JP7298370B2 - 包装体および包装材 - Google Patents

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Description

本発明は、物品を収容する外装箱にシート状の内装体が取り付けられた包装体およびこの包装体に組み立てられる包装材に関する。
箱に収容される物品を保護する手法の一つとして、箱と物品との間に緩衝シートを詰めて包装する手法が知られている。このような緩衝シートを用いた手法では、箱とは別の緩衝シートを用意しなければならず、煩雑な包装作業を要する。
そこで、緩衝シートが箱と一体に設けられた包装箱が提案されている。たとえば、箱の底壁部に対して内側に緩衝シートの一部が貼り付けられることで、箱と一体に緩衝シートの設けられた包装箱が検討されている(特許文献1参照)。
国際公開第2018/085136号
しかしながら、上述のように外箱に対して内装されるシートが底壁部に貼り付けられる技術は、底壁部が複数のシート片から構成される箱に適用されると、貼付作業が複雑化したり緩衝シートの取り回しが煩雑になったりして、製函性の低下を招くおそれがある。更に言えば、底壁部に対応する部位の設けられていない筒状の外箱に対しては適用することができない。よって、収容される物品に対する緩衝機能をもつ箱の製函性を確保するうえで、改善の余地がある。
本件の包装体および包装材は、上記の課題に鑑みて創案されたものであり、製函性の確保を目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用および効果であって、従来の技術では得られない作用および効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
ここで開示する包装体は、外装箱と内装体とを備えている。
前記外装箱は、包装対象の物品を収容する空間を囲む周壁部を有し、前記周壁部において前記空間を囲む方向である周方向に沿って延在する端縁である周端縁で囲繞される開口から前記空間に対して前記物品が出し入れされる。
前記内装体は、前記周壁部の一部に取り付けられた固定領域と前記固定領域を除く自由領域とを有し、前記自由領域が前記外装箱に取り付けられておらず、前記自由領域が前記周端縁から延出した状態で前記外装箱に内装されたシート状である。
ここで開示する包装材は、包装対象の物品を収容する空間に対して開口から前記物品が出し入れされる包装体に組み立てられる。本包装材は、外装材と内装材とを備えている。
前記外装材は、箱状に組み立てられた状態の組立状態において前記開口を囲繞する周端縁が前記空間を囲む方向に対応する所定の第一方向に沿って延在する周壁シート片を有するシート状である。
前記内装材は、前記周壁シート片の一部に取り付けられた固定領域と前記固定領域を除く自由領域とを有し、前記自由領域が前記外装材に取り付けられておらず、前記自由領域が前記周端縁から前記第一方向と交差する方向である第二方向に延出した状態で前記外装材に対して一側に取り付けられたシート状である。
本件の包装体および包装材によれば、製函性を確保することができる。
包装体を示す斜視図である。 包装体を示す分解斜視図である。 包装材を示す平面図(包装体の展開図)である。 変形例の包装体を示す分解斜視図である。
以下、実施形態としての包装体および包装材を説明する。
包装体は、包装材が組み立てられた箱状の容器であり、包装対象の物品が収容される。
包装体には、外装箱に対して収容される物品の緩衝材として、シート状の内装体が付設されている。このように緩衝機能の付加された包装体は、内装体となるシート状の内装材が外装箱となる外装材に取り付けられた包装材から製函される。
内装体および外装箱ならびに内装材および外装材は、紙材をはじめとした同一の資材からなることが好ましい。たとえば、外装箱や外装材に紙製のダンボール材が用いられ、内装体や内装材に紙製のシート材が用いられることが好ましい。ただし、包装体を構成する要素の少なくとも一部に、プラスチック材やフィルム材あるいは金属材といった紙材以外の資材を用いてもよい。
下記の一実施形態では、包装体および包装材が水平面に載置されたものとし、説明に用いる方向を下記のように定義する。
包装体については、水平方向を前後方向(図中には前方を「F」で示すとともに後方を「B」で示す)および左右方向(図中には左方を「L」で示すとともに右方を「R」で示す)に細別して説明する。また、鉛直方向のうち、重力の作用方向を下方(図中には「D」で示す)とし、下方の反対方向を上方(図中には「U」で示す)とする。
包装材については、水平方向において互いに直交(交差)するX方向(所定の第一方向)およびY方向(第二方向)を用いて説明する。X方向およびY方向のそれぞれは、互いに反対向きの二方向を内在する。そこで、各方向について、一方を下付きの添え字で「1」を付して示し、他方を下付きの添え字で「2」を付して示す。X方向について言えば、一方がX1方向であり、他方がX2方向である。
[I.一実施形態]
下記の一実施形態では、包装体および包装材の構成を項目[1]で説明する。項目[1]では、包装体を小項目[1-1]で説明し、包装材を小項目[1-2]で説明する。その後に、項目[1]の構成による作用および効果を項目[2]で述べる。
[1.構成]
[1-1.包装体]
まず、図1,図2を参照して、包装体Iの構成を説明する。
包装体Iには、外装箱1に対して内装体2が取り付けられている。
外装箱1は、包装体Iにおいて外殻をなす箱状の構造要素である。ここでは、いわゆる「A式箱」の外装箱1を例説する。内装体2は、包装体Iにおいて外装箱1に内装されるシート状の緩衝要素である。この内装体2は、貼付層3(貼付部,網点で図示)を介して外装箱1に貼り付けられている。貼付層3は、外装箱1の一部に内装体2の一部を貼り付ける機能要素であり、公知の接着剤あるいは粘着剤の層から構成される。
