JP4384261B2 - 乾癬治療のためのキンセンカのグルコシドの使用 - Google Patents
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Description
本発明は、細胞増殖阻害作用を有するものとして示されている化合物及び前記化合物を含む植物抽出物に関する。より詳細には、本発明は、キンセンカ属(Calendula species)に由来するグリコシド化合物、細胞増殖抑制作用を有する植物性グリコシド及び、特に乾癬治療における細胞増殖抑制剤としての使用に関する。
従来技術
キンセンカ属植物の粗抽出物は、数種の病気の治療のための民間医療(medicinal folklore)において何世紀もの間使用されてきている。前記抽出物は、例えば抗炎症剤等として又は抗炎症剤等において使用されてきている。
国際特許出願WO91/15218号パンフレットは、乾癬に対する治療用組成物であって、活性成分として少なくとも6種の異なる薬草の溶媒抽出物を含む組成物を教示している。前記の出願は、マリゴールド(marigold)の浸出液を、胃及び腸の潰瘍に対して並びに治癒が遅い創傷及び潰瘍をふさぐ(pack)ために使用することができることを教示している。しかし、マリゴールド抽出物が、それ自身で、乾癬に対する治療用組成物における活性成分として実際に使用されることはどこにも述べられていない。
Pizza C.及びde Tommasi N.、Phytochemistry、27巻、7号、2205〜2208頁(1988)は、カレンデュラ・アルベンシス(Calendula Arvensis)由来のセスキテルペンの単離及び構造を教示している。カレンデュラ・アルベンシス(キク科)は、炎症及び発熱に対する治療薬としてイタリアの民族薬に使用される薬草であることが述べられている。しかし、得られたセスキテルペングリコシドが細胞増殖抑制活性を有すること又は乾癬治療において使用することができるということは示唆されていない。
Mascolo N.ら、Phytotherapy Research、1巻、28〜31頁(1987)は、マリゴールド抽出物は抗炎症活性を有することが知られていることを教示している。しかし、マリゴールド抽出物が抗乾癬剤として使用することは述べられていない。
Gracza L.、Planta Medica、53、227頁(1987)は、カレンデュラ・オフィシナリス(Calendula Officinalis)由来の種々の酸素含有テルペンを開示している。前記テルペンの使用は、帯下及び殺トリコモナス剤活性に対して示されている。しかし、抗乾癬剤としてのテルペン誘導体の使用に関する言及はない。
Fazakas B.及びRacz、G.Farmacia、XIII巻、2号、91頁(1965)も、カレンデュラ・オフィシナリスの花に由来する抽出物は帯下(過剰量の帯下)用の伝統的な生薬において使用され、良好な殺トリコモナス活性を示すことを教示している。
Gracze L.及びSzasz K.、Acta.Pharm.Hung.、38、118〜125頁(1968)は、Fazakas及びRacz(前出)により報告されている殺トリコモナス作用の原因となる溶液を分離しかつ同定する目的での、マリゴールド(カレンデュラ・オフィシナリス)の花弁の化学分析について報告している。単離された最も活性な液体状の化合物は、分光学的データにより、テルペンアルコール及びテルペンラクトンとして記載された。
Jakupovicら、Planta Medica、54、(3)、254〜256頁(1988)は、カレンデュラ・ペルシカ(Calendula persica)由来の5種のセスキテルペングリコシドの抽出及び単離を教示している。しかし、抽出及び単離した分子の可能性のある又は実際の用途についての言及はない。
Ahmed A Ahmedら、Journal of Natural Products、56巻、10号、1821〜1824頁(1993)は、カレンデュラ・アルベンシス由来の抽出生成物に関するものである。生成物は、4種の新規なセスキテルペングリコシド及び3種の既知の物質として記載されている。しかし、それらに対する可能性のある用途についての言及はない。
EP 364442 B1は、乾癬に対する治療用組成物であって、キンセンカ属を含んでいてもよい薬草の範囲から選ばれる少なくとも3種の薬草の油抽出物を含む組成物について記載している。しかしながら、薬草の個々の抽出物は、単独で使用したとき、乾癬に対して治療効果を提供しなかったことが述べられている。更に、キンセンカ属の浸出液それ自身が、とりわけ胃及び腸の潰瘍の治療に使用されることが述べられている。しかし、キンセンカ属の浸出液が、乾癬等の疾患における皮膚細胞の増殖の異常な速度(例えば、過剰増殖)と関係する皮膚病の治療にとって有益であることは記載されていない。
DE 3836519 C2は、カレンデュラ・オフィシナリスの切りたての混成の花序及び軟膏基剤(salve base)としてのミルキンググリース(milking grease)を含む医薬製剤は、乾癬治療に有用であることを主張している。しかしながら、前記組成物はアレルギーを引き起こし、治療の中断を導くことが記載されており、更に組成物の活性成分の指摘又は同定はない。又、細胞増殖抑制活性の記載もなく、更にカレンデュラ・オフィシナリスを基礎とした、主張された医薬製剤におけるどの成分又は成分の混合物が活性成分であるかということが明らかでない。更に、前記組成物が乾癬治療に使用されたことを証明する実際の証拠は全く明らかにされていない。
皮膚細胞の過剰増殖に関係する疾患の発症、持続及び/又は進行に反抗する、特に乾癬治療に効果を有する新規な細胞増殖抑制剤を開発する必要性が存在する。
発明の概要
本発明の目的は、皮膚細胞の過剰増殖に関連する疾患の治療、特に乾癬の治療用の薬剤の製造における、活性化合物又は少なくとも1種の活性化合物を含む精製された植物抽出物の使用を提供することである。
本発明の第二の目的は、皮膚細胞の過剰増殖に関連する疾患の治療、特に乾癬の治療における使用のための、単離及び/又は精製されたキンセンカ属由来の化合物を提供することである。
本発明の第三の目的は、皮膚細胞の過剰増殖に関連する疾患の治療、特に乾癬の治療における使用のための単離された化合物を提供することである。
本発明のこれらの及びその他の目的は、以下に示す説明及び実施例より明らかになるだろう。
発明の詳細な説明
本発明に従い、一般式(I):
(式中、R1及びR2は独立して、H、OH、
並びにそれらの関連するエステルから選ばれ、
R3は、OH、
並びにそれらの関連のエステルから選ばれ、
R4は、C6〜C12の飽和した又は不飽和の、単環式又は多環式の脂肪族環系であって、適宜C1〜C6のアルキル、H、OH、=CH2若しくはC1〜C4のアルキルカルボキシルオキシで置換されている環系から選ばれるか、又はC1〜C6の直鎖若しくは分岐したアルキレン基であって、かかる環系で置換されている基を示し、
R5は、C1〜C4のアルキル、−CHO、−COOH及び−CH2OH並びにその関連するエステル及びにエーテルから選ばれ、
R6は、−OH、
