JPH0131183B2 - - Google Patents

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JPH0131183B2
JPH0131183B2 JP23204483A JP23204483A JPH0131183B2 JP H0131183 B2 JPH0131183 B2 JP H0131183B2 JP 23204483 A JP23204483 A JP 23204483A JP 23204483 A JP23204483 A JP 23204483A JP H0131183 B2 JPH0131183 B2 JP H0131183B2
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JP
Japan
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electron beam
photosensitive
coating
acid
curable compound
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JP23204483A
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JPS60122948A (ja
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Yasuto Naruse
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication of JPS60122948A publication Critical patent/JPS60122948A/ja
Publication of JPH0131183B2 publication Critical patent/JPH0131183B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/16Coating processes; Apparatus therefor

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、感光性平版印刷版の製造方法に関
し、更に詳細には、電子線硬化性化合物を含有す
る感光層に電子線を照射してこれを硬化させるこ
とを特徴とする感光性平版印刷版の製造方法に関
する。 〔従来技術〕 従来、感光性平版印刷版は、一般に適当な表面
処理を施したアルミニウム、紙あるいはプラスチ
ツク等の支持体上に、有機溶媒中に溶解または分
散した感光性組成物を塗布し、乾燥することによ
りつくられている。この感光性組成物塗膜の乾燥
は、従来、主として、スリツト風あるいは水平向
流、並流等の熱風乾燥により行われている。しか
しこのような方法は、大規模な乾燥装置を必要と
し、しかもこのような装置は、極めてエネルギー
効率が悪く、多大な製造コストを必要とするもの
であつた。 一方、近年、電子線照射による塗膜の硬化現象
を利用したいくつかの塗膜形成方法が提案されて
れている。たとえば特公昭54−19894号公報には、
硬化性樹脂組成物を支持体上に塗布し、活性エネ
ルギー線を照射して架橋硬化せしめ、塗膜を形成
する方法が記載されている。また、特開昭56−
38160号公報には、塗装塗膜を電子線により硬化
する際に、その塗膜の厚さ、比重を考慮して電子
線の加速電圧を設定し、塗膜の上層と下層の硬化
の程度を調整する方法が開示されている。 しかしこれらの方法は、感光性物質を含有する
塗膜の硬化を目的とするものではなく、また、電
子線照射によつて溶剤を蒸発させることを意図し
たものでもない。一般に、感光性物質は電子線に
感光することが知られており、感光性物質を含む
系を、電子線照射により硬化することは不可能で
あると考えられていた。 〔発明の目的〕 したがつて、本発明の目的は、電子線を利用し
て、塗膜の乾燥エネルギー消費量の少い、感光性
