JPS581088Y2 - 農用トラクタ等の車両に於けるガ−ドフレ−ムの取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、農用トラクタ等の車両に於げるガートフレ
ームの取付装置に関する。

周知のように農用トラクタ等の車体には、安全フレーム
とも称されるガードフレームが立設され該フレームを介
して車両転倒時の危険からオペレータを護ったり、その
他日除けを付設したりするものである。

ここにおいて同ガードフレームの前脚杆部は、ミッショ
ンケースに突設した専用のブラケットに対しフランジ結
合されるのが一般的である。

しかし乍ら農用トラクタ等の車両では、同ミッションケ
ースの中途下腹部から機体両脇へと左右一対の取付サポ
ートを突設し、同サポートを介してフロントローダなど
の各種前装作業機を取付けるものであり、従来は同サポ
ートとは全く別異に前記専用ブラケットを構成していた
ため装置として可成り高くつき、しかもガードフレーム
は自らにフランジを突設しこれを専用ブラケット側のフ
ランジに当てがって相互をボルト固定すべく構成されて
いたため実際は該位置合わせとか完全な締結を要する不
都合があり、又従来は専用ブラケットが比較的小さく、
従ってガードフレームは殆んど鋳造製のミッショック・
−スに直接固定された状態となるため例えば車両転倒時
のショックでミッションケースが破損し易いものであっ
た。

この考案は上記に鑑みて工夫されたもので、その目的と
する処は、フロントローダ等の前装作業機を取付けるた
めのサポートに受筒を付設しこれにガードフレームの脚
部を挿支するように構成することによってフレームを着
脱し易くシ、シかも安価に構成でき、又ミッションケー
スの損傷もなく好適に支承されるようにしたガードフレ
ームの取付装置を提供するにあり、従ってその特徴とす
る処は、フロントローダ等の前装作業機を取付けるため
に機体両脇に突設された取付サポートに、ガードフレー
ムの脚部が取付けられるものにおいて、前記取付サポー
トは、機体下腹部に左右方向に横設された連結部材の両
端部に上方立ち上り状に設けられ、該連結部材には機体
下面及び両側面に着脱自在に添設される連結板が固着さ
れ、該連結板を介して連結部材は機体に着脱自在に固定
されると共に、前記取付サポートの一側にフレーム挿支
筒が付設され、該挿立筒内にガードフレームの脚部が挿
支されることによって同フレームが固定されるようにし
た点にある。

以下、図示する具体例について説明する。

第１図から第３図は、農用トラクタについての一例であ
り、１はトラクタの機体で同機体１の前部には、前輪２
とエンジン３及びボンネット４を構成し、又エンジン３
後部には、エンジンのフライホイールハウジング５を介
してミッションケース６が構成されている。

同ケース６０両脇には、ステップ７を対称配備し、又同
ケース６の後側上部には、シート８つきの油圧装置９を
垂設し、この油圧装置９から突設したリフトアーム１０
が昇降するとリフトロッド１１を介してロアリンク１２
が同行し、後部作業機（図示省略）を昇降自在に同行さ
せる。

１３は、ミッションケース６の後部両脇に突設した後車
軸で、同軸１３の外端に取付いた後輪１４には逆り型フ
ェンダ１５が対面する。

１６は、ミッションケース６の前側下腹部を介して取付
いた兼用ブラケットで、同ブラケット１６は、第２図示
のようにミッションケース６の下腹部に対し水平横軸を
なすべく連結支筒１７を構成し、同支筒１７の中途２点
からは、左右に一対をなす第１連結板ｉｓ、ｉｓを上向
きに突設して該板１８．１８がフライホイールハウジン
グ５０両脇にボルト固定されるようにし、又連結支筒１
７の張出状外端部には、左右に一対をなす取付サポ−Ｎ
９．１９を上向きに突設して該サポート１９の各上端に
ローダ取付フランジ２０を突設しである。

２１は、連結支筒１Ｔから後向きに突設された第２連結
板で、同板２１がミッションケース６にボルト連結され
る。

同兼用ブラケット１６には、第１図に仮想表示するよう
に前端にパケット（図示省略）を備えたフロントローダ
２２が昇降自在に装備されるものである。

このようなトラクタに於いて、前記両取付すポ−）１９
．１９の各外側壁には、円筒状のフレーム挿支筒２３を
溶接一体化し、該筒上端がやや後寄りとなる傾斜状態に
設定されている。

