JPH0135536B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、外部装置から送信されて来る一連の
文字及び／又は記号データを受信し、記憶するた
めのデータ受信装置に関する。

本発明にかかるデータ受信装置の本体である電
子タイプライタは、打鍵時に直接印字することが
可能で、所望容量の記憶装置を内蔵させて、打鍵
してから所定時間後又は任意時間後に印字可能に
したものが多い。そのため、かかる電子式タイプ
ライタは、所定プログラムの書き込まれたプログ
ラムメモリ及び文字記号等のパターンを記憶する
パターンメモリとを含むリード・オンリ・メモリ
（以下ROMと表記する）とランダム・アクセ
ス・メモリ（以下RAMと表記する）とから構成
される記憶装置を内蔵している。このように内蔵
する記憶装置及びこれらを制御するための中央処
理装置CPUによつて多様な機能が発揮される。

このような機能の一つとして、同種機器又はコ
ンピユータその他の外部装置から送信されてくる
一連の文字及び／又は記号データを、RAM内の
印字バツフアメモリに記憶することができる。従
来のこの種のデータ受信装置にあつては、外部か
ら受信した上記のデータを記憶装置に記憶する際
に、記憶容量以上のデータを受信するとデータが
途中で分断するか、あるいは記憶内容自体が乱れ
る欠点があつた。大型装置の場合は、記憶装置の
記憶容量も大きいため、このような事態は少ない
が、ポータブルな装置又はハンデイーな装置にお
いては、記憶装置の記憶容量も制限されることに
なり、上述のような場合には装置の有効利用が図
れないことが多かつた。

一連の文字及び／又は記号データを受信に際
し、印字データに直接関係しないスペースデータ
が含まれていることに着目し、これ等のデータを
圧縮し、圧縮したスペースの数を計数器で計数し
て記憶し記憶容量を有効利用する技術は既に公知
である（特開昭56−74745号公報）。本発明の目的
は、上記の方式に加えて文章の各行の終わりに使
用される改行指令を用いて、この指令の前に配列
されたスペースデータを計数器で計数することな
しに圧縮し、記憶装置ひいてはデータ受信装置の
有効利用を可能にすることにある。

上記の目的は、外部装置から送信されてくる一
連の文字及び／又は記号データを受信し、受信し
た前記データ中のスペースデータを判別する手段
と、連続するスペースの数を順次計数する計数器
と、前記スペースの数を検知したことを示すフア
ンクシヨンコード及び前記スペース計数値を記憶
するメモリとを備えた受信データの圧縮機能を有
するデータ受信装置に対して、更にスペースの間
に改行指令が存在する場合にこの改行指令を判別
する手段と、改行指令の前にあるスペースの数を
零に計数し、改行指令の後にあるスペースのみ計
数して前記メモリに記憶させ、同時に改行指令の
フアンクシヨンコードをも記憶させる機能演算部
を導入することによつて達成されている。

以下、本発明の実施例を示す添付図を参照して
本発明を詳述する。

第１図は本発明にかかるデータ受信装置を内蔵
する電子タイプライタの概略を示す斜視図であ
り、大別してキーボード部分Ｋ及びプリンター部
分Ｐとから構成される。

図中キーボード部分Ｋには、通常のタイプライ
タで周知のように所要数の文字キー、数字キー、
記号キー等の各種キー群およびスペースバーSB
をはじめ、モード設定キーM₀、オンラインキー
CONT、ストツプキーST、改行指令、所謂キヤ
リツジの左マージンまでのリターンＣ／Ｒ、左右
マージンLM，RMやタブTAB等の設定変更また
は解除等を行うための各種制御キーが配設され
る。これら制御キー群には、その他、バツクスペ
ースキー、シフトキー、紙送りキーLF、紙戻し
キーBLF、リピートキー、カーソルキー、コー
ドキー、デリートキー、インサートキー等が含ま
れる。モード設定キーM₀は、電子タイプライタ
の動作モードを選択・設定するキーで、例えば通
常のタイプライタモードと本発明にかかるデータ
受信装置としてのデータ受信モードとを切り換え
ることができる。オンラインキーCONTは外部
送信装置との間をオンライン状態にし、送信され
てくるデータをこの電子タイプライタの印字バツ
フアメモリに記憶するためのデータ受信を開始さ
せるキーである。ストツプキーSTは、各種動作
を停止させるキーであり、例えばオンライン状態
をオフラインに切り換えることができる。

