JPH0442490Y2 - - Google Patents

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JPH0442490Y2
JPH0442490Y2 JP1986040351U JP4035186U JPH0442490Y2 JP H0442490 Y2 JPH0442490 Y2 JP H0442490Y2 JP 1986040351 U JP1986040351 U JP 1986040351U JP 4035186 U JP4035186 U JP 4035186U JP H0442490 Y2 JPH0442490 Y2 JP H0442490Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は多気筒エンジンの排気マニホールド構
造に関するものである。
(従来技術) 一般に多気筒エンジンにおいては、エンジン本
体の側壁(シリンダヘツドの側面)に、各気筒に
連通する排気通口をエンジン長手方向に列設開口
させるとともに、該エンジン本体側壁に対して、
複数の排気通路を備えた排気マニホールドを複数
の取付ボルトによつて締着固定するようにしてお
り、しかもその場合、上記取付ボルトは通常各排
気通口の上下2位置に1個づつ設けられる(第2
図参照)。
ところで、多気筒エンジンのうち、特に第4図
に示すようにシリンダヘツド51の側面51aに
開口する排気通口50の形状が四角形状であるも
のにおいては、長期の使用中、後述するような理
由により、上記排気通口50にクラツク53,5
3が発生するおそれがある。
即ち、このように四角形状の排気通口50を形
成したシリンダヘツド51の側面51aに排気マ
ニホールドの取付フランジ(図示省略)を締着固
定する場合、最少のボルト本数でしかもより均一
的な面圧を得るという要求から、第4図に示すよ
うに、日本の取付ボルト55,55を対角状に位
置する角部の近傍に設定するのが通例である。
ところが、このような四角形状の排気通口50
をもつものにおいてしかも上述の如きボルト配置
を採用した場合、エンジンの運転に伴いシリンダ
ヘツド51が熱膨張すると、排気通口50の部分
は上記一対の取付ボルト55,55を介して締着
固定される排気マニホールド(図示省略)によつ
て拘束され、該一対の取付ボルト55,55を結
ぶ直線方向への熱変形が規制されることから、該
排気通口50部分においては第4図において鎖線
図示する如く上記一対の取付ボルト55,55を
結ぶ直線に直交する方向に熱変形が起こり、その
中間に位置するコーナ部分には過大な応力集中が
生じ、結果的にこの部分にクラツク53,53が
発生するものである。
特に、シリンダヘツドの長手方向端部側(排気
マニホールドの長軸方向端部側)に位置する上記
排気通口50部分における熱変形は大きく、しか
も、この端部側(符号50′)の方がシリンダヘ
ツドの長手方向中央側(符号50″)よりも大き
くなり、その結果、端部側の法にクラツク53,
53が集中して発生するものである。また、排気
マニホールド側の取付フランジが気筒配列方向に
一体的に連続している構成のものにあつては、該
取付フランジの熱膨脹変位がそのままシリンダヘ
ツドとの締着部分に及ぶことから、上記の如き不
具合の発生がより顕著となるものである。
さらに、熱膨脹・収縮をくり返しても排気マニ
ホールドとシリンダヘツドの締結力が低下しない
ように、締結ボルトのゆるみ止めを設けて熱変形
を抑制を図る構造が採用されることもあるが、か
かる構造においては排気マニホールドによる上記
端部側の排気通口50の変形拘束力が高められる
ことから、クラツクはより一層発生し易くなるも
のである。
このようなシリンダヘツド51の排気通口50
部分におけるクラツク発生は該シリンダヘツド5
1の損壊につながるものであり、従つてエンジン
の設計に際しては、上述の如き原因によるクラツ
ク発生に対して十分に配慮する必要がある。
しかるに、従来のこの種の多気筒エンジンにお
いては、このようなシリンダヘツドの熱膨脹に伴
う排気通口の口縁部におけるクラツク発生に対し
て有効な対策は講じられていないのが現状であ
る。
尚、排気マニホールドの熱膨脹に伴う長手方向
側方への相対変形によるガス洩れ対策を企図した
ものとしては、排気マニホールドの取付ボルトに
皿バネ状の特殊なワツシヤを使用し、これにより
該シリンダヘツドの排気通口部分の排気マニホー
