JPH0137129Y2 - - Google Patents

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JPH0137129Y2
JPH0137129Y2 JP1984146339U JP14633984U JPH0137129Y2 JP H0137129 Y2 JPH0137129 Y2 JP H0137129Y2 JP 1984146339 U JP1984146339 U JP 1984146339U JP 14633984 U JP14633984 U JP 14633984U JP H0137129 Y2 JPH0137129 Y2 JP H0137129Y2
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valve
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exhaust
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【考案の詳細な説明】 A 考案の目的 (1) 産業上の利用分野 本考案は内燃機関の頭上弁式動弁装置の潤滑、
特に動弁カムのカム面と、これに接触するロツカ
アームのスリツパ面間の潤滑装置に関するのであ
る。
(2) 従来の技術 従来、内燃機関の頭上弁式動弁装置において、
動弁カムのカム面と、これに接触するロツカアー
ムのスリツパ面間の潤滑装置は、たとえば特公昭
52−22415号公報に開示されている。
(3) 考案が解決しようとする課題 ところが従来の潤滑装置では、動弁カム内に形
成した潤滑油路の噴油口を、動弁カムのカム面に
開口、この噴油口から、カム面とロツカアームの
スリツパ面間に滴状の潤滑油を噴出するようにし
ている。しかしながら動弁カムは回転しており、
特に高速機関では、その回転が高速になるので、
前記噴油口から噴出した滴状の潤滑油が動弁カム
の回転により発生する遠心力でカム面から勢いよ
く吹き飛ばされる傾向があつて、噴出油量の割り
には潤滑効果が上がらないという問題があつた。
本考案は上記実情に鑑みてなされたもので、動
弁カムのカム面と、ロツカアームのスリツパ面間
に向けて潤滑油を広範囲にわたつて霧状に噴射す
ることにより高い潤滑効果が得られるようにし、
しかも給油系の構造が簡単で製作加工も容易な、
内燃機関の動弁装置における潤滑装置を提供する
ことを目的とするものである。
B 考案の構成 (1) 課題を解決するための手段 前記目的達成のため、本考案によれば、シリン
ダヘツドに摺動可能に設けられて、燃焼室を開閉
する各一対の吸、排気弁と、その吸、排気弁を閉
弁方向に付勢する弁ばねと、前記シリンダヘツド
に設けた吸、排気側ねじ孔にそれぞれ螺挿した
吸、排気側ロツカアーム支持部材に首振り揺動自
在に軸支され、各々の自由端を前記吸、排気弁の
一端にそれぞれ連接する吸、排気側ロツカアーム
と、シリンダヘツド、およびそのヘツドに吸気側
連結ボルトを以て固着した吸気側軸受キヤツプ間
に回転自在に支持され、前記吸気側ロツカアーム
のスリツパ面に当接される吸気側動弁カムを有す
る吸気側動弁カム軸と、シリンダヘツド、および
そのヘツドに排気側連結ボルトを以て固着した排
気側軸受キヤツプ間に前記吸気側動弁カム軸と平
行に且つ回転自在に支持され、前記排気側ロツカ
アームのスリツパ面に当接される排気側動弁カム
を有する排気側動弁カム軸とよりなり、前記各動
弁カム軸は、対応するロツカアームの前記スリツ
パ面よりも上方に配置されてなる、内燃機関の動
弁装置において、前記吸、排気側動弁カム軸に
は、前記吸、排気側軸受キヤツプの軸方向両側に
それぞれ近接して各一対の吸、排気側動弁カムが
配設され、各軸受キヤツプの軸方向両側部には、
その両側の一対の動弁カムと前記スリツパ面との
接触面よりも上方において一対の噴油ノズルが形
成され、この各噴油ノズルはその出口を、前記接
触面に指向するよう各軸受キヤツプの動弁カムと
の対向面に開口させ、かつ前記噴油ノズルの出口
側の断面積をその入口側の断面積よりも大きく設