から選ばれる)で示される化合物の、皮膚細胞の過剰増殖に関係する疾患の治療用の薬剤の製造における使用が提供される。
本発明の目的に対して、「関連するエステル及びエーテル」とは、本明細書で言及したR基について定義される全てのエステルを意味し、一般的には、飽和した又は不飽和の、直鎖又は分岐した、C1〜C20のカルボキシアルキルエステル化酸(esterifying acid)を意味する。適当な例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル並びにペンタニル、ペンテニル、ヘキサニル及びヘキセニルアルキル基の全ての異性体を含むエステル化酸が含まれる。又、「関連するエステル」という用語に含まれるものとしては、例えば安息香酸及びケイ皮酸等の芳香族酸も含まれる。前記で「関連するエステル」で定義した直鎖又は分岐したアルキル基を含むC1〜C20のアルキルエステルもこれに含まれる。
好ましくは、一般式(I)において、
R1及びR2が独立してH、−OH、
から選ばれ、
R3が、−OH、
R4が、
から選ばれ、
R5が、CH3、−CHO、−COOH及び−CH2OHから選ばれ、
R6が、OH、
から選ばれる化合物の使用が提供される。
更に好ましくは、キンセンカ属から抽出することができる、一般式(I)で示される化合物であって、式中、
R1及びR2が独立して、H及びOH(βOH又はαOH)から選ばれ、
R3が、OH、
から選ばれ、
R4が、
から選ばれ、
R5がCH3であり、
R6が、OH、
から選ばれる化合物の使用が提供される。
特に好ましくは、キンセンカ属から抽出することができる、一般式(I)で示される化合物であって、式中、
R1及びR2が独立して、H及びOH(βOH又はαOH)から選ばれ、
R3がOH及び(E)−3−メチルペント−2−エノエート、すなわち、
から選ばれ、
R4が、
から選ばれ、
R5がCH3であり、
R6がOHである化合物の使用が提供される。
基R1、R2、R6及びR3がアキシアル又はエクアトリアルのいずれかの配座で存在していてもよいことは、当業者(skilled addressee)に理解されるだろう。
もちろん、式(I)で示される生理学的に機能性の異性体は、キンセンカ属に見出されるもの及び合成由来のもの、配座異性体、構造異性体並びにD型及びL型異性体を含めて、本発明に含まれることが当業者に理解されるだろう。本発明の配座異性体の例には、以下に示す式(Ia)及び(Ib):
(式中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は式(I)で定義されたものと同一である)で示される化合物が含まれる。
もちろん、「いす形」(式(Ia))及び「舟形」(式(Ib))に関するその他の構造的な異性変異体であって、生理学的に機能するものは、本発明の範囲に許容されることは当業者に理解されるだろう。式(I)で示される化合物は、通常の有機溶媒抽出技術を使用して、キンセンカ属から単離することができる。一般的に、式(I)で示される化合物は、例えば葉、茎、花の部分、根、苗条等のあらゆる植物組識から抽出することができる。
本発明の更なる態様においては、前記一般式(I)において、R1及びR2が独立して、−OH、H、
から選ばれ、
R3が、(E)−3−メチルペント−2−エノエート及び、
から選ばれ、
R4がC6〜C12の飽和又は不飽和の、単環式又は多環式の脂肪族環系であって、適宜C1〜C6のアルキル、H、−OH、=CH2又はC1〜C4のアルキルカルボキシルオキシにより置換されている環系から選ばれ、
R5が、C1〜C4のアルキル、−CHO、−COOH及び−CH2OHから選ばれ、
R6が、
から選ばれる化合物及び生理学的に機能性のその異性体が提供される。
好ましくは、式(I)において、
R1及びR2が独立して−OH、H、
から選ばれ、
R3が、(E)−3−メチルペント−2−エノエート及び、
から選ばれ、
R4が、
から選ばれ、
R5が−CH3、−CHO、−CH2OH及び−COOHから選ばれ、
R6が、
から選ばれる新規化合物及び生理学的に機能性のその異性体が提供される。
更なる態様において、式(I)において、
R1及びR2が独立してH及び−OHから選ばれ、
R3が(E)−3−メチルペント−2−エノエートであり、
R4が、
から選ばれ、
R5がCH3であり、
R6がOHである化合物及び生理学的に機能性のその異性体が提供される。
基R1、R2、R6及びR3はアキシアル又はエクアトリアルのいずれかの配置で存在することができることは当業者に理解されるだろう。
本発明の目的に対する、「生理学的に機能性の異性体」とは、皮膚細胞の過剰増殖を実質的に衰えさせるか又は停止させることができる異性体を意味する。したがって、前記異性体は、皮膚細胞に対し実質的な細胞増殖抑制効果を有することが示されるだけでなく、例えば乾癬等の皮膚疾患の治療に有用であることが示されるだろう。
本発明の新規化合物の例には、
(i)(rel)−1aα,4aξ,7aβ,7bα−デカヒドロ−1,1,4ξ,7α−テトラメチル−1H−シクロプロプ[e]アズレン−4ξ−O−(2−E−{3−メチルペント−2−エノイル}−β−キノボピラノシド(Van−10−3):
(ii)(rel)−5ξ、7ξ、14ξ−ユーデスム(eudesm)−4(15)−エン−11−O−(2−E−{3−メチル}ペント−2−エノイル)−β−フコピラノシド(Van−10−2):
(iii)(rel)−1aα,4aξ,7aβ,7bα−デカヒドロ−1,1,4ξ,7α−テトラメチル−1H−シクロプロプ[e]アズレン−4ξ−O−(2−E−{3−メチル}ペント−2−エノイル)−β−フコピラノシド(Van−10−4):
が含まれる。
本発明の好ましい新規化合物は、その生物学的活性を基本とすると、前記(ii)及び(iii)の化合物並びに生理学的に機能性のその誘導体及び類似体である。生物学的活性を基本とした最も好ましい化合物は前記(iii)の化合物である。
皮膚細胞の過剰増殖と関係する疾患を治療、特に乾癬を治療するための組成物における式(I)で示される化合物の使用は、本発明の態様に含まれる。もちろん、前記の使用には、キンセンカ属に由来する既知の化合物、例えば、
(iv)(rel)−1aα,4aξ,7aβ,7bα−デカヒドロ−1,1,4ξ,7α−テトラメチル−1H−シクロプロプ[e]アズレン−4ξ−O−β−フコピラノシド(Van15A):
の使用が含まれることは当業者に理解されるだろう。
例えば乾癬等の皮膚病の治療用薬剤の製造において使用される好ましい化合物は、前記(iii)の化合物である。
前記(i)〜(iv)の化合物の類似体を、インサイチューでそこから合成してもよいことは当業者に理解されるだろう。例えば、基R1及びR6が共にOHであるか、又はR2及びR6は共に−OHである場合には、適当な酸塩化物又は酸無水物と適当な出発化合物、例えば化合物(iii)とを、適当な塩基、例えばピリジンなどの存在下で反応させることにより、これらの物質をエステル化して、アンゲレート(angelate)、チグレート(tiglate)又はその他のエステルにしてもよい。両アルコール基はこの技術によりエステル化されるだろう。R1及びR6上に異なるエステル基、例えばチグレート及びアンゲレートを有する誘導体を、適当な化合物、例えば(iii)の化合物と2種の酸塩化物又は2種類の無水物の混合物とを反応させることにより製造してもよい。これにより、全部で4種の可能性のある異性体が製造され、これらは標準的な技術、例えばシリカゲルのクロマトグラフィー等により分離することができる。
