JPH0134464B2 - - Google Patents

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JPH0134464B2
JPH0134464B2 JP58227550A JP22755083A JPH0134464B2 JP H0134464 B2 JPH0134464 B2 JP H0134464B2 JP 58227550 A JP58227550 A JP 58227550A JP 22755083 A JP22755083 A JP 22755083A JP H0134464 B2 JPH0134464 B2 JP H0134464B2
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Japan
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alkyl
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Noryoshi Nanba
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TDK Corp
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Publication of JPH0134464B2 publication Critical patent/JPH0134464B2/ja
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  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 技術分野 本発明は、新規な光安定化シアニン色素とその
製造方法に関する。 先行技術とその問題点 シアニン色素が、種々の分野で用いられてい
る。例えば、ハロゲン化銀写真、色素レーザー、
電子写真感光体、光記録媒体等である。 シアニン色素は、薄膜化したとき良好な反射率
を示し、ヒートモードの光記録媒体の記録層等に
用いて有効であるが、耐光性が低く、光によつて
容易に脱色してしまうという欠点がある。 そこで、本発明者らは、特に薄膜化してヒート
モードの光記録媒体の記録層に用いたときの、読
み出し光のくりかえし照射によるシアニン色素の
脱色(再生劣化)の改善について研究を行うなか
で、先に、ビスフエニルジチオール系等のクエン
チヤーを混合添加すると、再生劣化が格段と改善
される旨の提案を行つている(特願昭58−163080
号、特願昭57−166832号等)。 しかし、このようなシアニン色素およびクエン
チヤーを混合する方法では、必ずしも色素分子と
クエンチヤーとが隣接して存在しないことがあ
り、その耐光性向上効果に限界がある。 また、シアニン色素は、通常、酸アニオンと結
合したカチオン型であり、一方、クエンチヤー
は、通常、オニウムカチオンと結合したアニオン
型であり、これら酸アニオンやオニウムカチオン
によつて、これが加水分解されたりして耐湿性悪
化等の悪影響が生じることがある。 また、これら酸アニオンやオニウムカチオンに
よつて色素が希釈された結果となり、膜の反射率
がシアニン色素本来の値より低くなつて、再生
S/N比の低下をもたらすこととなる。 発明の目的 本発明は、このような実状に鑑みなされたもの
であつて、その目的は、シアニン色素薄膜の反射
特性を失うことなく、耐光性にすぐれ、かつ他の
アニオンやカチオンを含まない、直接クエンチヤ
ーが結合した新規な光安定化シアニン色素とその
製造方法を提供することにある。 このような目的は、下記の第1および第2の発
明によつて達成される。 すなわち第1の発明は、 下記一般式[]または[]で示される構造
をもつことを特徴とする光安定化シアニン色素で
ある。 一般式[] Φ+−L=Ψ・Q- 一般式[] Φ=L−Ψ+・Q- {上記一般式[]および[]において、Φ
は、Φ+−で表わしたとき、下記式[Φ]〜
[ΦXII]のいずれかを表わす。 また、Ψは、Ψ=で表わしたとき、下記[Ψ
]〜[Ψ]のいずれかを表わす。 (上記式[Φ]〜[ΦXII]および[Ψ]〜
[Ψ]において、R1,R1′,R11およびR11′)
は、それぞれ、アルキルカルボニルオキシ基、ア
ルコキシカルボニル基、アミノ基、または水酸基
で置換されていてもよいアルキル基、アリール
基、またはアルケニル基を表わす。 R2′およびR3′は、それぞれ、アルキル基を表わ
す。 R4およびR4′は、それぞれ、アルキル基、アリ
ール基、複素環残基、ハロゲン原子、アミノ基、
