JPH1029625A - 包装箱 - Google Patents
包装箱Info
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- JPH1029625A JPH1029625A JP8185051A JP18505196A JPH1029625A JP H1029625 A JPH1029625 A JP H1029625A JP 8185051 A JP8185051 A JP 8185051A JP 18505196 A JP18505196 A JP 18505196A JP H1029625 A JPH1029625 A JP H1029625A
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- JP
- Japan
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- box
- sheet
- packaging box
- packaged
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 いわゆるハンモック包装の包装箱において、
被包装物を静電気から防護する機能をもたせたものを提
供する。 好ましい態様においては、量産に適するとと
もに強度上有利であり、かつ包装作業が容易なものを提
供する。 【解決手段】 箱本体の内面と、箱の内部にあって被包
装物を弾性シートで上下から挟んで支持する上下の支持
体の表面に導電性の層を設けるとともに、支持体の弾性
シートとして導電性物質または帯電防止剤を練り込んだ
ものを使用する。 好ましい態様においては、上下の支
持体を、それぞれの垂直支持板のひとつを介して箱の側
壁部分と一体に形成したブランクを使用することによっ
て、支持体表面の導電性層と箱内面の導電性層とを接続
したものにする。
被包装物を静電気から防護する機能をもたせたものを提
供する。 好ましい態様においては、量産に適するとと
もに強度上有利であり、かつ包装作業が容易なものを提
供する。 【解決手段】 箱本体の内面と、箱の内部にあって被包
装物を弾性シートで上下から挟んで支持する上下の支持
体の表面に導電性の層を設けるとともに、支持体の弾性
シートとして導電性物質または帯電防止剤を練り込んだ
ものを使用する。 好ましい態様においては、上下の支
持体を、それぞれの垂直支持板のひとつを介して箱の側
壁部分と一体に形成したブランクを使用することによっ
て、支持体表面の導電性層と箱内面の導電性層とを接続
したものにする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は包装箱に関する。
詳しくは、被包装物を箱の壁から離した状態で保持する
ことにより、箱に加わる衝撃から被包装物を保護するよ
うにした包装箱において、輸送中に被包装物が静電気に
より損なわれることを防止した包装箱に関する。
詳しくは、被包装物を箱の壁から離した状態で保持する
ことにより、箱に加わる衝撃から被包装物を保護するよ
うにした包装箱において、輸送中に被包装物が静電気に
より損なわれることを防止した包装箱に関する。
【０００２】
【従来の技術】陶器、ガラス製品、電気・電子機器、精
密機械部品そのほか衝撃に弱い物品を輸送・保管するた
めの包装には、従来、発泡ポリスチロールを用いて成形
した箱や、コーナーパッドを段ボール箱にとりつけたも
のや、バラ状の緩衝材またはそれを小袋に詰めたものを
充填することが行なわれて来た。 しかし、発泡プラス
チックは使用後の処分に問題がある。
密機械部品そのほか衝撃に弱い物品を輸送・保管するた
めの包装には、従来、発泡ポリスチロールを用いて成形
した箱や、コーナーパッドを段ボール箱にとりつけたも
のや、バラ状の緩衝材またはそれを小袋に詰めたものを
充填することが行なわれて来た。 しかし、発泡プラス
チックは使用後の処分に問題がある。
【０００３】そこで、包装材の使用量を少なくする努力
や、廃棄・焼却を容易にする努力が行なわれている。
そのひとつのあらわれとして、いわゆる「ハンモック包
装」が提案され、一部実用されている。 「ハンモック
包装」とは、アメリカ特許第４８５２７４３号、第４９
２３０６５号、第５０７１００９号、あるいは特開平７
−３３０３４号に開示されているように、板状の枠に弾
性をもった材料のシートを張ったもので被包装物を上下
から挟んで全体を箱の中に入れ、被包装物を箱内の空間