定され、各軸受キヤツプの前記一対の噴油ノズル
の入口は、同キヤツプ及びシリンダヘツドに穿設
された、前記連結ボルト用の挿通孔と該連結ボル
トとの間に形成される共通の油導入部に開口し、
さらにシリンダヘツドには、前記吸、排気側動弁
カム軸の各側方において該動弁カム軸と平行に延
びる吸、排気側オイルギヤラリがそれぞれ穿設さ
れ、その各オイルギヤラリには、対応する前記共
通の油導入部に直接連通し且つシリンダヘツド
の、対応する動弁カム軸軸受面に開口する分岐油
路が分岐し、その各分岐油路を中間に挟む位置で
各オイルギヤラリは、対応する一対の前記ねじ孔
と直接連通し、その各連通部は、前記ロツカアー
ム支持部材に穿設した油通路を介して該支持部材
のロツカアーム揺動支承部に連通される。
(2) 作用 上記構成によれば、潤滑油は上記オイルギヤラ
リより、ロツカアームの揺動支承部に向かう第1
の系統と、動弁カム軸の軸受面およびロツカアー
ムのスリツパ面(上記各噴油ノズル)に向かう第
2の系統とに互いに独立して供給されることにな
るので、それらロツカアームの揺動支承部、動弁
カム軸の軸受面、及びロツカアームのスリツパ面
にそれぞれ充分な給油を行うことができ、上記オ
イルギヤラリ自身が吸、排気側にそれぞれ独立し
て一対配設されることと相俟つて、上記各被潤滑
部に対する充分な潤滑油量を確保し得る。
また特に噴油ノズルからの潤滑油はそのノズル
の大径出口において拡散され、霧状をなして前記
接触面に広範囲に亘つて噴射されるので、動弁カ
ムの回転による遠心力の影響を何ら受けることな
く前記カム面とスリツパ面間には適量の潤滑油が
一様に供給され、潤滑能率が大幅に向上される。
特に噴油ノズルからの噴射範囲を広げるべくノズ
ル出口を大径化したことを伴いその噴射圧が低下
しても、動弁カムと軸受キヤツプとの近接配置に
より前記接触面が噴油ノズル出口に近付けられる
ことと、前記接触面よりも上方に噴油ノズルが配
設されることとの相乗効果によつて、重力を利用
して該ノズルから該接触面へ常に十分な量の潤滑
油を到達させることができるので、ノズル出口の
大径化によるも該接触面への給油に支障を来たす
惧れはなく、またエンジンが大きく傾いたり振動
したような場合にでも、上記給油は支障なく行わ
れる。
(3) 実施例 以下、第1〜4図により本考案の第1実施例に
ついて説明する。
内燃機関の機関本体は、シリンダブロツクB
と、その上面にガスケツトを介して重合結着され
るシリンダヘツドHとを備え、シリンダヘツドH
の下面には、シリンダに対応して複数の燃焼室1
が設けられる。各燃焼室1には、吸気ポート2に
通じる一対の吸気弁口3と、排気ポート4に通じ
る一対の排気弁口5とが開口され、各吸、排気弁
口3、5は通常のようにシリンダヘツドHに摺動
可能に支持される吸、排気弁6,7によつて開閉
される。
シリンダヘツドHの上部には、吸気弁6と排気
弁7とをそれぞれ別個に開閉作動する2本の動弁
カム軸8,9およびエンドピボツト型ロツカアー
ム10,11を備えDOHC型動弁機構が設けら
れる。
シリンダヘツドH上には、その長手方向、すな
わちクランク軸方向に沿つて吸、排気側の2本の
前記動弁カム軸8,9が互いに平行に配設され、
それらの動弁カム軸8,9は、第1,2図に示す
ようにシリンダヘツドHに形成される半円状の、
各複数個の吸、排気側軸受半部12a,13a
と、それらの上部に吸、排気側連結ボルト17i
…,17e…をもつて重合固着される同じく半円
状の吸、排気側軸受キヤツプ12b,13bとよ
りなる軸受部12,13によつてそれぞれ回転自
在に支承される。
前記2本の動弁カム軸8,9間において、複数
の燃焼室1の上方にはその長手方向に沿つて中央
ブロツク14が上方に向けて一体に立設され、こ
の中央ブロツク14の、各燃焼室1の中央上方に
は、第2図に示すように中空円筒状のプラグ挿着
筒15が上方に向けて直状に突設される。このプ
ラグ挿着筒15には、上面を開放したプラグ差込
孔16が穿設され、このプラグ差込孔16に差込
んだ点火プラグP(第2図)は燃焼室1の上壁に
螺着される。
第1,2図に示すように各プラグ挿着筒15の