ニトロ基、またはアルキル基もしくはアリール基
が結合したオキシ基、チオ基、アミノ基もしくは
アミド基を表わす。 p,q,r,sおよびtは、それぞれ、0また
は1〜4の整数である。 p,q,r,sまたはtが2以上であるとき、
複数のR4またはR4′は互いに異なるものであつて
よい。 Lは、下記式〔L〕〜〔LXI〕のいずれかを
表わす。 (上記式[L]〜[L]において、 Yは、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、
置換アミノ基、アルキルカルボニルオキシ基、ア
ルキルチオ基、シアノ基、ニトロ基またはハロゲ
ン原子を表わす。 R8およびR9は、それぞれ、水素原子またはア
ルキル基を表わす。そして、lは、0または1で
ある。) Q-は、下記一般式[]で示されるアニオン
を表わす。 一般式[] (上記一般式[]において、 Mは、Ni,Co,Cu,PdまたはPtを表わし、 R1,R2,R3およびR4は、それぞれ、水素原
子、ハロゲン原子、アルキル基またはジアルキル
アミノ基を表わす。)} また、第2の発明は、 下記一般式[]または[]で示される光安
定化シアニン色素を製造するにあたり、 下記一般式[]または[]で示されるシア
ニン色素と、下記一般式[]で示されるクエン
チヤーとを極性有機溶媒中に溶解し、必要に応じ
加熱し、次いで、水系溶媒を加えて複分解を行
い、下記一般式[]または[]で示される光
安定化シアニン色素を単離することを特徴とする
光安定化シアニン色素の製造方法。 一般式[] Φ+−L=Ψ・Q- 一般式[] Φ=L−Ψ+・Q- {上記一般式[]および[]において、Φ
は、Φ+−で表わしたとき、下記式[Φ]〜
[ΦXII]のいずれかを表わす。 また、Ψは、Ψ=で表わしたとき、下記[ΨI]
〜[Ψ]のいずれかを表わす。 (上記式[Φ]〜[ΦXII]および[Ψ]〜
[Ψ]において、R1,R1′,R11およびR11′)
は、それぞれ、アルキルカルボニルオキシ基、ア
ルコキシカルボニル基、アミノ基、または水酸基
で置換されていてもよいアルキル基、アリール
基、またはアルケニル基を表わす。 R2′およびR3′は、それぞれ、アルキル基を表わ
す。 R4およびR4′は、それぞれ、アルキル基、アリ
ール基、複素環残基、ハロゲン原子、アミノ基、
ニトロ基、またはアルキル基もしくはアリール基
が結合したオキシ基、チオ基、アミノ基もしくは
アミド基を表わす。 p,q,r,sおよびtは、それぞれ、0また
は1〜4の整数である。 p,q,r,sまたはtが2以上であるとき、
複素のR4またはR4′は互いに異なるものであつて
よい。 Lは、下記式〔L〕〜〔LXI〕のいずれかを
表わす。 (上記式[L]〜[LXI]において、Yは、
水素原子、アルキル基、アルコキシ基、置換アミ
ノ基、アルキルカルボニルオキシ基、アルキルチ
オ基、シアノ基、ニトロ基またはハロゲン原子を
表わす。 R8およびR9は、それぞれ水素原子またはアル
キル基を表わす。そして、lは、0または1であ
る。) Q-は、下記一般式[]で示されるアニオン
を表わす。 一般式[] (上記一般式[]において、 Mは、Ni,Co,Cu,PdまたはPtを表わし、 R1,R2,R3およびR4は、それぞれ、水素原
子、ハロゲン原子、アルキル基またはジアルキル
アミノ基を表わす。)} 一般式[] Φ+−L=Ψ・An- 一般式[] Φ=L−Ψ+・An- {上記一般式[]および[]において、
Φ,ΨおよびLは、前記に同じであり、An-は、
アニオンを表わす。} 一般式[] Q-・Cat+ {上記一般式[]において、 Q-は、前記に同じであり、 Cat+は、アルカリ金属カチオンまたはオニウ
ムカチオンを表わす。} 発明の具体的構成 以下、本発明の具体的構成について詳細に説明
する。 本発明の新規な光安定化シアニン色素は、所定
のシアニン色素のカチオンと所定のクエンチヤー
のアニオンとのイオン結合体であり、上記一般式
[]またはその異性体である一般式[]で示
される化学構造をもつ。 上記一般式[]および[]で示される異性
化構造において、Φは、芳香族環、例えばベンゼ
ン環、ナフタレン環、フエナントレン環、キノキ
サリン環等が縮合してもよいチアゾール環、オキ
サゾール環、セレナゾール環、イミダゾール環、
ピリジン環の1価ないし2価の残基を表わす。 また、Ψは、芳香族環、例えばベンゼン環、ナ
フタレン環、フエナントレン環、キノキサリン環
等が縮合してもよいチアゾール環、オキサゾール
環、セレナゾール環、イミダゾール環、ピリジン
環、インドレニン環の2価ないし1価の残基を表
わす。 これらΦおよびΨは、同一の環でも異なる環で
あつてもよい。 なお、Φ+およびΨ+は、環中の窒素原子が+電
