JP2003171349A - 新規なジテルペン類、及びこれを用いた組成物、抗炎症剤、抗癌剤 - Google Patents

新規なジテルペン類、及びこれを用いた組成物、抗炎症剤、抗癌剤

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JP2003171349A
JP2003171349A JP2001296613A JP2001296613A JP2003171349A JP 2003171349 A JP2003171349 A JP 2003171349A JP 2001296613 A JP2001296613 A JP 2001296613A JP 2001296613 A JP2001296613 A JP 2001296613A JP 2003171349 A JP2003171349 A JP 2003171349A
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Susumu Kitanaka
進 北中
Shohei Miyata
昇平 宮田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 甘遂から抽出された抗炎症性、抗癌性に効果
がある有効成分を提供すること。さらに、そのような有
効成分を有する組成物、特に抗炎症剤、抗癌剤を提供す
ること。 【解決手段】 本発明は、特定の構造(特許請求の範囲
に示す化学式(2)、(3)、(6)、(7)若しくは
(8))で示される新規なジテルペン類を提供すること
により、上記課題を解決したものである。また、本発明
は、上記の新規なジテルペン類又は特定の構造(特許請
求の範囲に示す化学式(1)、(4)、(5)、(9)
若しくは(10))で示されるジテルペン類を含有する
組成物、特に抗炎症剤、抗癌剤を提供することにより、
上記課題を解決したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、甘遂(学名:Euph
orbia kansui L.)の根の抽出物として単離される
新規な化合物、及び該化合物を有効成分として含有する
組成物、抗炎症剤剤、抗癌剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】甘遂
(Euphorbia kansui L.)は、トウダイクサ科の植
物であり、中国北西部に分布する。甘遂は、中国におい
て、慢性気管支炎、気管支喘息等のアレルギー疾患及び
食道癌、乳腺癌等の悪性腫瘍に対する治療薬として用い
られている。甘遂の成分研究は1943年から始めら
れ、現在までに、十数種のジテルペン及びトリテルペン
が報告されている。近年、特にそれらのジテルペンが抗
癌、抗ウイルス、細胞毒性等、様々な強い活性を示すこ
とで注目されている。
【0003】しかしながら、甘遂が有する抗炎症性成
分、抗癌性性成分に対する解明については、十分に行わ
れていないのが現状であった。
【0004】そこで、本発明は、甘遂から抽出される抗
炎症性、抗癌性に効果がある有効成分を提供することを
課題とする。さらに、本発明の他の課題は、そのような
有効成分を有する組成物、特に抗炎症剤、抗癌剤を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記化学式
(1)で示されるジテルペン類を含有する組成物、特に
抗炎症剤又は抗癌剤を提供することにより、前記課題を
解決したものである。
【0006】
【化11】
【0007】また、本発明は、下記化学式(2)で示さ
れる新規なジテルペン類を提供することにより、前記課
題を解決したものである。
【0008】
【化12】
【0009】また、本発明は、前記ジテルペン類を含有
する組成物、特に抗炎症剤又は抗癌剤を提供するもので
ある。
【0010】また、本発明は、下記化学式(3)で示さ
れる新規なジテルペン類を提供することにより、前記課
題を解決したものである。
【0011】
【化13】
【0012】また、本発明は、前記ジテルペン類を含有
する組成物、特に抗炎症剤又は抗癌剤を提供するもので
ある。
【0013】また、本発明は、下記化学式(4)で示さ
れるジテルペン類を含有する組成物、特に抗炎症剤又は
抗癌剤を提供するものである。
【0014】
【化14】
【0015】また、本発明は、下記化学式(5)で示さ
れるジテルペン類を含有する組成物、特に抗炎症剤又は
抗癌剤を提供するものである。
【0016】
【化15】
【0017】また、本発明は、下記化学式(6)で示さ
