JP2002037265A - 緩衝機能付き封筒 - Google Patents

緩衝機能付き封筒

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JP2002037265A
JP2002037265A JP2000225820A JP2000225820A JP2002037265A JP 2002037265 A JP2002037265 A JP 2002037265A JP 2000225820 A JP2000225820 A JP 2000225820A JP 2000225820 A JP2000225820 A JP 2000225820A JP 2002037265 A JP2002037265 A JP 2002037265A
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Toru Abe
亨 阿部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製作が比較的容易で、クッション性に優れ、
使用後の廃棄・焼却処分あるいはリサイクルに手間のか
からない緩衝機能付き封筒を提供する。 【解決手段】 緩衝機能付き封筒10は、片面のみに波
形凸条部21a,22aが形成された2枚の片面段ボー
ル紙21,22を、波形凸条部21a,22a同士が互
いに交差接触するように貼着して形成した封筒素材20
を袋状に折り曲げて、重ね合わせ部16などを貼着して
形成されている。封筒10は弾力性を備えた構造とな
り、優れたクッション性を発揮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、封筒の内容物を保
護するための緩衝機能を備えた封筒に関する。
【0002】
【従来の技術】比較的小さな物品を輸送する場合、荷造
りが簡単で取り扱い性にも優れた封筒が多用されている
が、強い衝撃を受けると損傷するおそれのある物品を封
筒に入れて輸送する場合、収容物品を包み込むように封
筒本体の内側にクッション材が入れられた、いわゆるク
ッション入り封筒が使用されている。このようなクッシ
ョン入り封筒のクッション材としては、合成樹脂製気泡
シート、発泡合成樹脂シート、紙くず切片などが使用さ
れている。
【0003】また、ビデオディスク、フロッピー(登録
商標)ディスクなどの情報記録体や電子部品などの搬送
に適した封筒が実開昭61−66136号公報に開示さ
れている。この封筒は、強磁性体の鉄系金属箔を構成要
素とする段ボールを素材とするものである。この封筒
は、段ボール自体の強度によって収容物の損傷を防止す
ることができ、また、鉄系金属箔の磁気シール機能によ
って静電気、磁気、電磁波から収容物を保護することが
できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のクッション入り
封筒に使用されている合成樹脂製気泡シート、発泡合成
樹脂シートはいずれも石油系原料によって製造されたも
のであるため、使用済み封筒を処分する場合、焼却炉で
焼却したり処分場に廃棄したりすると、環境汚染を生ず
るおそれがある。また、使用済み封筒をリサイクルする
場合、封筒本体の紙とクッション材とを分別して回収し
なければならないので、これらの作業に多くの手間と時
間が必要である。
【0005】一方、実開昭61−66136号公報に開
示されている封筒は、段ボールと金属箔との積層材によ
って形成されているため、優れた強度および電磁波シー
ルド性を備えているが、輸送中に衝撃や振動が加わった
ときの収容物保護機能、いわゆるクッション性が不十分
である。また、使用済み封筒をリサイクルする場合、段
ボールと金属箔とを分別して回収しなければならないの
で、これらの作業に多くの手間と時間が必要である。
【0006】本発明が解決しようとする課題は、製作が
比較的容易で、クッション性に優れ、使用後の廃棄・焼
却処分あるいはリサイクルに手間のかからない緩衝機能
付き封筒を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の緩衝機能付き封
筒は、片面に波形凸条部を形成した2枚の片面段ボール
紙を前記波形凸条部同士が互いに交差接触するように貼
着して形成した封筒素材を、袋状に折り曲げ、重ね合わ
せ部を貼着して形成したことを特徴とする。
【0008】このような構成とすることにより、波形凸
条部同士が交差接触している部分は互いの接触面積が小
さく応力が集中しやすいため、従来の両面段ボールを素
材とした封筒よりも弾力性を備えた構造となり、外部か
ら加わる振動や衝撃などは、これら波形凸条部同士が交
差接触している部分の変形、復元によって緩衝されるよ
うになるため、優れたクッション性を発揮する。また、
合成樹脂や金属箔などを一切使わず、片面段ボール紙の
みで構成されているため、使用後の廃棄・焼却処分ある
いはリサイクルに手間がかからない。さらに、波形凸条
部同士が交差接触していることで、従来の段ボール特有
の方向性、すなわち特定の方向に曲がりやすいという欠
点が緩和される。
【0009】前記封筒素材の折り曲げ部分に、封筒素材
の一部を線状に切断または圧潰した折り線を形成するこ
