JPH029083Y2 - - Google Patents
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- JPH029083Y2 JPH029083Y2 JP1984044373U JP4437384U JPH029083Y2 JP H029083 Y2 JPH029083 Y2 JP H029083Y2 JP 1984044373 U JP1984044373 U JP 1984044373U JP 4437384 U JP4437384 U JP 4437384U JP H029083 Y2 JPH029083 Y2 JP H029083Y2
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- cylinder
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- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案はエンジンのシリンダヘツド構造に関
し、詳しくはシリンダヘツドの剛性を上げるため
のリブによる補強構造の改造に関する。
し、詳しくはシリンダヘツドの剛性を上げるため
のリブによる補強構造の改造に関する。
(従来の技術)
従来より、エンジンのシリンダヘツド構造とし
て、例えば実開昭53−123307号公報に開示されて
いるように、アルミ合金製のシリンダヘツドのシ
リンダボア間の隔壁に、アルミ合金より熱伝導度
の低い鉄その他の材料よりなる断熱部材を埋設し
て、シリンダヘツドの剛性を上げるようにした補
強構造は知られている。
て、例えば実開昭53−123307号公報に開示されて
いるように、アルミ合金製のシリンダヘツドのシ
リンダボア間の隔壁に、アルミ合金より熱伝導度
の低い鉄その他の材料よりなる断熱部材を埋設し
て、シリンダヘツドの剛性を上げるようにした補
強構造は知られている。
(考案が解決しようとする課題)
ところで、吸気ポートと排気ポートとがシリン
ダヘツドの一側面に開口するセイムフロータイプ
のエンジンでは、吸気および排気ポート壁と該両
ポートが開口するシリンダヘツド側面の反対側の
側面との間には隔壁等の構造物がないので、両側
面に平行な軸回りの曲げ剛性が低いという問題が
ある。また、エンジンをコンパクトなものにする
ため、シリンダボア間の隙間を可及的に小さくす
ることが行われるが、その場合、シリンダボア間
に配置されるガスケツトの面圧を充分に確保でき
ないので、燃焼室のシールを確実に行えないとい
う問題がある。しかし、上記従来の構造ではこれ
らの問題には何ら対処できないものであつた。
ダヘツドの一側面に開口するセイムフロータイプ
のエンジンでは、吸気および排気ポート壁と該両
ポートが開口するシリンダヘツド側面の反対側の
側面との間には隔壁等の構造物がないので、両側
面に平行な軸回りの曲げ剛性が低いという問題が
ある。また、エンジンをコンパクトなものにする
ため、シリンダボア間の隙間を可及的に小さくす
ることが行われるが、その場合、シリンダボア間
に配置されるガスケツトの面圧を充分に確保でき
ないので、燃焼室のシールを確実に行えないとい
う問題がある。しかし、上記従来の構造ではこれ
らの問題には何ら対処できないものであつた。
そこで、上記の問題を解決するため、シリンダ
ボア間中心に対応するシリンダヘツドの両側面側
に設けたシリンダヘツドボルトボス部のうち吸気
および排気ポートが開口するシリンダヘツド側面
と反対側に設けたシリンダヘツドボルトボス部
と、シリンダヘツドロアデツキ部の隣接する吸気
および排気ポート壁とをリブで連結することによ
り、シリンダヘツドの曲げ剛性を上げるととも
に、シリンダヘツドボルトの締付力をリブを介し
