JP2836416B2 - 内燃機関のシリンダブロックの構造 - Google Patents

内燃機関のシリンダブロックの構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関のシリンダブロ
ックの構造に関し、とくに多気筒内燃機関のシリンダヘ
ッドボルト締付けによるシリンダボア変形抑止構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、往復運動式の多気筒内燃機関に
おいては、シリンダブロックとシリンダヘッドとをシリ
ンダヘッドガスケットを介して、シリンダヘッドボルト
で締結したときに、シリンダブロックの変形が生じ、シ
リンダボアが歪む。
【0003】実公昭63−50439号公報は上記の変
形が、図9に2点鎖線で示すように、列状配置されたシ
リンダボア100のうち列方向中間部のシリンダボアで
は、変形が2次の変形(楕円状の変形)になると予想し
て、列方向中間部のシリンダボア間部分の巾方向両側に
あるシリンダヘッドボルト穴102の内側のアッパデッ
キ部分104(図9の斜線部分)を高剛性とするととも
に、シリンダブロック前、後端面近傍のアッパデッキ部
分106を低剛性とすることにより、各シリンダボアの
楕円形への変形を抑えるようにしたシリンダブロックの
構造を提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、シリンダヘッ
ドボルト締結によるシリンダブロックの変形の生じるメ
カニズムは、図6−図8に示す通りであると考えられる
ことから、従来技術には以下に述べる問題点が存在す
る。すなわち、シリンダヘッドボルト締付前は図6に示
すように、シリンダブロック2、シリンダヘッド4、シ
リンダヘッドガスケットシム板6には変形は生じていな
いが、シリンダヘッドボルト8による締付後は、図7に
示すように、シム板6によりシリンダヘッドボルト穴の
周片部が下方に強く押され、シリンダボア10の上部部
分のうち、平面視にてシリンダヘッドボルト穴とシリン
ダボア中心とを結ぶ線がアッパデッキと交わる部位近傍
のみが他の部分より半径方向外側に変形し、図8に示す
ような4次の変形(花びら形の変形)を生じる。
【0005】上記従来技術では、列方向両端部のシリン
ダボアの、シリンダブロック前、後端面に近い側のシリ
ンダヘッドボルト穴近傍のアッパデッキ部分は、低剛性
とされていたので、シリンダヘッドボルト締付け時に、
列方向両端部のシリンダボアの、ブロック前後端側のシ
リンダヘッドボルトの締付けによる変形、すなわちシリ
ンダボア壁のたおれ込みと、その近傍のシリンダブロッ
ク部分の変形を抑制することはできない。このような変
形は、シリンダブロック端部における気密保持上の問題
を生じる。
【0006】とくに、シリンダブロック前端側(#1気
筒側)には各種テンショナ類、チェーンケース等のエン
ジン付属部品の締め付け部があり、エンジン付属部品の
締付けによって#1気筒のシリンダボア歪がさらに拡大
される。そして、従来技術は、この点についても、何ら
対策を講じていない。
【0007】本発明の目的は、シリンダボアが列状に配
置されている内燃機関のシリンダブロックにおいて、列
方向両端のシリンダボアの、内燃機関前、後端側のシリ
ンダヘッドボルトの締結による変形を抑制することにあ
り、とくに変形上厳しい内燃機関前、端側のシリンダブ
ロックの変形を抑制することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、次の、本発
明に係る内燃機関のシリンダブロックの構造によって達
成される。すなわち、シリンダボア壁の上端部とエンジ
ン外壁の上端部とをアッパデッキで連結した内燃機関の
シリンダブロックの構造において、前記アッパデッキの
うちすべてのシリンダヘッドボルト穴とそれぞれのシリ
ンダヘッドボルト穴と近接したシリンダボアの外壁とを
連結する連結部近傍のデッキ部分を他のデッキ部分より
肉厚の大な厚肉部に構成し、かつ前記アッパデッキの厚
肉部のうち内燃機関前端面に最も近い厚肉部を内燃機関
後端面に最も近い厚肉部よりも高剛性に構成した内燃機
関のシリンダブロックの構造。
【0009】
【作用】上記の本発明の構造では、すべてのシリンダヘ
ッドボルト穴とそれに近接したシリンダボアの外壁とを
