JP3687989B2 - 内燃機関のシリンダヘッドの冷却水通路構造 - Google Patents

内燃機関のシリンダヘッドの冷却水通路構造 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、内燃機関のシリンダヘッドにおける冷却水通路構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関においては、燃焼効率を高め燃費を良好とするため、圧縮比を大きくしたり、また、吸気効率を高めることにより実圧縮比を増大させる等の手段を講じている。
しかし、圧縮比の増大により、燃焼室温度が上昇し、バルブシート部等におけるヒートスポットの生成に伴うプレイグニション、あるいはエンドガスゾーンにおけるノッキング等が生じるおそれがある。
このような現象を抑制するためには、シリンダヘッドの燃焼室壁面の冷却能力を向上させることが必要となる。
【0003】
シリンダヘッドの燃焼室壁面の冷却能力を向上させる先行技術の一例として、特公平3−36147号公報が知られている。この技術では、特にノッキングを起こしやすい吸気ポート側のスキッシュエリアが形成された燃焼室壁面について、冷却水通路を一様な通路断面積として、冷却水の淀みを生ずることがないようにして冷却能力を向上させている。冷却水通路の下面は、水平面でありシリンダヘッドの下面に対して平行になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、圧縮比の増大等により燃焼室温度は今まで以上に高くなる傾向にあり、前記特公平3−36147号公報のようにスキッシュエリア近傍の燃焼室壁面の冷却水流れを改善するだけでは、エンドガスゾーンおよびヒートスポットとなるおそれのある部位の燃焼室壁面を十分に冷却することができず、ノッキングおよびプレイグニッションの抑制を図るには限度があった。
一方、冷却水通路の断面積を拡大してエンドガスゾーンおよびヒートスポットとなるおそれのある部位の燃焼室壁面に近接させ、冷却能力を向上させることも考えられるが、単に断面積を拡大するだけでは、シリンダヘッド下面側の剛性低下を招き、燃焼圧力によるヘッドガスケットの吹き抜け、冷却水の水漏れ等が生じるおそれがある。すなわち、冷却水通路の拡大により、シリンダブロックと接するシリンダヘッド下面側のヘッド断面積が小さくなり、剛性が低下し、シリンダヘッドとシリンダブロックとの接合部の接合強度が低下することによる。
【0005】
本発明は、シリンダヘッド下面側の剛性低下を招くことなく、エンドガスゾーンあるいはヒートスポットとなるおそれのある部位の燃焼室壁面を十分に冷却できるシリンダヘッドの冷却水通路構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の内燃機関のシリンダヘッドの冷却水通路構造は、つぎの通りである。
シリンダブロックにヘッドボルトにより固定され吸排気通路と冷却水通路とを有する内燃機関のシリンダヘッドに形成された冷却水通路の構造であって、
シリンダヘッドの吸排気通路の下方に設けられる冷却水通路の下面を、燃焼室側下がりに傾斜する傾斜面に形成し、
前記燃焼室側下がりに傾斜された冷却水通路の下面に、吸排気通路の長手方向に延び、前記冷却水通路の下面から上方に隆起する、補強リブを設け、
該補強リブを、
前記冷却水通路の長手方向には、吸気通路間・排気通路間の中央部に、冷却水通路の長手方向に部分的に設けるとともに、
前記冷却水通路の幅方向には、冷却水通路の幅方向全域にではなく冷却水通路の幅方向に部分的に、かつ冷却水通路の下面の傾斜によって冷却水通路下方のシリンダヘッド壁厚が薄くなる部分側に、設けた、
ことを特徴とする内燃機関のシリンダヘッドの冷却水通路構造。
【0007】
【作用】