荷をもち、ΨおよびΦは、環中の窒素原子が中性
のものである。 そして、これらのΦおよびΨの骨格環として
は、上記式[Φ]〜[ΦXI]および[Ψ]〜
[Ψ]で示されるものである。 なお、上記においては、ΦとΨの構造は、一般
式[]におけるΦ+−とΨ=の形で示される。 このような各種環において、環中の窒素原子
(イミダゾール環では2個の窒素原子)に結合す
る基R1,R1′,(R11,R11′)は、置換または非置
換のアルキル基、アリール基、アルケニル基であ
る。 このような環中の、窒素原子に結合する基R1
R1′の炭素原子数には、特に制限はない。 また、この基がさらに置換基を有するものであ
る場合、置換基としては、アルキルカルボニルオ
キシ基、アルコキシカルボニル基、アミノ基、水
酸基等いずれであつてもよい。 さらに、Ψ(Ψ+)の環が、縮合ないし非縮合の
インドレニン環(式[Ψ]〜[Ψ])である
場合、その3位には、2つの置換基R2′,R3′が結
合することが好ましい。 この場合、3位に結合する2つの置換基R2′,
R3′は、アルキル基である。そして、これらのう
ちでは、炭素原子数1または2、特に1の非置換
アルキル基であることが好ましい。 一方、ΦおよびΨで表わされる環中の所定の位
置には、さらに他の置換基R4,R4′が結合してい
てもよい。このような置換基としては、アルキル
基、アリール基、複素環残基、ハロゲン原子、ア
ルコキシ基、アリーロキシ基、アルキルチオ基、
アリールチオ基、アルキルアミド基、アリールア
ミド基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、
アミノ基、ニトロ基等、種々の置換基であつてよ
い。 そして、これらの置換基の数(p,q,r,
s,t)は、通常、0または1〜4程度とされ
る。なお、p,q,r,s,tが2以上であると
き、複数のR4,R4′は互いに異なるものであつて
よい。 他方、Lは、モノ、ジ、トリまたはテトラカル
ボシアニン色素等のシアニン色素を形成するため
のポリメチン連結基を表わすが、特に上記式〔L
〕〜〔LXI〕のいずれかであることが好まし
い。 ここに、Yは、水素原子、メチル基等の低級ア
ルキル基、メトキシ基等の低級アルコキシ基、ジ
メチルアミノ基、ジフエニルアミノ基、メチルフ
エニルアミノ基、モルホリノ基、イミダゾリジン
基、エトキシカルボニルピペラジン基などのジ置
換アミノ基等の置換アミノ基、アセトキシ基等の
アルキルカルボニルオキシ基、メチルチオ基等の
アルキルチオ基、シアノ基、ニトロ基、Br,Cl
等のハロゲン原子などである。 また、R8およびR9は、それぞれ水素原子また
はメチル基等の低級アルキル基を表わす。 そして、lは、0または1である。 なお、これら式〔L〕〜〔L〕の中では、
トリカルボシアニン連結基、特に式〔L〕,〔L
〕,〔L〕,〔LV〕が好ましい。 次に、本発明におけるシアニン色素カチオンの
具体例を挙げる。 【表】 【表】 【表】 【表】 一方、Q-は、前記一般式[]で示されるビ
スフエニルジチオール系のクエンチヤーアニオン
である。 前記一般式[]において、R1,R2,R3およ
びR4は、互いに同一でも異なつていてもよく、
それぞれ、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基
(特に炭素原子数1〜4程度)またはジアルキル
アミノ基(特に2つのアルキル基の炭素原子数
は、互いに同一でも異なつていてもよいが、とも
に1〜8程度)である。 さらに、一般式[]において、Mは遷移金属
原子のうち、Ni,Co,Cu,Pd,Pt等を表わす
が、特にNiであることが好ましい。 次に、本発明におけるクエンチヤーアニオンの
具体例を挙げる。 【表】 次に、本発明の光安定化シアニン色素の具体例
を挙げる。 【表】 【表】 【表】 このような本発明の光安定化シアニン色素は、
例えば、以下のようにして製造される。 まず、アニオンと結合したカチオン型のシアニ
ン色素を用意する。 この場合のアニオン(An-)としては、I-
Br-,ClO4 -,BF4 -,CH3
【式】SO3 -,Cl 【式】SO3 -等であればよい。 このようなシアニン色素は、公知のものであ
り、常法に従い合成される。すなわち、例えば大
有機化学(朝倉書店)含窒素複素環化合物
432ページ等に記載された方法に準じればよい。 他方、カチオンと結合したアニオン型のクエン
チヤーを用意する。 この場合のカチオン(Cat+)としては、特に
N+(CH34,N+(C4H94等のテトラアルキルアン
モニウムが好適である。 これらクエンチヤーは、R.Williams,E.Billig.