ルドとの締結力低下を抑制するようにした実開昭
56−13505号公報に開示される如きものが知られ
ている。
(考案の目的) 本考案は上記従来技術の項で指摘した問題点ほ
解決しようとするもので、排気マニホールドの熱
膨脹に伴うエンジン本体の側壁の排気通口部分に
おけるクラツク発生を簡単な構成で且つ効果的に
防止してエンジンそのものの信頼性の向上を図る
とともに、エンジン本体と排気マニホールドとの
間のシール性の向上をも図り得るようにした多気
筒エンジンの排気マニホールド構造を提案せんと
してなされたものである。
(目的を達成するための手段) 本考案は上記の目的を達成するための手段とし
て、燃焼室に連通する四角形状の排気通口が気筒
配列方向に複数個開口せしめられたエンジン本体
の側壁に、該エンジン本体の各排気通口に重合連
通可能で且つその口縁部の形状が四角形状とされ
た複数の排気通路を備えるとともに該各排気通路
の口縁部にはそれぞれ独立して上記エンジン本体
の側壁に衝合可能な取付フランジが形成された排
気マニホールドの上記各取付フランジを、上記エ
ンジン本体側壁の各排気通口と上記排気マニホー
ルドの各排気通路の口縁部とを相互に重合連通さ
せた状態で衝合させるとともに、該エンジン本体
側壁の各排気通口の中心部を上記排気マニホール
ドの短軸方向に挟んで該各排気通口ごとにその両
側にそれぞれ1個づつ設けたマニホールド取付穴
と、該マニホールド取付穴と重合し得るようにし
て上記排気マニホールドの上記各取付フランジに
それぞれ2個づつ設けたボルト取付孔とを相互に
重合させた状態で両者間に跨つて取付けられる複
数の取付ボルトにより上記排気マニホールドを上
記エンジン本体側壁に締着固定するようにしたエ
ンジンにおいて、上記排気マニホールドの上記各
取付フランジにそれぞれ設けられる上記一対のボ
ルト取付孔の形成位置を、上記排気通路の口縁部
の対角状に位置する一対の角部の近傍に設定し、
さらに、上記排気マニホールドの上記各取付フラ
ンジのうち、少なくとも排気マニホールド長軸方
向の端部の気筒に対応する取付フランジに設けら
れた一対のボルト取付孔を、少なくともその一方
において、該一対のボルト取付孔の中心を結ぶ直
線の方向に延びる長穴とする一方、排気マニホー
ルド長軸方向の中央部分の気筒に対応する排気通
路の取付フランジに設けられる一対のボルト取付
孔のうち少なくともその一方を丸穴としたことを
特徴としている。
(作用) 本考案では上記の手段により次にような作用が
得られる。
(a) 排気マニホールドの各取付フランジにそれぞ
れ設けられる一対のボルト取付孔の形成位置
を、該排気通路の口縁部の対角状に位置する一
対の角部の近傍に設定しているので、原則的に
は、エンジン本体側壁の排気通口の部分に熱膨
脹が発生した場合、該排気通口の上記ボルト取
付孔に対応する対角状の一対の角部が排気マニ
ホールドの取付フランジによりその熱変形が拘
束されると、その中間に位置する他の一対の角
部においては応力が集中し、場合によつてはク
ラツクの発生に至ることになる。
ところが、本願考案においては、上記一対の
ボルト取付孔のうち少なくとも一方が該各ボル
ト取付孔を結ぶ直線の方向に延びる長穴とされ
ていることから、該直線方向における上記排気
通口部分の熱変形が適度に許容され、上記取付
フランジによる上記排気通口の上記一対の角部
に対する拘束力が低減せしめられ、この結果、
上記他の一対の角部における応力集中が効果的
に緩和されるものである。
(b) 排気マニホールドによる拘束力が無いとした
場合における該排気マニホールドの長軸方向に
対するエンジン本体側壁の相対的な熱変形量
は、該長軸方向の端部側ほど大きくなることか
ら、排気通口部分の応力集中を抑制するという
点においては、特に上記端部側の排気通口部分
の熱変形量を減少させる必要がある。この場
合、本願考案においては排気マニホールドの長
軸方向の中央側に位置する取付フランジに設け
られる一対のボルト取付孔が丸穴とされている
ので、該中央側の取付フランジに対応する排気
通口部分においてはエンジン本体の上記長軸方
向への熱変形が上記排気マニホールドによつて
拘束されることとなり、上記端部側の排気通口
部分における熱変形量は上記中央側の排気通口
と端部側の排気通口との間の部分における熱変
形量のみとなり、該熱変形量は、例えばエンジ
ン本体の全長にわたる熱変形量が影響する場合
に比して、上記中央側の排気通口部分において
拘束されて減じられる分だけ減少することとな
