JP4276011B2 - 包装材及び包装構造 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、包装材及び包装構造に関し、詳しくは、被包装物を保管したり搬送したりする途中で、被包装物が損傷を受けないように包装するための包装材及び包装構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
例えば、被包装物(製品)を包装する際の包装材(包装構造)としては、図5に示すように、被包装物50を底パッド51及び天パッド52により挟み込んで段ボール箱(容器)53に収納するようにした包装材(包装構造)が知られている。
そして、この包装構造においては、段ボール紙の一部を折り曲げ加工して、四角筒状の緩衝部51a,52aを形成した板状の構造体である底パッド51及び天パッド52が用いられている。
【0003】
しかしながら、上記従来の包装構造においては、底パッド51及び天パッド52を形成するにあたって、ダンボール紙を複雑な構造に加工することが必要でコストの増大を招くという問題点がある。
また、底パッド51及び天パッド52の四角筒状の緩衝部51a,52aは段ボール紙を折り曲げて筒状にし、接着剤などで固定することにより四角筒状に形成されていることから、応力が加わると変形しやすく(具体的には、断面形状が菱形(平行四辺形)に変形しやすい)、被包装物を衝撃から保護する緩衝性能が必ずしも十分ではないという問題点がある。
また、底パッド51及び天パッド52とは別体として、段ボール箱53が用いられていることから、部品点数の増大や包装材料の使用量の増大を招くという問題点がある。
【0004】
また、従来の他の包装材(包装構造)としては、図6に示すように、製品61の四隅に嵌合するように形成された発泡スチロール材からなるほぼL字型形状の四隅緩衝部材62a,62b,62c,62dを製品61の四隅に嵌合させた後、段ボール紙からなる包装箱63に収納するようにした包装材(包装構造)が知られている。
【0005】
この包装構造においては、包装箱63としては、底部に断面形状が三角形の緩衝部材75を備えたものが用いられている。そして、この包装箱63は、図7の包装箱の展開図に示すように、一枚の段ボール材を打ち抜くとともに、折り目を付けるための加工を施した段ボール紙63aを折り曲げ加工することにより形成されており、底部の断面形状が三角形の緩衝部材75は、底面を構成する一方の内側フラップ64aに二条の折り目70a,70bを設けるとともに、端縁に突出部71を設け、さらに、底面を構成する他方の内側フラップ64bに突出部71が嵌入される孔72を設け、全体を所定の位置で折り曲げ加工するとともに、内側フラップ64a,64bを内面側に折り曲げ、所定箇所を接着材などにより固着するとともに、一方の折り目70aが山になるよう(稜線部となるように)に折り曲げ、突出部71を他方の内側フラップ64bの孔72に嵌入することにより形成されている。
このようにして形成された断面形状が三角形の緩衝部材75を備えた包装箱63を用いた場合、包装箱63に収納された製品61の略中央部が支持され衝撃から保護されることになり、高い包装信頼性が確保されることになる(例えば特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−328172号公報
【0007】
しかしながら、この従来の包装構造によれば、発泡スチロール材からなる四隅緩衝部材62a,62b,62c,62dが用いられており、使用後に、廃棄物として廃棄処理される際に公害を発生し易いという問題点がある。
【0008】
また、包装箱63に形成された断面形状が三角形の緩衝部材75は、内側フラップ64aの二条の折り目70a,70bに沿って、一方の折り目70aが山になるよう(稜線部となるように)に折り曲げ、突出部71を他方の内側フラップ64bの孔72に嵌入することにより形成されており、突出部71が他方の内側フラップ64bの孔72に嵌入することによって断面形状が三角形の形状が保たれるだけであり、形状保持強度が突出部71と内側フラップ64bの孔72との係合に依存しているため、必ずしも十分な信頼性を確保することができないという問題点がある。
