JPH0131728Y2

JPH0131728Y2 -

Info

Publication number: JPH0131728Y2
Application number: JP1983005703U
Authority: JP
Priority date: 1983-01-19
Filing date: 1983-01-19
Publication date: 1989-09-28
Also published as: JPS59111264U

Description

【考案の詳細な説明】〔考案の目的〕（産業上の利用分野）本考案は、家具本体に扉体を開閉自在に取付け
るヒンジ装置に関する。

（従来の技術）一般に、家具本体に対して扉体をヒンジによつ
て開閉自在に取付ける場合、ヒンジの固定体側を
家具本体の側板の内側に固定するとともに、ヒン
ジの可動体側を扉体に固定している。

一方、家具において、扉体の内面にパツキング
を設け、このパツキングを家具本体の前面開口部
における縁板に当接し、密閉形とする場合には、
家具本体の前面開口部に縁板が位置することか
ら、ヒンジの固定体側を家具本体の側板の内側に
固定することができない。また、特に、扉体をパ
ツキングを介して密閉するものにおいては、密閉
上からもヒンジ部のずれが問題となる。

（考案が解決しようとする問題点）上記のように、扉体をパツキングを介して密閉
する家具で、各家具本体の前面開口部にパツキン
グが当接する縁板を設けたものでは、従来のヒン
ジをただちには用いることが困難である。

本考案は、上述のような点を改良しようとする
もので、家具本体の前面開口部に扉体のパツキン
グが当接する縁板を有する場合に、ヒンジを容易
に取付けられるようにするとともに、取付状態を
容易に修正できるようにすることを目的とするも
のである。

〔考案の構成〕

（問題点を解決するための手段）本考案は、家具本体１の前面開口部に扉体２を
開閉自在に設け、この扉体２の内面に、上記家具
本体１の前面開口部の縁板５の外面に当接するパ
ツキング３を設けた家具において、上記家具本体
１に扉体２を開閉自在に取付けるヒンジ装置４で
あつて、いずれも横方向に長い長方形状のベース
プレート１１と、取付プレート１５と、基体１８
とを備え、また、連結具２９を備えている。そし
て、上記ベースプレート１１は、上記縁板５の外
面に配設され、両側に上下方向に取付用長孔１２
を穿設するとともに、この両側の取付用長孔１２
の間に固定用ねじ孔１３を穿設し、この固定用ね
じ孔１３に固定用ねじ１４を螺合している。ま
た、上記取付プレート１５は、上記縁板５の内面
に配設され、両側に上記ベースプレート１１の各
取付用長孔１２に対応する取付用ねじ孔１６を穿
設し、この各取付用ねじ孔１６に上記ベースプレ
ート１１の各取付用長孔１２から挿通された取付
用ねじ１７を上記縁板５に穿設した各取付孔６を
貫通して螺合している。また、上記基体１８は、
上記固定用ねじ１４の径大頭部を挿通可能な一側
部の径大部１９およびこの径大部１９から中央部
側に連らなり上記固定用ねじ１４の径大頭部を挿
通不可能な長孔状の径小部２０を有する係合孔２
１を穿設し、この係合孔２１の径大部１９から挿
入した固定用ねじ１４の径大頭部を径小部２０に
係合するとともに、他側部に通孔２２を穿設し、
かつ、裏面側に上下の縁部２３を残して上記ベー
スプレート１１の外面に嵌合する凹部２４を形成
し、さらに、一端部近くに穿設した調節ねじ孔２
５に調節ねじ２６を螺合している。また、上記連
結具２９は、上記扉体２の内面に埋設固定され、
上記基体１８の一端部に一対のリンク３１を介し
て回動自在に連結されている。

（作用）本考案では、家具本体１に扉体２を取付ける場
合、家具本体１の前面開口部における縁板５の外
面にベースプレート１１を配設するとともに、縁
板５の内面に取付プレート１５を配設し、ベース
プレート１１の各取付用長孔１２から挿通した取
付用ねじ１７を縁板５に穿設した各取付孔６を貫
通して取付プレート１５の各取付ねじ孔１６に螺
合し、家具本体１にベースプレート１１を取付プ
レート１５とともに固定する。