<外装箱>
外装箱1は、以下に示す二種の部位に大別される。
・ 周壁部10 :上下方向に沿って立設された壁状の部位
・フラップ部1F:周壁部10に連設された蓋状の部位
さらに、フラップ部1Fは、下記の二種に細別される。
・上フラップ部FU:外装箱1の上側で開閉される蓋状の部位
・下フラップ部FD:外装箱1の下側で常閉される蓋状の部位
周壁部10は、包装対象の物品(図示省略)を収容する空間の四方を囲む四角筒状(筒状)の部位である。周壁部10には、以下に示す四つの角罫線C1~C4(図2参照,箱罫線)が上下方向(周方向と交差する方向)に沿って延びている。この周壁部10には、角罫線C1~C4のそれぞれに対応する折線で折り曲げられた角部A1~A4(図1参照)が形成されている。
・左後角罫線C1:本体壁部1Mにおいて左方かつ後方の罫線
・右後角罫線C2:本体壁部1Mにおいて右方かつ後方の罫線
・右前角罫線C3:本体壁部1Mにおいて右方かつ前方の罫線
・左前角罫線C4:本体壁部1Mにおいて左方かつ前方の罫線
周壁部10では、前後左右のそれぞれに延在する本体壁部1Mが継代部1Gで周状に継ぎ合わせられている。
本体壁部1Mは、以下に示す二種の部位に細別される。
・端壁部1E:前後のそれぞれで上下方向かつ左右方向に延在する壁状の部位
・側壁部1S:左右のそれぞれで上下方向かつ前後方向に延在する壁状の部位
これらの壁部1E,1Sは、端壁部1E(「長さ面」とも称される)のほうが側壁部1S(「幅面」とも称される)よりも水平方向の寸法が大きく設定されることが好ましい。ただし、壁部1E,1Sの水平方向の寸法は同一でもよい。
ここでは、本体壁部1Mにおいて後方に配置された端壁部1E(すなわち後壁部)に対して左側(周方向の一側)に延出して継代部1Gが設けられる。この継代部1Gは、本体壁部1Mにおいて左方に配置された側壁部1S(すなわち左壁部)において後側(周方向の他側)の外側に接合される。
ただし、上記のように本体壁部1Mに対して継代部1Gが外側の配置に代えて、本体壁部1Mに対して内側に継代部1Gが配置されてもよい。あるいは、上記のように端壁部1Eから継代部1Gが延出するのに代えて、継代部1Gが側壁部1Sから延出してもよい。
上記のように端壁部1Eや側壁部1Sが一体であって周状に連続する周壁部10には、水平方向(周方向)に沿って上端縁1U(周端縁)および下端縁1D(周端縁)が延在する。
周壁部10の上端縁1Uでは、上方の開口9U(図1参照)が囲繞される。この開口9Uは上フラップ部FUで開閉され、開口9Uから包装対象の物品が出し入れされる。このように上蓋部として機能する上フラップ部FUは、周壁部10の上端縁1Uに対して揺動自在に設けられている。
周壁部10の下端縁1D(周端縁)では、下方の開口9D(図1参照)が囲繞される。この開口9Dは下フラップ部FDで閉鎖され、下方の開口9Dからは包装対象の物品が出し入れされないものとする。このように底壁部として機能する下フラップ部FDは、上フラップ部FUと同様に、周壁部10の下端縁1Dに対して揺動自在に設けられる。
フラップ部FU,FDは、スリットS(間隔)を介して断続した複数の部位から構成される。具体的に言えば、各フラップ部FU,FDは、内側に折り倒される一対の内フラップとこれらの内フラップに対して外側に折り倒される一対の外フラップとの計四片の部位から構成される。内フラップは、端縁1U,1Dのうち左右で前後に延在する部分を介して側壁部1Sに連設される。外フラップは、端縁1U,1Dのうち前後で左右に延在する部分を介して端壁部1Eに連設される。
<内装体および貼付層>
内装体2は、上述の外装箱1を内装するシート状の緩衝要素であり、以下に示す二種の領域に大別される。
・固定領域2A:貼付層3を介して周壁部10に貼り付けられた領域
・自由領域2B:固定領域2Aを除く領域
固定領域2Aは貼付層3を介して周壁部10に貼り付けられるのに対し、自由領域2Bは何れの部位にも貼り付けられていない。言い換えれば、周壁部10のみに内装体2が貼り付けられている。
以下、性状,配置・サイズ,貼付箇所,付加的な構成の順に内装体2を説明する。
――性状――
内装体2は、自己接着性およびクランプル性を有する。自己接着性は内装体2の外面2Oのみが有しており、クランプル性は内装体2の全体が有している。
「自己接着性」とは、外面2O(自己)どうしが接着可能な性質である。自己接着性の外面2Oは、外装箱1の内側に対面して設けられる。この外面2Oは外装箱1に対して接着性を発揮せず、外装箱1に対する内装体2の接着が防止される。なお、内装体2の内面2Iは自己接着性を有しておらず、内面2Iどうしの接着も防止される。
「クランプル性」とは、皺くちゃにすることのできる性質であって皺くちゃにされた状態が保持される性質である。平たく言えば、くしゃくしゃにした内装体2がそのままになる性質がクランプル性である。
クランプル性を有する内装体2は、内装体2に用いるシート材にクランプル性を有する公知材料を用いることで得ることができる。自己接着性の外面2Oをなす内装体2は、公知の自己接着性材料を内装体2の外面2Oに塗布あるいは積層することで得ることができる。
そのほか、上記の自己接着性やクランプル性に限らず、疎水性,防錆性,防湿性,耐腐食性,耐水性,防滑性といったさまざまな機能性を内装体2にもたせてもよい。このような機能性を有する内装体2は、ここで挙げた機能性を有する公知材料を用いることで得ることができる。
――貼付箇所――
内装体2は、周壁部10の下部(一部)に貼り付けられている。ここでは、固定領域2Aの下端縁2Dが周壁部10の下端縁1Dに重複する例を示す。
上記のように周壁部10の下部に対面して配置された固定領域2Aは、周方向に連続する領域(連続領域)から間欠領域2Cを除いた断続する領域に設定されている。すなわち、間欠領域2Cが自由領域2Bに含まれる。
