JPH0619815Y2 - エンジンのシリンダヘッド構造 - Google Patents
エンジンのシリンダヘッド構造Info
- Publication number
- JPH0619815Y2 JPH0619815Y2 JP1987071308U JP7130887U JPH0619815Y2 JP H0619815 Y2 JPH0619815 Y2 JP H0619815Y2 JP 1987071308 U JP1987071308 U JP 1987071308U JP 7130887 U JP7130887 U JP 7130887U JP H0619815 Y2 JPH0619815 Y2 JP H0619815Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wall
- valve operating
- operating chamber
- valve
- cylinder head
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、シリンダヘッドをシリンダブロックへ締結固
定する型式のエンジンのシリンダヘッド構造に関する。
定する型式のエンジンのシリンダヘッド構造に関する。
（従来技術） 従来より、シリンダヘッドの剛性を高めるための補強構
造として例えば実開昭６０−１５５７４９号公報が知ら
れている。
造として例えば実開昭６０−１５５７４９号公報が知ら
れている。
該公報ではシリンダヘッドロアデッキ部にリブを設ける
ことにより、シリンダヘッドの側面に平行な軸回りの曲
げ剛性を上げる等の効果をねらう構造が開示されてい
る。
ことにより、シリンダヘッドの側面に平行な軸回りの曲
げ剛性を上げる等の効果をねらう構造が開示されてい
る。
ところが、ヘッドボルト締結部が動弁室外壁より外方に
設けられ、かつ、ヘッドボルト締結部の上部座面が動弁
室外壁近傍に設けられているようなシリンダヘッドにお
いては、ヘッドボルトの締結による荷重が最も強く作用
するヘッドボルト頭部近傍での補強が不十分であれば、
ボルト締結部が沈下し、上記動弁室底壁が上記沈下によ
る応力の影響を受けるため、シリンダヘッドの耐久性が
低下する懸念がある。
設けられ、かつ、ヘッドボルト締結部の上部座面が動弁
室外壁近傍に設けられているようなシリンダヘッドにお
いては、ヘッドボルトの締結による荷重が最も強く作用
するヘッドボルト頭部近傍での補強が不十分であれば、
ボルト締結部が沈下し、上記動弁室底壁が上記沈下によ
る応力の影響を受けるため、シリンダヘッドの耐久性が
低下する懸念がある。
（考案の目的） 本考案は、上記のことに鑑みてなされたものであって、
ボルトボス部の沈下による動弁室底壁の応力集中を抑制
するためのシリンダヘッドの補強構造を提供することを
目的としている。
ボルトボス部の沈下による動弁室底壁の応力集中を抑制
するためのシリンダヘッドの補強構造を提供することを
目的としている。
（考案の構成） 上記目的を達成するために本考案は、気筒列方向に延
び、かつ、カムジャーナル部が形成されるシリンダヘッ
ドの上壁と、気筒列方向に延び、かつ、上方と下方とを
それぞれ別室に仕切る動弁室底壁と、気筒列方向に延
び、かつ、上記上壁と上記動弁室底壁とを連結する動弁
室外壁と、動弁室外壁より外方に位置し、かつ、シリン
ダヘッドをシリンダブロックへ締結固定するヘッドボル
ト締結部とで構成され、該ヘッドボルト締結部は上記動
弁室底壁と上記動弁室外壁との交差部近傍に接続され、
かつ、該ヘッドボルト締結部の上部座面が、上記動弁室
底壁と略同じ高さに設定されているエンジンのシリンダ
ヘッド構造において、上記動弁室外壁の上記座面が位置
する部位から動弁室内方へ延びるとともに、上壁と動弁
室底壁とを連結するリブを設けたことを特徴としてい
る。
び、かつ、カムジャーナル部が形成されるシリンダヘッ
ドの上壁と、気筒列方向に延び、かつ、上方と下方とを
それぞれ別室に仕切る動弁室底壁と、気筒列方向に延
び、かつ、上記上壁と上記動弁室底壁とを連結する動弁
室外壁と、動弁室外壁より外方に位置し、かつ、シリン
ダヘッドをシリンダブロックへ締結固定するヘッドボル
ト締結部とで構成され、該ヘッドボルト締結部は上記動
弁室底壁と上記動弁室外壁との交差部近傍に接続され、
かつ、該ヘッドボルト締結部の上部座面が、上記動弁室
底壁と略同じ高さに設定されているエンジンのシリンダ
ヘッド構造において、上記動弁室外壁の上記座面が位置
する部位から動弁室内方へ延びるとともに、上壁と動弁
室底壁とを連結するリブを設けたことを特徴としてい
る。
これにより、動弁室底壁近傍に作用する応力に耐え得る
だけの剛性アップがなされると同時に、鋳造時におい
