JPH013125A

JPH013125A - テストステロン５α−リダクタ−ゼ阻害剤

Info

Publication number: JPH013125A
Application number: JP62-156201A
Authority: JP
Inventors: 弘之小島; 裕安藤; 松井　建次; 誠坪井
Original assignee: 一丸ファルコス株式会社
Filing date: 1987-06-23
Publication date: 1989-01-06
Anticipated expiration: 2011-10-30

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（イ）発明の目的本発明は、テストステロン５α−リダクターゼ阻害剤に
関するものである。

「産業上の利用分野」本発明によるテストステロン５α−リダクターゼ阻害剤
（以下、便宜上、Ｔｓ−ｒｅｄ阻害剤と呼ぶ。）は５服
用又は外用形態となし、医薬品医薬部外品、化粧品の処
方中に用い、男性型の禿頭、粗毛症の治療に役立つもの
である。

「従来の技術」Ｔ　ｓ　−ｒ　ｅ　ｄ阻害剤に関する研究は、最近に至
り、例えば、以下に示すごとくの刊行物がある。

Ｔ　ｓ−ｒ　ｅ　ｄ阻害剤の生体内にお（プる役割、又
は作用機序としては、例えば、男性型の禿頭、粗毛症と
の関係から述べれば、男性ホルモンの主体であるテスト
ステロンか、テストステロン５α−リダクターゼ（以下
、便宜上、Ｔｓ−ｒｅｄと略記する。）によって還元さ
れ、その結果、生成されたジヒドロテストステロンの過
剰による状態が続くようになる。すると、これによって
、脱毛が誘発されることか知られている。

したがって、テストステロンからジヒドロテストステロ
ンか生成されることを、抑制することの出来る物質か、
これらの症状を改善し得るものとされ、Ｔ　ｓ　−ｒ　
ｅ　ｄ阻害剤の開発か進んでいる。

又、」二連した脱毛機序と共に、ニキビ（尋常性挫折）
の発症においても関与しているとされ、例えば、シヒｌ
−ロテストステロンの生成か高まると、皮脂分泌能か光
進し、このために、Ｔｓ　　ｒｅｄ阻害剤は、ニキビ又
は、皮脂分泌能の抑制により、脂漏性脱毛症、脂漏性脱
毛症、脂漏性湿疹及び、脂漏性掻痒（そうよう）などへ
の応用が考えられている。

［公知Ｔｓ−ｒｅｄ阻害剤に関する刊行物」（１）香粧
会誌　ＶＯＬ、９　Ｎｂ、２　ＰＩＯＩ　〜１０７朝田
康夫（１９８５）（２）　公開特許公報：昭５８−１９３６８９号（３）
　公開特許公報・昭６０−０２８９２５号（４）　公開
特許公輯：昭６０−０６４９１０号（５）　公開特許公
報：昭６０−０８１１２２号（６）　公開特許公報：昭
６０−１２６２１８号（７）　公開特許公報；昭６０−
１４２９０８号（８）　公開特許公報：昭６０−１４６
８２９号「発明が解決しようとする問題点」本発明は、前記したごとくの医薬品、又は医薬部外品、
化粧品への利用分野への有効利用を目的とし、新規なＴ
　ｓ　−ｒ　ｅ　ｄ阻害剤となりつる物質の開発に当っ
た。

（ロ）発明の構成本発明によるＴ　ｓ　−ｒ　ｅ　ｄ　ＩＩＩ］害剤は、
以下（こ示すととくの植物生薬に限定し、それから得ら
れた抽出物からなる。

（限定植物の注解）本発明に用いられる出発原料は、カシュウ、モッカ、サ
ンショウ、ツクハクヨウである。この用いる植物生薬の
基原な、それぞれについて示せば以下のごとくである。

・何首烏（カシュウ）とは、タデ′科のツルドクダミの
塊根を乾燥したものである。

・木瓜（モッカ）とは、バラ科のボケの成熟果実を横割
り又は縦割すして乾燥したものである。

・山嫁（サンショウ）とは、ミカン科のサンショウ又は
その他回属植物の種子である。

・側柏葉（ツクハクヨウ）とは、ヒノキ科のコノテガシ
ワの葉のついた枝を乾燥したもの。又はマキ科のラカン
マキの葉又は、幼枝を伴った葉である。

「問題を解決するための手段」本発明者らは、動・植物由来成分の有効利用に関して、
とくに、化粧品や医薬品への応用に当って来たが、今回
、さらに、前記に記載したごとくの植物生薬の抽出物か
、Ｔｓ−ｒｅｄ阻害剤として有効であることを見出した
のである。

