JPH01285664A - 内燃エンジンの電子制御点火方式 - Google Patents

内燃エンジンの電子制御点火方式

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JPH01285664A
JPH01285664A JP63112240A JP11224088A JPH01285664A JP H01285664 A JPH01285664 A JP H01285664A JP 63112240 A JP63112240 A JP 63112240A JP 11224088 A JP11224088 A JP 11224088A JP H01285664 A JPH01285664 A JP H01285664A
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pulse
engine
edge
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Hidetoshi Sakurai
桜井 英利
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P3/00Other installations
    • F02P3/02Other installations having inductive energy storage, e.g. arrangements of induction coils
    • F02P3/04Layout of circuits
    • F02P3/045Layout of circuits for control of the dwell or anti dwell time
    • F02P3/0453Opening or closing the primary coil circuit with semiconductor devices
    • F02P3/0456Opening or closing the primary coil circuit with semiconductor devices using digital techniques

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はエンジンの運転状態に応じて点火時期を電気的
に決定する内燃エンジンの電子制御点火方式に関する。
〔従来技術及びその開局点〕
従来、エンジンの運転状態に応じて点火時期を電気的に
決定する内燃エンジンの電子制御点火力式では、クラン
ク軸の回転角度を回転角検出器により角度パルスとして
検出し、この角度パルスに基づいて点火時期や点火コイ
ルの1次側に電流を流す時間(以下、通電時間という)
等を算出していた。従って、クランク軸の回転角度の分
解能が高い程エンジン状態に合った点火時期制御が出来
ることから、回転角度の分解能を高める工夫がなされて
きた。
その為の回転角検出器として、例えばクランク角に相当
するスリットを円板の円周に加工し、そのスリットを検
出して点火時期を決める方式のものがある。しかしこの
方式では、高い分解能を得る為には無数のスリットを円
板に加工しなければならず、その加工能力とそのスリッ
トを検出するセンサ能力及び耐久性とを考慮した場合に
、実用性がないという問題があった。
また、円周上に所定数の透孔を設けた回転板をクランク
軸に取り付け、透孔を介して整合する位置に発光素子と
受光素子を対向配置し、発光素子からの光の断続により
クランク軸の回転角を算出する充電式回転角検出器も提
案されている。しかしこの方式では、クランク軸の回転
角に対応する電気パルス信号の隣り合う信号間の干渉を
避けるため、隣り合う透孔の間隔をある程度大きくする
必要があり、そのため回転板が大型化し、従って回転角
検出器が大型化してしまう問題があった。
さらに、算出した点火進角データの値に応じて、基準角
度位置を選択的に変化させるものがある(特開昭56−
9656)。
これは、内燃機関の運転状態に応じた最適点火時期を表
わす点火進角データを算出し、機関のクランク軸が基準
角度位置に達した時点から最適点火時期までの時間的長
さを表わす点火時期データを、算出した点火進角データ
を用いて算出し、この算出した点火時期データを用いて
当該機関の点火時期を指示するときに、基準角度位置を
選択的に変化させるものである。しかしこの方式におい
ても、回転角検出器として、円板の周囲に30度間隔の
複数の突起部を設け、これらの突起部を磁気ピックアッ
プセンサで検知するものを使用するので上記同様の問題
がある。
また、点火時期を表わす角度信号を上位桁と下位桁とに
分け、それぞれ周波数の異なるクランク軸の角度信号で
計算することにより点火時期を決める方式のものもある
。しかしこの方式では、クランク軸の角度信号の周波数
を高めるため回路構成の複雑な逓倍回路が必要となり、
逓倍数を大きくし高分解能で精度の高い制御を行う為に
は周波数の高い発信源を必要とする等の問題がある。
ところで、エンジンの点火時期制御におけるクランク軸
回転角度の分解能は、エンジンの回転速度が遅い程高く
、逆に回転速度が速い程低い分解能で足りる、という性
質を有する。これは、回転速度が速くなるにつれてエン
ジン状態は安定する傾向にあり、クランク軸が所定角回
転するのに要する時間も短時間である為、点火進角に誤
差が生じてもその影響が極めて少ないからであり、逆に
、回転速度が遅いとエンジン状態は比較的不安定であり
、クランク軸の所定角回転に要する時間も比較的長くな
る為、エンジン状態の変動により点火進角の誤差がエン
ジンの機能に与える影響は大きく、従って比較的高い分
解能で誤差の少ない制御が必要となるからである。
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、クランク軸