てシリンダボア間に伝えて該シリンダボア間のガ
スケツトの面圧を確保することが考えられる。
ボア間中心に対応するシリンダヘツドの両側面側
に設けたシリンダヘツドボルトボス部のうち吸気
および排気ポートが開口するシリンダヘツド側面
と反対側に設けたシリンダヘツドボルトボス部
と、シリンダヘツドロアデツキ部の隣接する吸気
および排気ポート壁とをリブで連結することによ
り、シリンダヘツドの曲げ剛性を上げるととも
に、シリンダヘツドボルトの締付力をリブを介し
てシリンダボア間に伝えて該シリンダボア間のガ
スケツトの面圧を確保することが考えられる。
ところで、上記のようなセイムフロータイプの
エンジンにおいも、一般のエンジンと同様に、吸
排気効率を高めるため、吸気ポート径を排気ポー
ト径より大径にするとともに、両ポート径をその
和がシリンダボア径に可及的に近づくように設定
することが行われている。その場合、各シリンダ
において熱的に最も過酷な状態にある吸気および
排気ポート間の部分には、該部分を冷却するため
の冷却水通路を設ける必要があるので、吸気ポー
トに較べて通路抵抗の増加がさほど問題にならな
い排気ポートをシリンダボアの外側に若干押しや
つて、シリンダボア間中心に近接して設けること
になる。
エンジンにおいも、一般のエンジンと同様に、吸
排気効率を高めるため、吸気ポート径を排気ポー
ト径より大径にするとともに、両ポート径をその
和がシリンダボア径に可及的に近づくように設定
することが行われている。その場合、各シリンダ
において熱的に最も過酷な状態にある吸気および
排気ポート間の部分には、該部分を冷却するため
の冷却水通路を設ける必要があるので、吸気ポー
トに較べて通路抵抗の増加がさほど問題にならな
い排気ポートをシリンダボアの外側に若干押しや
つて、シリンダボア間中心に近接して設けること
になる。
そのため、上述のようなリブをシリンダヘツド
ボルトボス部からシリンダボア間中心に向つて真
直に延ばすと、該リブ先端と吸気ポート壁との間
が離隔することになり、その間を埋めるべくその
継ぎ部分の肉厚がリブと排気ポート壁との継ぎ部
分よりも厚くなつて肉厚が不均一になり、その結
果、熱負荷を受けると上記リブと吸気ポート壁と
の継ぎ部分にクラツクが入るといつた問題が生じ
る。
ボルトボス部からシリンダボア間中心に向つて真
直に延ばすと、該リブ先端と吸気ポート壁との間
が離隔することになり、その間を埋めるべくその
継ぎ部分の肉厚がリブと排気ポート壁との継ぎ部
分よりも厚くなつて肉厚が不均一になり、その結
果、熱負荷を受けると上記リブと吸気ポート壁と
の継ぎ部分にクラツクが入るといつた問題が生じ
る。
本考案の目的は、吸・排気効率を高めたセイム
フロータイプのエンジンを対象として、そのシリ
ンダヘツドの両側面に平行な軸まわりの曲げ剛性
およびシリンダまわりの面圧をリブで高め、その
場合にリブと吸・排気ポート壁との継ぎ部分にク
ラツクが発生することを防止することにある。
フロータイプのエンジンを対象として、そのシリ
ンダヘツドの両側面に平行な軸まわりの曲げ剛性
およびシリンダまわりの面圧をリブで高め、その
場合にリブと吸・排気ポート壁との継ぎ部分にク
ラツクが発生することを防止することにある。
(課題を解決するたの手段)
上記目的を達成するため、本考案の構成は、複
数のシリンダを備え、各シリンダの吸気ポートと
排気ポートとがシリンダヘツドの一側面に開口す
るセイムフロータイプで、かつ吸気ポート径が排
気ポート径より大径であり、吸気ポートと排気ポ
ートとの間に冷却水通路を形成するように排気ポ
ート壁の方が吸気ポート壁に対してシリンダボア
間中心に近接して設けられたエンジンのシリンダ
ヘツド構造を対象とする。そして、これに対し、
シリンダボア間中心に対応するシリンダヘツドの