平版印刷版の製造方法を提供することである。 〔発明の構成〕 本発明者らは鋭意研究を進め、電子線照射量を
7Mrad以下にすれば非銀感光性物質の分解がお
こらないこと、電子線照射により電子線硬化性化
合物が重合する際の重合熱および電子線自体のエ
ネルギーにより、溶剤の全部または一部が蒸発
し、従来の熱風乾燥エネルギーの全部または一部
を節約できることを見出し、本発明を完成するに
至つた。 本発明は、支持体上に、電子線硬化性化合物
を、硬化後の全塗膜材料に対して2〜15重量%含
有する非銀感光性組成物の溶液または分散液を塗
布し、次いでこれに吸収線量が0.08〜7Mradとな
るように電子線を照射して該電子線硬化性化合物
を硬化させることを特徴とする感光性平版印刷版
の製造方法ならびに、該電子線硬化性化合物を硬
化させたのち、残存する溶剤を乾燥装置で蒸発さ
せることを特徴とする感光性平版印刷版の製造方
法である。 以下本発明を更に詳細に説明する。 (電子線硬化性化合物) 本発明において、非銀感光性組成物に含有させ
ることができる電子線硬化性化合物としては、電
子線照射により硬化する公知の種々の化合物を使
用することができる。これらの化合物のうち、特
に好ましい化合物は、電子線による重合が可能な
不飽和結合またはエポキシ基を有する化合物、た
とえば、ビニルないしビニリデン炭素−炭素二重
結合やエポキシ基を1個、好ましくは2個以上有
する化合物、アクリロイル基、アクリルアミド
基、アリル基、ビニルエーテル基、ビニルチオエ
ーテル基等を含む化合物及び不飽和ポリエステ
ル、エポキシ樹脂等の化合物である。 特に好ましい化合物は、上記の不飽和結合を有
する化合物であつて、アクリロイル、メタクリロ
イル基を直鎖の両末端に有する化合物であり、こ
れらはA.Vrancken“Fatipec Congreess”11 19
(1972)に引用されている。例えば、 であり、例示した化合物のポリエステル骨格がポ
リウレタン骨格、エポキシ樹脂の骨格、ポリエー
テル骨格、ポリカボネート骨格であつてもあるい
はこれらの混合された骨格でもよい。また例示し
た化合物の末端がメタクリロイル基でもよい。分
子量は約500〜20000が好ましい。 これらの化合物のうち、市販されているものと
しては、東亜合成製アロニクスM6100,M7100な
どがある。 更に、炭素−炭素不飽和結合を分子内に有する
モノマーも好ましい。かかるモノマーとしては、
例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン
酸、アクリル酸メチル及びその同族体であるアク
リル酸アルキルエステル、メタクリル酸メチル及
びその同族体であるメタクリル酸アルキルエステ
ル、スチレン及びその同族体であるα−メチルス
チレン、β−クロルスチレンなど、アクリロニト
リル、メタクリロニトリル、アクリルアミド、メ
タクリルアミド、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ルなどが挙げられる。分子内に不飽和結合が2個
以上あつてもよい。このような化合物の例として
は「感光性樹脂データー集」(株)綜合化学研究所昭
和43年12月刊行235〜236頁に掲載されている化合
物が差げられる。特に、ポリオールの不飽和エス
テル類、例えば2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、エチ
レングリコールジアクリレート、ブトキシエチル
アクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリ
レート、1,6−ヘキサンジオールアクリレー
ト、ステアリルアクリレート、2−エチルヘキシ
ルアクリレート、テトラヒドロフルフリルメタク
リレート、ジエチレングリコールジアクリレー
ト、ジエチレングリコールジメタクリレート、テ
トラエチレングリコールジアクリレート、ネオペ
ンチルグリコールメタクリレート、ネオペンチル
グリコールジアクリレート、グリセロールトリメ
タクリレート、トリメチロールプロパントリアク
リレート、ペンタエリスリトールトリアクリレー
ト、エチレングリコールジメタクリレート、ペン