が所定角回転する毎に発生する1つの信号列と、当該信
号列より所定位相遅れて順次発生する少なくとも1つの
信号列とにより比較的簡単なりランク角度信号系を形成
し、速度モード(例えば、高速状態、中速状態、低速状
態)に応じてクランク軸回転角度の分解能を使い分け、
システムの精度の向上、合理化、信頼性の向上を図るこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る内燃エンジンの電子制御点火方式は、エン
ジンのクランク軸が所定角回転する毎に発生するクラン
ク角信号に基づいてクランク軸の回転角度を演算し、こ
の演算結果に基づいて点火時期の制御を行う内燃エンジ
ンの電子制御点火方式において、エンジンのクランク軸
が所定角回転する毎に発生する1つの信号列と、当該信
号列よりn(但し、nは4以上の偶数)分の1波長の位
相遅れで順次発生する( n / 2−1 )個の同一
信号列に基づいて最適な点火時期をfi411すること
を制御する。
〔実施例〕
以下、本発明の電子制御点火方式を、一実施例に基づい
て図面を参照しながら説明する。
第5図は内燃エンジンの電子制御点火方式に係るシステ
ムの全体構成を示すブロック図で、この電子制御点火方
式は例えば図示しない5気筒内燃エンジンの点火時期を
制御するためのものである。
図示の通り、このシステムは4個のタイミングセンサ1
〜4を有する。ここで、タイミングセンサ1は一つの気
筒の位置を検知するものであり、タイミングセンサ2は
その他の一つの気筒の位置を検知するものであり、それ
ぞれ原則として各気筒の圧縮過程上死点(以下、rTD
CJという。)前90°にパルスが発生するように設定
されている。タイミングセンサ3,4はクランク軸の回
転角を検知するもので、タイミングセンサ4のパルスは
タイミングセンサ3のパルスより所定位相遅れて発生す
るように設定されている。また、このシステムはタイミ
ングセンサ1〜4の信号等を受けて所定の制御を行うエ
ンジンコントロールユニットを有しており、このユニッ
トは下記の如き要素を備えている。まず、エツジレベル
検出部5はタイミングセンサ1,2からのパルス(以下
、rCYLパルス」という。)を受信し、エツジの正反
転(立上り)、負反転(立下り)をラッチし、各レベル
を入力する。タイミングセンサ3,4からのパルスはエ
ツジレベル検出部6、周期計測部7、トリガー選択部8
及びクランクパルス検査部9にそれぞれ送られる。エツ
ジレベル検出部6では当該パルスのエツジの正反転、負
反転をラッチし、各レベルを人力する。
周期計測部7ではタイミングセンサ3,4からのパルス
の負反転エツジを検出することにより、パルスの周期を
計測する。そして、トリガー選択部8には周期計測部7
よりパルス周期のデータが送られると共に、タイミング
センサ3,4よりクランク角度に基づくパルスが送られ
、これらに基づいて後述する点火出力信号作成部12及
び進角通電t4IIl値演算部11で使われるトリガー
信号を作成する。クランクパルス検査部9はタイミング
センサ3,4からのパルスの周期変動からノイズを検査
し、またそれぞれのパルスを相互に監視することにより
一方のパルスの消滅の有無を検知する。そして、これら
をエラー情報として後述するメインシステム10に送る
と共に、トリガー選択変更用の情報として前述のトリガ
ー選択部8にも送出する。
気筒判別データ作成部13はエツジレベル検出部5から
の各気筒の位置に基づくパルスのエツジ及びレベルと、
エツジレベル検出部6からのクランク角度に基づくパル
スのエツジ及びレベルに基づき、気筒を判別するための
データをτDCサイクル毎に作成する。なお、その過程
においてタイミングセンサ1,2からのCYLパルスの
エツジ及びレベルを相互に監視することにより、信号消
滅の有無も検査している。進角通電制御値演算部11に
は周期計測部7からのクランクパルスの周期データと、
トリガー選択部8で選択されたトリガーモードと、気筒
判別データ作成部13より作成された気筒を判別するた
めのデータが入力されると共に、エンジンのスロットル
弁下流の吸気管内絶対圧、吸気温度、エンジン本体の冷
却水の冷却水温度等のエンジンの状態を表わす各種パラ
メータが入力され、点火進角及び通電データをそれぞれ
演算する。
メインシステム10には進角通電制御値演算部11から
の演算情報と、気筒判別データ作成部13からの気筒判
別データと、クランクパルス検査部9からのクランクエ
ラー情報がそれぞれ送られ、フェイルセーフやデイスプ
レィ等その他の制御を行う。フェイルセーフに関する情
報は進角通電制御値演算部11に送られる。点火出力信
号作成部12には周期計測部7からクランクパルスの周
期データと、トリガー選択部8から点火出力用トリガー
信号と、進角通電制御値演算部11から進角、通電デー
タがそれぞれ送られ、後述する点火出力分配部14に送
るべき点火出力信号を作成する。
上記の如きエンジンコントロールユニットには点火出力
分配部14が接続される。そして、点火出力分配部14
は気筒判別データ作成部13からの気筒判別データと、
点火出力信号作成部12からの点火出力信号を受け、気
筒判別データに基づき該当する気筒に対して点火出力信
号を送る。さらに、次に点火出力すべき気筒の通電開始
タイミングにおいて気筒の切換えを行う。点火出力信号
は各点火コイルへと送られる。
次に、トリガー選択部8の作動原理を第1図及び第3図
を参照して、CRK2パルスがCRKIパルスより4分
の1波長遅れている本発明の一実施態様に基づいて説明
する。
タイミングセンサ3,4より検出されたパルスは、図示
しない波形整形回路を介してトリガー選択部8に送られ
てくるが、タイミングセンサ4からのパルス(以下rC
RK2パルス」という。)はタイミングセンサ3からの
パルス(以下、rcRK1パルス」という。)より4分
の1波長だけ位相が遅れて発生する。このため、CRK
IパルスとCRK2パルスは第1図(a)に示すような
