JP6047312B2 - 緩衝機能付き包装用箱の製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、緩衝用の中枠が設けられ、薬瓶等を収容する緩衝機能付き包装用箱の製造方法に関する。
従来、壊れやすい商品を包装するために伸縮性フィルムで商品を保持して包装箱等に接着しないようにして衝撃から守る包装用箱がある。これは通常の紙製等の仕切で保持されるものよりも厳重な緩衝性を求めるものである。特許文献1に開示されている挟み型包装容器は、2個の窓枠状の保持枠が設けられ、この保持枠には伸縮性を有する弾性部材を張り渡し、これらを対向配置して構成している。枠部材は、段ボールや発泡スチロール製等で、厚みを有して形成されている。この挟み型包装容器の使用方法は、2個の保持部材の間に商品を入れて挟み、弾性部材が商品の形状に沿って伸縮して緩衝保持されるものである。
また、特許文献2に開示されている包装容器は、段ボール板紙から繋がって切り出され各中央部に陥凹部を有する一対の包装容器本体が設けられ、この包装容器本体を薄いプラスチックフィルム製の透明シートによってシュリンクパックし、陥凹部の開放面を透明シートによって閉鎖している。包装容器本体は、段ボール板紙で立体的に成形して設けられている。この包装容器の使用方法は、商品を一方の包装容器本体の開放面の透明シート上に置き、他方の包装容器本体を重ね、外周の係止片を同一方向に折曲して連結し、物品を上下の透明シート間に保持して緩衝するものである。
特開2000−309377号公報 特開2001−163362号公報
上記背景技術の場合、枠部材と包装容器本体は、段ボールや発泡スチロールで立体的に設けられているため、包装状態で嵩張るものでありコストがかかり、製造工数もかかるものであった。また、特許文献2の包装容器は、包装容器本体全体をシュリンクパックして透明シートを取り付けるものであり、広い面積の透明シートが必要であり、しかもシュリンクパックをする装置も必要であり、この点でもコストと工数がかかるものであった。
この発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、製造と組み立てが簡単であり、安定して商品を保持し高い緩衝効果を有する緩衝機能付き包装用箱の製造方法を提供することを目的とする。
この発明は、一枚箱体形成片からなる箱体と、一枚中枠形成片からなり上記箱体に挿入される中枠が設けられ、前記中枠には商品を挟む一対の側面と、前記一対の側面の前記商品に対向する部分に形成された窓部と、前記窓部に貼られて前記商品に密着する伸縮性フィルムが設けられ、前記中枠形成片は、前記窓部が形成されている前記一対の側面が互いに連接して折罫線で区切られて設けられ、前記一対の側面の前記折罫線と反対側の端部には、押え片が各々設けられ、前記一対の側面の前記折罫線に交差する一対の側縁部には一対の重ね片が各々設けられた緩衝機能付き包装用箱の製造方法において、前記中枠形成片は、前記窓部に前記伸縮性フィルムを貼り、前記一対の側面を前記折罫線で折り重ね、重ねられた前記一対の重ね片を互いに糊付けし、前記一対の側面の間に前記一対の窓部の内側に対向するようにして前記商品を入れ、前記伸縮性フィルムが前記商品に沿って外側に伸びて密着して保持し、前記一対の押え片を互いに重ねて前記窓部が設けられた前記側面に対して略90°に折り曲げ、互いに糊付けされた前記一対の重ね片を折り曲げ、この状態で商品を保持した前記中枠を、あらかじめ前記箱体形成片を組み立てて作られた前記箱体の中に入れて包装することを特徴とする緩衝機能付き包装用箱の製造方法である。
