JPH01285301A - 可搬式パワーチェーンソーの湾曲グリップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、支持部材によってエンジンケースに固定可能
で管状部分を有している、手で案内される可搬式パワー
チェーンソーの湾曲グリップ、及び型空洞を使用して合
成物質から成るパワーソーグリップを製造する方法に関
するものである。

〔従来の技術と問題点〕

パワーチェーンソーにおいて、アルミニウム合金から製
造される種々の構成のグリップパイプを使用することが
知られている。ある構成では、グリップパイプの両端に
、固定ねじを受容する受容穴を備えた固定フランジが装
着される。グリップパイプは閉じておらず、開放して形
成されている。

他の構成では、同様に開放したグリップ部材として形成
されているが、両端部部分の間に、即ち本来の固定部分
の間に結合部分がグリップとして設けられている。この
付加的な部分は本来のグリップパイプとは別の部材であ
り１本来のグリップパイプに、即ちハンドグリップに追
加的にねじ止めしなければならない。さらにいわゆる閉
じたグリップも知られており、この場合本来のグリップ
部分はほぼ１つの面内に設けられている。これは。

アルミニウムから成るグリップパイプをこの面の外側で
加工することはコストがかかるために大量生産には適し
ていないからである。さらに他の欠点として、例えば支
持部材とか空気案内板のような付加部材をグリップパイ
プにねじ止めするか、或いは他の方法でグリップパイプ
に固定しなければならないことが指摘される。パワーチ
ャーンソーのハンドグリップは強い振動を受けるので、
付加的な個々の構成要素をグリップパイプに振動が生じ
ないように固定して不慮にはずれることを防止するため
には特別な処置が必要である。ところで、この種のグリ
ップは大量生産品であるので、付加的な構成要素を別個
に製造してこれを固定することは生産上面倒であリコス
１〜高になる。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明の課題は、グリップの個々の構成要素が異なる面
内にあり且つ機能に適するように取付けられた湾曲グリ
ップを簡単な手段によってコスト安に製造することがで
き、且つコンパクトな安定した構造に構成することであ
る。

〔課題を解決するための手段及び効果〕本発明は、上記
課題を解決するため、湾曲グリップにおいては。

湾曲グリップが、支持部材と同質で少なくともハンドグ
リップの領域で中空の合成物質体から形成され、該合成
物質体は閉じて〕一つの全体を形成し且つ管状部分とは
異なる横断面にして壁厚が異なる横断面を有している ことを特徴とし、この湾曲グリップの製造方法において
は、 熱可塑性合成物質を流動状態で型空洞に２５００乃至２
９０”の温度で流し込み、流動状態の合成物質のなかに
ガスを圧送してガスが流動状態の合成物質を型の内壁に
押圧するように成すと共に、中空に形成されたグリップ
部分の内部に、ガス圧によって維持される中空空間を形
成し、その後このようにして成形したグリップを′　冷
却する ことを特徴とするものである。

本発明による湾曲グリップの特徴は、合成物質から成る
グリップを製造する際に、従来は別個の部品として製造
されグリップパイプに固定されねばならなかった部品を
同時に一体組み付けすることができることにある１例え
ばエンジンケースに固定するための支持部材、振動減衰
要素を収容するための収容支持部材、冷却空気を案内す
るためのグリップバイブ変形部（従来は冷却空気を案内
する板をグリップパイプに別個に取付けねばならなかっ
た）、グリップ範囲を明確に定義するための、操作者の
手のためのストッパー、ガソリン、オイル等の作動媒体
を収容するための中空空間の形成（グリップの部品にガ
ソリンタンク、オイル容器のような備蓄空間を一体形成
する）を同時に一体組み付けすることができることにあ
る。さらに１回の作業工程で、振動緩衝要素のための終
端ストッパーを配置することができ、且つグリップ固定
部の空間形状をエンジンケースの対応する固定皿部に適
合させることができる。

さらに本発明による湾曲グリップは、１つの閉じた全体
を形成するように、即ち同質の１つの閉じた部材を形成
するように構成することができ、ねじ止めしたり１個々
の部材から組合せる必要がない６従ってグリップの剛性
が著しく増大し、他の材料及び／またはグリップの構成
に比較して横断面の構成及び壁厚に関してグリップのサ
イズが小さくなる。グリップの固定個所の間には結合板
を設けることができる。