とにより、折り線の位置で容易に折り曲げ可能となるた
め、封筒に入れる物品の出し入れが容易になる。
【0010】前記封筒素材の重ね合わせ部の少なくとも
一方を圧潰して薄肉部を形成することにより、重ね合わ
せ部の可撓性が増大し、貼着面同士を互いに隙間なく密
着させることができるので、貼着性が向上するととも
に、重ね合わせ部の封筒外面への突出を回避することが
できるので、輸送中における他の物品との接触などに起
因する重ね合わせ部の損傷、剥離を防止することができ
る。
【0011】片面段ボール紙の目付は通常30〜280
g/m2であるが、本発明における封筒素材としての片
面段ボール紙の目付は、クッション性を重視する場合は
30〜120g/m2の目付範囲が好ましく、強度を重
視する場合は180〜280g/m2の目付範囲が好ま
しい。また、前記片面段ボール紙を耐水紙で形成すれ
ば、水に濡れた場合でも内容物が損傷しない、防水性を
備えた封筒となる。
【0012】また、片面段ボール紙の波形凸条部をパル
プを主原料とした不織布で形成することにより、紙質材
よりもさらに柔軟なクッション性を確保することができ
るので、壊れやすく、取り扱いに注意を要する物品など
の輸送に適した封筒となる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態である
緩衝機能付き封筒を示す図で、(a)は斜視図、(b)
は物品を収容した状態を示す斜視図である。図2は図1
(b)のA−A線における断面構造を示す図であり、図
3は図1の緩衝機能付き封筒の展開図である。
【0014】本実施形態の緩衝機能付き封筒(以下、封
筒という)10は、後述する封筒素材20で形成され、
図1(a)に示すように、一般の封筒と同様、両側縁部
分および底縁部分が閉止され、空状態では全体が扁平な
袋状であり、収容物品を出し入れするための開口部1
1、開口部11を閉じるための封止部12および封止補
助片13を備えている。
【0015】封筒10を構成する封筒素材20は、図2
示すように、片面のみに波形凸条部21a,22aが形
成された2枚の片面段ボール紙21,22を、波形凸条
部21a,22a同士が互いに交差接触するように貼着
して形成されたものである。封筒10の形状、サイズな
どに応じて封筒素材20を、図3に示すような形状に切
断し、折り線14aで折り曲げ、重ね合わせ部16を貼
着することによって封筒10を形成することができる。
【0016】図3に示す封筒素材20の折り線14には
弱い折り癖がつけてあり、折り線14aには強い折り癖
がつけてあるので、折り線14に沿って封筒素材20を
袋状に折り曲げて封筒10としたときに、図1(a)に
示すように折り線14aの部分が両側端になって封筒1
は扁平な状態になるが、厚さをもった物品15を封筒1
0に収容する場合には、図1(b)および図2に示すよ
うに物品15の厚さに応じて折り線14の部分が立ち上
がって封筒10が厚さ方向に膨らみ、内部に略直方体状
の空間が形成されるので、図2に示すような状態で物品
15を収容することができる。封筒素材20は弾性を有
しているので、物品15の大きさがある程度変わっても
物品15と封筒10は密着したかたちとなり、封筒10
内で物品15が動かないようになる。
【0017】封筒素材20において、波形凸条部21
a,22a同士が交差接触している部分は、互いの接触
面積が小さく応力集中が発生しやすいので、両面段ボー
ルより弾力性も備えた構造となっている。したがって、
輸送中、外部から封筒10に加わる振動や衝撃などは、
これら波形凸条部21a,22a同士が交差接触してい
る部分の変形、復元によって緩和されることとなり、優
れたクッション性を発揮し、封筒10内に収容した物品
15の損傷を防止することができる。
【0018】また、封筒10は、合成樹脂材や金属箔な
どを一切使わず、紙質の封筒素材20のみで構成されて
いるため、製作は比較的容易であり、使用後に素材ごと
に分別する必要がないので、廃棄・焼却処分やリサイク
ルにも手間がかからない。さらに、波形凸条部21a,
22a同士が交差接触していることで、従来の段ボール
特有の方向性、すなわち特定の方向に曲がりやすいとい
う欠点が緩和される。
【0019】また、封筒10を構成する封筒素材20の
折り曲げ部分に、封筒素材20の一部を線状に切断また
は圧潰した折り線14を形成しているため、折り線の位
置で容易に折り曲げ可能であり、これによって物品15
の出し入れが容易になる。
【0020】また、封筒素材20を折り曲げて封筒10
を形成する際に接着剤で貼着される重ね合わせ部16、
封筒10の開口部11を封止する際に接着剤で貼着され
る封止部12および封止補助片13は、封筒素材20の
波形凸条部21a,22aを圧潰することによって薄肉
部としているため、重ね合わせ部16、封止部12およ
び封止補助片13は封筒素材20自体より可撓性が大で
ある。したがって、貼着面同士を互いに隙間なく密着さ
せることができ、貼着性が向上するとともに、重ね合わ
せ部16、封止部12および封止補助片13が封筒10
の外面から突出するのを防止することができ、輸送中な
どに、他の物品との接触などに起因する重ね合わせ部1
6、封止部12および封止補助片13の損傷、剥離を防
止することができる。