両側には、前記2つの吸気弁6に対応する2つの
吸気弁側ロツカアーム取付部18および2つの排
気弁7に対応する2つの排気弁側ロツカアーム1
1の取付部19が横方向に膨出形成される。それ
らの取付部18および19の上面は外側に向けて
下向きに傾斜する平坦な傾斜座面に形成される。
前記吸、排気側ロツカアーム取付部18,19に
は、それぞれねじ孔20,21が穿設され、それ
らのねじ孔20,21には、吸、排気側ロツカア
ーム支持部材22,23が螺着される。吸気側ロ
ツカアーム支持部材22の上面には、半球状の揺
動支承部22aが形成され、その揺動支承部22
a上には、エンドピボツト型ロツカアーム10の
基端に螺着した調節ねじ24下端の球面凸部24
aが首振り回転自在に支持される。各吸気側ロツ
カアーム10の先端は吸気弁6のステム部上端に
当接される。同じように排気側ロツカアーム支持
部材23の上面には、半球状揺動支承部22aが
形成され、この支承部23a上にはエンドピボツ
ト型ロツカアーム11の基端に螺着した調節ねじ
25下端の球面凸部25aがそれぞれ首振り回動
自在に支持される。排気側ロツカアーム11の先
端は排気弁7のステム部上端に当接される。
前記吸、排気側の複数個のロツカアーム10、
11の上面には、それぞれスリツパ面10a,1
1aが形成され、それらのスリツパ面10a,1
1a上には、吸、排気側軸受キツプ12b,13
bの軸方向両側にそれぞれ近接する吸、排気側の
2本の動弁カム軸8,9上の動弁カム8a,9a
が当接される。
シリンダヘツドHに形成される吸、排気側ばね
座面26,27と、吸、排気弁6,7のステムの
上端に係止されるばね座28,29間には、それ
ぞれ弁ばね30,31が介装され、これらの弁ば
ね30,31はそれぞれ吸、排気弁6,7を閉弁
方向に付勢する。
第1図に示すようにシリンダヘツドHの、前記
中央ブロツク14の縦方向、すなわちクランク軸
方向には吸、排気側オイルギヤラリ32i,32
eが互いに平行に縦通穿設され、それらのオイル
ギヤラリ32i,32eは図示しないオイルポン
プに連通される。前記一対のオイルギヤラリ32
i,32eに前記吸、排気弁6,7の動弁機構に
給油するための給油系が接続される。
而して吸、排気側の動弁機構の給油系は全く同
一の構造を備えているので、以下に吸気側動弁機
構の給油系の構成について詳細に説明する。
第2図に示すようにオイルギヤラリ32iから
は複数本の分岐油路33iが分岐され、該分岐油
路33iは吸気側軸受部12の軸受面に開口され
る。また軸受半部12aと軸受キヤツプ12bと
に跨つて形成した、前記連結ボルト17i用の挿
通孔34iの一方と連結ボルト17i間には環状
の空隙部が形成され、この空隙部は本考案の油導
入部35iを構成して前記分岐油路33iに直接
連通される。また第4図に明瞭に示すように動弁
カム軸8よりも上方において前記軸受キヤツプ1
2b軸方向の両側には、その両側面にそれぞれ開
口する、一対の噴油ノズル36,36が穿設され
る。前記一対の噴油ノズル36,36は入口側の
小径部36aと出口側の大径部36bとより断面
段状に形成されてシリンダヘツドHに対して斜め
内側に延びており、その出口は動弁カム8aのカ
ム面とロツカアーム10のスリツパ面10aとの
接触面に指向される。また両噴油ノズル36,3
6の小径部36a,36aは軸受キヤツプ12b
の前記ボルト孔34内周面に開口している。
また第3図に示すように前記オイルギヤラリ3
2はねじ孔20の下部に形成した油溜37に直接
連通され、該油溜37は、ロツカアーム支持部材
22に穿設した油通路38を介して吸気側ロツカ
アーム10の揺動支承部22aの潤滑面に連通さ
れる。
而して排気弁7の動弁機構にも、前記吸気側潤
滑装置と全く同じ排気側潤滑装置が設けられる。
次に前記実施例の作用について説明する。
機関の運転により吸気および排気側動弁カム軸
8,9が回転されれば、それらの軸8,9上の動
弁カム8a,9aと弁ばね30,31との協働に
より吸気および排気側ロツカアーム10,11は
それぞれ揺動支承部22a,23a回りに上下に
