JPH0110422Y2 - - Google Patents

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JPH0110422Y2
JPH0110422Y2 JP1982070789U JP7078982U JPH0110422Y2 JP H0110422 Y2 JPH0110422 Y2 JP H0110422Y2 JP 1982070789 U JP1982070789 U JP 1982070789U JP 7078982 U JP7078982 U JP 7078982U JP H0110422 Y2 JPH0110422 Y2 JP H0110422Y2
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cylinder
block
cylinder block
reinforcing member
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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、列設された複数のシリンダが各隣接
シリンダ間で一体に接続形成されるとともに、該
各シリンダとその外側に位置するブロツク壁との
間に形成されるウオータジヤケツトがブロツク上
方からみて上記各シリンダ間の接続部においてブ
ロツク内方に向けて突出形成され、さらにその上
部にシリンダヘツドが締付ボルトにより固定され
る多気筒エンジンのシリンダブロツクに関するも
のである。
第1図にはこの種のシリンダブロツクを有する
4気筒自動車用エンジンZが示されている。この
エンジンZは、シリンダブロツク1のトツプデツ
キ10の上面にシリンダヘツド2を締付ボルト
5,5…によつて締着固定するとともに、シリン
ダヘツド2の上部にヘツドカバー3を、又シリン
ダブロツク1の前端部にトランスミツシシヨンケ
ース4を取付けて構成されている。
このような多気筒エンジンにおいては、従来よ
りシリンダブロツク1が燃焼熱によつて熱変形す
るということは広く知られており、事実、このシ
リンダブロツク1の熱変形を防止するために設計
上において種々の対策が講じられ多大の効果を上
げている。
ところがこのようなシリンダブロツクにおいて
は、熱変形の他にシリンダヘツド2を締付ボルト
5,5…によつて締付けることによりシリンダブ
ロツク1に締付変形が生じるが、このことはまだ
広く知られておらず、従つて、その対策も未だ不
十分である。
本考案者は、シリンダブロツクの締付変形に対
する対策を講ずるに当つてその変形状態を悉さに
調査した。その調査の結果得られた変形例のひと
つを実際よりも誇張した状態で第2図及び第3図
に示している。この変形例からは、シリンダブロ
ツク1のトツプデツキ10の上面側に締付ボルト
5,5…によつてシリンダヘツド2を締着固定す
ることにより、垂直面内においては第2図におい
て鎖線図示するようにシリンダブロツク1の中央
部が符号1′の如く下方に湾曲せしめられ、それ
と同時にシリンダブロツク1の圧縮側に位置する
トツプデツキ10が符号10′で示す如く波状に
変形せしめられていることがわかる。又、水平面
内においては、第3図に示す如く各シリンダ6,
6…がシリンダブロツク1の反りによつて符号
6,6′…で示す如くシリンダブロツク1の長手
方向に押しつぶされ長円状に変形せしめられてい
る。このような変形は、シリンダブロツク1をア
ルミニウム合金製とした場合特に顕著にあらわれ
る傾向がある。
シリンダブロツク1にこのような締付変形が起
こる原因のひとつはシリンダブロツク自体の剛性
の不足と思われるが、シリンダブロツク1にこの
ような締付変形が起こるとシリンダ6の偏摩耗あ
るいはシール不良によるガス洩れ等のエンジン性
能の悪化に直接原因する不具合が発生するため、
極力この締付変形を抑制する必要がある。
本考案は、上記の如き従来のエンジンのシリン
ダブロツクの問題点に鑑み、シリンダブロツクの
剛性を高めることによつて該シリンダブロツクの
締付変形を抑制し、もつてエンジンの全長寸法
(シリンダ配列方向の寸法)の増大を招くことな
くシリンダの偏摩耗及びシール不良によるガス洩
れを未然に防止し得るようにしたエンジンのシリ
ンダブロツクを提供することを目的としてなされ
てものであつて、頭書の如き基本構成を有するエ
ンジンのシリンダブロツクにおいて、各シリンダ
部とブロツク外壁とが相互に接続される上壁部
に、上記シリンダブロツクよりも剛性の高い材質