両側面側に設けたシリンダヘツドボルトボス部の
うち上記吸気および排気ポートが開口するシリン
ダヘツド側面と反対側に設けたシリンダヘツドボ
ルトボス部と、シリンダヘツドロアデツキ部の隣
接する吸気および排気ポート壁とがほぼ三角形状
のリブで連結する。さらに、上記リブを、該リブ
と吸気ポート壁および排気ポート壁との間の継ぎ
部分の肉厚が同厚になるように、上記吸気ポート
壁と排気ポート壁との間の中央に向かい、かつシ
リンダ列に直交する方向に対して吸気ポート側に
所定角度傾斜して設ける。
数のシリンダを備え、各シリンダの吸気ポートと
排気ポートとがシリンダヘツドの一側面に開口す
るセイムフロータイプで、かつ吸気ポート径が排
気ポート径より大径であり、吸気ポートと排気ポ
ートとの間に冷却水通路を形成するように排気ポ
ート壁の方が吸気ポート壁に対してシリンダボア
間中心に近接して設けられたエンジンのシリンダ
ヘツド構造を対象とする。そして、これに対し、
シリンダボア間中心に対応するシリンダヘツドの
両側面側に設けたシリンダヘツドボルトボス部の
うち上記吸気および排気ポートが開口するシリン
ダヘツド側面と反対側に設けたシリンダヘツドボ
ルトボス部と、シリンダヘツドロアデツキ部の隣
接する吸気および排気ポート壁とがほぼ三角形状
のリブで連結する。さらに、上記リブを、該リブ
と吸気ポート壁および排気ポート壁との間の継ぎ
部分の肉厚が同厚になるように、上記吸気ポート
壁と排気ポート壁との間の中央に向かい、かつシ
リンダ列に直交する方向に対して吸気ポート側に
所定角度傾斜して設ける。
(作用)
上記の構成により、本考案では、多気筒セイム
フロータイプのエンジンで、吸気ポート径を排気
ポート径よりも大径とし、且つ吸気ポートの曲り
を少なくしながら吸気ポートと排気ポートとの間
に冷却水通路を形成すべく排気ポート壁の方を吸
気ポート壁に対してシリンダボア間中心に近接し
て設けたので、吸気ポートと排気ポートとの間を
良好に冷却しながら吸・排気効率を高めることが
できる。
フロータイプのエンジンで、吸気ポート径を排気
ポート径よりも大径とし、且つ吸気ポートの曲り
を少なくしながら吸気ポートと排気ポートとの間
に冷却水通路を形成すべく排気ポート壁の方を吸
気ポート壁に対してシリンダボア間中心に近接し
て設けたので、吸気ポートと排気ポートとの間を
良好に冷却しながら吸・排気効率を高めることが
できる。
また、シリンダボア間中心に対応するシリンダ
ヘツドの両側面側に設けたシリンダヘツドボルト
ボス部のうち上記吸気および排気ポートが開口す
るシリンダヘツド側面と反対側に設けたシリンダ
ヘツドボルトボス部と、シリンダヘツドロアデツ
キ部の隣接する吸気および排気ポート壁とをほぼ
三角形状のリブで連結したので、シリンダヘツド
両側面に平行な軸回りの曲げ剛性が高くなるとと
もに、シリンダヘツドボルトの締付力がリブを介
してシリンダボア間に伝えられて、シリンダボア
間のガスケツトの面圧が高くなる。
ヘツドの両側面側に設けたシリンダヘツドボルト
ボス部のうち上記吸気および排気ポートが開口す
るシリンダヘツド側面と反対側に設けたシリンダ
ヘツドボルトボス部と、シリンダヘツドロアデツ
キ部の隣接する吸気および排気ポート壁とをほぼ
三角形状のリブで連結したので、シリンダヘツド
両側面に平行な軸回りの曲げ剛性が高くなるとと
もに、シリンダヘツドボルトの締付力がリブを介
してシリンダボア間に伝えられて、シリンダボア
間のガスケツトの面圧が高くなる。
さらに、上記リブを、該リブと吸気ポート壁お
よび排気ポート壁との間の継ぎ部分の肉厚が同厚
になるように、上記吸気ポート壁と排気ポート壁
との間の中央に向かい、かつシリンダ列に直交す
る方向に対して吸気ポート側に所定角度傾斜して
設けたので、リブと吸気ポート壁との継ぎ部分が
薄くなり、熱負荷を受けてもこの継ぎ部分に応力
