JPH0426389Y2 - - Google Patents

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JPH0426389Y2
JPH0426389Y2 JP15467282U JP15467282U JPH0426389Y2 JP H0426389 Y2 JPH0426389 Y2 JP H0426389Y2 JP 15467282 U JP15467282 U JP 15467282U JP 15467282 U JP15467282 U JP 15467282U JP H0426389 Y2 JPH0426389 Y2 JP H0426389Y2
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JP
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case
electromagnetic waves
foil
metal foil
pure iron
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はICやLSI等を実装した電子機器や部品
を収容して、その電磁波障害を防ぐケースに関す
るものである。
(従来の技術) ICやLSI等の素子は、外部電磁波の影響を受け
て損傷し易いことから、IC,LSI、あるいはこれ
らを実装した機器や部品は、電磁波を遮断する性
質を有するケースに収容して保管または運搬され
ている。
このような外部電磁波をシールドするケースと
しては、大別して、ケース自体を金属で構成した
ものと、ケース本体をより軽量なもので製造し、
この内面に導電性皮膜を設けたものがある。
しかしながら、金属自体でケースを構成したも
のは価格面で問題があるばかりでなく、重量が重
くなり、運搬や保管に不便である。
これに対し、合成樹脂または木材パルプなどの
軽量な材質でケース本体を製造し、その内面に導
電性皮膜を設けたものは一般に安価かつ軽量であ
る。導電性皮膜には、アルミニウム等の金属箔、
あるいはカーボンブラツクなどの導電性粉末を含
む導電性塗膜が使用されることが普通である。
しかしながら、アルミニウム等の金属、導電性
塗膜は一般に電磁波の電界成分を遮断するが、磁
界成分を遮断できず、電磁波シールド性能が不十
分である。また、IC等を実装した部品のリード
線等により皮膜が傷つき、剥落した皮膜が部品と
接触して損傷することがある。
(考案が解決しようとする課題) 従つて、本考案は、電界成分と磁界成分の双方
を良好に遮断してIC等を外部電磁波から守り、
部品のリード線や端子による導電性材料の剥落が
なく、しかも軽量かつ安価なシールドケースを提
供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) この目的を達成するため、本考案は、合成樹脂
製又は木材パルプ製基板と内面に積層された金属
箔とから成るケースであつて、この金属フオイル
が電気鋳造法により作成された厚さ15〜50μmの
純鉄フオイルの片面または両面に銀、金、錫、ク
ロム又はニツケルをメツキしたものであることを
特徴とするシールドケースを提供する。
(作用) 本考案に係るシールドケースは、その重量が合
成樹脂または木材パルプの基体により決定される
た、軽量である。
また、内面に設けられた純鉄フオイルは、電気
鋳造法によるため、高い機械的強度と高透磁率を
有する。かかる機械的強度のため、部品のリード
線等による剥落が生じない。また、高透磁率のた
め、電磁波の磁界成分を良好に遮断する。
また、メツキ層は高導電性金属から成るため、
電磁波の電界成分を良好に遮断する。
このため、軽量かつ導電性材料の剥落による
IC等の損傷を防ぎながら、しかも、電磁波の電
界成分及び磁界成分からIC等を守ることが可能
となり、IC等の安全な保管・運搬が保障できる
のである。
(実施例) 以下、図面を参照して本考案の実施例を説明す
る。
すなわち、第2図に示すように、本考案はIC,
LSI、あるいはこれらを実装した機器や部品を運
搬または保管するためのケースで、図に示すもの
は運搬に便のため、把手が設けられている。
このケースは、第1図イ,ロに示すように、基
板3と金属箔とから成る。
なお、第1図イは基板3の両面に金属箔を設け
たもの、第1図ロはケースの内面側となる基板3
の片面のみに金属箔を設けたもので、その他は同
一である。
基板3は、ケースの機械的強度を担保すると共
にケースの重量を決定するものである。ケースを
運搬・保管に便利に軽量なものとするため、合成
樹脂製または木材パルプ製であることを要する。
合成樹脂としては、ポリ塩化ビニル(PVC)、
ポリスチレン(PS)、ポリプロピレン(PP)等
が使用できる。木材パルプとしては、木材パルプ
ボード、段ボールシート、紙製ハニカムシート等
が使用できる。厚みは、材質、収容する機器や部
品の重量等に応じて決定すれば良い。
金属箔は外部電磁波を遮断してIC等の損傷を
防ぐものである。なお、IC等は静電気によつて
も損傷することから、金属箔はケースの内面に設
けて静電気の発生を防止する必要がある。
金属箔は、外部電磁波の電界成分と磁界成分の
双方を良好に遮断するものである。また、導電性
物質の剥落によりIC等が損傷することを防ぐた
め、金属箔は、部品のリード線や端子の接触によ
り、実質的に導電性物質が剥落しないことが必要
である。
このため、金属箔は、電気鋳造法により作成さ
れた純鉄フオイル1とその片面または両面にメツ
キされた高導電性金属2,2′から成ることを必
要とする。
純鉄フオイル1は、主に、電磁波の磁界成分を
良好に遮断するものである。純鉄フオイル1は電
界成分も遮断するが、充分良好に遮断するとはい
えない。このため、高導電性のメツキ層2,2′
を設けて、電界成分を充分に遮断する必要があ
る。
純鉄フオイル1は、その磁界シールド効果を充
分に発揮するため、電気鋳造法により製造された
ものである必要がある。かかるフオイル1は、鉄
分を含む電解液から周知の電気鋳造法により製造
されたもので、この方法により得られる鉄箔は、
一般に、鉄分99.95重量%以上、炭素分0.01重量
%以下、ケイ素、マンガン、イオウ、リン等の不
純物がそれぞれ0.005重量%以下の組成、樹枝状
結晶組織、高い機械的強度、高透磁率(35μmの
未焼鈍のフオイルの初透磁率200(at10e)、最大透
磁率1100、水素ガス雰囲気中、850℃、1時間焼
鈍した25μmのフオイルの初透磁率300(at10e)、
最大透磁率21)という特徴を有する。
この高い機械的強度の結果、部品のリード線や