に、箱の壁から離した状態で保持する包装である。
や、廃棄・焼却を容易にする努力が行なわれている。
そのひとつのあらわれとして、いわゆる「ハンモック包
装」が提案され、一部実用されている。 「ハンモック
包装」とは、アメリカ特許第４８５２７４３号、第４９
２３０６５号、第５０７１００９号、あるいは特開平７
−３３０３４号に開示されているように、板状の枠に弾
性をもった材料のシートを張ったもので被包装物を上下
から挟んで全体を箱の中に入れ、被包装物を箱内の空間
に、箱の壁から離した状態で保持する包装である。
【０００４】このハンモック包装により包装する対象が
電子部品たとえばＩＣ基板などであるときは、輸送中に
静電気が部品を損なう危険があることが経験されたの
で、静電気は発生を防止し、発生しても容易に流れ去る
ようにしなければならない。そこで、上記の弾性シート
として帯電防止剤を練り込んだプラスチックシートを用
いてみたが、十分とはいえなかった。
電子部品たとえばＩＣ基板などであるときは、輸送中に
静電気が部品を損なう危険があることが経験されたの
で、静電気は発生を防止し、発生しても容易に流れ去る
ようにしなければならない。そこで、上記の弾性シート
として帯電防止剤を練り込んだプラスチックシートを用
いてみたが、十分とはいえなかった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ハン
モック包装における静電気の問題を解決し、被包装物を
静電気から防護する機能をより高度にそなえた包装箱を
提供することにある。
モック包装における静電気の問題を解決し、被包装物を
静電気から防護する機能をより高度にそなえた包装箱を
提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の包装箱は、箱
と、その内部にあって被包装物を箱の壁から離して支持
する上下一対の支持手段とから構成され、支持手段が、
開口を有する水平支持板とその四辺から垂直に立ち上が
り、または立ち下がる垂直支持板とからなり、上記開口
部に張り渡した弾性シートを有するものであって、２枚
の水平支持板を対向させて２枚の弾性シートの間に被包
装物を挟んで保持するタイプの包装箱において、包装箱
および上下一対の支持手段を構成する材料として、金属
箔、金属のメッキまたは蒸着を施したプラスチックフィ
ルム、および導電性物質の粉末たとえば金属やカーボン
の粉末を練り込んだプラスチックのフィルムからえらん
だ導電性シートを少なくとも内面に有する材料を使用す
るとともに、弾性シートとして導電性物質または帯電防
止剤を練り込んだものを使用することを特徴とする包装
箱である。
と、その内部にあって被包装物を箱の壁から離して支持
する上下一対の支持手段とから構成され、支持手段が、
開口を有する水平支持板とその四辺から垂直に立ち上が
り、または立ち下がる垂直支持板とからなり、上記開口
部に張り渡した弾性シートを有するものであって、２枚
の水平支持板を対向させて２枚の弾性シートの間に被包
装物を挟んで保持するタイプの包装箱において、包装箱
および上下一対の支持手段を構成する材料として、金属
箔、金属のメッキまたは蒸着を施したプラスチックフィ
ルム、および導電性物質の粉末たとえば金属やカーボン
の粉末を練り込んだプラスチックのフィルムからえらん
だ導電性シートを少なくとも内面に有する材料を使用す
るとともに、弾性シートとして導電性物質または帯電防
止剤を練り込んだものを使用することを特徴とする包装
箱である。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明の包装箱を代表的な例を挙
げて説明すれば、図１に展開して示すように、箱本体
（Ｉ）に上方支持体（II）および下方支持体（III)を組
み合わせた構成であって、上下の支持体にそれぞれ弾性
シート（IV）および（Ｖ）が張りわたしてある。 図１
には示してない被包装物(Ｘ)を上下の支持体の間に挾ん
で箱(Ｉ)の中に入れれば、図２に横断面を示すように包
装体が完成する。
げて説明すれば、図１に展開して示すように、箱本体
（Ｉ）に上方支持体（II）および下方支持体（III)を組
み合わせた構成であって、上下の支持体にそれぞれ弾性
シート（IV）および（Ｖ）が張りわたしてある。 図１
には示してない被包装物(Ｘ)を上下の支持体の間に挾ん
で箱(Ｉ)の中に入れれば、図２に横断面を示すように包
装体が完成する。
【０００８】前述のように、被包装物（Ｘ）に接する弾