れる新規なジテルペン類を提供するものである。
【0018】
【化16】
【0019】また、本発明は、前記ジテルペン類を含有
する組成物、特に抗炎症剤又抗癌剤を提供するものであ
る。
【0020】また、本発明は、下記化学式(7)で示さ
れる新規なジテルペン類を提供するものである。
【0021】
【化17】
【0022】また、本発明は、前記ジテルペン類を含有
する組成物、特に抗炎症剤又は抗癌剤を提供するもので
ある。
【0023】また、本発明は、下記化学式(8)で示さ
れる新規なジテルペン類を提供するものである。
【0024】
【化18】
【0025】また、本発明は、前記ジテルペン類を含有
する組成物、特に抗炎症剤又は抗癌剤を提供するもので
ある。
【0026】また、本発明は、下記化学式(9)で示さ
れるジテルペン類を含有する組成物、特に抗炎症剤又は
抗癌剤を提供するものである。
【0027】
【化19】
【0028】また、本発明は、下記化学式(10)で示
されるジテルペン類を含有する組成物、特に抗炎症剤又
は抗癌剤を提供するものである。
【0029】
【化20】
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の新規なジテルペン
類について詳細に説明する。本発明のジテルペン類は、
前記化学式(2)、(3)、(6)、(7)又は(8)
で示される構造の新規物質である。
【0031】本発明のジテルペン類は、甘遂(Euphorbi
a kansui L.)の根を乾燥又は未乾燥の状態で粗切
し、水及び/又は有機溶媒を加えた後濃縮した抽出エキ
スの状態又はこれをクロマトグラフィや再結晶等により
精製した結晶若しくは油状物質の状態で得られる。
【0032】甘遂の根の抽出エキスは、上記の乾燥粉末
を溶媒によって抽出し、抽出液から溶媒を減圧濃縮など
により除去して得ることが出来る。この溶媒としては、
水、メタノール、エタノールなどのアルコール、アセト
ン、および、これらの混合物が使用できる。好ましく
は、アルコールまたはアセトンが使用される。抽出溶媒
の使用量は、甘遂の根1重量部に対して、抽出溶媒とし
て水及び/又は有機溶媒を5〜20重量部とすることが
好適である。抽出エキスは、必要により、さらに、カラ
ムクロマトグラフィなどの常用の手段を用いて精製して
もよい。
【0033】また、甘遂の根を乾燥した後、粉砕して、
乾燥粉末とすることもできる。この際、乾燥及び粉砕は
常法によって行えばよい。乾燥は、熱を加えない自然乾
燥が好ましい。粉砕の程度は、剤形に合わせて適宜選択
される。
【0034】次に、本発明の組成物について詳細に説明
する。本発明の組成物は、前述した前記化学式(2)、
(3)、(6)、(7)若しくは(8)で示される新規
なジテルペン類を有効成分として含むもの、又は前記化
学式(1)、(4)、(5)、(9)若しくは(10)
で示される既知のジテルペン類を有効成分として含むも
のである。本発明の組成物としては、特に抗炎症剤、抗
癌剤として用いることが好適である。以下、本発明の組
成物が抗炎症剤、抗癌剤である場合について説明する。
【0035】前記ジテルペン類を含む本発明の組成物
は、通常、従来の方法にしたがって製剤化される。製剤
化の際には、医薬用に使用されている種々の補助剤、す
なわち、蒸留水、白色ワセリンなどの担体やその他の助
剤、例えば、安定剤、防腐剤、乳化剤などを必要に応じ
て使用する。剤形の例としては、錠剤、散剤、顆粒剤、
液剤、ローション、懸濁剤、クリーム、軟膏、噴霧液、
入浴剤などがあり、これらの剤形は投与方法に合わせ適
宜選択される。例えば、外用剤の場合、液剤、ローショ
ン、懸濁剤、クリーム、軟膏、噴霧液、入浴剤などの剤
形が選択される。
【0036】本発明の組成物(製剤)への前記ジテルペ
ン類の配合量は、該誘導体を抽出エキスの状態で配合す
る場合、通常、1〜30重量%、好ましくは2〜15重
量%であり、該誘導体を精製した物質として粉末状で配
合する場合、通常、1〜20重量%、好ましくは2〜1
0重量%である。
【0037】本発明の組成物は、通常、経口、外用(局
所)、吸入ないし通気、および、これらの組み合わせに
より投与され、好ましくは、外用により投与される。特
に、本発明の組成物を抗癌剤として用いる場合には、主
として経口投与、その他抗癌剤の通常の投与方法が採用
される。投与量は、投与方法によって異なるが、例え
ば、局所投与の場合、乾燥粉末を5〜15重量%含有す
る製剤を1日1回ないし数回塗布する。また、経口投与
の場合、通常、成人で、乾燥粉末では0.3〜0.5g