またこの発明は、一枚の箱体形成片からなる箱体と、一枚の中枠形成片からなり上記箱体に挿入される中枠が設けられ、前記中枠には商品を挟む一対の側面と、前記一対の側面の前記商品に対向する部分に形成された窓部と、前記窓部に貼られて前記商品に密着する伸縮性フィルムが設けられ、前記中枠形成片は、7個の側面が互いに平行に連接して折罫線で各々区切られて形成され、両端部に位置する一対の側面には前記窓部が各々設けられ、前記側面の連接方向の側縁部には前記連接する一側面に糊付けされる糊付片が設けられ、連接方向と直交する幅方向の端部には押え片が設けられた緩衝機能付き包装用箱の製造方法において、前記中枠形成片は、前記窓部に前記伸縮性フィルムを貼り、前記一対の糊付け片を前記連接する側面の中央に位置する一側面に糊付けし、前記側面どうしを区切る前記折罫線を90°に折り曲げて、一対の断面コの字形の筒体を形成し、前記窓部が設けられている前記側面どうし所定間隔離れて互いに平行に対向させ、前記一対の押え片を前記筒体を閉鎖するように90°に折り曲げ、この状態で前記中枠を、あらかじめ前記箱体形成片を組み立てて作られた前記箱体の中に入れる緩衝機能付き包装用箱の製造方法である。
前記伸縮性フィルムは、例えばポリエチレンで作られているものである。
また、前記箱体形成片と前記中枠形成片は、連続して一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれて形成されるものである。
この発明の緩衝機能付き包装用箱の製造方法によれば、簡単な構造で商品を安定して保持し、高い緩衝効果を有して商品を保護し、安全に搬送、保管等を行うことができる。しかも、発泡樹脂や段ボールのように嵩張る包装材を用いることなく、高い緩衝性を備える包装用箱を形成することができる。特に、垂直方向、水平方向のどの向きからの衝撃に対しても高い緩衝効果を有する包装用箱を提供することができる。また、伸縮性フィルムを使用して、伸縮性フィルムの弾性力と密着性により、簡単で確実に保護することができ、ブランクシートから打ち抜いた形成片に伸縮性フィルムを貼り付けて、形成片を折り曲げて組み立てるだけであり、製造が容易である。
この発明の第一実施形態の緩衝機能付き包装用箱の部分破断斜視図である。 この発明の第一実施形態の緩衝機能付き包装用箱の概略の横断面図(a)と、概略の縦断面図である。 この発明の第一実施形態の緩衝機能付き包装用箱の中枠の展開図である。 この発明の第一実施形態の緩衝機能付き包装用箱の箱体の展開図である。 この発明の第二実施形態の緩衝機能付き包装用箱の部分破断斜視図である。 この発明の第二実施形態の緩衝機能付き包装用箱の概略の横断面図(a)と、概略の縦断面図である。 この発明の第二実施形態の緩衝機能付き包装用箱の中枠の展開図である。
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1〜図4は、この発明の第一実施形態を示すもので、この実施形態の緩衝機能付き包装用箱10は、商品である薬瓶12を収容する箱体14が設けられ、箱体14の中に、別体の中枠16が入れられている。
まず、中枠16について説明する。中枠16は、紙製等の一枚のブランクシートを打ち抜いて形成された中枠形成片18を組み立てて設けられている。図3は、中枠形成片18を表面から見た展開図であり、中枠形成片18は、第1側面20と第2側面22が、互いに連接して設けられ、連接方向と直交する幅方向の長さよりも連接方向の長さが長い長方形であり、第1側面20と第2側面22では、連接方向の長さが第2側面22の方がわずかに短い。第1側面20と第2側面22は、折罫線24で区切られている。
第1側面20は、中央に矩形の窓部26が設けられ、窓部26は組立工程で後述する伸縮性フィルム114が貼られているものである。窓部26は第1側面20の相似形の長方形であり、第1側面20に、第1側面20の4個の角部と窓部26の4個の角部をそれぞれ結ぶ4本の折罫線28が設けられている。第1側面20の折罫線24と反対側の端部には、直角三角形の押え片30が折罫線32で区切られて設けられ、押え片30の折罫線32から離れた角部が90°に形成されている。第1側面20の、折罫線24に交差する一対の側縁部には、各々重ね片34が折罫線36で各々区切られて設けられている。重ね片34は、折罫線36を長い一辺とする変形した長方形であり、折罫線36と反対側の側縁部34aまでの長さは、押え片30の二等辺とほぼ同じ長さに設けられている。重ね片34の、折罫線24と折罫線36で形成される角部は、円形の切欠部38が設けられ、折罫線36と側縁部34aで形成される角部は、斜めの直線で切り欠かれている。