が集中せず、クラツクが発生しない。
よび排気ポート壁との間の継ぎ部分の肉厚が同厚
になるように、上記吸気ポート壁と排気ポート壁
との間の中央に向かい、かつシリンダ列に直交す
る方向に対して吸気ポート側に所定角度傾斜して
設けたので、リブと吸気ポート壁との継ぎ部分が
薄くなり、熱負荷を受けてもこの継ぎ部分に応力
が集中せず、クラツクが発生しない。
(考案の効果)
したがつて、本考案のエンジンのシリンダヘツ
ド構造によれば、複数のシリンダを備え、各シリ
ンダの吸気ポートと排気ポートとがシリンダヘツ
ドの一側面に開口するセイムフロータイプで、か
つ吸気ポート径が排気ポート径より大径であり、
吸気ポートと排気ポートとの間に冷却水通路を形
成するように排気ポート壁の方が吸気ポート壁に
対してシリンダボア間中心に近接して設けるとと
もに、シリンダボア間中心に対応するシリンダヘ
ツドの両側面側に設けたシリンダヘツドボルトボ
ス部のうち上記吸気および排気ポートが開口する
シリンダヘツド側面と反対側に設けたシリンダヘ
ツドボルトボス部と、シリンダヘツドロアデツキ
部の隣接する吸気および排気ポート壁とがほぼ三
角形状のリブで連結し、上記リブを、該リブと吸
気ポート壁および排気ポート壁との間の継ぎ部分
の肉厚が同厚になるように、上記吸気ポート壁と
排気ポート壁との間の中央に向かい、かつシリン
ダ列に直交する方向に対して吸気ポート側に所定
角度傾斜して設けたので、吸気ポートと排気ポー
トとの間を良好に冷却しながら吸・排気効率を高
める場合に、シリンダヘツド両側面に平行な軸回
りの曲げ剛性を高くできるとともにシリンダボア
間のガスケツトの面圧を高くでき、且つ熱負荷に
よつてリブと吸・排気ポート壁との継ぎ部分にク
ラツクが発生することを防止できる。
ド構造によれば、複数のシリンダを備え、各シリ
ンダの吸気ポートと排気ポートとがシリンダヘツ
ドの一側面に開口するセイムフロータイプで、か
つ吸気ポート径が排気ポート径より大径であり、
吸気ポートと排気ポートとの間に冷却水通路を形
成するように排気ポート壁の方が吸気ポート壁に
対してシリンダボア間中心に近接して設けるとと
もに、シリンダボア間中心に対応するシリンダヘ
ツドの両側面側に設けたシリンダヘツドボルトボ
ス部のうち上記吸気および排気ポートが開口する
シリンダヘツド側面と反対側に設けたシリンダヘ
ツドボルトボス部と、シリンダヘツドロアデツキ
部の隣接する吸気および排気ポート壁とがほぼ三
角形状のリブで連結し、上記リブを、該リブと吸
気ポート壁および排気ポート壁との間の継ぎ部分
の肉厚が同厚になるように、上記吸気ポート壁と
排気ポート壁との間の中央に向かい、かつシリン
ダ列に直交する方向に対して吸気ポート側に所定
角度傾斜して設けたので、吸気ポートと排気ポー
トとの間を良好に冷却しながら吸・排気効率を高
める場合に、シリンダヘツド両側面に平行な軸回
りの曲げ剛性を高くできるとともにシリンダボア
間のガスケツトの面圧を高くでき、且つ熱負荷に
よつてリブと吸・排気ポート壁との継ぎ部分にク
ラツクが発生することを防止できる。
(実施例)
以下、本考案の技術的手段の具体例としての実
施例を図面に基づいて説明する。
施例を図面に基づいて説明する。
第1図〜第3図は本考案の実施例に係るセイム
フロータイプのエンジンのシリンダヘツドHの構
造を示す。1,1……は燃焼室を形成するシリン
ダボアであつて、該各シリンダボア1とシリンダ
ヘツドHの一側面(第1図の上側の面)との間に
は吸気ポート2および排気ポート3が形成されて
セイムフロータイプを構成している。該吸気ポー
ト2のポート径は排気ポート3のポート径より大
径に形成されているとともに、両ポート径はその
和がシリンダボア1径に可及的に近づくように設
定されている。また、排気ポート壁5の方が吸気
