JPH0140216B2 - - Google Patents
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- JPH0140216B2 JPH0140216B2 JP11761084A JP11761084A JPH0140216B2 JP H0140216 B2 JPH0140216 B2 JP H0140216B2 JP 11761084 A JP11761084 A JP 11761084A JP 11761084 A JP11761084 A JP 11761084A JP H0140216 B2 JPH0140216 B2 JP H0140216B2
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- JP
- Japan
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- cylinder head
- bores
- bearing
- head
- rib
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Links
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- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 5
- 239000000498 cooling water Substances 0.000 description 5
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- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 description 3
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- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 3
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F1/00—Cylinders; Cylinder heads
- F02F1/24—Cylinder heads
- F02F1/26—Cylinder heads having cooling means
- F02F1/36—Cylinder heads having cooling means for liquid cooling
- F02F1/38—Cylinder heads having cooling means for liquid cooling the cylinder heads being of overhead valve type
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明はエンジンのシリンダヘツド、特に吸気
ポートと排気ポートとが異なる側面に開口し、且
つ上部にカムシヤフトが備えられるシリンダヘツ
ドの構造に関する。
ポートと排気ポートとが異なる側面に開口し、且
つ上部にカムシヤフトが備えられるシリンダヘツ
ドの構造に関する。
(従来技術)
複数のヘツドボルトによりガスケツトを介して
シリンダブロツク上に締付けられるシリンダヘツ
ドは、高圧の燃焼ガスに対するシール性を確保す
るためにシリンダブロツクに十分な面圧で締付け
られることが必要であるが、特に隣接ボア間にお
いては、両側からガス圧が作用し、しかもシール
幅が狭くなつているので、上記面圧が不十分であ
ると所謂ガス抜けが生じることになる。
シリンダブロツク上に締付けられるシリンダヘツ
ドは、高圧の燃焼ガスに対するシール性を確保す
るためにシリンダブロツクに十分な面圧で締付け
られることが必要であるが、特に隣接ボア間にお
いては、両側からガス圧が作用し、しかもシール
幅が狭くなつているので、上記面圧が不十分であ
ると所謂ガス抜けが生じることになる。
シリンダヘツドに関する上記のような問題に対
しては、例えば実開昭53−123307号公報に開示さ
れた考案がある。この考案は、第5図に示すよう
にシリンダヘツド1をアルミ合金で作る式のもの
において、該ヘツド1内の相隣る燃焼室空間2,
2を区画する隔壁部(ボア間)3内に、ガスケツ