化合物(i)〜(iii)上のエチルクロトネートのアーム(ethyl crotonate arm)(R3)を、以下に示す一般的な手順を使用することにより、その他のカルボン酸エステルで置換することができる。R1及びR6のヒドロキシル基を、化合物とアセトンとをトルエンスルホン酸の存在下で反応させることによるアセトニド(acetonide)の形成により、又は当該技術分野において既知の類似の技術、例えばProtective Groups in Organic Synthesis、Second Edition、T W Greene、P G M Wuts(ISBN 0 471 62301 6)(例えば、第2章、123〜127頁)(前記文献は参照することにより本明細書に組み込まれる)に記載された技術により保護し、例えば以下に示す化合物A又はその類似化合物等を製造することができる。
例えば化合物(iii)を酸又は塩基加水分解することによりエチルクロトネートのアームを取り除き、R3=OHを有する生成物を得ることができる。次いで得られる化合物と適当な酸塩化物又は酸無水物とを、例えばピリジン等の塩基の存在下で反応させ、R3上に例えばチグレート又はアングレート等のエステルを得ることができる。代わりに、化合物A(前記)を過剰量の有機酸、例えばチグリン酸又はアンゲリカ酸を用いて、適当な酸又は塩基性触媒の存在下エステル転移反応することによりエステルを形成してもよい。最終的に、保護性のアセトニド基を、Greene T.W.の文献(前出)に記載されているように、適当な開裂試薬(cleaving reagent)、例えばメタノール中のヨウ素等により開裂することができる。
本発明の好ましい態様として、乾癬治療用薬剤を製造するための、キンセンカ属、例えばカレンデュラ・オフィシナリスから単離した少なくとも1種の化合物の使用が提供される。
典型的には、本発明の化合物は植物性グルコシド、例えばセスキテルペングルコシド等である。更に、乾癬に対する治療用組成物であって、キンセンカ属、例えばカレンデュラ・オフィシナリスから単離した少なくとも1種の植物性グルコシドを含むことを特徴とする組成物は、本発明の範囲に含まれる。一般的に、治療用組成物は、少なくとも1種の精製された植物性グルコシド、例えば式(I)のセスキテルペングルコシド等を含む。もちろん、前記組成物が、治療学的な細胞増殖抑制作用を起こすことができるあらゆる濃度の2種以上の植物性グルコシドを含んでいてもよいことは当業者に理解されるだろう。したがって、治療用組成物は、好ましくない混入化合物が実質的に存在しない、キンセンカ属の植物抽出物を含むことができる。例えば、植物抽出物は、多くの溶媒抽出工程を受け、好ましい成分、例えば式(I)に含まれる化合物等の好ましい成分から、好ましくない成分を分離することができるだろう。もちろん、前記溶媒抽出工程を受けた植物抽出物は、1種以上の植物性グルコシドを含むことができ、更に数種の植物性グルコシドを含んでいてもよい。次いで、前記植物抽出物を更なる溶媒抽出手順に付し、個々の式(I)で示される活性な植物性グルコシド化合物を単離してもよい。
皮膚細胞に細胞増殖抑制作用を及ぼすことができる活性成分を含む、キンセンカ属の精製された抽出物を得る一般的な方法、前記抽出物の精製(refinement)並びに抽出物からの活性成分の単離及び/又は続く抽出物の精製に関する記載が続く。
キンセンカ属の花を、グラインダー中で微粉砕し、得られた粉末を、消滅(exhaustion)するまで、石油エーテルを用いてソックスレー抽出した。次いで、抽出物を、例えば減圧下でエバポレータ、例えばロータリーエバポレータを用いて濃縮し、抽出残渣である粗抽出物を得た。次いで、粗抽出物を、例えば適当な溶媒及び極性が増加する溶媒系を用いた減圧液体クロマトグラフィー(VLC)により分画することができる。適当な溶媒には、例えば極性及び非極性溶媒並びにそれらの混合物が含まれる。本発明の目的に適した抽出方法に使用してもよい溶媒の例としては、以下に示すものが含まれる(容量比)。
石油−EtoAc(EtoAc 0〜10%)
石油−EtoAc(EtoAc 12〜18%)
石油−EtoAc(EtoAc 20〜24%)
石油−EtoAc(EtoAc 24〜30%)
石油−EtoAc(EtoAc 35〜40%)
石油−EtoAc(EtoAc 45%)
石油−EtoAc(EtoAc 50〜55%)
石油−EtoAc(EtoAc 60%)
石油−EtoAc(EtoAc 65〜75%)
石油−EtoAc(EtoAc 80〜85%)
石油−EtoAc(EtoAc 90〜95%)
石油−EtoAc(EtoAc 95%)
EtoAc−MeOH(MeOH 0〜5%)
EtoAc−MeOH(MeOH 10〜100%)
ヘキサン、ヘキサン:クロロホルム混合物におけるヘキサンの容量比は以下の通りである。
クロロホルム、クロロホルム:メタノール混合物では、例えば、5:1、1:1等である。したがって、粗抽出物を、あらかじめ選択した割合、例えば極性が増加するような異なる有機溶媒混合物を使用して、数回分画することができる。
VLCにおいては、典型的に、シリカゲル(メルク(Merck)7749)を、容器、例えば焼結した漏斗(sintered funnel)に、減圧下で充填し、カラムを得る。粗抽出物を、例えばシリカ上に吸着(例えば、1:1(w/w))させ、前記の様にカラムの上端に置くことにより、VLCカラムに導入する準備をし、溶媒又は極性が増加させる溶媒系、例えば前記のあらかじめ選択した割合で用いて少なくとも1回溶離する。VLCカラムからの溶離液を集め、カラムクロマトグラフィー又はその他の適当なクロマトグラフィー手段により、更なる分画工程に付することができる。粗抽出物の分画の後、集めた溶離液を、これに含まれる活性成分の分析のための分離用薄層クロマトグラフィー(TLC)に付することができる。例えば、ある方法においては、クロロホルム:メタノールを95:5の割合で用いたカラムクロマトグラフィーにより得られた、Van−5−10と命名された画分を、最初の溶媒系であるヘキサン:クロロホルム:酢酸エチルの容量比が3:6:6の系を使用してTLC分析に付し、5つの画分を得、Van−9−1、Van−9−2、Van−9−3、Van−9−4及びVan−9−5と命名した。前記画分を、式(I)に含まれる別個のグリコシド分子の精製された混合物を含むものとみなすことができるので、混入成分、例えば植物性タンパク質、植物性ホルモン等が実質的に存在しない混合物としてみることができる。細胞増殖抑制活性を有する前記溶離画分は本発明の態様を形成する。