タエリスリトールテトラメタクリレート、ジペン
タエリスリトールヘキサアクリレートなど、及び
エポキシ環を有するグリシジルメタクリレートな
どが好ましい。 (非銀感光性組成物) 一方、本発明に有用な非銀感光性組成物には、
次のようなものが含まれる。 (1) ジアゾ樹脂からなる組成物 p−ジアゾジフエニルアミンとパラホルムアル
デヒドとの縮合物に代表されるジアゾ樹脂は、水
溶性のものでも、水不溶性のものでも良いが、好
ましくは、水不溶性かつ通常の有機溶媒に可溶性
のものが使用される。特に好ましいジアゾ化合物
としては、p−ジアゾフエニルアミンとホルムア
ルデヒド又はアセトアルデヒドとの縮合物の塩、
例えばフエノール塩、フルオロカプリン酸塩、及
びトリイソプロピルナフタレンスルホン酸、4,
4−ビフエニルジスルホン酸、5−ニトロオルト
−トルエンスルホン酸、5−スルホサリチル酸、
2,5−ジメチルベンゼンスルホン酸、2−ニト
ロベンゼンスルホン酸、3−クロロベンゼンスル
ホン酸、3−ブロモベンゼンスルホン酸、2−ク
ロロ−5−ニトロベンゼンスルホン酸、2−フル
オロカプリルナフタレンスルホン酸、1−ナフト
ール−5−スルホン酸、2−メトキシ−4−ヒド
ロオキシ−5−ベンゾイル−ベンゼンスルホン酸
及びパラトルエンスルホン酸などのスルホン酸の
塩などのように一分子中に2個以上のジアゾ基を
有する化合物である。この他望ましいジアゾ樹脂
としては上記の塩を含む2,5−ジメトキシ−4
−p−トリルメルカプトンベンゼンジアゾニウム
とホルムアルデヒドの縮合物、2,5−ジメトキ
シ−4−モルホリノベンゼンジアゾニウムとホル
ムアルデヒドまたはアセトアルデヒドとの縮合物
が含まれる。 また、英国特許第1312925号明細書に記載され
ているジアゾ樹脂も好ましい。 ジアゾ樹脂は、単独でレジストの作成に使用さ
れる感光物となり得るが、好ましくはバインダー
と共に使用される。 かかるバインダーとしては、種々の高分子化合
物が使用され得るが、ヒドロキシ、アミノ、カル
ボン酸、アミド、スルホンアミド、活性メチレ
ン、チオアルコール、エポキシ等の基を含むもの
が好ましい。このような好ましいバインダーに
は、英国特許第1350521号明細書に記されている
シエラツク、英国特許第1460978号および米国特
許第4123276号の各明細書に記されているような
ヒドロキシエチルアクリレート単位またはヒドロ
キシエチルメタクリレート単位を主なる繰り返し
単位として含むポリマー、米国特許第3751257号
明細書に記されているポリアミド樹脂、英国特許
第1074392号明細書に記されているフエノール樹
脂および例えばポリビニルフオルマール樹脂、ポ
リビニルブチラール樹脂のようなポリビニルアセ
タール樹脂、米国特許第3660097号明細書に記さ
れている線状ポリウレタン樹脂、ポリビニルアル
コールのフタレート樹脂、ビスフエノールAとエ
ピクロルヒドリンから縮合されたエポキシ樹脂、
ポリアミノスチレンやポリアルキルアミノ(メ
タ)アクリレートのようなアミノ基を含むポリマ
ー、酢酸セルロース、セルロースアルキルエーテ
ル、セルロースアセテートフタレート等のセルロ
ース類等が包含される。 バインダーの含有量は、感光性レジスト形成性
組成物中に40〜95重量%含まれているのが適当で
ある。バインダーの量が多くなれば(即ち、ジア
ゾ樹脂の量が少なくなれば)感光性は当然大にな
るが、経時安定性が低下する。最適のバインダー
の量は約70〜90重量%である。 ジアゾ樹脂からなる組成物には、更に、米国特
許第3236646号明細書に記載されている燐酸、染
料や顔料などの添加剤を加えることができる。 (2) o−キノンジアジド化合物からなる組成物 特に好ましいo−キノンジアジド化合物はo−
ナフトキノンジアジド化合物であり、例えば米国
特許第2766118号、同第2767092号、同第2772972
号、同第2859112号、同第2907665号、同第
3046110号、同第3046111号、同第3046115号、同
第3046118号、同第3046119号、同第3046120号、
