JPH07110122A - 流動床燃焼装置 - Google Patents

流動床燃焼装置

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Publication number
JPH07110122A
JPH07110122A JP21069894A JP21069894A JPH07110122A JP H07110122 A JPH07110122 A JP H07110122A JP 21069894 A JP21069894 A JP 21069894A JP 21069894 A JP21069894 A JP 21069894A JP H07110122 A JPH07110122 A JP H07110122A
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JP
Japan
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fluidized bed
air
furnace
fluidized
chamber
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Withdrawn
Application number
JP21069894A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Mishima
康一 三島
Hisatoshi Nakagawa
久敏 中川
Hiroaki Arai
裕明 新井
Susumu Nishikawa
進 西川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07110122A publication Critical patent/JPH07110122A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水分の多い焼却物を投入しても燃焼状態を悪
化させずに焼却することができる。また、不燃物が熱交
換器23に絡みつくことがなく、熱交換器23の腐食が
少なく、窒素酸化物の発生量は少なく、負荷追従性を向
上させる。 【構成】 上下に流通穴があけられた炉内隔壁22を設
けて炉内を燃焼室71と乾燥室73又は熱交換室72と
に区画し、風箱13も風箱仕切板65を設けて仕切り、
仕切られた各風箱に燃焼室71と乾燥室73又は熱交換
室72とにそれぞれ流動用空気を調節可能に供給するよ
うに空気管路をそれぞれ設け、炉内隔壁22にあけられ
た流通穴を通って燃焼室71と乾燥室73又は熱交換室
72との間を循環する流動媒体の循環量を調節する流動
媒体循環調節手段を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ごみ,汚泥,産業廃
棄物等を燃焼させ焼却するとともに、発生する熱エネル
ギーを回収利用するようにした流動床焼却炉又は流動床
ボイラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の流動床焼却炉を示す。炉体
11の下部には、空気分散板12の下に風箱13があ
り、図の右側には焼却物フィーダ14が設けられ、上部
には廃熱ボイラ32が設けられている。炉内に流動媒体
を投入し、流動用空気67を風箱13内に送入して空気
分散板12から炉内に噴出させると、流動媒体は流動状
態となって流動層部34を形成する。焼却物フィーダ1
4で焼却物51を投入して加熱着火すれば焼却物は燃焼
する。流動層部34から上昇した未燃ガスは空層部(フ
リーボード)33で燃焼する。燃焼により高温となった
ガスは、廃熱ボイラ32を加熱して排ガス59として排
出される。この加熱によりボイラ給水60は発生蒸気6
1となって図示しない熱利用装置又は動力発生装置に供
給される。
【0003】図7は従来の流動床ボイラを示す。炉体1
1の下部には、空気分散板12の下に風箱13があり、
図の左側には焼却物フィーダ14が設けられている。流
動層部34内には熱交換器23が設けられ、図の右部に
は蒸気ドラム25,2次過熱器26,1次過熱器27及
び給水予熱器28が設けられている。炉内に流動媒体を
投入し、流動用空気67を風箱13内に送入して空気分
散板12から炉内に噴出させると、流動媒体52は流動
状態となって流動層部34を形成する。焼却物フィーダ
14で焼却物51を投入して加熱着火すれば焼却物は燃
焼する。未燃ガスは空層部33で燃焼する。燃焼により
高温となったガスは、前記蒸気発生装置を加熱して排ガ
ス59として排出される。この加熱によりボイラ給水6