この間欠領域2Cは、角罫線C1~C4に対して内側の領域に設定されている。換言すれば、外装箱1の周壁部10における四隅の内側に間欠領域2Cが設定される。間欠領域2Cには、内側へ膨れ出た膨出部21(図2では図示省略,図1では間欠領域2Cの上方で内側へ膨れ出た部位を示す)が形成される。
――配置・サイズ――
内装体2は、自由領域2Bが周壁部10の上端縁1Uから延出した状態に配置されている。ここでは、周壁部10の下端縁1Dからは延出せずに、周壁部10および上フラップ部FUのみに沿って設けられた内装体2を例示する。
このように上方の開口9Uを囲繞する上端縁1U(周端縁の一つ)のみから自由領域2Bの延出した内装体2は、自由領域2Bにおいて上端縁1Uから延出した端縁(以下「自由端縁」と呼ぶ)B1が上フラップ部FUと重複する位置に配置される。すなわち、上フラップ部FUからはみ出さないように内装体2のサイズが設定されている。
この内装体2は、本体壁部1Mと継代部1Gとの間に挟まれないように配置されている。具体的に言えば、本体壁部1Mの外側に継代部1Gの配置された周壁部10では、本体壁部1Mの全領域に対して内側に内装体2が対面して配置される。
ただし、本体壁部1Mの内側に継代部1Gが接合される周壁部10では、継代部1Gが接合される箇所を除いた本体壁部1Mの内側と継代部1Gの内側との双方に内装体2が対面して配置される。
敷衍して言えば、内装体2は、周壁部10において継代部1Gの継ぎ合わせで接合される面である接合面とは反対側の面であって周壁部10の内側の面である反接合面に対して内側に対面して配置されている。このように内装体2は、継代部1Gと本体壁部1Mとの間に挟み込まれることなく配置されている。
上記の内装体2は、自由領域2Bの自由端縁B1において互いに対向する部位(以下「対向端縁」と呼ぶ)B2,B2どうしが互いに接することのできるサイズに設定されることが好ましい。ここでは、端壁部1Eの上端縁1Uから延出する端縁を対向端縁B2,B2として例示する。
具体的な例を挙げれば、内装体2における自由領域2Bの上下方向寸法を「M1」とし、上フラップ部FUが延出する寸法を「M2」としたときに、不等式1「M1>M2」が満たされることが好ましい。ただし、外装箱1の前後方向寸法は「2M2」であるものとする。
不等式1において等号が成立するとき(M1=M2)には、固定領域2Aの上端縁で自由領域2Bを水平に折り倒した状態で自由端縁B1,B1が接する。そのため、不等式1が満たされるときには、内装体2において対向する一部どうしを重ねることが可能となる。
上記のように内装体2の一部どうしが重ねられる領域が確保されれば、包装体Iに収容される物品が上面視で自由領域2Bで覆われることになる。このように自由領域2Bで被覆可能な大きさに内装体2のサイズが設定されることが好ましい。
――付加的な構成――
そのほか、内装体2には、付加的な構成として、切込部22や罫線L(シート罫線)が設けられている。
切込部22では、上フラップ部FUどうしの間に設けられたスリットSの内側が自由端縁B1から切り込まれている。
罫線Lは、各角部A1~A4の内側で上下方向に沿って設けられている。
[1-2.包装材]
つぎに、図3を参照して、上述の包装体Iに組み立てられる包装材I′を説明する。
包装材I′の構成要素については、包装体Iで対応する構成要素の符合の末尾に「′」を付加して示し、名称の末尾に「材」や「シート片」を付記した名称で呼ぶ。
具体的には、外装箱1に対応するシート材を外装材1′と呼び、内装体2に対応するシート材を内装材2′と呼ぶ。
外装材1′および内装材2′は、何れもシート状の包装資材であり、厚み方向の一方(図3では紙面手前側,一側)が包装体Iの内側に対応し、厚み方向の他方(図3では紙面奥側,他側)が包装体Iの外側に対応する。
包装材I′の各部位に関し、包装体Iで対応する部位の名称の末尾が「部」である構成要素については、「部」を「シート片」に置換した名称で呼ぶ。たとえば、周壁部10に対応する構成要素を周壁シート片10′と呼ぶ。その他の構成要素については、包装体Iにおいて対応する構成要素と同様の名称で呼ぶ。
<外装材>
外装材1′は、以下に列挙する二種のシート片に大別される。
・ 周壁シート片10′ :Y方向中央でX方向に沿って延在するシート片
・フラップシート片1F′:周壁シート片10′に対しY方向に連設されたシート片
さらに、フラップシート片1F′は、下記の二種に細別される。
・上フラップシート片FU′:Y1方向側のフラップシート片1F′
・下フラップシート片FD′:Y2方向側のフラップシート片1F′
周壁シート片10′には、Y方向の端部でX方向に沿う二つの周罫線SU′,SD′が設けられ、Y方向に沿う四つの角罫線C1′~C4′がX方向に並設されている。
周罫線SU′,SD′のうち、Y1方向側の第一周罫線SU′は周壁部10の上端縁1Uに対応し、Y2方向側の第二周罫線SD′は周壁部10の下端縁1Dに対応する。
四つの角罫線C1′~C4′では、X1方向からX2方向へ向けて、左後角罫線C1′(第一罫線),右後角罫線C2′(第二罫線),右前角罫線C3′(第三罫線),左前角罫線C4′(第四罫線)がこの順に並設されている。
周壁シート片10′には、左後角罫線C1′に対してX1方向側に継代シート片1G′が設けられ、左後角罫線C1′に対してX2方向側に本体壁シート片1M′が設けられている。
左後角罫線C1′と右後角罫線C2′との間,右前角罫線C3′と左前角罫線C4′との間のそれぞれには、端壁シート片1E′が設けられている。右後角罫線C2′と右前角罫線C3′との間と左前角罫線C4′に対してX2方向側には、側壁シート片1S′が設けられている。
そのほか、上フラップシート片FU′および下フラップシート片FD′のそれぞれでは、一対の内フラップシート片および一対の外フラップシート片からなる四つのシート片がスリットS′を介して断続的に設けられている。