J.H.Waters and H.B.Gray,J.Am.Chem.Soc.,
88 43(1966)等により公知である。 また、これらクエンチヤーは、特開昭57−
166832号公報、特願昭58−163080号等に従い合成
される。 次いで、これらシアニン色素とクエンチヤーの
等モルを、極性有機溶媒に溶解する。 用いる極性有機溶媒としては、N,N―ジメチ
ルホルムアミド等が好適である。 また、その濃度は、0.01モル/程度とすれば
よい。 この後、これに水系溶媒、特に水を加え、複分
解を生起させ、沈澱をうる。加える水の量は、10
倍以上の大過剰とすればよい。 なお、反応温度は、室温〜90℃程度がよい。 次いで、両液相を分離し、濾過乾燥を行い、
DMF―エタノール等で再結晶を行えば、光安定
化シアニン色素がえられる。 なお、以上の方法の他、クエンチヤーカチオン
の中間体である中性のものを、塩化メチレン等に
溶解し、これにシアニン色素を等モル添加し濃縮
し、再結晶を行つてもよい。または、特願昭57−
166832号に従つて、空気を吹き込みながらニツケ
ルを酸化し、アニオン型として塩を形成してもよ
い。 発明の具体的実施例 以下、本発明を実施例に従い、さらに詳細に説
明する。 実施例1 (D1の合成) 1,1′―ジエチルジチアトリカルボシアニンパ
ークロレート(0.00025モル、0.135g)[E.
Kodak社製 DTTC−14306 D+1のパークロレー
ト]および ビス(3,4,6―トリクロロ―1,2―ジチ
オフエノレート)ニツケル()テトラ―n―ブ
チルアンモニウム[三井東圧化学製PA―
1006Q-8のテトラブチルアンモニウム塩]
(0.00025モル、0.197g)を、ジメチルホルムア
ミド(DMF)20mlに溶解し、70℃3時間反応さ
せた。 反応後、溶液を冷水中に注ぎ、沈澱させた。 これを濾過、水洗した後、減圧乾燥させた。 収量 0.22g(収率92%) 次いで、これをDMF10mlに加熱溶解し、熱エ
タノール30mlを添加したのち放置し、再結晶さ
せ、D1をえた。 mp 182℃(黒緑色) 原子吸光法により含有Niの定量を行い、下記
の結果をえた。 Ni含有量/wt% 計算値6.1 測定値5.9 色素−安定剤 1:1 混合物としての計算値 4.5 実施例2 (D1の合成) D+1のイオジドおよびQ-8のテトラブチルアン
モニウム塩を、実施例1と同様に用いて光安定化
色素D1をえた。 収率 90% mp 182℃(黒緑色) Ni含有量/wt% 計算値6.10 測定値5.90 実施例3 (D14の合成) 1,1―ジエチルトリカルボシアニン イオジ
ド(0.00025モル、0.130g)[D+12のイオジド
日本感光色素研究所製NK−123]および ビス(4―ジメチルアミノ―1,2―ジチオフ
エノレート)ニツケル()テトラ―n―ブチル
アンモニウム(0.00025モル、0.167g)[Q-12の
テトラブチルアンモニウム塩 帝国化学産業製
NIR−C−2]を、DMF20mlに溶解し、実施例
1と同様にして複分解を行い、D14をえた。 収量 0.21g(収率100%) mp 175〜176℃(赤褐色) Ni含有量/wt% 計算値7.1 測定値7.0 色素−安定剤 1:1 混合物としての計算値 5.0 実施例4 (D2の合成) D+2のパークロレート[E.Kodak社製 IR−
140]およびQ-8のテトラブチルアンモニウム塩
を、実施例1と同様に用いて光安定化色素D2を
えた。 収率 95% mp 183〜184℃(深緑色) Ni含有量/wt% 計算値4.79 測定値4.83 実施例5 (D3の合成) D+3のパークロレート[日本感光色素研究所製
NK−2860]およびQ-8のテトラブチルアンモ