ト面4に略沿わせてアルミ合金に比して熱伝導度
の低い鉄等の断熱部材5を埋設したことを特徴と
するシリンダヘツドの補強構造に関するものであ
る。これによれば、シリンダヘツド1のボア間3
の剛性が向上し、該ボア間3におけるシリンダブ
ロツクに対する面圧の向上が期待できる。しか
し、シリンダヘツド1の鋳造時に断熱部材5を鋳
込むことは極めて面倒で、生産性の低下やコスト
上昇を招くことになる。
しては、例えば実開昭53−123307号公報に開示さ
れた考案がある。この考案は、第5図に示すよう
にシリンダヘツド1をアルミ合金で作る式のもの
において、該ヘツド1内の相隣る燃焼室空間2,
2を区画する隔壁部(ボア間)3内に、ガスケツ
ト面4に略沿わせてアルミ合金に比して熱伝導度
の低い鉄等の断熱部材5を埋設したことを特徴と
するシリンダヘツドの補強構造に関するものであ
る。これによれば、シリンダヘツド1のボア間3
の剛性が向上し、該ボア間3におけるシリンダブ
ロツクに対する面圧の向上が期待できる。しか
し、シリンダヘツド1の鋳造時に断熱部材5を鋳
込むことは極めて面倒で、生産性の低下やコスト
上昇を招くことになる。
そこで、シリンダヘツドにおける上記ボア間の
剛性を高め、或いはヘツドボルトの締付力を該ボ
ア間に効果的に伝達して、該ボア間における面圧
を高くするように、シリンダヘツド内にリブを設
けることが考えられる。しかし、シリンダヘツド
内にはウオータージヤケツトが設けられているの
で、リブを設けることによつて該ジヤケツト内を
通過する冷却水の流動性が悪くなつて冷却性が悪
化したり、或いはシリンダヘツドの上部にカムシ
ヤフトの軸受が形成される場合に、リブに作用す
る力によつて該軸受が変形する等の弊害が生じな
いようにすることが必要で、どのようにリブを設
ければよいか、という問題がある。
剛性を高め、或いはヘツドボルトの締付力を該ボ
ア間に効果的に伝達して、該ボア間における面圧
を高くするように、シリンダヘツド内にリブを設
けることが考えられる。しかし、シリンダヘツド
内にはウオータージヤケツトが設けられているの
で、リブを設けることによつて該ジヤケツト内を
通過する冷却水の流動性が悪くなつて冷却性が悪
化したり、或いはシリンダヘツドの上部にカムシ
ヤフトの軸受が形成される場合に、リブに作用す
る力によつて該軸受が変形する等の弊害が生じな
いようにすることが必要で、どのようにリブを設
ければよいか、という問題がある。
(発明の目的)
本発明はエンジンのシリンダヘツドに関する上
記のような実情に対処するもので、該シリンダヘ
ツドにおけるウオータージヤケツト内の冷却水に
よる該ヘツドに対する冷却性を悪化させることな
く、且つ上部に設けられたカムシヤフトの軸受を
変形させることなく、該シリンダヘツド内におけ
るボア間にリブを形成し、これにより上記のよう
な弊害を生じることなく、該ボア間のシリンダブ
ロツクに対する面圧を高め、該部におけるシール
性を向上させることを目的とする。
記のような実情に対処するもので、該シリンダヘ
ツドにおけるウオータージヤケツト内の冷却水に
よる該ヘツドに対する冷却性を悪化させることな
く、且つ上部に設けられたカムシヤフトの軸受を
変形させることなく、該シリンダヘツド内におけ
るボア間にリブを形成し、これにより上記のよう
な弊害を生じることなく、該ボア間のシリンダブ
ロツクに対する面圧を高め、該部におけるシール
性を向上させることを目的とする。
(発明の構成)
即ち、本発明は、吸気ポートと排気ポートとが
異なる側面に開口し、且つ上部にカムシヤフトの
軸受が設けられたシリンダヘツドにおいて、隣接
ボア間における上記軸受の中心線より吸気ポート
の開口側にオフセツトした位置に、アツパデツキ
とロアデツキとを連結する柱状リブを設けたこと
を特徴とする。この柱状リブは、ボア間における
剛性を高めると共に、ヘツドボルトの締付力をア
ツパデツキからロアデツキに伝達する作用を有
し、これによりボア間におけるシリンダブロツク
に対する面圧が高くなる。その場合に、該リブは
カムシヤフトの軸受の中心に対してオフセツトさ
れているから、ヘツドボルトの締付け反力が該リ
ブを介して軸受に作用する時に、最も変形し易い
中心方向への作用が回避される。また、該リブは
吸気ポートの開口側にオフセツトされているの
で、排気ガスにより高温に熱せられる排気ポート
側については十分なウオータージヤケツトの断面
積が確保されることになる。
異なる側面に開口し、且つ上部にカムシヤフトの