【0009】
本願発明は、上記問題点を解決するものであり、廃棄処理される際に公害を発生するおそれのある発泡樹脂を用いることなく、被包装物を容易かつ確実に包装することができるとともに、構成が簡潔で、使用材料が少なく、製造が容易な包装材及びそれを用いた包装構造を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本願発明(請求項1)の包装材は、
段ボール紙の、一対の端縁のうちの一方の端縁から所定の位置にまで達する第1の折り目、及び前記第1の折り目と一直線上に位置し、他方の端縁から所定の位置にまで達する第2の折り目と、
前記第1及び第2の折り目に挟まれた領域に、前記第1及び第2の折り目の方向と直交する方向に位置をずらして形成された、前記第1及び第2の折り目と略平行な第3の折り目と、
前記第3の折り目と前記第1及び第2の折り目の位置ずれ量よりも大きい距離だけ、前記第3の折り目から間隔をおいて前記第3の折り目と平行に形成された第4の折り目であって、前記第1の折り目と前記第2の折り目を結ぶ直線が、該第4の折り目と前記第3の折り目の間に位置するように形成された第4の折り目と、
前記第3の折り目を挟んで、前記第4の折り目が形成された領域とは逆側の領域に、前記第3の折り目と平行に形成された第5の折り目と、
前記第4及び第5の折り目に挟まれた領域と、前記第1及び第2の折り目が形成された領域とを仕切るように形成された切り目又は貫通穴と
を備え、
前記第1及び第2の折り目に沿って段ボール紙を180°折り曲げることにより、前記第3の折り目を頂角とする、前記第3の折り目に直交する方向の断面形状が三角形の筒状突起が形成されるように構成されていること
を特徴としている。
【0011】
所定の位置に第1、第2、第3、第4,第5の折り目及び、切り目又は貫通穴が形成された段ボール紙を、第1及び第2の折り目に沿って180°折り曲げることにより、第3の折り目を頂角とする、第3の折り目に直交する方向の断面形状が三角形の筒状突起を形成することが可能になる。そして、この三角形の筒状突起は、第1、第2、第3、第4,第5の折り目及び、切り目又は貫通穴が協働して形成されたものであり、例えば、図6に示す3角形の緩衝部材のように、突出部71が他方の内側フラップ64bの孔72に嵌入することによって断面が三角形の形状が保たれるようなものではなく、図6,7に示すように、形状保持強度が突出部71と内側フラップ64bの孔72との係合に依存するものではないことから、十分な強度を確保して、高い包装信頼性を実現することが可能になる。
すなわち、本願発明の包装材における三角形の筒状突起は、第1及び第2の折り目と、第1及び第2の折り目に挟まれた領域に、第1及び第2の折り目の方向と直交する方向に位置をずらして形成された第3の折り目と、第3の折り目と第1及び第2の折り目の位置ずれ量よりも大きい距離だけ、第3の折り目から間隔をおいて第3の折り目と平行に形成された第4の折り目であって、第1と第2の折り目を結ぶ直線が、第4の折り目と第3の折り目の間に位置するように形成された第4の折り目と、第3の折り目を挟んで、第4の折り目が形成された領域とは逆側の領域に形成された第5の折り目とが一体となって形成されたものであり、第1及び第2の折り目に沿って段ボール紙を180°折り曲げるだけで容易かつ確実に形成することが可能で、しかも大きな機械的強度を備えているので、製造が容易で高い包装信頼性を実現することが可能な包装材を提供することが可能になる。
【0012】
また、請求項2の包装材は、前記段ボール紙が180°折り曲げられた状態で重なり合う領域の、互いに正対する位置に切り目又は貫通穴が形成されており、包装材を構成する段ボール紙の一部に形成された突出部を、前記切り込み又は貫通穴に嵌入させるように構成されていることを特徴としている。
【0013】