0は発生蒸気61となって図示しない熱利用装置又は動
力発生装置に供給される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の流動床燃焼装置
は上記のようであるが、図6に示す流動床焼却炉では、
汚泥等の水分の多い焼却物を投入した場合、流動層部3
4内では水分の蒸発が先行して熱を奪うため、流動層部
34内の温度を燃焼継続可能な温度に維持するためには
助燃料が必要となる。ところが、空層部33内では流動
層部34で気化した可燃ガスが燃焼するため温度が高く
なり、排ガスの持ち出す熱量が大きく熱経済性が悪い。
また、窒素酸化物の発生量も多い。というような課題が
あった。
【0005】また、図7に示す流動床ボイラでは、
(1)不燃物を含む焼却物を投入した場合、不燃物が熱
交換器23に絡みつき、流動層部34内の流動を阻害し
て燃焼状態を悪化させる。(2)空気分散板12から噴
出する高速の空気により流動媒体等が熱交換器23に激
しく衝突するため、熱交換器23が摩耗腐食する。
(3)流動層部34内を還元性雰囲気にすれば熱交換器
23の腐食が激しく、酸化性雰囲気にすれば窒素酸化物
の発生量が増加する。(4)熱交換器23での熱交換量
の調整が困難なため、流動層部34内の温度を一定に保
持することが難しい。(5)熱交換器23での熱交換量
の変化速度が小さいので負荷追従性が悪い。(6)大き
な熱交換器23を設置すると流動層部34内の流動が悪
くなり燃焼状態が悪化する。というような課題があっ
た。
【0006】この発明は上記課題を解消するためになさ
れたもので、流動床焼却炉では、水分の多い焼却物を投
入しても、流動層部内の温度が下がって燃焼状態が悪化
するようなことがなく、助燃料が不必要であり、熱経済
性が良く、窒素酸化物の発生量も少ない流動床燃焼装置
を得ることを目的とする。
【0007】また、流動層部内に熱交換器を設けた流動
床ボイラでは、不燃物等が熱交換器に絡みつくことがな
く、熱交換器の摩耗腐食が少なく、窒素酸化物の発生量
が少なく、熱交換器での熱交換量の調整が容易で、負荷
追従性が優れ、流動層部内の温度を一定に保持すること
が容易で、大きな熱交換器を設置しても流動層部内の流
動が悪化することがない流動床燃焼装置を得ることを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る第1の流
動床燃焼装置は、流動層の上層部及び底層部に流通穴が
あけられた炉内隔壁を設けて流動床炉内を燃焼室と乾燥
室とに区画し、前記炉内隔壁の下方に風箱内を仕切る風
箱仕切板を設け、この風箱仕切板で仕切られた各風箱に
前記燃焼室と前記乾燥室とにそれぞれ流動用空気を調節
可能に供給するように流動用空気管路をそれぞれ設け、
前記乾燥室内に焼却物を投入するように焼却物投入装置
を設け、前記炉内隔壁にあけられた流通穴を通って前記
燃焼室と前記乾燥室との間を循環する流動媒体の循環量
を調節する流動媒体循環調節装置を設けたものである。
【0009】また、この発明に係る第2の流動床燃焼装
置は、流動層の上層部及び底層部に流通穴があけられた
炉内隔壁を設けて流動床炉内を燃焼室と熱交換器を設け
た熱交換室とに区画し、前記炉内隔壁の下方に風箱内を
仕切る風箱仕切板を設け、この風箱仕切板で仕切られた
各風箱に前記燃焼室と前記熱交換室とにそれぞれ流動用
空気を調節可能に供給するように流動用空気管路をそれ
ぞれ設け、前記燃焼室内に焼却物を投入するように焼却
物投入装置を設け、前記炉内隔壁にあけられた流通穴を
通って前記燃焼室と前記熱交換室との間を循環する流動
媒体の循環量を調節する流動媒体循環調節装置を設けた
ものである。
【0010】
【作用】この発明における第1の流動床燃焼装置の流動
床炉内は、流通穴があけられた炉内隔壁により燃焼室と
乾燥室とに区画されており、燃焼室と焼却物が投入され
る乾燥室とには、風箱仕切板で仕切られた各風箱からそ
れぞれ適量の流動用空気を調節して供給すれば、焼却物
の燃焼又は乾燥がそれぞれ適当に調節され、それぞれ良
好な状態となる。また、炉内隔壁にあけられた流通穴を
通って燃焼室と乾燥室との間を循環する流動媒体の循環
量を、流動媒体循環調節装置により適当に調節すれば、
水分の多い焼却物を投入して乾燥室の温度が下がって
も、燃焼室内の温度は直ちには下がらず、良好な燃焼状
態を維持させることができるので、助燃料が不必要であ
り、熱経済性が向上する。
【0011】また、この発明における第2の流動床燃焼
装置の流動床炉内は、流通穴があけられた炉内隔壁によ
り、焼却物が投入される燃焼室と、熱交換器が設けられ
た熱交換室とに区画されているので、主な燃焼は燃焼室
で行われ、熱交換は熱交換室で行われるが、燃焼室と熱