更なる工程において、前記の画分Van−9−1〜Van−9−5を、更なる有機溶媒調製物を使用した、更なる分離用薄層クロマトグラフィー(prep.TLC)シリカゲル解析に付することができる。例えば、溶離画分Van−9−2を、ヘキサン:クロロホルム:酢酸エチルの容量比が3:6:4の溶媒調製物を使用して分離用TLCに付し、Van−9−2のサブ画分を得、Van−9−2B及びVan−9−2Cと命名することができる。分離用TLC工程より得たサブ画分を更なるクロマトグラフィー工程、例えば高速液体クロマトグラフィー(HPLC)に付することができる。例えば、TLCで分離した画分である、Van−9−2−B及びVan−9−2−Cを、0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)を含む水中の75%アセトニトリル溶媒を用いた、オクタデシル−シラノール(ODS)(分析用)カラムを使用したHPLCに付することができる。HPLC技術により得た個々の画分を、NMR技術により、及びインビトロにおける細胞増殖抑制活性について分析することにより、活性成分について評価してもよい。
原料の大きなバッチ、例えばカレンデュラ・オフィシナリスの乾燥花弁について、以下に示す一般的な抽出法法を使用することができる。
乾燥した植物材料、例えばカレンデュラ・オフィシナリスの花弁を粗い粉末に粉砕し、適当な有機溶媒中に抽出することができる。一般的に、抽出方法は、当該技術分野において既知の適当な抽出方法、例えばソックスレー抽出、バッチ抽出及び連続抽出等であってもよい。したがって、本発明の更なる面として、特にソックスレー抽出、バッチ抽出又は連続抽出方法により、カレンデュラ属から得ることができる式(I)で示される抗乾癬化合物が提供される。前記抽出方法は当該技術分野において既知である。好ましくは、カレンデュラ属は、カレンデュラ・オフィシナリスであり、好ましい抽出法法は、連続抽出法である。連続抽出法に使用するための適当な溶媒としては、メタノール、エタノール、ジクロロメタン、トルエン、ヘキサン、酢酸エチル、イソプロピル等の極性及び非極性有機溶媒が含まれる。好ましくは、溶媒は、例えばヘプタン等の非極性有機溶媒である。得られた抽出物を、抽出物の重量/溶液の容積の百分率の比(% w/v)が適当な値になるまで、減圧下で濃縮した。適当な溶液比(% w/v)は、10〜60% w/v、より好ましくは15〜30% w/v、特に好ましくは約20% w/vである。得られた濃縮物を更に、適当な重量部:重量部の比、例えば10:0〜7:3の極性溶媒/水の溶液中で抽出する。好ましくは、比は10:0〜8:2である。より好ましくは、比は9:1である。適当な極性有機溶媒は、アセトニトリル、メタノール、エタノール、酢酸エチル等から選んでもよい。好ましい極性溶媒はアセトニトリルである。ヘプタン画分を捨て、次いでVAN含有極性有機溶媒画分(例えばアセトニトリル画分)を組合わせ、極性有機溶媒を減圧下で取り除くことができる。得られた溶液を適当な極性又は非極性有機溶媒、例えば酢酸エチル、メタノール、アセトニトリル、ジエチルエーテル、ジクロロメタン、トルエン等に再溶解し、次いで連続的に、10:30% w/v比の水中の炭酸水素ナトリウム等の塩基、0.05〜0.1Mの濃度の希釈した無機酸、例えば塩酸、又は0.2〜1.0Mの濃度のクエン酸等の希釈した有機酸、最終的に水を用いて洗浄することができる。次いで有機溶媒溶液を減圧下で蒸発させる。
得られた粗調製物を更に適当なVAN−10化合物、例えばVAN−10−4に精製してもよい。粗調製物を、例えば極性有機溶媒等の有機溶媒の適当な容量又は少なくとも1種類の極性有機溶媒:少なくとも1種の非極性有機溶媒の混合物の適当な容量に再溶解してもよい。好ましくは、有機溶媒は1種の非極性有機溶媒と混合した1種の極性溶媒から構成される。有機溶媒の適当な混合物を使用する場合、お互いに混和性でなければならない。極性有機溶媒:非極性有機溶媒の比(%(v/v))は80:20〜20:80%(v/v)の範囲にあり、好ましくは、30:70〜70:30%(v/v)の範囲にある。例えば、粗抽出物のある量を、50%極性有機溶媒:50%非極性有機溶媒の比の極性有機溶媒:非極性有機溶媒の適当量に再溶解することができる。好ましい有機溶媒混合物は、50%酢酸エチル:50%ヘキサンである。更に適当な溶媒を、前記の極性及び非極性有機溶媒から選んでもよい。溶解した物質をフラッシュクロマトグラフィーシステム、例えばフラッシュ75カラムに充填し、移動相としての適当な溶媒混合物、例えば50%酢酸エチル:50%ヘキサンを用い、適当な流量で溶離してもよい。フラッシュクロマトグラフィーカラムからの適当な流量は、移動相として例えば50%酢酸エチル:50%ヘキサン混合物を使用する場合、使用するカラムの大きさに依存して、50〜500ml/分、好ましくは100〜250ml/分、より好ましくは約250ml/分である。移動相のための極性溶媒:非極性溶媒の比は、前記に概略したように粗抽出物に再溶解するために使用する範囲内にあることができる。実際の割合は、使用する溶媒混合物に依存するだろう。前記のフラッシュシステムを使用して、VAN混合物を多数の画分に分離してもよい。次いでこれらの画分を組み合せ、蒸発させて乾燥してもよい。蒸発後、組合わせた画分(すなわち、準粗物質(semi crude material))を、前記の適当な極性有機溶媒に再溶解し、溶解した画分のサンプルを、例えばスフェリソーブ(Spherisorb)カラム等の逆相カラムを用いたHPLCにより精製することができる。HPLCの前、フラッシュクロマトグラフィーの後に得られた、組合わせた準粗物質の原液を、移動相として使用するものと同様の溶媒に再溶解し、アリコートに分割することができる。次いで、アリコートを、当該技術分野において既知の標準的なHPLC技術により、例えばアイソクラチック分離又は勾配溶出により処理してもよい。もちろん、移動相に再溶解する準粗物質の最大濃度は用いる溶媒に依存することは当業者に理解されるだろう。例えば、25mg/mlまでの組合わせた準粗物質抽出物をアセトニトリルに再溶解し、次いでHPLCカラムに流すために適当な容量に分割してもよい。各サンプルを、用いる移動相に依存した時間流し、VAN−10化合物を適当な時間間隔で溶離することができる。適当な時間間隔を、移動相として異なる溶媒系を用いて分析カラム中を流す分離用HPLCを構成し、溶離の最適速度及びサンプルの良好な分解能を生ずる溶媒系を選択することにより、適当な時間間隔を算出してもよい。移動相において、極性有機溶媒の%:非有機極性溶媒の%は、90:10から10:90、好ましくは70〜80:30:20、特に好ましくは75〜80:25〜20であってもよい。したがって、HPLC分離のための、アセトニトリル:水から構成される移動相は、75%アセトニトリル:25%水であり、流量は使用するカラムの大きさに従い、例えば5ml/分であることができる。適当な極性有機溶媒には前記のものが含まれる。好ましい有機溶媒は、アセトニトリル又はメタノールである。
活性物質の単離の各工程における溶媒又は溶媒混合物の選択は、各画分のバイオアッセイ分析の結果により導き、最終的に活性成分の同定を、抽出手順の異なる工程において各画分中に見出すことができることは、当業者にとって明らかであろう。