また、扉体２の内面において連結具２９を埋設
固定し、扉体２に基体１８を取付ける。

そして、ベースプレート１１の固定用ねじ孔１
３に螺合した固定用ねじ１４の径大頭部に対し基
体１８の係合孔２１における径大部１９を挿入
し、かつ、基体１８の裏面側の凹部２４をベース
プレート１１の外面に嵌合し、凹部２４の上下の
縁部２３をガイドとして、基体１８を横方向に移
動して固定用ねじ１４の径大頭部を径小部２０に
移動係合し、固定用ねじ１４を締付けて固定す
る。

この取付けに際し、取付用ねじ１７をゆるめた
状態で、ベースプレート１１を取付用長孔１２を
介して上下動調節し、取付用ねじ１７を締付ける
ことにより、ベースプレート１１とともに基体１
８の高さ位置を調節設定する。この場合、基体１
８を取付けたままでも、係合孔２１の径大部１９
および通孔２２から取付用ねじ１７を調節するこ
とができる。

また、固定用ねじ１４をゆるめた状態で、基体
１８を係合孔２１の径小部２０を介して左右動調
節し、固定用ねじ１４を締付けることにより、基
体１８の左右位置を調節設定する。

さらに、調節ねじ２６を調節ねじ孔２５で進退
して内方への突出高さを変え、基体１８の前後方
向の位置を調節する。

そして、一対のリンク３１の回動を介して扉体
２を比較的大きく開閉し、扉体２は閉じたときパ
ツキング３を介して本体１の縁板５に密着する。

（実施例）以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明
する。

第１図は調理台などの家具を示しており、１は
箱状の家具本体で、この家具本体１の前面開口部
に扉体２が開閉自在に設けられ、この扉体２の内
面に、上記家具本体１の前面開口部の縁板５の外
面に当接するパツキング３が設けられている。そ
して、上記家具本体１に扉体２は上下部のヒンジ
装置４を介して開閉自在に取付けられている。

このヒンジ装置４を、第２図ないし第５図につ
いて説明する。

１１は横方向に長い長方形状のベースプレート
で、このベースプレート１１には、両側に上下方
向に取付用長孔１２が穿設されているとともに、
この両側の取付用長孔１２間に固定用ねじ孔１３
が穿設されている。そして、この固定用ねじ孔１
３に固定用ねじ１４が螺合されている。

１５は横方向に長い長方形状の取付プレート
で、この取付プレート１５には、両側に上記ベー
スプレート１１の各取付用長孔１２に対応する取
付用ねじ孔１６が穿設されている。そして、この
各取付用ねじ孔１６に上記ベースプレート１１の
各取付用長孔１２から挿通された取付用ねじ１７
が螺合されるようになつている。

１８は横方向に長い長方形状の基板で、この基
板１８には、上記固定用ねじ１４の径大頭部を挿
通可能な一側部の径大部１９およびこの径大部１
９から中央部側に連らなり上記固定用ねじ１４の
径大頭部を挿通不可能な長孔状の径小部２０を有
する係合孔２１が穿設されているとともに、他側
部に通孔２２が穿設され、かつ、基体１８の裏面
側に上下の縁部２３を残して上記ベースプレート
１１の外面に嵌合する凹部２４が形成されてい
る。また、基体１８の一端部近くに調節ねじ孔２
５が穿設され、この調節ねじ孔２５に調節ねじ２
６が螺合されている。さらに、基体１８の一端外
面に上下の支片２７が突設され、この上下の支片
２７に一対の軸孔２８が穿設されている。

２９はカツプ状の連結具で、この連結具２９の
一端上下部に一対の軸孔３０が穿設されている。

３１は一対のリンクで、この一対のリンク３１
の両端に軸筒部３２，３３が形成されている。そ
して、一対のリンク３１の一端の軸筒部３２は上
記基体１８の支片２７における一対の軸孔２８に
支軸３４で回動自在に連結されているとともに、
一対のリンク３１の他端の軸筒部３３は上記連結
具２９の一対の軸孔３０に支軸３５で回動自在に
連結されている。

そうして、家具本体１に扉体２を取付ける場合
には、家具本体１の前面開口部における縁板５の
一端外面にベースプレート１１を配設するととも
に、縁板５の内面に取付プレート１５を配設し、
ベースプレート１１の各取付用長孔１２から挿通
した取付用ねじ１７を縁板５に穿設した各取付孔
６を貫通して取付プレート１５の各取付用ねじ孔
１６に螺合し、家具本体１にベースプレート１１
を取付プレート１５とともに固定する。