【0021】図4は封筒10を構成する封筒素材20の
製造工程を示す部分斜視図であり、図5は封筒素材20
の製造工程で使用する接着剤塗布装置を示す斜視図であ
る。
【0022】封筒素材20は、図4に示すように、片面
のみに波形凸条部21a,22aが形成された2枚の片
面段ボール紙21,22を、波形凸条部21a,22a
同士が互いに交差するように接触させ、接触部分を接着
剤で貼着することによって形成する。
【0023】このような貼着作業は、図5に示すような
接着剤塗布装置を用いて行うことができる。接着剤塗布
装置30は、平行に配置された2本の回転ローラ31,
32と、ローラ32の表面に接着剤を供給する接着剤供
給部(図示せず)などによって構成されている。
【0024】接着剤塗布装置30の前段に片面段ボール
紙21をその波形凸条部21aを下に向けた状態で配置
し、接着剤塗布装置30の後段に片面段ボール紙22を
その波形凸条部22aを上に向けた状態で配置する。こ
の場合、片面段ボール紙21の波形凸条部21aと、片
面段ボール紙22の波形凸条部22aが互いに交差する
方向をなすように配置する。
【0025】接着剤塗布装置30の前段に配置された片
面段ボール紙21の1枚をローラ31,32間に通す
と、その波形凸条部21aの頂上部分に接着剤が塗布さ
れるので、そのまま後段に配置された片面段ボール紙2
2上に載置すれば、波形凸条部21aと波形凸条部22
aとが交差接触した状態で貼着され、封筒素材20が形
成される。このように、片面段ボール紙21を接着剤塗
布装置30のローラ31,32間に通過させた後、片面
段ボール紙22に載置する作業を順次繰り返すことによ
り、封筒素材20を効率的に製造することができる。
【0026】なお、本実施形態の封筒10は例示であ
り、本発明の緩衝機能付き封筒はこれに限定するもので
はないので、収容する物品の形状、性質などに応じて、
任意の形状、サイズとすることができる。
【0027】
【発明の効果】本発明により、以下に示す効果を奏す
る。
【0028】(1)片面に波形凸条部を形成した2枚の
片面段ボール紙を、波形凸条部同士が互いに交差接触す
るように貼着して形成した封筒素材を、袋状に折り曲
げ、重ね合わせ部を貼着して形成した構成とすることに
より、従来の両面段ボールを素材とした封筒よりも弾力
性を備えた構造となり、優れたクッション性を発揮す
る。また、使用後の廃棄・焼却処分あるいはリサイクル
に手間がかからない。さらに、波形凸条部同士が交差接
触していることで、従来の段ボール特有の方向性、すな
わち特定の方向に曲がりやすいという欠点が緩和され
る。
【0029】(2)封筒素材の折り曲げ部分に、封筒素
材の一部を線状に切断または圧潰した折り線を形成する
ことにより、折り線の位置で容易に折り曲げ可能となる
ため、封筒に入れる物品の出し入れが容易になる。
【0030】(3)封筒素材の重ね合わせ部の少なくと
も一方を圧潰して薄肉部を形成することにより、重ね合
わせ部の可撓性が増大し、貼着性が向上するとともに、
輸送中における他の物品との接触などに起因する重ね合
わせ部の損傷、剥離を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態である緩衝機能付き封筒
を示す図で、(a)は斜視図、(b)は物品を収容した
状態を示す斜視図である。
【図2】 図1(b)のA−A線における断面構造を示
す図である。
【図3】 図1の緩衝機能付き封筒の展開図である。
【図4】 封筒を構成する封筒素材の製造工程を示す部
分斜視図である。
【図5】 封筒素材の製造工程で使用する接着剤塗布装
置を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 封筒 11 開口部 12 封止部 13 封止補助片 14,14a 折り線 15 物品 16 重ね合わせ部 20 封筒素材 21,22 片面段ボール紙 21a,22a 波形凸条部 30 接着剤塗布装置 31,32 回転ローラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片面に波形凸条部を形成した2枚の片面
    段ボール紙を前記波形凸条部同士が互いに交差接触する
    ように貼着して形成した封筒素材を、袋状に折り曲げ、
    重ね合わせ部を貼着して形成した緩衝機能付き封筒。
  2. 【請求項2】 前記封筒素材の折り曲げ部分に、前記封
    筒素材の一部を線状に切断または圧潰した折り線を形成
    した請求項1記載の緩衝機能付き封筒。
  3. 【請求項3】 前記封筒素材の重ね合わせ部の少なくと
    も一方を圧潰して薄肉部を形成した請求項1または2記
    載の緩衝機能付き封筒。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110435219A (zh) * 2019-03-29 2019-11-12 成泰昌包装制品(深圳)有限公司 一种全回收环保包装结构及其制作方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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