本発明の化合物は、インビトロにおけるマウス胚線維芽細胞に対して細胞増殖抑制活性を有することが見出されている。したがって、一般式(I)の化合物の細胞増殖抑制活性は、インビトロにおける細胞増殖抑制活性についての多数の試験において実証されている。更に、一般式(I)の化合物の細胞増殖抑制活性はインビボにおいても実証されている。
本発明の化合物は、疾患の進行において異常な程高い細胞増殖が見られる、皮膚病の治療に有用であることが示される。本発明の化合物は、異常な程高い細胞増殖が認められる病状である、例えば乾癬等の皮膚病の障害の治療に用いてもよい。
更に、本発明は、ヒトを含む哺乳類における、乾癬等の皮膚疾患の治療方法であって、式(I)の化合物又は生理学的に機能性の誘導体の臨床的に有用な量を薬学的に有用な形態で、1日に1回若しくは数回又は、例えばその他の適当なスケジュールで、経口又は局所的に使用することからなる方法を提供する。
更に、本発明の更なる又は代替の面として、例えば乾癬等の治療に使用する式(I)の化合物又は生理学的に機能性のその誘導体が提供される。
細胞増殖抑制剤として有効であるために必要な式(I)の化合物の量はもちろん変化し、最終的には医師又は獣医師に決定される。考慮すべき因子には、治療する状態、投薬経路、製剤の特徴、哺乳類の体重、表面積、年齢及び通常の状態、並びに投与する特定の化合物が含まれる。本発明の細胞増殖抑制化合物に適当な有効投与量は、約0.01〜約120mg/kg体重、例えば0.1〜約120mg/kg体重であり、好ましくは約0.1〜50mg/kg体重、例えば0.5〜約50mg/kg体重である。毎日の全投与量は、単一投与量、多回投与量(multiple dose)、例えば1日あたり2〜6回の適用で与えてもよい。例えば、75kgの哺乳類(例えばヒト)に対しては、投与量範囲は、約8〜9000mg/1日であり、典型的な投与量は約50mg/1日であろう。別個の多回投与量が示される場合、典型的には、治療は式(I)の化合物15mgを1日に4回まで与えてもよい。
活性化合物を単独で投与することができる一方、本発明の化合物は医薬製剤中に存在することが好ましい。医薬用途のための製剤は、式(I)の化合物及び1種以上の薬学的に許容しうる担体並びに適宜その他の治療成分を含んでいる。担体は、製剤中のその他の成分と適合するという意味で薬学的に許容しうるものであり、かつ受容者に対して無毒でなければならない。
それゆえ、本発明は更に、式(I)の化合物又は生理学的に機能性のその誘導体及び薬学的に許容しうる担体からなる医薬製剤が提供される。
もちろん、式(I)の化合物を含むあらゆる医薬製剤は、キンセンカ属に由来する抽出物から単離及び/又は精製した少なくとも1種の活性成分を含んでいることは当業者にに理解されるだろう。好ましくは、キンセンカ属は、カレンデュラ・オフィシナリス、カレンデュラ・アルベンシス及びカレンデュラ・ペルシカの少なくとも1種から選ばれる。特に好ましくは、キンセンカ属から単離された活性化合物は、カレンデュラ・オフィシナリスから単離及び/又は精製される。したがって、医薬製剤は、2種以上のキンセンカ属から単離及び/又は精製した活性成分を含み、前記活性成分は、前記式(I)に含まれる2種以上の活性化合物からなることができる。
更なる態様において、医薬製剤は、カレンデュラ・オフィシナリスに由来する抽出物から単離及び/又は精製した少なくとも1種の活性化合物並びにカレンデュラ・アルベンシス又はカレンデュラ・ペルシカから単離及び/又は精製した式(I)の少なくとも1種の活性化合物の混合物を含んでいてもよい。
医薬製剤の製造方法であって、式(I)の化合物又は生理学的に機能性のその誘導体及び薬学的に許容しうる担体を結び付けることからなる方法も提供される。
本発明の製剤は、経口又は局所投与に適したものも含まれる。好ましい製剤は、例えば皮膚への局所投与に適したものである。外側の組織、すなわち皮膚の感染症に対して、製剤は、好ましくは、活性成分を例えば0.075〜20% w/w、好ましくは0.2〜15% w/w、特に好ましくは0.5〜10% w/w含む局所用軟膏又はクリームとして適用される。軟膏に製剤化したとき、活性成分はパラフィン系又は水混和性軟膏基剤のいずれかと共に用いられる。代わりに、活性成分を水中油系クリーム基剤(oil-in-water cream base)を用いてクリームに製剤化してもよい。
所望により、クリームの水性相は、例えば少なくとも30% w/wの多価アルコール、すなわち2以上のヒドロキシル基を有するアルコール、例えばプロピレングリコール、ブタン−1,3−ジオール、マンニトール、ソルビトール、グリアコール(glyercol)及びポリエチレングリコール並びにそれらの混合物を含んでいてもよい。局所用製剤は、好ましくは活性成分の皮膚又はその他の作用する領域への吸収又は透過を増強する化合物を含んでいるだろう。前記の皮膚浸透増強剤(dermal penetration enhancers)の例は、ジメチルスルホキシド及び関連する類似体を含んでいる。
本発明のエマルジョンの油性相は、既知の方法により、既知の成分から構成してもよい。相は乳化剤(エマルジェント(emulgent)として知られているその他のもの)のみ含んでいてもよいが、少なくとも1種の乳化剤と脂肪若しくは油又は脂肪及び油の両者との混合物を含んでいることが好ましい。好ましくは、親水性乳化剤は、安定化剤として作用する親油性乳化剤と共に含まれる。油と脂肪の両者を含むことも好ましい。安定化剤を有する又は有しない乳化剤は、いわゆる乳化ろうを構成し、油及び/又は脂肪を有する前記ろうは、いわゆる乳化軟膏基剤(emulsifying ointment base)を構成し、前記乳化軟膏基剤はクリーム状製剤の油性に分散した相を形成する。
本発明の製剤における使用に適したエマルジェント及び乳化安定剤には、Tween 60、Span 80、セトステアリルアルコール、ミリスチルアルコール、グリセロールモノステアレート及びラウリル硫酸ナトリウムが含まれる。
製剤に適した油又は脂肪の選択は、所望の表面特性(cosmetic property)を達成することに依存する。なぜならば、医薬的エマルジョン製剤において使用されやすいほとんどの油において活性化合物の溶解度は非常に低いからである。したがって、クリームは、好ましくは、チューブ又はその他の容器からの漏れを回避するのに適当な粘稠度を有する、べとべとしない(non-greasy)、着色しない9(non-staining)かつ水に溶ける(washable)製品でなければならない。直鎖又は分岐した、モノ又はジ塩基(basic)アルキルエステル、例えばジ−イソアジピエート、イソセチルステアレート、ココヤシ脂肪酸のプロピレングリコールジエステル、イソプロピルミリステート、デシルオレエート、イソプロピルパルミテート、ブチルステアレート、2−エチルヘキシルパルミテート又はクロダモール(Crodamol)CAPとして知られている分岐鎖エステルの混合物を使用してもよく、最後の3つが好ましいエステルである。これらは、必要な性質に依存して単独又は組合わせて使用してよい。代わりに、高融点の脂質、例えば白色ワセリン及び/又は流動パラフィン又はその他の鉱油を使用することができる。