り、それだけ該端部側の排気通口部分における
応力集中が緩和されることになる。
(考案の効果) 従つて、本考案の多気筒エンジンの排気マニホ
ールド構造によれば、エンジン本体側壁の四角形
状の排気通口に対して同様形状の排気通路口縁部
をもつ排気マニホールドの取付フランジを衝合さ
せ且つこの両者を上記排気通口の対角状の一対の
角部近傍に配置した取付ボルトによつて締着固定
する場合において、該取付フランジ側の一対のボ
ルト取付孔のうち少なくとも一方を該ボルト取付
孔同士を結ぶ直線方向に延びる長穴とし、該長穴
によつて該取付フランジによる上記排気通口近傍
の上記直線方向における拘束力を適度に緩和する
ことで非拘束状態となつている他の角部における
熱膨脹に伴う応力集中を抑制しているので、この
部分におけるクラツク発生が確実に防止され、エ
ンジンの信頼性、延いては排気マニホールド取付
部分におけるシール性の向上が図れるという効果
が得られるものである。
さらに、排気マニホールドの各取付フランジの
うち、その長軸方向の中央側に位置するものにお
いては、上記一対のボルト取付孔の少なくとも一
方を丸穴とし、この丸穴部分においてエンジン本
体側壁と排気マニホールドとの長軸方向の相対変
位を適度に拘束することで、該エンジン本体側壁
の熱変形量が特に長軸方向端部側に位置する排気
通口部分において過大となるのを防止するように
していることから、上記したボルト取付孔の長穴
構造と相まつて、該端部の排気通口部分における
応力集中がさらに抑制され、エンジンの信頼性が
より一層高められるものである。
(実施例) 以下、第1図ないし第2図を参照して本考案の
好適な実施例を説明する。
第1図及び第2図には本考案の実施例に係る排
気マニホールド構造を備えた自動車用4気筒エン
ジンの要部が示されており、同図において符号1
はエンジン本体であり、該エンジン本体1はシリ
ンダブロツク2とシリンダヘツド3とを有してい
る。
ウオータジヤケツト(図示せず)を形成したシ
リンダヘツド3は、第3図に示す如くその側面3
a(即ち、エンジン本体1の側壁1a)にその長
手方向に沿つて4個の排気通口11,12,1
3,14をそれぞれ開口させている。この各排気
通口11,12,13,14の口縁部には、該各
排気通口11,12,13,14の周囲を囲繞す
るようにして適宜幅のヘツド側衝合面44,44
…がそれぞれ適宜に隆起形成されている。
この各排気通口11,12,13,14の各ヘ
ツド側衝合面44,44…には、各排気通口1
1,12,13,14の中心部を挟む上下2位置
(換言すれば、この各ヘツド側衝合面44,44
…上に締着固定される後述の排気マニホールド4
の短軸方向において各排気通口の中心部を挟む2
位置)に、それぞれ螺条孔で構成されるマニホー
ルド取付孔41が、各排気通口ごとに2個づつ形
成されている。そして、この各排気通口11,1
2,13,14のヘツド側衝合面44,44…に
それぞれ2個づつ形成されるマニホールド取付孔
41,41は、該排気通口11,12,13,1
4の中心部を通つて適宜に傾斜する中心線L1
L2,L3,L4上においてしかも該各排気通口11,
121,13,14の一対の角部近傍にそれぞれ
位置せしめられている。
排気マニホールド4は、第1図及び第2図に示
す如く上記シリンダヘツド3の4個の排気通口1
1,12,13,14に対してそれぞれ重合連通
可能とされた排気通路21,22,23,24を
その下流側において集合させてなる分岐集合管で
構成されており、該各排気通口21,22,2
3,24の口縁部には、それぞれその端面を上記
シリンダヘツド3の各ヘツド側衝合面44に衝合
可能なマニホールド側衝合面45,45…とした
取付フランジ31,32,33,34が形成され
ている。
この各取付フランジ31,32,33,34に
は、上記シリンダヘツド3の各排気通口11,1
2,13,14ごとにそれぞれ形成した上記各マ
ニホールド取付孔41,41に対応する位置に、
それぞれ上下一対のボルト取付孔が形成されてい
る。即ち、第1図及び第2図においてシリンダヘ
ツド3の左端に位置する第1の吸気通路21に設
けられた第1の取付フランジ31には、上側ボル
ト取付穴51Aと下側ボルト取付穴51Bが、第
2番目に位置する第2の吸気通路22の第2の取
付フランジ32には、上側ボルト取付穴52Aと
下側ボルト取付穴52Bが、第3番目に位置する
第3の吸気通路23の第3の取付フランジ33に