端子の接触にも係わらず、剥落が生じない。
また、かかる高透磁率の結果、電磁波の磁界成
分を良好に遮断できる。従つて、磁界による影響
の生じ易い高周波帯域の電磁波を良好に遮断して
ICなどを保護することができる。
なお、樹枝状結晶組織のため、方向性がなく、
切断が容易で、切断面が鋭利でなく、取扱いが容
易等の加工上の利便性を合せ持つものである。
この純鉄フオイル1は、厚さ15μm以上である
必要がある。電気鋳造法で製造された15μm未満
のフオイルにはピンホールが生じやすく、このピ
ンホールから電磁波が漏洩するからである。
また、純鉄フオイル1は厚さ50μm以下である
必要がある。上述のように電気鋳造法により得ら
れた純鉄フオイルは機械的強度が高いために、
50μmを越えると折り曲げが困難であり、ケース
状に折り曲げた際にヒビ割れが生じて、この部分
から電磁波の漏洩が生じやすいからである。ま
た、50μmを越えても、電磁波遮断性能はあまり
向上せず、コスト高となる。
メツキ層2,2′は高導電性で、電解成分を充
分に遮断するためのものである。このため、金、
銀、亜鉛、錫、クロムまたはニツケルから成る必
要がある。メツキ層2,2′は高導電性であるた
め、電解成分による影響の生じ易い低周波帯域の
電磁波を良好に遮断して、IC等を保護する。
この結果、純鉄フオイル1とメツキ層2,2′
により、高周波及び低周波のいずれの電磁波も遮
断することが可能となる。
なお、メツキ層2,2′は、電気鋳造法による
純鉄フオイル1の製造に引き続いて形成すること
ができる。かかるメツキ層の切断が容易であるこ
と、切断面が鋭利でないことは勿論である。
ケースは、基板3から成るシートの片面または
両面に金属箔を接着した後、これをブランクスに
打抜き、ケース形状に組み立てることによつて製
造することができる。
金属箔と基板3の積層は、接着剤4により可能
である。接着剤4としては、溶剤型接着剤、水型
接着剤、無溶剤型接着剤等が使用できる。また、
合成樹脂を溶融押出塗工して、両者を貼り合わせ
ても良い。合成樹脂としてはポリエチレン、アイ
オノマー等が使用できる。あるいは、基板3が熱
接着性樹脂からなる場合は、この基板3と金属箔
を重ねて熱プレスすることによつても積層するこ
ともできる。
また、ブランクスに打ち抜く際、純鉄フオイル
1及びメツキ層2,2′の切断は容易であり、ま
た、切断面は鋭利ではないので、その取扱いは極
めて簡便である。
(効果) 以上のように、本考案によれば、軽量かつ安価
でありながら、部品のリード線などによる損傷を
生じることなく、高周波から低周波めでの各種電
磁波の電界成分及び磁界成分を遮断して、ICな
どをの安全な保管・運搬ができるケースを得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図イ及びロ
は、本考案に係るシールドケースを構成する素材
の部分断面図を示す。第2図はシールドケースの
斜視図を示す。 1……純鉄フオイル、2……メツキ層、3……
基板、4……接着剤。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 合成樹脂製又は木材パルプ製基板と内面に積層
    された金属箔とから成るケースであつて、この金
    属フオイルが電気鋳造法により作成された厚さ15
    〜50μmの純鉄フオイルの片面または両面に銀、
    金、錫、クロム又はニツケルをメツキしたもので
    あることを特徴とするシールドケース。
JP15467282U 1982-10-13 1982-10-13 運搬・保管用シ−ルドケ−ス Granted JPS5958943U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15467282U JPS5958943U (ja) 1982-10-13 1982-10-13 運搬・保管用シ−ルドケ−ス

Applications Claiming Priority (1)

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JP15467282U JPS5958943U (ja) 1982-10-13 1982-10-13 運搬・保管用シ−ルドケ−ス

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Publication Number Publication Date
JPS5958943U JPS5958943U (ja) 1984-04-17
JPH0426389Y2 true JPH0426389Y2 (ja) 1992-06-24

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ID=30341830

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JP15467282U Granted JPS5958943U (ja) 1982-10-13 1982-10-13 運搬・保管用シ−ルドケ−ス

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10562658B2 (en) 2015-08-11 2020-02-18 Toshiba Memory Corporation Magnetic shield tray, magnetic shield wrapper and magnetic memory product shielded from external magnetic field

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0327941Y2 (ja) * 1985-08-07 1991-06-17

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US10562658B2 (en) 2015-08-11 2020-02-18 Toshiba Memory Corporation Magnetic shield tray, magnetic shield wrapper and magnetic memory product shielded from external magnetic field

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JPS5958943U (ja) 1984-04-17

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