JPH0143918Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はフロツピーデイスク等の郵送用封筒や
保管用の袋に用いて有用な電磁波遮蔽袋体に関す
るものである。

近時、エレクトロニクス産業の急速な発展に伴
い、電磁波公害問題がクローズアツプされてい
る。

例えば、電気デイスク記憶装置の情報記憶媒体
として用いられているフロツピーデイスクは電磁
波殊に磁力線を受けると、記憶された情報が乱さ
れて使用不能となるおそれがあるのである。従つ
て、フロツピーデイスクはこれを常に電磁波を遮
蔽するもので蔽わせて保管しておく必要がある。

本考案は上記のような事情に鑑み、フロツピー
デイスクのように薄板状で屈撓性があり、電磁波
によつて悪影響を受ける物品の郵送用封筒や保管
用の袋に用いて有用な袋体を提供することを目的
としてなされたもので、その構成は、鉄、ニツケ
ル等の強磁性体金属から成る金属板又は金属箔の
片面に紙から成る表層を貼着し他面に熱接着層を
設けて成る電磁波遮蔽シートを、前記熱接着層を
内側にして二つ折りにしその両側の開放部をヒー
トシールして形成した袋体の内部に、片面に帯電
防止加工を施した緩衝層を有する補強板を、前記
緩衝層を対向させて内装したことを特徴とするも
のである。

次に本考案の実施例を図に拠り説明する。

第１図は本考案袋体の製造に用いる電磁波遮蔽
シートの一例の拡大断面図で、１は鉄箔、２，３
は鉄箔１の両面に形成したポリエチレンから成る
熱接着性の接着層、４は接着層２に貼着した紙か
ら成る表層であり、以上により電磁波遮蔽シート
Ａを構成する。

尚、上記においては、強磁性体金属から成る金
属板又は金属箔として鉄箔を用いたが、本考案に
おける金属板又は金属箔としては、鉄板（箔）や
ニツケルその他の強磁性体金属から成る金属板
（箔）を用いてもよく、また、前記金属板（箔）
に亜鉛やニツケル等の鍍金を施したものを用いて
もよい。

而して、本考案電磁波遮蔽袋体は上記電磁波遮
蔽シートＡ及び後述する補強板を用いて製作する
もので、例えば、第２図に示すように、接着層３
を内側にして二つ折りし、両側の開放部をヒート
シールｈすると共に開口部に蓋板５を設けて外袋
Ｂとし、その中に、例えば、第３図に示すような
緩衝性を有する補強板Ｃを内装して、本考案袋体
を構成するのであり、補強板Ｃはボール紙、薄板
等の基板６の片面に帯電防止加工を施した緩衝材
７を貼着して構成され、該補強板Ｃを緩衝材７を
貼着して構成され、該補強板Ｃを緩衝材７を内側
にして二つ折りし、前記外装Ｂ内に内装するか、
または、２枚の補強板Ｃを緩衝材７の面を対向さ
せて、前記外袋Ｂ内に内装するものとする。

上記のように構成される本考案電磁波遮蔽袋体
は、その中にフロツピーデイスク等シート状で電
磁波、磁力線の影響を受け易い物品を入れておけ
ば、袋体が電磁波や磁力線を受けても、シートＡ
の鉄箔１がそれを吸収するので、中の物品が電磁
波等の影響を受けるおそれはない上に緩衝材７は
帯電防止加工を施してあるから、中の物品が摩擦
等により帯電するおそれはないし、更に、補強板
Ｃにより外力によつて折曲したり損傷されたりす
るのを防止することができる。

本考案は上述の通りであるから、フロツピーデ
イスクのようなシート状で電磁波や磁力線の影響
を受け易い物品の郵送用封筒や保管用の袋として
好適である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案電磁波遮蔽袋体の製造に用いる
電磁波遮蔽シートの一例の拡大断面図、第２図は
本考案の一例の正面図、第３図は同じく拡大断面
図である。 １……鉄箔、２，３……接着層、４……表層、
５……蓋板、６……基板、７……緩衝材、Ａ……
電磁波遮蔽シート、Ｂ……外袋、Ｃ……補強板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 鉄、ニツケル等の強磁性体金属から成る金属板
   又は金属箔の片面に紙から成る表層を貼着し他面
   に熱接着層を設けて成る電磁波遮蔽シートを、前
   記熱接着層を内側にして二つ折りにしその両側の
   開放部をヒートシールして形成した袋体の内部
   に、片面に帯電防止加工を施した緩衝層を有する
   補強板を、前記緩衝層を対向させて内装したこと
   を特徴とする電磁波遮蔽袋体。