JPH0142940Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は制御盤、配電盤等の電路相互間の配線
に使用するもので、配線作業の際端子ネジを緩め
ると端子座金がバネ力で上昇し、端子ネジが端子
板から外ずれた状態で端子座金が上昇位置で保持
する端子盤に関するものである。

従来技術 従来実施されている端子ネジを外ずした時にバ
ネ力で端子座金が上昇し上昇位置で保持する端子
盤では、略形の端子座金が上昇位置でふらつく
ことがあり、配線作業の時にドライバーで端子ネ
ジを押圧して締付けを行なうと、端子座金が傾い
て端子ネジの締付作業がやりにくい欠点があつ
た。

考案の目的 本考案は上記内容に鑑み、端子座金が上昇位置
でふらつくことなく上下動が安定し、且つ組立を
簡略化したものを得ることが目的である。

実施例 以下図面と共に説明すると、１は絶縁物製の基
台、２は端子板で基台１の載置部３，３に載置す
ると共に、上下挟持部４，５間で挾持して基台１
を複数個重ねて固定している。６は略字状の端
子座金で上部の孔７に端子螺子８がスプリングワ
ツシヤー９を介して固定し、垂直部１０の板厚部
が上下挾持部４，５両端に接して設けた端子板２
の凹部１１に係合すると共に、端子板２の下方で
基台１の凹所１５内の垂直面に凹部１１に対応し
て設けた溝１２に摺動自在に遊嵌している。

１３は〓形のバネで略中間に巻バネ部１４を有
し、巻バネ部１４が基台１の凹所１５内に設けた
軸部１６に嵌入し、そのバネ１３の１端は基台１
の凹所１５内の底面に係止し、他端は端子座金６
の下部に設けた係止部１７の溝１８に嵌合して
いる。端子座金６は係止部１７の上部が端子板２
の下面に当接して抜け止めとなつている。

次に配線作業を説明すると、第１図の左側に端
子座金６が上昇した状態で圧着端子１９を端子板
２と端子座金６の間に挿入し、端子螺子８を端子
板２の螺子孔２０に螺入して第１図の右側のよう
に圧着端子１９が固着する。配線取外しの時は端
子螺子８をゆるめて端子板２よりはずすと、バネ
１３の力で端子座金６が自動的に上昇する。

次に組立方法について説明すると、第２図に示
す如く端子板２の凹所１１に端子座金６の垂直部
１０を係合し、端子板２を基台１の上下挾持部
４，５間に嵌入すると、端子座金６の垂直部１０
が基台１の溝１２に遊嵌する。その後、バネ１３
の巻バネ部１４を軸部１６に嵌入し、バネ１３の
一端を凹所１５の底面に、他端を係止部１７の
溝１８に嵌合して組立が終る。バネ１３の組込み
は端子座金６が凹所１１と溝１２に嵌合保持され
ているので、押込み作業だけで軸１６に巻バネ部
１４を嵌入しバネ１３の一端が係止部１７の溝
１８に嵌合し、他端は凹所１５の下面に接しなが
ら挿入されて組込みができる。

考案の効果 本考案は以上の如く、端子座金の垂直部を基台
の溝と端子板の凹部に嵌合する構造としたので次
のような効果がある。

(1) 端子座金の垂直部が基台の溝と端子板の凹部
に案内されて、端子座金の上下動時及び上昇位
置でふらつくことなく確実に保持できる。

(2) 端子座金がふらつくことなく保持できるので
バネの組込みが押込み作業だけでできると共
に、端子板とバネを別々に組込みできるので自
動組立が可能となる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案に係る端子盤の１実施例を示すもの
で、第１図は端子盤の側面図、第２図は端子盤を
組立てる状態を説明するための図、第３図は端子
盤の分解斜視図、第４図は端子盤をレールに取付
けた状態の図である。 １は基台、２は端子板、６は端子座金、１０は
垂直部、１１は凹部、１２は溝、１３はバネ、１
４は巻バネ部、１５は凹所、１６は軸部、１８は
溝である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基台１の上下挟持部４，５間に嵌入し、且つ上
   下挟持部４，５両端に接して凹部１１を設けた端
   子板２、該端子板２の下方で凹部１１に対応した
   基台１の凹部１５内の垂直面に設けた溝１２に略
   字状の端子座金６の垂直部１０を遊嵌し、端子
   座金６下部の係止部１７の溝１８と基台１の凹
   所１５の底面間に軸部１６で保持したバネ１３、
   該バネ１３に抗して端子座金６を下降し、端子座
   金６に固定した端子螺子８を端子板２の螺子孔２
   ０に螺入した端子盤。