<内装材および貼付層>
内装材2′は、外装材1′に対して厚み方向の一方に貼付層3′を介して貼り付けられている。図3では、X方向およびY方向のそれぞれに沿った端辺で囲まれる矩形状の内装材2′を例示する。
以下、内装体2の説明と同様に、性状,配置・サイズ,貼付箇所,付加的な構成の順に内装材2′を説明する。
――性状――
内装材2′は、上述の内装体と同様に、自己接着性およびクランプル性あるいは他の機能性を有する。なお、内装材2′の自己接着性は、外装材1′に対面する表面のみに自己接着性が付与されている。
内装材2′の固定領域2A′は、貼付層3′を介して周壁シート片10′に貼り付けられた領域である。この固定領域2A′を除いた内装材2′の領域が自由領域2B′である。
――貼付箇所――
固定領域2A′は、周壁シート片10′のY2方向側に配置されている。この固定領域2A′は、Y2方向側の端縁2D′が周壁シート片10′の第二周罫線SD′に重複する。
この固定領域2A′は、X方向に連続する領域(連続領域)から間欠領域2C′を除いた断続領域に設定されている。間欠領域2C′には、包装体Iに組み立てられた状態(組立状態)で内側へ膨れ出る膨出シート片21′が設けられている。
包装材I′が箱に組み立てられる前の状態であっても、間欠領域2C′に厚み方向の一方へ膨れ出る膨出シート片21′が設けられていてもよい。このように予め膨れ出る膨出シート片21′は、平面視における間欠領域2C′のX方向寸法よりも大きいX方向寸法の間欠領域2C′をなす内装材2′を外装材1′に貼り付けることで形成することができる。
――配置・サイズ――
内装材2′は、自由領域2B′が周壁シート片10′の第一周罫線SU′から延出した状態に配置され、周壁シート片10′の第二周罫線SD′から延出せずに周壁シート片10′および上フラップシート片FU′に跨がって設けられている。
このような自由領域2B′において第一周罫線SU′(周端縁の一つ)のみから延出した自由端縁B1′は、上フラップシート片FU′と平面視で重複する位置に配置される。すなわち、上フラップシート片FU′からY1方向側へはみ出さないように内装材2′のサイズが設定されている。
この内装材2′は、周壁シート片10′のうち本体壁シート片1M′の全領域に対して厚み方向の一方に対面して配置される。
ただし、包装体Iに組み立てられた状態で本体壁シート片1M′の内側に継代シート片1G′が接合される周壁シート片10′では、継代シート片1G′が接合される箇所を除いた本体壁シート片1M′に対して厚み方向の一方と継代シート片1G′に対して厚み方向の一方との双方に内装材2′が対面して配置される。たとえば、図3に示す内装材2′におけるX1方向側の端縁を継代シート片1G′におけるX1方向側の端縁に一致させるように、内装材2′をX1方向側に移動させた配置とされる。
敷衍して言えば、内装材2′は、周壁シート片10′において継代シート片1G′の継ぎ合わせで接合される面である接合面とは反対側の面であって周壁シート片10′に対して厚み方向の一方の面である反接合面に対して厚み方向の一方に対面して配置されている。このように、継代シート片1G′と本体壁シート片1M′との間に挟み込まれない位置に内装材2′が配置されている。
上記の内装材2′は、包装体Iに組み立てられた状態において、自由端縁B1′において互いに対向する対向端縁B2′,B2′どうしが接することのできるサイズに設定されることが好ましい。さらに、包装体Iに組み立てられた状態の上面視において、包装体Iに収容される物品が自由領域2Bで被覆可能な大きさに内装材2′のサイズが設定されることが好ましい。
――付加的な構成――
そのほか、内装材2′には、付加的な構成として、切込シート片22′や罫線L′(シート罫線)が設けられている。なお、罫線L′と角罫線C1′~C4′とは、包装材I′において厚み方向(X方向およびY方向の双方に直交する方向)に重複して設けられるが、図示の便宜上、角罫線C1′~C4′に対して罫線L′の位置をずらして図3に示している。
切込シート片22′では、上フラップシート片FU′どうしの間に設けられたスリットS′に対して厚み方向の一方が自由端縁B1′から切り込まれている。
罫線L′は、角罫線C1′~C4′に対して厚み方向の一方でY方向に沿って設けられている。
[2.作用および効果]
本実施形態は、上述のように構成されるため、以下のような作用および効果を得ることができる。
(1)包装体Iによれば、収容された物品と外装箱1との間に内装体2が設けられていることから、物品に対する衝撃を内装体2で緩和することができる。この内装体2によれば、包装体Iの内部で物品が動き回ることを抑えて、物品の保持性を向上させることもできる。
上記のような緩衝機能の付加された包装体Iによれば、外装箱1の周壁部10のみに内装体2の固定領域2Aが貼り付けられることから、外装箱1に対する内装体2の貼付作業を簡素化することができる。よって、包装体Iの製函性を確保することができる。
(2)内装体2の外面2Oが自己接着性を有することから、外装箱1への内装体2の接着を防いだうえで、包装体Iとは別に接着テープ材や接着剤を用意することなく外面2Oどうしを接着することができる。このように外面2Oどうしを接着することで、包装体Iに収容された物品に対する緩衝性を向上させることができる。
(3)内装体2がクランプル性を有することから、内装体2を皺くちゃにした状態のまま保持することができる。このように皺くちゃな状態の内装体2によれば、包装体Iに収容された物品に対する緩衝性を向上させることができる。
(4)内装体2の固定領域2Aが周方向に断続することから、外装箱1に対して内装体2を貼り付ける接着剤や粘着剤の使用量を低減させることができ、材料コストの低減に資する。