本発明による湾曲グリップの利点は、剛性物質から成る
グリップは、把持性を改善するため、ホース状の別個の
溝被覆部の代わりに、グリップの表面に適当な形状を与
えることによって直接溝を備えさせることができる。従
ってほぼ中空の合成物質から成るグリップはすべての付
属部品と共に１つの閉じた同質の全体であることができ
る。この場合グリップの横断面及び壁厚はグリップの個
々の部分の機能に適合することができる６例えば壁部分
の壁厚は満たされるべき機能に応じてグリップの他の壁
部分の厚さよりも薄くすることができる。しかしすべて
の部分を、例えば固定部分を。

機械的応力に応じて少なくとも部分的に中実に形成する
ことができ、一方チェーンソーに設けられる対向固定部
分を形状拘束的に取り囲むための凹部を該対向固定部分
に正確に適合させ、これに応じて中空に形成させること
ができる。

本発明による合成物質から成る湾曲グリップは、ガス内
圧方法により熱可塑性物質を噴射または発泡させること
によって製造するのが有利である。

合成物質はポリアミドであるのが有利で、製造の場合に
は発泡過程で例えばアセオビカーボナート（Ａｃｅｏｂ
ｉｃａｒｂｏｎａｔ　）を混合させることができる。

ガス内圧方法（ＧＩＤ方法）では、型をほぼ半分まで合
成物質の溶融液で充填させる。これは２５０−２９０℃
の温度で行なうことができる１合成物質の供給を止めた
後、所定の一定の粘性にある液状の合成物質にガスを、
有利には窒素を吹き込ませる。この場合のガス圧は６Ｏ
−２００ｂａｒであることができる。ガスは可塑性の合
成物質の芯部を型のなかへ押し込み、その際液状の合成
物質は型の内壁に接触する。その結果合成物質のグリッ
プが型の内側輪郭に対応して形成される。この場合グリ
ップの内部には、ガス圧によって形成される中空空間が
形成される。耐衝撃度を高めるため、使用した合成物質
（ポリアミド　６）をエラストマーで補強することがで
き、さらに短いガラスファイバーのような安定性の充填
物質で補強することができる。充填物質の割合はほぼ３
０％であることができる。

〔実施例〕

次に１本発明の実施例を添付の図面を用いて説明する。

図面に図示した本発明によるプラスチック体がら成る湾
曲グリップｌは１手で案内される可搬式のパワーチェー
ンソーのために設けられ、エンジンケースに固定するこ
とができる。丸ハンガー状の閉じた湾曲グリップ１は、
いわゆるガス内圧方法で製造され、内側の大部分が中空
である。

湾曲グリップ１は三次元形状を有している。上部にある
ハンドグリップ部分２は低い位置にある前部支持部材３
と同様に低い位置にある後部支持部材４とに対して作業
量測定学を考慮して（ｉｎｅｒｇｏｍｅｔｒｉｓｃｈｅ
　１ｌｅｉｓｅ　）ずれている、前部支持部材３と後部
支持部材４とは、湾曲グリップをパワーソーに固定する
ための接続部分である。従ってハンドグリップ部分２は
、湾曲グリップ１をエンジンケースに固定するために設
けられている両支持部材３，４とは別の面内にある。ハ
ンドグリップ部分２はほぼ管状或いは円形の横断面を有
している。ハンドグリップ部分２の横断面を楕円状に形
成するのも好都合である。

ハンドグリップ部分２と前部支持部材３との間には、傾
斜して延びているグリップ部分５が設けられている。グ
リップ部分５には、はぼ半分の高さの位置と下端にそれ
ぞれ１つの緩衝部材受容部６が一体形成されている。グ
リップ部分５と緩衝部材受容部６の材料は同一である。

緩衝部材受容部６はほぼ眼状またはこれに類似した形状
に形成することができる。グリップ部分５には緩衝部材
受容部６の横に袋穴状のストッパー受容部７を形成する
ことができる。ストッパー受容部７にはエンジンケース
のストッパーを挿入することができる。前部支持部材３
及び後部支持部材４の少なくとも一方には別の緩衝部材
受容部８，９を同じ材料で形成することができる。この
緩衝部材受容部８．９は振動緩衝要素を受容するための
もので、中空の支持部材または眼状の支持部材として形
成することができる。

