JPH01260207A - 廃棄物焼却炉 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、廃棄物の供給量の変動がある場合でもそれを
吸収して安定した燃焼が行える新規な廃棄物焼却炉に関
する。

「従来の技術」 従来一般に、都市ゴミなどの廃棄物の焼却を目的とした
廃棄物焼却炉として、以下に示す流動層式焼却炉が知ら
れている。

すなわち、流動層式焼却炉は、内部に設けた散気管から
空気を噴出し、散気管の上に廃棄物及び砂などの流動媒
体を供給し、散気管の上方で廃棄物と流動媒体を流動化
させながら廃棄物を熱分解するるとともに燃焼させ、不
燃物は散気管の下方に設けた出口から流動媒体とともに
取り出し、この取り出した不燃物および流動媒体のうち
流動媒体は、分級した後散気管の上に再度供給するもの
である。

「発明が解決しようとする課題」 上記流動層式の焼却炉は、熱容量が大きく焼却残渣中の
熱しやく減量が少ない利点を有する反面、廃棄物を瞬時
に熱分解して燃焼させるため、燃焼の安定化が図り難く
、例えば−度に多量に廃棄物を投入した直後には、それ
か瞬時に熱分解し燃焼されて多量の分解ガスが発生し、
この条虫の分解ガスに空気の供給量が追いつかず、分解
ガスやばいじんがそのまま外部に排出される問題がある
。

このような廃棄物の供給量の変動に伴う燃焼の不安定を
、炉内の流動変化の少ないところに廃棄物を投入して緩
慢燃焼させることで回避することが行われているが、こ
の方法では限度があり、供給量の変動が大きい場合に対
処できず、どうしても燃焼が不安定になってしまう。

本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、流動層式焼
却炉の利点を生かしつつ、安定した燃焼も行える廃棄物
焼却炉を提供することを目的とするものである。

「課題を解決するための手段」 本発明では、傾斜面に沿って配置した複数の散気吹出口
から空気を噴射させて、その上部に位置する流動媒体及
び投入される廃棄物を流動化させて側方へ移送しながら
該廃棄物を乾燥、熱分解、−部焼却する流動層部と、該
流動層部に連続して設けられ、流動層部から流れてくる
乾燥、熱分解、−部焼却された前記廃棄物を流動媒体と
ともに下方側部のノズルから噴出する空気によって上方
へ吹き上げて後燃焼させ、かつ廃棄物に含まれる不燃物
を下方の出口から排出する循環流動層部と、該循環流動
層部で吹き上げた流動媒体を回収して前記流動層部へ戻
すサイクロンとを備えてなることを特徴としている。

１作用　」 流動層部に投入された廃棄物は、流動媒体とともに流動
化されて側方へ移送されながら、廃棄物の反応熱と流動
媒体の戻り熱で乾燥、熱分解、一部焼却される。

該乾燥、熱分解等された廃棄物は、次に循環流動層部に
移され、そこで空気によって流動媒体とともに吹き上げ
られ、該循環流動層部の上部ライザあるいはそれに続く
循環路を通過しながら効率良く燃焼される。流動層内の
未燃ガスが開口またはガス流路を通じてライザに引き入
れられ同時に燃焼される。

循環流動層部で吹き上げられた流動媒体はサイクロンで
回収されて、再度流動層部へ戻される。

「実施例」 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。

図面は本発明における焼却炉全体の概略構成を示すもの
で、この図から分かるようにこの焼却炉の燃焼室は、第
１燃焼室（流動層部）ｌと第２燃焼室（循環流動層部）
２とに分かれている。

第１燃焼室ｌの下部には仕切板３によって３つに区分け
された散気室４ａ、４ｂ、４ｃが形成されている。散気
室４ａ〜４ｃの上部には共通の上板５が第２燃焼室２側
を下方となるように傾斜して取り付けられ、該上板５に
は第２燃焼室２側へ指向する複数のスリット（散気吹出
口）５ａが傾斜方向に直交するようにかつ互いに間隔を
明けて平行に形成されている。散気室４ａ〜４ｃには流
動用空気供給管７が接続され、これら散気室４ａ〜４ｃ
に供給される空気は、スリット５ａから噴出されて上板
５上の廃棄物と砂等の流動媒体を流動化させて第２燃焼
室２側へ流れる流動層を形成する。

第１燃焼室ｌの上方の炉壁または天井部には流動媒体投
入口８および廃棄物投入口９が設けられている。廃棄物
投入口９には給じん機ＩＯが接続され、廃棄物が第１燃
焼室ｌ内に連続的に投入されるようになっている。

前記第２燃焼室２は第１燃焼室ｌに隣接して設けられ、
両者は間を仕切る仕切壁１１の下方に形成される開口１
２を介して互いに連通している。

第２燃焼室２の下部は下方に向かうに従い漸次径小にな
るように狭まっており、その傾斜側部には噴流ノズル１
３が斜め上方に向けて配設され、該噴流ノズル１３は前
記流動用空気供給管７に接続されている。噴流ノズル１
３から噴射される空気により、第２燃焼室２内の廃棄物
及び流動媒体は図に示すように上方へ吹き上げられる。

第２燃焼室２の下端には噴射ノズル１３の間から流下し
た流動媒体と廃棄物中に含まれる不燃物を排出する出口
２ａが設けられ、この出口２ａにはスクリュウコンベア
などの排出機（図示せぬ）か接続される。排出機は不燃
物と流動媒体とを分離する分級機が接続されていて、該
分級機で分離された不燃物は外部へ排出される一方、分
離回収された流動媒体はコンベアなどの循環ラインによ
って前記投入口８あるいは他の投入口から第１燃焼室ｌ
へ戻される。