連結する連結部近傍のアッパデッキ部分の厚さを局部的
に厚くしてあるので、列方向両端部のシリンダボアを含
み全てのシリンダボアの、シリンダヘッドボルト締結時
の変形が低減される。また、内燃機関前端側のアッパデ
ッキ厚肉部がエンジン後端側のアッパデッキ厚肉部より
高剛性としてあるので、シリンダブロックの前端側端部
に各種エンジン付属部品が締結されても、それによるシ
リンダブロック前端部の変形の増大は抑制される。
【0010】
【実施例】本発明の望ましい実施を図1−図5を参照し
て説明する。図1および図2において、往復運動型の多
気筒内燃機関(図示例は、4気筒の場合を示す)のシリ
ンダブロック12には、複数のシリンダボア14が、ボ
ア軸芯を平行にして、列状に形成されている。列状に配
置されたシリンダは、内燃機関前端側から後端側に向っ
て、#1気筒14a、#2気筒14b、#3気筒14
c、#4気筒14dである。内燃機関前端面44には、
各種のエンジン付属部品(図示略)がそれぞれの締め付
けボルトによって締結される。
【0011】シリンダボア14の列状群のまわりにはウ
ォータジャケット16がめぐらされている。ウォータジ
ャケット16の内側がシリンダボア壁18であり、ウォ
ータジャケット16の外側がエンジン外壁20である。
シリンダボア壁18の上端部とエンジン外壁20の上端
部とは、アッパデッキ22によって連結され、シリンダ
ボア壁18とエンジン外壁20との部分的一体化によっ
て、剛性を上げている。アッパデッキ22には、ところ
どころに水穴24が設けられ、シリンダブロック内ウォ
ータジャケット16から、シリンダヘッド内ウォータジ
ャケットにエンジン冷却水を流すようになっている。
【0012】シリンダヘッド26はシリンダブロック1
2上に位置し、シリンダヘッドガスケット28を介し
て、シリンダヘッドボルト30によってシリンダブロッ
ク12に締結される。シリンダブロック12にはシリン
ダヘッドボルト30がねじ込まれるシリンダヘッドボル
ト穴32が形成されている。シリンダヘッドボルト穴3
2は、シリンダボア中心34を通るシリンダブロック長
手方向軸芯の両側でかつ隣接シリンダボア間の位置と、
シリンダボア中心34を通るシリンダブロック長手方向
軸芯の両側でかつ列方向両端のシリンダボアと内燃機関
前、後端面44、36との間の位置にある。
【0013】アッパデッキ22のうち、各シリンダヘッ
ドボルト穴32と該シリンダヘッドボルト穴32に近接
したシリンダボア14の外壁とを連結する連結部近傍の
デッキ部分、たとえばシリンダヘッドボルト穴32とボ
ア14の中心34とを結ぶ直線がアッパデッキ22と交
わる部位近傍のデッキ部分(図1で斜線を施した部分)
は、図3に示すように、他のデッキ部分40よりも肉厚
の大な厚肉部38とされている。隣接シリンダボア14
間の厚肉部38は、図1、図2に示すようにアッパデッ
キ22が延びる方向に連続して単一の厚肉部を形成して
いてもよい。
【0014】アッパデンキ22の厚肉部38のうち、内
燃機関前端面44に最も近い厚肉部38aは、内燃機関
後端面36に最も近い厚肉部38bよりも高剛性とされ
ている。
【0015】この高剛性化のはかり方は、図3に示す
ように、前端側厚肉部38aを後端側厚肉部38bより
厚肉とするか、または図4に示すように、アッパデッ
キ22が延びる方向における前端側厚肉部38aの長さ
Aをアッパデッキ22が延びる方向における後端側厚肉
部38bの長さBよりも大とするか、または図5に示
すように、前端側厚肉部38aにリブ42を設けるとと
もに、後端側厚肉部38bはリブを設けないかあるいは
設けたとしても前端側厚肉部のリブより高さの低いリブ
を設けるか、または上記の何れか2以上の組合せによ
るか、によることができる。
【0016】つぎに、作用を説明する。シリンダヘッド
ボルト30を締めつけていくと、図6、図7を用いて説
明した原理で、シリンダヘッドボルト穴32近傍でシリ
ンダボア壁18が局部的に半径方向外方に変形し4次の
変形が生じようとするが、丁度その部位のアッパデッキ
22に厚肉部38が形成されているため、シリンダボア
壁18がエンジン外壁20と一体化されて剛性が上が
り、変形しにくくなる。したがって、図7のような花び
ら形のシリンダボア変形が生じにくくなる。
【0017】また、内燃機関前端面44には各種エンジ
ン付属部品が締結されるで、内燃機関後端面36より大