形態でトリガー選択部8に入力される。
トリガー選択部8は、第3図で示すように例えばD型フ
リップフロップ回路8aとゲート回路8bで構成されて
いる。、D型フリップフロップ回路8 mは所定レベル
のパルスエツジを正反転及び負反転に分解して検出し、
第1図C8)で示すようにCRKIパルスの正反転エツ
ジ、負反転エツジをそれぞれ“5IGIP”、’5IG
IN’として検出し、CRK2パルスの正反転エツジ、
負反転エツジをそれぞれ“5IG2P’、“5IG2N
”として検出し、これらの信号パルス(以下「基本パル
ス」という。)をゲート回路8bに送っている。
ゲート回路8bは例えば4つの選択スイッチ5WIP、
5WIN、5W2P、5W2Nで構成され、基本パルス
を逐次選択することにより、点火出力信号作成部12に
送られる点火出力用トリガー信号と進角通電制御値演算
部1丁に送られる演算部トリが一信号を生成する。この
点火出力用トリが一信号は、クランク信号検査部9から
のトリガー選択指示信号に基づく信号系が正常か故障か
の判断と、周期計測部7からの周期データに基づくエン
ジンの高速状態、中速状態、低速状態の判断により、速
度モードに適した分解能を有するように生成される。
例えば信号系正常時低速状態では4つの上記選択スイッ
チがすべてオンとなり、5IGIP。
5IGIN、5IG2P、5IG2Nによって第1図(
c)で示すように高分解能の点火出力用信号が生成され
る。また、信号系正常時高速状態では上記選択スイッチ
のうちSWI Pのみオンとなり、5IGIPのみで低
分解能の点火出力用信号が生成される。同様に、信号系
正常時中速状態では上記選択スイッチのうち5WIP、
5WINがオンとなり、所定の分解能を有する点火出力
用信号が生成される。
なお、信号系が故障の時、すなわちCRK1バルス又は
CRK2パルスのいずれか1方が検出されない時には、
第1図(C)に示すように速度モードを中低速状態と高
速状態の2通りに区別し、2種類のトリガーモードで点
火時期のMtlJがなされる。例えば、CRKIパルス
が故障の場合には、クランク信号検査部9からCRK2
パルスを選択すべき指示がなされ、CRK2パルスを分
解した基本パルス、5IG2P、5IG2Nがトリガー
モードを生成する基本となる。すなわち、中低速状態で
は選択スイッチ5W2P、5W2Nがすべてオンとなり
、少なくとも正常時中速状態の高い分解能を有する点火
出力用トリガー信号が得られ、高速状態にあっては上記
選択スイッチSWI Pのみオンとなり、正常時高速状
態と全く同等の分解能を有するトリが一信号を得ること
ができる。なお、この場合の位相のズレはあらかじめ故
障情報を受ける進角通電srs値演算部11で補正され
る為、点火時期、通電開始時期に誤差は生じない。
次に上記位相遅れが6分の1波長である本発明の一実施
態様を説明する。
第2図に示すように、この場合クランク角度に基づいて
発生するパルス(以下、「クランクパルス」という。)
は3形態必要となる為、前記トリガー選択部8における
D型フリップフロップ回路8 a sゲート回路8bに
おける選択スイッチの数も増えてくる。具体的には、D
型フリップフロップにおいて正反転検出器と負反転検出
器を1対とすれば3対必要であり、従ってゲート回路に
おける選択スイッチは合計6個必要となる。これらによ
って、5IGIP、5IGIN、5IG2P。
5I02N、5IG3P、5IG3Nという6個の基本
パルスを3つのクランクパルスから検出し、高速状態を
基準とすれば中速状態では2倍精度、低速状態では6倍
精度の高い分解能を有する点火出力用トリガー信号が生
成できるのである。
ここで重要なことは、CRK2パルスはCRK1パルス
より6分の1波長の位相遅れで発生し、CRK3パルス
はCRK2パルスより6分の1波長の位相遅れで発生す
るように設定されている点である。
この場合も、位相遅れが4分の1波長であったときと同
様に、信号系のすべてが故障しない限り(信号系3つの
うち2つが故障しても)第2図(c)に示すように少な
くとも中低速状態で2倍精度の高い分解能を有する点火
出力用トリガー信号が得られる。この場合の位相のズレ
はあらかじめ信号系の故障情報を受けた進角通電111
g1値演算部11で補正される。すなわち、3つのクラ
ンクパルスのうち、CRKIパルスが故障でCRK2パ
ルスが選ばれたときには6分の1波長の補正がなされ、
第3のクランクパルスCRK3パルスが選ばれたときに
は6分の2波長の補正がなされる。
いずれのクランクパルスを選択するかの指示は、前述の
クランクパルス検査部9からなされる。
以上、クランクパルス間の位相遅れが4分の1波長の場
合と6分の1波長の場合について説明したが、一般的に
n(偶数)分の1波長である場合も、全く同じ原理によ
ってn倍精度の高い分解能を有する点火出力用トリガー
信号がエンジンの低速状態で得られる。この場合信号列
は全部でn / 2個になるが、重要なことはCRK2
パルスはCRKIパルスよりn分の1波長の位相遅れで
発生し、CRK3パルスはCRK2パルスよすn分の1
波長の位相遅れで発生する、というように順次発生する
信号列の位相は必ずその前に発生した信号列よりも位相
が6分の1波長で遅れるように構成されている点である
。またフェイルセーフ機構にあっても、n/2個すべて
のクランク信号列が故障しない限りにおいて、エンジン
の高速状態を基準に少なくとも2倍精度の分解能を有す
る点火出力用トリガー信号を中低速状態で確保できるの
である。この場合にはn / 2個の信号系が必要とな
る。なお、演算部トリガー信号は、信号系が正常であれ
ばCRK1パルスの負反転エツジ信号で構成され、CR
KIパルスが故障の場合にはCRK2パルスの負反転エ
ツジ信号で構成されるが、演算部の起動は5TGILの
更新後行われる。
以上のように生成された点火出力用トリガー信号は点火
出力信号作成部12に送出され、演算部トリガー信号は
進角通電制御値演算部11に送出される。
