JPH0136263Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の属する技術分野〕 本考案は配電盤に取付ける断路器の操作器の鎖
錠装置に関する。

配電盤の断路器操作器には、この断路器と同一
回路の遮断器との間に、遮断器をOFFにしなけ
れば断路器操作ができず、また断路器のONまた
はOFF位置でのみ遮断器の操作が可能となる鎖
錠装置を備えることがのぞましい。

〔従来技術とその問題点〕

従来の断路器操作器には、遮断器の動作を検出
する電気信号による電気的インタロツクまたは操
作ハンドル取付部の前面に錠前つきの蓋を設ける
機械的インタロツクを設けていた。前者の場合は
電気接点の接触不良等で誤動作をするおそれがあ
り、後者の場合は操作者の注意力を助長するにす
ぎず、いずれも信頼性に欠ける点があるといつた
欠点があつた。

〔考案の目的〕

本考案は前記の欠点を除去し、溝造簡易で絶対
に安全な断路器操作器の鎖錠装置を提供すること
を目的とする。

〔考案の要点〕

前記の目的を達成するため本考案は断路器の回
動操作軸のハンドル取付端に近接して、この断路
器につながる遮断器操作の鎖錠用に設けたものと
共通のキーで操作され、キー操作でロツドが突出
してハンドルの挿着を阻止し、ロツド突出位置で
のみキーの抜取りが可能となるラツチロツクを取
付け、このラツチロツクと回動操作軸との間に操
作軸の回動に連動して運動をするリンク板を介在
させ、断路器の操作中はこのリンク板がラツチロ
ツクのロツド突出を妨げ、断路器のOFFとON位
置ではロツドが突出してキーが抜取れるようにし
ようとするものである。

〔考案の実施例〕

次に本考案の実施例を図面によつて以下に説明
する。第１図は本考案の実施例による鎖錠装置を
有する断路器の操作装置の側面図、第２図は第１
図のＰ部拡大図、第３図は第２図の平面図であ
る。これらの図において、１は配電盤、２は断路
器、３は断路器操作器、４はハンドル、５は回動
操作軸であり、ハンドル４を回動操作軸５に取付
けて回動するとギアー６によつて垂直操作軸７が
回動される。垂直操作軸７の上端部にはねじ切部
７１が設けられ、このねじ切部７１に螺合する移
動ナツト７２が断路器２の開閉操作レバー２１に
長穴をしてピン結合されており、回動操作軸５を
回動すれば断路器２が開閉されるようになつてい
る。回動操作軸５のハンドル取付端５ａの上部に
ラツチロツク８が取付けられている。このラツチ
ロツクと同じものが断路器２につながる図示しな
い遮断器の操作器にも取付けられており、これら
は１個の共通キー９で操作され、キー９を用いて
遮断器操作が可能となり、遮断器をOFFにして
はじめてキー９が遮断器操作器のラツチロツクよ
り抜取つて、断路器操作器のラツチロツクに取付
けられるようになつている。キー９を断路器操作
器のラツチロツク８に挿し込み一方向に回動する
とラツチロツクのロツド８１が引込み、逆にまわ
せばロツド８１が突出し、ロツドを完全に突出さ
せたところでキー９がラツチロツク８より抜取れ
るようになつている。回動操作軸５に設けたねじ
部５１に螺合する移動ナツト１０に回動リンク１
１がピン結合され、この回動リンク１１にリンク
１２，１３、調整ボルト１４を介して、回動操作
軸５に平行して直線運動をするリンク板１５がピ
ン結合されている。第４図はラツチロツク８のロ
ツド８１とリンク板１５との関係位置を示す図
で、Ａは断路器がOFFのときの状態を示すもの
で、キー９によりロツド８１を引込めてハンドル
４を操作軸端５ａに挿着することができ、ハンド
ルを外せばロツドを突出させてキー９を抜取るこ
とができる。Ｂはハンドルを挿入して回動軸５を
回動して断路器を開閉操作する状態であり、この
時はリンク板１５が突出してロツド８１の突出を
妨げ、キー９を抜取ることができない。Ｃは断路
器をONとした状態を示す。この場合リンク板１
５は最大限に突出するが、その先端部には孔１５
１が設けられており、キー９を回動すればロツド
８１は孔１５１を貫通して突出し、キー９を抜き
取ることができるようになる。すなわち断路器操
作器はラツチロツク８に、遮断器をOFFとする
ことにより取出せたキー９を挿込んでロツド８１
を引入れなければ回動軸５にハンドル４が取付か
ず、ハンドル４を回動して断路器を操作する間は
ラツチロツク８のロツド８１が突出できないので
キー９を抜取ることができず、断路器のOFFお
よびONにおいてはハンドルを抜取るとともにラ
ツチロツク８のロツド８１を突出させてキー９を
抜取り、遮断器の操作を行うことができるように
なる。

〔考案の効果〕

本考案によれば配電盤の断路器の操作器が共通
キーを用いる簡単な構造の鎖錠装置によつて同一
回路の遮断器の操作器と機械的に完全にインタロ
ツクされるので誤操作のおそれがなくなり配電盤
の安全性が向上する。

本考案は遮断器とインタロツクを取る接地開閉
器の操作器に応用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例による鎖錠装置を有す
る断路器の操作装置の側面図図、第２図は第１図
のＰ部拡大図、第３図は第２図の平面図、第４図
はラツチロツクとリンク板との関係位置を示す説
明図である。 １……配電盤、２……断路器、３……断路器操
作器、４……ハンドル、５……回動操作軸、６…
…ギアー、７……垂直操作軸、８……ラツチロツ
ク、９……キー、１０……移動ナツト、１１……
回動リンク、１２，１３……リンク、１４……調
整ボルト、１５……リンク板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ハンドルによつて回動される操作軸によつて開
   閉操作が行われる配電盤の断路器の操作器におい
   て、前記回動操作軸のハンドル取付け端に近接す
   る位置に、この断路器につながる遮断器の操作器
   と共通のキーで操作され、キー操作でロツドが突
   出して前記ハンドルの挿着を阻止し、ロツド突出
   位置でのみキーの抜取りが可能となるラツチロツ
   クを取付け、このラツチロツクと前記回動操作軸
   との間に、回動操作軸に設けたねじに螺合する移
   動ナツトにリンクを介して結合され、操作軸の回
   動に連動して運動を行い、断路器のOFF位置で
   は前記ロツドの突出を妨げず、断路器操作中はロ
   ツドの突出を阻止し、断路器のON位置ではロツ
   ドの突出が可能となるようにしたリンク板を介在
   させたことを特徴とする断路器操作器の鎖錠装
   置。