第2側面22は、折罫線24で二つ折りして第1側面20に重ねたときに第1側面20の窓部26に対向する位置に窓部26と同形の窓部40が設けられ、窓部40も後述する伸縮性フィルム114が貼られているものである。窓部40の角部には第1側面20の4本の折罫線28とほぼ同じ位置に4本の折罫線42が設けられている。第2側面22の折罫線24と反対側の端部には、直角三角形の押え片44が折罫線46で区切られて設けられている。押え片44は、押え片30よりもわずかに小さく形成されている。第2側面22の、折罫線24に交差する一対の側縁部には、各々重ね片48が折罫線50で各々区切られて設けられている。重ね片48は、重ね片34よりもわずかに小さく形成されている。重ね片48の、折罫線24と折罫線50で形成される角部は切欠部38により切欠かれ、折罫線50と折罫線50の反対側の側縁部48aで形成される角部は、斜めの直線で切り欠かれている。
次に、中枠形成片18を組み立てた中枠16が入れられる箱体14について説明する。箱体14も、紙製等の一枚のブランクシートを打ち抜いて形成された箱体形成片52を組み立てて設けられている。図4は、箱体形成片52を表面から見た展開図であり、箱体形成片52は側面54,56,58,60が、たがいに平行に連接して形成され、連接方向と直交する幅方向の長さが連接方向の長さよりも長いものである。さらに側面54の側縁部には、箱体14の組立状態で側面60の裏面に糊付けされる糊付片62が設けられている。そして、糊付片62、側面54,56,58,60は、各々折罫線64,66,68,70で区切られている。
側面54において、側面どうしの連接方向に対して直角な一方の端部には、矩形の蓋片72が折罫線74で区切られて設けられている。蓋片72の折罫線74と反対側の端部には、さらに差込片76が折罫線78で区切られて設けられている。側面54の、折罫線74と反対側の端部には、底部を形成する第1底蓋片80が折罫線82で区切られて設けられている。第1底蓋片80は、折罫線82を一辺とする三角形状に形成され、折罫線64に連続する辺は直線であり、折罫線66に連続する辺は途中まで直線であり直線よりも先端部分は外側に膨出する曲線で設けられている。第1底蓋片80の、折罫線66に連続する辺の直線と曲線の境界と、折罫線82との間の距離は、箱体14の組立状態で底部の中心に達する長さとほぼ等しい。第1底蓋片80の、折罫線66に連続する辺の直線部分には、略三角形の底部糊付片84が折罫線86で区切られて設けられている。
側面56の、側面54の折罫線74に隣接する端部には、矩形の上フラップ88が折罫線90で区切られて設けられている。側面56の折罫線90と反対側の端部には、底部を形成する台形状の底フラップ92が折罫線94で区切られて設けられている。
側面58の側面56の折罫線90に隣接する端部58aには、端部58aの中心に、コの字形の破断線96が側面58の中心に向かって凸形状に設けられている。破断線96の内側は開封時に破断線96を切断して取り外す開口部97となる。側面58の、端部58aと反対側の端部には、底部を形成する第2底蓋片98が折罫線100で区切られて設けられている。第2底蓋片98は、折罫線100を一辺とする三角形状に形成され、折罫線68に連続する辺は直線であり、折罫線70に連続する辺は途中まで直線であり直線よりも先端部分は外側に膨出する曲線で設けられている。第2底蓋片98の、折罫線70に連続する辺の直線と曲線の境界と、折罫線100との間の距離は、箱体14の組立状態で底部の中心に達する長さとほぼ等しい。第2底蓋片98の、折罫線70に連続する辺の直線部分には、略三角形の底部糊付片102が折罫線104で区切られて設けられている。
側面60の、側面58の端部58aに隣接する端部には、矩形の上フラップ106が折罫線108で区切られて設けられている。側面60の折罫線108と反対側の端部には、底部を形成する台形状の底フラップ110が折罫線112で区切られて設けられている。