紙送りキーLFは、プリンター部の用紙の順方
向送りを、そして紙戻しキーBLFは、逆方向送
りを、それぞれ実行するキーである。加えて、こ
の電子タイプライタでは演算機能も具備している
ので、タイプ−演算切り換えキーと共に＋−×÷
＝及びクリヤ等の各種キー群をも有する。

なお、この電子タイプライタのキーボード部Ｋ
には、打鍵された文字・記号等の内容を表示する
所要桁数の表示部Ｄが設けられている。この表示
部Ｄは適当な表示装置を使用することができる
が、消費電力や低コストである点からは液晶表示
装置LCDが有利である。

プリンター部Ｐには、上部カバーＣ内にプラテ
ンPL及びガイドバーGBに沿つて移動するキヤリ
ツジCaが配設される。このキヤリツジCaに担持
される印字ヘツドPHには、各種形式のものが使
用可能であるが、消費電力や小型軽量である点か
らサーマルヘツドTh.Hが有利である。サーマル
ヘツドTh.Hは入力に応じて選択的に発熱する発
熱体が多数配列されているもので、プラテン上に
配設された感熱紙上に、又は感熱リボンを介して
普通紙上にドツトマトリツクス形式で印字するも
のである。

なお、本実施例による電子タイプライタは、プ
リンター部Ｐに内蔵された電池電源によつて駆動
され、本体ケースの適当な位置に取りつけられた
電源スイツチSWによつて入切りされる。ACア
ダプタを使用することによつて商用電源でも使用
し得ることはいうまでもない。

第２図は、本発明にかかるデータ受信装置を内
蔵する電子タイプライタのブロツク図である。こ
れら各部は第１図可視部分に示したキーボード部
Ｋ、表示部Ｄ及びプリンター部Ｐならびに本体ケ
ース内に内蔵される中央処理装置CPU，ROM及
びRAM等を含むものである。なお、キーボード
部Ｋ、表示部Ｄ及びプリンター部Ｐはそれぞれ必
要な補助回路として、キーボードドライバー
KD、表示部コントローラDC及びプリンタード
ライバーインターフエースPIを具備している。
さらに、この電子式タイプライタは、外部との情
報授受が可能なように外部インターフエース用ド
ライバー・レシーバーIRを具備している。した
がつて、例えば第１図のように装置側面に設けら
れたコネクタCNに接続された同種機器をはじめ
適当なインターフエースを介してその他のコンピ
ユータ等から受けた情報を、RAM内のテキスト
メモリに記憶し、或いは必要に応じて受信データ
又は一旦記憶されたデータに従つてプリンター部
Ｐを駆動することができる。

第２図の各ブロツクを形成する要素の各々が、
周知の要素又は機器、例えばLSIその他の回路素
子をはじめプリンター機構等をもつて構成可能で
あることは、当業者にとつて明らかであろう。