ニウム塩を、実施例1と同様に用いて光安定化色
素D3をえた。 収率 93% mp 134〜135℃(深緑色) Ni含有量/wt% 計算値5.19 測定値4.78 実施例6 (D4の合成) D+4のパークロレート[日本感光色素研究所製
NK−2862]およびQ-8のテトラブチルアンモ
ニウム塩を、実施例1と同様に用いて光安定化色
素D4をえた。 収率 95% mp 124〜127℃(赤紫色) Ni含有量/wt% 計算値4.89 測定値4.61 実施例7 (D5の合成) D+5のパークロレート[日本感光色素研究所製
NK−2871]およびQ-8のテトラブチルアンモ
ニウム塩を、実施例1と同様に用いて光安定化色
素D5をえた。 収率 94% mp 167〜168℃(赤紫色) Ni含有量/wt% 計算値4.21 測定値4.16 実施例8 (D6の合成) D+3のパークロレート[日本感光色素研究所製
NK−2860]およびQ-12のテトラブチルアンモ
ニウム塩[帝国化学産業製 NIR―C―2]を、
実施例1と同様に用いて光安定化色素D6をえた。 収率 96% mp 109〜111℃(濃赤紫色) Ni含有量/wt% 計算値5.81 測定値5.66 実施例9 (D7の合成) D+1のイオジドおよびQ-14のテトラブチルア
ンモニウム塩[帝国化学産業製 NIR―C―3]
を、実施例1と同様に用いて光安定化色素D7を
えた。 収率 97% mp 173(灰色をおびた黒緑色) Ni含有量/wt% 計算値6.75 測定値6.47 実施例10 (D8の合成) D+2のパークロレート[E.Kodak社製 IR−
140]およびQ-7のテトラブチルアンモニウム塩
[三井東圧化学製 PA―1003]を、実施例1と同
様に用いて光安定化色素D8をえた。 収率 68% mp 185℃(黒緑色) Ni含有量/wt% 計算値4.54 測定値4.59 実施例11 (D9の合成) D+6のトルエンスルホン酸塩[日本感光色素研
究所製 NK−2868]およびQ-8のテトラブチル
アンモニウム塩を、実施例1と同様に用いて光安
定化色素D9をえた。 収率 76% mp 138〜140℃(黒緑色) Ni含有量/wt% 計算値4.77 測定値4.56 実施例12 (D10の合成) D+7のパークロレート[日本感光色素研究所製
NK−2870]およびQ-12のテトラブチルアンモ
ニウム塩を、実施例1と同様に用いて光安定化色
素D10をえた。 収率 95% mp 200〜201℃(深緑色) Ni含有量/wt% 計算値4.50 測定値4.31 実施例13 (D11の合成) D+8のイオジド[クリプトシアニン]および
Q-8のテトラブチルアンモニウム塩を、実施例1
と同様に用いて光安定化色素D11をえた。 収率 98% mp 114〜115℃ Ni含有量/wt% 計算値6.53 測定値6.74 実施例14 (D12の合成) D+10のパークロレート[日本感光色素研究所
製 NK−78]およびQ-8のテトラブチルアンモ
ニウム塩を、実施例1と同様に用いて光安定化色
素D12をえた。 収率 93% mp 除々に分解(灰緑色) Ni含有量/wt% 計算値6.11 測定値6.07 実施例15 (D16の合成) D+14のパークロレート[日本感光色素研究所
製 NK−2934]およびQ-8のテトラブチルアン
モニウム塩を、実施例1と同様に用いて光安定化
色素D16をえた。 収率 94% mp 171℃(赤紫色) Ni含有量/wt% 計算値5.50 測定値5.51 実施例16 (D18の合成) D+14のパークロレート[日本感光色素研究所
製 NK−2934]およびQ-7のテトラブチルアン
モニウム塩を、実施例1と同様に用いて光安定化
