JPH0628267Y2 - 透明な導電性緩衝シート - Google Patents

透明な導電性緩衝シート

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JPH0628267Y2
JPH0628267Y2 JP4171289U JP4171289U JPH0628267Y2 JP H0628267 Y2 JPH0628267 Y2 JP H0628267Y2 JP 4171289 U JP4171289 U JP 4171289U JP 4171289 U JP4171289 U JP 4171289U JP H0628267 Y2 JPH0628267 Y2 JP H0628267Y2
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JP
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thermoplastic resin
buffer sheet
sheet
transparent conductive
film
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智文 小野田
弘司 平岡
俊昭 島田
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Ube Corp
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Ube Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、優れた緩衝性と透明性とともに、電磁波を遮
断できるだけの導電性を有する導電性緩衝シートに関す
る。
本考案の導電性緩衝シートは、ICやLSIの輸送や保
管に用いられる。
ICやLSIを本考案の導電性緩衝シートで包んでおく
か、又は本考案の導電性緩衝シートを袋状に加工した電
子部品包装用袋のなかに入れておくだけで、ICやLS
Iは外部からの電磁波から保護される。
〔従来の技術〕
ICやLSIなどの電子部品を輸送、保管するために、
従来から各種の緩衝シートが広く用いられてきた。
これらの緩衝シートには、内容物であるICやLSIな
どの電子部品を、輸送中の物理的な衝撃から効果的に保
護できることが要求されている。
また、ICやLSIは電磁波で破壊されやすいので、外
部からの電磁波を遮断できるように高い導電性がなくて
はならない。
更に、税関での検査や流通過程において、外から直接に
内容物を確認できるように、これらの緩衝シートには透
明性も要求されている。
従来、導電性緩衝シートとしては、透明な緩衝シートと
透明導電性フィルムを貼り合わせた導電性緩衝シートが
用いられてきた。
透明導電性フィルムとしては、炭素繊維やアクリル繊維
−硫化銅複合体と熱可塑性樹脂の繊維を混合・抄紙した
ものを上記熱可塑性樹脂の融点以上に加熱し、熱可塑性
樹脂の繊維同士を熱融着してフィルム状とし、透明性と
導電性を付与したものが主に用いられてきた。
〔本考案の解決しようとする課題〕
しかし、従来の導電性緩衝シートに用いられてきた透明
導電性フィルムは、導電性の付与に炭素繊維を用いてい
るので、外部からの電磁波を遮断するには導電性が充分
ではなかった。
従って、従来の導電性緩衝シートでは、ICやLSIを
電磁波から保護することができなかった。
本考案は、上記の問題に鑑み、透明、且つ電磁波を遮断
できるだけの導電性のある導電性緩衝シートを提供する
ことを目的とする。
〔問題点を解決するための技術的手段〕
本考案の導電性緩衝シートは、 (1)(a)熱可塑性樹脂フィルムに金属繊維を埋包した
透明導電性フィルム1と、 (b)熱可塑性樹脂フィルムに多数の凸状突起3を形成し
てなるエンボスシート2を、 貼り合わせた導電性緩衝シート、及び、 (2)(a)熱可塑性樹脂フィルムに金属繊維を埋包した透明
導電性フィルム1と、 (b)熱可塑性樹脂フィルムに多数の凸状突起3を形成し
てなるエンボスシート2の少なくとも一方の面に熱可塑
性樹脂フィルム4を貼り合わせてなる緩衝シート5を、 貼り合わせた導電性緩衝シートに関する。
以下、この考案を、図面に示す実施例に従って詳細に説
明する。
第1図は、エンボスシート2を透明導電性フィルム1と
