JPH0138443Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は室内からの排気と室外からの吸気と
の間で熱換を行なうようにした換気装置の熱交換
器取付装置の改良に関するものである。

〔従来の技術〕 第８図、第９図は例えば実開昭54−141160号公
報に示された従来の熱交換器取付装置を示す断面
図であり、第８図において、１は排気路と吸気路
（いずれも図示省略）とを交互に積層してなる熱
交換器、２は室内の空気を吸引し熱交換器１の排
気路に供給する排気フアン、３は室外の空気を吸
引し、熱交換器１の吸気路に供給する吸気フア
ン、４は熱交換器１、排気フアン２、吸気フアン
３を内部に収納しプラスチツク製の蓋体５と本体
外箱６とからなる筐体。７は熱交換器１の取付面
で本体外箱６の内面に前後に対向して形成されて
いる。また蓋体５は一端をヒンジ８で他端をネジ
９により係止される。第９図は蓋体５の一端をヒ
ンジ８で他端をコイルバネ１０と押え金具１１に
より構成される押え具１２により係止するもので
ある。

次に動作について説明する。熱交換器１は本体
外箱６の内面に形成される取付面７へ設置し蓋体
５により押え込むことによつて係止する構成とな
つている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

従来の熱交換器取付装置は以上のように構成さ
れているので熱交換器を係止するには蓋体で押え
込む必要がある。また本体外箱の熱交換器係止部
の寸法と熱交換器の寸法はシビアに管理しないと
蓋体が浮き上がるか、蓋体と熱交換器のシールが
不充分となり確実な熱交換が出来ず、また熱ロス
が発生する等の問題点があつた。

この考案は上記のような問題点を解消するため
になされたもので簡単に熱交換器を係止できると
ともに吸排気の空気もシールできる換気装置を得
ることを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

この考案に係る換気装置の熱交換器取付装置は
後部外箱に係止部を設けかつ熱交換器枠部に前記
係止部の係合片を成形することにより熱交換器を
容易に係止したものである。

〔作用〕

この考案における熱交換器取付装置は後部外箱
の熱交換器収納部へ熱交換器を挿入することによ
り係合部がかみ合い固定されかつ前部外箱により
風路が形成され排吸気の空気の熱交換が確実に行
なわれる。

〔考案の実施例〕

以下、この考案の一実施例を図について説明す
る。第１図〜第７図において３７は換気装置本体
で１は排気路と吸気路（いずれも図示省略）とを
交互に積層してなる熱交換器で係止用の枠１３に
より外囲を形成されている。前記熱交換器枠１３
は一端のフランジ止面１４に半円形の凸部１５を
形成する。２は室内の空気を吸引し熱交換器１の
排気路に供給する排気フアン、３は室外の空気を
吸引し、熱交換器１の吸気路に供給する吸気フア
ン、１６は排気フアン２と吸気フアン３を駆動す
る電動機。１７は熱交換器１、排気フアン２、吸
気フアン３、フアン用電動機１６等を収納し、プ
ラスチツク製の前部外箱１８と後部外箱１９から
なる外箱、上記前部外箱１８には、室内の空気を
排気する排気口２０と室外の空気を吸気する吸気
口２１とを備え、後部外箱１９には内部に吸気用
ケーシング２２とフアン用電動機取付ボス２３、
熱交換器収納部２４と該収納部２４内部に室外側
排気口２５を形成し、背壁２６内面に前記熱交換
器枠１３の凸部１５と対向する位置へ凸状の壁２
７とその下面に凸部２８を形成している。２９は
吸気用ケーシング２２の裏蓋で吸気穴３０を有す
る。３３は排気ケーシングで前面に表蓋３１を係
止している。３２はシール用パツキンである。

以上のように構成された換気装置の熱交換器取
付装置において、後部外箱１９内の熱交換器収納
部２４へ熱交換器１を挿入すると後部外箱１９の
凸状の壁２７、下面の凸部２８へ熱交換器枠１３
の半円形の凸部１５が係合しかつ熱交換器枠１３
のフランジ部１４の端部がシール用パツキン３２
を押圧し空気のシールがされる。

なお上記実施例では後部外箱１９の凸状の壁２
７下面へ凸部２８と熱交換器枠１３のフランジ部
１４へ半円形の凸部１５を設けたものを示した
が、第７図に示す如く凸状の壁２７に一対の並行
なＵ字状の切り欠き部３４により形成され、先端
に下向きのカギ状を呈する略Ｌ字状の舌部３５
と、熱交換器枠１３のフランジ部１４へＴ字状の
立上りリブ３６を設けてもよい。

〔考案の効果〕

以上のようにこの考案によれば熱交換器の取付
装置を熱交換器枠と後部外箱へ一体成形して熱交
換器取付装置を構成したので、装置が安価にで
き、また、精度の高いものが得られる効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の正面外観図、第２図は第１
図の−線断面図、第３図は第１図の前部外箱
を除いて示す分解斜視図、第４図、第６図は第２
図の拡大詳細図。第５図、第７図は第４図、第６
図の要部斜視図である。第８図、第９図は従来の
熱交換器取付装置の横断面図である。 なお図中、同一符号は同一、又は相当部分を示
す。１は熱交換器、１９は後部外箱、１３は熱交
換器枠、１４はフランジ部、１５は半円状の凸
部、３６はＴ字状リブ、２７は凸状の壁、２８は
凸部、３４は略Ｕ字状の切り欠き部、３５は舌
部、３７は換気装置本体である。なお、図中同一
部分または相当部分は同一符号により示す。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 外箱１７内に排気路と吸気路とを交互に積層
   してなる熱交換器１と、室内の空気を吸引し、
   上記熱交換器１の排気路に排気を供給する排気
   フアン２と、室外の空気を吸引し上記熱交換器
   １の吸気路に吸気を供給する吸気フアン３とを
   両軸に連結して駆動するフアン用電動機１６
   と、このフアン用電動機１６を収納して構成さ
   れる換気装置において、背壁２６内面に凸状の
   壁２７を設けて該壁２７の下面に凸部２８を形
   成し、上記凸部２８と対向して熱交換器枠１３
   の端部フランジ１４上面に半円形の凸部１５を
   形成し、上記凸状の壁２７側凸部２８と上記熱
   交換器枠１３側凸部１５とを係合し、上記熱交
   換器１を保持したことを特徴とする換気装置。 (2) 背壁２６内面の凸状の壁２７に一対の並行な
   切欠き部３４を設け、先端がカギ状を呈する略
   Ｌ字状の舌部３５を形成したことを特徴とする
   実用新案登録請求の範囲第１項記載の換気装
   置。