JPH0139240Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、プラスチツク製フエンダの外端縁近
くの下部に、機体持上げ把手用のフレームを車体
から延出した小型作業車に関する。

従来、方向指示器はフエンダに直接取付けるの
が、一般的であり、普通フエンダは薄板材で製作
されているため、取付構造が弱く作業中に振動し
やすく、又、取付状態の悪化や、方向指示器が振
動により破損しやすく、又フエンダに取付孔等を
穿設するので、フエンダの強度が低下する問題が
あり、これを改善する為にフエンダの裏面に支持
部材を配設し、これに方向指示器を取付けること
によつて、取付強度及びフエンダの強度の向上が
図られ、振動も起りにくい方向指示器の取付構造
が得られるのだが、この構造の場合、支持部材を
別途取付けなければならず部品点数も増加し、コ
ストも高くなる問題があつた。

本考案は上記実情に鑑みて為されたものであつ
て、冒記した小型作業車の把手用フレームを有す
る構造を有効に生かしながら、方向指示器をフエ
ンダ上に強固に取付けることに目的を有する。

本考案の特徴は、前記フエンダ上に設置する方
向指示器の取付部を前記フレームに設けてある点
にありその作用効果は次の通りである。

つまり、前記フレームに方向指示器の取付部を
設けてあるため、方向指示器取付のみのための支
持部材を必要とする事がなく、又、前記フレーム
は機体を持上げられる程強固なため、方向指示器
の取付が強固にできた。

そして、これらの事はフエンダの強度を低下さ
せる事なく、部品数を増すことなく、又、コスト
を高めることなく実施可能となつた。

次に、本考案実施例を図面に基づいて説明す
る。

第１図に示すように、機体前部に左右一対の操
向用前車輪１、機体後部に左右一対の駆動後車輪
２、を有し、機体前部のエンジン３の後面にクラ
ツチハウジング４、ミツシヨンケース５が順次取
付けられ、ミツシヨンケース５の上部には油圧シ
リンダ６で駆動昇降される左右一対のリフトアー
ム７が配設され、又、前部ボンネツト８の後部に
連らなつて、ステツプ９、リアフエンダ１０及び
座席１１が一体的に形成されたF.R.P製ボデー１
２が配設され小型作業車の一例としての農用トラ
クタが構成されている。

第２図乃至第４図に示すように、前記リアフエ
ンダ１０後面には「Ｌ」字状に向けて開放された
凹入部１０ａが形成され、この凹入部１０ａの縦
壁面にはリフレクタ１３が後方に向けて取付けら
れている。又、前記ミツシヨンケース５の後面に
取付けられた左右一対の丸パイプフレーム１４，
１４の上端には前記座席１１の背もたれ部１１ａ
を支持する、機体横向きフレーム１５が固設さ
れ、このフレーム１５の両端部には機体持ち上げ
把手用のフレーム１６がボルト固定されている。
そして、把手用のフレーム１６には把手１７が、
前記凹入部１０ａの底壁直下に位置するよう溶接
固定されている。又、把手１７は、これを持ち上
げる事によつてリアフエンダ１０を傷める事な
く、機体の後部が持ち上がるものとなつている。

前記、把手用フレーム１６には、「コ」字状に
折り曲げ成形された板状体１８が溶接固定され、
更に、この板状体の後方の開口を塞ぐようプレー
ト１９が板状体１８及び、把手用フレーム１６に
亘つて溶接固定されている。又、前記板状体１８
はリアフエンダ１０の下面に接当し、かつ、両者
に亘つて方向指示器２０取付用のボルト孔１８
ａ，１８ａ、方向指示器２０の下部挿通孔１８ｂ
及びコード挿通孔１８ｃが穿設され、夫々にボル
ト、方向指示器２０、コードが挿通されて、方向
指示器が取付けられている。そして、前記板状体
１８を方向指示器２０の取付部Ａと称する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る小型作業車の実施例を示
し、第１図はトラクタの全体側面図、第２図は方
向指示器取付部の一部切欠き平面図、第３図は方
向指示器取付部の一部切欠き背面図、第４図は第
２図の−線断面図である。 １０……フエンダ、１６……フレーム、２０…
…方向指示器、Ａ……取付部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. プラスチツク製フエンダ１０の外端縁近くの下
   部に、機体持上げ把手用のフレーム１６を車体か
   ら延出した小型作業車であつて、前記フエンダ１
   ０上に設置する方向指示器２０の取付部Ａを前記
   フレーム１６に設けてある小型作業車。