からなりしかもエンジン長手方向に延び且つブロ
ツク上方からみて上記ウオータジヤケツトの幅よ
りも広くしかも上記各シリンダ間の接続部に対応
する部分がブロツク幅方向において非連続とされ
た補強部材を鋳ぐるみ、且つ該補強部材に締付ボ
ルト孔を形成したことを特徴とするものである。
以下、本考案のエンジンのシリンダブロツクを
第4図ないし第6図に示す4気筒自動車用エンジ
ンのシリンダブロツクを実施例として説明する
と、このシリンダブロツク1は、第4図及び第5
図に示す如く所定間隔で列設された4個のシリン
ダ6,6…の外側をブロツク外壁18で囲繞し、
さらに、この各シリンダ6,6…の上端部6a,
6a…とブロツク外壁18の上端部18aをトツ
プデツキ10(実用新案登録請求の範囲中の上壁
部に該当する)で、また各シリンダ6,6…の下
端部6b,6b…とブロツク外壁18の下端部1
8bをボトムデツキ11でそれぞれ連続せしめて
各シリンダ6,6…とブロツク外壁18の間にウ
オータジヤケツト7を形成している。そして、こ
のウオータジヤケツト7は、これをブロツク上方
から見た時、各シリンダ6,6…間に対応する位
置においてブロツク内方に向つて突出する如く形
成されている。換言すれば、このウオータジヤケ
ツト7は各シリンダ間に対応する位置においては
シリンダ幅方向に非連続となつている。尚、この
ウオータジヤケツト7は、トツプデツキ10上に
締結固定されるシリンダヘツド2内のウオータジ
ヤケツト(図示省略)に対して通路8,8…を介
して相互に連通せしめられる。
シリンダヘツド締着用の締付ボルト5,5…
は、第4図及び第6図に示す如く各シリンダ6,
6…の4隅部に一本づつ合計10本配設されてい
る。この各締付ボルト5,5…は、それぞれブロ
ツク外壁18のウオータジヤケツト7側の内壁面
18c,18d上にトツプデツキ10とボトムデ
ツキ11間にまたがる如く縦方向に向けて一体的
に隆起形成した縦リブ16,16…のトツプデツ
キ10側の大径部16a,16a…に形成した締
付ボルト穴13,13…に螺着されている。
更に、トツプデツキ10の内部には、本考案を
適用して、後述する補強部材20がシリンダブロ
ツク1と共鋳込みによつて鋳ぐるまれている。こ
の補強部材20は、第4図ないし第6図に示すよ
うに、エンジンの長手方向に延びる穴明き平板板
で構成されるものであり、その材質はシリンダブ
ロツク1よりも剛性の高い材質、例えばシリンダ
ブロツク1をアルミニウム合金で構成した場合に
は補強部材20は鋼材とされる。
またこの補強部材20は、シリンダブロツク1
への鋳ぐるみ状態においては、これをブロツク上
方からみた時にその幅方法が上記ウオータジヤケ
ツト7の幅寸法より広くなるように設定されてい
る。従つて、この補強部材20は、上下方向にお
いてブロツク外壁18とシリンダ6の壁部の両方
にそれぞれオーバラツプすることになる。さら
に、この補強部材20は、上記各シリンダ6,6
…の接続部に対応する位置においては、上記ウオ
ータジヤケツト7の形状に対応して、エンジン幅
方向に非連続とされている。また、この補強部材
20には、上記各締付ボルト穴13,13…が貫
通形成されている。
このように構成された補強部材20をトツプデ
ツキ10内に設けることにより、シリンダブロツ
ク1の曲げ変形に対して、該補強部材そのものの
剛性によるシリンダブロツク1の剛性アツプのみ
ならず、この補強部材20とオーバラツプしたブ
ロツク外壁18と各シリンダ6,6…の壁部をも
該シリンダブロツク1の曲げに対する強度部材と
して有効に作用させることができるところから、
該シリンダブロツク1の剛性が一段と高くなり、
該シリンダブロツク1は締付ボルト5,5…によ
る締付変形に対してより大きい抵抗力を有するこ
とになる。
また、この実施例においては、締付ボルト穴1
3,13…を補強部材20の設置部分に形成して
いるため、シリンダブロツク1の曲げ変形の原因
となる締付ボルトによる締付力が効果的に補強部
材に伝達され、該補強部材20をより効果的にシ
リンダブロツク1の曲げ変形抑制部材として機能
させることができるものである。
さらに、各シリンダ6,6…の接続部には補強
部材が配置されていないため、該接続部の幅寸法
の設定に際して該補強部材の配置スペースを考慮
する必要がなく、それだけシリンダブロツクのエ
ンジン長手方向の長さ(即ち、エンジン全長)を
短くすることが可能となる。
また一方、この実施例のものにおいては、シリ
ンダブロツク1のアツパーデツキ10内に設けた
補強部材20による該シリンダブロツク1の曲げ