きく変形しようとするが、前端側厚肉部38aの剛性を
後端側厚肉部38bより大きくしてあるので、シリンダ
ブロック前端側の変形が抑えられ、変形が全シリンダボ
アに対して平均化する。これによって、シリンダブロッ
ク全体にわたって気密保持が良好となる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、全てのシリンダヘッド
ボルト穴とそれぞれのシリンダヘッドボルト穴に近接し
たシリンダボアの外壁とを連結する連結部近傍のデッキ
部分を他のデッキ部分より肉厚の大な厚肉部に構成した
ので、内燃機関前、後端のシリンダヘッドボルト穴近傍
のボア変形も抑えることができる。
【0019】また、アッパデッキの厚肉部のうち、内燃
機関前端面に最も近い厚肉部を内燃機関後端面に最も近
い厚肉部よりも高剛性としたので、内燃機関前端側にエ
ンジン付属部品が多く締結されるにもかかわらず、内燃
機関前端側の変形が抑えられ、全気筒にわたって平均化
され、気密保持上好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る内燃機関のシリンダブ
ロックの構造の概略平面図である。
【図2】図1の2−2線に沿う断面図である。
【図3】図1の3−3線に沿う断面図で内燃機関前端側
の厚肉部の厚さを内燃機関後端側の厚肉部の厚さより大
とした場合の断面図である。
【図4】内燃機関前端側の厚肉部の長さAを内燃機関後
端側の厚肉部の長さBより大とした場合の断面図であ
る。
【図5】内燃機関前端側の厚肉部にリブを設け内燃機関
後端側の厚肉部にリブを設けない場合の断面図である。
【図6】一般のシリンダヘッドボルト締付け前のシリン
ダブロック、シリンダヘッドアッセンブリの断面図であ
る。
【図7】図6のアッセンブリのシリンダヘッドボルト締
付後の状態の断面図である。
【図8】図7の状態におけるシリンダボアの変形を誇張
して示した平面図である。
【図9】実公昭63−50439号公報等の従来技術の
シリンダブロック平面図である。
【符号の説明】
12 シリンダブロック 14 シリンダボア 16 ウォータジャケット 18 シリンダボア壁 20 エンジン外壁 22 アッパデッキ 24 水穴 26 シリンダヘッド 28 シリンダヘッドガスケット 30 シリンダヘッドボルト 32 シリンダヘッドボルト穴 34 シリンダボア中心 36 シリンダブロック後端面 38 厚肉部 40 厚肉部以外のデッキ部分 42 リブ 44 シリンダブロック前端面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダボア壁の上端部とエンジン外壁
    の上端部とをアッパデッキで連結した内燃機関のシリン
    ダブロックの構造において、前記アッパデッキのうちす
    べてのシリンダヘッドボルト穴とそれぞれのシリンダヘ
    ッドボルト穴と近接したシリンダボアの外壁とを連結す
    る連結部近傍のデッキ部分を他のデッキ部分より肉厚の
    大な厚肉部に構成し、かつ前記アッパデッキの厚肉部の
    うち内燃機関前端面に最も近い厚肉部を内燃機関後端面
    に最も近い厚肉部よりも高剛性に構成したことを特徴と
    する内燃機関のシリンダブロックの構造。
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JP3644299B2 (ja) * 1999-04-02 2005-04-27 日産自動車株式会社 水冷式内燃機関のシリンダブロック
CN1287081C (zh) 2001-02-15 2006-11-29 洋马株式会社 发动机的缸体
JP4306461B2 (ja) 2004-01-14 2009-08-05 トヨタ自動車株式会社 シリンダブロックの締結構造及びこれを備えるエンジン本体
US8408178B2 (en) * 2009-08-04 2013-04-02 International Engine Intellectual Property Company, Llc Engine crankcase firing deck having anti-distortion projections

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