固定領域2Aから角罫線C1~C4に対して内側の間欠領域2Cが除かれているため、間欠領域2Cにおける内装体2の自由度が確保され、包装体Iの製函時に内装材2′が損傷あるいは破断することを抑えることができる。この点からも、包装体Iの製函性を向上させることができる。
さらに、間欠領域2Cには、内側へ膨れ出た膨出部21が形成されることから、包装体Iに収容された物品に対する緩衝性だけでなく保持性も高めることができる。
(5)内装体2の自由領域2Bが周壁部10の下端縁1Dからは延出せずに上端縁1Uのみから延出するため、周壁部の下端縁からも延出する内装体と比較して、内装体2に用いられるシート材の量を低減させることができる。これにより、包装体Iの重量を軽減させることもでき、材料コストの低減に資する。
また、内装体2の自由端縁B1が上フラップ部FUと重複する位置に配置されることから、上フラップ部FUから内装体2がはみ出すことなく、製函時に内装体2を容易に取り回すことができる。この点からも、包装体Iの製函性を向上させることができる。
(6)内装体2において上フラップ部FUどうしの間に設けられたスリットSの内側が切り込まれた切込部22によれば、自由領域2Bにおいて端縁1Uから延出する部位を折り畳みやすくなり、包装体Iを使用するユーザの作業性を向上させることができる。
(7)自由領域2Bの対向端縁B2,B2どうしが互いに接することのできるサイズに内装体2が設定されていれば、包装体Iに収容される物品の少なくとも一部を覆うことができる。このようなサイズ設定からも、包装体Iに収容された物品に対する緩衝性を向上させることができる。さらに、包装体Iに収容された物品を自由領域2Bで被覆可能なサイズに内装体2が設定されていれば、包装体Iに収容された物品に対する緩衝性を高めることができる。
(8)本体壁部1Mと継代部1Gとの間に挟まれないように内装体2が配置されることから、本体壁部と継代部との間に自由領域が挟み込まれた内装体と比較して、外装箱1に対する自由領域2Bの相対的な動きの制限を回避することができる。延いては、内装体2の自由領域2Bを折り畳んだり皺くちゃにしたりする作業性の向上に資する。
本体壁部1Mの外側に継代部1Gの配置された周壁部10では、周壁部10の全領域に対して内側に内装体2が対面して配置されることから、内装体2の大きさを確保することができる。また、本体壁部1Mの内側に継代部1Gが接合される周壁部10では、継代部1Gが接合される箇所を除いた周壁部10の内側と継代部1Gの内側との双方に内装体2が対面して配置されることから、内装体2の大きさを確保することができる。
上記のように周壁部10において継代部1Gの継ぎ合わせで接合される接合面とは反対側の反接合面に対面して内装体2が配置されることで、内装体2の大きさが確保され、包装体Iに収容された物品に対する緩衝性を向上させることができる。
(9)内装体2において外装箱1の角部A1~A4に対して内側に設けられた罫線Lによれば、外装箱1の角部A1~A4を折り曲げる製函作業時に、自由領域2Bのたわみやヨレが抑えられ、内装体2を円滑に折り曲げることができる。この点からも、包装体Iの製函性を高めることができる。
(10)外装箱1の資材と内装体2の資材とが同一であれば、包装体Iを廃棄する際に資材を分別する作業を省略することができ、易廃棄性を確保することができる。さらに、外装箱1および内装体2のそれぞれが紙材から構成される場合には、包装体Iを古紙の回収に供することができる。このような紙材の包装体Iによれば、プラスチックの廃棄物を創出することがなく(いわゆる「脱プラ」)、環境負荷の低減に資する。
(11)包装材I′によっても、上述の包装体Iと同様の作用および効果を得ることができる。
[II.変形例]
上述の実施形態はあくまでも例示に過ぎず、この実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、適宜組み合わせることもできる。
たとえば、外装箱に上下寸法の可変な外装箱を用いてもよい。
詳細に言えば、図4に示す包装体I″のように、外装箱1″の周壁部10″で水平方向に沿って延設された複数の上罫線S1″,S2″,S3″(周罫線)が設けられ、上罫線S1″,S2″,S3″の何れかが周壁部10″の上端縁1U″をなす構成であってもよい。ここでは、上述の周罫線SU′に対応する周罫線SU″の下方に第一の上罫線S1″が設けられ、第一の上罫線S1″の下方に第二の上罫線S2″が設けられ、第二の上罫線S2″の下方に第三の上罫線S3″が設けられている。
上罫線S1″~S3″で上フラップ部FU″が折り倒されると、上フラップ部FU″のスリットS″を下方に延長するように角部A1″~A4″の上部を上罫線S1″~S3″まで切り込んだうえで、周壁部10″が折り倒される。このようにして、上罫線S1″~S3″の各上下方向位置に対応する外装箱1″を封緘することができる。
固定領域2A″の下端縁2D″は、周壁部10″の下端縁1D″よりもやや上方に設定されてもよい。図4には、上下の角部が面取りされた継代部1G″を例示し、この継代部1G″の面取り形状に合わせてやや上方に配置された内装体2″を例示する。
内装体2″は、継代部1G″と本体壁部1M″との間に自由領域2B″が挟み込まれることなく固定領域2A″が挟み込まれてもよい。すなわち、内装材は、継代シート片に対して厚み方向の一方に自由領域が配置されることなく固定領域が配置されてもよい。この場合には、外装箱1″に対する自由領域2B″の相対的な動きの制限を回避しつつ、内装体2″を外装箱1″に対して確実の貼り付けることができる。
固定領域2A″は、一実施形態で上述のように断続する構成に限らず、周方向に連続する構成であってもよい。この場合には、外装箱1″に対して内装体2″を確実に貼り付けることができる。
内装体2″の切込部や罫線は省略してもよい。このように内装体2″の構成を簡素にすれば、包装体I″を製造するコストの低減に寄与する。