また、第２燃焼室２の上方には第２燃焼室２より若干小
径とされるものの、廃棄物を後燃焼するに十分な広さを
持つライザ１４が形成されている。

ライザ１４の中間部はダンパ１５が介装された空気流路
１６を介して第１燃焼室１にもつながっている。

ライザ１４の上部はサイクロン１８に接続されている。

サイクロン１８では前記第２燃焼室２において廃棄物と
ともに吹き上げられた流動媒体が回収される。サイクロ
ン１８の下部は流動媒体戻し管１９を介して流動媒体供
給機２０に接続され、該流動媒体供給機２０の先端は前
記第１燃焼室１炉壁の投入口８につながっている。

サイクロン１８の上部に接続された排出管２１と前記流
動用空気供給管７の重なる部分には熱交換器２２が設け
られ、これにより排出管２１から排出される高温ガスの
熱回収が行なわれる。

次に、上記構成の廃棄物焼却炉の作用について説明する
。

給じん機１０から廃棄物が投入口９を介して第１燃焼室
ｌに供給される一方、循環ラインから砂などの流動媒体
か第１燃焼室１に供給される。また、第１燃焼室１下部
のスリット５ａからは流動用空気が噴出されて、上板５
上の廃棄物と流動媒体とを流動化させる。流動化された
廃棄物等は、スリット５ａから噴出される空気の流れに
沿って第２燃焼室２側へ流れる流動層を形成し、開口１
２を通して第２燃焼室２内に移る。

このとき、流動媒体は廃棄物の反応熱によって加熱され
、順次送られる廃棄物を乾燥、熱分解及び一部燃焼させ
る。

このように第１燃焼室ｌにおいて、廃棄物を乾燥、熱分
解等の処理を行なうとき、ダンパ１５を調整することに
よって、第１燃焼室１において供給される空気量が多す
ぎて廃棄物の完全燃焼が行なわれたり、逆に供給空気量
が少なすぎて廃棄物の熱分解等が所望通り行なわれなか
ったりするのを防止できる。

なお、上記ダンパ１５の調整は、仕切壁１１下方の開口
１２にガスセンサを設け、廃棄物に対する前段の燃焼で
ある熱分解等の処理か正常に行なわれているか否かを判
断することにより自動的に行なうこともできる。

また、散気室が流動層の流れる方向に沿って区分けされ
ており、これら各散気室４ａ〜４Ｃへ供給する空気量を
調整することによって、流動層の流れを、安定化した所
望の流れにすることができる。

流動媒体とともに第２燃焼室２に移送された前記廃棄物
は、下部のノズル１３から供給される空気によって、流
動媒体とともに上方へ吹き上げられる。そして、第２燃
焼室２の上部およびライザ１４内において前記廃棄物が
分解されて生じるガスが完全燃焼され、これと同時にガ
ス中に飛散した未燃分も燃焼される。

上記吹き上げられた流動媒体は、サイクロン１８で捕集
され、戻り管１９および流動媒体供給機２０を介して第
１燃焼室ｌに戻される。

一方、不燃物は第２燃焼室２下部の出口２ａから排出さ
れ、該不燃物とともに炉外に排出される流動媒体は分離
後第１燃焼室ｌへ戻される。

「発明の効果」 以上説明したように本発明によれば、流動層部に投入さ
れた廃棄物は、流動媒体とともに流動化されて乾燥、熱
分解、一部焼却される。乾燥、熱分解等された廃棄物は
次に循環流動層部に移され、空気によって流動媒体とと
もに吹き上げられ、そして循環流動層部あるいはそれに
続く循環路を通過する際に後燃焼される。

このように、燃焼が前段と後段に分離されており、前段
の流動層部において熱分解等の燃焼処理が緩慢に行なわ
れて廃棄物の供給量の変動が吸収され、後段の循環流動
層部では分解ガス等が均等に燃えＮＯｘや公害物質の発
生が少ない安定燃焼が行なわれる。この結果、廃棄物の
供給俄に多少変動がある場合でも、安定した燃焼が実現
できる。

また、傾斜面に沿って配置した複数の散気吹出口から空
気を噴射させているので、不燃物の流れを一方向へ向け
ることができ、もって流動媒体及び廃棄物をスムーズに
循環流動層部へ移すことかできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す焼却機の概略構成を示
す図、第２図は第１図の■−■線に沿う断面図である。 １・・・・・・第１燃焼室（流動層部）、２・・・・・
・第２燃焼室（循環流動層部）、２ａ・・・・・・出口
、 ５ａ・・・・・・スリット（散気吹出口）、１３・・・
・・・ノズル、 １８・・・・・・サイクロン。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 傾斜面に沿って配置した複数の散気吹出口から空気を噴
   射させて、その上部に位置する流動媒体及び投入される
   廃棄物を流動化させて側方へ移送しながら該廃棄物を乾
   燥、熱分解、一部焼却する流動層部と、該流動層部に連
   続して設けられ、流動層部から流れてくる乾燥、熱分解
   、一部焼却された前記廃棄物を流動媒体とともに下方側
   部のノズルから噴出する空気によって上方へ吹き上げて
   後燃焼させ、かつ廃棄物に含まれる不燃物を下方の出口
   から排出する循環流動層部と、該循環流動層部で吹き上
   げた流動媒体を回収して前記流動層部へ戻すサイクロン
   とを備えてなることを特徴とする廃棄物焼却炉。