製剤を単位投与形態に都合よく存在させ、薬学分野において周知のあらゆる方法により製造してもよい。全ての方法は、活性化合物を、1種以上の付属成分を構成する担体に結び付ける工程を含む。一般的に、製剤は、活性化合物を液体担体若しくは微粉固体担体又は両者に均一かつ十分(intimately)に結びつけ、必要により、製品を所望の製剤に成形することにより製造する。
経口投与に適した本発明の製剤は、別個の単位、例えばカプセル剤、カシェ剤、錠剤、風味をつけた基剤(flavoured base)、通常はスクロース及びアラビアゴム又はトラガカントゴム中に活性成分を含むトローチ剤、不活性基剤、例えばゼラチン及びグリセリン又はスクロース及びアラビアゴム中に活性成分を含む錠剤(pastille)、適当な液体担体中に活性成分を含む口内洗浄剤等として存在していてよい。各製剤は一般的にあらかじめ決められた量の活性化合物を、粉末又は顆粒、水性又は非水性液体中の溶液又は懸濁液、例えばシロップ剤、エリキシル剤等として含んでいる。
錠剤を、適宜1種以上の付属成分と共に圧縮又は成形することにより作成してもよい。圧縮した錠剤は、適宜、結合剤、(例えばポビドン、ゼラチン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース)、滑沢剤、不活性希釈剤、防腐剤、崩壊剤(例えば、ナトリウムデンプングリコレート、架橋ポビドン、架橋ナトリウムカルボキシメチルセルロース)、界面活性剤及び分散剤等と混合した(free-flowing form)、例えば粉末又は顆粒の状態の活性成分を、適当な機械中で圧縮することにより製造してもよい。成形した錠剤を、不活性液体希釈剤を用いて湿らせた粉末化合物の混合物を適当な機械中で成形することにより製造してもよい。錠剤は、適宜コーティング又は刻み目を入れ(score)られていてもよく、活性成分の遅延された又は制御された放出を提供するように、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロースを異なった割合で使用して所望の放出プロフィールを提供するように製剤化してもよい。
シロップ剤は、活性化合物を、例えばスクロース等の糖の濃縮水性溶液に、あらゆる必要な成分と共に添加することにより製造してもよい。前記付属成分は、香料(flavouring)又はあらゆる他の成分の溶解度を増加させる薬剤、例えば多価アルコール、例えばグリセロール又はソルビトールを含んでいてもよい。
前記成分に加えて、本発明の製剤は、希釈剤、緩衝液、香料、結合剤、界面活性剤、増粘剤、滑沢剤、防腐剤(抗酸化剤を含む)等を更に含んでいてもよい。
更に、本発明は、乾癬治療剤を製造するための式(I)の化合物の化合物又は生理学的に機能性のその誘導体の使用を提供する。
図1:カレンデュラ・オフィシナリスの花から細胞増殖抑制化合物を単離するための抽出工程を示す概略図である。
図2:カレンデュラ・オフィシナリスの抽出物を用いた乾癬患者治療の結果を示している。
以下に示す、本発明を限定するものではない実施例により本発明を説明する。
実施例1:抽出物Van−6−1の単離
図1について言及する。
植物材料の抽出及び画分化:
粉末植物材料400gを、石油エーテル(60〜80°)用い、消滅するまでソックスレー抽出した。次いで抽出物を減圧下、ロータリーエバポレーターを用いて濃縮し、抽出物残渣49gを得た。植物材料を更にクロロホルムを用い前記と同様の条件下で抽出し、更なる抽出物を得た。これらの抽出物を減圧液体クロマトグラフィー(VLC)用いて分画した。シリカゲル(メルク 7749)を適用された減圧(applied vacuum)下、焼結漏斗に充填し、直径約10cmかつ高さ5cmのカラムを得た。シリカに吸収(1:1、w/w)させた抽出物(1回に20g)をカラムの上端に置き、極性が増加する溶媒溶媒、例えばヘキサン、クロロホルムの濃度を増加させて含むヘキサン、クロロホルム及びメタノールの量を増加させて含むクロロホルムを用いて溶離した。VLC溶離液を集め、画分をその構成についてTLCにより分析した。TLC分析に基づいて、VLC溶離液は、13の画分を含んでいた(表1)。これらを、細胞増殖阻害活性について、3T3バイオアッセイ手順に従い試験した(実施例5)。
Van−2−36と命名された溶離液(クロロホルムとメタノールの1:1の混合物を用いて抽出)が最も活性であることを見出した。
溶離液Van−2−16を、ヘキサン:クロロホルム及びクロロホルム:極性を増加させたメタノールの混合物を用いて、シリカゲルのカラムクロマトグラフィーに付した。10〜60%のクロロホルム(ヘキサン中)を用いて溶離した画分はVan−5−4を与え、5%メタノール(クロロホルム中(ヘキサン中))を用いて溶離した画分はVan−5−4を与え、5%メタノール(クロロホルム中)を用いて溶離した画分はVan−5−9を与えた。これらの画分は(GC及びNMRスペクトルから)脂肪酸の混合物であると見られ、細胞増殖阻害は示さなかった。5%メタノール溶離液はVan−5−10であり、Van−5−11、Van−5−12及びVan−5−15は10%メタノール溶離液から得られた画分であった。
Van−5−12を精製する更なる試みを、分離用(prep.)TLC(シリカゲル、溶媒−クロロホルム:メタノール、95:5)を用いて行った。これによりVan−6−1が得られ、これは細胞増殖バイオアッセイを用いたところ非常に高い活性であることが見出された(実施例5)。
実施例2:Van−9−2の単離
実施例1(前記)の手順を続け、VLC及びTLC分析を含めた。
Van−5−10を、分離用TLC(シリカゲル、溶媒、ヘキサン:クロロホルム:酢酸エチル、3:6:6)に付し、5つの画分、Van−9−1〜Van−9−5を得、Van−9−2は3T3細胞バイオアッセイ用いたとき生物学的に活性であることが見出された(実施例5)。
実施例3:Van−10−2、Van−10−3及びVan−10−4の単離
前記実施例1及び2のプロトコルに従い、Van−9−2を得た。
Van−9−02を、分離用TLC(溶媒:ヘキサン:クロロホルム:酢酸エチル:3:6:4)により、Van−9−2B及びVan−9−2Cに分離した。
Van−9−2B及びVan−9−2Cを、水中の75%アセトニトリル(更に0.1%トリフルオロ酢酸を含む)用いたODS分析カラムのHPLCにより分離した。これによりVan−10−1、Van−10−2、Van−10−3及びVan−10−4を得た。Van−10−2、Van−10−3及びVan−10−4についてのNMRデータを以下に示す。
アロマデンドラノール(aromadendranol)部分のVan化合物の立体化学は以下に示す構造である。
以下に示す構造を有する、アロマデンドラノール部分の更なる立体化学的変異体が本発明に含まれることは当業者に理解されるだろう。
実施例4:Van−15Aの単離
図1について言及する。
実施例1及び2のプロトコルを続け、Van−6−1を得た。
Van−6−1をカラムクロマトグラフィー(セファデックス(Sephadex)LH20:溶媒:クロロホルム:メタノール、1:1)により2つの画分:Van−15−1(脂肪酸を含む重い画分)及びVan−15−2(テルペンを含む軽い画分)に画分した。