変形抑制作用をより一層効あらしめるために、こ
の補強部材20とほぼ同様の構成をもつ補強部材
21をシリンダブロツク1のボトムデツキ11内
にも配置している。このようにすると、該補強部
材21の剛性によるシリンダブロツク1の剛性ア
ツプの他に、上下方向に離間して配置された二つ
の補強部材20,21によりシリンダブロツク1
の曲げ方向における断面性能も向上し、これらの
相乗作用により、より高水準の曲げ変形抑制効果
が得られるものである。
次に、本考案の効果を説明すると、本考案のエ
ンジンのシリンダブロツクは、シリンダ部とブロ
ツク外壁とが接続される上壁部に、エンジン長手
方向に延びかつシリンダブロツクより剛性の高い
材質からなる補強部材を鋳ぐるんでシリンダブロ
ツク全体としての曲げ剛性を高めるとともに、該
補強部材の幅寸法をウオータジヤケツトの幅寸法
よりも大きくして該補強部材をブロツク壁とシリ
ンダ部とにオーバラツプさせることにより該ブロ
ツク壁及びシリンダ部をシリンダブロツクの曲げ
変形に対する強度部材として十分に機能させ、さ
らに締付ボルト穴と補強部材の設置部に形成して
シリンダブロツクの曲げ変形の原因となる締付ボ
ルトによる締付力を補強部材に効果的に伝達させ
るようにしているため、これらの相乗作用によ
り、シリンダブロツクにシリンダヘツドを締着固
定した時に発生するシリンダブロツクの締付変形
を可及的に防止することができ、シリンダブロツ
クの締付変形によつて起こるシリンダの偏摩耗あ
るいはシール不良によるガス洩れ等を未然に防止
することができるという効果がある。
さらに、シリンダブロツク上壁部に配置される
補強部材を、各シリンダ間の接続部において不連
続としているため、例えばこの接続部にも補強部
材を配置する場合に比して、該接続部に補強部材
配置用のスペース確保しなくてよい分だけシリン
ダブロツクのエンジン長手方向寸法、延いてはエ
ンジン全長を短くすることができるという実用的
効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図はシリンダブロツクの変形
状態説明図、第4図は本考案実施例に係るシリン
ダブロツクの平面図、第5図は第4図の−縦
断面図、第6図は第5図の−矢視図である。 1……シリンダブロツク、2……シリンダヘツ
ド、5……締付ボルト、6……シリンダ、7……
ウオータジヤケツト、18……ブロツク外壁、2
0,21……補強部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 列設された複数のシリンダが各隣接シリンダ間
    で一体に接続形成されるとともに、該各シリンダ
    とその外側に位置するブロツク壁との間に形成さ
    れるウオータジヤケツトがブロツク上方からみて
    上記各シリンダ間の接続部においてブロツク内方
    に向けて突出形成され、さらにその上部にシリン
    ダヘツドが締付ボルトにより固定される多気筒エ
    ンジンのシリンダブロツクにおいて、上記各シリ
    ンダ部とブロツク外壁とが相互に接続される上壁
    部に、上記シリンダブロツクよりも剛性の高い材
    質からなりしかもエンジン長手方向に延び且つブ
    ロツク上方からみて上記ウオータジヤケツトの幅
    よりも広くしかも上記各シリンダ間の接続部に対
    応する部分がブロツク幅方向において非連続とさ
    れた補強部材が鋳ぐるまれ、且つ該補強部材に締
    付ボルト孔が形成されたことを特徴とするエンジ
    ンのシリンダブロツク。
JP7078982U 1982-05-14 1982-05-14 エンジンのシリンダブロツク Granted JPS58173752U (ja)

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JP7078982U JPS58173752U (ja) 1982-05-14 1982-05-14 エンジンのシリンダブロツク

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JPS58173752U JPS58173752U (ja) 1983-11-19
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JPS6320846Y2 (ja) * 1980-12-05 1988-06-09

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