この両押支筒２３．２３内には、４柱式ガードフレーム
Ｆに構成された前部縦フレーム２４．２４の各脚部が挿
支されナツトａ１ボルトｂにて取外し自在に連結固定さ
れている。

尚、後部縦フレーム２５の一対は、前部縦フレーム２４
と同様に円筒パイプで成るが、特に後部縦フレーム２５
の内側所望個所には第３図示の如く凹状の逃げ空間２５
ａが形成され、この空間２５ａ内に上昇限でのリフトロ
ッド１１の端部１１ａが入り込めるようにすることによ
って干渉なく昇降が行なえるようにしである。

この考案は以上の如くであり、従ってフロントローダ等
の前装作業機を取付げるための取付サポ−１の一側にフ
レーム挿支筒を付設し、核部に対してガードフレームの
脚部を挿通固定するように構成したので、ガードフレー
ムの組立・分解がより簡単に行なえ、しかも同取付サポ
ートは前装作業機用としても兼用されるので全体として
剛強でかつ安価な装置となり、又ガードフレームは、前
記例のように太きくしかも剛強な兼用ブラケットを介し
てミッションケース側に取付くので、同ケースの破損の
惧れは少なくなる。

すなわち、兼用ブラケットは連結部材として示す強固な
連結支筒により、左右両端の取付サポートを連結し、し
かもこの連結支筒は、機体の下面及び両側面にボルトで
固定されているから、トラクタが転倒してガードフレー
ムに衝撃力が作用しても、該衝撃力は、機体の下面及び
両側面の３方に分散され、機体の一部に集中的な衝撃力
が作用せず、その結果、機体の破損のおそれが減少する
。

尚、第４図は、付加的な具体例を示しフェンダ１５の内
側に沿って縦筒２６を添接固着させ、同筒２６内に前記
ガードフレームＦの下半部を挿支させるものに於いては
、該縦筒２６の上端挿通口２６ａから自由に雨水とかそ
の他のものが入り込み、これによって同筒２６内が錆つ
いてガードフレームＦを挿入し難くなったり、或いは挿
通口２６ａのエッヂによってオペレータが手傷を負った
りする問題があり、これに対処すべく同側では、縦筒２
６の挿通口２６ａをゴムとか樹脂製のキャップ２７で蓋
設し、これによって前記各問題を解決するようにしたも
のである。

第５図は、フェンダ１５自体に挿通口２６ａを付加し、
且つフェンダ１５の外側面に縦筒２６を取付けたものに
対して■型断面のキャップ２７を蓋設した変形例であり
、第６図示のようにキャツプ２７の挿し込み部を先細テ
ーパー状となすことも自由にできる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一例を示すガードフレームつき農用
トラクタの側面外観図、第２図は兼用ブラケットを取出
す斜視外観図、第３図は第１図■−■線に沿う要部拡刃
新面図、第４図は付加的具体例を示す分解斜視図、第５
図は第４図の変形案を示すフェンダ部の縦断面図、第６
図はキャップの他の変形案を示す断面図である。 ６・・・・・・ミッションケース、１６・・・・・・兼
用ブラケット、１７・・・・・・連結部材（連結支筒）
、１８・・・・・・第１連結板、１９・・・・・・取付
サポート、２１・・・・・・第２連結板、２２・・・・
・・フロントローダ、２３・・・・・・フレーム挿支筒
、２４・・・・・・ガードフレーム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フロントローダ等の前装作業機を取付けるために機体両
   脇に突設された取付サポートに、ガードフレームの脚部
   が取付けられるものにおいて、前記取付サポートは、機
   体下腹部に左右方向に横設された連結部材の両端部に上
   方立ち上り状に設けられ、該連結部材には機体下面及び
   両側面に着脱自在に添設される連結板が固着され、該連
   結板を介して連結部材は機体に着脱自在に固定されると
   共に、前記取付サポートの一側にフレーム挿支筒が付設
   され、該挿立筒内にガードフレームの脚部が挿支される
   ことによって同フレームが固定されるようにしたことを
   特徴とする農用トラクタ等の車両に於けるガードフレー
   ムの取付装置。