は、上側ボルト取付穴53Aと下側ボルト取付穴
53Bが、さらに右側に位置する第4の吸気通路
23の第4の取付フランジ34には上側ボルト取
付穴54Aと下側ボルト取付穴54Bがそれぞれ
形成されている。
この各取付フランジ31,32,33,34に
形成された各ボルト取付孔の形状は、本考案を適
用してそれぞれ次のように設定されている。即
ち、シリンダヘツド3の長手方向の両端部に位置
する第1の取付フランジ31の上・下ボルト取付
孔51A,51Bと第4の取付フランジ34の
上・下ボルト取付孔54A,54Bは、ともに対
応する中心線l1,l4に沿う方向に延びる長穴とさ
れている。これに対して、シリンダヘツド3の長
手方向中央寄りに位置する第2の取付フランジ3
2と第3の取付フランジ33においては、ともに
その上側ボルト取付穴52A,53Aを丸穴と
し、下側ボルト取付穴52B,52Bをそれぞれ
対応する中心線l2,l3に沿う方向に延びる長穴と
している。
尚、第1図及び第2図において符号37,3
8,39は、上記排気マニホールド4の各排気通
路21,22,23,24相互間に設けられた補
強リブであり、該補強リブ37,38,39,4
0は、排気マニホールド4の長手方向における剛
性を向上させる如く作用するものであり、これに
より排気マニホールド4の長手方向における熱変
形(反り)が適度に拘束され、シリンダヘツド3
の長手方向端部側の排気通口11,14部分の取
付ボルト5,5の締結力低下が抑制され、この部
分のガス洩れが防止される。
上述の如く構成された排気マニホールド4は、
シリンダヘツド3の側面3aにそれぞれ取付ボル
ト5,5…によつて締着固定されるが、その場
合、第2の取付フランジ32の上側ボルト取付穴
52Aと第3の取付フランジ33の上側ボルト取
付穴53Aとにそれぞれ嵌挿される2本の取付ボ
ルト5,5がシリンダヘツド3と排気マニホール
ド4との衝合面方向における位置決めピンとして
機能し、該シリンダヘツド3と排気マニホールド
4の相対組付位置が常に正規位置に設定される。
ところで、このようにシリンダヘツド3の側面
3aに対して排気マニホールド4を取付ボルト
5,5…によつて締着固定した場合、エンジンの
燃焼熱を受けてシリンダヘツド3が熱膨張し、各
排気通口11,12,13,14部分には熱変形
が生じる。このため、排気マニホールド4による
シリンダヘツド3に対する拘束力が強過ぎると該
排気通口11,12,13,14部分に応力集中
が起こり、この部分にクラツクが発生することは
既述の通りである。特に、この傾向は、冷却水に
よる冷却作用の少ない排気通口11,14に、さ
らに排気マニホールドの長手方向端部側(排気通
口11,14部分)の締結力アツプを図つたもの
に多い。
ところが、この実施例のものにおいては、本考
案を適用して、シリンダヘツド3内において熱変
形が最も大きくなる第1の排気通口11と第4の
排気通口14に対応する排気マニホールド4の第
1の取付フランジ31と第4の取付フランジ34
部分においてはその上側ボルト取付穴51A,5
4Aと下側ボルト取付穴51B,54Bをともに
長穴とする一方、比較的熱変形の小さい第2の排
気通口12と第3の排気通口13に対応する排気
マニホールド4の第2の取付フランジ32と第3
の取付フランジ33部分らおいては、その下側ボ
ルト取付穴52B,53Bをともに長穴としてい
る。
このため、シリンダヘツド3の各排気通口1
1,12,13,14部分が熱膨張した場合、各
取付フランジ31,32,33,34の長穴部分
に取付けられた取付ボルト5,5…はそれぞれ対
応する中心線l1,l2,l3,l4の方向に逃げることが
できるので、該排気マニホールド4による各排気
通口11,12,13,14に対する拘束力が適
度に緩和されることとなり、これにより該各排気
通口11,12,13,14部分に大きな応力集
中が起きるのが未然に防止されることとなる。従
つて、この部分におけるガスシール性能を維持し
つつ、クラツク発生もなく、シリンダヘツド3の
耐久性、延いてはエンジンの信頼性が向上するこ
ととなる。
さらに、この実施例においては、シリンダヘツ
ド3の長手方向中央寄りに位置する第2の取付フ
ランジ32と第3の取付フランジ33の上側ボル
ト取付孔52A,53Aをともに丸穴としている
ため、上述のようにこの各上側ボルト取付孔32
A,33Aに取り付けられるボルトによつて上記
排気マニホールド4のシリンダヘツド3に対する
位置決めが正確に行なわれることに加えて、該第
