JPH01275019A - 情報記録媒体用基板の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、情報記録媒体用基板を注型成形で製造する方
法に関するものである。

［従来の技術］ 従来、情報記録媒体用基板にはその情報記録面にプリフ
ォーマットパターンの凹凸か形成されている。このよう
に基板に凹凸を形成する方法としては、■基板か熱可塑
性樹脂からなる場合には、インジェクション法や熱プレ
ス法によりスタンバ−型のプリフォーマットパターンを
転写する方法、又は、■熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂か
らなる透明樹脂板上に光硬化性樹脂組成物を塗布した後
、スタンバ−型を密着させて透明樹脂板側から紫外線の
如きエネルギーを付与し、前記光硬化性樹脂組成物を硬
化させてスタンバ−型のレプリカを透明樹脂板に転写す
る、いわゆる２Ｐ法による方法、或いは■樹脂の七ツマ
−又は溶剤を含んだプレポリマーを注型成形する際に、
片側あるいは両側にプリフォーマウドパターンかあらか
しめ形成されている注型用型を用いて注型成形する方法
等が知られている。

［発明か解決しようとする課題］ しかしながら、前記■のインジェクション法や熱プレス
法によって得られる熱可塑性樹脂基板は、成形の際の熱
履歴による残留応力や分子の配向により、成形後の基板
のそりや光学的異方性か生じたりするため、情報記録媒
体用基板として問題か残されている。

また、前記■の２Ｐ法により得られる基板は、光硬化後
の樹脂内に、光硬化の際に使用する重合開始剤や千ツマ
−が残留しやすく、それらが記録媒体の光記録層に影響
を及ぼし、記録特性の低化か生じるという問題かよく発
生する。

これらの問題の生じない情報記録媒体用基板の製造方法
として、前記■の注型成形法か用いられることがある。

この方法により得られる基板は、上記の■、■の方法に
比較して成形時に圧力かほとんど加わらないため光学的
異方性やそりが発生せず、また注型用樹脂として、熱可
塑性樹脂、熱硬化性樹脂のいずれの樹脂も利用すること
が可能なため、記録層に悪影響を及ぼさない樹脂の選択
が可能である。

しかしながら、従来の注型成形においては、注型用樹脂
の固化後、型から樹脂を脱型する際、脱型時の応力によ
り基板のプリフォーマットパターンに欠陥が生ずるとい
う問題点かあった。

本発明は、この様な従来技術の問題点を改善するために
なされたものであり、注型成形において、注型用樹脂を
固化せしめる際に凹凸プリンす−マット部が完全に固化
する前に脱型し、次いで再固化することにより、プリフ
ォーマットパターンの欠陥の発生か極めて少ない情報記
録媒体用基板を製造する方法を提供することを目的とす
るものである。

［課題を解決するための手段］ 即ち１本発明は、凹凸プリフォーマットを有する情報記
録媒体用基板を注型成形により製造する方法において、
注型用樹脂の凹凸プリフォーマット部が完全に固化する
前に脱型し、次いで再固化することを＃徴とする情報記
録媒体用基板の製造方法である。

以下、本発明の詳細な説明する。

本発明は、注型成形における注型用樹脂の硬化固化工程
において、注型用樹脂の固化が完全に行なわれた固化終
了時のロックウェル硬度を１００％とした詩の５０〜９
０％、好ましくは５０〜８０％までの硬さに固化か進行
した時に、硬化固化工程を停止し、注型用型から脱型を
行なうことを特徴とする。硬度が５０％未満ては固化が
不十分て再固化の際に収縮してそりか発生し、９０％を
こえると硬度か高く脱型の際にプリフォーマットパター
ンに欠陥が生じるため望ましくない。

Ｌ記の状態の完全に固化していない樹脂は、まだ弾性を
有しているために、特にプリフォーマットパターンの部
分か弾性体として働き、脱型の際に生ずるストレスに対
し充分に耐えることができるため、従来の様に完全に硬
化固化した後に脱型する際に生じていたブリ７オーマツ
トパターンの欠陥が生じることはない。

脱型後、固化途中の注型用樹脂を、再度熱又は紫外線等
のエネルギーにより再硬化固化して完全な基板とする。

以上のような固化途中ての脱型及び再硬化固化の工程を
含む注型成形を行って得られた情報記録媒体用基板は、
脱型のストレスによるプリフォーマットパターンの欠陥
を含まず、さらに前述した注型成形による従来からの光
学的異方性やそりが発生しない利点も兼ねそなえた情報
記録媒体用基板として最適である。

本発明において、注型用樹脂として用いられる腋状樹脂
または千ツマ−としては、透明な未重合未硬化の熱可塑
性樹脂もしくは熱硬化性樹脂が用いられ、例えば、熱硬
化性樹脂ではフェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエス
テル系樹脂等、熱可塑性樹脂てはビニル樹脂、スチレン
樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、酢酸樹脂
、ポリエステル系樹脂等が挙げられる。