本発明に係る内燃機関のシリンダヘッドの冷却水通路構造においては、冷却水通路の下面を燃焼室側下がりに傾斜させているので、冷却水通路の燃焼室壁面側を、エンドガスゾーンあるいはヒートスポットが生成されるおそれのある部位、例えば吸気通路側の吸気バルブ近傍あるいは排気通路側のバルブシート近傍に近接させることが可能となる。従って、燃焼室壁面におけるエンドガスゾーンあるいはヒートスポットとなるおそれのある部位の冷却能力が向上し、ノッキングあるいはプレイグニッションの抑制を図ることができる。
また、冷却水路の下面が燃焼室側下がりに傾斜することにより、シリンダヘッドの下面から冷却水通路の下面の最上部までの高さを従来よりも大とすることができる。そのため、シリンダヘッドの下面側の断面二次モーメントは、従来構造よりも大きくなり、シリンダヘッド下面側の剛性を高めることが可能となる。
また、補強リブを設けたので、補強リブがシリンダヘッド下面側の傾斜により薄肉となった部位の補強として作用し、シリンダヘッド下面側の剛性を維持できる。
【0008】
【実施例】
図1ないし図6は本発明の第1実施例を示しており、図7および図8は本発明の第2実施例を示している。はじめに、各実施例にわたって共通な構成、作用を第1実施例の図1ないし図6を参照して説明する。ただし、共通構成部分には各実施例にわたって同一符号を使用している。
【0009】
第1実施例
図1ないし図3において、2はアルミニウム合金からなる多気筒内燃機関のシリンダヘッドを示している。内燃機関の燃焼室4の上部側の燃焼室壁面4aは、シリンダヘッド2により構成されている。シリンダヘッド2には、燃焼室4内に吸気を供給する吸気通路6と、燃焼室4内の燃焼ガスを排出する排気通路8が形成されている。燃焼室4内には、吸気通路6の下流端に位置する2つの吸気ポート6aと、排気通路8の上流端に位置する2つの排気ポート8aが臨まされている。
【0010】
シリンダヘッド2の燃焼室4の直上には、点火プラグ(図示略)が取付けられる点火プラグホール10が形成されている。各吸気ポート6aには、バルブシート12が取付けられている。各排気ポート8aには、バルブシート14が取付けられている。シリンダヘッド2には、各吸気ポート6aおよび排気ポート8aに配置される吸、排気バルブ(図示略)のバルブステムを保持するバルブステムガイド16が取付けられている。シリンダヘッド2の燃焼室4の左右外側には、ヘッドボルト穴28a、28bが形成されている。シリンダヘッド2は、ヘッドボルト穴28a、28bに挿通されるヘッドボルト(図示略)によりシリンダブロック1に締結されている。
【0011】
シリンダヘッド2の吸気通路6の下方には、冷却水通路としてのウォータジャケット20が設けられている。同様に、シリンダヘッド2の排気通路8の下方には、冷却水通路としてのウォータジャケット22が設けられている。ウォータジャケット20とウォータジャケット22は、シリンダヘッド2内で連通している。図5に示すように、冷却水はウォータポンプ(図示略)からシリンダブロック1を介してシリンダヘッド2に流れる。従来のシリンダヘッドにおいては、従来技術の項で説明したように、ウォータジャケットの下面は、シリンダヘッドの下面と平行になっていたが、本実施例ではつぎのように構成されている。
【0012】
吸気通路6の下方に位置するウォータジャケット20は、燃焼室4よりも多少上方に位置している。ウォータジャケット20の下面20aは、ヘッドボルト(図示略)が挿入されるヘッドボルト穴28a側から燃焼室4側に向けて傾斜する傾斜面に形成されている。傾斜面は各吸気バルブが配置される吸気ポート6aの周囲のみに形成され、主にウォータジャケット20の長手方向(気筒列方向)に形成されている。下面20aの傾斜面以外の部分は、水平面に形成されている。傾斜面は、燃焼室4内の吸気バルブの中心に向って傾斜している。
【0013】
ウォータジャケット20の2点鎖線で示す下面20bは、従来のウォータジャケットの形状を示している。ウォータジャケット20の下面20aを傾斜面とすることにより、ウォータジャケット20の燃焼室4側は2点鎖線で示す従来構造の下面20bよりも燃焼室壁面4aに近づいている。シリンダヘッド2の下面3には、ウォータジャケット20に接続される円弧状の水孔21が形成されている。水孔21は、シリンダブロック1側のウォータジャケットと連通している。