性シート（IV）および（Ｖ）は、ある程度の導電性を有
するから、たとえば輸送中の振動により被包装物表面が
弾性シートとこすれることにより静電気が発生しても、
電荷は弾性シートを通して上下の支持体表面にある導電
性層に移動し、さらに支持体表面の導電性層に接触しい
る箱内面の導電性層全体に伝わり、箱の材料を通してア
ースへ逃げる。 このようにして、静電気による被害が
防げる。
性シート（IV）および（Ｖ）は、ある程度の導電性を有
するから、たとえば輸送中の振動により被包装物表面が
弾性シートとこすれることにより静電気が発生しても、
電荷は弾性シートを通して上下の支持体表面にある導電
性層に移動し、さらに支持体表面の導電性層に接触しい
る箱内面の導電性層全体に伝わり、箱の材料を通してア
ースへ逃げる。 このようにして、静電気による被害が
防げる。
【０００９】本発明は、発明者が最近提案した（特願平
８−１４７５７３号）包装箱に適用したとき、効果がい
っそう確実に得られる。 その包装箱は、上述したハン
モック包装箱において、各支持手段が、それぞれの垂直
支持板のひとつを介して箱の側壁部分と一体に形成され
ていることを特徴とする。
８−１４７５７３号）包装箱に適用したとき、効果がい
っそう確実に得られる。 その包装箱は、上述したハン
モック包装箱において、各支持手段が、それぞれの垂直
支持板のひとつを介して箱の側壁部分と一体に形成され
ていることを特徴とする。
【００１０】発明者が提案した包装箱を具体的に説明す
れば、まず厚紙または段ボール紙の表面に導電性のフィ
ルムを積層した材料から、図３に示すようなブランク
を、打ち抜きによって用意する。 すなわち、右側面板
（１）、正面板（２）、左側面板（３）、背面板（４）
および糊代（５）が、それぞれ隣接するものと縁を共有
して横方向に並び、背面板（４）の下縁に連なって下方
支持体（８）が、上縁に連なって上面板（６）がともに
縦方向に存在し、これと対称的に、正面板（２）の下縁
に連なって底面板（７）が、上縁に連なって上方支持体
(９)がともに縦方向に存在し、右側面板(１)および左側
面板(３)のそれぞれの上縁に連なって上面補強板(１１
および３１)が、それぞれの下縁に連なって底面補強板
（１２および３２）がともに縦方向に存在し、下方支持
体（８）および上方支持体（９）は、開口（８Ａおよび
９Ａ）を有する水平支持板（８１および９１）とその四
辺の垂直支持板(８２，８３，８４および８５；ならび
に９２，９３，９４および９５)とからなるブランクで
ある。
れば、まず厚紙または段ボール紙の表面に導電性のフィ
ルムを積層した材料から、図３に示すようなブランク
を、打ち抜きによって用意する。 すなわち、右側面板
（１）、正面板（２）、左側面板（３）、背面板（４）
および糊代（５）が、それぞれ隣接するものと縁を共有
して横方向に並び、背面板（４）の下縁に連なって下方
支持体（８）が、上縁に連なって上面板（６）がともに
縦方向に存在し、これと対称的に、正面板（２）の下縁
に連なって底面板（７）が、上縁に連なって上方支持体
(９)がともに縦方向に存在し、右側面板(１)および左側
面板(３)のそれぞれの上縁に連なって上面補強板(１１
および３１)が、それぞれの下縁に連なって底面補強板
（１２および３２）がともに縦方向に存在し、下方支持
体（８）および上方支持体（９）は、開口（８Ａおよび
９Ａ）を有する水平支持板（８１および９１）とその四
辺の垂直支持板(８２，８３，８４および８５；ならび
に９２，９３，９４および９５)とからなるブランクで
ある。
【００１１】打ち抜いたブランクには、上下支持体の開
口（８Ａ，９Ａ）に、適宜の接着剤を用いるか、または
ヒートシールにより、弾性シート（８Ｂ，９Ｂ）を張り
わたす。 続いて、糊代（５）に接着剤を適用して、横
方向の壁を環状に形成する。
口（８Ａ，９Ａ）に、適宜の接着剤を用いるか、または
ヒートシールにより、弾性シート（８Ｂ，９Ｂ）を張り
わたす。 続いて、糊代（５）に接着剤を適用して、横
方向の壁を環状に形成する。
【００１２】これを、図４に示すように組み立てて、図
５に示すような包装箱とする。 図５の状態から、下方
支持体（８）の上に被包装物（Ｘ）をのせ、上方支持体
(８)をかぶせてから上面板（６）で蓋をすれば、包装体
ができあがる。 このようにして完成した包装体の横断
面図は図２に示したものに似ているが、上下の支持体の
垂直支持板のひとつが箱の側壁と一体であることから、
支持体表面の導電性の層が箱内面の導電性の層と電気的