前部支持部材３と後部支持部材４との間には、同じ材料
で一体成形された結合板１０が設けられている、その結
果湾曲グリップ１は閉じて１つの全体を形作っている。

結合板１０とほぼ鉛直方向に延びているグリップ部分５
とは、管状のハンドグリップ部分２とは異なる横断面に
形成することができ、例えば長方形形状に形成すること
ができる。この場合種々の作業条件に応じて壁厚を異な
るようにすることができ、その結果薄い壁の軽量なグリ
ップ領域と厚い壁の安定なグリップ領域とが得られる。

有利な構成では、本実施例の結合板１０を、タンク室１
１が形成されているように構成することができる。タン
ク室１１は結合板９に場所を取らないように一体化され
ている。タンク室１１はガソリンまたはオイルのような
作動媒体を収容するために用いる。タンク室１１に潤滑
媒体を収容して、該潤滑媒体が例えばパワーチェーンソ
ーの作動時に鋸刃の周囲を案内されるチェーンに配分さ
れるようにすることもできる。゛湾曲グリップ１の他の
構成では、エンジンカバ一部材、特に空気案内部材を、
直接エンジンの方向へ向けさせることもできる０本実施
例では空気案内部材１２はグリップ部分５に形成されて
いる。

空気案内部材１２を同じ材料で一体成形することによっ
て、空気の一部が振動するエンジンから奪い取られて、
振動が緩衝されるように支持された湾曲グリップ１に供
給されるという利点がある。

さらに、前記ガス内圧方法に従って製造された湾曲グリ
ップ１のハンドグリップ部分２は、その表面に適当な形
状を与えることにより溝１３を有している。それによっ
て把持性が改善され、ハンドグリップ部分２に特殊なホ
ース状被覆部を備えさせる必要がない、もちろんハンド
グリップ部分２に例えばゴム、熱可塑性物質等の弾性材
料から成る保護被覆部を備えさせることもできる。

本発明による湾曲グリップ１は、ガス内圧方法に従って
前述のすべての機能部分２乃至１３といっしょに１つの
同質の全体として製造することができ、従ってコンパク
トな構造ユニットが得られる。即ち大量生産品として一
様に高品質で安価に製造することができ、極めて軽量で
継続的な安定性がある。さらに本発明による湾曲グリッ
プ１は熱伝導率が小さく、従って夏ばかりでなく低温の
冬でも申し分のない操作が保証されている。

本発明による湾曲グリップを結合板１０及び支持部材３
，４と一緒にプラスチック発砲方法によって製造するこ
とも可能である。

次に、本発明の実施態様を列記しておく。

（１）合成物質から成る湾曲グリップ（１）の２つの支
持部材（３，４）の間に一体成形される結合板（１０）
を有していることを特徴とする請求項１に記載の手で案
内される可搬式パワーチェーンソーの湾曲グリップ。

（２）合成物質から成る湾曲グリップ（１）が、振動緩
衝部材を収容する少なくとも１つの振動緩衝部材収容部
（６；８；９）及びストッパー収容部（７）とを有し、
これらはハンドグリップ部分（２）と結合板（１０）と
の間にあるグリップ部分（５）に一体成形されているこ
とを特徴とする請求項１または上記第１項に記載の手で
案内される可搬式パワーチェーンソーの湾曲グリップ。

（３）合成物質から成る湾曲グリップ（１）の少なくと
も１つの中空空間がタンク室（１１）として形成されて
いることを特徴とする請求項１．上記第１項または第２
項に記載の手で案内される可搬式パワーチェーンソーの
湾曲グリップ・ （４）タンク室（１１）が、ハンドグリップ（２）の両
側にある結合板（１０）の間に形成されていることを特
徴とする、上記第３項に記載の手で案内される可搬式パ
ワーチェーンソーの湾曲グリップ。

（５）合成物質から成る湾曲グリップ（１）が、一体成
形された同質の少なくとも１つのエンジンカバー及び／
または空気案内部材（１２）を有していることを特徴と
する請求項１または上記第１項から第４項までのいずれ
か１つに記載の手で案内される可搬式パワーチェーンソ
ーの湾曲グリップ。