次に、トリガー選択部8の処理手順を第4図に基づき説
明する。タイミングセンサ3からの波形入力信号は波形
整形回路44により方形波に整形され、この負反転エツ
ジはCRKIパルスの負反転エツジのみを検出するラッ
チ回路(以下、rcRKINラッチ部」という。)45
に、正反転エツジはCRKIパルスの正反転エツジのみ
を検出するラッチ回路(以下、rcRKIPラッチ部」
という。)48でそれぞれ検出される。
CRKINラッチ部45で検出された信号は出力端子Q
からCPU43に送られ、CRKIパルスの負反転エツ
ジ信号(以下rcRKIN信号」という。)を入力し、
その後CPU43はスイッチ信号をANDゲート46に
送る。ANDゲート46では既にCRKINラッチ部4
5から出力信号′11が印加されている為、ANDゲー
ト46の出力信号は′11になり、ORゲート47に送
られる。入力信号が“1″であるから他の入力信号に拘
らず、ORゲート47の出力は“1“になり、該出力信
号の入力によりCPU43はクランク割り込み処理を点
火出力信号作成部13に実行させる。
一方、CRKIPラッチ部48においても、出力端子Q
からは出力信号11゛がCPU43に送られ、CRKI
パルスの正反転エツジ信号(以下、rcRKIP信号」
という。)を入力するとともに、スイッチ信号をAND
ゲート49に送っている。ANDゲート49では既にC
RKIPラッチ部48より出力信号“1゛が印加されて
いる為、結局その出力信号は“1゛になる。この出力信
号′1″も上記ORゲート47に送られ、従ってこの場
合もORゲート47の出力信号は°1”になり、CPU
43によりクランク割り込み処理の実行命令がなされる
。全く同様の原理で、CRK2パルスの負反転エツジ信
号及び正反転エツジ信号により、それぞれクランク割り
込み処理の実行がなされる。なお、クランク割り込み処
理がなされた後は、CPU43から、CRKINラッチ
部45、CRKIFラッチ部48等にリセット信号が送
られ、次回の信号入力に備える。
一方、CRK1パルスとCRK2パルスの負反転エツジ
は演算信号として、CRK1パルスの演算用ラッチ部(
以下、rCAL・CRKINラッチ部」という。)55
と、CRK2パルスの演算用ラッチ部(以下、rCAL
 −CRK2Nラッチ部」という。)58にそれぞれ送
られる。CAL・CRKINラッチ部55は出力端子Q
より出力信号′12をANDゲート56に送る。AND
ゲート56は、CPU43からのスイッチ信号′11を
受けて、出力信号“1°をORゲート57に送る。同様
の原理により、CAL−CRK2Nラッチ部58の出力
端子Qからは出力信号′l”がANDゲート59に送ら
れ、ANDゲート59はCPU43からのスイッチ信号
′1”を受けて、出力信号“1°を上記ORゲート57
に送る。出力信号“1°を受けるいずれの場合において
も、ORゲートは出力信号′1″をCPU43に送り、
CPO43は進角−通電データの演算割り込み処理を進
角通電$1a値演算部11に実行させる為の演算トリが
−を送出する。
上記演算割り込み処理がなされた後は、CPU43から
CALφCRKINラッチ部55及びCAL・CRK2
Nラッチ部58にそれぞれリセット信号が送られ、次回
の信号入力に備える。
次に、進角通電制御値演算部11における進角−amデ
ータの演算割り込み処理を、本発明の一実施態様に基づ
いて説明する。
この状態では、高速状態の5気筒エンジンでクランク軸
が36°回転する毎にCRKIパルスの負反転エツジ信
号が発生し、さらに当該信号より4分の1波長位相が遅
れてCRK2パルスが追従するようになっている。まず
、第6図のフローチャートに基づいて、進角−通電デー
タの演算割込み処理の手順を説明する。ステップ16で
はクランク角の位置が後述する5TGILがOか否かを
判断し、答えが肯定であれば次のステップ17に進むが
、否定であればステップ23に進み、今回の割込みが最
初であるか否かを判断する。そして、ステップ23の答
えが肯定であればステップ17に進み、否定であればス
テップ22に進む。
ステップ17ではクランク信号周期データよりエンジン
回転数NEを算出し、ステップ18に進む。ステップ1
8では吸気管内絶対圧PB等のエンジンパラメータのア
ナログ値をデジタル値に変換し、ステップ19に進む。
ステップ19では進角制御1m1GAPHYの演算を実
行し、ステップ20に進む、但し、CRK1パルスが故
障のときは、演算値に9°加えた値を進角$IJIll
値I GAPHYとする。これが前述した位相のズレの
補正である。
ステップ20ではエンジン回転数NEとバッテリ電圧V
Bとにより通電制御値DUTYを演算し、ステップ21
に進む。ステップ21では上記進角制御値I GAPH
Yと通電制御値DUTYとにもとづいて、通電開始ステ
ージ5GONLと、通電を開始する時期までのカウント
ダウンを実行する時間(以下、「通電タイマー」という
。)を算出する為に用いられるクランク角度情報(以下
rDUTcJという。)を算出し、しかるのちステップ
22に進んで本プログラムを終了する。
上記各データの演算処理をさらに詳述すると、次のよう
になる。
進角制御値IGAPHYはエンジン回転数NE。
吸気管内絶対圧PB、エンジン用冷却水水温TW等のエ
ンジンパラメータから次式(1)に従って演算される。
IGAPHY−IGAMAP+IGACR・・・・・・
・・・(1)ここで、IGAMAPは基本進角値を示し
、エンジン回転数NEと吸気管内絶対圧PBとにより、
例えば図示しないROMに記憶されているマツプから読
み出される。I GACRはエンジン冷却水水温TW、
吸気温度TA及び大気圧PA等に応じて、例えばROM
に記憶されているテーブルから読み出される補正角であ
る。上述した IGAPHY、IGAMAP、IGACRはいずれも、
角度の情報を点火制御箱V!J(5気筒にあっては72
°)のクランク角度に対するヘキサデシマル表示で表わ