段ボール紙が180°折り曲げられた状態で重なり合う領域の、互いに正対する位置に切り目又は貫通穴が形成されており、包装材を構成する段ボール紙の一部に形成された突出部を、切り込み又は貫通穴に嵌入させることにより、接着剤などを用いることなく、断面形状が三角形の筒状突起の形状をより確実に固定することが可能になり、本願発明をさらに実効あらしめることができる。すなわち、断面形状が三角形の筒状突起の形状自体は、上述の各折り目及び各折り目により形成される各面などに保持され、十分な強度を備えているが、突出部を切り込み又は貫通穴に嵌入させるようにした場合、テープなどを用いて段ボール紙を折り曲げ加工した後の形状を固定することが不要になる点において特に有意義である。
【0014】
また、請求項3の包装材は、段ボール紙を折り曲げ加工することにより形成される箱状の包装材であって、底面内側及び上面内側に前記断面形状が三角形の筒状突起が設けられ、収納される被包装物の底面側及び上面側が前記断面形状が三角形の筒状突起により保護されるように構成されていることを特徴としている。
【0015】
段ボール紙を折り曲げ加工することにより形成される箱状の包装材において、底面内側及び上面内側に断面形状が三角形の筒状突起を設けることにより、収納される被包装物の底面側及び上面側を断面形状が三角形の筒状突起により確実に保護されることが可能になり、底面側及び上面側の保護性能にすぐれた信頼性の高い包装材を提供することが可能になる。
【0016】
また、請求項4の包装材は、所定の位置に前記第1、第2、第3、第4,第5の折り目及び、前記切り目又は貫通穴が形成された一枚の段ボール紙を折り曲げ加工することにより形成されていることを特徴としている。
【0017】
所定の位置に第1、第2、第3、第4,第5の折り目及び、切り目又は貫通穴が形成された一枚の段ボール紙を折り曲げ加工することにより形成できるようにした場合、製造が容易で、しかも材料の使用量の少ない包装材を提供することが可能になり、特に有意義である。
【0018】
また、本願発明(請求項5)の包装構造は、
請求項1〜4のいずれかに記載の包装材を用いた包装構造であって、
被包装物の底面側及び上面側が、前記第3の折り目を頂角とする、前記第3の折り目に直交する方向の断面形状が三角形の筒状突起を緩衝部材として保護されていること
を特徴としている。
【0019】
請求項1〜4のいずれかに記載の包装材を用い、被包装物の底面側及び上面側を、第3の折り目を頂角とする、第3の折り目に直交する方向の断面形状が三角形の筒状突起により保護するようにした場合、構造の簡潔な包装材により、種々の被包装物を確実に包装することが可能になり有意義である。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施の形態を示して、その特徴とするところをさらに詳しく説明する。
【0021】
図1は本願発明の一実施形態にかかる包装材の断面図であり、(a)は包装途中の状態を示す断面図、(b)は包装後の状態を示す断面図、図2(a),(b)はいずれも本願発明の一実施形態にかかる包装材を折り曲げている状態を示す斜視図、図3は本願発明の一実施形態にかかる包装材を展開した平面図、図4は図3の要部を拡大して示す図である。
【0022】
この実施形態の包装材Aは、一枚の段ボール材を打ち抜くとともに、折り目を付けるための加工を施すことにより形成された段ボール紙31を折り曲げ加工することにより形成された箱状の包装材であり、図1(a),(b)に示すように、底面部32の内側(上面側)及び上面部33の内側(下面側)に断面形状が三角形の筒状突起(以下、「三角筒状突起」と略称する)10がそれぞれ2本ずつ設けられ、収納される被包装物(この実施形態では、ガス調理器具)Bの底面側及び上面側が三角筒状突起10により保護されるように構成されている。
【0023】
そして、この包装材Aは、一枚の段ボール材を打ち抜くとともに、折り目を付けるための加工を施すことにより形成された、所定の位置に折り目25や切り込み26、突出部35,37、貫通穴36,38などが形成された段ボール紙31(図3及び4)を折り曲げ加工することにより形成されている。
