JPH0137497B2 - - Google Patents

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JPH0137497B2
JPH0137497B2 JP60095165A JP9516585A JPH0137497B2 JP H0137497 B2 JPH0137497 B2 JP H0137497B2 JP 60095165 A JP60095165 A JP 60095165A JP 9516585 A JP9516585 A JP 9516585A JP H0137497 B2 JPH0137497 B2 JP H0137497B2
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JP
Japan
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needle
butt
needle body
cam
slider
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Application number
JP60095165A
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JPS61252350A (ja
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Masahiro Shima
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Shima Seiki Mfg Ltd
Original Assignee
Shima Seiki Mfg Ltd
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Publication date
Application filed by Shima Seiki Mfg Ltd filed Critical Shima Seiki Mfg Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、鈎部を有するニードル本体に鈎口
を開閉するためのスライダーが組合わされた複合
針を使用した編機に関するものである。
〔従来技術〕
ニードル本体に摺動自在に組合わされたスライ
ダーが、ニードル本体と相対的な運動関係におい
て一定の制限されたストロークを前後に移動し
て、ニードル本体から出没するスライダーの舌部
でもつてニードル本体の鈎口を開閉する形式の複
合針は、よく知られている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、公知の複合針と、それを使つた
編機の中には、未だ、シンプル且つコンパクトな
ニツテイングロツクでもつて、同一コース内にお
いて夫々選択した任意の編針を、任意にニツト、
タツク又はウエルトさせることができるようにな
つているものは存在しない。
そこでこの発明は、同一コース内において、任
意の編針を、シンプル且つコンパクトなニツテイ
ングロツクでもつて、確実に、且つ安定して、ニ
ツト、タツク又はウエルトせしめうる、複合針を
使用した編機を提供しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕 以下、この発明を図面に基づいて説明すると、
この発明は、ニードル本体3に摺動自在に組み合
わされたスライダー5が、ニードル本体3と相対
的な運動関係において一定の制限されたストロー
クαを前後に移動し、スライダーの舌部4がニー
ドル本体3から出没してニードル本体3の鉤口1
7を開閉する形式の編機用複合針1を使用した編
機において、 スライダー5とニードル本体3の双方に夫々
バツト14,11を設けてあり、スライダーの
バツト11がニードル本体のバツト14の前方
に位置していること、 ニードル本体3に、ニードル本体のバツト1
4の後方位でニードル本体の上面3aを押すと
ニードル本体のバツト14とスライダーのバツ
ト11の双方を針溝20内に沈降せしめうる可
撓性を付与してあること、 針溝20に、針溝20内に収容された複合針
1の上面3aをニードル本体のバツト14の後
方位で押したとき複合針1の湾曲を許容して前
記両バツト14,11を針溝20内に沈降せし
めうる深さを与えてあること、 ニードル本体のバツト14の後上方位の針溝