交換室とには、風箱仕切板で仕切られた各風箱からそれ
ぞれ適量の流動用空気を調節して供給することにより、
燃焼又は熱交換がそれぞれ適当に調節される。また、炉
内隔壁の流通穴を通って燃焼室と熱交換室との間を循環
する流動媒体の循環量を流動媒体循環調節装置により調
節することにより、燃焼室の燃焼状態が適当に調節され
るとともに、熱交換器での熱交換量の調整が容易で、負
荷追従性が優れ、流動層部内の温度を一定に保持するこ
とが容易で、大きな熱交換器を設置しても流動層部内の
流動が悪化することはなく良好な燃焼状態を維持する。
また、不燃物等が熱交換器に絡みつくことがなく、適量
の流動用空気を供給し、燃焼室と熱交換室との雰囲気を
それぞれ調整することにより、熱交換器の摩耗腐食は少
なく、窒素酸化物の発生量は少なくなる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの発明の第1実施例による流動床焼却装
置を示す。図1において、11は炉体であり、炉体11
で囲まれた炉内の下半部は、図の左側の燃焼室71と図
の右側の乾燥室73とに区画するように炉内隔壁22が
設けられている。炉内の底部には燃焼室空気分散板12
a及び乾燥室空気分散板12cが設けられている。空気
分散板12a,12cの下には、炉内隔壁22の直下に
設けられた風箱仕切り板65で仕切られてそれぞれ燃焼
室用風箱13a及び乾燥室用風箱13cが設けられてい
る。炉体11の図の右側には乾燥室73内に焼却物51
を投入するように焼却物フィーダ14が設けられてい
る。
【0013】図1に示すように、炉内には所定量の流動
媒体52が投入され、各空気分散板12a及び12c上
の炉内下部には流動する流動媒体52によって燃焼室流
動層部34a及び乾燥室流動層部34cがそれぞれ形成
される。炉内の流動層部34より上部には空層部(フリ
ーボード)33が形成される。空気分散板12a及び1
2cには炉内に流動用空気を噴出させる流動用空気噴出
口53a及び53cがそれぞれ配設されている。燃焼室
用風箱13a及び乾燥室用風箱13cに適量の流動用空
気67を送るように、流動用空気管路63a及び63c
がそれぞれ設けられ、各管路63a,63cには流動用
空気量を調節するためにダンパ64a及び64cがそれ
ぞれ設けられている。
【0014】図1に示すように、炉内隔壁22には、流
動媒体等が適当に流通循環するように、流動層底層部流
通穴22a,流動層上層部流通穴22b及び上部流通穴
22cがあけられている。なお、炉内隔壁22のうち、
流動層上層部流通穴22bより上の部分は無くてもよ
い。この場合、上部流通穴22cと称すべきものも勿論
無い。流動層底層部流通穴22aには、流動媒体循環調
節ノズル24が流動媒体循環調節空気62を乾燥室73
から燃焼室71に向けて噴出するように設けられてお
り、流動媒体循環調節ノズル24には、流動媒体循環調
節空気62を送るように循環調節空気管路75及び循環
調節空気弁76が連結して設けられている。炉体11の
上部には廃熱ボイラ32が設けられており、ボイラ給水
管系60及び発生蒸気管系61が接続して設けられてい
る。
【0015】図1に示すように、空気分散板12a,1
2cは、少なくとも乾燥室空気分散板12cは、傾斜さ
せて形成され、傾斜した最低部には不燃物抜き出し管路
15が形成されている。なお、炉体11及び炉内隔壁2
2の全部又は一部は、伝熱管を並べてフィン板で連結し
たパネル構造として、強度,剛性を確保するとともに、
炉内の熱を吸収させて熱効率を向上させるようにしてい
る。
【0016】次に、図1に示す流動床焼却装置の動作に
ついて説明する。この流動床焼却装置は、焼却物を先ず
乾燥室73で乾燥させ、次に燃焼室71で燃焼させるよ
うにすることにより、汚泥等の水分の多い焼却物でも助
燃料を必要とすることなく焼却することができるもので
ある。図示しない流動媒体供給装置で流動媒体52を炉
内に所定量投入し、流動用空気67を、管路63a及び
63cに設けられているダンパ64a及び64cにより
調節して、燃焼室用風箱13a及び乾燥室用風箱13c
内にそれぞれ適量を供給し、空気分散板12aの流動用
空気噴出口53a及び空気分散板12cの流動用空気噴
出口53cから、燃焼室71及び乾燥室73内にそれぞ
れ適量の流動用空気67を噴出させて流動媒体52を流
動状態にする。次に、焼却物51を焼却物フィーダ14
で乾燥室73内に投入し、図示しない起動着火装置で加
熱,着火させて焼却物を燃焼させる。流動用空気噴出口
53a及び53cから噴出する流動用空気67a,67
cにより流動媒体は、炉内下部で流動状態となり燃焼室
流動層部34a及び乾燥室流動層部34cを形成する。
投入された焼却物51は流動層部34上又は内で流動し