そのほか、内装体は、一実施形態で上述の配置やサイズに限らず、周壁部の下端縁から自由領域が延出していてもよく、フラップ部から自由領域がはみ出る態様であってもよい。このように延出領域の拡大した内装体によれば、包装体に収容された物品に対する緩衝性を更に高めることができる。あるいは、外装箱に対して内周の全領域に配置される内装体に限らず、外装箱に対して内周の一部領域に配置される内装体を採用してもよい。
また、複数の内装体が外装箱に取り付けられてもよい。たとえば、上述の切込部が延長された切離部で内装体が複数に分割されていてもよいし、平面に沿って延在する複数の内装体どうしの少なくとも一部が重ね合わせられていてもよい。
外装箱の周壁部に連設された部位は、上述のフラップ部に限らず、いわゆる地獄底(「アメリカンロック」とも称される)タイプやワンタッチタイプといった公知の構成であってもよい。
外装箱には、少なくとも周壁部が設けられていればよく、フラップ部を省略してもよい。このような筒状の外装箱が採用された場合であっても、開口を開閉する蓋部材を別途用意すれば包装体を封緘することができ、内装体が周壁部に貼り付けられるため包装体を製函することができる。
包装体に収容される物品は、外装箱における下方の開口から出し入れされてもよい。
そのほか、外装箱に対して内装体を取り付ける手法は、貼付層を介して貼り付ける手法に限られない。たとえば、外装箱と内装体を圧着してもよく、熱可塑性材料や金属材料の用いられた外装箱や内装体の一部を溶融あるいは軟化させて互いに溶着してもよい。これらのようにして、貼付部を省略してもよい。
なお、上述の包装体は、開口が上方に設けられた配向に限定されず、任意の配向であってもよい。具体例を挙げれば、下記の表1に示すように、上述の実施形態に記された方向を配向1~5の方向に読み替えてもよい。
Figure 0007298370000001
以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
〔付記1〕
包装対象の物品を収容する空間を囲む周壁部を有し、前記周壁部において前記空間を囲む方向である周方向に沿って延在する端縁である周端縁で囲繞される開口から前記空間に対して前記物品が出し入れされる外装箱と、
前記周壁部の一部に取り付けられた固定領域と前記固定領域を除く自由領域とを有し、前記自由領域が前記外装箱に取り付けられておらず、前記自由領域が前記周端縁から延出した状態で前記外装箱に内装されたシート状の内装体と、を備えた
ことを特徴とする包装体。
〔付記2〕
前記内装体は、少なくとも一部どうしが対面した状態で重ね合わせられる外面を有し、
前記外面は、自己接着性を有する
ことを特徴とする付記1に記載の包装体。
〔付記3〕
前記内装体は、皺くちゃにすることのできる性質であって皺くちゃにされた状態が保持される性質であるクランプル性を有する
ことを特徴とする付記1または2に記載の包装体。
〔付記4〕
前記内装体は、前記固定領域が前記周方向に連続する
ことを特徴とする付記1~3の何れか1項に記載の包装体。
〔付記5〕
前記内装体は、前記固定領域が前記周方向に断続する
ことを特徴とする付記1~3の何れか1項に記載の包装体。
〔付記6〕
前記外装箱は、前記周方向と交差する方向に沿って延びる罫線である箱罫線を有し、
前記内装体は、前記周方向に連続する領域である連続領域から前記箱罫線に対して内側の領域である間欠領域を除いた断続する領域に前記固定領域が設定された
ことを特徴とする付記5に記載の包装体。
〔付記7〕
前記内装体は、前記間欠領域が内側へ膨れ出た膨出部を有する
ことを特徴とする付記6に記載の包装体。
〔付記8〕
前記内装体は、前記周端縁の一つのみから前記自由領域が延出した
ことを特徴とする付記1~7の何れか1項に記載の包装体。
〔付記9〕
前記外装箱は、前記開口を開閉するフラップ部を有し、
前記フラップ部は、前記周壁部と連設され、前記周端縁に対して揺動自在に設けられ、
前記内装体は、前記自由領域において前記周端縁から延出した端縁が前記フラップ部と重複する位置に配置された
ことを特徴とする付記1~8の何れか1項に記載の包装体。
〔付記10〕
前記フラップ部は、間隔をおいて断続的に設けられ、
前記内装体は、前記間隔の内側が切り込まれた切込部を有する
ことを特徴とする付記9に記載の包装体。
〔付記11〕
前記内装体は、前記自由領域において前記周端縁から延出した端縁において互いに対向する対向端縁どうしが互いに接することのできるサイズに設定された
ことを特徴とする付記1~10の何れか1項に記載の包装体。
〔付記12〕
前記内装体は、前記物品を前記自由領域で被覆可能なサイズに設定された
ことを特徴とする付記11に記載の包装体。
〔付記13〕
前記周壁部は、前記周方向に延出した継代部と前記継代部が接合される本体壁部とを有し、前記本体壁部が前記継代部で周状に継ぎ合わせられ、
前記内装体は、前記継代部と前記本体壁部との間に挟み込まれることなく配置された
ことを特徴とする付記1~12の何れか1項に記載の包装体。
〔付記14〕
前記周壁部は、前記周方向に延出した継代部と前記継代部が接合される本体壁部とを有し、前記本体壁部が前記継代部で周状に継ぎ合わせられ、
前記内装体は、前記継代部と前記本体壁部との間に前記自由領域が挟み込まれることなく前記固定領域が挟み込まれた
ことを特徴とする付記1~12の何れか1項に記載の包装体。
〔付記15〕
前記外装箱は、前記周壁部において前記周方向と交差する方向に沿う折線で折り曲げされた角部を有し、
前記内装体は、前記角部の内側に設けられた罫線であるシート罫線を有する
ことを特徴とする付記1~14の何れか1項に記載の包装体。
〔付記16〕
前記外装箱は、前記周方向に沿って延設された罫線であって前記周方向と交差する方向に並設された罫線である複数の周罫線を有し、前記周罫線の何れかが前記周端縁をなす