20内に、ニードル本体のバツト14の後方位
でその前側の下面22aがニードル本体の上面
3aに押圧作用するセレクトジヤツク22を、
その前側を揺動自在になして配置し、このセレ
クトジヤツク22の前部の上面にバツト26を
突設してあること、 上記セレクトジヤツク22は、針溝内を進退
自在で、針溝20内の前後方向における前進位
置と中間位置と後退位置の3位置におい
て、その後端部近傍を針床20にクリツクスト
ツプ23されるようになつており、該クリツク
ストツパー23を支点として揺動自在であるこ
と、 セレクトジヤツク22の後方上方位の針溝2
0内とキヤリツジ上に配して、任意のセレクト
ジヤツク22を前記3位置のうちの任意の一つ
の位置へと選択的に移動させるための選針装置
を設けてあること、 キヤリツジ上のニツテイングロツクが、複合
針のニードル本体のバツト14に作用してニー
ドル本体3をタツク位置TLまで押し上げる上
げカム面32aと更にそれをニツト作用位置
KLまで押し上げるカム面32bとをもつたレ
イジングカム32と、ニードル本体のバツト1
4に作用して複合針1を押し下げるステツチカ
ム34を備えていること、 キヤリツジ上に、前進位置のセレクトジヤ
ツクのバツト26に対する作用軌道、中間位置
のセレクトジヤツクのバツト26に対する作
用軌道及び後退位置のセレクトジヤツクのバ
ツト26に対する作用軌道に配して、前記レイ
ジングカムの各上げカム面32a,32bの始
端部をキヤリツジの走行方向においてカバーし
ている位置に、ニードル本体のバツト14をレ
イジングカム32に対する不作用位置まで針溝
20内へと押し込むための押圧カム40,41
を配設してあること、 前記ニツテイングロツクが、前記レイジング
カム32の上げカム面32bの上方位の両側に
配設された一対のスライダー案内カム35を備
えており、各スライダー案内カム35が、
夫々、レイジングカム32の作用によつてニツ
ト作用位置に押し上げられたスライダーのバツ
ト11に作用してスライダー5を所定の上げ位
置に保つためのカム上面35aと、レイジング
カム32の作用によつてタツク作用位置TLに
押し上げられた複合針1のスライダーのバツト
11に作用して複合針1を押し下げるカム下面
35bとを備えていること、 にある。
〔作 用〕
この発明の複合針を用いた編機は、上記のよう
に構成されていて、選針装置でもつて、任意のセ
レクトジヤツク22を、前進位置又は中間位置
又は後退位置の何れの位置にでも選択的に位
置せしめることができるようになつており、この
3位置に位置されたセレクトジヤツク22のバツ
ト26に対しては、各位置,,毎に、それ
に作用してニードル本体3のバツト14とスライ
ダー5のバツト11の双方をニツテイングロツク
が作用し得ない針溝20内へと選択的に沈降せし
めるための押圧カム40,41が、キヤリツジ上
に対設されており、押圧カム40は、何れもニー
ドル本体3をタツク作用位置まで上げるレイジン
グカム32の上げカム面32aの始端部をキヤリ
ツジの進行方向においてカバーしており、押圧カ
ム41は、ニードル本体3を更にニツト作用位置
まで上げるレイジングカム32の上げカム面32
bの始端部をキヤリツジの進行方向においてカバ
ーしているので、3位置,,に選択された
任意の位置のセレクトジヤツク22のバツト26
に、押圧カム40を押圧作用させると、それと同
一針溝20内の複合針1をウエルトさせることが
でき、押圧カム40をバツト26に押圧作用させ
なかつたセレクトジヤツク22と同一針溝20内
の複合針1のみを、上げカム面32aの作用によ
つて一旦タツク作用位置まで押し上げ、この位置
まで押し上げられた複合針1中、任意の同一針溝
20内のセレクトジヤツク22のバツト26に、
前記押圧カム41を作用させておくと、このカム
41は、上げカム面32bをキヤリツジの進行方
向においてカバーしているので、押圧カム41を
作用されたセレクトジヤツク22と同一針溝20
内の複合針1のみをタツクさせ、この位置まで押
し上げられた複合針1中、同一針溝20内のセレ
クトジヤツク22のバツト26に前記押圧カム4
1を作用されなかつたもののみが、カム面32b
によつてニツト作用位置に上げられる。
また、この発明の編機のキヤリツジには、カム
板31上のレイジングカム32の作用によつてニ
ツト作用位置へと上げられたスライダー5のバツ
ト11に作用して、それを所定の上げ位置に保つ
カム上面35aと、レイジングカム32の作用に