を1日1回ないし数回投与する。
【0038】なお、上記の用量および用法は、患者の年
齢、性別、症状および重傷度ならびに、他の薬剤の使用
などの条件により変化するものであり、上記の範囲にと
らわれることなく変更することが可能である。
【0039】本発明の組成物では、特に、抗炎症剤、抗
癌剤としての効果が著しい。抗炎症剤としての効果は、
肥満細胞を用いたヒスタミン遊離抑制試験によってヒス
タミン遊離抑制活性が確認されている。また、抗癌剤と
しての効果は、アフリカツメガエル後期胞胚のアニマル
キャップ細胞の卵割阻害活性が確認されている。
【0040】前述のジテルペン類を有する本発明の組成
物は、抗炎症剤、抗癌剤として特に好適であるが、その
他の医薬品、医薬部外品、化粧品、食品等として用いる
ことができる。
【0041】
【実施例】以下、実施例を挙げて、本発明を更に詳細に
説明する。しかしながら、本発明はこれらの実施例に何
等限定されるものではない。
【0042】(単離例1)中国産の甘遂(Euphorbia k
ansui L.)(根)15kgを60%エタノールによ
り45Lの溶液とし、これを2回温浸した後、減圧下で
濃縮して1200gのエキスを得た。これを水4Lに溶
解し、クロロホルム、酢酸エチル、及びブタノールの各
4Lで、順次それぞれ3回ずつ抽出した。これらを減圧
濃縮し、クロロホルム画分からは165g、酢酸エチル
画分からは23g、ブタノール画分からは64gの各濃
縮エキスを得た。上記画分のうち、クロロホルム画分の
濃縮エキス150gをシリカゲルカラム(Wako g
el C−200、和光純薬社製、φ13×22cm、
展開溶媒;ヘキサン−酢酸エチル、酢酸エチルの濃度0
%、1%、2%、3%、5%、10%、20%、30
%、50%で順次展開)により、9画分に分画した(そ
れぞれ溶出液1〜9とする)。これらのうち、溶出液4
の画分について、その減圧濃縮物を逆相カラム(ODS
−7515−12A、SSC社製、展開溶媒;メタノー
ル−水、メタノール濃度70%、80%、90%、10
0%で順次展開)により分画した。メタノール約70%
付近で溶出された画分からは結晶が出てきた。その結晶
をメタノールで再結晶して無色針状結晶(化合物1)を
得た(収量502mg)。この化合物1は、表1のNM
Rによるスペクトル分析等により、前記化学式(1)で
示されるジテルペン類であることを確認した。尚、化合
物1の物性については、表3に示す通りである。
【0043】(実施例1)単離例1における溶出液4の
画分のメタノール約80%付近で溶出された画分をHP
LCにより分離した。カラムは、Silica gel
(YMC−Pack SIL−06、YMC社製、15
0×20mm)、移動相はヘキサン:酢酸エチル=2
5:2を用い、流速4mL/min(室温)で溶出さ
せ、保持時間25分10秒に溶出するピークをUV(2
10nm)を用いて分取した。この画分を減圧濃縮して
白色粉末(化合物2)を得た(保持時間25分10秒、
収量12.1mg)。この化合物2は、表1のNMRに
よるスペクトル分析等により、前記化学式(2)で示さ
れるジテルペン類であることを確認した。尚、化合物2
の物性については、表3に示す通りである。
【0044】(実施例2及び単離例2)単離例1で得た
溶出液7の画分について、逆相カラム(ODS−751
5−12A、SSC社製、展開溶媒;メタノール−水、
メタノール濃度30%、50%、60%、70%、90
%で順次展開)により分画した。メタノール約50%付
近で溶出された画分を逆相HPLCにより分離した。カ
ラムはFluofix(type:IEW205)、移
動相は45%アセトニトリル(アセトニトリル:水=4
5:55)を用い、流速6.0mL/min(室温)で
溶出させ、保持時間11分00秒及び12分40秒に溶
出するピークをUV(210nm)を用いて分取した。
この2つの画分をそれぞれメタノールで再結晶して、2
つの白色針状結晶(化合物3及び4)を得た(収量はそ
れぞれ11.2mg及び22.3mg)。これらの化合
物3、4は、表2のNMRによるスペクトル分析等によ
り、前記化学式(3)及び(4)で示されるジテルペン
類であることを確認した。尚、化合物3及び4の物性に
ついては、表3に示す通りである。
【0045】(単離例3)実施例2における溶出液7の
画分のメタノール約60%付近で溶出された画分をHP
LCにより分離した。カラムはPEGAASIL OD
A−2(SSC社製、10×250mm)、移動相は6
0%アセトニトリル(アセトニトリル:水=60:4