軸受が設けられたシリンダヘツドにおいて、隣接
ボア間における上記軸受の中心線より吸気ポート
の開口側にオフセツトした位置に、アツパデツキ
とロアデツキとを連結する柱状リブを設けたこと
を特徴とする。この柱状リブは、ボア間における
剛性を高めると共に、ヘツドボルトの締付力をア
ツパデツキからロアデツキに伝達する作用を有
し、これによりボア間におけるシリンダブロツク
に対する面圧が高くなる。その場合に、該リブは
カムシヤフトの軸受の中心に対してオフセツトさ
れているから、ヘツドボルトの締付け反力が該リ
ブを介して軸受に作用する時に、最も変形し易い
中心方向への作用が回避される。また、該リブは
吸気ポートの開口側にオフセツトされているの
で、排気ガスにより高温に熱せられる排気ポート
側については十分なウオータージヤケツトの断面
積が確保されることになる。
(実施例)
以下、図に示す本発明の実施例について説明す
る。
る。
第1図に示すように、エンジン10の燃焼室1
1は、複数のボア(シリンダ)12が列状に設け
られたシリンダブロツク13と、該ブロツク13
上にガスケツト14を介して設置されたシリンダ
ヘツド15とで構成されていると共に、該シリン
ダヘツド15には、両側面15a,15bに一端
が夫々開口する吸気ポート16及び排気ポート1
7が設けられ、両ポート16,17が吸、排気弁
18,19を介して上記燃焼室11に連通されて
いる。また、シリンダヘツド15の上部における
上記ボア12の直上位置にはシリンダ列方向に延
びるカムシヤフト20が軸装され、該シヤフト2
0の回転によりロツカーアーム21,22を介し
て上記吸、排気弁18,19がスプリング23,
24に抗して所定のタイミングで開動されるよう
になつている。
1は、複数のボア(シリンダ)12が列状に設け
られたシリンダブロツク13と、該ブロツク13
上にガスケツト14を介して設置されたシリンダ
ヘツド15とで構成されていると共に、該シリン
ダヘツド15には、両側面15a,15bに一端
が夫々開口する吸気ポート16及び排気ポート1
7が設けられ、両ポート16,17が吸、排気弁
18,19を介して上記燃焼室11に連通されて
いる。また、シリンダヘツド15の上部における
上記ボア12の直上位置にはシリンダ列方向に延
びるカムシヤフト20が軸装され、該シヤフト2
0の回転によりロツカーアーム21,22を介し
て上記吸、排気弁18,19がスプリング23,
24に抗して所定のタイミングで開動されるよう
になつている。
次に、第2〜4図により上記シリンダヘツド1
5の構造を説明すると、該ヘツド15には、第2
図に示すように各ボア12毎に上記の吸気ポート
16(図例では2個)及び排気ポート17と、点
火プラグ取付孔25とが設けられていると共に、
該ヘツド15の両側部における隣接するボア1
2,12に挟まれたボア間26には、該ヘツド1
5をシリンダブロツク13に固着するためのヘツ
ドボルト27…27(第4図参照)の挿通孔28
…28が設けられている。また、該シリンダヘツ
ド15は、第3,4図に示すように上面を形成す
るアツパデツキ29と底面を形成するロアデツキ
30とを有し、両デツキ29,30間における上
記吸,排気ポート16,17のポート壁の周囲が
中空状のウオータージヤケツト32とされている
と共に、ボア間26におけるロアデツキ30にシ
リンダブロツク13側から該ジヤケツト32内に
冷却水を導入するための冷却水導入口33が形成
されている。
5の構造を説明すると、該ヘツド15には、第2
図に示すように各ボア12毎に上記の吸気ポート
16(図例では2個)及び排気ポート17と、点
火プラグ取付孔25とが設けられていると共に、
該ヘツド15の両側部における隣接するボア1
2,12に挟まれたボア間26には、該ヘツド1
5をシリンダブロツク13に固着するためのヘツ
ドボルト27…27(第4図参照)の挿通孔28
…28が設けられている。また、該シリンダヘツ
ド15は、第3,4図に示すように上面を形成す
るアツパデツキ29と底面を形成するロアデツキ
30とを有し、両デツキ29,30間における上
記吸,排気ポート16,17のポート壁の周囲が
中空状のウオータージヤケツト32とされている
と共に、ボア間26におけるロアデツキ30にシ
リンダブロツク13側から該ジヤケツト32内に
冷却水を導入するための冷却水導入口33が形成
されている。
更に、このシリンダヘツド15の上部、即ちア
ツパデツキ29の上方には、各ボア間26…26