よつてタツク位置に押し上げられたスライダー5
バツト11に作用して、それを押し下げるカム下
面35bとをもつた、一対のスライダー案内カム
35を、上記レイジングカム32の上げカム面3
2bの上方位を避けた位置に配設してあるので、
ニツト位置まで上げられた複合針1の鈎口17
は、ニードル本体3がそのバツト14に作用する
案内カム33及び又はステツチカム34によつて
押し下げられても、ニードル本体3がスライダー
5に対して相対的に摺動しうる限り、スライダー
5がニードル本体3の降下動作に連動しないか
ら、確実に、且つニードル本体3の降下が初まる
と早く閉じられるようになつており、これに反し
て、レイジングカム32の作用でタツク位置まで
しか上げられなかつた複合針1の鈎口17は、ニ
ードル本体3がそのバツト14に作用する案内カ
ム33及び又はステツチカム34の作用によつて
押し下げられ始めても、前記カム下面35bを案
内カム33の下げカム面の33aの終端部にほぼ
平行させておくと、ニードル本体3の降下動作の
初期においては、スライダー5をニードル本体3
と共に降下せしめることで、ニツトの場合よりも
若干遅れて閉じさせることができるようになつて
いる。
〔実施例〕
実施例を第1〜8図について説明すると、この
発明にしたがつた複合針1は、第4,6図に示し
てあるような、その先端にフツク2を有するニー
ドル本体3と、第3,5図に示してあるような、
その先端に舌部4を有するスライダー5とでもつ
て構成されている。ニードル本体3の上面には、
ニードル本体3の長手方向に沿つた溝6を形成し
てあつて、この溝6の前端はフツク2の対向位置
で前向きに開いている。またこの溝6は、ニード
ル本体3の前部でニードル本体3の上面に形成し
た後向きの段部7を越えてその後方まで延びてお
り、該段部7では、後向きに開いている。上記の
ように構成されたニードル本体3の溝6に、スラ
イダー5が嵌合されているのであるが、この実施
例のスライダー5は、ニードル本体3の上記溝6
内に摺動自在に嵌合するシヤンク部8と、このシ
ヤンク部8にその先端部を関節結合9されたジヤ
ツク部10とでもつて構成されていて、ジヤツク
部10にバツト11を突設してある。そして、上
記関節結合9部位では、シヤンク部8の上面に形
成した凹所12に、ジヤツク部10の先端に形成
してある凸部13を嵌め合わせることで、シヤン
ク部8とジヤツク部10を関節結合9してあるの
であるが、一方のシヤンク部8は、その厚さを、
ニードル本体3に形成してある前記溝6内を前後
に摺動しうる厚さに形成してあるのに対して、他
方のジヤツク部10の厚さは、これを、ニードル
本体3の厚さと同一の厚さに形成してあつて、こ
のスライダー5は、シヤンク部8をニードル本体
3の溝6に嵌合した第4図仮想線の状態では、ス
ライダー5をニードル本体3に対して相対的に前
進させると、ジヤツク部10の先端がニードル本
体3の上面の後向きの段部7に衝突した位置で、
スライダー5が、ニードル本体3上での相対的な
前進を阻止されるようになつている。
また、この複合針1を構成しているニードル本
体3の上面には、バツト14を突設すると共に、
該バツト14の前方位に配して前向きの凹所15
を形成してあつて、該凹所15に、スライダー5
のジヤツク部10が、それのバツト11の後方へ
と延びている部分10aを位置されている。そし
て、このスライダー5は、それをニードル本体3
に対して相対的に後退させると、バツト11の後
面が前記凹所15のあごの部分16に衝突した位
置で、ニードル本体3に対する相対的な後退を阻
止されるようになつている。すなわちこのスライ
ダー5は、ジヤツク部10の先端が前記段部7に
衝突した前進位置と、ジヤツク部10のバツト1
1の後面が前記あごの部分16に衝突した後退位
置との間の、制限された一定のストロークαの範
囲においてのみ、ニードル本体3に対して相対的
に進退できるようになつていて、上記ストローク
α以上、ニードル本体3又はスライダー5の何れ
か一方を針溝20内で進退させると、他方がそれ
に連動せしめられるようになつており、ニードル
本体3上でスライダー5を最後退位置まで後退さ
せると、スライダー5の舌部4がニードル本体3
の溝6内に引き込まれてニードル本体3の鈎口1
7を開き、ニードル本体3上でスライダー5を最
前進位まで前進させると、舌部4がフツク2の先
端に衝突して鈎口17を閉じるように構成されて
いる。
上記のように構成されたこの複合針1には、ニ