以下、本発明に係る検索法等について、実験例実施例に
より、具体的に詳記する。

「実験例１」ＳＤ系雌雄ラット生後７週）の肝臓から抽出した、テス
トステロン５α−リダクターゼを用い、次の反応系にお
ける条件下て測定した。

（反応系〕テストステロン３．０ｇＭをプロピレンクリコール１０
滴て溶解し、Ｔｒｉｓ−ＨＣＩ緩衝液（ｐＨ７，２）５
ｍｌを加え、以下、順にＮＡＤＰＨ５ｍｇ、テストステ
ロン５α−リダクターゼ液ｌ　ｍ　ｌを加え、３７°Ｃ
にて３０分間の反応をする。反応後、ジクロロメタンを
加えて、反応を止め全量５０　ｍ　ｌのジクロロメタン
で抽出し、ジクロロメタン層を得る０次に、ジクロロメ
タンを減圧留去し、ガスクロマトグラフィーにて反応量
を測定する。

尚、検体（実施例で得られた物質）の反応系への添加は
、テストステロンの滴下後に行い、抽出溶媒を留去した
後、反応を行う。

（Ｇ、Ｃ：カラム０Ｖ−１７、カラムの長さ２ｍ二カラ
ム温度２５０℃、ＦＩＤ　　　　）（第１表の説明）阻害率：対照の反応率を１００％（阻害率０％）とみな
し、阻害物質を加えた反応量を算出して、阻害率を求め
る。算式は以下に示すごとくである。

ａ：対照（テストステロンのピーク面積）ｂ：対照（デ
ヒドロテストステロン、アントロスタンジオールのピー
ク面積）１、テストステロンのピーク面積（阻害物質添加）ｂ゛　：デヒドロテストステロン、アントロスタンジオ
ールのピーク面積（阻害物質添加）尚、デヒドロテスト
ステロンは、さらに代謝されて、アントロスタンジオー
ルを生成するために５α−リダクターゼ代謝物のピーク
面積（量）には、アントロスタンジオールも、計算上、
含めて記載した。

「第１表」テストステロン５α−リダクターゼ阻害剤の
阻害活性「実験結果」多くの植物素材をもとに得られた抽出物について、前記
の実験例１をもとに、Ｔ　ｓ　−ｒ　ｅ　ｄ　ｊｌ害作
用を示すものを検索した結果、第１表に示すごとくの植
物生薬が最終的にＴ　ｓ　−ｒ　ｅ　ｄ阻害剤となりう
ろことかわかった。

そこで、さらに、本発明者らは、カシュウ、モッカ、ザ
ンショウ、ツクハクヨウについて、それぞれ対応した各
種の抽出溶媒をもとに、検討を加えてみた。

そして、例えば、以下に示す実施例によれば、簡易な方
法であるか、その得られた抽出物中には、優れたＴ　ｓ
　−ｒ　ｅ　ｄ作用をもった成分か含まれること？見出
すことか出来た。

尚、本発明におけるＴ　ｓ　−ｒ　ｅ　ｄ阻害剤は、第
１表に記載の生薬抽出液（後述の方法によって得られる
生薬抽出液）又は、その希釈液、あるいはその濃縮液、
又は、その乾燥粉末のいずれを用いても良い。

「実施例１」カシュウを粉砕した後、カシュウ粉末１部に対して、水
、エタノール又はこれらの混液を５部加え、室温下で浸
漬した後、ｔ！過を行い、さらに、濾液を冷凍処理（−
２０°Ｃ〜−１０°Ｃ）した後、再度、濾過して、得ら
れたカシュウ抽出物をＴｓ−ｒｅｄ阻害剤とする。本則
の効果（作用）は、前記、第１表に示すごとくである。

又、水剤は、又は乾燥したものを用いても良い。さらに
、抽出に当って用いる溶媒は、エタノールのかわりに、
メタノール、アセトン、酢酸エチルなどを用いて得られ
た抽出物も、Ｔ　ｓ　−ｒ　ｅ　ｄ阻害剤として、用い
ることが出来る。

「実施例２」カシュウを粉砕して、カシュウ粉末１部に対して、水に
非混和性の各種有機溶媒（例えば、ｎ−へキサン、ベン
ゼン、クロロホルム、エーテルなど）１０部を加え、室
温下で浸漬した後、吐過を行い、次に、有機溶媒を留去
して、得られたカシュウ抽出物をＴ　ｓ−ｒ　ｅ　ｄ　
３＋１害剤とする。

以下、実施例１〜２とも、同様な抽出法てモッカ、サン
ショウ、ツクハクヨウの抽出物を得て、Ｔ　ｓ　−ｒ　
ｅ　ｄ用害剤として用いる。

〔ハ〕発明の効果本発明は、多種多様な植物の中から、カシュウモッカ、
サンショウ、ツクハクヨウから得られた抽出物をもとに
、これをＴ　ｓ　−ｒ　ｅ　ｄ阻害剤として用いること
を見出したことにある。

本発明によれば、その用途は、第１表に示す作用からし
て、化粧品や医薬品への応用が可使てあり、これらの抽
出物は、例えば、育毛、養毛、あるいは、ニキビ、脂漏
性の皮膚障害、脱毛症等に外用塗布、あるいは、内服な
どの剤形で用い、その治療的効果か、期待されるものと
考えられる。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）カシュウ、モッカ、サッシヨウ、ソクハクヨウの内、そ
のいずれかの生薬から得られた、抽出物を含有すること
を特徴とする、テストステロン５α−リダクターゼ阻害
剤。