ことを特徴とする付記1~15の何れか1項に記載の包装体。
〔付記17〕
前記外装箱および前記内装体は同一の資材からなる
ことを特徴とする付記1~16の何れか1項に記載の包装体。
〔付記18〕
前記資材は紙材である
ことを特徴とする付記17に記載の包装体。
〔付記19〕
包装対象の物品を収容する空間に対して開口から前記物品が出し入れされる包装体に組み立てられる包装材であって、
箱状に組み立てられた状態の組立状態において前記開口を囲繞する周端縁が前記空間を囲む方向に対応する所定の第一方向に沿って延在する周壁シート片を有するシート状の外装材と、
前記周壁シート片の一部に取り付けられた固定領域と前記固定領域を除く自由領域とを有し、前記自由領域が前記外装材に取り付けられておらず、前記自由領域が前記周端縁から前記第一方向と交差する方向である第二方向に延出した状態で前記外装材に対して一側に取り付けられたシート状の内装材と、を備えた
ことを特徴とする包装材。
〔付記20〕
前記内装材は、前記外装材に対面する表面が自己接着性を有する
ことを特徴とする付記19に記載の包装材。
〔付記21〕
前記内装材は、皺くちゃにすることのできる性質であって皺くちゃにされた状態が保持される性質であるクランプル性を有する
ことを特徴とする付記19または20に記載の包装材。
〔付記22〕
前記内装材は、前記固定領域が前記第一方向に連続する
ことを特徴とする付記19~21の何れか1項に記載の包装材。
〔付記23〕
前記内装材は、前記固定領域が前記第一方向に断続する
ことを特徴とする付記19~21の何れか1項に記載の包装材。
〔付記24〕
前記外装材は、前記第二方向に沿って延びる罫線である箱罫線を有し、
前記内装材は、前記第一方向に連続する領域である連続領域から前記箱罫線に対して前記一側の領域である間欠領域を除いた断続する領域に前記固定領域が設定された
ことを特徴とする付記23に記載の包装材。
〔付記25〕
前記内装材は、前記間欠領域が前記一側へ膨れ出る膨出シート片を有する
ことを特徴とする付記24に記載の包装材。
〔付記26〕
前記内装材は、前記周端縁の一つのみから前記自由領域が延出した
ことを特徴とする付記19~25の何れか1項に記載の包装材。
〔付記27〕
前記外装材は、前記周壁シート片から前記第二方向へ延出したフラップシート片を有し、前記フラップシート片が前記組立状態で前記開口を開閉し、
前記内装材は、前記自由領域において前記周端縁から延出した端縁が前記フラップシート片と平面視で重複する位置に配置された
ことを特徴とする付記19~26の何れか1項に記載の包装材。
〔付記28〕
前記フラップシート片は、間隔をおいて断続的に設けられ、
前記内装材は、前記間隔の前記一側が切り込まれた切込シート片を有する
ことを特徴とする付記27に記載の包装材。
〔付記29〕
前記内装材は、前記自由領域において前記周端縁から延出した端縁において前記組立状態において対向する対向端縁どうしが互いに接することのできるサイズに設定された
ことを特徴とする付記19~28の何れか1項に記載の包装材。
〔付記30〕
前記内装材は、前記組立状態において前記物品を前記自由領域で被覆可能なサイズに設定された
ことを特徴とする付記29に記載の包装材。
〔付記31〕
前記周壁シート片は、前記第一方向に延出した継代シート片と前記継代シート片が接合される本体壁シート片とを有し、前記組立状態において前記本体壁シート片が前記継代シート片で周状に継ぎ合わせられ、
前記内装材は、前記継代シート片と前記本体壁シート片との間に挟み込まれない位置に配置された
ことを特徴とする付記19~30の何れか1項に記載の包装材。
〔付記32〕
前記周壁シート片は、前記第一方向に延出した継代シート片と前記継代シート片が接合される本体壁シート片とを有し、前記組立状態において前記本体壁シート片が前記継代シート片で周状に継ぎ合わせられ、
前記内装材は、前記継代シート片に対して前記一側に前記自由領域が配置されることなく前記固定領域が配置された
ことを特徴とする付記19~30の何れか1項に記載の包装材。
〔付記33〕
前記内装材は、前記組立状態で前記周壁シート片が前記周壁シート片において前記第二方向に沿う折線で折り曲げられて角部となる箇所に対して前記一側に設けられた罫線であるシート罫線を有する
ことを特徴とする付記19~32の何れか1項に記載の包装材。
〔付記34〕
前記外装材は、前記第一方向に沿って延設された罫線であって前記第二方向に並設された罫線である複数の周罫線を有し、前記周罫線の何れかが前記周端縁をなす
ことを特徴とする付記19~33の何れか1項に記載の包装材。
〔付記35〕
前記外装材および前記内装材は同一の資材からなる
ことを特徴とする付記19~34の何れか1項に記載の包装材。
〔付記36〕
前記資材は紙材である
ことを特徴とする付記35に記載の包装材。
I 包装体
I′ 包装材
1 外装箱
10 周壁部
1D 下端縁(周端縁)
1E 端壁部
1G 継代部
1F フラップ部
1M 本体壁部
1S 側壁部
1U 上端縁(周端縁)
2 内装体
21 膨出部
22 切込部
2A 固定領域
2B 自由領域
2C 間欠領域
2D 下端縁
2I 内面
2O 外面
3 貼付層(貼付部)
9U,9D 開口
A1~A4 角部
B1 自由端縁
B2 対向端縁
C1~C4 角罫線(箱罫線)
FD 下フラップ部
FU 上フラップ部
L シート罫線
S スリット(間隔)
SD′ 第二周罫線(周罫線)
SU′ 第一周罫線(周罫線)
S1″~S3″ 上罫線(周罫線)

Claims (16)

  1. 包装対象の物品を収容する空間を囲む周壁部を有し、前記周壁部において前記空間を囲む方向である周方向に沿って延在する端縁である周端縁で囲繞される開口から前記空間に対して前記物品が出し入れされる外装箱と、