て、上壁と動弁室底壁との間の湯流れが、動弁室外壁に
加えてリブにおいても成されるため、湯流れ性が改善さ
れる。
だけの剛性アップがなされると同時に、鋳造時におい
て、上壁と動弁室底壁との間の湯流れが、動弁室外壁に
加えてリブにおいても成されるため、湯流れ性が改善さ
れる。
（実施例） 以下本考案の実施例を図に沿って説明する。
第１図および第２図は本考案の実施例に係る直動弁式デ
ィーゼルエンジンのアルミニウム合金製シリンダヘッド
Ｈの構造を示す。
ィーゼルエンジンのアルミニウム合金製シリンダヘッド
Ｈの構造を示す。
この図において、１は気筒列方向に延びる主オイル供給
通路であり、該主オイル供給通路１から分岐する分岐オ
イル供給通路２，３を介してカムジャーナル４，タペッ
トガイド５へオイルを供給するようにしている。上記カ
ムジャーナル４は、気筒列方向に延びるシリンダヘッド
Ｈの上壁１９に形成されている。シリンダヘッドＨをシ
リンダブロック（図示せず）へ締結固定する気筒列に対
して一側のヘッドボルト締結部６が、動弁室外壁７より
外方で、かつ、ヘッドボルト締結部６の上部座面２１
が、上記動弁室底壁８と略同じ高さになるように設定さ
れ、上記主オイル供給通路１は、該動弁室外壁７と上壁
１９との交差部に形成され、該供給通路１を形成するオ
イル通路壁部７ａおよび上壁１９の下方には、上記ヘッ
ドボルト締結部６の側方に気筒列方向に延びる動弁室外
壁７に沿ってオイル通路壁部７ａおよび上壁１９と気筒
列方向に延びる動弁室底壁８とを接続する気筒列方向に
垂直なリブ９が設けられている。
通路であり、該主オイル供給通路１から分岐する分岐オ
イル供給通路２，３を介してカムジャーナル４，タペッ
トガイド５へオイルを供給するようにしている。上記カ
ムジャーナル４は、気筒列方向に延びるシリンダヘッド
Ｈの上壁１９に形成されている。シリンダヘッドＨをシ
リンダブロック（図示せず）へ締結固定する気筒列に対
して一側のヘッドボルト締結部６が、動弁室外壁７より
外方で、かつ、ヘッドボルト締結部６の上部座面２１
が、上記動弁室底壁８と略同じ高さになるように設定さ
れ、上記主オイル供給通路１は、該動弁室外壁７と上壁
１９との交差部に形成され、該供給通路１を形成するオ
イル通路壁部７ａおよび上壁１９の下方には、上記ヘッ
ドボルト締結部６の側方に気筒列方向に延びる動弁室外
壁７に沿ってオイル通路壁部７ａおよび上壁１９と気筒
列方向に延びる動弁室底壁８とを接続する気筒列方向に
垂直なリブ９が設けられている。
動弁室外壁７内方に位置する気筒列に対して他側のヘッ
ドボルト締結部１０については、上記リブ９に相当する
構造は設けておらず、クランクケース（図示せず）と動
弁室１１とを連通するブローバイガス還流通路１２やオ
イルリターン通路１３が、補強の役割りを果たしてい
る。
ドボルト締結部１０については、上記リブ９に相当する
構造は設けておらず、クランクケース（図示せず）と動
弁室１１とを連通するブローバイガス還流通路１２やオ
イルリターン通路１３が、補強の役割りを果たしてい
る。
また、動弁室底壁８とシリンダヘッドＨ下面壁１４との
間には吸・排気ポート壁１５やその上方のバルブステム
部のリブ１６ａが設けられている。
間には吸・排気ポート壁１５やその上方のバルブステム
部のリブ１６ａが設けられている。
動弁室外壁７より外側には、シリンダヘッドＨ内に設け
られた副室（図示せず）内に臨ませる燃料噴射ノズル，
グロープラグを挿入するための燃料噴射ノズル取付孔１
７，グロープラグ取付孔１８が設けられている。
られた副室（図示せず）内に臨ませる燃料噴射ノズル，
グロープラグを挿入するための燃料噴射ノズル取付孔１
７，グロープラグ取付孔１８が設けられている。
上記構成により、上記リブ９は、動弁室外壁７外方のヘ
ッドボルト締結部６の沈下方向の力が働いたとき、その
力が動弁室外壁７と動弁室底壁８との間の圧縮方向の力
に変換されることを利用して、この方向の変形を抑制す
る。
ッドボルト締結部６の沈下方向の力が働いたとき、その
力が動弁室外壁７と動弁室底壁８との間の圧縮方向の力
に変換されることを利用して、この方向の変形を抑制す
る。
すなわち、ヘッドボルト締結部６の頭部近傍の沈下に対
し、リブ９が、動弁室底壁８の変形防止作用をし、シリ
ンダヘッドＨの耐久性を著しく向上させることができ
る。
し、リブ９が、動弁室底壁８の変形防止作用をし、シリ
ンダヘッドＨの耐久性を著しく向上させることができ
る。
従って、変形しやすいアルミニウム合金製シリンダヘッ
ドであっても、最小限の重量増で効果的な動弁室底壁８
の補強が行われる。
ドであっても、最小限の重量増で効果的な動弁室底壁８
の補強が行われる。
また、シリンダヘッドＨの鋳造時には、上記リブ９の形
成により、上壁１９と動弁室底壁８との間の湯流れ部