貼り合わせた導電性緩衝シートの例を示す。
第2図は、エンボスシート2と熱可塑性樹脂フィルム4
からなる緩衝シート5を、熱可塑性樹脂フィルム4の側
で透明導電性フィルム1と貼り合わせた導電性緩衝シー
トの例である。
第3図は、緩衝シート5を、凸状突起3の頂面で透明導
電性フィルム1と貼り合わせた導電性緩衝シートの例で
ある。
本考案において、透明導電性フィルム1は、透明な熱可
塑性樹脂フィルムに金属繊維を埋包して導電性を持たせ
たものである。
透明導電性フィルム1としては、例えば金属繊維と熱可
塑性樹脂の繊維を混合・抄紙したものを熱可塑性樹脂の
繊維の融点以上に加熱し、熱可塑性樹脂の繊維同士を熱
融着してフィルム状とし、透明性と導電性を付与したも
のが用いられる。
又、金属繊維を熱可塑性樹脂フィルムで両側から挟んだ
ものでもよい。
更に、金属繊維の織物を熱可塑性樹脂フィルムで両側か
ら挟んだものも用いることができる。
透明導電性フィルム1には、フィルムの反対側が透けて
見える程度の透明性が必要である。電子部品包装用袋と
したときに、外部から目で直接内容物を確認できるよう
にするためである。
エンボスシート2は、厚み10〜300μmの熱可塑性
樹脂フィルムの全面に多数の凸状突起3を設けたもので
ある。又、上記の透明導電性フィルム1の全面に凸状突
起3を設けたものを用いることもできる。
凸状突起3の形状は、角柱、円柱、楕円柱、半球形、半
割りの回転楕円体形、半割りのラグビーボール型、又は
これらを組み合わせた形状であればよい。
凸状突起3は、高さ1〜20mm程度、底面積0.1〜1
5cm2程度の範囲のものが好ましい。時に好ましい範囲
は、高さ2〜18mm、底面積0.2〜10cm2の範囲で
ある。
凸状突起3の間隔は、0.5〜20mmの範囲であること
が好ましい。
熱可塑性樹脂フィルム4は、厚さ5〜200μmの熱可
塑性樹脂のフィルムである。Tダイから押し出したもの
でもよく、インフレーション成形したものでもよい。
本考案の導電性緩衝シートは、透明導電性フィルム1を
エンボスシート2と直接接着して形成される。ただし、
凸状突起3の周辺部が気密によるように接着しなくては
ならない。凸状突起3と透明導電性シート1の間の空間
に空気を密封し、緩衝性を持たせるためである。
又、エンボスート2を熱可塑性樹脂フィルム4と接着し
た緩衝シート5に透明導電性シート1を接着してもよ
い。但し、エンボスシート2と熱可塑性樹脂フィルム4
とは凸状突起3の周辺部が気密になるように接着しなく
てはならないのは、上記の導電性緩衝シートの場合と同
様である。
上記の接着は、熱融着でもよく、接着剤による接着でも
よい。
透明導電性フィルム1に用いる金属繊維としては、ステ
ンレス鋼の繊維が好ましい。しかし真鍮、アルミ青銅、
燐青銅などの合金の繊維や、金、銀、銅、等の金属単体
の繊維などを用いてもよい。
又、透明導電性フィルム1に用いる熱可塑性樹脂の繊維
としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−
プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体な
どのポリオレフィン類、ポリアミド、ポリエステル、ポ
リ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスルフィド、
ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリアミドイミ
ド等の繊維を用いることができる。
エンボスシート2及び熱可塑性樹脂フィルム4に用いる
熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体などのポリオレフィン類、ポリアミド、ポ
リエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポ
リスルフィド、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、
ポリアミドイミド等につき帯電防止処方をしたものが用
いられる。これらの熱可塑性樹脂のなかでも、柔軟性が
高い点や安価な点で、帯電防止処方をしたポリオレフィ
ン類が特に好ましい。
又、これらの熱可塑性樹脂には、酸化防止剤、紫外線劣
化防止剤、無機充填剤、スリップ剤などを添加してもよ
