシリンダ室50、および、リアクシヨン・チヤ
ンバ43に、それぞれ送られ、パワー・ピストン
51が図において右側にすなわちパワー・シリン
ダ14が左側に摺動される。
そのリアクシヨン・チヤンバ43内の圧油は、
上述した場合と逆に、リアクシヨン連通路15を
通り、その流量調整弁16によつて極端に絞られ
ることなく、リアクシヨン・チヤンバ44に送ら
れ、そのリアクシヨン・チヤンバ44内の油は、
ボア40、連通穴42を通り、排出ポート23か
らオイル・リザーバ56側に戻される。
従つて、上述した場合と同様に、流量調整弁1
6による圧力降下が小さくなり、左右のリアクシ
ヨン・チヤンバ43,44内の圧力差が小さくな
つて、そのコントロール・バルブ・スプール31
の摺動に対して大きな抵抗とならず、低速走行時
の操舵が小さい操作力をもつてなされる。
勿論、そのキヤブ・オーバー型トラツクが停車
時に操舵される場合、走行速度が零であり、流量
調整弁16の通路断面積が最大に広げられている
ことから、リアクシヨン・チヤンバ43,44の
相互の圧力差が極めて小さくなつているため、停
車時の操舵が極めて小さい操作力で可能になる。
さらに、そのキヤブ・オーバー型トラツクが高
速走行する場合、速度センサからの出力信号によ
り、サーボ・モータが駆動され、流量調整弁16
のスプールが摺動され、スプール・チヤンバ内の
通路断面積が狭くされている。
前述の場合と同様に、そのコントロール・バル
ブ・スプール31が、図において、左右方向の何
れか一方に摺動されると、シリンダ室49,50
の何れか一方に圧油が送られてパワー・ピストン
51が摺動され、その圧油の一部は、リアクシヨ
ン・チヤンバ43,44の何れか一方に送られる
が、その流量調整弁16のスプール・チヤンバ内
の通路断面積が狭くされているため、流量調整弁
16による圧力降下が大きくなり、左右のリアク
シヨン・チヤンバ43,44内の圧力差が大きく
なつて、そのコントロール・バルブ・スプール3
1の摺動に対して大きな抵抗となり、高速走行時
の操舵に比較的大きな操作力が要求され、走行安
定性が向上する。
上述した具体例10において、流量調整弁16
は、キヤブ・オーバー型トラツクの走行速度に応
じて絞り量を調節するものとして説明したが、そ
のキヤブ・オーバー型トラツクに搭載された内燃
機関の回転数に応じて絞り量を調節するように構
成することも可能である。
すなわち、そのような場合には、流量調整弁1
6のスプールを摺動するサーボ・モータの電気回
路に、機関回転数検知センサ(図示せず)を挿入
し、そのセンサからの出力信号に応じて、そのサ
ーボ・モータが駆動されるように構成される。
上述から理解されるように、この考案の車両に
使用されるパワー・ステアリングは、コントロー
ル・バルブが、内部にスプール・チヤンバを形成
し、そして、そのスプール・チヤンバに接続され
てある供給ポート、排出ポート、および、複数の
パワー・シリンダ・ポートを有するコントロー
ル・バルブ・ケーシングと、その供給ポートおよ
び排出ポートをその複数のパワー・シリンダ・ポ
ートに切り替え接続するように、そのスプール・
チヤンバに往復摺動可能に配置され、そして、そ
のスプール・チヤンバの両側に一対のリアクシヨ
ン・チヤンバを形成するコントロール・バルブ・
スプールと、その対応するリアクシヨン・チヤン
バに連絡されるように、そのコントロール・バル
ブ・スプールの両端に開口されてそのコントロー
ル・バルブ・スプールに形成されてある一対のボ
アと、そのコントロール・バルブ・スプールの動
きに応じて、その供給ポートおよび排出ポートを
そのボアに切り替え接続するように、その対応す
るボアに連通されてそのコントロール・バルブ・
スプールに形成されてある一対の連通穴とを含
み、また、リアクシヨン連通路が、その一対のリ
アクシヨン・チヤンバを互いに連絡し、さらに、
流量調整弁が、そのリアクシヨン連通路に配置さ
れ、そして、車両の走行速度、あるいは、その車
両に搭載された内燃機関の回転数に応じて、その
一対のリアクシヨン・チヤンバ内の圧力を調整す
るところにあるので、この考案の車両に使用され
るパワー・ステアリングでは、その車両の走行速
度に応じて、常に、適正な反力が得られ、高速走
行時のハンドルの重さが、低速走行時のそれより
も重目にされ、操縦安定性が向上され、また、そ