ードル本体3のバツト14の前方位にスライダー
5のバツト11が位置せしめられているのである
が、この複合針1のニードル本体3には、スライ
ダー5を組合わせた状態においても、ニードル本
体のバツト14の後方位で、ニードル本体3の上
面3aを針溝20の深さ方向に押すと、常態では
両バツト11,14を共に針溝20外への突出位
置に保つている複合針1を弾性変形せしめて、両
バツト11,14を、共に針溝20内へと沈降せ
しめうる可撓性を付与してあつて、この複合針1
は、ニードル本体3の上面3aに、それを針溝2
0内へと押し下げる外力が作用していない第1図
の状態においては、ニードル本体3の前端部近傍
の下面とニードル本体3の後端部が、針溝20底
に接し、バツト14の後方位のニードル本体3の
上面3aが、針溝20を横断方向に横切つている
ピアノ線からなるストツパー21に接すること
で、バツト11,14を所定の最突出位置に保つ
ているが、上記ストツパー21の後方位置でニー
ドル本体3の上面3aを針溝20の深さ方向に押
すと、第2図に示してあるように、ニードル本体
3の長さ方向の中間部が上向きに湾曲せしめられ
て、両バツト11,14が針溝20内へと沈降せ
しめられるようになつている。そのため、針溝2
0には、第2図に示してあるように、上記位置で
複合針1の上面を押圧したとき複合針1の湾曲を
許容して上記両バツト11,14を所望量針溝2
0内へと沈降せしめうる深さを与えてある。
次に、上記のような複合針1が針溝20に収容
されている横編機において、この複合針1を制御
するための制御装置について説明すると、第1,
2図に示してあるように、針溝20内のニードル
本体3の後上方位には、前記ストツパー21の後
方に位置せしめて、その前端部近傍の下面22a
がニードル本体3の上面3aに押圧作用するセレ
クトジヤツク22を進退自在に配設してある。こ
のセレクトジヤツク22は、その後端部近傍の上
面に形成してある3個の小凹部22b,22c,
22dのうちの何れか一つを、針溝20を横断し
て針床19に貫通したピアノ線からなるクリツク
ストツパー23に軽く係合させることで、針溝2
0内における3位置の一つを選択してクリツクス
トツプされ、且つ、クリツクストツパー23を支
点としてその前側を揺動自在になされている。2
4はそのためセレクトジヤツク22を上向きに付
勢しているばね、25はばね24によるセレクト
ジヤツク22の前部の浮上りを阻止しているスト
ツパーで、このストツパー25は、針溝20を横
断して針床19を貫通しているピアノ線でもつて
構成されている。
セレクトジヤツク22の前部の上面には、バツ
ト26を突設してある。このバツト26の針溝2
0内における位置は、セレクトジヤツク22が前
記3個の凹部22b,22c及び22dの何れを
選択してクリツクストツパー23に係合されるか
によつて、前進位置、中間位置及び後退位置
の何れかの位置に位置されるようになつている。
セレクトジヤツク22のバツト26の背後の針
溝20内には、その前端部27aがバツト26の
後面に衝突するとセレクトジヤツク22に対して
押し上げ作用するセレクター27を、進退自在
に、且つストツパー25を支点としてその後側を
揺動自在になして配置してある。このセレクター
27は、キヤリツジ上の図示してない電気的な選
針装置によつて選択したセレクター27のみを、
キヤリツジ上のセレクタレイジングカム28の作
用領域にもたらした上、それをセレクタレイジン
グカム28の作用によつて前進させると、選択さ
れたセレクター27と同一針溝20内のセレクト
ジヤツク22を押して、後退位置から前進位置
まで前進させるもので、このような選針装置は
すでに公知のものであるから、その詳細について
は説明を省略する。なお、上記セレクター27の
作用によつて前進位置に押し上げられたセレク
トジヤツク22のバツト26は、第7―1図に示
してあるキヤリツジ上のハーフクリヤカム29に
よつて中間位置に押し上げられ、クリヤカム3
0によつて後退位置まで選択的に押し下げられ
るようになつている。
次に、上記のように構成された複合針1及びセ
レクトジヤツク22に作用するキヤリツジ上のカ
ム装置について説明すると、第7,8図はキヤリ
ツジ上のカム板31の一部を切り取つて示したも
ので、この図では、解り易くするため、バツトの
上面に作用する斜面には、傾斜方向に沿つた線を
付してある。同図において、カム板31上の中央
部には、ニードル本体3のバツト14に作用する