0)を用い、流速2.5mL/min(室温)で溶出さ
せ、保持時間6分03秒に溶出するピークをUV(21
0nm)を用いて分取した。メタノールで再結晶して白
色針状結晶(化合物5)を得た(収量198.3m
g)。この化合物5は、表2のNMRによるスペクトル
分析等により、前記化学式(5)で示されるジテルペン
類であることを確認した。尚、化合物5の物性について
は、表3に示す通りである。
【0046】(実施例3〜5及び単離例4、5)単離例
1で得た溶出液7の画分について、逆相カラム(ODS
−7515−12A、SSC社製、展開溶媒;メタノー
ル−水、メタノール濃度30%、50%、60%、70
%、90%で順次展開)により分画した。メタノール約
60%付近で溶出された画分を逆相HPLCにより分離
した。カラムはSilica gel(YMC−Pac
k SIL−06、YMC社製、150×20mm)、
移動相はヘキサン:酢酸エチル=4:1を用い、流速
4.0mL/min(室温)で溶出させ、保持時間13
分10秒、14分14秒、20分11秒、27分17
秒、29分20秒に溶出するピークをUV(210n
m)を用いて分取した。これらの5つの画分をそれぞれ
減圧濃縮して、5つの無色油状物質(化合物6、7、
8、9及び10)を得た(収量はそれぞれ順に12.1
mg、22.1mg、13.4mg、14.1mg及び
2.1mg)。これらの化合物は、表4〜6のNMRに
よるスペクトル分析等により、それぞれ前記化学式
(6)、(7)、(8)、(9)及び(10)で示され
るジテルペン類であることを確認した。尚、化合物6〜
10の構造の詳細については化21に示す通りであり、
また、これら化合物の物性については表7に示す通りで
ある。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
【表3】
【0050】
【表4】
【0051】
【表5】
【0052】
【表6】
【0053】
【化21】
【0054】
【表7】
【0055】(実施例3)ヒスタミン遊離抑制効果 Compound48/80刺激によるマスト細胞から
ヒスタミン遊離における、化合物1〜10(ジテルペン
類)それぞれのヒスタミン遊離抑制効果としての阻害率
を下記試験法に従って求めた。そして、この阻害率か
ら、IC50(ヒスタミンを50%抑制するときの濃
度)(μg/mL)を求めることにより、ヒスタミン遊
離抑制効果を評価した。その結果(IC50)を、各化
合物の濃度(μM)と併せて表8に示す。
【0056】〔ヒスタミン遊離抑制効果試験法〕7〜8
週齢のWister系ラットを断頭後、放血させ、腹腔
内に冷タイロード 液を注入し、公知の方法により肥満
細胞を単離し、1〜2×10cells/mLとなる
ように0.1%牛血清アルブミン(BSA)を含むタイ
ロード液に懸濁し、細胞浮遊液を調製した。各化合物を
各濃度(表8に記載)に調整した試料溶液を調整し、試
料溶液に上記細胞浮遊液を加えて37℃、5分間インキ
ュベートを行い、脱顆粒誘発剤としてCompound
48/80を加え、37℃、10分間インキュベートを
行う。これらの反応液は氷冷して反応停止、遠心分離し
た上澄に0.1N塩酸を加えた後、ヒスタミン量をOn
daら(J. Med.Sci, 27, 93 (1978))の方法に準
じて高速液体クロマトグラフィにより測定した。この結
果から、阻害率を次式により算出した。 阻害率(%)={1−(A−B)/(C−B)}× 1
00 A:単離化合物の存在下でcompound 48/80により遊離
されるヒスタミン量 B:自発的に遊離されるヒスタミン量 C:compound 48/80により遊離されるヒスタミン量
【0057】
【表8】
【0058】(実施例4)卵割阻害活性効果 化合物1〜10それぞれの細胞増殖に対する影響は、ア
フリカツメガエル後期胞胚を用いたアニマルキャップア
ッセイ法を用いて調べた。この試験法より阻害率を求
め、この阻害率から、IC50(μg/mL)を求める
ことにより、卵割阻害活性効果を評価した。その結果
(IC50(μg/mL))を表9に示す
【0059】〔アニマルキャップアッセイ法〕胞胚後期
のアニマル細胞をピンセットで培養液中に分離する。そ
の動物極組織から、Ca2+の培養液中で分散細胞を調
製する。0.2mg/mlのγ−globulinを含む50%
アニマルメディウムを用い、テササキプレート中で増殖
に対する影響を調べた。翌日、顕微鏡で個々の細胞が分
裂しているかどうかを観察する。尚、アニマルキャップ
アッセイ法は、Godsave S. F. and Slaack J. M.