【0014】
排気通路8の下方に位置するウォータジャケット22は、燃焼室4よりも多少上方に位置している。ウォータジャケット22の下面22aは、ヘッドボルト(図示略)が挿入されるヘッドボルト穴28b側から燃焼室4側に向けて傾斜する傾斜面に形成されている。傾斜面は各排気バルブが配置される排気ポート8aの周囲のみに形成され、主にウォータジャケット22の長手方向(気筒列方向)に形成されている。下面22aの傾斜面以外の部分は、水平面に形成されている。傾斜面は、燃焼室4内の排気バルブの中心に向って傾斜している。
【0015】
ウォータジャケット22の2点鎖線で示す下面22bは、従来のウォータジャケットの形状を示している。ウォータジャケット22の下面22aを傾斜面とすることにより、ウォータジャケット22の燃焼室4側は2点鎖線で示す従来構造の下面22bよりも燃焼室壁面4aに近づいている。シリンダヘッド2の下面3には、ウォータジャケット22に接続される円弧状の水孔23が形成されている。水孔23は、シリンダブロック1側のウォータジャケットと連通している。
【0016】
ウォータジャケット20の下面20aは燃焼室4に向って下り斜面となっている。これにより、ウォータジャケット20の直下の肉厚は、ヘッドボルト穴28a側が厚肉となり、燃焼室4側が薄肉となっている。同様に、ウォータジャケット22の下面22aも燃焼室4に向って下り斜面となっている。これにより、ウォータジャケット22の直下の肉厚は、ヘッドボルト穴28b側が厚肉となり、燃焼室4側が薄肉となっている。
なお、ウォータジャケット20、20の上面側の形状は、流路抵抗を増大させずかつ剛性を低下させないものであれば任意でよく、下面20a、22aに対して平行であってもよいし、水平面等とする構成でもよい。
【0017】
つぎに、各実施例にわたって共通な作用を、図1ないし図6を参照して説明する。
吸気通路6を介して燃焼室4に導入された混合気は、燃焼室4内で燃焼した後、排気通路8を介して排出される。エンジン運転時には、燃焼室壁面4aの温度は燃焼ガスからの受熱によって著しく高温となる。吸気通路6の下方に位置するウォータジャケット20の下面20aおよび排気通路8の下方に位置するウォータジャケット22の下面22aは、それぞれ傾斜面に形成されているので、その分、ウォータジャケット20、22の燃焼室4側は、シリンダヘッド2の下面3に近づくことになる。
【0018】
その結果、各ウォータジャケット20、22の燃焼室4側は、2点鎖線で示した従来構造よりも燃焼室壁面4aに接近することになり、燃焼室壁面4aの冷却効果が高められる。また、ウォータジャケット20、22の下面20a、22aを傾斜面とすることで、ウォータジャケット20、22の流路断面積は、燃焼室4を中心とした内側は拡大し、外側は減少する。これにより、各ウォータジャケット20、22においては、内側(燃焼室側)を流れる冷却水の流量が2点鎖線で示す従来構造に比べて格段に多くなり、燃焼室壁4aの冷却効果がさらに高められる。また、ウォータジャケット20、20の前記内側の流路断面が拡大することから、流路断面全体の縮小も可能となる。この場合は、冷却水の流速の増加により冷却性能の向上が図れる。
【0019】
ウォータジャケット20の燃焼室壁面4a側は、エンドガスゾーンである吸気ポート6a近傍に近接することになるので、エンドガスゾーンの冷却能力が向上し、ノッキングの発生が抑制される。ウォータジャケット22の燃焼室壁面4a側は、ヒートスポットが生成されるおそれのある排気ポート8aのバルブシート14近傍に近接することになるので、バルブシート14周辺の冷却能力が向上し、プレイグニッションの抑制が可能となる。
【0020】