ながら、乾燥し燃焼する。
【0017】次に、図1に示す流動媒体循環調節手段の
動作について説明する。図示しない送風装置により流動
媒体循環調節空気62を図の下右から、循環調節空気弁
76により通気量を調節して循環調節空気管路75を通
して送れば、適量の流動媒体循環調節空気62が、炉内
隔壁22の流動層底層部流通穴22aに設けられている
流動媒体循環調節ノズル24により、乾燥室73から燃
焼室71へ向けて噴出する。この噴出する流動媒体循環
調節空気62のインジェクション作用によって、乾燥室
流動層部34cの底部の流動媒体は、流動層底層部流通
穴22aを通って燃焼室流動層部34aへ移動する。そ
のため、流動層の高さが高くなった燃焼室流動層部34
aの流動媒体は、流動層上層部流通穴22bを通って乾
燥室流動層部34cへ移動する。このように、流動媒体
は乾燥室73と燃焼室71とを循環する。この流動媒体
の循環量は、循環調節空気弁76を操作して流動媒体循
環調節ノズル24から噴出する流動媒体循環調節空気6
2の勢いを調節することにより、所望のように調節する
ことができる。
【0018】図1において、焼却物51は乾燥室73内
に投入されるが、水分の多い焼却物51を投入すれば、
水分の蒸発が先行して蒸発熱をとられるため、乾燥室7
3内の温度は高くならない。しかし、前述のように、流
動媒体が、燃焼室71と乾燥室73との間で、流動層底
層部流通穴22aと流動層上層部流通穴22bとを通っ
て矢印のように循環するので、乾燥室73内で焼却物か
ら揮発した可燃ガス,軽い小さい焼却物等は燃焼室71
内に入って燃焼するので、燃焼室71内は比較的高温に
なる。この燃焼室71内の高温の流動媒体が乾燥室73
内に循環することにより、乾燥室73内の温度はある程
度に維持され、焼却物の水分の蒸発を促進する。投入さ
れる焼却物51の量や水分等に応じて、流動用空気67
の燃焼室71と乾燥室73との供給量を、ダンパ64
a,64cを調節して、それぞれ適量になるように加減
するとともに、燃焼状態に応じて流動媒体循環調節空気
62を循環調節空気弁76により調節して流動媒体循環
調節ノズル24からの空気噴出速度を変えることによ
り、燃焼室71と乾燥室73との間の流動媒体の循環量
を調節して運転状態を良好に維持することができる。
【0019】なお、図1において、乾燥室73内のガス
及び燃焼室71内のガスは、上部流通穴22cを通過し
て流通する。流動層部34内で燃焼しなかった未燃ガス
は空層部33で燃焼する。空層部33の燃焼排ガスは廃
熱ボイラ32を通過して排ガス59として排出される。
廃熱ボイラ32はこの排ガス59の熱を吸収してボイラ
給水60に熱エネルギーを加えて発生蒸気61を発生さ
せ、図示しない熱利用装置又は動力発生装置に供給す
る。なお、不燃物は、流動媒体の一部と一緒に不燃物抜
き出し管路15を通って落下し、この焼却装置系外に排
出される。
【0020】次に、図2に示すこの発明の第2実施例に
よる流動床焼却装置について説明する。図2において、
11は炉体であり、炉内は、炉内隔壁22により燃焼室
71と乾燥室73とに区画され、各流動層部34a及び
34cが形成される。炉内隔壁22には、流動媒体等が
適当に流通循環するように、流動層底層部流通穴22a
及び流動層上層部流通穴22bがあけられている。風箱
13も風箱仕切り板65により燃焼室用風箱13aと乾
燥室用風箱13cとに区画され、空気分散板12に流動
用空気噴出口53a,53cが設けられ、ダンパ64
a,64cを有する流動用空気管路63a,63cが設
けられていることは図1に示す実施例と同様である。
【0021】図2においては、図1に示す流動媒体循環
調節ノズル24に代わる流動媒体循環手段として、炉内
隔壁22及び風箱仕切り板65に近い箇所の空気分散板
12に、循環調節空気噴出孔55a,55cを設け、風
箱13もそのための仕切り板65a,65cを設け、循
環調節空気弁76a,76cを有する循環調節空気管路
75a,75cをそれぞれ設けた。
【0022】次に、図2に示す実施例の動作について説
明する。炉内に流動媒体を投入し、流動用空気管路63
a,63cを通して、ダンパ64a,64cで通気量を
調節して風箱13a,13cへ流動用空気を送り、流動
用空気噴出口53a,53cから流動用空気67a,6
7cを噴出させれば、流動媒体は流動状態となって各流
動層部34a,34cを形成する。
【0023】次に、図2において、循環調節空気管路7
5a,75cを通して循環調節空気弁76a,76cに
より通気量を調節して循環調節空気噴出孔55a,55
cから循環調節空気62a,62cを噴出させれば、こ
の噴出する循環調節空気62a,62cのインジェショ