次にこの実施形態の緩衝機能付き包装用箱10の組立方法について説明する。まず、箱体14の組立方法について説明する。なお、ここでは図4がこの箱体形成片52の表面を見たものであり、箱体形成片52の表面が凸になる折り方を正折り、そして裏面が凸になる折り方を逆折りと称する。
まず、折罫線82,94,100,112を正折りし、折罫線86,104を逆折りし、底部糊付片84,102の裏面に糊118,120を塗布する。そして、糊付片62の表面に糊122を塗布する。折罫線66を正折りし、折罫線70を正折りする。これにより、糊付片62の表面は糊122により側面60の裏面に糊付けされ、底部糊付片84の裏面は糊118により底フラップ92の表面に、底部糊付片102の裏面は糊120により底フラップ110の表面に糊付けされる。これにより折りたたみ状態となり、この状態で出荷される。
次に商品である薬瓶12を収容し包装する工場等において、折罫線64,66,68,70を各々90°に正折りして四角形の箱体14にする。このとき、第1底蓋片80の底部糊付片84は底フラップ92に、第2底蓋片98の底部糊付片102は底フラップ110に糊付けされているため、二つ折りされていた折罫線82,94,100,112は自動的に引き起こされてほぼ90°に開き、底部が形成される。第1底蓋片80と第2底蓋片98の外側に膨出する曲線の部分は、組み立てる途中は互いに当接し弾性変形しながら乗り越えて、組み立てたときには弾性変形が復元して互いにロックされ、箱体14の底部の形状を保つ。
次に、中枠16の組立方法について説明する。なお、ここでは図3がこの中枠形成片18の表面を見たものであり、中枠形成片18の表面が凸になる折り方を正折り、そして裏面が凸になる折り方を逆折りと称する。まず、中枠形成片18の裏面に、窓部26,40を閉鎖する伸縮性フィルム114を貼り付ける。伸縮性フィルム114はポリエチレン等で作られている。伸縮性フィルム114は、窓部26,40の周囲を覆う大きさにカットしたものを貼り付けてもよく、中枠形成片18の全面を覆う大きさにカットしたものを貼り付けたり、全前面に貼り付けた後にはみ出した部分をカットしたり、中枠形成片18を形成するブランクシート全面に貼り付けたものでもよい。
次に、第2側面22の両脇に位置する一対の重ね片48の裏面に糊116を塗布する。糊116は、例えば3か所ずつ折罫線50に対してほぼ直角方向に細長い矩形に塗布される。そして、折罫線24で正折して二つ折りにし、重ね片48の裏面は重ね片34の裏面に糊116により接着される。
次に、商品を収容し包装する工場において、第1側面20と第2側面22を互いに離れる方へ湾曲させて内側に収容空間を作り、収容空間に商品である薬瓶12を窓部26,窓部40の内側に対向するようにして入れる。第1側面20と第2側面22を湾曲させていた力を離すと、第1側面20、第2側面22は薬瓶12を挟んで閉じ、伸縮性フィルム114が薬瓶12に沿って外側に伸びて密着して保持する。この後、折罫線32,46を互いに合わせて収容空間を閉じ、押え片30,44を重ね、小さい押え片44の方へ90°に折り曲げ、折罫線32,46は確実に閉じられ直線になる。互いに糊付けされた重ね片34,48は、重ね片48どうしが近づく方に折り曲げ、側縁部48aどうしを近づける。すると、第1側面20,第2側面22と一対の重ね片34,48で三角筒形状になり、一方の端部が三角形の押え片30,44で閉鎖された形状となる。この状態で箱体14の中に入れる。重ね片48は箱体14の側面54,56,58,60にほぼ等しい大きさであり、第1側面20、第2側面22は箱体14の対角線とほぼ等しい幅に形成されているため、図1に示すように箱体14の中にがたつきがなくおさまる。第1側面20、第2側面22は、箱体14の対角線上に位置し、薬瓶12が箱体14の側面54,56,58,60のいずれにも接触せず、伸縮性フィルム114に保持されて浮いている状態となる。そして、箱体14の折罫線90,108で上フラップ88,106を90°に正折りし、折罫線74で蓋片72を90°に正折りし、差込片76を折罫線78で正折りし、差込片76を側面58の裏面側に差し込んで係止し、上面が形成される。差込片76は、破断線96の内側の開口部97に糊124で糊付けし、確実に閉鎖する。なお、中枠16を箱体14にセットする方向は、押え片30の直角な角部が折罫線64に対向する図1以外に、折罫線66に対向してもよい。