色素D18をえた。 収率 96% mp (濃赤紫色) Ni含有量/wt% 計算値5.17 測定値5.21 実施例17 (D19の合成) D+15のパークロレート[日本感光色素研究所
製 NK−2930]およびQ-8のテトラブチルアン
モニウム塩を、実施例1と同様に用いて光安定化
色素D19をえた。 収率 100% mp 208〜211℃(黒緑色) Ni含有量/wt% 計算値4.58 測定値4.71 なお、各光安定化色素のジキロエタン中での吸
収スペクトルのλnaxは、原料シアニン色素のそれ
とほとんど同一であつた。 このようにして、前記各化合物を合成した。 各化合物のNi定量分析の測定値を、計算値と
ともに前記化合物例に付す。 発明の具体的作用効果 本発明の光安定化シアニン色素は、所定のクエ
ンチヤーアニオンと結合しているので、きわめて
高い耐光性をもつ。 また、両者がイオン結合しているので、混合し
て用いるときと比較して、耐光性はより一層高い
ものとなる。 そして、他のアニオンやカチオン等が存在しな
いので、これらにもとづく悪影響がない。 このため、ヒートモードの光記録媒体、色素レ
ーザー、電子写真の感光体の増感色素等に応用し
てきわめて有用である。 本発明者らは、本発明の効果を確認するため
種々実験を行つた。以下にその1例を示す。 実験例 上記色素を用いて耐光性の試験を行つた。 各色素をジクロロエタン―シクロヘキサノン
(3:1)に1%濃度に溶解し、厚さ0.1μmのス
ピンコート膜を厚さ1.5mmのアクリル板上に形成
した。この色素薄膜に基板側からGaAsAl−
GaAsレーザー光をNA=0.5のレンズを用いて直
径約1μmに集光して照射した。膜面でのパワー
は、1mWで3μs,3kHzのパルス状とした。 このときの反射光をビームスプリツターを用い
てホトダイオードに導いて検出し、4分後の変化
を測定した。 また、塗布膜を40℃、88%RHの恒温、恒湿槽
内に放置し、1500時間後の透過率変化を測定し
た。結果を表1に示す。 なお、表1には、D+3のパークロレートとQ-8
のテトラブチルアンモニウム塩との1:1(モル
比)の混合塗膜での結果が併記される。 【表】 表1に示される結果から、本発明の効果が明ら
かである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記一般式[]または[]で示される構
    造をもつことを特徴とする光安定化シアニン色
    素。 一般式[] Φ+−L=Ψ・Q- 一般式[] Φ=L−Ψ+・Q- {上記一般式[]および[]において、Φ
    は、Φ+−で表わしたとき、下記式[Φ]〜
    [ΦXII]のいずれかを表わす。 また、Ψは、Ψ=で表わしたとき、下記[Ψ
    ]〜[Ψ]のいずれかを表わす。 (上記式[Φ]〜[ΦXII]および[Ψ]〜
    [Ψ]において、R1,R1′,R11およびR11′)
    は、それぞれ、アルキルカルボニルオキシ基、ア
    ルコキシカルボニル基、アミノ基、または水酸基
    で置換されていてもよいアルキル基、アリール
    基、またはアルケニル基を表わす。 R2′およびR3′は、それぞれ、アルキル基を表わ
    す。 R4およびR4′は、それぞれ、アルキル基、アリ
    ール基、複素環残基、ハロゲン原子、アミノ基、
    ニトロ基、またはアルキル基もしくはアリール基
    が結合したオキシ基、チオ基、アミノ基もしくは
    アミド基を表わす。 p,q,r,sおよびtは、それぞれ、0また
    は1〜4の整数である。 p,q,r,sまたはtが2以上であるとき、
    複数のR4またはR4′は互いに異なるものであつて
    よい。 Lは、下記式〔L〕〜〔LXI〕のいずれかを