同第3046121号、同第3046122号、同第3046123号、
同第3061430号、同第3102809号、同第3106465号、
同第3635709号、同第3647443号の各明細書をはじ
め、多数の刊行物に記されており、これらは好適
に使用することができる。これらの内でも、特に
芳香族ヒドロキシ化合物のo−ナフトキノンジア
ジドスルホン酸エステルまたはo−ナフトキノン
ジアジドカルボン酸エステル、および芳香族アミ
ノ化合物のo−ナフトキノンジアジドスルホン酸
アミドまたはo−ナフトキノンジアジドカルボン
酸アミドが好ましく、特に米国特許第3635709号
明細書に記されているピロガロールとアセトンと
の縮合物にo−ナフトキノンジアジドスルホン酸
をエステル反応させたもの、米国特許第4028111
号明細書に記されている末端にヒドロキシ基を有
するポリエステルにo−ナフトキノンジアジドス
ルホン酸、またはo−ナフトキノンジアジドカル
ボン酸をエステル反応させたもの、英国特許第
1494043号明細書に記されているようなp−ヒド
ロキシスチレンのホモポリマーまたはこれと他の
共重合し得るモノマーとの共重合体にo−ナフト
キノンジアジドスルホン酸またはo−ナフトキノ
ンジアジドカルボン酸をエステル反応させたもの
は非常にすぐれている。 これらのo−キノンジアジド化合物は、単独で
使用することができるが、アルカリ可溶性樹脂と
混合して用いた方が好ましい。好適なアルカリ可
溶性樹脂には、ノポラツク型フエノール樹脂が含
まれ、具体的には、フエノールホルムアルデヒド
樹脂、o−クレゾールホルムアルデヒド樹脂、m
−クレゾールホルムアルデヒド樹脂などが含まれ
る。更に米国特許第4123279号明細書に記されて
いる様に上記のようなフエノール樹脂と共に、t
−ブチルフエノールホルムアルデヒド樹脂のよう
な炭素数3〜8のアルキル基で置換されたフエノ
ールまたはクレゾールとホルムアルデヒドとの縮
合物とを併用すると、より一層好ましい。アルカ
リ可溶性樹脂は、感光性レジスト形成性組成物の
全重量を基準として中に約50〜約85重量、より好
ましくは60〜80重量%、含有させられる。 o−キノンジアジド化合物からなる感光性組成
物には、必要に応じて更に顔料や染料、可塑剤な
どを含有させることができる。 (3) 感光性アジド化合物からなる組成物 適当な感光性アジド化合物としてはアジド基が
直接又はカルボニル基又はスルホニル基を介して
芳香環に結合している芳香族アジド化合物があ
る。これらは光によりアジド基が分解して、ナイ
トレンを生じ、ナイトレンが種々の反応を起こし
て不溶化するものである。好ましい芳香族アジド
化合物としては、アジドフエニル、アジドスチリ
ル、アジドベンザル、アジドベンゾイル及びアジ
ドシンナモイルの如き基を1個又はそれ以上含む
化合物で、たとえば4,4′−ジアジドカルコン、
4−アジド−4′−(4−アジドベンゾイルエトキ
シ)カルコン、N,N−ビス−p−アジドベンザ
ル−p−フエニレンジアミン、1,2,6−トリ
(4′−アジドベンゾキシ)ヘキサン、2−アジド
−3−クロロ−ベンゾキノン、2,4−ジアジド
−4′−エトキシアゾベンゼン、2,6−ジ(4′−
アジドベンザル)−4−メチルシクロヘキサノン、
4,4′−ジアジドベンゾフエノン、2,5−ジア
ジド−3,6−ジクロロベンゾキノン、2,5−
ビス(4−アジドスチリル)−1,3,4−オキ
サジアゾール、2−(4−アジドシンナモイル)
チオフエン、2,5−ジ(4′−アジドベンザル)
シクロヘキサノン、4,4′−ジアジドジフエニル
メタン、1−(4−アジドフエニル)−5−フリル
−2−ペンタ−2,4−ジエン−1−オン、1−
(4−アジドフエニル)−5−(4−メトキシフエ
ニル)−ペンタ−1,4−ジエン−3−オン、1
−(4−アジドフエニル)−3−(1−ナフチル)
プロペン−1−オン、1−(4−アジドフエニル)
−3−(4−ジメチルアミノフエニル)−プロパン
−1−オン、1−(4−アジドフエニル)−5−フ
エニル−1,4−ペンタジエン−3−オン、1−
(4−アジドフエニル)−3−(4−ニトロフエニ
ル)−2−プロペン−1−オン、1−(4−アジド