Van−15−2を分離TLC(シリカゲル、溶媒:クロロホルム:メタノール:95:5)に付し、Van−15A及び微量成分であるVan−15Bを得た。活性成分であるVan−15AについてのNMRデータを以下に示す。
実施例5:線維芽細胞細胞系3T3の増殖の可逆阻害
マウス胚線維芽細胞(フロウ(Flow)より入手することができる3T3)を、96ウェル組織培養プレートに播いた。細胞を、10%ウシ胎仔血清(ギブコ(Gibco))、1%グルタミン(ギブコ)、1%ペニシリン/ストレプトマイシン(ギブコ)及び1%非必須アミノ酸(ギブコ)を含む培地(ダルベッコの改変イーグル培地(DMEM)、ギブコ)中に、50,000細胞/mlの濃度で懸濁した。細胞懸濁液100μlを各ウェルに、5000細胞/ウェルの濃度でピペットにより移した。細胞を5%CO2雰囲気下、37℃で24時間インキュベートした。培地をプレートから取り除き、化合物の異なる希釈物(0、30、45、60、100μg/ml)であって、内部的にVan−10−4、Van−10−2、Van−10−3及びVan−15Aと命名した希釈物を、化合物を100%DMSO(シグマ(Sigma))に溶解することにより調製した。次いでこれをDMEMを用いて希釈し、DMSO濃度を0.5%にした。次いで化合物を、0.5%DMSO含有DMEMを用いて示した濃度(前記)に希釈し、プレートに添加した(100μ/ウェル)。各希釈物は三重であり、対照は0.5%DMSO含有DMEMであった。0.5μCi3H−チミジン含有DMEM50μlを各ウェルに添加した。次に、40%ウシ胎仔血清(ギブコ)含有50μlDMEM、4%ペニシリン/ストレプトマイシン(ギブコ)、4%グルタミン(ギブコ)、4%非必須アミノ酸(ギブコ)を各ウェルに添加した。プレートを5%CO2雰囲気下、37℃で24時間インキュベートした。試験下にある化合物を含む培地を取り除き、プレートをリン酸緩衝食塩水(PBS)(pH7.3)を用いて2回(2×)洗浄した。バーシーン中の5%トリプシン(ギブコ)100μl(ギブコより入手することができるEDTAキレート化剤)を各ウェルに添加した。プレートを更に5%CO2雰囲気下、37℃で15分間インキュベートし、次いで細胞を、半自動セル−ハーベスター(Skatron)を用いてウェルから収集した。収集した細胞を、オプティフェーズ」「セーフ」(Optiphase“safe”)(LKB)4mlを含有するシンチレーションバイアル中に置き、放射能を液体シンチレーションカウンター(LKB WALLAC LKB 1217 Rack beta)を用いて計数した。結果を表2A〜Bに示す。
実施例6:キンセンカ属植物の粉末からのVan−10−4の抽出及び分画説明
a)ソックスレー
粉末500gを、石油エーテル(60〜80)又はクロロホルムを用いて抽出した。抽出期間は、溶媒を使用したのにもかかわらず、通常約5日間であった。溶媒の容積は約3lであり、粗収量は60g(石油エーテル)又は〜80g(クロロホルム)であった。粗抽出物を等量の二酸化珪素と組み合せ、更に5日間乾燥することにより粉末にした。したがって各バッチについて得られた全粉末は、120g(石油エーテル)又は160g(クロロホルム)であった。
b)VLC
粗抽出物/二酸化珪素粉末の30gを、シリカ(60Hgel)VLCカラムの上端に約深さ5cm×幅10cmで層にした。これを細砂の層で覆い、以下に示す溶媒系を用いて分画した。
5×200ml 50%クロロホルム:石油エーテル(60〜80)
5×200ml 70%クロロホルム:石油エーテル
5×200ml 100%クロロホルム
5×200ml 10%メタノール:クロロホルム
この最終工程により、Van−10−4を含む画分を得た。TLCにより、全てのVan−10−4がこの段階においてVLCカラムから取り除かれたことを確認した。
関連する画分を、ロータリーエバポレーターにより乾燥した。得られたサンプルの重量は約2〜3gであった。
c)セファデックス
この段階においてセファデックスカラムのインクルージョン(inclusion)により、VLCサンプルのより高速な精製方法を可能にした。サンプルをクロロホルムに再溶解し、カラムに入れた。使用したカラムは高さ20cm×幅2cmであり、13gmのセファデックス(親油性LH−20−100)を含んでいた。サンプルを、10%石油エーテル:クロロホルムを、流量2〜3ml/分で用いて溶離し、1分間隔でサンプルを集めた。Van−10−4の存在をTLCにより確認し、関連する画分をまとめ、ロータリーエバポレーターに付した。得られたサンプルの重量は500mgであった。
d)シリカ
小型のシリカカラムを使用した。50mlビュレットに、石油エーテル(60〜80)中のスラリーとして調製したシリカ20gを入れた。サンプルをクロロホルムに再溶解し、カラムに入れた。カラムは高さ40cm×幅10cmであった。サンプルを、以下に示す溶媒系10mlを、流量1ml/分用いて溶離し、画分を1分間隔で集めた。
石油エーテル(60〜80)
10%クロロホルム:エーテル
20%クロロホルム:エーテル
40%クロロホルム:エーテル
50%クロロホルム:エーテル(サンプルが分離を開始)
60%クロロホルム:エーテル
70%クロロホルム:エーテル
80%クロロホルム:エーテル
90%クロロホルム:エーテル
100%クロロホルム
10%酢酸エチル:クロロホルム
20%酢酸エチル:クロロホルム
30%酢酸エチル:クロロホルム
40%酢酸エチル:クロロホルム(サンプルが溶離)
50%酢酸エチル:クロロホルム
溶離は全てのVan−10−4がカラムから溶離するまで続けた。これはTLCにより確認した。
この方法により、Van−10−4+種々の不純物を含むサンプル(準精製サンプル)を得た。
実施例7:カレンデュラ・オフィシナリス抽出物を用いた乾癬の治療
材料
1.植物材料の抽出。調製物は、乾燥植物材料20gあたり溶媒100mlで抽出した、植物材料のクロロホルムアルコール(無水エタノール中の5% v/vクロロホルム)抽出物から構成されていた。
2.クリームの製造。前記で製造した抽出物を蒸発させ乾燥し、秤量した。「乾燥」抽出物のウェート(weight)を充分量の水性クリームB.P.と混合し、黄色/オレンジ色のクリーム100gを製造した。
3.プラセボクリームの製造。プラセボクリームを、βカロチンの充分量を水性クリームB.P.に添加し、天然の薬剤を含むクリームとほぼ同様の色の製品を得た。
カレンデュラ・オフィシナリス(SSSB)から得た植物材料の抽出物は、乾癬治療において臨床的に有用であることが見出された。
患者に対する経験的な所見の延長された期間に続いて、二重盲検臨床試験を乾癬患者7名からなるグループについて行った。患者(男性4名、女性3名)の年齢は、26歳の1名を除いて、53〜63歳であった。患者は8.5〜25年間乾癬を患っていた。治療を、試験前後の一連の写真及び治療前後の「乾癬の病状のスコア(score)」を用いてモニターした。治療は、1日に2回クリームを適用し、4週間続けた。SSSB、ベトノベート(Betnovate)及びプラセボの3種類の治療を行った。試験の結果を図2に示す。治療前の平均スコアは11.1であり、SSSB治療後この値は3.5に減少し、一方ベトノベートでは5.5に、プラセボでは7.4に減少した。