    表わす。 (上記式[L]〜[L]において、 Yは、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、
    置換アミノ基、アルキルカルボニルオキシ基、ア
    ルキルチオ基、シアノ基、ニトロ基またはハロゲ
    ン原子を表わす。 R8およびR9は、それぞれ、水素原子またはア
    ルキル基を表わす。そして、lは、0または1で
    ある。) Q-は、下記一般式[]で示されるアニオン
    を表わす。 一般式[] (上記一般式[]において、 Mは、Ni,Co,Cu,PdまたはPtを表わし、 R1,R2,R3およびR4は、それぞれ、水素原
    子、ハロゲン原子、アルキル基またはジアルキル
    アミノ基を表わす。)} 2 下記一般式[]または[]で示される光
    安定化シアニン色素を製造するにあたり、 下記一般式[]または[]で示されるシア
    ニン色素と、下記一般式[]で示されるクエン
    チヤーとを極性有機溶媒中に溶解し、必要に応じ
    加熱し、次いで、水系溶媒を加えて複分解を行
    い、下記一般式[]または[]で示される光
    安定化シアニン色素を単離することを特徴とする
    光安定化シアニン色素の製造方法。 一般式[] Φ+−L=Ψ・Q- 一般式[] Φ=L−Ψ+・Q- {上記一般式[]および[]において、Φ
    は、Φ+−で表わしたとき、下記式[Φ]〜
    [ΦXII]のいずれかを表わす。 また、Ψは、Ψ=で表わしたとき、下記[Ψ
    ]〜[Ψ]のいずれかを表わす。 (上記式[Φ]〜[ΦXII]および[Ψ]〜
    [Ψ]において、R1,R1′,R11およびR11′)
    は、それぞれ、アルキルカルボニルオキシ基、ア
    ルコキシカルボニル基、アミノ基、または水酸基
    で置換されていてもよいアルキル基、アリール
    基、またはアルケニル基を表わす。 R2′およびR3′は、それぞれ、アルキル基を表わ
    す。 R4およびR4′は、それぞれ、アルキル基、アリ
    ール基、複素環残基、ハロゲン原子、アミノ基、
    ニトロ基、またはアルキル基もしくはアリール基
    が結合したオキシ基、チオ基、アミノ基もしくは
    アミド基を表わす。 p,q,r,sおよびtは、それぞれ、0また
    は1〜4の整数である。 p,q,r,sまたはtが2以上であるとき、
    複数のR4またはR4′は互いに異なるものであつて
    よい。 Lは、下記式〔L〕〜〔LXI〕のいずれかを
    表わす。 (上記式[L]〜[LXI]において、Yは、
    水素原子、アルキル基、アルコキシ基、置換アミ
    ノ基、アルキルカルボニルオキシ基、アルキルチ
    オ基、シアノ基、ニトロ基またはハロゲン原子を
    表わす。 R8およびR9は、それぞれ水素原子またはアル
    キル基を表わす。そして、lは、0または1であ
    る。) Q-は、下記一般式[]で示されるアニオン
    を表わす。 一般式[] (上記一般式[]において、 Mは、Ni,Co,Cu,PdまたはPtを表わし、 R1,R2,R3およびR4は、それぞれ、水素原
    子、ハロゲン原子、アルキル基またはジアルキル
    アミノ基を表わす。)} 一般式[] Φ+−L=Ψ・An- 一般式[] Φ=L−Ψ+・An- {上記一般式[]および[]において、
    Φ、ΨおよびLは、前記に同じであり、An-は、
    アニオンを表わす。} 一般式[] Q-・Cat+ {上記一般式[]において、 Q-は、前記に同じであり、 Cat+は、アルカリ金属カチオンまたはオニウ
    ムカチオンを表わす。}
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