フエニル)−3−(2−フリル)−2−プロペン−
1−オン、1,2,6−トリ(4′−アジドベンゾ
キシ)ヘキサン、2,6−ビス−(4−アジドベ
ンジリジン−p−t−ブチル)シクロヘキサノ
ン、4,4′−ジアジドベンザルアセトン、4,−
4′−ジアジドスチルベン−2,2′−ジスルホン
酸、4′−アジドベンザルアセトフエノン−2−ス
ルホン酸、4,4′−ジアジドスチルベン−α−カ
ルボン酸、ジ−(4−アジド−2′−ヒドロキシベ
ンザル)アセトン−2−スルホン酸、4−アジド
ベンザルアセトフエノン−2−スルホン酸、2−
アジド−1,4−ジベンゼンスルホニルアミノナ
フタレン、4,4′−ジアジド−スチルベン−2,
2′−ジスルホン酸アニリド等をあげることが出来
る。 またこれらの低分子量芳香族アジド化合物以外
にも特公昭44−9047号、同44−31837号、同45−
9613号、同45−24915号、同45−25713号、特開昭
50−5102号、同50−84302号、同50−84303号、同
53−12984号の各公報に記載のアジド基含有ポリ
マーも適当である。 これらの感光性アジド化合物は、好ましくはバ
インダーとしての高分子化合物と共に使用され
る。好ましいバインダーとしてはアルカリ可溶性
樹脂があり、例えばシエラツク、ロジンなどの天
然樹脂、例えばフエノールホルムアルデヒド樹
脂、m−クレゾールホルムアルデヒド樹脂などの
ノボラツク型フエノール樹脂、例えばポリアクリ
ル酸、ポリメタクリル酸、メタクリル酸−スチレ
ン共重合体、メタクリル酸−アクリル酸メチル共
重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体など
の不飽和カルボン酸の単独重合体またはこれと他
の共重合し得るモノマーとの共重合体、ポリ酢酸
ビニルの部分または完全けん化物を例えばアセト
アルデヒド、ベンズアルデヒド、ヒドロキシベン
ズアルデヒド、カルボキシベンズアルデヒドなど
のアルデヒドで部分アセタール化した樹脂、ポリ
ヒドロキシスチレンなどが含まれる。更に、例え
ばセルロースメチルエーテル、セルロースエチル
エーテルなどのセルロースアルキルエーテル類を
はじめとする有機溶媒可溶性樹脂もバインダーと
して使用できる。 バインダーは、感光性アジド化合物からなる組
成物の全重量に対して約10重量%から約90重量%
の範囲で含有させることが好ましい。 感光性アジド化合物からなる組成物には、更に
染料や顔料、例えばフタル酸エステル、燐酸エス
テル、脂肪族カルボン酸エステル、グリコール
類、スルフオンアミド類などの可塑剤、例えばミ
ヒラーケトン、9−フルオレノン、1−ニトロピ
レン、1,8−ジニトロピレン、2−クロロ−
1,2−ベンズアントラキノン、2−ブロモ−
1,2−ベンズアントラキノン、ピレン−1,6
−キノン、2−クロロ−1,8−フタロイルナフ
タレン、シアノアクリジンなどの増感剤などの添
加剤を加えることができる。 (4) 光導電性物質とバインダーからなる電子写真
感光性組成物 光導電性物質としては酸化亜鉛、硫化カドミウ
ム、酸化チタンなどの無機光導電性物質や、フタ
ロシアニン色素などの有機光導電性物質が用いら
れる。バインダーとしてはシリコン樹脂や、ポリ
スチレン、ポリアクリル又はメタクリル酸エステ
ル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリビニ
ルブチラール及びそれらの誘導体などが用いられ
る。光導電性物質とバインダーの比は重量比で
3:1〜20:1の範囲で用いられるのが適当であ
る。また必要に応じて増感剤や、塗布を行なうと
きに用いられる塗布助剤などを添加することがで
きる。 (塗布液) 上記のような非銀感光性組成物は前述の如き電
子線硬化性化合物とともに適当な溶剤に溶解また
は分散して感光液とされ、塗布液とする。溶剤
は、非銀感光性組成物および電子線硬化性化合物
の種類に応じて適当なものが選ばれる。好ましい
溶剤としては、水、メタノール、エタノールのよ
うなアルコール、エチレングリコールモノメチル
エーテル、エチレングリコールモノメチルエーテ