緩衝機能付き包装用箱10を開封するときは、箱体14の開口部97を押して破断線96を切断し、差込片76の係合を解除し、蓋片72を上に持ち上げて開封する。そして中枠16を箱体14から引き出し、中枠16の三角形の押え片30,44の折り曲げを戻し第1側面20と第2側面22を互いに離れる方へ湾曲させて空間を作り、薬瓶12を伸縮性フィルム114の密着から離しながら取り出す。
この実施形態の緩衝機能付き包装用箱10によれば、簡単な構造で中枠形成片18と箱体形成片52を組み立て、中枠形成片18に取り付ける伸縮性フィルム114の伸縮性が衝撃を吸収し、高い緩衝機能を有し確実に薬瓶12を衝撃から保護することができる。薬瓶12は伸、縮性フィルム114のみに接触し、箱体14や中枠16のブランクシートで作られたかたい部分に接触しないためぶつかって破損することがなく、安全である。中枠16は、三角形の押え片30,44が箱体14の各側面の裏面に当接し、中枠16が変形したり移動したりすることを防ぎ、緩衝効果を維持することができる。さらに、押え片30,44が重ねられて折罫線32,46でおりまげられているため、折罫線32,46が直線となって収容空間が確実に閉じられ、第1側面20と第2側面22が広がることを防ぎ、なるべく外側に湾曲しないように確実に係止している。これにより、薬瓶12に伸縮性フィルム114が確実に密着して保持され、不用意に開封されることがなく安全である。第2側面22、押え片44、重ね片48は、第1側面20、押え片30、重ね片34よりもわずかに小さく形成されているため、一方向に折り曲げやすくなり、包装の作業が容易となる。伸縮性フィルム114は、第1側面20、第2側面22の裏面に取り付けられているため、薬瓶12が第1側面20、第2側面22の裏面に位置して伸縮性フィルム114を表面に向かって押してもはがれることがなく、耐久性がある。
次にこの発明の第二実施形態について図5~図7に基づいて説明する。なお、ここで、上記実施形態と同様の部材は同様の符号を付して説明を省略する。この実施形態の緩衝機能付き包装用箱126は、商品である薬瓶12を収容する箱体14が設けられ、箱体14の中に、中枠128が設けられている。箱体14は、上記実施の形態と同形である。
次に、中枠128について説明する。中枠128は、紙製等の一枚のブランクシートを打ち抜いて形成された中枠形成片130を組み立てて設けられている。図7は、中枠形成片130を表面から見た展開図であり、中枠形成片130は、側面132,134,136,138,140,142,144が、たがいに平行に連接して形成され、連接している幅方向の長さはいずれも同じであり、連接方向の長さは、側面132,136,138,140,144が同形でほぼ等しく、側面134,142はそれよりも短く形成されている。側面132の側縁部には、中枠形成片130の組み立て状態で中心に位置する側面138に糊付けされる糊付片146が設けられている。側面144の側縁部にも、中枠形成片130の組み立て状態で中心に位置する側面138に糊付けされる糊付片148が設けられている。そして、糊付片146、側面132,134,136,138,140,142,144、糊付片148は、各々折罫線150,152,153,154,156,158,160,162で区切られている。
側面132は、中央に矩形の窓部164が設けられ、窓部164は側面132の相似形の長方形で、伸縮性フィルム114が貼られるものである。側面132の、側面どうしの連接方向に対して直角な一対の端部には、矩形の押え片166が折罫線168で区切られてそれぞれ設けられている。