ン作用により、流動層底層部流通穴22aを通って流動
媒体は乾燥室流動層部34cから燃焼室流動層部34a
へ移動する。これにともない、流動層上層部流通穴22
bでは、燃焼室流動層部34aから乾燥室流動層部34
cへ流動媒体が移動して循環する。各流動媒体循環調節
空気62a,62cの噴出量又は噴出速度を、独立に調
節することにより、流動媒体の循環量を調節することが
できる。
【0024】なお、図2において、各流動媒体循環調節
空気62a,62cの噴出方向は、例えば、主として図
の左方へ噴出するように形成してもよい。また、流動媒
体循環量の調節範囲によっては、循環調節空気噴出孔5
5a,55cのいずれか一方を省略してもよい。また、
図1に示す流動媒体循環調節ノズル24を併用してもよ
い。
【0025】図3はこの発明の第3実施例である流動床
ボイラを示す。図3において、11は炉体であり、炉体
11の底部には空気分散板12の下に風箱13が設けら
れている。空気分散板12の上には炉内隔壁22が設け
られ、炉内隔壁22は炉内を図の左側の燃焼室71と図
の右側の熱交換室72とに区画している。燃焼室71内
に焼却物51及び流動媒体52を投入するように図示し
ない投入装置がそれぞれ設けられ、熱交換室72内には
蒸気発生装置の一部である熱交換器23が設けられてい
る。炉内隔壁22には、流動層底層部流通穴22a,流
動層上層部流通穴22b及び上部流通穴22cがあけら
れている。なお、炉内隔壁22のうち、流動層上層部流
通穴22bより上の部分は無くてもよい。この場合、上
部流通穴22cと称すべきものも勿論無い。これらの流
通穴の大きさは、後述のように流動媒体の循環が適当に
行われるように決定されている。風箱13内も、炉内隔
壁22の下方の箇所に設けられた風箱仕切り板65によ
り、燃焼室用風箱13aと熱交換室用風箱13bとに区
画されている。
【0026】図3に示すように、少なくとも燃焼室空気
分散板12aは図の左方へ下がるように傾斜させて形成
され、空気分散板12上の図の左端から不燃物抜き出し
管路15が下方へ設けられ、不燃物抜き出し管路15の
下端は排出用空気55によって動作するニューマチック
バルブ16に連結され、ニューマチックバルブ16の先
端は分離部17に連結され、分離部17には不燃物54
を排出する不燃物排出管路66及び流動媒体返送管18
が連結され、流動媒体返送管18の端末はサイクロン1
9に連結されている。サイクロン19の上端中央から炉
内へ連通する炉内供給空気管21が設けられ、サイクロ
ン19の下端から炉内へ流動媒体52を投入する流動媒
体再投入管20が設けられている。
【0027】図3に示すように、送風機30から分離部
17に送る分離用空気56及び搬送用空気57を送る管
路が設けられている。また、送風機30から空気予熱器
31を通して、ダンパ64aを経て燃焼室用風箱13a
へ供給する流動用空気管路63aが設けられ、ダンパ6
4bを経て熱交換室用風箱13bへ供給する流動用空気
管路63bが設けられている。また、炉内の空層部33
に供給する空層部燃焼用空気管路58が高さの異なる位
置に図では3箇所に設けられている。
【0028】図3に示すように、空層部33の右側に
は、排ガス59の熱エネルギーを回収するため、廃熱回
収装置が設けられており、蒸気発生装置の一部を構成し
ている。蒸気発生装置として、前記熱交換器23が熱交
換室72内に設けられ、炉体11の上端部には蒸気ドラ
ム25が設けられ、高温ガスの通路に、2次過熱器2
6,1次過熱器27及び給水予熱器28が設けられてい
る。また、空気予熱器31が設けられている。ボイラ給
水60は給水予熱器28に入り、蒸気ドラム25,1次
過熱器27,減温器29,2次過熱器26を経て発生蒸
気61となって、図示しない動力発生装置等に供給され
る各管路が順次設けられている。熱交換器23と蒸気ド
ラム25とを連結する図示しない管路も当然設けられて
いる。なお、炉体11,炉内隔壁22は伝熱管を並べた
パネル構造として、強度,剛性を確保すると同時に、炉
内の熱を吸収させて熱効率を向上させるようになってい
る。
【0029】図4及び図5は流動媒体循環調節手段の実
施例を示す。図4に示す流動媒体循環調節手段では、炉
内を燃焼室71と熱交換室72とに区画する炉内隔壁2
2の流動層底層部流通穴22aに、熱交換室72から燃
焼室71へ向けて流動媒体循環調節空気62を噴出させ
るように流動媒体循環調節ノズル24が設けられてい
る。流動媒体循環調節ノズル24は、流動媒体循環調節
空気62の噴出量,噴出速度が調節可能である。流動媒
体は、ノズル24から噴出する流動媒体循環調節空気6
2に随伴誘導されて流動層底層部流通穴22aを通っ