なお、段ボール紙31の領域1,2,3,4が箱状に加工された後の底面部32となり、領域11,12,13,14が箱状に加工された後の上面部33となり、領域21,22,23,24が箱状に加工された後の側面部34となるように構成されている。
【0024】
また、包装材A(段ボール紙31)の底面部を構成する領域1,3には突出部35が形成され、領域2及び4には、突出部35が嵌入する貫通穴(長穴)36が形成されており、包装材A(段ボール紙31)の上面部を構成する領域11,13には突出部37が形成され、領域12及び14には、突出部37が嵌入する貫通穴(長穴)38が形成されており、突出部35を貫通穴36に嵌入させ、突出部37を貫通穴38に嵌入させるだけで、三角筒状突起10がより確実に固定されるように構成されている。
【0025】
また、三角筒状突起10は、具体的には、図3に示すように、段ボール紙31の領域2,領域4,領域12,及び領域14に折り目及び貫通穴を形成し、折り曲げ加工を施すことにより容易に形成することができるように構成されている。なお、ここでは、領域2を例にとって、図4の要部拡大図を参照しつつ、三角筒状突起10を形成するための構成について説明する。なお、領域2以外の他の領域4,領域12,及び領域14についても、三角筒状突起10を形成するための構成は同様である。
【0026】
段ボール紙31の領域2には、一対の端縁2a,2bの一方の端縁2aから所定の位置にまで達する第1の折り目41と、第1の折り目41と一直線上に位置し、他方の端縁2bから所定の位置にまで達する第2の折り目42が形成されている。
【0027】
また、第1及び第2の折り目41,42に挟まれた領域46には、第1及び第2の折り目41,42の方向と直交する方向に位置をずらして、第1及び第2の折り目41,42と略平行な第3の折り目43が形成されており、さらに、第3の折り目43と第1及び第2の折り目41,42の位置ずれ量Gよりも大きい距離Dだけ、第3の折り目43から間隔をおいて第3の折り目43と平行に第4の折り目44が形成されており、この第4の折り目44は、第1の折り目41と第2の折り目42を結ぶ直線が、第4の折り目44と第3の折り目43の間に位置するように形成されている。
【0028】
さらに、第4の折り目44が形成された領域46とは第3の折り目43を挟んで逆側の領域47には、第3の折り目43と平行に第5の折り目45が形成されている。
【0029】
そして、第4及び第5の折り目44,45に挟まれた領域46及び47と、第1及び第2の折り目41,42が形成された領域46,47よりも外縁側の領域48a,48bとを仕切るように貫通穴(長穴)49a,49bが形成されている。
上記のように形成された段ボール紙31を、第1及び第2の折り目41,42に沿って180°折り曲げることにより、図1(a),(b)に示すように、第3の折り目43を頂角(稜線部)とする、第3の折り目43に直交する方向の断面形状が三角形の筒状突起(三角筒状突起)10が、底面部32の内側及び上面部33の内側にそれぞれ2本ずつ形成されることになる。
【0030】
そして、この実施形態において形成された三角筒状突起10は、第1及び第2の折り目41,42と、第1及び第2の折り目41,42の方向と直交する方向に位置をずらして形成された第3の折り目43と、距離Dだけ第3の折り目43から間隔をおいて第3の折り目43と平行に形成された第4の折り目44と、第4の折り目44が形成された領域46とは逆側の領域47に形成された第5の折り目45とが一体となって形成されたものであり、第1及び第2の折り目41,42に沿って段ボール紙31を180°折り曲げるだけで、第3、第4及び第5の折り目43,44,45が図1(a),(b)に示すように、所定の方向に折れ曲がることにより確実に形成されるとともに、三角筒状突起10の三角形状が、各折り目を折り曲げることにより形成される複数の面からなる全体的な構造により確実に保持されるため、容易には変形せず大きな機械的強度を実現することができる。
【0031】