ルアセテート、ジメチルホルムアミド、ジエチル
ホルムアミド、ジクロルエタン、メチルエチルケ
トン、シクロヘキサノン、トルエンなどを単独、
または二以上組合せて使用される。電子線硬化性
化合物として、スチレン、アクリル酸など常温で
液体の化合物を使用する場合、特に他の溶剤を使
用しなくてもよいことはいうまでもない。塗布液
中の溶剤以外の成分の濃度は、一般に2〜50重量
%とされる。 電子線硬化性化合物の割合は、硬化後の全塗膜
材料に対して2〜15重量%が適当である。2重量
%より少ないと、電子線硬化性化合物を含有させ
ることによる本発明の所期の効果が十分には達成
されなくなり、他方、15重量%より多くなると、
感光層としての性能(例えば、現像速度など)が
低下する欠点が出てくるようになる。 (支持体) 本発明に使用できる支持体としては、適当な表
面処理を施したアルミニウム、紙、プラスチツク
フイルム、及びそれらの積層体があげられる。プ
ラスチツクフイルムの材質は例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフイン、ポリ酢
酸ビニル、ポリ塩化ビニル等のビニル重合体、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,
6−ナフタレート等のポリエステル、セルロース
トリアセテート等のセルロースアセテートがあげ
られる。積層体としては、紙の両側を、表面処理
を施したアルミニウムで被覆したもの、ポリエチ
レンテレフタレートフイルムの両側もしくは片側
を、表面処理を施したアルミニウムで被覆したも
の、ポリプロピレンフイルムの両側もしくは片側
を、表面処理を施したアルミニウムで被覆したも
の等があげられる。 (塗布装置) 本発明における塗布装置は、以下の実施例に示
すエクストルージヨンビード塗布のほか、スライ
ドビード塗布、カーテン塗布、あるいは単層の場
合にはグラビアコート、バーコート、リバースロ
ールコート等多くの塗布方式が適用可能である。 本発明を、添付図面に従いさらに詳細に説明す
る。 添付図面は、本発明方法を実施するための好適
な装置の一具体例を示すものである。電子線硬化
性化合物を含有する非銀感光性組成物塗液の少く
とも1種が、図示していない液槽より、定量送液
ポンプP1,P2,P3等により塗布ヘツド1に
供給され、エクストルージヨンビード部2におい
て、連続走行するウエブ3に塗布される。ビード
の安定を図るため、減圧室4が設けられている。
減圧室4は、図示していない真空ポンプにより大
気圧よりも約10〜20mmH2O程度の減圧とする。
塗布液が塗布されたウエブは、電子線照射装置1
1に送られ、電子線照射される。電子線は、加速
電圧150〜300KV、吸収線量0.08〜7Mradとなる
ように照射される。吸収線量が0.08Mradより少
ないと、電子線硬化性化合物の硬化が十分でなく
なり、7Mradより多くなると感光層としての写
真的特性に悪影響を及ぼし好ましくない。電子線
照射により、電子線硬化性化合物が重合し、その
際に発生する重合熱および電子線自体のエネルギ
ーにより、溶剤の一部または全部が蒸発する。電
子線照射後残存する溶剤は、従来型の乾燥装置1
2により完全に蒸発せしめられる。電子線照射に
よる溶媒の蒸発程度は、電子線硬化性化合物の種
類、濃度、吸収線量等によつて異るが、一般に、
電子線硬化性化合物濃度5重量%、吸収線量
1Mradの場合、全溶剤の約50%が蒸発する。し
たがつて、この場合には、従来の乾燥装置による
乾燥時間すなわち乾燥エネルギーを半分に削減す
ることができる。従来の乾燥装置としては、熱風
を用いる乾燥装置、遠赤外線乾燥装置、透導加熱
乾燥装置等、塗膜形成に用いられている種々の乾
燥装置がある。 〔発明の効果〕 本発明によれば、電子線硬化性化合物の重合熱
を塗膜の乾燥エネルギーとして利用するため、塗
膜の乾燥エネルギー消費量が少なくかつ乾燥時間
の短い、感光性平版印刷版の製造が可能になる。
また、乾燥装置の小型化によるコストダウンも可
能になる。 実施例 1 厚さ0.15mmの2Sアルミニウム板を80℃に保つた