また、熱硬化性樹脂としては、紫外線硬化型の樹脂も用
いることか出来、例えばメチルメタアクリレート等のア
クリル樹脂、ジアリルフタレート等のアリル樹脂、スチ
レン等のビニル樹脂、エポキシ樹脂またはそれ等の七ツ
マー等が挙げられる。

これらの樹脂の架橋硬化の際に使用される架橋剤は特に
限定されず、ベンゾフェノン系、チオキサントン系、ミ
ヒラーズケトン系などから選択される光増感剤を０．　
Ｉｗｔト４０ｗｔＸ配合すればよい。

これ等の注型用樹脂を架橋固化させる手段としては、加
熱するか又は紫外線を照射することによワ行なうことか
できる。

［作用］ 本発明の情報記録媒体用基板の製造方法は、凹凸プリフ
ォーマットを有する情報記録媒体用基板を注型成形によ
り製造する方法において、注型用樹脂の凹凸プリフォー
マット部が完全に硬化固化する前に脱型するので、注型
用樹脂は弾性を有しているためにプリフォーマットパタ
ーンに欠陥を生ずることなく脱型することがてき、次い
で再度硬化固化することにより完全に硬化した精度のよ
い情報記録媒体用基板を得ることができる。

［実施例］ 以下、実施例を示し本発明をさらに具体的に説明する。

実施例１ 第１図（ａ）〜（ｄ）は本発明の情報記録媒体用基板の
製造方法の一実施例を示す工程図である。

以下、基板の製造工程を図に従い説明する。

第１図（ａ）は金属板にレジストパターンを現像した後
、そのパターンをマスクとして、酸によりエツチングを
行なって作製された注型用型ｌである。

前記注型用型１にスペーサ２を介して注型用樹脂と接す
る面か鏡面となるよう研摩された金属板３を対抗して設
けて注型装置を組み立てる。

該注型装こに液状樹脂４として、以下の配合組成の液状
アクリル樹脂を注入した。

（配合組成） メタクリル酸メチル　　　　　　　　７０重量部メタク
リル酸ターシャリブチル　　　２５重量部ポリエチレン
グリコール ジメタクリレート（分子量６２０）　　　５重量部５組
の注型装置に液状樹脂を注入後、各々の注型装置を１２
０℃に２．４，６，８．１０時間加熱し、５水準のサン
プルとした。（第１図（ｂ））その後、室温にもどし固
化途中の樹脂を型から脱型し、第１図（Ｃ）の硬化途中
の基板５を得た。

その後、第１図（ｄ）にて、再度１２０℃、６時間加熱
し、再硬化を行ない、情報記録媒体用基板６を得た。

再硬化後の情報記録媒体用基板のロックウェル硬度を１
００とした時、再硬化前の樹脂の硬度はそれぞれ３０．
５０．８５．９０．９５％の各割合であった。

比較例（試験Ｎｏ、６　）として、前記と同一の液状樹
脂を注型装置に注入後、１２０°Ｃ，１０時間の硬化条
件て硬化して得た情報記録媒体用基板のサンプルを加え
、プリフォーマットパターンの欠陥率を調べた。その結
果を表１に示す。

表　　１ （注）欠陥率は１ケても欠陥のある基板は１とカウント
し、全基板に対する百分率を示す。

表１の結果から、再硬化前の硬度としては、再硬化後の
硬度の５０〜９０％の範囲にある場合、欠陥が大巾に低
減されることがわかる。即ち、従来プリフォーマットパ
ターンの欠陥が発生率で約３０％の割合て生していたも
のか、欠陥率０で基板の注型成形を実施することがてき
る。

ここては、再硬化前の硬度比の最適値を出すためアクリ
ル樹脂に限って行なったか、この方法によるプリフォー
マットパターンの欠陥改善は、熱硬化を行なえる他の注
型用モノマー、ポリマーなら全てに適用可能である。

［発明の効果］ 以上説明した様に１本発明の情報記録媒体用基板の製造
方法によれば、注型成形によりプリフォーマットパター
ンの欠陥がほとんどない情報記録媒体用基板を容易に得
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）〜（ｄ）および第２図（ａ）〜（ｄ）は各
々本発明の情報記録媒体用基板の製造方法の実施例を示
す工程図である。 １・・・注型用型　　　　　２・・・スペーサ３・・・
金属板　　　　　　３ａ・・・ガラス板４・・・液状樹
脂 ５・・・硬化途中の基板 ６・・・情報記録媒体用基板 ７・・・紫外線ランプ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）凹凸プリフォーマットを有する情報記録媒体用基
   板を注型成形により製造する方法において、注型用樹脂
   の凹凸プリフォーマット部が完全に固化する前に脱型し
   、次いで再固化することを特徴とする情報記録媒体用基
   板の製造方法。