のコントロール・バルブ・スプールがそのボアで
軽量化されてそのコントロール・バルブの応答性
が向上され、さらに、そのリアクシヨン・チヤン
バの容積がそのボアで大きくされることに加えて
その連通穴の通路長さがそのボアで短かくされる
に伴つて、そのリアクシヨン・チヤンバに流れ込
む圧油によるそのコントロール・バルブの自励振
動がその連通穴で防止され、装置の応答性が向上
され、ステアリング操作による疲労が軽減され、
そして、安全な走行が可能になる。
【図面の簡単な説明】
図は、キヤブ・オーバー型トラツクに適用され
たこの考案の車両に使用されるパワー・ステアリ
ングの具体例を示す概説図である。 10……車両に使用されるパワー・ステアリン
グ、11……オイル・ポンプ、12……フロー・
コントロール・バルブ、13……コントロール・
バルブ、14……パワー・シリンダ、15……リ
アクシヨン連通路、16……流量調整弁、31…
…コントロール・バルブ・スプール、43,44
……リアクシヨン・チヤンバ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 オイル・ポンプ、フロー・コントロール・バル
    ブ、コントロール・バルブ、およびパワー・シリ
    ンダからなり、車両の操舵に使用されるものにお
    いて、 そのコントロール・バルブが、内部にスプー
    ル・チヤンバを形成し、そして、そのスプール・
    チヤンバに接続されてある供給ポート、排出ポー
    ト、および、複数のパワー・シリンダ・ポートを
    有するコントロール・バルブ・ケーシングと、そ
    の供給ポートおよび排出ポートをその複数のパワ
    ー・シリンダ・ポートに切り替え接続するよう
    に、そのスプール・チヤンバに往復摺動可能に配
    置され、そして、そのスプール・チヤンバの両側
    に一対のリアクシヨン・チヤンバを形成するコン
    トロール・バルブ・スプールと、その対応するリ
    アクシヨン・チヤンバに連絡されるように、その
    コントロール・バルブ・スプールの両端に開口さ
    れてそのコントロール・バルブ・スプールに形成
    されてある一対のボアと、そのコントロール・バ
    ルブ・スプールの動きに応じて、その供給ポート
    および排出ポートをそのボアに切り替え接続する
    ように、その対応するボアに連通されてそのコン
    トロール・バルブ・スプールに形成されてある一
    対の連通穴とよりなり、 リアクシヨン連通路が、その一対のリアクシヨ
    ン・チヤンバを互いに連絡し、そして、 流量調整弁が、そのリアクシヨン連通路に配置
    され、そして、車両の走行速度、あるいは、その
    車両に搭載された内燃機関の回転数に応じて、そ
    の一対のリアクシヨン・チヤンバ内の圧力を調整
    する ところに特徴がある車両に使用されるパワー・ス
    テアリング。
JP2598382U 1982-02-25 1982-02-25 車両に使用されるパワ−・ステアリング Granted JPS58128175U (ja)

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JP2598382U JPS58128175U (ja) 1982-02-25 1982-02-25 車両に使用されるパワ−・ステアリング

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JPS58128175U JPS58128175U (ja) 1983-08-30
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49120330A (ja) * 1973-03-28 1974-11-18
JPS5299523A (en) * 1976-02-14 1977-08-20 Nissan Motor Co Ltd Device for controlling steering force of power steering system

Patent Citations (2)

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