第3リン酸ナトリウムの10%水溶液に3分間浸漬
して脱脂し、ナイロンブラシで砂目立てした後、
硫酸水素ナトリウム3%水溶液でデスマツト処理
を行つた。このアルミニウム板を7℃のケイ酸ナ
トリウム1.5%水溶液で1分間処理してアルミニ
ウム板()を作製した。 このアルミニウム板に感光液Aを、添付図面に
示す装置にて毎分50メートルのスピードで、23.1
g/m2の塗布量で塗布し、次いで加速電圧
180KVにて吸収線量が0.5,1,2Mradとなるよ
うに電子線を照射し、その後スリツト風乾燥装置
にて100℃の熱風にて残溶剤の乾燥を行い、乾燥
時間(位置)を測定確認し、感光性平版印刷版を
作製した。 比較例 1 実施例1に示す方法で作製されたアルミニウム
板()に感光液(B)を図面に示す装置にて毎分50
メートルのスピードで、23g/m2の塗布量で塗布
し、その後乾燥装置にて100℃1分間乾燥を行い、
感光性平版印刷版を作製した。 感光液 (A) Γ ナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スル
ホニルクロライドとピロガロールアセトン樹脂
とのエステル化合物 …1.8重量部 Γ クレゾール・ホルムアルデヒド樹脂
…3.8 〃 PGMA(ネオペンチルグリコールメタクリレー
ト) …0.24重量部 テトラヒドロ無水フタル酸 …0.2 〃 ナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホ
ニルクロライド …0.04 〃 オイルブル−#603(オリエント化学工業(株)製)
…0.06 〃 メチルエチルケトン …14.5 〃 2−メトキシエチルアセテート …33.9 〃 感光液 (B) PGMAを含まないほかは感光液(A)と同じ。 上記した方法により電子線照射後塗膜を作成す
るのに要した乾燥時間は表1のようであり、電子
線照射を用いない従来方法に比し1/2から1/5の乾
燥時間で乾燥塗膜を形成することができる。
【表】 乾燥装置における乾燥点(乾燥時間)の測定は
ガーゼにより膜面をこすり、ガーゼに塗布物がつ
かない点をもつて乾燥点とし乾燥時間を算出し
た。 実施例 2 実施例1と同一の基板に電子線硬化性化合物の
種類を変えた感光液(C)を図面に示す装置にて毎分
50メートルのスピードで、23.1g/m2の塗布量で
塗布し、その後図面に示す装置にて、加速電圧
180KVにて、吸収線量が0.5,1,2Mradとなる
ように電子線を照射し、その後スリツト風乾燥装
置にて、100℃の熱風を用いて乾燥し、感光性平
版印刷版を作製した。 感光液 (C) PGMAの代りにPETA(ペンタエリスリトール
トリアクリレート)を用いたほかは感光液(A)と同
じ。 感光液(C)について電子線照射後、乾燥塗膜を形
成するのに要した乾燥時間は表2のようであり、
電子線照射を用いない従来方法に比し、1/2から
1/4の乾燥時間の短縮を行うことができた。
【表】 これらの感光性平版印刷版にそれぞれ30アンペ
アのカーボンアーク灯で70cmの距離からポジ透明
原画を通して露光し、SiO2/Na2Oのモル比が
1.74の珪酸ナトリウムの5.26%水溶液(PH;12.7)
で25℃において60秒間現像し、平版印刷版を作製
した。この印刷版を平版印刷機にかけ、印刷した
ところ、汚れのない印刷物を得ることができた。 実施例 3 厚さ0.15mmの2Sアルミニウム板を80℃に保たれ
た第三リン酸ソーダの10%水溶液に3分間浸漬し
て脱脂し、ナイロンブラシで砂目立後、60℃のア
ルミン酸ソーダ水溶液で約10分間エツチングし、
次に硫酸水素ナトリウム3%水溶液でデスマツト
した。このアルミニウム板を20%硫酸中で2A/
dm2の電流密度で2分間陽極酸化し、その後70℃
のケイ酸ソーダ2.5%水溶液で1分間処理し、陽
極酸化アルミニウム板()を作製した。このア
ルミニウム板()に次の感光液(D)を図面に示す
装置にて、毎分50メートルのスピードで、30.1
c.c./m2の塗布量で塗布し、次いで、加速電圧
180KVにて吸収線量が0.5,1,2Mradとなるよ
うに電子線を照射し、その後スリツト風乾燥装置