い。
次に、本考案の導電性緩衝シートの製造方法の一例につ
いて述べる。
熱可塑性樹脂を、押出成形法もしくはインフレーション
成形法で厚み10〜300μmのフィルムに成形する。
周囲に多数の凹部を有する加熱されたカレンダーロール
に、先のフィルムを巻き掛けて、エンボスシート2を成
形する。それと同時に透明導電性フィルム1を加熱ロー
ルで加熱後エンボスシート2上に巻き掛け、カレンダー
ロール上で熱融着して、本考案の導電性緩衝シートを形
成する。
又、エンボスシート2上に熱可塑性樹脂フィルム4を巻
き掛けてカレンダーロールで熱融着し緩衝シート5を形
成してから透明導電性フィルム1を接着或いは熱融着し
てもよい。
本考案の導電性緩衝シートを二枚重ね合わせるか、二つ
折りにして重ね合わせ、その周囲6を接着することによ
り電子部品包装用袋とすることができる。このような電
子部品包装用袋の例を第4図及び第5図に示す。第4図
は、第1図に示した導電性緩衝シートを用いた電子部品
包装用袋の一例7を示す。又、第5図は、第3図に示し
た導電性緩衝シートを用いた電子部品包装用袋の一例8
である。導電性緩衝シート同士は、接着剤で接着しても
よく、又、熱融着や高周波ミシン等で接着してもよい。
〔本考案の効果〕
本考案の導電性緩衝シートは、導電性の付与に金属繊維
を用いている。
このため、炭素繊維を用いた従来の導電性緩衝シートに
比べ導電性が高いので、電磁波を遮断することができ
る。
従って、本考案の導電性緩衝シートを用いた電子部品包
装用袋は、ICやLSIを外部からの電磁波から有効に
保護できる。
又、エンボスシート2の凸状突起3と透明導電性フィル
ム1或いは熱可塑性樹脂フィルム4の間の空間に空気が
密封されているので、本考案の導電性緩衝シートは優れ
た緩衝性を有している。
従って、本考案の導電性緩衝シートを用いた電子部品包
装用袋により、内容物であるICやLSIなどの電子部
品を、外部からの電磁波や輸送中の物理的な衝撃から効
果的に保護することができる。
又、本考案の導電性緩衝シートは透明であるので、税関
での検査や流通過程等において、外から直接に内容物を
確認できる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は、本考案の導電性緩衝シートを示す。 第1図は、エンボスシート2及び透明導電性フィルム1
を貼り合わせた導電性緩衝シートの例である。 第2図は、エンボスシート2に熱可塑性樹脂フィルム4
を貼り合わせた緩衝シート5の一方の面に透明導電性フ
ィルム1を貼り合わせた例である。 第3図は、緩衝シート5の凸状突起の頂面に透明導電性
フィルム1を接着した導電性緩衝シートの例である。 第4図は、第1図に示した導電性緩衝シートを重ね合わ
せ、且つ、周囲6に沿って熱融着した電子部品包装用袋
7である。 第5図は、第3図に示した導電性緩衝シートを重ね合わ
せ、且つ、周囲6に沿って熱融着した電子部品包装用袋
8である。 1……透明性導電性フィルム 2……エンボスシート 3……凸状突起 4……熱可塑性樹脂フィルム 5……緩衝シート 6……本考案の導電性緩衝シートを用いた電子部品包装
用袋において、周辺部の接着部分を示す。 7……第1図の導電性緩衝シートからなる電子部品包装
用袋 8……第3図の導電性緩衝シートからなる電子部品包装
用袋

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)熱可塑性樹脂フィルムに金属繊維を埋
    包した透明導電性フィルム1を、 (b)熱可塑性樹脂フィルムに多数の凸状突起3を形成し
    てなるエンボスシート2の少なくとも一方の面に貼り合
    わせた、 導電性緩衝シート。
  2. 【請求項2】(a)熱可塑性樹脂フィルムに金属繊維を埋
    包した透明導電性フィルム1と、 (b)熱可塑性樹脂フィルムに多数の凸状突起3を形成し
    てなるエンボスシート2の少なくとも一方の面に熱可塑
    性樹脂フィルム4を貼り合わせた緩衝シート5を、 貼り合わせた導電性緩衝シート。
JP4171289U 1989-04-11 1989-04-11 透明な導電性緩衝シート Expired - Lifetime JPH0628267Y2 (ja)

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