側面144は、中央に矩形の窓部174が設けられ、窓部174は側面144の相似形の長方形で、伸縮性フィルム114が貼られるものである。側面144の、側面どうしの連接方向に対して直角な一対の端部には、押え片166と同形の矩形の押え片170が折罫線172で区切られてそれぞれ設けられている。
次にこの実施形態の緩衝機能付き包装用箱126の組立方法について説明する。箱体14の組立方法は、上記実施の形態と同様である。次に中枠128の組立方法について説明する。図7は中枠128の中枠形成片130の表面を見たものであり、中枠形成片130の表面が凸になる折り方を正折り、そして裏面が凸になる折り方を逆折りと称する。まず、中枠形成片130の表面に、窓部164,174を閉鎖する伸縮性フィルム114を貼り付ける。伸縮性フィルム114はポリエチレン等で作られている。伸縮性フィルム114は、窓部164,174の周囲を覆う大きさにカットしたものを貼り付けてもよく、中枠形成片130の全面を覆う大きさにカットしたものを貼り付けたり、ブランクシート全体に貼り付けた後にカットしたものでもよい。
この後、糊付片146,148の裏面に糊176,178を各々塗布する。折罫線153を正折りして糊付片146の裏面を糊176により側面138の裏面に糊付けする。次に、折罫線158を正折りして糊付片148の裏面を糊178により、側面138の裏面に糊付けする。このとき側面138に先に接着された糊付片146に重ねて接着される。
次に、商品を収容し包装する工場において、折罫線154,156を90°に正折りする。すると、折罫線152,153,158,160が自動的に90°に正折りされ、折罫線150,162が自動的に90°に逆折される。これにより、側面138に、折罫線154に沿って側面132,134,136で形成されるコの字形の筒体が立設され、折罫線156に沿って側面144,142,140で形成されるコの字形の筒体が立設される。このとき、側面132,144の表面どうしが所定間隔離れて互いに平行に対向する。そして、折罫線168,172を90°に正折りして押え片166,170で筒体の開口部をそれぞれ閉鎖する。このように組み立てられた中枠128に、薬瓶12を、側面132,144の間に入れ、窓部164,174の内側に対向するようにセットする。中枠128は、側面132,144で薬瓶12を挟んで閉じると、伸縮性フィルム114が薬瓶12に沿って内側に伸びて密着して保持する。薬瓶12を挟んで閉じた状態で、中枠128をあらかじめ組み立てられた箱体14の中に入れる。中枠128の側面136,138,140は箱体14の側面54,56,58,60のいずれにもほぼ等しい大きさであり、中枠128は箱体14の中にがたつきがなくおさまる。薬瓶12は箱体14の側面54,56,58,60のいずれにも接触せず、伸縮性フィルム114に保持されて浮いている状態となる。そして、箱体14の折罫線90,108で上フラップ88,106を90°に正折りし、折罫線74で蓋片72を90°に正折りし、差込片76を折罫線78で正折りし、差込片76を側面58の裏面側に差し込んで係止し、上面が形成される。差込片76は、破断線96の内側の開口部97に糊124で糊付けし、確実に閉鎖する。
緩衝機能付き包装用箱126を開封するときは、箱体14の開口部97を押して破断線96を切断し、差込片76の係合を解除し、蓋片72を上に持ち上げて開封する。そして中枠128を箱体14から引き出し、一対の側面132,144を開いて伸縮性フィルム114の密着から離しながら、間に挟まれている薬瓶12を取り出す。
この実施形態の緩衝機能付き包装用箱126によれば、上記実施形態と同様の効果を有するものである。薬瓶12を、組み立てた中枠128の一対の側面132,144に挟んで箱体14に入れるだけなので、簡単にセットすることができ、取出しも容易である。押え片166,170が、箱体14の各側面の裏面に当接し、中枠128が変形したり移動したりすることを防ぎ、緩衝効果を長く維持することができる。