に対応位置させて仕切壁34…34が平行に立設
され、該仕切壁34…34に上記カムシヤフト2
0のジヤーナル部を軸承する円形の軸受孔35…
35が形成されている。
ツパデツキ29の上方には、各ボア間26…26
に対応位置させて仕切壁34…34が平行に立設
され、該仕切壁34…34に上記カムシヤフト2
0のジヤーナル部を軸承する円形の軸受孔35…
35が形成されている。
上記の構成に加えて、このシリンダヘツド15
の各ボア間26には、ウオータージヤケツト32
内に立設してアツパデツキ29とロアデツキ30
とを連結する柱状リブ36が設けられている。こ
の柱状リブ36は、ボア間26に設けられている
ので、当該シリンダヘツド15の長手方向に対し
てはアツパデツキ29の上方の上記軸受孔35の
直下に位置することになるが、該シリンダヘツド
15の幅方向に対しては、第4図に示すように上
記軸受孔35の中心より吸気ポート16が開口す
る側面15a側に所定量aだけオフセツトさせて
設けられている。また、この実施例では、該柱状
リブ36は断面形状がシリンダ列方向に長い長円
形とされていると共に、この柱状リブ36の下部
とその両側に位置する上記ボルト挿通孔28,2
8のボス部37の下部とを結ぶように、ロアデツ
キ30の上面に補強リブ38…38が形成されて
いる。
の各ボア間26には、ウオータージヤケツト32
内に立設してアツパデツキ29とロアデツキ30
とを連結する柱状リブ36が設けられている。こ
の柱状リブ36は、ボア間26に設けられている
ので、当該シリンダヘツド15の長手方向に対し
てはアツパデツキ29の上方の上記軸受孔35の
直下に位置することになるが、該シリンダヘツド
15の幅方向に対しては、第4図に示すように上
記軸受孔35の中心より吸気ポート16が開口す
る側面15a側に所定量aだけオフセツトさせて
設けられている。また、この実施例では、該柱状
リブ36は断面形状がシリンダ列方向に長い長円
形とされていると共に、この柱状リブ36の下部
とその両側に位置する上記ボルト挿通孔28,2
8のボス部37の下部とを結ぶように、ロアデツ
キ30の上面に補強リブ38…38が形成されて
いる。
上記の構成によれば、シリンダヘツド15にお
けるボア間26のアツパデツキ29とロアデツキ
30とが柱状リブ36によつて連結されているこ
とにより、該ボア間26における剛性が高くな
る。また、該ヘツド15をヘツドボルト27…2
7によりシリンダブロツク13の上面に締付けた
時、この締付力がボルト挿通孔28のボス部37
を介して直接該ヘツド15の下面に伝達されると
共に、第4図に矢印Fで示すようにトツプデツキ
29から上記柱状リブ36を介してロアデツキ3
0の中央部にも締付力が伝達されることになる。
これにより、ポア間26におけるシリンダヘツド
15とシリンダブロツク13との間の面圧が高く
なり、該ボア間26を挾んだ両側のボア12,1
2間におけるシール性が向上する。更に、第4図
に示すように上記柱状リブ36の下方には上記ガ
スケツト14のボア開口部周囲に装着されたグロ
メツト14a(第1図参照)が位置し、該グロメ
ツト14aを介して柱状リブ36からの押圧力が
ボア開口部周囲に伝達されることにより、ボア間
26におけるシール性が一層向上されることにな
る。また、この実施例においては、上記ボス部3
7の下部と柱状リブ36の下部との間の補強リブ
38…38によつて、ボス部37の下端に作用す
る締付力がボア間26の中央部に向けて分散さ
れ、これによつても該ボア間26の面圧が向上す
る。
けるボア間26のアツパデツキ29とロアデツキ
30とが柱状リブ36によつて連結されているこ
とにより、該ボア間26における剛性が高くな
る。また、該ヘツド15をヘツドボルト27…2
7によりシリンダブロツク13の上面に締付けた
時、この締付力がボルト挿通孔28のボス部37
を介して直接該ヘツド15の下面に伝達されると
共に、第4図に矢印Fで示すようにトツプデツキ
29から上記柱状リブ36を介してロアデツキ3
0の中央部にも締付力が伝達されることになる。
これにより、ポア間26におけるシリンダヘツド
15とシリンダブロツク13との間の面圧が高く
なり、該ボア間26を挾んだ両側のボア12,1
2間におけるシール性が向上する。更に、第4図
に示すように上記柱状リブ36の下方には上記ガ
スケツト14のボア開口部周囲に装着されたグロ
メツト14a(第1図参照)が位置し、該グロメ