ポート壁4に対してシリンダボア1,1間中心に
近接して設けられ、両ポート壁4,5の間には、
シリンダボア壁を冷却する冷却水通路6が形成さ
れている。さらに、上記シリンダボア1,1間の
中心に対応するシリンダヘツドHの両側面側には
シリンダヘツドHをシリンダブロツクにボルト締
めするためのシリンダヘツドボルトボス部7,7
が形成されている。
フロータイプのエンジンのシリンダヘツドHの構
造を示す。1,1……は燃焼室を形成するシリン
ダボアであつて、該各シリンダボア1とシリンダ
ヘツドHの一側面(第1図の上側の面)との間に
は吸気ポート2および排気ポート3が形成されて
セイムフロータイプを構成している。該吸気ポー
ト2のポート径は排気ポート3のポート径より大
径に形成されているとともに、両ポート径はその
和がシリンダボア1径に可及的に近づくように設
定されている。また、排気ポート壁5の方が吸気
ポート壁4に対してシリンダボア1,1間中心に
近接して設けられ、両ポート壁4,5の間には、
シリンダボア壁を冷却する冷却水通路6が形成さ
れている。さらに、上記シリンダボア1,1間の
中心に対応するシリンダヘツドHの両側面側には
シリンダヘツドHをシリンダブロツクにボルト締
めするためのシリンダヘツドボルトボス部7,7
が形成されている。
そして、第2図に示すように、該シリンダヘツ
ドボルトボス部7,7のうち上記吸気および排気
ポート2,3が開口するシリンダヘツドH側面と
反対側に設けたシリンダヘツドボルトボス部7
と、シリンダヘツドHのロアデツキ部8の隣接す
る吸気および排気ポート壁4,5とは、両ポート
壁4,5に向うにつれて下方に向うほぼ三角形状
のリブ9で連結されている。上記リブ9は、第3
図に示すように、該リブ9の各ポート壁4,5側
の先端部と各ポート壁4および5との間隔がほぼ
等しくなるように両ポート壁4,5の間の中央に
向けられ、かつシリンダ列に直交する方向(垂直
lの方向))に対して吸気ポート2側に所定角度
θをもつて傾斜して設けられていて、リブ9と各
ポート壁4および5との間の継ぎ部分10,11
の肉厚がともにほぼ同厚に形成されている。
ドボルトボス部7,7のうち上記吸気および排気
ポート2,3が開口するシリンダヘツドH側面と
反対側に設けたシリンダヘツドボルトボス部7
と、シリンダヘツドHのロアデツキ部8の隣接す
る吸気および排気ポート壁4,5とは、両ポート
壁4,5に向うにつれて下方に向うほぼ三角形状
のリブ9で連結されている。上記リブ9は、第3
図に示すように、該リブ9の各ポート壁4,5側
の先端部と各ポート壁4および5との間隔がほぼ
等しくなるように両ポート壁4,5の間の中央に
向けられ、かつシリンダ列に直交する方向(垂直
lの方向))に対して吸気ポート2側に所定角度
θをもつて傾斜して設けられていて、リブ9と各
ポート壁4および5との間の継ぎ部分10,11
の肉厚がともにほぼ同厚に形成されている。
したがつて、上記実施例においては、多気筒セ
イムフロータイプのエンジンで、吸気ポート径を
排気ポート径よりも大径とし、且つ吸気ポート2
の曲りを少なくしながら吸気ポート2と排気ポー
ト3との間に冷却水通路6を形成すべく排気ポー
ト壁5の方を吸気ポート壁4に対してシリンダボ
ア間中心に近接して設けたので、吸気ポート2と
排気ポート3との間を良好に冷却しながら吸・排
気効率を高めることができる。
イムフロータイプのエンジンで、吸気ポート径を
排気ポート径よりも大径とし、且つ吸気ポート2
の曲りを少なくしながら吸気ポート2と排気ポー
ト3との間に冷却水通路6を形成すべく排気ポー
ト壁5の方を吸気ポート壁4に対してシリンダボ
ア間中心に近接して設けたので、吸気ポート2と
排気ポート3との間を良好に冷却しながら吸・排
気効率を高めることができる。
また、シリンダボア間中心に対応するシリンダ