W. (1989) Dev.Biol.134:486-490に準じて行った。
【0060】
【表9】
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、抗炎症性物質又は抗癌
性物質としての新規なジテルペン類が提供される。さら
に、本発明によれば、そのようなジテルペン類を含有
し、優れた効果を有する組成物、特に抗炎症剤、抗癌剤
が提供される。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 29/00 A61P 29/00 4H006 35/00 35/00 C07C 69/587 C07C 69/587 69/78 69/78 C07D 303/32 C07D 303/32 493/08 493/08 A Fターム(参考) 4C048 AA05 BB02 BC05 BC07 CC01 UU01 XX01 4C071 AA03 BB01 BB05 CC11 DD31 EE04 FF18 HH05 HH08 LL01 4C086 AA01 AA02 AA03 BA02 CA01 MA04 NA06 NA14 ZB11 ZB26 4C088 AB46 AC11 BA08 CA03 MA52 MA63 NA14 ZB11 ZB26 4C206 AA01 AA02 AA03 CA32 CB16 DA11 KA08 MA04 MA72 MA83 NA14 ZB11 ZB26 4H006 AA01 AA03 AB22 AB28 BJ30 BR70

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記化学式(1)で示されるジテルペン
    類を含有する組成物。 【化1】
  2. 【請求項2】 抗炎症剤又は抗癌剤用である請求項1記
    載の組成物。
  3. 【請求項3】 下記化学式(2)で示される新規なジテ
    ルペン類。 【化2】
  4. 【請求項4】 請求項3記載のジテルペン類を含有する
    組成物。
  5. 【請求項5】 抗炎症剤又は抗癌剤用である請求項4記
    載の組成物。
  6. 【請求項6】 下記化学式(3)で示される新規なジテ
    ルペン類。 【化3】
  7. 【請求項7】 請求項6記載のジテルペン類を含有する
    組成物。
  8. 【請求項8】 抗炎症剤又は抗癌剤用である請求項7記
    載の組成物。
  9. 【請求項9】 下記化学式(4)で示されるジテルペン
    類を含有する組成物。 【化4】
  10. 【請求項10】 抗炎症剤又は抗癌剤用である請求項9
    記載の組成物。
  11. 【請求項11】 下記化学式(5)で示されるジテルペ
    ン類を含有する組成物。 【化5】
  12. 【請求項12】 抗炎症剤又は抗癌剤用である請求項1
    1記載の組成物。
  13. 【請求項13】 下記化学式(6)で示される新規なジ
    テルペン類。 【化6】
  14. 【請求項14】 請求項13記載のジテルペン類を含有
    する組成物。
  15. 【請求項15】 抗炎症剤又は抗癌剤用である請求項1
    4記載の組成物。
  16. 【請求項16】 下記化学式(7)で示される新規なジ
    テルペン類。 【化7】
  17. 【請求項17】 請求項16記載のジテルペン類を含有
    する組成物。
  18. 【請求項18】 抗炎症剤又は抗癌剤用である請求項1
    7記載の組成物。
  19. 【請求項19】 下記化学式(8)で示される新規なジ
    テルペン類。 【化8】
  20. 【請求項20】 請求項19記載のジテルペン類を含有
    する組成物。
  21. 【請求項21】 抗炎症剤又は抗癌剤用である請求項2
    0記載の組成物。
  22. 【請求項22】 下記化学式(9)で示されるジテルペ
    ン類を含有する組成物。 【化9】
  23. 【請求項23】 抗炎症剤又は抗癌剤用である請求項2
    2記載の組成物。
  24. 【請求項24】 下記化学式(10)で示されるジテル
    ペン類を含有する組成物。 【化10】
  25. 【請求項25】 抗炎症剤又は抗癌剤用である請求項2
    4記載の組成物。
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