ツト14aを介して柱状リブ36からの押圧力が
ボア開口部周囲に伝達されることにより、ボア間
26におけるシール性が一層向上されることにな
る。また、この実施例においては、上記ボス部3
7の下部と柱状リブ36の下部との間の補強リブ
38…38によつて、ボス部37の下端に作用す
る締付力がボア間26の中央部に向けて分散さ
れ、これによつても該ボア間26の面圧が向上す
る。
然して、上記のようにヘツドボルト27の締付
力がトツプデツキ29から柱状リブ36を介して
ロアデツキ30に伝達される時、この力Fの反力
Rが該柱状リブ36からトツプデツキ29を押し
上げるように作用する。そして、この反力Rは、
該トツプデツキ29を介して柱状リブ36の上方
に位置する軸受孔35を第4図に鎖線で示すよう
に偏平に変形させるように作用する。しかし、上
記柱状リブ36は軸受孔35の中心に対して所定
量aだけ側方にオフセツトされているから、上記
反力Rは矢印R′で示すように軸受孔35の周囲
に沿つて仕切壁34の側部に逃がされることにな
り、これにより反力Rによる第4図に鎖線で示す
ような軸受孔35の変形が防止される。
力がトツプデツキ29から柱状リブ36を介して
ロアデツキ30に伝達される時、この力Fの反力
Rが該柱状リブ36からトツプデツキ29を押し
上げるように作用する。そして、この反力Rは、
該トツプデツキ29を介して柱状リブ36の上方
に位置する軸受孔35を第4図に鎖線で示すよう
に偏平に変形させるように作用する。しかし、上
記柱状リブ36は軸受孔35の中心に対して所定
量aだけ側方にオフセツトされているから、上記
反力Rは矢印R′で示すように軸受孔35の周囲
に沿つて仕切壁34の側部に逃がされることにな
り、これにより反力Rによる第4図に鎖線で示す
ような軸受孔35の変形が防止される。
また、この柱状リブ36は、第4図に示すよう
にボア間26においてウオータージヤケツト32
を両側の部分32a,32bに仕切ることになる
が、該リブ36は吸気ポート16側にオフセツト
されているから、ジヤケツト32の排気ポート側
の部分32bには大きな流路断面積が確保される
ことになり、これにより排気ガスの熱により高温
に熱せられる該シリンダヘツド15の排気ポート
17側が十分に冷却され、該ポート17のポート
壁等の過熱が防止される。また、この実施例にお
いては、柱状リブ36の断面形状がシリンダ列方
向、即ち冷却水の流動方向に長い長円形とされて
いるから、該柱状リブ36が冷却水の流動抵抗と
なることが少なく、冷却性が悪化することがな
い。
にボア間26においてウオータージヤケツト32
を両側の部分32a,32bに仕切ることになる
が、該リブ36は吸気ポート16側にオフセツト
されているから、ジヤケツト32の排気ポート側
の部分32bには大きな流路断面積が確保される
ことになり、これにより排気ガスの熱により高温
に熱せられる該シリンダヘツド15の排気ポート
17側が十分に冷却され、該ポート17のポート
壁等の過熱が防止される。また、この実施例にお
いては、柱状リブ36の断面形状がシリンダ列方
向、即ち冷却水の流動方向に長い長円形とされて
いるから、該柱状リブ36が冷却水の流動抵抗と
なることが少なく、冷却性が悪化することがな
い。
尚、以上の構成に加えて、第2図に鎖線で示す
ような補助リブ39…39を設けてもよい。この
補助リブ39…39はロアデツキ30における柱
状リブ36の下部から両側のボア12,12の周
囲に沿うように設けられたもので、上記ガスケツ
ト14の開口部周囲に装着されたグロメツト14
aに十分な面圧を作用させることによりボア間2
6におけるシール性を一層向上させる。
ような補助リブ39…39を設けてもよい。この
補助リブ39…39はロアデツキ30における柱
状リブ36の下部から両側のボア12,12の周
囲に沿うように設けられたもので、上記ガスケツ
ト14の開口部周囲に装着されたグロメツト14
aに十分な面圧を作用させることによりボア間2
6におけるシール性を一層向上させる。
(発明の効果)
以上のように本発明によれば、吸、排気ポート
が異なる側面に開口され且つ上部にカムシヤフト
の軸受が設けられたシリンダヘツドにおいて、上
記軸受を変形させることなく、且つ該ヘツドに対
する冷却性、特に高温に熱せられる排気ポート側
に対する冷却性を阻害することなく、ボア間の剛
性を高めて該ボア間にシリンダブロツクに対する
大きな面圧を作用させることが可能となる。これ
により、上記の如く弊害を伴うことなく、ボア間