    前記周壁部の一部に取り付けられた固定領域と前記固定領域を除く自由領域とを有し、前記自由領域が前記外装箱に取り付けられておらず、前記自由領域が前記周端縁から延出した状態で前記外装箱に内装されたシート状の内装体と、を備え
    前記外装箱は、前記周方向と交差する方向に沿って延びる罫線である箱罫線と、前記開口を開閉するフラップ部とを有し、
    前記フラップ部は、前記周壁部と連設され、前記周端縁に対して揺動自在に設けられ、間隔をおいて断続的に設けられ、
    前記内装体は、前記周方向に連続する領域である連続領域から前記箱罫線に対して内側の領域である間欠領域を除いた断続する領域に前記固定領域が設定され、前記自由領域において前記周端縁から延出した端縁が前記フラップ部と重複する位置に配置され、
    前記内装体は、前記間欠領域が内側へ膨れ出た膨出部と、前記間隔の内側が切り込まれた切込部とを有する
    ことを特徴とする包装体
  2. 前記内装体は、皺くちゃにすることのできる性質であって皺くちゃにされた状態が保持される性質であるクランプル性を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の包装体。
  3. 前記内装体は、前記周端縁の一つのみから前記自由領域が延出した
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の包装体。
  4. 前記周壁部は、前記周方向に延出した継代部と前記継代部が接合される本体壁部とを有し、前記本体壁部が前記継代部で周状に継ぎ合わせられ、
    前記内装体は、前記継代部と前記本体壁部との間に挟み込まれることなく配置された
    ことを特徴とする請求項1~の何れか1項に記載の包装体。
  5. 前記周壁部は、前記周方向に延出した継代部と前記継代部が接合される本体壁部とを有し、前記本体壁部が前記継代部で周状に継ぎ合わせられ、
    前記内装体は、前記継代部と前記本体壁部との間に前記自由領域が挟み込まれることなく前記固定領域が挟み込まれた
    ことを特徴とする請求項1~の何れか1項に記載の包装体。
  6. 前記外装箱は、前記周方向に沿って延設された罫線であって前記周方向と交差する方向に並設された罫線である複数の周罫線を有し、前記周罫線の何れかが前記周端縁をなす
    ことを特徴とする請求項1~の何れか1項に記載の包装体。
  7. 前記外装箱および前記内装体は同一の資材からなる
    ことを特徴とする請求項1~の何れか1項に記載の包装体。
  8. 前記資材は紙材である
    ことを特徴とする請求項に記載の包装体。
  9. 包装対象の物品を収容する空間に対して開口から前記物品が出し入れされる包装体に組み立てられる包装材であって、
    箱状に組み立てられた状態の組立状態において前記開口を囲繞する周端縁が前記空間を囲む方向に対応する所定の第一方向に沿って延在する周壁シート片を有するシート状の外装材と、
    前記周壁シート片の一部に取り付けられた固定領域と前記固定領域を除く自由領域とを有し、前記自由領域が前記外装材に取り付けられておらず、前記自由領域が前記周端縁から前記第一方向と交差する方向である第二方向に延出した状態で前記外装材に対して一側に取り付けられたシート状の内装材と、を備え
    前記外装材は、前記第二方向に沿って延びる罫線である箱罫線と、前記周壁シート片から前記第二方向へ延出したフラップシート片とを有し、前記フラップシート片が前記組立状態で前記開口を開閉し、
    前記フラップシート片は、間隔をおいて断続的に設けられ、
    前記内装材は、前記第一方向に連続する領域である連続領域から前記箱罫線に対して前記一側の領域である間欠領域を除いた断続する領域に前記固定領域が設定され、前記自由領域において前記周端縁から延出した端縁が前記フラップシート片と平面視で重複する位置に配置され、
    前記内装材は、前記間欠領域が前記一側へ膨れ出る膨出シート片と、前記間隔の前記一側が切り込まれた切込シート片とを有する
    ことを特徴とする包装材
  10. 前記内装材は、皺くちゃにすることのできる性質であって皺くちゃにされた状態が保持される性質であるクランプル性を有する
    ことを特徴とする請求項に記載の包装材。
  11. 前記内装材は、前記周端縁の一つのみから前記自由領域が延出した
    ことを特徴とする請求項9または10に記載の包装材。
  12. 前記周壁シート片は、前記第一方向に延出した継代シート片と前記継代シート片が接合される本体壁シート片とを有し、前記組立状態において前記本体壁シート片が前記継代シート片で周状に継ぎ合わせられ、
    前記内装材は、前記継代シート片と前記本体壁シート片との間に挟み込まれない位置に配置された
    ことを特徴とする請求項11の何れか1項に記載の包装材。
  13. 前記周壁シート片は、前記第一方向に延出した継代シート片と前記継代シート片が接合される本体壁シート片とを有し、前記組立状態において前記本体壁シート片が前記継代シート片で周状に継ぎ合わせられ、
    前記内装材は、前記継代シート片に対して前記一側に前記自由領域が配置されることなく前記固定領域が配置された
    ことを特徴とする請求項11の何れか1項に記載の包装材。
  14. 前記外装材は、前記第一方向に沿って延設された罫線であって前記第二方向に並設された罫線である複数の周罫線を有し、前記周罫線の何れかが前記周端縁をなす
    ことを特徴とする請求項13の何れか1項に記載の包装材。
  15. 前記外装材および前記内装材は同一の資材からなる
    ことを特徴とする請求項14の何れか1項に記載の包装材。
  16. 前記資材は紙材である
    ことを特徴とする請求項15に記載の包装材。
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