に接続していて、常に導通が確保されてる点が異なる。
この好ましい態様によれば、静電気対策がいっそう確
実になる。
５に示すような包装箱とする。 図５の状態から、下方
支持体（８）の上に被包装物（Ｘ）をのせ、上方支持体
(８)をかぶせてから上面板（６）で蓋をすれば、包装体
ができあがる。 このようにして完成した包装体の横断
面図は図２に示したものに似ているが、上下の支持体の
垂直支持板のひとつが箱の側壁と一体であることから、
支持体表面の導電性の層が箱内面の導電性の層と電気的
に接続していて、常に導通が確保されてる点が異なる。
この好ましい態様によれば、静電気対策がいっそう確
実になる。
【００１３】箱および支持手段の材料は、前記のよう
に、厚紙または段ボール紙を基材とし、これに金属箔、
金属のメッキまたは蒸着を施したプラスチックフィル
ム、および金属またはカーボンの粉末を練り込んだプラ
スチックのフィルムを積層したものが適当である。 積
層は、適宜の接着剤を使用し、または熱融着によって行
なうことができる。 そのほか、導電性シートを構成層
とするプラスチック段ボールを使用してもよい。
に、厚紙または段ボール紙を基材とし、これに金属箔、
金属のメッキまたは蒸着を施したプラスチックフィル
ム、および金属またはカーボンの粉末を練り込んだプラ
スチックのフィルムを積層したものが適当である。 積
層は、適宜の接着剤を使用し、または熱融着によって行
なうことができる。 そのほか、導電性シートを構成層
とするプラスチック段ボールを使用してもよい。
【００１４】弾性シートの材料は、ポリウレタン系熱可
塑性エラストマー、ポリアミド、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、またはシングルサイト触媒重合ポリオレフィ
ンがとくに適当であるが、そのほかに、天然ゴムまたは
各種合成ゴム、ポリエチレン、塩素化ポリエチレンある
いはフッ素樹脂なども使用できる。 これらの材料の特
性に応じて、電子線照射による架橋や延伸によって強度
を高めたものが好ましい。 いずれにしても、導電性物
質たとえば金属やカーボンの粉末を練り込むか、帯電防
止剤を練り込んで用いる。 弾性シートとして金属蒸着
フィルムや帯電防止剤塗布フィルムを用いることもでき
るが、包装に当って弾性シートに大きな伸びが要求され
るような用途には適しない。
塑性エラストマー、ポリアミド、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、またはシングルサイト触媒重合ポリオレフィ
ンがとくに適当であるが、そのほかに、天然ゴムまたは
各種合成ゴム、ポリエチレン、塩素化ポリエチレンある
いはフッ素樹脂なども使用できる。 これらの材料の特
性に応じて、電子線照射による架橋や延伸によって強度
を高めたものが好ましい。 いずれにしても、導電性物
質たとえば金属やカーボンの粉末を練り込むか、帯電防
止剤を練り込んで用いる。 弾性シートとして金属蒸着
フィルムや帯電防止剤塗布フィルムを用いることもでき
るが、包装に当って弾性シートに大きな伸びが要求され
るような用途には適しない。
【００１５】被包装物が、ある種のＩＣ基板のように、
静電気の電荷が通過することで破壊されるおそれのある
ものの場合は、導電性物質でなく帯電防止剤を練り込ん
だものを使用する方がよい。 帯電防止剤としては、ア
ミン系、アミド系などのノニオン系界面活性剤や、金属
イオン含有ポリマーなど、常用のものを使用すればよ
い。
静電気の電荷が通過することで破壊されるおそれのある
ものの場合は、導電性物質でなく帯電防止剤を練り込ん
だものを使用する方がよい。 帯電防止剤としては、ア
ミン系、アミド系などのノニオン系界面活性剤や、金属
イオン含有ポリマーなど、常用のものを使用すればよ
い。
【００１６】弾性シートの形態は、シートないしフィル
ムに限らず、ネットであってもよく、本発明で「シー
ト」の語は、ネットをも包含する意味で用いている。
ムに限らず、ネットであってもよく、本発明で「シー
ト」の語は、ネットをも包含する意味で用いている。
【００１７】
【実施例】Ｅフルートの両面段ボール紙の一方の面に、
クロム蒸着ポリエステルフィルムを、アクリル系接着剤
を用いて接着した。 この材料から、図３に示した形状
のブランクであって、箱の外寸が、縦１５cm×横１２cm
×高さ５cmであり、上下の支持体の開口部が縦９cm×横
７cmであるものを打ち抜いた。 上下の支持体の開口部