は、動弁室外壁７とリブ９が位置する部位となり、湯流
れ性を改善することができ、溶融時の粘性が高い材料を
用いた場合でも、各部へ十分に鋳造材料を行きわたらせ
ることができる。
成により、上壁１９と動弁室底壁８との間の湯流れ部
は、動弁室外壁７とリブ９が位置する部位となり、湯流
れ性を改善することができ、溶融時の粘性が高い材料を
用いた場合でも、各部へ十分に鋳造材料を行きわたらせ
ることができる。
（効果） 以上説明したように、本考案のシリンダヘッド構造にお
いては、気筒列方向に延びる上壁および動弁室外壁と動
弁室底壁とを接続するリブをヘッドボルト締結部側方に
動弁室外壁に沿って設けたことにより、ヘッドボルト締
結部近傍の沈下が可及的に抑制され、シリンダヘッドの
耐久性の向上が図られると共に、鋳造時の湯流れ性が改
善されるという効果が発揮される。
いては、気筒列方向に延びる上壁および動弁室外壁と動
弁室底壁とを接続するリブをヘッドボルト締結部側方に
動弁室外壁に沿って設けたことにより、ヘッドボルト締
結部近傍の沈下が可及的に抑制され、シリンダヘッドの
耐久性の向上が図られると共に、鋳造時の湯流れ性が改
善されるという効果が発揮される。
第１図および第２図は、本考案を適用したシリンダヘッ
ドを示しており、第１図は第２図のＩ−Ｉ断面図、第２
図は第１図のII−II断面図である。 Ｈ……シリンダヘッド、６……ヘッドボルト締結部、７
……動弁室外壁、８……動弁室底壁、９……リブ、１９
……上壁、２１……座面。
ドを示しており、第１図は第２図のＩ−Ｉ断面図、第２
図は第１図のII−II断面図である。 Ｈ……シリンダヘッド、６……ヘッドボルト締結部、７
……動弁室外壁、８……動弁室底壁、９……リブ、１９
……上壁、２１……座面。
Claims (1)
- 【請求項１】気筒列方向に延び、かつ、カムジャーナル
部が形成されるシリンダヘッドの上壁と、気筒列方向に
延び、かつ、上方と下方とをそれぞれ別室に仕切る動弁
室底壁と、気筒列方向に延び、かつ、上記上壁と上記動
弁室底壁とを連結する動弁室外壁と、動弁室外壁より外
方に位置し、かつ、シリンダヘッドをシリンダブロック
へ締結固定するヘッドボルト締結部とで構成され、該ヘ
ッドボルト締結部は上記動弁室底壁と上記動弁室外壁と
の交差部近傍に接続され、かつ、該ヘッドボルト締結部
の上部座面が、上記動弁室底壁と略同じ高さに設定され
ているエンジンのシリンダヘッド構造において、 上記動弁室外壁の上記座面が位置する部位から動弁室内
方へ延びるとともに、上壁と動弁室底壁とを連結するリ
ブを設けたことを特徴とするエンジンのシリンダヘッド
構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987071308U JPH0619815Y2 (ja) | 1987-05-13 | 1987-05-13 | エンジンのシリンダヘッド構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987071308U JPH0619815Y2 (ja) | 1987-05-13 | 1987-05-13 | エンジンのシリンダヘッド構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63183356U JPS63183356U (ja) | 1988-11-25 |
| JPH0619815Y2 true JPH0619815Y2 (ja) | 1994-05-25 |
Family
ID=30913745
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1987071308U Expired - Lifetime JPH0619815Y2 (ja) | 1987-05-13 | 1987-05-13 | エンジンのシリンダヘッド構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0619815Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60155749U (ja) * | 1984-03-27 | 1985-10-17 | マツダ株式会社 | エンジンのシリンダヘツド構造 |
-
1987
- 1987-05-13 JP JP1987071308U patent/JPH0619815Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63183356U (ja) | 1988-11-25 |
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