（６）エンジンカバー及び／または空気案内部材（１２
）が、ハンドグリップ部分（２）と結合板（１０）の間
にあるグリップ部分（５）に形成されていることを特徴
とする、上記第５項に記載の手で案内される可搬式パワ
ーチェーンソーの湾曲グリップ。

（７）後部支持部材（４）及び前部支持部材（３）の少
なくとも一方がそれぞれ１つの緩衝部材のための収容部
（９或いは８）として形成されていることを特徴とする
請求項１または上記第１項から第６項までのいずれか１
つに記載の手で案内される可搬式パワーチェーンソーの
湾曲グリップ。

（８）合成物質から成る湾曲グリップ（１）が。

同質の一体成形された表面溝（１３）を有していること
を特徴とする請求項１または上記第１項から第７項まで
のいずれか１つに記載の手で案内される可搬式パワーチ
ェーンソーの湾曲グリップ。

（９）上部ハンドグリップ部分（２）が、低い位置にあ
る前部支持部材（３）に対してほぼ鉛直方向の斜めの面
内で延び、且つ前部支持部材（３）から斜めに上部ハン
ドグリップ部分（２）のほうへ延びているグリップ部分
（５）の上部部分に緩衝部材のための収容部（６）を有
していることと、この斜めのグリップ部分（５）の下部
領域に他の緩衝部材収容部が形成されていることと、後
部支持部材（４）がハンドグリップ部分（２）よりも低
い位置にあり、且つ前部支持部材（３）に対して後方へ
ずれて該前部支持部材（３）とほぼ同じ面内に配置され
ていることとを特徴とする請求項１または上記第１項か
ら第８項までのいずれか１つに記載の手で案内される可
搬式パワーチェーンソーの湾曲グリップ。

（１０）ハンドグリップ部分（２）がゴム、熱可塑性合
成物質等の弾性材料から成る保護被覆部を具備している
ことを特徴とする請求項１または上記第１項から第９項
までのいずれか１つに記載の手で案内される可搬式パワ
ーチェーンソーの湾曲グリップ。

（１１）閉じた一体的な湾曲グリップ（１）が結合板（
１０）及び支持部材（３，４）とともに合成物質発泡方
法によって製造されていることを特徴とする請求項１ま
たは上記第１項から第９項までのいずれか１つに記載の
手で案内される可搬式パワーチェーンソーの湾曲グリッ
プ。

（１２）ハンドグリップの耐衝撃度を高めるため。

短いガラスファイバーのような充填物質がほぼ３０％添
加されていることを特徴とする請求項２に記載の型空洞
を使用して合成物質から成るパワーソーハンドグリップ
を製造する方法。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による合成物質から成る湾曲グリップの
全体図、第１ａ図は第１図の湾曲グリップの変形実施例
を示す図、第２図は第１図の湾曲グリップの前部固定部
分の矢印田方向に見た側面図、第３図は第２図のグリッ
プ部分の線■−■による断面図、第４図は第１図のグリ
ップの後部固定部分の矢印■方向に見た平面図、第５図
は第４図の後部固定部分の線■−■による断面図である
。 １・・・・・湾曲グリップ ２・・・・・ハンドグリップ部分 ３．４・・・支持部材 Ｆｉｇ、３

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）支持部材（３、４）によってエンジンケースに固
   定可能で管状部分を有している、手で案内される可搬式
   パワーチェーンソーの湾曲グリップにおいて、湾曲グリ
   ップ（１）が、支持部材（３、４）と同質で少なくとも
   ハンドグリップ（２）の領域で中空の合成物質体から形
   成され、該合成物質体は閉じて１つの全体を形成し且つ
   管状部分とは異なる横断面にして壁厚が異なる横断面を
   有していることを特徴とする、手で案内される可搬式パ
   ワーチェーンソーの湾曲グリップ。
2. （２）型空洞を使用して合成物質から成るパワーソーハ
   ンドグリップを製造する方法において、熱可塑性合成物
   質を流動状態で型空洞に２５０°乃至２９０°の温度で
   流し込み、流動状態の合成物質のなかにガスを圧送して
   ガスが流動状態の合成物質を型の内壁に押圧するように
   成すと共に、中空に形成されたグリップ部分の内部に、
   ガス圧によって維持される中空空間を形成し、その後こ
   のようにして成形したグリップを冷却することを特徴と
   する、型空洞を使用して合成物質から成るパワーソーハ
   ンドグリップを製造する方法。