をふさいで、厚さ５０μｍのエチレン−酢ビ共重合体に
アミン系帯電防止剤を練り込んだもので製造したフィル
ムを、アクリル樹脂エマルジョンの粘着剤を使用して貼
り着けた。
クロム蒸着ポリエステルフィルムを、アクリル系接着剤
を用いて接着した。 この材料から、図３に示した形状
のブランクであって、箱の外寸が、縦１５cm×横１２cm
×高さ５cmであり、上下の支持体の開口部が縦９cm×横
７cmであるものを打ち抜いた。 上下の支持体の開口部
をふさいで、厚さ５０μｍのエチレン−酢ビ共重合体に
アミン系帯電防止剤を練り込んだもので製造したフィル
ムを、アクリル樹脂エマルジョンの粘着剤を使用して貼
り着けた。
【００１８】図４〜５に示すように箱を組み立て、上下
の支持体の間にＩＣチップ５個を並べ、挾んで包装体と
した。 この包装体を、振動数４００サイクル／分、振
幅２０mmの振動台上にのせて振動を加えた。 ２時間後
に包装を開いてしらべたところ、各ＩＣチップとも包装
時の位置に存在していた。 各ＩＣチップの性能に劣化
がないことも確認された。
の支持体の間にＩＣチップ５個を並べ、挾んで包装体と
した。 この包装体を、振動数４００サイクル／分、振
幅２０mmの振動台上にのせて振動を加えた。 ２時間後
に包装を開いてしらべたところ、各ＩＣチップとも包装
時の位置に存在していた。 各ＩＣチップの性能に劣化
がないことも確認された。
【００１９】
【発明の効果】導電性物質または帯電防止剤を含有する
弾性シートが支持体表面の導電性の層に接続されてい
て、さらにその層が箱内面に設けた導電性層と電気的に
接続されているから、静電気が発生しても容易に除去さ
れる。 箱内面の導電性層が形成するシールド構造は密
閉性がよいため、ファラデーケージ効果がすぐれてい
る。この効果は、発明者が最近提案した態様の包装箱に
適用したとき、いっそう確実に得られる。
弾性シートが支持体表面の導電性の層に接続されてい
て、さらにその層が箱内面に設けた導電性層と電気的に
接続されているから、静電気が発生しても容易に除去さ
れる。 箱内面の導電性層が形成するシールド構造は密
閉性がよいため、ファラデーケージ効果がすぐれてい
る。この効果は、発明者が最近提案した態様の包装箱に
適用したとき、いっそう確実に得られる。
【００２０】この好ましい態様に固有の効果も得られる
ことは、いうまでもない。 すなわち、ハンモック包装
において、従来は上下一対の支持体と外箱との、３個ま
たは少なくとも２個の部品を集めて包装箱を構成してい
たものが、１枚のブランクから構成することができるか
ら、量産が容易になる上に組み立てまでの間のブランク
取り扱い、輸送が有利に行なえる。 上下の支持体が箱
の構成部分と一体であることは、まず強度の面で、上下
の支持体の少なくとも正面板（または背面板）と縁を共
通にする垂直支持板の強度が高まるという利点がある。
その結果、同じ材質でより重量の大きい被包装物を包
装でき、また同じ重量であれば薄手の材料で足りる。
上下の支持体の一方の縁が正面板（または背面板）と縁
を共通にし、そこに固定されていることは、被包装物を
支持体間に挟んで蓋をするときに、弾性材料シートの反
撥力で上側支持体がはね上がることを抑えるのが容易で
あって、包装作業もやりやすくなる。
ことは、いうまでもない。 すなわち、ハンモック包装
において、従来は上下一対の支持体と外箱との、３個ま
たは少なくとも２個の部品を集めて包装箱を構成してい
たものが、１枚のブランクから構成することができるか
ら、量産が容易になる上に組み立てまでの間のブランク
取り扱い、輸送が有利に行なえる。 上下の支持体が箱
の構成部分と一体であることは、まず強度の面で、上下
の支持体の少なくとも正面板（または背面板）と縁を共
通にする垂直支持板の強度が高まるという利点がある。
その結果、同じ材質でより重量の大きい被包装物を包
装でき、また同じ重量であれば薄手の材料で足りる。
上下の支持体の一方の縁が正面板（または背面板）と縁
を共通にし、そこに固定されていることは、被包装物を
支持体間に挟んで蓋をするときに、弾性材料シートの反
撥力で上側支持体がはね上がることを抑えるのが容易で
あって、包装作業もやりやすくなる。
【図１】 本発明の包装箱の一例について、その構成の
一例を示す展開図。
一例を示す展開図。
【図２】 図１の包装箱を組み立てた包装体の横断面
図。
図。
【図３】 本発明の包装箱の好ましい態様を示す、ブラ
ンクの展開図。
ンクの展開図。
【図４】 図３のブランクを用いて包装箱を形成する過