したものである。上記 IGAMAP値の演算に使用されるエンジン回転数NE
は、前述の周期計測部7から得られる周期データ1;基
づいて判断される。上記周期データは信号系が正常の場
合には、CRK1パルスの高速モードの4つのステージ
0〜3(後述)の各間隔を一定周期のクロックパルス(
固定クロックパルス)で夫々計測して得られた値ME 
 −ME43の加算和ME (−ME  +ME  +
ME4□+M E 、3)を使用するが、CRKIパル
スが故障の場合には、CRK2パルスにおける高速モー
ドの4つのステージ0〜3の各間隔を一定周期のクロッ
クパルスで計測して得られた値ME  −ME23の加
算和ME (−ME  +ME  +ME22+ME2
3)を使用する。これらの指令は前述のメインシステム
10からなされる。
次に、通電開始ステージ5GON及びDUTCの演算方
法を説明する。
速度モードが高速状態の場合には、通電開始ステージ5
GONL及びD U T CI!次ノ(2)式の商(整
数)及びその余りで与えられる。
1(IGAOPF+100) −1(iAPHYl/1
1G   ・・・・・・・・・(2)二こで、IGAO
FFは次の(3)式により算出される非通電角度であり
、IGAPHYと同様に角度の情報を点火制御範囲のク
ランク角度に対するヘキサデシマル表示で表わしたもの
である。
IGAOPF−1(10G−DfGON)八〇0) X
 200E%]・・・・・・・・・(3)ここで、D 
I GONは通電制御値DUTYに相当するクランク角
度を、通電開始範囲(5気筒の場合、144°)に対す
るヘキサデシマル表示で表わしたものである。通電制御
値DUTYはエンジン回転数NHの関数であり、前述と
同様に例えばROMに記憶されているテーブルから読み
出され、この読み出された値をバッテリ電圧で補正して
与えられる。なお、DIGONは通電制御値DUTYに
相当するクランク角度が通電開始範囲(144°)を越
える場合でも100として設定され、従ってIGAOF
Fは0になる。
速度モードが中速状態の場合には、通電開始ステージS
GONM及びDUTCは次の(4)式の商(整数)及び
その余りで与えられる。
+(IGAOPF+100)−1GAPHY) / 4
0   ・・・・・・・・・(4)なお、IGAOFF
は上述したように(3)式で求められる。
速度モードが低速状態の場合には、通電開始ステージ5
GONS及びDUTCは、次の(5)式の商(整数)及
びその余りで与えられる。
+(IGAOFP◆100)−TGAPHYI /20
    ・・・・・・・・・(5)IGAOFFは上述
したように、(3)式で求められる。
以上のようにして、進角−通電データ演算によって得ら
れた進角制御値r GAPHY、B電開始ステージ5G
ON、DUTCは、次に述べる点火出力信号作成部12
に送られ、点火タイマー出力値TIG及び通電タイマー
値T I CONが作成される。
次に点火出力信号作成部12におけるクランク割り込み
処理の手順を、第7図のフローチャートに基づいて説明
する。
まず、ステップ25ではCRKIパルスの入力が禁止さ
れているか否かを判断し、答えが否定であればステップ
26に進み、CRK1パルスの周期を計測したのちステ
ップ27に進む。ステップ25で答えが肯定であればス
テップ40に進み、CRK2パルスの周期を計測したの
ち次のステップ27に進む。ステップ27ではCYLパ
ルスの入力を確認し、エンジンが作動状態であることを
確め、ステップ28に進む。ステップ28では5TGI
Lの更新がなされ、次のステップ29に進む。
ステップ29では、5TGILが0であるか否かの判断
がなされ、答えが肯定であればステップ30に進み、答
えが否定であればステップ32に進む。但し、ステップ
28と29はCRKIパルスの負反転信号の場合のみ実
行される。ステップ30ではエンジン回転数NE、クラ
ンク故障情報により速度モードを決定し、ステップ31
に進む。
ステップ31では各スイッチの信号の出力操作がなされ
、ステップ32に進む。ステップ32では割り込み要求
信号に応じてSTGIM。
5TGIS、5TG2Lをそれぞれ更新し、ステップ3
3に進む。
ステップ33では5TGILが2であるか否かを判断し
、答えが肯定であればステップ34に進み、答えが否定
であればステップ35に進む。但し、ステップ33はC
RKIパルスが負反転信号の場合のみ実行される。ステ
ップ34では速度モードに応じて点火修正ステージを決
定し、点火タイマー出力値への時間変換を行った後にス
テップ35に進む。ステップ35では速度モードに応じ
て点火タイマー操作を行い、ステップ36に進む。
ステップ36では通電開始ステージを決定し、通電タイ
マー値への時間変換を行い、ステップ37に進む。ステ
ップ37では速度モードに応じた通電タイマー操作がな
され、ステップ38に進む。
ステップ38ではCRKIパルスとCRK2パルス相互
監視等の故障検査を行い、本プログラムを終了する。
なお、上記クランク割り込み処理プログラムはクランク
信号の発生ごとに実行され、その終了後引き続いて進角
−通電データ演算割り込み処理プログラムが実行される
が、上記進角−通電データ演算割り込み処理プログラム
の実行中にクランク信号が入力したときには、クランク
割り込み処理を優先して実行する。
上記クランク割り込み処理の結果、トリが一選択部8で
選ばれた点火出力用トリガー信号に対して、ステージ数
が第8図で示すように割り当てられる。すなわち、CR
KIパルスの負反転エツジから次の負反転エツジまでの
間隔をベースに5TGILが割り当てられ、0から3ま
で順次符番される。CRKIパルスの負反転(又は、正
反転)エツジから次の正反転(又は、負反転)エツジま
での間隔をベースにSTGIMが割り当てられ、0から
7まで順次符番される。次に、CRK1パルス又はCR
K2パルスの負反転(又は正反転)エツジから次の正反
転(又は負反転)エツジまでの間隔をベースに5TGI