したがって、高圧縮比化による燃費性能の改善、点火進角を進めることによるエンジン出力性能の向上等が図れる。また、双方のバルブシート12、14の冷却性も向上するので、バルブシート12、14の耐久性を高めることができる。さらに、燃焼室壁面4aの冷却性が高められることから、燃焼室4内の排気ガスの温度を上昇させることもでき、空燃比を大きくでき、燃費の改善が図れる。
【0021】
ウォータジャケット20、22の流路断面積が従来構造と同じである場合は、ウォータジャケット20、22の下面20a、22aを傾斜させることにより、シリンダヘッド2のウォータジャケット20、22の直下に位置する部位3aの高さが従来構造よりも高くなり、その分、シリンダヘッド2の下面3側の断面二次モーメントを大にすることができる。これを、図4を用いて説明する。図4の(イ)は本発明のシリンダヘッド2の下面側構造を示しており、(ロ)は上述したように2点鎖線で示した下面20bが形成されるウォータジャケットを有する従来のシリンダヘッドの下面側構造を示している。
【0022】
ここで、図4の(イ)、(ロ)におけるウォータジャケット20の直下(斜線部)の断面積S、幅Wを同じとし、シリンダヘッド2の下面3からウォータジャケット20の下面20a、20bの最上部までの高さをh1 、h2 とする。本発明のように、ウォータジャケット20の下面20aを傾斜面とした場合は、図4の(ハ)に示すように、高さh1 は高さh2 よりも大となる。これにより、シリンダヘッド2の下面3に沿う水平軸Xまわりの断面二次モーメントは本発明のほうが従来よりも大きくなる。つまり、ウォータジャケット20の長手方向(気筒列方向)のヘッドボルト間の断面二次モーメントが大となるので、シリンダヘッド2の下面3側の気筒列方向の曲げ剛性を高めることができる。
【0023】
各ウォータジャケット20、22の下面20a、22aの傾斜面は、形成することが可能であるならば各吸気ポート6aおよび各排気ポート8aのほぼ全周にわたって設ける構成としてもよい。この場合には、ウォータジャケット20、22の長手方向(気筒列方向)のヘッドボルト間の断面二次モーメントが大きくなるのみならず、ウォータジャケット20、22の長手方向に直交する方向のヘッドボルト間の断面二次モーメントも大とすることができる。
【0024】
シリンダヘッド2のウォータジャケット20、22の直下に位置する剛性が高められた部位3aは、図3および図6に示すように、シリンダヘッド2をシリンダブロックに締結するためのヘッドボルト穴28a、28bの中心線Y上に位置させているので、燃焼圧によるシリンダヘッド2の下面3側のたわみを小に抑えるのに非常に有効である。
【0025】
本実施例では、吸気通路6側のウォータジャケット20と排気通路8側のウォータジャケット22の双方の下面20a、22aを傾斜面とする構成としたが、吸気通路6側のウォータジャケット20の下面20aのみを傾斜面とする構成であってもよいし、排気通路8側のウォータジャケット22の下面22aのみを傾斜面とする構成としてもよい。
【0026】
第2実施例
図7ないし図9は、本発明の第2実施例を示している。第1実施例の説明では、第2実施例との共通な構成および作用を説明したので、ここでは第2実施例に特有な構成、作用のみを説明する。
【0027】
図7に示すように、シリンダヘッド2のウォータジャケット20内には、吸排気通路6、7の長手方向に延びる補強リブ30が位置している。補強リブ30は、点火プラグホール10の中心を通り、かつ一方の吸気ポート6aと他方の吸気ポート6aの間を通る中心線Zの延長線上に位置している。同様に、シリンダヘッド2のウォータジャケット22内には、吸排気通路6、7の長手方向に延びる補強リブ32が位置している。補強リブ32は、点火プラグホール10の中心を通り、かつ一方の排気ポート8aと他方の排気ポート8aの間を通る中心線Zの延長線上に位置している。
【0028】