レイジングカム32が固定されている。このレイ
ジングカム32は、ウエルト軌道WLにあるニー
ドル本体3のバツト14に作用してそれをタツク
作用位置TLまで押し上げる上げカム面32aと、
上げカム面32aによつてタツク作用位置TLま
で押し上げられたニードル本体3のバツト14に
作用してそれを更にニツト作用位置KLまで押し
上げる上げカム面32bとを備えている。レイジ
ングカム32の直上位には、ニツト作用位置に押
し上げられたニードル本体3のバツト14及びタ
ツク作用位置に押し上げられたニードル本体3の
バツト14に作用して、それを次のステツチカム
34の作用位置まで押し下げる下げカム面33a
を備えた案内カム33を、カム板31に固定して
配設してある。レイジングカム32の両側には、
レイジングカム32の上げカム面32aとの間に
バツト14の通路を形成するステツチカム34
を、斜上下方向に摺動自在になして配設してあ
る。上記案内カム33の上方位には、レイジング
カム32の作用によつてニツト作用位置KLに押
し上げられた複合針1のスライダー5のバツト1
1の後面に作用して、スライダー5を針溝20内
の所定の上げ位置に保つカム上面35aと、タツ
ク位置に押し上げられた複合針1のスライダー5
のバツト11の前面に作用して、スライダー5を
若干押し下げる下げカム面35bとをもつた、ス
ライダー案内カム35を、カム地板31上の適所
に配して、つまり前記レイジングカム32の上げ
カム面32bの上方位を避けた位置に配して、固
定してある。なお、上記下げカム面35bは、前
記案内カム33の下げカム面33aの両側の終端
部と平行である。また、同図において、36,3
7はいづれもカム板31に固定された案内カムで
ある。
この実施例のこのカム板31には、前記せる如
く、3位置,,に選択されるセレクトジヤ
ツク22のバツト26の上面に対して選択的に押
圧作用する、次のような出没性の押圧カム401
402,403,411,412を配設してある。す
なわち、押圧カム401,411は、前進位置の
セレクトジヤツク22のバツト26に対する作用
軌道に配され、押圧カム402,412は、中間位
置のセレクトジヤツク22のバツト26に対す
る作用軌道に配され、押圧カム403は、後退位
置のセレクトジヤツク22のバツト26に対す
る作用軌道に配されているのであるが、押圧カム
401,402,403は、前記レイジングカム3
2の上げカム面32aの少くとも始端部をキヤリ
ツジの走行方向においてカバーした位置に設けら
れ、押圧カム411,412は、前記レイジングカ
ム32の上げカム面32bの少くとも始端部をキ
ヤリツジの走行方向においてカバーした位置に設
けられていて、これらのカムは次のように作用す
る。
すなわち、押圧カム401,402,403をセ
レクトジヤツク22のバツト26に対する作用位
置に突出させておくと、押圧カムが作用したセレ
クトジヤツク22と同一針溝22内にある複合針
1は、バツト14がレイジングカム32の上げ作
用を受けないからウエルトKLされる。反対に、
押圧カム401,402,403をセレクトジヤツ
ク22のバツト26に対する不作用位置に没入さ
せておくと、押圧カムが作用しないセレクトジヤ
ツク22と同一の針溝22内にある複合針1は、
ニードル本体3のバツト14に作用するレイジン
グカム32の上げカム面32aによつて一旦タツ
ク作用位置TLまで上げられる。この位置まで上
げられた複合針1は、引続いてレイジングカム3
2の上げカム面32bの作用領域に入るので、そ
の前に、押圧カム411,422をセレクトジヤツ
ク22のバツト26に対する作用位置に突出させ
ておくと、該押圧カムが作用したセレクトジヤツ
ク22と同一針溝20内の複合針1が、タツク軌
道TLを通り、この押圧カム411,422を不作
用位置に没入させておくと、該押圧カムの作用を
設けないセレクトジヤツク22と同一針溝20内
の複合針1が、ニードル本体3のバツト14に作
用するレイジングカム32の上げカム面32bに
よつて、ニツト作用位置KLまで押し上げられる。
上記のようにしてタツク作用位置TKまで押し
上げられた複合針1のスライダー5は、スライダ
ー5のニードル本体3に対する相対的な進退スト
ロークαを一定値に規制されており、スライダー
5には、針溝20壁に対する摺動抵抗が作用する
ので、ニードル本体3の鈎口17を開いた状態に
なつている。この開状態は、複合針1が相対的に
給糸口による給糸装置Fに達し、ニードル本体3