揺動し、吸、排気弁6,7を所定のタイミングを
もつて開閉作動する。
また機関の運転に連動して回転されるオイルポ
ンプからの加圧潤滑油は、一対のオイルギヤラリ
32i,32eに分流供給される。各オイルギヤ
ラリ32i,32eからそれぞれ分岐油路33
i,33eを通つて吸、排気用動弁カム軸8,9
の軸受部12,13潤滑面に給油する。また各分
岐油路33i,33eを流れる潤滑油の一部は、
ボルト孔34i,34eに形成した環状の油導入
部35i,35eを通つて一対の噴油ノズル3
6,36へと流れる。各噴油ノズル36はその出
口側の断面積がその入口側の断面積よりも大きい
ので、該噴油ノズル36より噴出する潤滑油は、
拡散され霧状をなして広範囲にわたつて動弁カム
8,9のカム面とロツカアーム10,11のスリ
ツパ面10a,11aとの接触面に向けて噴射さ
れる。したがつて前記接触面には、その前面にわ
たつて万遍なく適量の潤滑油が供給され、前記接
触面の潤滑能率が高められる。
さらにオイルギヤラリ32i,32eより各分
岐油路33i,33eに入つた潤滑油の一部は油
溜37および油通路38を通つて吸、排気用ロツ
カアーム10,11の揺動支承部22a,23a
にも給油される。
第5図には本考案の第2実施例が示される。こ
の第2実施例は軸受キヤツプ12b,13bに形
成される噴油ノズル36の形状において前記第1
実施例のものと相違している。すなわち前記噴油
ノズル36は入口側から出口側に向けて末広状に
形成してその出口側の断面積を入口側の断面積よ
りも大きくし噴油ノズル36より噴出する潤滑油
は末広状に拡散して広範囲に霧状をなして前記動
弁カム8a,9aのカム面と、ロツカアーム1
0,11のスリツパ面10a,11aに向けて噴
射される。
C 考案の効果 以上の実施例により明らかなように、本考案に
よれば、シリンダヘツドに摺動可能に設けられ
て、燃焼室を開閉する各一対の吸、排気弁と、そ
の吸、排気弁を閉弁方向に付勢する弁ばねと、前
記シリンダヘツドに設けた吸、排気側ねじ孔にそ
れぞれ螺挿した吸、排気側ロツカアーム支持部材
に首振り揺動自在に軸支され、各々の自由端を前
記吸、排気弁の一端にそれぞれ連接する吸、排気
側ロツカアームと、シリンダヘツド、およびその
ヘツドに吸気側連結ボルトを以て固着した吸気側
軸受キヤツプ間に回転自在に支持され、前記吸気
側ロツカアームのスツパ面に当接される吸気側動
弁カムを有する吸気側動弁カム軸と、シリンダヘ
ツド、およびそのヘツドに排気側連結ボルトを以
て固着した排気側軸受キヤツプ間に前記吸気側動
弁カム軸と平行に且つ回転自在に支持され、前記
排気側ロツカアームのスリツパ面に当接される排
気側動弁カムを有する排気側動弁カム軸とよりな
り、前記各動弁カム軸は、対応するロツカアーム
の前記スリツパ面よりも方に配置されてなる、内
燃機関の動弁装置において、前記吸、排気側動弁
カム軸には、前記吸、排気側軸受キヤツプの軸方
向両側にそれぞれ近接して各一対の吸、排気側動
弁カムが配設され、各軸受キヤツプの軸方向両側
部には、その両側の一対の動弁カムと前記スリツ
パ面との接触面よりも上方において一対の噴油ノ
ズルが形成され、この各噴油ノズルはその出口
を、前記接触面に指向するよう各軸受キヤツプの
動弁カムとの対向面に開口させ、かつ前記噴油ノ
ズルの出口側の断面積をその入口側の断面積より
も大きく設定され、各軸受キヤツプの前記一対の
噴油ノズルの入口は、同キヤツプ及びシリンダヘ
ツドに穿設された、前記連結ボルト用の挿通孔と
該連結ボルトとの間に形成される共通の油導入部
に開口するので、前記噴油ノズルからの潤滑油は
そのノズルの大径出口において拡散され、霧状を
なして前記接触面に広範囲に亘つて噴射され、従
つて動弁カムの回転による遠心力の影響を何ら受
けることなく前記カム面とスリツパ面間には適量
の潤滑油が一様に供給され、潤滑能率が大幅に向
上される。特に噴油ノズルからの噴射範囲を広げ
るべくノズル出口を大径化したことに伴いその噴
射圧が低下しても、動弁カムと軸受キヤツプとの
近接配置により前記接触面が噴油ノズル出口に近
付けられることと、前記接触面よりも上方に噴油
