JPH0229646Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の属する技術分野〕 本考案は配電盤に設ける接地開閉器の操作ハン
ドルに関する。

接地開閉器は誤つて活線を接地した場合には短
絡電流によつて確実に遮断器を動作させるため、
一旦投入すれば３秒以内には開操作を行わないよ
うにしなければならない。操作ハンドルは前記条
件を充たして安全確実に操作されるものであるこ
とがのぞましい。

〔従来技術とその問題点〕

第３図は一般的な接地開閉器を有する配電盤を
示すもので、配電盤１の母線２と負荷ケーブル３
との間に引出形遮断器４が着脱自在に介在させら
れており、負荷ケーブル３への接続端に接地開閉
器５の固定接触子５１が固着されている。盤前面
より回動する操作軸６によつて接地ブレード５２
を固定接触子５１に開閉操作するようになつてい
る。第４図は従来の操作ハンドルを示すもので操
作ハンドル７は、ハンドルレバー７１の先端に直
角に一方向に突出する操作アーム軸７２が取付け
られてできている。操作アーム軸７２の先端は操
作軸６の先端に係合させる係合端７２ａとなつて
おり、操作軸６に係合させてハンドルレバー７１
を回動することによつて接地開閉器５が開閉され
るようになつている。

この操作ハンドルでは操作軸を接地開閉器の開
閉いずれの方向にもまわせるようになつている。
したがつて接地開閉器を投入して直ちに開操作す
ることもできるので危険性があるといつた欠点が
あつた。

〔考案の目的〕

本考案は前記の欠点を除去し、投入操作後３秒
以上経たなければ開操作ができないようにした接
地開閉器の操作ハンドルを提供することを目的と
する。

〔考案の要点〕

本考案は両端に接地開閉器操作軸への係合端を
設けた操作アーム軸の中中央部にキー溝を設け、
ラツチ機構を内臓したハンドルレバーを操作アー
ム軸に遊嵌させて、操作軸を一方向のみに回動で
きるようにし、逆転する時は操作ハンドルを一旦
外して反対側の係合端を係合させるようにしよう
とするものである。

〔考案の実施例〕

本考案の実施例を図面にもとづき以下に説明す
る。第１，２図は本考案の実施例の接地開閉器操
作ハンドルを示すもので、操作ハンドルは両端を
接地開閉器の操作軸に結合させる係合端とした操
作アーム軸８と、この操作アーム軸８の中央部に
直角に嵌め込むハンドルレバー９とよりなつてい
る。操作アーム軸８は両端が係合端８１となつて
おり、中央部にキー溝８２が設けられている。ハ
ンドルレバー９にはラツチ爪１０とこの爪を押す
圧縮ばね１１とよりなるラツチ機構が内臓されて
いる。またハンドルレバー９は操作アーム軸８の
中央部に遊嵌されるが、止め輪１２によつてアー
ム軸８の軸方向にずれないようにしている。

第２図の矢印方向が接地開閉器の投入方向とな
るように操作アーム軸８の係合端を接地開閉器の
操作軸に結合し、ハンドルレバー９を矢印方向に
回動すると、ラツチ爪１０がキー溝８２に係合
し、操作アーム軸８が回動され、それにつれて接
地開閉器操作軸が回動されて接地開閉器は投入さ
れる。投入後直ちにハンドルレバー９を逆に回し
ても、ラツチ爪１０がキー溝８２より滑つて操作
アーム軸が回動しないので接地開閉器を開操作す
ることはできない。開操作をする場合は操作アー
ム軸８を操作軸より抜き出し、反対側の係合端を
操作軸に結合してハンドルレバー９を逆方向に回
動すればラツチ爪１０がキー溝８２に係合して操
作軸が逆方向に回動して接地開閉器を開とするこ
とができる。この場合逆転操作をするのに充分３
秒以上の時間を要する。

〔考案の効果〕

本考案によれば接地開閉器の操作ハンドルが一
方向のみに回動可能で逆方向にまわすためには一
旦操作軸より外して挿しかえねばならず、その間
かなりの時間を要するようになるので安全性向上
の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の接地開閉器操作ハン
ドルの正面図、第２図は部分断面とした側面図、
第３図は一般的な接地開閉器を有する配電盤の概
略透視側面図、第４図は従来の操作ハンドルの部
分正面図である。 ８：操作アーム軸、９：ハンドルレバー、１
０：ラツチ爪、１１：圧縮ばね、１２：止め輪、
８１：係合端、８２：キー溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 両端に接地開閉器操作軸への係合端を設けた操
   作アーム軸の中央部にキー溝を設け、このキー溝
   に一方向のみに係合し、逆方向には滑るようにし
   たラツチ機構を内臓したハンドルレバーを前記操
   作アーム軸に遊嵌してなることを特徴とする接地
   開閉器の操作ハンドル。