したがって、この実施形態の包装材Aを用いて、被包装物Bを包装することにより、図1(a),(b)に示すように、被包装物Bの底面側及び上面側を、包装材Aの底面側及び上面側に配設された三角筒状突起10により保護して、被包装物Bを確実に保持するとともに、衝撃から被包装物を確実に保護することができる。
【0032】
なお、上記実施形態では、包装材の底面側及び上面側にそれぞれ2本の三角筒状突起を配設するようにしているが、三角筒状突起の配設数に特別の制約はなく、包装材の底面側及び上面側にそれぞれ1本の三角筒状突起を設けるように構成することも可能であり、また、それぞれ3本以上の三角筒状突起を設けるように構成することも可能である。また、底面側及び上面側の三角筒状突起の数を異ならせることも可能である。
【0033】
また、上記実施形態では、被包装物がガス調理器具である場合を例にとって説明したが、本願発明を適用することが可能な被包装物はこれに限られるものではなく、その他の種々の被包装物を包装する場合に広く適用することが可能である。
【0034】
本願発明はさらにその他の点においても上記実施形態に限定されるものではなく、包装材の各部の具体的な形状や構造などに関し、発明の範囲内において種々の応用、変形を加えることが可能である。
【0035】
【発明の効果】
上述のように、本願発明(請求項1)の包装材は、上述のように、所定の位置に第1、第2、第3、第4,第5の折り目及び、切り目又は貫通穴が形成された段ボール紙を、第1及び第2の折り目に沿って180°折り曲げるようにしているので、第3の折り目を頂角とする、第3の折り目に直交する方向の断面形状が三角形の筒状突起を容易かつ確実に形成することが可能になる。そして、この三角形の筒状突起は、第1、第2、第3、第4,第5の折り目及び、切り目又は貫通穴が協働することにより形成されたものであり、十分な強度を確保して、高い包装信頼性を実現することが可能になる。
すなわち、本願発明の包装材は、例えば、図6及び7に示すような従来の包装材における3角形の緩衝部材のように、形状保持強度を突出部と内側フラップとの係合に依存するものではないことから、三角形の筒状突起の強度を大幅に向上させることが可能になり、簡単な構成で、被包装物を十分に保護することが可能になる。
【0036】
また、請求項2の包装材のように、段ボール紙が180°折り曲げられた状態で重なり合う領域の、互いに正対する位置に切り目又は貫通穴が形成されており、包装材を構成する段ボール紙の一部に形成された突出部を、切り込み又は貫通穴に嵌入させるようにした場合、接着剤などを用いることなく、より確実に断面形状が三角形の筒状突起の形状を固定することが可能になり、本願発明をさらに実効あらしめることができる。
【0037】
また、請求項3の包装材のように、段ボール紙を折り曲げ加工することにより形成される箱状の包装材において、底面内側及び上面内側に断面形状が三角形の筒状突起を設けることにより、収納される被包装物の底面側及び上面側を断面形状が三角形の筒状突起により確実に保護されることが可能になり、底面側及び上面側の保護性能にすぐれた信頼性の高い包装材を提供することが可能になる。
【0038】
また、請求項4の包装材のように、所定の位置に第1、第2、第3、第4,第5の折り目及び、切り目又は貫通穴が形成された一枚の段ボール紙を折り曲げ加工することにより形成できるようにした場合、製造が容易で、しかも材料の使用量の少ない包装材を提供することが可能になり、特に有意義である。
【0039】
また、本願発明(請求項5)の包装構造は、請求項1〜4のいずれかに記載の包装材を用い、被包装物の底面側及び上面側を、第3の折り目を頂角とする、第3の折り目に直交する方向の断面形状が三角形の筒状突起により保護するようにしているので、構造の簡潔な包装材により、種々の被包装物を確実に包装することが可能になり有意義である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態にかかる包装材を示す図であり、(a)は包装途中の状態を示す断面図、(b)は包装後の状態を示す断面図である。
【図2】 (a),(b)はいずれも本願発明の一実施形態にかかる包装材を折り曲げ加工している状態を示す斜視図である。