Sが割り当てられ、0から15まで順次符番される。さ
らに、CRK2パルスの負反転エツジから次の負反転エ
ツジまでの間隔をベースに5TG2Lが割り当てられ、
5TGILと同様0から3まで順次符番される。
5TG2Lステージは、CRK2パルスでCRK1パル
スの検査を行うときに用いられる。なお、5TGIL、
STGIM、5TGISの第0ステージはすべてTDC
から始まり、それぞれの最終ステージは次のTDCで終
了するように設定されている。
次に点火出力信号作成部12における点火修正ステージ
の決定及び点火タイマの操作原理を第9図に基づいて説
明する。
まず、高速状態における点火タイマー出力値TIGは、
次の(6)式に基づいて算出される。
TIG−(100−IGAPHY)/80      
・・・・・・・・・(8)たとえば、点火進角値が72
°〜36°の範囲であれば5TGIL第2ステージが点
火修正ステージになり、36″〜0°の範囲であれば5
TGIL第3ステージが点火修正ステージになる。しか
し、点火タイマー出力値TIGが実際にカウントダウン
されるステージ(以下、rs I GCRLJという。
)は、(6)式の商(整数)に2を加えた値で与えられ
る。さらに、点火タイマー出力値TIGは、(6)式の
余りI GANEGを時間で換算して与えられる。従っ
て第9図(a)で示すように、(6)式の分子の値(1
00−IGAPHY)が80以下の場合にはS I G
CRLは5TGILの第2ステージになり、(8)式の
余りIGANEGを時間に換算した点火タイマー出力値
TIGIだけ後述するカウンタによりカウントダウンが
なされる。(100−IGAPHY)が80以上160
以下の場合には、5IGCRLは第3ステージになり、
(8)式の余りI GANEGを時間に換算した値TI
GCRが点火タイマー出力値になる。
次に、中速状態における点火タイマー出力にTIGは、
次の(7)式に基づき算出される。
TIG−(100−IGAPHY)/40      
・・・・・・・・・(ア)この場合、点火進角値72°
〜54°′の範囲であれば、STGIMは第4ステージ
になり、54’〜36@の範囲であれば第5ステージに
なり、36°〜18@の範囲であれば第6ステージにな
り、18°〜0@範囲であれば第7ステージになるが、
中速状態にて点火タイマー出力値TIGが実際にカウン
トダウンされるステージ(以下rS I GCRMJと
いう。)は、(7)式の商(整数)に4を加えた値で与
えられる。
点火タイマー出力値TIGは、(7)式の余りIGAN
EGを時間で換算して与えられる。従って第9図(b)
で示すように、(7)式の分子の値(100−IGAP
HY)が例えば40以上80以下であれば、SIGCR
MはSTGIMの第5ステージになり、(7)式の余り
IGANEGを時間に換算した値T I GCRが点火
タイマー出力値になる。また、上記(100−IGAP
HY)が80以上120以下であれば、SIGCRMは
STGIMの第6ステージになり、そのときの余りI 
GANEGを時間に換算した値T I OCRが点火タ
イマー出力値になる。
最後に、低速状態における点火タイマー出力値TIGは
、次の(8)式に基づき算出される。
TIG−(100−IGAPHY)/20      
・・・・・・・・・(8)この場合、点火進角値によっ
て、点火修正ステージは9°の間隔で第8ステージから
第15ステージの範囲で決定されるが、低速状態におけ
る点火タイマー出力値TIGが実際にカウントダウンさ
れるステージ(以下、rS I GCRSJという。)
は、(8)式の商(整数)に8を加えた値で与えられる
。点火タイマー出力値TIGは、(8)式の余りIGA
NEGを時間に換算した値で与えられる。従って第9図
(c)で示すように、(8)式の分子の値(100−I
GAPHY)が例えば40以上60以下であれば、5I
GCR8は5TGISの第10ステージになり、(8)
式の余りI GANEGを時間に換算した値T I G
CRが点火タイマー出力値になる。また、上記(100
−I GAPHY)が140以上160未満であれば、
S I GCRSは5TGISの第15ステージになり
、(8)式の余りI GANEGを時間に換算した値T
IGCRが点火タイマー出力値になる。
上述したように、例えば高速状態において点火時期が第
2ステージ内にあるときには、後述するカウンタのダウ
ンカウント時間である点火タイマ−出力値TIGも短く
、エンジン回転数が急変しても点火制御に与える影響は
少なく問題がない。
しかし、点火時期が第3ステージ内にあるときにはダウ
ントカウントする時間が長くなり、この間にエンジン回
転数が急変した場合には最早点火時期の修正は出来ない
為、点火時期に誤差が生じる。
エンジン状態の不安定度及び誤差は低速になる程大きく
なる為、緻密な制御が必要となる。
そこで本発明においては、点火制御範囲(−72°)か
ら点火制御値I GAPHYを引いた残り(−100−
IGAPHY)が5TGILの1ステージを越える場合
には、5TGIL第2ステージの開始時にセットする点
火タイマー出力値TlG2と第3ステージの開始時にお
ける点火タイマー出力値Tl0CRとを演算しておき、
第3ステージの開始時に点火タイマー出力値の内容を修
正値TIGCRに書き換えることにより、ダウンカウン
ト時間中にエンジンが急変した場合の点火時期の誤差を
小さくすることができる。さらに、エンジンが中速状態
、低速状態となるにつれて、ステージ間隔が小さくなっ
ている為、低速程緻密な制御が可能となる。
次に通電開始ステージの決定及び通電タイマの操作原理
を第1O図に基づいて説明する。
第10図(a)は速度モードが高速状態の場合を示し、
ここで5GONLは上記5TGILより5TGILの2
ステージ分遡り、当初のTDCまでの5TGILを順次
符番したものである。従って、5TGILII:おける
2、3,0.1,2.3は5GONLにおける0、1.