て、熱交換室72から燃焼室71へ移動する。また、燃
焼室71から流動層上層部流通穴22bを通って熱交換
室72へ移動する。このように、ノズル24から噴出す
る流動媒体循環調節空気62によって、燃焼室71と熱
交換室72とに流動媒体を循環させるようになってい
る。
【0030】図5に示す流動媒体循環調節手段では、図
4に示す流動媒体循環調節ノズル24に代わる流動媒体
循環手段として、炉内隔壁22の下部近くの箇所の燃焼
室71側及び熱交換室72側双方の炉底の空気分散板1
2に、循環調節空気噴出孔55a,55bを設け、風箱
13にも、そのための仕切り板65a,65bを設け、
循環調節空気弁76a,76bを有する循環調節空気管
路75a,75bをそれぞれ設けた。図4及び図5にお
いて、上記事項以外の構成は図3に示すものと同様であ
る。
【0031】次に、図3,図4及び図5に示す流動床ボ
イラの動作について説明する。この流動床ボイラの動作
の基本的な特徴は、主な燃焼は燃焼室71で行われ、熱
交換は熱交換室72でそれぞれ独立に最適状態で行われ
ることである。
【0032】図3において、送風機30から、ダンパ6
4a,64bを経て流動用空気管路63a,63bによ
り燃焼室用風箱13a及び熱交換室用風箱13b内へそ
れぞれ適量の流動用空気を供給する。送風量はダンパ6
4a,64bにより調節することができ、通常、熱交換
室流動層部34bより燃焼室流動層部34aの方が燃焼
のために多量の空気を必要とする。燃焼室用風箱13a
及び熱交換室用風箱13b内に供給された流動用空気
は、空気分散板12a,12bの空気噴出孔53(図
4,図5)からそれぞれ燃焼室71,熱交換室72内に
噴出する。この噴出する流動用空気により、燃焼室71
内に投入された流動媒体及び焼却物は流動状態となる。
図示しない起動加熱着火装置により、焼却物は燃焼して
燃焼室71内の下部には燃焼室流動層部34aが形成さ
れる。燃焼室71内の上部には、流動媒体及び焼却物は
上昇しきれず、ガスと軽微な粉末のみがある空層部(フ
リーボード)33となり、流動層部34内で燃焼しきれ
なかった未燃ガスが燃焼する。空層部燃焼用空気管路5
8及び炉内供給空気管21から供給される空気は、空層
部33内の燃焼を促進し、完全燃焼を図り、熱効率を向
上させる。空層部33内を燃焼しながら上昇した高温の
排ガスは、図の右側の流路に回り込み、2次過熱器2
6,1次過熱器27及び給水予熱器28を通過して、ボ
イラ給水60から供給された水又は蒸気ドラム25から
の蒸気を加熱して蒸気61を発生させる。熱エネルギー
が与えられた発生蒸気61は図示しない熱利用装置又は
動力又は電力発生装置に供給される。また、排ガス59
は空気予熱器31を通過して、送風機30から炉内へ供
給される空気等を加熱して熱効率を向上させる。
【0033】図3に示すように、炉内は炉内隔壁22に
より燃焼室71と熱交換室72とに区画されており、焼
却物51は燃焼室71内に投入されるので、燃焼の大部
分は燃焼室71内で行われる。そのため、通常、燃焼室
流動層部34aへの流動用空気噴出量及び速度は、熱交
換室流動層部34bへのそれより大きく設定される。し
たがって、図4及び図5に矢印で示すように、流動媒体
は、流動層上層部流通穴22bでは燃焼室71から熱交
換室72へ流動し、流動層底層部流通穴22aでは熱交
換室72から燃焼室71へ流動するというように循環が
生じる。
【0034】さらに、図4では、流動媒体循環調節ノズ
ル24が、流動層底層部流通穴22aに熱交換室72か
ら燃焼室71へ流動媒体循環調節空気62を噴出するの
で、図4に矢印で示すように、流動層底層部流通穴22
aでは熱交換室72から燃焼室71へ流動し、流動層上
層部流通穴22bでは燃焼室71から熱交換室72へ流
動する流動媒体の循環が加速される。この流動媒体循環
調節空気62の噴出速度を調節することにより流動媒体
の循環量を調節することができる。なお、前記流動用空
気67a,67bの噴出量及び速度の差による自然循環
のみでも循環量が多すぎる場合は、流動媒体循環調節空
気62を逆向きに噴出させるるようにすることもでき
る。また、循環調節空気62の噴出方向が異なる複数の
ノズル24を設けて、複数のノズル24の使用を切り換
えるようにしてもよい。また、流通穴22a,22bの
一方又は両方に流通阻止物を挿入する構成とすることも
できる。なお、図3及び図4では、炉内隔壁22が流動
層上層部流通穴22bの上方にもあるので、熱交換室7
2内を上昇したガスは、上部流通穴22cを通過して燃
焼室71内のガスに合流する。
【0035】図5では、流動媒体循環調節空気62aと
62bとが、各々異なる流速で各流動層34a,34b
内へ噴出することにより、流動媒体を矢印のように循環