2及び第3の取付フランジ32,33部分では、
これら相互間におけるシリンダヘツド3の長手方
向の相対変位が規制され比較的高い拘束力が確保
されることになる(尚、上記中心線l2,l3方向に
おいては、下側ボルト取付孔32B,33Bを長
穴とすることによつてその拘束力が適度に緩和さ
れるようになつている)。
この結果、シリンダヘツド3の長手方向の端部
に位置する第1及び第4の排気通口11,14部
分におけるシリンダヘツド長手方向における熱変
形量は、第1排気通口11と第2排気通口12と
の間、及び第3排気通口13と第4排気通口14
との間における熱変形量に近くなり、上述のよう
な第2取付フランジ32と第3取付フランジ33
における拘束作用が得られない場合に比して、熱
変形量が低減されることとなり、延いては上記第
1及び第4の排気通口11,14部分に発生する
熱膨張に起因する応力発生がさらに緩和され、ボ
ルト取付孔を長穴としたことによる応力集中の抑
制作用がさらに高められるものである。
尚、上記実施例においては、排気マニホールド
4の4個の取付フランジ31,32,33,34
の全てについてその2個のボルト取付孔のうち、
2個あるいは1個を長穴としたが、本考案は、こ
れに限定されるものではなく、少なくともシリン
ダヘツド3の長手方向端部に位置する第1の取付
フランジ31と第4の取付フランジ34の2つの
ボルト取付孔51A,51B、同54A,54B
のうち、少なくともその一方が長穴とされておれ
ばよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る排気マニホール
ド構造を備えた多気筒エンジンの要部平面図、第
2図は第1図の−矢視図、第3図は第1図の
−矢視図、第4図は従来の排気マニホールド
構造をもつ多気筒エンジンの要部側面図である。
1はエンジン本体、2はシリンダブロツク、3は
シリンダヘツド、4は排気マニホールド、5は取
付ボルト、11〜14は排気通口、21〜24は
吸気通路、31〜34は取付フランジ、37〜3
9は補強リブ、41はマニホールド取付孔、51
A〜53Bはボルト取付孔である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 燃焼室に連通する四角形状の排気通口が気筒配
    列方向に複数個開口せしめられたエンジン本体の
    側壁に、 該エンジン本体の各排気通口に重合連通可能で
    且つその口縁部の形状が四角形状とされた複数の
    排気通路を備えるとともに該各排気通路の口縁部
    にはそれぞれ独立して上記エンジン本体の側壁に
    衝合可能な取付フランジが形成された排気マニホ
    ールドの上記各取付フランジを、 上記エンジン本体側壁の各排気通口と上記排気
    マニホールドの各排気通路の口縁部とを相互に重
    合連通させた状態で衝合させるとともに、 該エンジン本体側壁の各排気通口の中心部を上
    記排気マニホールドの短軸方向に挟んで該各排気
    通口ごとにその両側にそれぞれ1個づつ設けたマ
    ニホールド取付穴と、該マニホールド取付穴と重
    合し得るようにして上記排気マニホールドの上記
    各取付フランジにそれぞれ2個づつ設けたボルト
    取付孔とを相互に重合させた状態で両者間に跨つ
    て取付けられる複数の取付ボルトにより上記排気
    マニホールドを上記エンジン本体側壁に締着固定
    するようにしたエンジンにおいて、 上記排気マニホールドの上記各取付フランジに
    それぞれ設けられる上記一対のボルト取付孔の形
    成位置を、上記排気通路の口縁部の対角状に位置
    する一対の角部の近傍に設定し、 さらに、上記排気マニホールドの上記各取付フ
    ランジのうち、少なくとも排気マニホールド長軸
    方向の端部の気筒に対応する取付フランジに設け
    られた一対のボルト取付孔を、少なくともその一
    方において、該一対のボルト取付孔の中心を結ぶ
    直線の方向に延びる長穴とする一方、 排気マニホールド長軸方向の中央部分の気筒に
    対応する排気通路の取付フランジに設けられる一
    対のボルト取付孔のうち少なくともその一方を丸
    穴とした、 ことを特徴とする多気筒エンジンの排気マニホー
    ルド構造。
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