ノズルが配設されることとの相乗効果によつて、
重力を利用して該ノズルから該接触面へ常に十分
な量の潤滑油を到達させることができるので、ノ
ズル出口の大径化によるも該接触面への給油に支
障を来たす惧れはないし、またエンジンが大きく
傾いたり振動したような場合でも上記給油を支障
なく行なうことができる。さらに(イ)各軸受キヤツ
プが、それの軸方向両側に近接する一対の動弁カ
ムとロツカアームとの各接触面に向けて潤滑油を
噴出させるための共通の噴油手段となる点、(ロ)そ
の軸受キヤツプの一対の噴油ノズルに対する共通
の油導入部が、該軸受キヤツプ及びシリンダヘツ
ドの、連結ボルト用挿入孔と連結ボルトとの間の
間隙を利用して形成される点、(ハ)その共通の油導
入部に一対の噴油ノズルの入口がそれぞれ直接開
口しており、該油導入部と噴油ノズル間を、その
間に連絡油路を特別に介在させることなく最短で
結ぶことができる点、及び(ニ)シリンダヘツドやヘ
ツドカバーに比べて小部品であつて元々加工容易
である軸受キヤツプに、噴油ノズルや共通の油導
入部が加工される点の相乗効果により、全体とし
て前記触面に対する給油構造の簡素化、およびそ
の製作加工の容易化を図ることができ、コストダ
ウンに大いに寄与し得るものである。
さらにシリンダヘツドには、前記吸、排気側動
弁カム軸の各側方において該動弁カム軸と平行に
延びる吸、排気側オイルギヤラリがそれぞれ穿設
され、その各オイルギヤラリには、対応する前記
共通の無導入部に直接連通し且つシリンダヘツド
の、対応する動弁カム軸軸受面に開口する分岐油
路が分岐し、その各分岐油路を中間に挟む位置で
各オイルギヤラリは、対応する一対の前記ねじ孔
と直接連通し、その各連通部は、前記ロツカアー
ム支持部材に穿設した油通路を介して該支持部材
のロツカアーム揺動支承部に連通されるので、潤
滑油は上記オイルギヤラリより、ロツカアームの
揺動支承部に向かう第1の系統と、動弁カム軸の
軸受面およびロツカアームのスリツパ面(上記各
噴油ノズル)に向かう第2の系統とに互いに独立
して供給されることになり、従つてそれらロツカ
アームの揺動支承部、動弁カム軸の軸受面、及び
ロツカアームのスリツパ面にそれぞれ充分な給油
を行うことができるから、上記オイルギヤラリ自
身が吸、排気側にそれぞれ独立して一対配設さる
ことと相俟つて、上記各被潤滑部に対する充分な
潤滑油量を確保し、それらの潤滑効率を大いに高
めることができる。しかも吸、排気側動弁カム軸
の各側方にそれらと平行して上記一対のオイルギ
ヤラリを直線状に穿設すると共に、その各オイル
ギヤラリより上記共通の油導入部及び動弁カム軸
の軸受面に向かつて上記分岐油路を穿設するだけ
で、上記第2の系統の潤滑油路を簡単に加工形成
することができる。また吸、排気側ロツカアーム
支持部材を螺挿させるべくシリンダヘツドに形成
されるねじ孔を、上記オイルギヤラリの穿設と同
時に該オイルギヤラリに直接連通させることがで
きるから、該ねじ孔自身が、ロツカアーム揺動支
承部とオイルギヤラリ間を連通させる連絡油路に
兼用されることになつて上記第1の系統の潤滑油
路構成が一層簡単となり、以上の結果、上記二系
統の潤滑油路構造の加工性が極めて良好でコスト
ダウンに大いに寄与し得る。またシリンダヘツド
には、吸、排気側ロツカアームを揺動可能に支承
する吸、排気側ロツカアーム軸を特別に設置する
必要はないから、それだけ組付け性が良好である
と共に、シリンダヘツド自身のコンパクト化を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1〜4図は本考案の第1実施例を示すもの
で、第1図はその一部横断平面図、第2図は第1
図−線縦断面図、第3図は第1図−線縦
断面図、第4図は第2図−線部分横断面図、
第5図は本考案の第2実施例を示すもので第4図
と同じ断面図である。 H…シリンダヘツド、1…燃焼室、6…吸気
弁、7…排気弁、8,9…吸、排気側動弁カム
軸、8a,9a…吸、排気側動弁カム、10,1
1…吸、排気側ロツカアーム、10a,11a…
スリツパ面、12b,13b…吸、排気側軸受キ