図8および図9は、ウォータジャケット20内に形成された補強リブ30を示している。補強リブ30は、ウォータジャケット20の下面20aから上方に向って数ミリ隆起している。補強リブ32も同様にウォータジャケット22の下面22aから上方に向って数ミリ隆起している。補強リブ30、32は、ウォータジャケット20、22の流路断面積を減少させるものであるため、下面20a、22aの傾斜角度をさらに大きくした場合のシリンダヘッド下面3側の薄肉となる部位の補強として、補助的に用いられる。
【0029】
つぎに、第2実施例の特有の作用について説明する。
ターボチャージャ等を備えた過給機付エンジンでは、燃焼圧力が通常のエンジンよりも高くなる。本実施例のように、各ウォータジャケット20、22内に補強リブ30、32を設けることにより、シリンダヘッド2の下面3側の剛性を大に維持することができる。したがって、過給により燃焼圧力が上昇しても、シリンダヘッド2の下面3側のたわみを小に抑えることができる。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、次の効果が得られる。
(1)シリンダヘッドの吸気通路と排気通路の下方に設けられる冷却水通路の下面を、燃焼室に向って下方に傾斜する傾斜面に形成したので、シリンダヘッドの下面側の剛性を低下させることなく、燃焼室壁面の冷却性を高めることができる。したがって、燃焼室壁面のエンドガスゾーンやヒートスポットを生じさせる部位を十分に冷却することが可能となり、ノッキングあるいはプレイグニッションの発生を抑制することができる。
(2)別部材を用いた冷却水通路を新たに設ける必要がないので、中空パイプ等を用いた冷却水通路構造に比べて構造が簡素化でき、シリンダヘッドのコストを低減することができる。
(3)補強リブを設けたので、補強リブがシリンダヘッド下面側の傾斜により薄肉となった部位の補強として作用し、シリンダヘッド下面側の剛性を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る内燃機関のシリンダヘッドの冷却水通路構造を示す断面図であって図3のA−A線に沿う断面図である。
【図2】図1のシリンダヘッドにおける冷却水通路構造を示す断面図であって図3のB−B線に沿う断面図である。
【図3】図1のシリンダヘッドの部分底面図である。
【図4】図1のシリンダヘッドの下面側の剛性と従来のシリンダヘッドの下面側の剛性とを比較した模式図である。
【図5】図1のシリンダヘッドに供給される冷却水の流れを示す模式図である。
【図6】図1のシリンダヘッドの下面側の高剛性部とヘッドボルト穴との位置関係を示す底面図である。
【図7】本発明の第2実施例に係る内燃機関のシリンダヘッドの冷却水通路構造を示す部分底面図である。
【図8】図7における補強リブの拡大断面図である。
【図9】図8のC−C線に沿う断面図である。
【符号の説明】
2 シリンダヘッド
4 燃焼室
6 吸気通路
8 排気通路
20 冷却水通路(ウォータジャケット)
20a 冷却水通路の下面
22 冷却水通路(ウォータジャケット)
22a 冷却水通路の下面
30 補強リブ
32 補強リブ

Claims (1)

  1. シリンダブロックにヘッドボルトにより固定され吸排気通路と冷却水通路とを有する内燃機関のシリンダヘッドに形成された冷却水通路の構造であって、
    シリンダヘッドの吸排気通路の下方に設けられる冷却水通路の下面を、燃焼室側下がりに傾斜する傾斜面に形成し、
    前記燃焼室側下がりに傾斜された冷却水通路の下面に、吸排気通路の長手方向に延び、前記冷却水通路の下面から上方に隆起する、補強リブを設け、
    該補強リブを、
    前記冷却水通路の長手方向には、吸気通路間・排気通路間の中央部に、冷却水通路の長手方向に部分的に設けるとともに、
    前記冷却水通路の幅方向には、冷却水通路の幅方向全域にではなく冷却水通路の幅方向に部分的に、かつ冷却水通路の下面の傾斜によって冷却水通路下方のシリンダヘッド壁厚が薄くなる部分側に、設けた、
    ことを特徴とする内燃機関のシリンダヘッドの冷却水通路構造。
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