ヘツドHの両側面側に設けたシリンダヘツドボル
トボス部7,7のうち上記吸気および排気ポート
2,3が開口するシリンダヘツド側面と反対側に
設けたシリンダヘツドボルトボス部7と、シリン
ダヘツドロアデツキ部8の隣接する吸気および排
気ポート壁4,5とをほぼ三角形状のリブ9で連
結したので、シリンダヘツド両側面に平行な軸回
りの曲げ剛性が高くなるとともに、シリンダヘツ
ドボルトの締付力がリブ9を介してシリンダボア
間に伝えられて、シリンダボア間のガスケツトの
面圧が高くなる。
ヘツドHの両側面側に設けたシリンダヘツドボル
トボス部7,7のうち上記吸気および排気ポート
2,3が開口するシリンダヘツド側面と反対側に
設けたシリンダヘツドボルトボス部7と、シリン
ダヘツドロアデツキ部8の隣接する吸気および排
気ポート壁4,5とをほぼ三角形状のリブ9で連
結したので、シリンダヘツド両側面に平行な軸回
りの曲げ剛性が高くなるとともに、シリンダヘツ
ドボルトの締付力がリブ9を介してシリンダボア
間に伝えられて、シリンダボア間のガスケツトの
面圧が高くなる。
さらに、上記リブ9を、該リブ9と吸気ポート
壁4および排気ポート壁5との間の継ぎ部分1
0,11の肉厚が同厚になるように、上記吸気ポ
ート壁4と排気ポート壁5との間の中央に向か
い、かつシリンダ列に直交する方向に対して吸気
ポート側に所定角度θ傾斜して設けたので、吸気
ポート壁4との継ぎ部分10が薄くなつて、熱負
荷を受けてもこの継ぎ部分10に応力が集中せ
ず、クラツクが発生しない。
壁4および排気ポート壁5との間の継ぎ部分1
0,11の肉厚が同厚になるように、上記吸気ポ
ート壁4と排気ポート壁5との間の中央に向か
い、かつシリンダ列に直交する方向に対して吸気
ポート側に所定角度θ傾斜して設けたので、吸気
ポート壁4との継ぎ部分10が薄くなつて、熱負
荷を受けてもこの継ぎ部分10に応力が集中せ
ず、クラツクが発生しない。
しかも、シリンダボア1,1間は巾は狭いた
め、排気ポート壁5がシリンダボア1間中心に近
接する量はシリンダヘツドボルトボス部7とシリ
ンダボア1,1間中心との距離に較べて充分短
く、上記角度θは小さいものである。そのため、
上記リブ9はシリンダ列に略直交する方向に向い
ていることになり、シリンダヘツドHの側面に平
行な軸回りの曲げ剛性を有効に高めることができ
る。また、シリンダヘツドボルトの締付力をリブ
9を介してシリンダボア1間に有効に伝えて該シ
リンダボア1間のガスケツトの面圧力を確保で
き、燃焼室のシールを確実に行うことができる。
め、排気ポート壁5がシリンダボア1間中心に近
接する量はシリンダヘツドボルトボス部7とシリ
ンダボア1,1間中心との距離に較べて充分短
く、上記角度θは小さいものである。そのため、
上記リブ9はシリンダ列に略直交する方向に向い
ていることになり、シリンダヘツドHの側面に平
行な軸回りの曲げ剛性を有効に高めることができ
る。また、シリンダヘツドボルトの締付力をリブ
9を介してシリンダボア1間に有効に伝えて該シ
リンダボア1間のガスケツトの面圧力を確保で
き、燃焼室のシールを確実に行うことができる。
図面は本考案の一実施例を示し、第1図はシリ
ンダヘツドの横断平面図、第2図は同縦断側面
図、第3図は第1図の要部拡大図である。 H……シリンダヘツド、1……シリンダボア、
2……吸気ポート、3……排気ポート、4……吸
気ポート壁、5……排気ポート壁、7……シリン
ダヘツドボルトボス部、8……ロアデツキ部、9
……リブ、10……継ぎ部分、11……継ぎ部
分。
ンダヘツドの横断平面図、第2図は同縦断側面
図、第3図は第1図の要部拡大図である。 H……シリンダヘツド、1……シリンダボア、
2……吸気ポート、3……排気ポート、4……吸
気ポート壁、5……排気ポート壁、7……シリン