させる。各流動媒体循環調節空気62a,62bの噴出
速度を調節することにより、流動媒体の循環量を調節す
ることが可能である。なお、流動媒体循環量の調整範囲
によっては、循環調節空気噴出孔55a,55bのいず
れか一方を省略してもよい。なお、図5では、炉内隔壁
22は流動層部34内のみに設けられてその上は何も無
いので、熱交換室72から排出されるガスは、そのまま
燃焼室71側のガスに合流する。
【0036】なお、図4及び図5では、流動用空気67
は空気分散板12に多数設けた流動用空気噴出口53か
ら噴出させるようになっているが、流動用空気の噴出手
段としては、図示した流動用空気噴出口53に限定され
ず、現在公知である各種のノズルを用いることも可能で
ある。
【0037】図3に示すように、燃焼室71及び熱交換
室72内で空気分散板12上に落下した流動媒体及び不
燃物は、傾斜した空気分散板12上を傾斜に従って図の
左方へ移動し、不燃物抜き出し管路15内へ落下する。
不燃物抜き出し管路15の下端部では、排出用空気55
を射入することにより、流動媒体及び不燃物はニューマ
チックバルブ16を通過して分離部17に入る。分離部
17では搬送用空気57により押し上げられる流動媒体
等の小さい物は、流動媒体返送管18を通ってサイクロ
ン19へ送られ、大きい不燃物54等は不燃物排出管路
66から排出される。サイクロン19では気体と固体が
分離され、気体は炉内供給空気管21を経て炉内に供給
され、流動媒体52等は流動媒体再投入管20を経て炉
内に戻される。
【0038】図3では、上記のように、不燃物の抜き出
し、不燃物と流動媒体との分離及び流動媒体の炉内返送
は、すべて、ニューマチック方式を示したが、既に公知
の他の方式、例えば、不燃物の抜き出しについては重力
式など、不燃物と流動媒体との分離についてはふるい
(フィルタ,シフタ)式など、流動媒体の炉内返送につ
いてはコンベア式などを採用することもできる。また、
これらの方式を組み合わせた装置とすることもできる。
【0039】図3,図4及び図5に示すように、炉内は
炉内隔壁22により燃焼室71と熱交換器23が設けら
れた熱交換室72とに区画され、風箱13も風箱仕切り
板65により燃焼室用風箱13aと熱交換室用風箱13
bとに仕切られ、ダンパ64aを有する流動用空気管路
63aとダンパ64bを有する流動用空気管路63bと
がそれぞれ連結されている。また、焼却物51は燃焼室
71内に投入されて燃焼する。流動媒体は、底層部流通
穴22a及び上層部流通穴22bを通過して、燃焼室7
1と熱交換室72との間を循環する。その循環量は、図
4では、流動媒体循環調節ノズル24によって噴出され
る流動媒体循環調節空気62の噴出量又は噴出速度によ
って調節可能である。図5では、循環調節空気噴出孔5
5a,55bから噴出する流動媒体循環調節空気62
a,62bの噴出量又は噴出速度によって調節可能であ
る。
【0040】したがって、図3,図4及び図5におい
て、ダンパ64aを操作して、燃焼室用風箱13aを経
て空気分散板12aの流動用空気噴出口53aから噴出
する空気の量や速度を調節することにより、燃焼室71
内の燃焼を所望の状態に調節することができる。また、
ダンパ64bを操作して、熱交換室用風箱13bを経て
空気分散板12bの流動用空気噴出口53bから噴出す
る空気の量や速度を調節することにより、熱交換室72
内の温度等を所望の状態に調節することができる。さら
に、図4では、流動媒体循環調節ノズル24から噴出す
る流動媒体循環調節空気62の噴出量又は噴出速度を調
節することにより、また、図5では、循環調節空気噴出
孔55a,55bから噴出する流動媒体循環調節空気6
2a,62bの噴出量又は噴出速度を調節することによ
り、流動媒体の循環量を調節することができ、流動媒体
の循環量を調節することにより、燃焼室71内の燃焼を
所望の状態に調節しながら、熱交換室72内の温度等を
所望の状態に調節することができる。すなわち、燃焼室
71内の燃焼状態と、熱交換室72内の温度等の状態
を、相互に関連させながら独立に各々最適状態に調整す
ることが可能である。
【0041】以上のように、図3,図4及び図5におい
て、燃焼室71と熱交換室72とを相互に関連させなが
ら最適の状態にすることができるので、熱交換器23で
の熱交換量の調整が容易で、負荷追従性が優れ、流動層
部34内の温度を一定に保持することが容易な流動床ボ
イラが得られる。また、熱交換室72内に大きな熱交換
器23を設置しても、燃焼室71への影響は少なく、燃
焼室流動層部34a内の流動が悪化することはなく良好
な燃焼状態を維持する。また、焼却物51は燃焼室71
内に投入されて燃焼するので、不燃物等が熱交換器23