がそのバツト14に作用する案内カム33の作用
によつて下り始めても、スライダー案内カム35
の下げカム面35bがスライダー5のバツト11
に作用している間は、そのまゝ開状態に保たれ
て、ニツトする場合に比較するとより長く開状態
に保たれることで、旧編目を新編目と共に鈎口1
7内へと確実に受け入れることができるようにな
つている。
同様に、上記のようにしてニツト作用位置KL
まで上げられた複合針のスライダー5も、ニード
ル本体3の鈎口17を開いた状態に保たれている
が、この場合の開状態は、スライダー5が、スラ
イダー案内カム35のカム上面35aでもつてそ
のまゝ上げ位置に保たれているので、複合針1が
相対的に給糸口による給糸位置Fに達し、ニード
ル本体3がそのバツト14に作用する案内カム3
3の作用によつて下り始めた時点から閉じ始め
て、タツクする場合に比較するとより早く閉じ、
旧編目を円滑確実にノツクオーバーする。
なお、上記実施例においては、レイジングカム
32が、上げカム面32bを構成している部分の
カム板31からの突出高さと上げカム面32aを
構成している部分のカム板31からの突出高さを
同一の高さにしてある例を示したが、他の実施例
においては、レイジングカムのタツク作用位置
TLより上の部分、すなわち上げカム面32bの
部分のカム板31からの突出高さを、上げカム面
32aの部分のカム板31からの突出高さの半分
の高さとし(図示せず)、押圧カム41の一つを、
それが、ニードル本体のバツト14を半分だけ針
溝20内へと押し込むもの、となしておいてもよ
い。
また、上記実施例は、横編機に本発明を実施し
た場合について本発明を説明したものであるが、
本発明は、これを丸編機にも実施できることは、
容易に理解されよう。
〔発明の効果〕
本発明は、上記のように構成されて上記のよう
に作用するものであるから、複合針を用いた編機
において、同一のコースにおいて任意に選択した
編針をニツトさせ、他の任意に選択した編針をタ
ツクさせ、更に他の任意に選択した編針をウエル
トさせることができる。
また、この発明の編機には、キヤリツジのカム
板上に、ニツト軌道に上げられた複合針のスライ
ダーのバツトの上面と下面に作用する、前記のよ
うなスライダー案内カムを配設してあつて、それ
が、降下し始めたニードル本体に対して、前記せ
る如くスライダーを独自にコントロールするか
ら、複合針のニツテイング作用及びタツキング作
用を、確実に安定して行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る編機の一実施例を示し
た針床の縦断側面図、第2図は複合針を湾曲させ
た状態を示した第1図と同じ針床の縦断側面図、
第3図はスライダーの側面図、第4図はニードル
本体の側面図、第5図は第3図の―線断面
図、第6図は第4図の―線断面図、第7図―
1はニツト位置にあるバツトを示したカム板の平
面図、第7図―2は第7図―1のカム板に対応す
る複合針を示した側面図、第8図―1はタツク位
置にあるバツトを示したカム板の平面図、第8図
―2は第8図―1のカム板に対応する複合針を示
した側面図である。 1…複合針、3…ニードル本体、4…舌部、5
…スライダー、11…スライダーのバツト、14
…ニードル本体のバツト、17…鈎口、20…針
溝、22…セレクトジヤツク、23…クリツクス
トツパー、26…セレクトジヤツクのバツト、3
2…レイジングカム、32a,32b…上げカム
面、34…ステツチカム、35…スライダー案内
カム、40,41…押圧カム、…前進位置、
…中間位置、…後退位置、WL…ウエルト軌
道、TL…タツク作用位置、KL…ニツト作用位
置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ニードル本体3に摺動自在に組み合わされた
    スライダー5が、ニードル本体3と相対的な運動
    関係において一定の制限されたストロークαを前
    後に移動し、スライダーの舌部4がニードル本体
    3から出没してニードル本体3の鉤口17を開閉
    する形式の編機用複合針1を使用した編機におい
    て、 スライダー5とニードル本体3の双方に夫々
    バツト14,11を設けてあり、スライダーの
    バツト11がニードル本体のバツト14の前方
    に位置していること、 ニードル本体3に、ニードル本体のバツト1
    4の後方位でニードル本体の上面3aを押すと