本発明にかかるデータ受信装置は、前述のよう
に、同種装置はもとより、パーソナルコンピユー
タ等の各種外部装置からの一連の文字及び／又は
記号データを受信することができる。しかし、本
発明にかかるデータ受信装置では、本体である電
子タイプライタ自体がポータブルに設計されてい
るので、受信データを記憶すべきテキストメモリ
は大型機器のように十分な記憶容量を備えている
とはいえない。そこで、従来技術により踏襲され
ているように（特開昭56−74745号公報参照）、受
信した一連の文字及び／又は記号データの内の、
印字データではないスペースデータを判別し、ス
ペースの数を計数して計数値を記憶している。更
に、本発明により各行の改行指令Ｃ／Ｒの前にあ
るスペースの数を計数しなくても、圧縮できる。
それ故、本来印字に関与すべき有効データを出来
るだけ多く受信して、テキストメモリの有効利用
を可能にするものである。従つて、本発明にかか
るデータ受信装置は、送信側の外部装置が、左マ
ージン及びタブ等のフオーマツト情報をも内蔵し
た記憶データを送信してくる場合には特に有効に
機能する。

第３図は、本発明によるデータ受信装置に対し
て送信されてくるデータ及び本装置内で圧縮され
たデータの例を示すものである。図の上部は英文
字の間にスペース符号を所要数挿入し、かつキ
ヤリツジを左マージンまで復帰させるキヤリツジ
リターン、即ち改行指令Ｃ／Ｒを挿入したもので
ある。図の下部は上のデータを本装置により受信
し、これを印字バツフアメモリに記憶するために
圧縮した状態を示すものである。この場合、スペ
ース２個は、下記の説明から明らかなように、デ
ータ圧縮のメリツトがないためそのままとし、３
以上のスペースが連続する際にスペースデータの
圧縮が行われる。

すなわち、ＦとＧとの間には４個のスペース
が存在するから、これを判別の上カウントして、
フアンクシヨンコード“Sp”及び計数値“４”
のように圧縮する。次いでＩとＪとの間にはスペ
ースが３個存在するから、同じ様にフアンクシ
ヨンコード“Sp”と計数値“３”のように圧縮
する。これ等の圧縮方法は、従来技術で既に提唱
されているものである。また、ＬとＸとの間に
は、２個のスペース及び４個ののスペースに
挟まれて改行指令Ｃ／Ｒが存在する。この場合
は、本発明により、改行指令Ｃ／Ｒ前のスペース
は全て省略し、更にスペースデータ圧縮のフア
ンクシヨンコードである“Sp”をも省略して
“Ｃ／Ｒ”“４”のように圧縮する。このように、
Ｃ／Ｒ前のスペースをも省略するのは、改行が
行われれば、データ判別の上でスペースと同一の
効果が得られるためであり、また“Sp”をも省
略するのは、改行指令“Ｃ／Ｒ”にフアンクシヨ
ンコードの機能を期待できることから、メモリの
より有効な利用を図ることができるためである。

第４図は、本発明にかかるデータ受信装置の所
要部の動作を示すフローチヤートを示すものであ
る。データ受信においてブロツク１０のようにス
タートすると、先ずブロツク１１においてデータ
受信であるか否かが判断される。この判断がNO
の場合は、スタートに復帰する。

ブロツク１１の判断がYESの場合は、次いで
ブロツク１２のようにデータがスペースデータで
あるか否かが判断される。この判断がYESの場
合は、次いでブロツク１３で改行指令Ｃ／Ｒに対
するＣ／ＲフラグがONであるか否かが判断され
る。この判断がYESの場合はブロツク１４のよ
うにＣ／Ｒデータの次のスペースデータの数の計
数が行われ、スタートに復帰する。

一方、ブロツク１３の判断がNOの場合は、ブ
ロツク１５のようにスペース計数器が＋１になり
スタートに復帰する。

ブロツク１２の判断がNOの場合は、次いでブ
ロツク１６でＣ／Ｒか否かが判断される。このブ
ロツクでの判断がYESの場合は、ブロツク１７
のように、Ｃ／ＲフラグをONにする。この場合
は、既に計数されているスペース計数器の内容は
不要となるから、ブロツク１８のように、スペー
ス計数値のクリヤが行われる。次いで、ブロツク
１９のように、改行指令Ｃ／Ｒ以後のスペース数
を、“Ｃ／Ｒ”＋“xx”としてメモリに書込みを行
つた後スタートに復帰する。