【図3】本願発明の一実施形態にかかる包装材を展開した平面図である。
【図4】図3の平面図の要部を拡大して示す図である。
【図5】従来の包装材(包装構造)を示す分解斜視図である。
【図6】従来の他の包装材(包装構造)を示す分解斜視図である。
【図7】従来の他の包装材を展開して示す平面図である。
【符号の説明】
A 包装材
B 被包装物
1,2,3,4 底面部を構成する領域
2a,2b 一対の端縁
10 断面形状が三角形の筒状突起(三角筒状突起)
11,12,13,14 上面部を構成する領域
21,22,23,24 側面部を構成する領域
25 折り目
26 切り込み
31 段ボール紙
32 底面部
33 上面部
34 側面部
35,37 突出部
36,38 貫通穴(長穴)
41 第1の折り目
42 第2の折り目
43 第3の折り目
44 第4の折り目
45 第5の折り目
46 第1及び第2の折り目に挟まれた領域
47 逆側の領域
48a,48b 外縁側の領域
49a,49b 貫通穴(長穴)
D 第3の折り目と第4の折り目の位置ずれ量
G 第1及び第2の折り目と、第3の折り目の位置ずれ量

Claims (5)

  1. 段ボール紙の、一対の端縁のうちの一方の端縁から所定の位置にまで達する第1の折り目、及び前記第1の折り目と一直線上に位置し、他方の端縁から所定の位置にまで達する第2の折り目と、
    前記第1及び第2の折り目に挟まれた領域に、前記第1及び第2の折り目の方向と直交する方向に位置をずらして形成された、前記第1及び第2の折り目と略平行な第3の折り目と、
    前記第3の折り目と前記第1及び第2の折り目の位置ずれ量よりも大きい距離だけ、前記第3の折り目から間隔をおいて前記第3の折り目と平行に形成された第4の折り目であって、前記第1の折り目と前記第2の折り目を結ぶ直線が、該第4の折り目と前記第3の折り目の間に位置するように形成された第4の折り目と、
    前記第3の折り目を挟んで、前記第4の折り目が形成された領域とは逆側の領域に、前記第3の折り目と平行に形成された第5の折り目と、
    前記第4及び第5の折り目に挟まれた領域と、前記第1及び第2の折り目が形成された領域とを仕切るように形成された切り目又は貫通穴と
    を備え、
    前記第1及び第2の折り目に沿って段ボール紙を180°折り曲げることにより、前記第3の折り目を頂角とする、前記第3の折り目に直交する方向の断面形状が三角形の筒状突起が形成されるように構成されていること
    を特徴とする包装材。
  2. 前記段ボール紙が180°折り曲げられた状態で重なり合う領域の、互いに正対する位置に切り目又は貫通穴が形成されており、包装材を構成する段ボール紙の一部に形成された突出部を、前記切り込み又は貫通穴に嵌入させるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の包装材。
  3. 段ボール紙を折り曲げ加工することにより形成される箱状の包装材であって、底面内側及び上面内側に前記断面形状が三角形の筒状突起が設けられ、収納される被包装物の底面側及び上面側が前記断面形状が三角形の筒状突起により保護されるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の包装材。
  4. 所定の位置に前記第1、第2、第3、第4,第5の折り目及び、前記切り目又は貫通穴が形成された一枚の段ボール紙を折り曲げ加工することにより形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の包装材。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の包装材を用いた包装構造であって、
    被包装物の底面側及び上面側が、前記第3の折り目を頂角とする、前記第3の折り目に直交する方向の断面形状が三角形の筒状突起を緩衝部材として保護されていること
    を特徴とする包装構造。
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