ダヘツドボルトボス部、8……ロアデツキ部、9
……リブ、10……継ぎ部分、11……継ぎ部
分。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 複数のシリンダを備え、各シリンダの吸気ポー
トと排気ポートとがシリンダヘツドの一側面に開
口するセイムフロータイプで、かつ吸気ポート径
が排気ポート径より大径であり、吸気ポートと排
気ポートとの間に冷却水通路を形成するように排
気ポート壁の方が吸気ポート壁に対してシリンダ
ボア間中心に近接して設けられたエンジンのシリ
ンダヘツド構造であつて、 シリンダボア間中心に対応するシリンダヘツド
の両側面側に設けたシリンダヘツドボルトボス部
のうち上記吸気および排気ポートが開口するシリ
ンダヘツド側面と反対側に設けたシリンダヘツド
ボルトボス部と、シリンダヘツドロアデツキ部の
隣接する吸気および排気ポート壁とがほぼ三角形
状のリブで連結されていて、 上記リブは、該リブと吸気ポート壁および排気
ポート壁との間の継ぎ部分の肉厚が同厚になるよ
うに、上記吸気ポート壁と排気ポート壁との間の
中央に向かい、かつシリンダ列に直交する方向に
対して吸気ポート側に所定角度傾斜して設けられ
ていることを特徴とするエンジンのシリンダヘツ
ド構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4437384U JPS60155749U (ja) | 1984-03-27 | 1984-03-27 | エンジンのシリンダヘツド構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4437384U JPS60155749U (ja) | 1984-03-27 | 1984-03-27 | エンジンのシリンダヘツド構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60155749U JPS60155749U (ja) | 1985-10-17 |
JPH029083Y2 true JPH029083Y2 (ja) | 1990-03-06 |
Family
ID=30556883
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4437384U Granted JPS60155749U (ja) | 1984-03-27 | 1984-03-27 | エンジンのシリンダヘツド構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60155749U (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0619815Y2 (ja) * | 1987-05-13 | 1994-05-25 | マツダ株式会社 | エンジンのシリンダヘッド構造 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6329860U (ja) * | 1986-08-13 | 1988-02-26 |
-
1984
- 1984-03-27 JP JP4437384U patent/JPS60155749U/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6329860U (ja) * | 1986-08-13 | 1988-02-26 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60155749U (ja) | 1985-10-17 |
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