ブロツク１６の判断がNOの場合は、ブロツク
２０のように、Ｃ／ＲフラグがOFFされる。そ
の後ブロツク２１でスペース計数器が０であるか
否かが判断される。この判断がYESの場合は通
常の文字データ等の受信の後に、再び文字データ
等を受信したのであるから、その受信データをブ
ロツク２２のようにメモリに書込みを行つた後ス
タートに復帰する。

一方、ブロツク２１の判断がNOの場合は、次
いでブロツク２３で計数器のスペース計数値が２
以下であるか否かが判断される。この判断が
YESの場合は、スペース圧縮の対象外であるか
らそのまま、ブロツク２４のようにスペース１又
は２の書込みを行う。次いでブロツク２５のよう
にスペース計数器のクリヤを行い、さらにブロツ
ク２６のように受信データをメモリに書込みを行
つた後スタートに復帰する。

なお、ブロツク２３の判断がNOの場合は、ブ
ロツク２７によりメモリにスペースに対するフア
ンクシヨンコード“Sp”の書込み及びスペース
計数値“xx”の書込みを行つた後、ブロツク２
５に至り、スペース計数器のクリヤを行う。

このように、本発明にかかるデータ受信装置に
よれば、受信データの中の本来プリントには無関
係のスペースデータを必要最小限に圧縮した状態
でメモリに書き込むことができる。さらに、この
間一連のスペースの間に改行指令Ｃ／Ｒが存在す
れば、これをも利用して、圧縮の効果を更に高め
ることができる。その結果、本装置内の印字バツ
フアメモリの有効利用が可能となり、所定容量の
内蔵メモリでありながら、最大限の有効データ量
の受信が可能である。

上記の実施例では、電子タイプライターに装備
したデータ受信装置の説明にのみ限定したが、本
発明の主要な構成は電子タイプライターだけでな
く、メモリ機能を備えた文字及び／又は記号の伝
送装置、例えばフアクシミリ、電光掲示板、OA
機器の画像表示面に用いるキヤラクター表示等に
も導入でき、しかも改行指令を利用した本発明に
よるデータ圧縮法は表示方式の相違によるデータ
受け渡す際効果的に導入できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明によるデータ送受信装置を内
蔵する電子タイプライタの外観を表す斜視図。第
２図は、本発明によるデータ送受信装置を内蔵す
る電子タイプライタの内部構成を示すブロツク
図。第３図は、受信データ圧縮の例を示す説明
図。第４図は、本発明によるデータ送受信装置の
関連部分の動作を示すフローチヤートである。 図中参照符号：Ｋ：キーボード部、Ｄ：表示
部、Ｐ：プリンター部、PH：印字ヘツド、PL：
プラテン、GB：ガイドバー、Ca：キヤリツジ、
ST：ストツプキー、LF：紙送りキー、BLF：紙
戻しキー、M₀：モード設定キー、LM：左マー
ジン、RM：右マージン、SB：スペースバー、
CONT：オンラインキー、TAB：タブ設定・解
除キー、CPU：中央演算Ｎ処理装置、ROM：リ
ード・オンリ・メモリ、RAM：ランダム・アク
セス・メモリ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 外部装置から送信されてくる一連の文字及
   び／又は記号データを受信し、受信した前記デー
   タ中のスペースデータを判別する手段と、連続す
   るスペースの数を順次計数する計数器と、前記ス
   ペースの数を検知したことを示すフアンクシヨン
   コード及び前記スペース計数値を記憶するメモリ
   とを備えた受信データの圧縮機能を有するデータ
   受信装置において、 スペースの間に改行指令が存在する場合にこの
   改行指令を判別する手段と、改行指令の前にある
   スペースの数を零に計数し、改行指令の後にある
   スペースのみ計数して前記メモリに記憶させ、同
   時に改行指令のフアンクシヨンコードをも記憶さ
   せる機能演算部を備えていることを特徴とするデ
   ータ受信装置。