なお、この発明の緩衝機能付き包装用箱は、上記各実施形態に限定されるものではなく、各部材の形状や個数、素材等自由に変更可能である。伸縮性フィルムの素材はポリエチレン以外に適度な伸縮性を有するものであればよい。中枠や箱体の形状は、収容する商品の形状に合わせて適宜変更可能であり、箱体と中枠が、一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれて一枚の箱体形成片で作られてもよい。また、1個の箱体に複数個の商品が入れられるものでもよい。包装される商品は、薬瓶以外にも使用することができる。その他、中枠のみを商品の包装に使用してもよく、各折罫線には、折り曲げやすいように破断線が設けられていてもよい。
10 緩衝機能付き包装用箱
12 薬瓶
14 箱体
16 中枠
18 中枠形成片
20 第1側面
22 第2側面
24,32 折罫線
26,40 窓部
30,44 押え片
34,48 重ね片
52 箱体形成片
114 伸縮性フィルム
116 糊

Claims (4)

  1. 一枚箱体形成片からなる箱体と、一枚中枠形成片からなり上記箱体に挿入される中枠が設けられ、前記中枠には商品を挟む一対の側面と、前記一対の側面の前記商品に対向する部分に形成された窓部と、前記窓部に貼られて前記商品に密着する伸縮性フィルムが設けられ、前記中枠形成片は、前記窓部が形成されている前記一対の側面が互いに連接して折罫線で区切られて設けられ、前記一対の側面の前記折罫線と反対側の端部には、押え片が各々設けられ、前記一対の側面の前記折罫線に交差する一対の側縁部には一対の重ね片が各々設けられた緩衝機能付き包装用箱の製造方法において、
    前記中枠形成片は、前記窓部に前記伸縮性フィルムを貼り、前記一対の側面を前記折罫線で折り重ね、重ねられた前記一対の重ね片を互いに糊付けし、前記一対の側面の間に前記一対の窓部の内側に対向するようにして前記商品を入れ、前記伸縮性フィルムが前記商品に沿って外側に伸びて密着して保持し、
    前記一対の押え片を互いに重ねて前記窓部が設けられた前記側面に対して90°に折り曲げ、互いに糊付けされた前記一対の重ね片を折り曲げ、この状態で商品を保持した前記中枠を、あらかじめ前記箱体形成片を組み立てて作られた前記箱体の中に入れて包装することを特徴とする緩衝機能付き包装用箱の製造方法
  2. 一枚の箱体形成片からなる箱体と、一枚の中枠形成片からなり上記箱体に挿入される中枠が設けられ、前記中枠には商品を挟む一対の側面と、前記一対の側面の前記商品に対向する部分に形成された窓部と、前記窓部に貼られて前記商品に密着する伸縮性フィルムが設けられ、前記中枠形成片は、7個の側面が互いに平行に連接して折罫線で各々区切られて形成され、両端部に位置する一対の側面には前記窓部が各々設けられ、前記側面の連接方向の側縁部には前記連接する一側面に糊付けされる糊付片が設けられ、連接方向と直交する幅方向の端部には押え片が設けられた緩衝機能付き包装用箱の製造方法において
    前記中枠形成片は、前記窓部に前記伸縮性フィルムを貼り、前記一対の糊付け片を前記連接する側面の中央に位置する一側面に糊付けし、前記側面どうしを区切る前記折罫線を90°に折り曲げて、一対の断面コの字形の筒体を形成し、前記窓部が設けられている前記側面どうし所定間隔離れて互いに平行に対向させ、前記一対の押え片を前記筒体を閉鎖するように90°に折り曲げ、この状態で前記中枠を、あらかじめ前記箱体形成片を組み立てて作られた前記箱体の中に入れることを特徴とする緩衝機能付き包装用箱の製造方法
  3. 前記伸縮性フィルムはポリエチレンである請求項1または2記載の緩衝機能付き包装用箱の製造方法
  4. 前記箱体形成片と前記中枠形成片は、一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれて形成されている請求項1または2記載の緩衝機能付き包装用箱の製造方法
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