のシール性が向上されることになる。
が異なる側面に開口され且つ上部にカムシヤフト
の軸受が設けられたシリンダヘツドにおいて、上
記軸受を変形させることなく、且つ該ヘツドに対
する冷却性、特に高温に熱せられる排気ポート側
に対する冷却性を阻害することなく、ボア間の剛
性を高めて該ボア間にシリンダブロツクに対する
大きな面圧を作用させることが可能となる。これ
により、上記の如く弊害を伴うことなく、ボア間
のシール性が向上されることになる。
尚、本発明は、上記実施例のように上部に完全
円形の軸受孔が設けられたシリンダヘツドに限ら
ず、シリンダヘツドに半円形の軸受を形成して軸
受キヤツプを装着する形式のものにも同様に適用
されるものである。
円形の軸受孔が設けられたシリンダヘツドに限ら
ず、シリンダヘツドに半円形の軸受を形成して軸
受キヤツプを装着する形式のものにも同様に適用
されるものである。
第1〜4図は本発明の実施例を示すもので、第
1図はシリンダヘツド及びその周辺の縦断面図、
第2図はシリンダヘツド単体の横断面図、第3,
4図は夫々第2図−線、−線で切断した
縦断面図である。第5図は従来例を示すシリンダ
ヘツドの縦断面図である。 15……シリンダヘツド、16……吸気ポー
ト、17……排気ポート、26……ボア間、29
……アツパデツキ、30……ロアデツキ、36…
…柱状リブ。
1図はシリンダヘツド及びその周辺の縦断面図、
第2図はシリンダヘツド単体の横断面図、第3,
4図は夫々第2図−線、−線で切断した
縦断面図である。第5図は従来例を示すシリンダ
ヘツドの縦断面図である。 15……シリンダヘツド、16……吸気ポー
ト、17……排気ポート、26……ボア間、29
……アツパデツキ、30……ロアデツキ、36…
…柱状リブ。
Claims (1)
- 1 吸気ポートと排気ポートとが異なる側面に開
口し且つ上部にカムシヤフトの軸受が設けられた
シリンダヘツドであつて、隣接ボア間にアツパデ
ツキとロアデツキとを連結する柱状リブが設けら
れていると共に、このリブが上記軸受の中心線よ
り吸気ポートの開口側にオフセツトされているこ
とを特徴とするエンジンのシリンダヘツド構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11761084A JPS60261956A (ja) | 1984-06-07 | 1984-06-07 | エンジンのシリンダヘツド構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11761084A JPS60261956A (ja) | 1984-06-07 | 1984-06-07 | エンジンのシリンダヘツド構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60261956A JPS60261956A (ja) | 1985-12-25 |
JPH0140216B2 true JPH0140216B2 (ja) | 1989-08-25 |
Family
ID=14716019
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11761084A Granted JPS60261956A (ja) | 1984-06-07 | 1984-06-07 | エンジンのシリンダヘツド構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60261956A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2527948Y2 (ja) * | 1989-07-03 | 1997-03-05 | マツダ株式会社 | Dohcエンジンのシリンダヘッド構造 |
JP5049874B2 (ja) * | 2008-05-21 | 2012-10-17 | 本田技研工業株式会社 | エンジンにおけるシリンダヘッド構造 |
-
1984
- 1984-06-07 JP JP11761084A patent/JPS60261956A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60261956A (ja) | 1985-12-25 |
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