また、扉体２の内面一端において連結具２９を
埋設固定し、扉体２に基体１８を取付ける。

〔考案の効果〕

本考案によれば、ベースプレート１１および取
付プレート１５を取付用ねじ１７で家具本体１の
前面開口部における縁板５の外面および内面に取
付けるとともに、連結具２９を扉体２に取付け、
ベースプレート１１の固定用ねじ１４の径大頭部
に基体１８の係合孔２１をその径大部１９から径
小部２０に係合し、固定用ねじ１４を締付けるこ
とにより、家具本体１の前面開口部に扉体２のパ
ツキング３が当接する縁板５がある場合に、この
縁板５を用いて容易に取付けることができる。

また、取付けに際して、取付用ねじ１７をゆる
めた状態でベースプレート１１を取付用長孔１２
を介して上下動調節し、かつ、固定用ねじ１４を
ゆるめた状態で基体１８の裏面側の凹部２４の上
下の縁部２３をガイドとして、基体１８を係合孔
２１の径小部２０を介して左右動調節し、さら
に、調節ねじ２６を調節ねじ孔２５で進退して内
方への突出高さを変え、基体１８の前後方向の位
置を調節し、これによつて、上下、左右、前後の
取付位置を取付状態において微調節することがで
き、この場合、基体１８の外面に露出している固
定用ねじ１４および調節ねじ２６とともに、取付
用ねじ１７も基体１８を取付けたままでも、係合
孔２１の径大部１９および通孔２２から調節する
ことができ、したがつて、扉体２を最良の位置に
容易にセツトすることができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すもので、第１図は
家具の斜視図、第２図はヒンジ装置の正面図、第
３図および第４図はその一部を切り欠いた平面
図、第５図はその分解斜視図である。１……家具本体、２……扉体、３……パツキン
グ、４……ヒンジ装置、５……縁板、６……取付
孔、１１……ベースプレート、１２……取付用長
孔、１３……固定用ねじ孔、１４……固定用ね
じ、１５……取付プレート、１６……取付用ねじ
孔、１７……取付用ねじ、１８……基板、１９…
…径大部、２０……径小部、２１……係合孔、２
２……通孔、２３……縁部、２４……凹部、２５
……調節ねじ孔、２６……調節ねじ、２９……連
結具、３１……リンク。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】家具本体１の前面開口部に扉体２を開閉自在に
設け、この扉体２の内面に、上記家具本体１の前
面開口部の縁板５の外面に当接するパツキング３
を設けた家具において、上記家具本体１に扉体２
を開閉自在に取付けるヒンジ装置４であつて、上記縁体５の外面に配設され、両側に上下方向
に取付用長孔１２を穿設するとともに、この両側
の取付用長孔１２の間に固定用ねじ孔１３を穿設
し、この固定用ねじ孔１３に固定用ねじ１４を螺
合した横方向に長い長方形状のベースプレート１
１と、上記縁板５の内面に配設され、両側に上記ベー
スプレート１１の各取付用長孔１２に対応する取
付用ねじ孔１６を穿設し、この各取付用ねじ孔１
６に上記ベースプレート１１の各取付用長孔１２
から挿通された取付用ねじ１７を上記縁板５に穿
設した各取付孔６を貫通して螺合する横方向に長
い長方形状の取付プレート１５と、上記固定用ねじ１４の径大頭部を挿通可能な一
側部の径大部１９およびこの径大部１９から中央
部側に連らなり上記固定用ねじ１４の径大頭部を
挿通不可能な長孔状の径小部２０を有する係合孔
２１を穿設し、この係合孔２１の径大部１９から
挿入した固定用ねじ１４の径大頭部を径小部２０
に係合するとともに、他側部に通孔２２を穿設
し、かつ、裏面側に上下の縁部２３を残して上記
ベースプレート１１の外面に嵌合する凹部２４を
形成し、さらに、一端部近くに穿設した調節ねじ
孔２５に調節ねじ２６を螺合した横方向に長い長
方形状の基体１８と、上記扉体２の内面に埋設固定され、上記基体１
８の一端部に一対のリンク３１を介して回動自在
に連結された連結具２９と、を備えたことを特徴とするヒンジ装置。