にて100℃の熱風にて残溶剤の乾燥を行い乾燥時
間(位置)を測定確認し、感光性平版印刷版を作
製した。 比較例 2 実施例3に示す方法で作製されたアルミニウム
板()に感光液(E)を図面に示す方法にて、毎分
50メートルのスピードで、30c.c./m2の塗布量で塗
布し、100℃、スリツト風速6m/秒のノズル乾
燥装置にて60秒間乾燥し、感光性平版印刷版を作
製した。 感光液 (D) 2−ヒドロキシエチルメタクリレート共重合体
…0.7重量部 P−ジアゾジフエニルアミンとパラホルムアル
デヒドの縮合物の2−メトキシ−4−ヒドロオ
キシ−5−ベンゾイルベンゼンスルホン酸塩
…0.1重量部 NPGDA(ネオペンチルグリコールジアクリレ
ート) …0.04重量部 オイルブルー#603(オリエント化学工業(株)製)
…0.03重量部 2−メトキシエタノール …10重量部 メタノール …6.6重量部 感光液 (E) NPGDAを含まないほかは感光液(D)と同じ。 上記した方法により電子線照射後塗膜を作成す
るのに要した乾燥時間は表3のようであり、電子
線照射を用いない従来方法に比し1/2から1/8の乾
燥時間で乾燥塗膜を形成することができる。
【表】 実施例 4 実施例3と同一の基板に電子線硬化性化合物の
種類を変えた感光液(F)を図面に示す装置にて、毎
分50メートルのスピードで、30.1c.c./m2の塗布量
で塗布し、その後図面に示す装置にて加速電圧
180KVにて、吸収線量が0.5,1,2Mradとなる
ように電子線を照射し、その後スリツト風乾燥装
置にて、100℃の熱風を用いて乾燥し、感光性平
版印刷版を作製した。 感光液 (F) NPGDAの代りにTHFMA(テトラヒドロフル
フリルメタクリレート)を用いたほかは感光液(D)
と同じ。 感光液(F)について電子線照射後、塗膜を作成す
るのに要した乾燥時間は表4のようであり、電子
線照射を用いない従来方法に比し、1/2から1/4の
乾燥時間の短縮を行うことができた。
【表】 これらの感光性平版印刷版にそれぞれ30アンペ
アのカーボンアーク灯で70cmの距離から45秒間画
像露出し、次に示す現像液に室温で1分間浸漬
後、脱脂綿で表面を軽くこすり、未露光部を軽く
除去し、平版印刷版を得た。これを平版印刷機に
かけ印刷し、汚れのない印刷物を得ることができ
た。 現像液 亜硫酸ナトリウム 3重量部 ベンジルアルコール 30 〃 トリエタールアミン 20 〃 モノエタノールアミン 5 〃 ペレツクスNBL 30 〃 t−ブチルナフタレンスルホン酸 ナトリウム花王アトラス(株)製 水 1000 〃
【図面の簡単な説明】
添付図面は、本発明方法を実施するための好適
な装置の一例を示す側断面図である。 1…塗布ヘツド、2…エクストル−ジヨンビー
ド部、3…支持体ウエブ、4…減圧室、5…バツ
キングローラ、6,7,8,9,10…パスロー
ラ、11…電子線照射装置、12…乾燥装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 支持体上に、電子線硬化性化合物を、硬化後
    の全塗膜材料に対して2〜15重量%含有する非銀
    感光性組成物の溶液または分散液を塗布し、次い
    でこれに吸収線量が0.08〜7Mradとなるように電
    子線を照射して該電子線硬化性化合物を硬化させ
    ることを特徴とする感光性平版印刷版の製造方
    法。 2 支持体上に、電子線硬化性化合物を、硬化後
    の全塗膜材料に対して2〜15重量%含有する非銀
    感光性組成物の溶液または分散液を塗布し、次い
    でこれに吸収線量が0.08〜7Mradとなるように電
    子線を照射して該電子線硬化性化合物を硬化させ
    たのち、残存する溶剤を乾燥装置で蒸発させるこ
    とを特徴とする感光性平版印刷版の製造方法。
JP23204483A 1983-12-08 1983-12-08 感光性平版印刷版の製造方法 Granted JPS60122948A (ja)

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