    ニードル本体のバツト14とスライダーのバツ
    ト11の双方を針溝20内に沈降せしめうる可
    撓性を付与してあること、 針溝20に、針溝20内に収容された複合針
    1の上面3aをニードル本体のバツト14の後
    方位で押したとき複合針1の湾曲を許容して前
    記両バツト14,11を針溝20内に沈降せし
    めうる深さを与えてあること、 ニードル本体のバツト14の後上方位の針溝
    20内に、ニードル本体のバツト14の後方位
    でその前側の下面22aがニードル本体の上面
    3aに押圧作用するセレクトジヤツク22を、
    その前側を揺動自在になして配置し、このセレ
    クトジヤツク22の前部の上面にバツト26を
    突設してあること、 上記セレクトジヤツク22は、針溝内を進退
    自在で、針溝20内の前後方向における前進位
    置と中間位置と後退位置の3位置におい
    て、その後端部近傍を針床20にクリツクスト
    ツプ23されるようになつており、該クリツク
    ストツパー23を支点として揺動自在であるこ
    と、 セレクトジヤツク22の後方上方位の針溝2
    0内とキヤリツジ上に配して、任意のセレクト
    ジヤツク22を前記3位置のうちの任意の一つ
    の位置へと選択的に移動させるための選針装置
    を設けてあること、 キヤリツジ上のニツテイングロツクが、複合
    針のニードル本体のバツト14に作用してニー
    ドル本体3をタツク位置TLまで押し上げる上
    げカム面32aと更にそれをニツト作用位置
    KLまで押し上げるカム面32bとをもつたレ
    イジングカム32と、ニードル本体のバツト1
    4に作用して複合針1を押し下げるステツチカ
    ム34を備えていること、 キヤリツジ上に、前進位置のセレクトジヤ
    ツクのバツト26に対する作用軌道、中間位置
    のセレクトジヤツクのバツト26に対する作
    用軌道及び後退位置のセレクトジヤツクのバ
    ツト26に対する作用軌道に配して、前記レイ
    ジングカムの各上げカム面32a,32bの始
    端部をキヤリツジの走行方向においてカバーし
    ている位置に、ニードル本体のバツト14をレ
    イジングカム32に対する不作用位置まで針溝
    20内へと押し込むための押圧カム40,41
    を配設してあること、 前記ニツテイングロツクが、前記レイジング
    カム32の上げカム面32bの上方位の両側に
    配設された一対のスライダー案内カム35を備
    えており、各スライダー案内カム35が、
    夫々、レイジングカム32の作用によつてニツ
    ト作用位置に押し上げられたスライダーのバツ
    ト11に作用してスライダー5を所定の上げ位
    置に保つためのカム上面35aと、レイジング
    カム32の作用によつてタツク作用位置TLに
    押し上げられた複合針1のスライダーのバツト
    11に作用して複合針1を押し下げるカム下面
    35bとを備えていること、 を特徴とする複合針を使用した編機。
JP9516585A 1985-05-02 1985-05-02 複合針を使用した編機 Granted JPS61252350A (ja)

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JPH0137497B2 true JPH0137497B2 (ja) 1989-08-08

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5876556A (ja) * 1981-09-08 1983-05-09 エドワ−ル・デユビエ・エ・コンパニ−・ソシエテ・アノニム 編機
JPS58109662A (ja) * 1981-12-17 1983-06-30 株式会社島アイデア・センタ− 横編機の選針装置
JPS58214566A (ja) * 1982-05-27 1983-12-13 ウニベルザ−ル・マシ−ネンフアブリ−ク・ドクトル・ルドルフ・シ−ベル・ゲ−エムベ−ハ−・ウント・コンパニ−・コマンデイト・ゲゼルシヤフト Vベツド平形横編機用編み−目移しカムユニツト

Patent Citations (3)

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