ヤツプ、17i,17e…吸、排気側連結ボル
ト、20i,20e…ねじ孔、22,23…吸、
排気側ロツカアーム支持部材、30,31…弁ば
ね、32i,32e…吸、排気側オイルギヤラ
リ、34i,34e…挿通孔、35i,35e…
油導入部、36…噴油ノズル、38…油通路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダヘツドHに摺動可能に設けられて、燃
    焼室1を開閉する各一対の吸、排気弁6,7と、
    その吸、排気弁6,7を閉弁方向に付勢する弁ば
    ね30,31と、前記シリンダヘツドHに設けた
    吸、排気側ねじ孔20,21にそれぞれ螺挿した
    吸、排気側ロツカアーム支持部材22,23に首
    振り揺動自在に軸支され、各々の自由端を前記
    吸、排気弁6,7の一端にそれぞれ連接する吸、
    排気側ロツカアーム10,11と、シリンダヘツ
    ドH、およびそのヘツドHに吸気側連結ボルト1
    7iを以て固着した吸気側軸受キヤツプ12b間
    に回転自在に支持され、前記吸気側ロツカアーム
    10のスリツパ面10aに当接される吸気側動弁
    カム8aを有する吸気側動弁カム軸8と、シリン
    ダヘツドH、およびそのヘツドHに排気側連結ボ
    ルト17eを以て固着した排気側軸受キヤツプ1
    3b間に前記吸気側動弁カム軸8と平行に且つ回
    転自在に支持され、前記排気側ロツカアーム11
    のスリツパ面11aに当接される排気側動弁カム
    9aを有する排気側動弁カム軸9とよりなり、前
    記各動弁カム軸8,9は、対応するロツカアーム
    10,11の前記スリツパ面10a,11aより
    も上方に配置されてなる、内燃機関の動弁装置に
    おいて、前記吸、排気側動弁カム軸8,9には、
    前記吸、排気側軸受キヤツプ12b,13bの軸
    方向両側にそれぞれ近接して各一対の吸、排気側
    動弁カム8a,8a,9a,9aが配設され、各
    軸受キヤツプ12b,13bの軸方向両側部に
    は、その両側の一対の動弁カム8a,8a,9
    a,9aと前記スリツパ面10a,11aとの接
    触面よりも上方において一対の噴油ノズル36,
    36が形成され、この各噴油ノズル36は、その
    出口を、前記接触面に指向するよう各軸受キヤツ
    プ12b,13bの動弁カム8a,8a,9a,
    9aとの対向面に開口させ、かつ前記噴油ノズル
    36の出口側の断面積をその入口側の断面積より
    も大きく設定され、各軸受キヤツプ12b,13
    bの前記一対の噴油ノズル36,36の入口は、
    同キヤツプ12b,13b及びシリンダヘツドH
    に穿設された、前記連結ボルト17i,17e用
    の挿通孔34と該連結ボルト17i,17eとの
    間に形成される共通の油導入部35i,35eに
    開口し、さらにシリンダヘツドHには、前記吸、
    排気側動弁カム軸8,9の各側方において該動弁
    カム軸8,9と平行に延びる吸、排気側オイルギ
    ヤラリ32i,32eがそれぞれ穿設され、その
    各オイルギヤラリ32i,32eには、対応する
    前記共通の油導入部35i,35eに直接連通し
    且つシリンダヘツドHの、対応する動弁カム軸
    8,9軸受面に開口する分岐油路33i,33e
    が分岐し、その各分岐油路33i,33eを中間
    に挟む位置で各オイルギヤラリ32i,32e
    は、対応する一対の前記ねじ孔20,20,2
    1,21と直接連通し、その各連通部は、前記ロ
    ツカアーム支持部材22,22,23,23に穿
    設した油通路38を介して該支持部材22,2
    2,23,23のロツカアーム揺動支承部に連通
    されることを特徴とする、内燃機関の動弁装置に
    おける潤滑装置。
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