程を示す斜視図。
程を示す斜視図。
【図５】 包装箱を形成する過程の、図４に続く段階を
示す斜視図。
示す斜視図。
Ｉ 箱本体 II 上方支持体 III 下方支持体 IV，Ｖ 弾性シート Ｘ 被包装物 １ 右側面板 １２，３２ 底面補強板 ２ 正面板 ３ 左側面板 １１，３１ 上面補強板 ４ 背面板 ５ 糊代 ６ 上面板 ６１ 舌片 ６２ 切り
込み ７ 底面板 ７１ 舌片 ７２ 切り
込み ８ 下方支持体 ８Ａ 開口 ８Ｂ 弾性
シート ８１ 水平支持板 ８２，８３，８４，８５ 垂直
支持板 ９ 上方支持体 ９Ａ 開口 ９Ｂ 弾性
シート ９１ 水平支持板 ９２，９３，９４，９５ 垂直
支持板
込み ７ 底面板 ７１ 舌片 ７２ 切り
込み ８ 下方支持体 ８Ａ 開口 ８Ｂ 弾性
シート ８１ 水平支持板 ８２，８３，８４，８５ 垂直
支持板 ９ 上方支持体 ９Ａ 開口 ９Ｂ 弾性
シート ９１ 水平支持板 ９２，９３，９４，９５ 垂直
支持板
Claims (3)
- 【請求項１】 箱と、その内部にあって被包装物を箱の
壁から離して支持する上下一対の支持手段とから構成さ
れ、支持手段が、開口を有する水平支持板とその四辺か
ら垂直に立ち上がり、または立ち下がる垂直支持板とか
らなり、上記開口部に張り渡した弾性シートを有するも
のであって、２枚の水平支持板を対向させて２枚の弾性
シートの間に被包装物を挟んで保持するタイプの包装箱
において、包装箱および上下一対の支持手段を構成する
材料として、金属箔、金属のメッキまたは蒸着を施した
プラスチックフィルム、および導電性物質の粉末または
繊維を練り込んだプラスチックのフィルムからえらんだ
導電性シートを少なくとも内面に有する材料を使用する
とともに、弾性シートとして導電性物質または帯電防止
剤を練り込んだものを使用することを特徴とする包装
箱。 - 【請求項２】 箱および支持手段として、厚紙または段
ボール紙の一方の面に、金属箔、金属のメッキまたは蒸
着を施したプラスチックフィルム、および金属またはカ
ーボンの粉末を練り込んだプラスチックのフィルムを積
層した材料からえらんだものを使用し、弾性シートとし
て、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、エチレン−
酢酸ビニル共重合体およびシングルサイト触媒重合ポリ
オレフィンからえらんだ材料にカーボンの粉末または界
面活性剤型の帯電防止剤を練り込んだもので形成したシ
ートを使用する請求項１の包装箱。 - 【請求項３】 前記各支持手段が、それぞれの垂直支持
板のひとつを介して箱の側壁部分と一体に形成されてい
る請求項１の包装箱。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8185051A JPH1029625A (ja) | 1996-07-15 | 1996-07-15 | 包装箱 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8185051A JPH1029625A (ja) | 1996-07-15 | 1996-07-15 | 包装箱 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1029625A true JPH1029625A (ja) | 1998-02-03 |
Family
ID=16163947
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8185051A Pending JPH1029625A (ja) | 1996-07-15 | 1996-07-15 | 包装箱 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1029625A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001032515A1 (fr) * | 1999-11-04 | 2001-05-10 | Starway Co., Ltd. | Materiau et procede d'emballage |
| GB2399813A (en) * | 2003-03-27 | 2004-09-29 | Dominic Bryant | Packaging insert |
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