2.3,4.5に対応する。この場合の通111rIi
4始時期の制御は、第(2)式より算出されたaw1開
始ステージ5GONL及びDUTCに基づいて与えられ
る。
すなわち非am角度IGAOFFに、点火制御範囲から
点火進角を引いた値を点火制御範囲に対するヘキサデシ
マル表示で表わした値(100−fGAPHY)を加え
た値(以下、「(2)式分子の値」という、)が、例え
ば第10図(a)に示すように240以上320以下の
場合には、通電開始ステージは5GONL第3ステージ
になり、(2)式の余りDUTCを時間に換算した値T
 I CONがatsタイマー値になる。同様に(2)
式の分子の値が0以上80以下の場合には通電開始ステ
ージは 5GONL第0ステージになり、そのときの余りDUT
Cを時間に換算した値TI CONが通電タイマー値に
なる。
次に、速度モードが中速状態における点火タイマー出力
値TIGは、(4)式より算出されたSGONM及びD
UTCに基づいて与えられる。
(4)式の分子の値(IGAOFF+100)−IGA
PHYが例えば第10図(b)に示すように、200以
上240以下の場合には通電開始ステージはSGONM
第6ステージになり、(4)式の余りDUTCを時間に
換算した値T I CONが通電タイマー値になる。同
様に、(4)式の分子の値が80以上120以下の場合
には通電開始ステージはSGONM第2ステージになり
、そのときの余りDUTCを時間に換算した値T I 
CONが通電タイマー値になる。ここで、SGONMと
は上述したSTGIMより5TGILの2ステージ分遡
り、当初のTDCまでのSTGIMを順次符番したもの
である。従って、STGIMにおける4、5.6.7,
0.・・・6,7はSGONMにおける0、1,2.3
.4.・・・10.11に対応する。
次に、速度モードが低速状態における点火タイマー出力
値TTGは、(5)式より算出された5GONS及びD
UTCに基づいて与えられる。
(5)式の分子の値(IGAOFF+100)−I G
APHYが例えば第10図(C)に示すように、260
以上280以下の場合には′a電開始ステージは5GO
NSは第13ステージになり、そのときの余りDUTC
を時間に換算した値TlC0Nが通電タイマー値になる
。同様に、(5)式分子の値が120以上140以下の
場合には、通電開始ステージは5GONS第6ステージ
になり、そのときの余りDUTCを時間に換算した値T
lC0Nが通電タイマー値になる。ここで、5GONS
とは上述した5TGISより5TGILの2ステージ分
遡り、当初のTDCまでの5TGISを順次符番したも
のである。従って、5TGISにおける8、9,10.
・・・、0゜1.2.・・・、13,14.15は5G
ONSにおける0、1.2. ・・・、8,9,10.
 ・・・、21゜22.23に対応する。
amを開始できるクランク角度位置範囲(以下、「通電
開始範囲」という。)は、5気筒エンジンにあっては5
TGILの6ステージ(■216”)に及ぶことから、
通電開始ステージが遅れる程クロックパルスにより減算
カウントする時間が長くなり、その間にエンジン回転数
に変動が生じると、エンジン回転数NHの関数たる通電
時間に誤差を生じ、適切な通電ができなくなる。そこで
本発明においては、上記演算により通電開始範囲から最
も通電開始時期に近い通電開始ステージを割り出し、減
算カウントに要する時間の短縮化を図ることにより、エ
ンジン回転数の変動の影響を少なくしたのである。
なお、速度モードが低速である程エンジン回転数NEは
不安定になり、所定のクランク角度に要する時間も長く
なることから、速度モードが低い程より高分解能のステ
ージを用い、より精密な制御を可能ならしめている。具
体的には、速度モードが高速状態の場合において、通電
に多くの時間を要する場合(D I CONが大きい場
合)であれば、第10図(a)に示すように所定の演算
の結果5GONLの第0ステージが通電開始ステージに
なり、通電に多くの時間を要しない場合(DIGONが
小さい場合)であれば、通電開始時期に最も近いステー
ジ、すなわち、5GONLの第3ステージが所定の演算
により割り当てられ、減算カウントがなされるものであ
る。換言すれば、本発明において減算カウントがなされ
るクランク角度範囲(−DUTC)は、速度モードが高
速状態であれば5GONLIステージ(−36°)以内
、中速状態であればSGONM1ステージ(−181)
以内、低速状態であれば5GONSIステージ(−9°
)以内になり、速度モードが低速である程精密な制御を
なし、エンジン回転数の変動による影響を極力少なくす
ることができるのである。
次に、気筒判別データ作成部13における、気筒判別デ
ータの作成原理を第11図および第12図に基づいて説
明する。
気筒判別はCYL1パルスとCYL2パルスの正反転又
は負反転エツジ信号の入力により判断される。CYL1
パルス又はCYL2パルスは、タイミングセンサl及び
2より入力された波形入力を例えば波形整形回路により
方形波に整形し、その正反転及び負反転エツジを例えば
ラッチ回路で検出する。気筒判別データは第11図で示
すようにラッチ回路で検出された上記信号に加えて、C
RK 1 /(ルス又は/及びCRK2パルスの負反転
エツジ信号で構成され、第12図に示す真理値表に従っ
て作成される。例えば、次に点火出力信号を送るべき気
筒が第1である場合には、まずCYL 1パルスの負反
転エツジ信号の入力によりラッチ回路が“1°を出力し
、これをCYL1パルスの負反転エツジ信号用フラッグ
(以下、rcYLINFJという、)とし、その後発生
するCRK1パルス又は/及びCRK2パルスの負反転
エツジ信号を加えて、気筒判別データを作成する。なお
、この場合CYL1パルスの負反転エツジ信号がレベル
不足等の理由で入力されなくても、CYLIパルスの正
反転エツジ信号が入力されないことにより″02信号を
出力するように構成されている為、万−CYL1パルス
の片方のエツジ信号が検知されない故障状態であっても
気筒判別には支障がない。
又、CRKIパルスが故障状態の場合には、CRK2パ
ルスを検知することにより気筒判別データを作成する。
なお、真理値表はCYL1パルスの正反転エツジ、負反
転エツジ、CYL2パルスの正反転エツジ、負反転エツ
ジ信号等の任意の組み合わせで構成されている。このよ
うに作成された気筒判別データは、点火出力信号作成部
12で作成された点火タイマー値、通電タイマー値と共
に点火出力分配部14に送られる。
点火出力分配部14では上記気筒判別データに基づき、
該当する気筒に対して通電開始タイミングにおいて通電