実施例8:VAN−10−4の単離及び精製
実施例6と同様にソックスレー抽出した粗抽出物15〜30gを、50%酢酸エチル:50%ヘキサンの15mlに再溶解した。この物質をフラッシュ75カラム(バイオテージ社(Biotage Limited))に入れ、移動相として50%酢酸エチル:50%ヘキサンを流量150〜200ml/分で用いて溶離した。フラッシュカラムからVAN化合物が溶離する時間を、TLCにより推定した。粗混合物の希釈溶液(酢酸エチルに再溶解)を、TLCプレート(シリカゲル60)にスポット(spot)をつけた。Van化合物混合物を、標準バンニリン(vannilin):濃硫酸展開液(1g バンニリン:100ml 濃硫酸)を用いて可視化し、Rf値を計算した。TLC移動相を、極性:非極性溶媒の割合を操作することにより、Rf値が約3.0になるまで調節した。製造者(バイオテージ)の指示に従い、等量カラム容積(equivalent column volume)を算出した。フラッシュ75系に対するカラム容積は約1lであり、適当なRfを与える移動相は50%酢酸エチル:50%ヘキサンであった。
フラッシュ75カラムを用いてこの方法を試験したとき、VAN化合物は画分15〜19中に溶離した(4〜5のカラム容積と同一)。集めた各画分は250mlであった。同様の条件下で操作を繰り返し、VAN化合物は画分14〜18に溶離した。これらの画分を組み合せ、蒸発し、乾燥させ、準粗物質200〜400mgを得た。準粗物質を、逆相スフェリソーブカラムを用いたHPLCにより精製した。準粗物質の原液を、アセトニトリル中の25mg/mlの溶液として調製し、200μlのアリコートをイソクラティク(isocratically)に処理した。使用した移動相は75%アセトニトリル:25%水であり、流量は5ml/分であった。各サンプルを17分間流したところ、VAN−10−4が約14分間で溶離した。NMR分光法により、溶離物がVAN−10−4であることを確認した。
実施例9:1kgスケールのカレンデュラ・オフィシナリスの抽出
カレンデュラ・オフィシナリスの乾燥した花弁(1kg)を粗い粉末に粉砕し、ヘプタン(1〜41)を用いて連続的に抽出、すなわちヘプタンを連続的に抽出物から蒸留し、花弁の塊より浸出させた。抽出物を減圧下、500mlまで濃縮し、500mlのアセトニトリル/水溶液(9:1(v/v))を用いて3回抽出した。VAN含有アセトニトリル画分を組み合せ、減圧蒸留によりアセトニトリルを取り除いた。得られたオレンジ色のゴムを500ml酢酸エチルに再溶解し、500mlの(0.1M)飽和炭酸水素ナトリウム、500mlの水、500mlの(0.1M)塩酸、最終的に500mlの水を順番に用いて洗浄した。次いで酢酸エチル溶液を減圧下で蒸留し、オレンジ色の油10gを得た。
Claims (39)
- 式(I):
(式中、R1及びR2は独立して、H、OH、
から選ばれ、
R3は、OH、
及びCH3C(CH3)=CHC(=O)O−
から選ばれ、
R4は、C6〜C12の飽和した又は不飽和の、単環式又は多環式の脂肪族環系であって、適宜C1〜C6のアルキル、H、OH、=CH2若しくはC1〜C4のアルキルカルボキシルオキシで置換されている環系から選ばれるか、又はC1〜C6の直鎖若しくは分岐したアルキレン基であって、かかる環系で置換されている基を示し、
R5は、C1〜C4のアルキル、−CHO、−COOH及び−CH2OHから選ばれ、
R6は、−OH、
から選ばれる)で示される化合物の、乾癬治療用の薬剤の製造における使用。 - 式(I)において、R5が、CH3、−CHO、−COOH及び−CH2OHから選ばれる、請求の範囲第1項〜第5項のいずれかに記載の使用。
- 乾癬治療剤の製造における、請求の範囲第1項〜第9項のいずれかに記載の式(I)で示される化合物の使用。
- 式(I)
(式中、R1及びR2が独立して、−OH、H、
から選ばれ、
R3が、(E)−3−メチルペント−2−エノエート及び、
から選ばれ、
R4がC6〜C12の飽和又は不飽和の、単環式又は多環式の脂肪族環系であって、適宜C1〜C6のアルキル、H、−OH、=CH2又はC1〜C4のアルキルカルボキシルオキシにより置換されている環系から選ばれるか、又はC1〜C6の直鎖若しくは分岐したアルキレン基であって、かかる環系で置換されている基を示し、
R5が、C1〜C4のアルキル、−CHO、−COOH及び−CH2OHから選ばれ、
R6が、−OHである)
で示される化合物(但し、以下の化合物:
を除く)又はその配座異性体並びにD型及びL型異性体。 - 式(I)において、R5が、−CH3、−CHO、−CH2OH及び−COOHから選ばれる、請求の範囲第15項〜第19項のいずれかに記載の化合物。
- 式(I)において、R6が、OHである、請求の範囲第17項〜第19項のいずれかに記載の化合物。
- 乾癬治療剤の製造における、キンセンカ種から単離した、請求の範囲第15項〜第24項のいずれかに記載の化合物の使用。
- 化合物が、カレンデュラ・オフィシナリス、カレンデュラ・アルベンシス及び/又はカレンデュラ・ペルシカから単離される、請求の範囲第25項記載の使用。
- 化合物が、カレンデュラ・オフィシナリスから単離される、請求の範囲第25項又は第26項記載の使用。
- 薬学的に許容しうる担体と混合した、少なくとも1種のキンセンカ種から単離された、式(I):
(式中、R 1 及びR 2 は独立して、H、OH、
から選ばれ、
R 3 は、OH、
及びCH 3 C(CH 3 )=CHC(=O)O−
から選ばれ、
R 4 は、C 6 〜C 12 の飽和した又は不飽和の、単環式又は多環式の脂肪族環系であって、適宜C 1 〜C 6 のアルキル、H、OH、=CH 2 若しくはC 1 〜C 4 のアルキルカルボキシルオキシで置換されている環系から選ばれるか、又はC 1 〜C 6 の直鎖若しくは分岐したアルキレン基であって、かかる環系で置換されている基を示し、
R 5 は、C 1 〜C 4 のアルキル、−CHO、−COOH及び−CH 2 OHから選ばれ、
R 6 は、−OH、
から選ばれる)
で示される化合物の少なくとも1種を含む、乾癬治療用医薬製剤。 - 式(I)で示される化合物の少なくとも1種が、キンセンカ種の少なくとも1種に由来する抽出物から単離及び/又は精製される、請求の範囲第28項記載の製剤。
- 式(I)で示される化合物の少なくとも1種が、カレンデュラ・アルベンシス、カレンデュラ・ペルシカ及びカレンデュラ・オフィシナリスの少なくとも1種に由来する抽出物から単離及び/又は精製される、請求の範囲第28項又は第29項に記載の製剤。
- 式(I)で示される化合物の少なくとも1種が、カレンデュラ・オフィシナリスに由来する抽出物から単離及び/又は精製される、請求の範囲第28項〜第30項のいずれかに記載の製剤。
- 哺乳類の乾癬用の医薬組成物であって、請求の範囲第15項記載の、式(I)で示される化合物の、有効かつ無毒の量を含むことを特徴とする医薬組成物。
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