を行い、点火時期において点火を行う。具体的には、通
電開始ステージよりカウンタの計数が開始され、カウン
ト数が0になる(通電開始ステージから通電タイマー値
T I CONだけ経過する)と通電が開始され、同様
に点火タイマー修正ステージよりカウンタの計数が開始
され、カウント数が0になる(点火タイマー修正ステー
ジから点火タイマー値TIGだけ経過する)と2次側コ
イルへの通電が遮断され点火がなされる。
〔発明の効果〕
以上、詳細に説明したように本発明によれば、エンジン
のクランク軸が所定角回転する毎に発生するクランク角
信号に基づいてクランク軸の回転角度を演算し、この演
算結果に基づいて点火時期の制御を行う内燃エンジンの
電子制御点火方式において、エンジンのクランク軸が所
定角回転する毎に発生する1つの信号列と、当該信号列
よりn(但し、nは4以上の偶数)分めl波長の位相遅
れで順次発生する(n/2−1)個の同一信号列に基づ
いて点火時期を制御するようにしたので、比較的簡単な
りランク角度信号系で速度モードに合った分解能を使い
分けることができ、システムの精度の向上、合理化、信
頼性の向上が図れるのである。
すなわち、エンジンの・回転数が変動しやすい低速モー
ドにあっては、高速モードと比較してn倍精度(例えば
位相遅れが4分の1波長であれば4倍精度、6分の1波
長であれば6倍精度)の高分解能が得られ、システムの
精度の向上が図れる。
また、すべてのエンジン状態を1つの高分解能の信号系
で111g!Iするのではなく、速度モードに合った必
要最小限の精度で制御するためシステムの合理化が図れ
る。
さらに本発明は、同一信号列を複数使用する構成をとっ
ているため、一つの信号系が故障しても他の信号系に基
づき速度モードに応じた分解能を使い分けた点火時期制
御ができ、システムの信頼性の向上が図れる。この場合
、中低速モードでは高速モードと比較して2倍精度の分
解能が得られる。この場合信号系正常時から故障時の切
換えは、信号源の選択の変更及び位相遅れの修正で全て
まかなえるため、回路構成は比較的簡素である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用した内燃エンジンの電子制御点火
方式の一実施態様で、位相遅れが4分の1波長の場合を
示す信号波形図、第2図は本発明の一実施態様で位相遅
れが6分の1波長の場合を示す信号波形図、第3図は本
発明の一実施態様を応用したトリガー選択部8の作動原
理を示すブロック図、第4図は第3図のトリガー選択部
の処理手順を説明するためのブロック図、第5図は本発
明の一実施態様を適用した制御システムを示す構成ブロ
ック図、第6図は本発明の進角−通電データの演算割り
込み処理の手順を示すフローチャート、第7図は本発明
クランク割り込み処理の手順を示すフローチャート、第
8図は点火出力用トリが一信号に対して割り当てられた
ステージ数を示す信号波形図、第9図は本発明の一実施
態様を適用した点火タイマの操作原理を示すタイミング
チャート、第10図は本発明の一実施態様を適用した通
電タイマの操作原理を示すタイミングチャート、第11
図は本発明の一実施態様を適用した気筒判別データの作
成方法を示す信号波形図、第12図は第11図の・気筒
判別データに基づき気筒を判別するための真理値表であ
る。 1.2,3.4・・・タイミングセンサ、5.6・・・
エツジレベル検出部、7・・・周期計測部、8・・・ト
リガー選択部、9・・・クランクパルス検11部、10
・・・メインシステム、11・・・進角通電制御値演算
部、12・・・点火出力信号作成部、13・・・気筒判
別データ作成部、14・・・点火出力分配部。 特許出願人 本田技研工業株式会社 代理人弁理士   長谷用  芳  樹間      
   山    1)  行   −fi      
                   +QU   
      U し       リ       Q J)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、エンジンのクランク軸が所定角回転する毎に発生す
    るクランク角信号に基づいてクランク軸の回転角度を演
    算し、この演算結果に基づいて点火時期の制御を行う内
    燃エンジンの電子制御点火方式において、 エンジンのクランク軸が所定角回転する毎に発生する1
    つの信号列と、当該信号列よりn(但し、nは4以上の
    偶数)分の1波長の位相遅れで順次発生する(n/2−
    1)個の同一信号列に基づいて、最適な点火時期を制御
    することを特徴とする内燃エンジンの電子制御点火方式
    。 2、前記位相遅れが4分の1波長であり、順次発生する
    同一信号列の数が1個であるところの請求項1記載の内
    燃エンジンの電子制御点火方式。 3、前記位相遅れが6分の1波長であり、順次発生する
    同一信号列の数が2個であるところの請求項1記載の内
    燃エンジンの電子制御点火方式。 4、前記一つの信号列及び前記(n/2−1)個の同一
    信号列のうち(n/2−1)個以下の信号列が正常状態
    でないときに、正常状態の信号列を構成する第1反転エ
    ッジ及び第2反転エッジのうち、前記第1反転エッジに
    より高速状態のエンジンを制御し、前記第1反転エッジ
    及び第2反転エッジにより低速状態のエンジンを制御す
    る請求項1記載の内燃エンジンの電子制御点火方式。 5、前記一つの信号列と、当該信号列より4分の1波長
    の位相遅れで順次発生する同一信号列のいずれか一方の
    信号列が正常状態でないときに、他方の信号列を構成す
    る第1反転エッジにより高速状態のエンジンを制御し、
    前記他方の信号列を構成する第1反転エッジ及び第2反
    転エッジにより低速状態のエンジンを制御する請求項4
    記載の内燃エンジンの電子制御点火方式。 6、前記一つの信号列及び当該信号列より6分の1波長
    の位相遅れで順次発生する2個の同一信号列のうち2個
    以下の信号列が正常状態でないときに、残る正常状態の
    信号列を構成する第1反転エッジにより高速状態のエン
    ジンを制御し、前記正常状態の信号列を構成する第1反
    転エッジ及び第2反転エッジにより低速状態のエンジン
    を制御する請求項4記載の内燃エンジンの電子制御点火
    方式。 7、前記一つの信号列に対する前記正常状態の信号列の
    位相遅れを補正する請求項4記載の内燃エンジンの電子
    制御点火方式。
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