に絡みつくようなことがない。また、流動用空気の噴出
速度は、燃焼室71では大、熱交換室72では小という
ように、それぞれ適量の流動用空気を供給し、また、燃
焼室71と熱交換室72との雰囲気をそれぞれ調整する
ことにより、熱交換器23の摩耗腐食は少なく、窒素酸
化物の発生量は少なくすることができる。
【0042】なお、図3において、燃焼負荷が低い場合
に、流動層部34a,34bの各々の一部分のみを流動
状態にするように、風箱13a,13bの各々を複数の
部屋に分割し、各部屋にそれぞれ独立の流動用空気管路
63及びダンパ64を設け、各部屋から噴出される流動
用空気67を任意に調節可能とすることもできる。
【0043】なお、図3,図4及び図5に示す流動床ボ
イラの説明において、流動媒体循環調節ノズル24から
噴出させる流動媒体循環調節空気62、循環調節空気噴
出孔55a,55bから噴出させる流動媒体循環調節空
気62a,62b、ニューマチックバルブ16で噴出さ
せる排出用空気55、分離部17で噴出させる搬送用空
気57、送風機30から空層部燃焼用空気管路58で空
層部33に供給する気体等は、空気であると説明した
が、空気の代わりに、この流動床ボイラから排出する排
ガス59を用いるとか、排ガス59を空気に混合したも
のを用いるとか、他のプラントから排出される可燃ガス
等を用いることもできる。
【0044】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、流通
穴を有する炉内隔壁を設けて炉内を燃焼室と乾燥室又は
熱交換室とに区画し、風箱も仕切って各室別に適量の流
動用空気を噴出させ、流動媒体の循環量を調節するよう
にしたので、流動床焼却装置では、水分の多い焼却物を
投入しても、乾燥と燃焼とが区画されるため、燃焼室内
の温度が下がることなく、助燃料が不必要であり、熱経
済性が高くなる。また、熱交換室内に熱交換器を設けた
流動床ボイラでは、不燃物等が熱交換器に絡みつくよう
なことがなく、熱交換器の摩耗腐食は少なく、窒素酸化
物の発生量は少なく、熱交換器での熱交換量の調整が容
易で、負荷追従性が優れ、流動層部内の温度を一定に保
持することが容易で、大きな熱交換器を設置することも
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例による流動床焼却装置の
縦断面図である。
【図2】この発明の第2実施例による流動床焼却装置の
縦断面図である。
【図3】この発明の第3実施例による流動床ボイラの縦
断面図である。
【図4】この発明の一実施例による流動媒体循環手段を
示す縦断面図である。
【図5】この発明の他の実施例による流動媒体循環手段
を示す縦断面図である。
【図6】従来の流動床焼却装置の縦断面図である。
【図7】従来の流動床ボイラの縦断面図である。
【符号の説明】
11:炉体、 12:空気分散板、 13:風箱、1
4:焼却物フィーダ、 15:不燃物抜き出し管路、1
8:流動媒体返送管、 19:サイクロン、20:流動
媒体再投入管、 22:炉内隔壁、22a,22b,2
2c:流通穴、23:熱交換器、 24:流動媒体循環
調節ノズル、25:蒸気ドラム、 26,27:過熱
器、28:給水予熱器、 30:送風機、31:空気予
熱器、 32:廃熱ボイラ、33:空層部、 34:流
動層部、35:廃熱回収装置、51:焼却物、 52:
流動媒体、53:流動用空気噴出口、 54:不燃物、
55:循環調節空気噴出孔、58:空層部燃焼用空気管
路、62:流動媒体循環調節空気、63:流動用空気管
路、 64:ダンパ、65:風箱仕切り板、 67:流
動用空気、71:燃焼室、 72:熱交換室、 73:
乾燥室、75:循環調節空気管路、 76:循環調節空
気弁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西川 進 横浜市中区錦町12番地 三菱重工業株式会 社横浜研究所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流動層の上層部及び底層部に流通穴があ
    けられた炉内隔壁を設けて流動床炉内を燃焼室と乾燥室
    とに区画し、前記炉内隔壁の下方に風箱内を仕切る風箱
    仕切板を設け、この風箱仕切板で仕切られた各風箱に前
    記燃焼室と前記乾燥室とにそれぞれ流動用空気を調節可
    能に供給するように流動用空気管路をそれぞれ設け、前
    記乾燥室内に焼却物を投入するように焼却物投入装置を
    設け、前記炉内隔壁にあけられた流通穴を通って前記燃
    焼室と前記乾燥室との間を循環する流動媒体の循環量を
    調節する流動媒体循環調節装置を設けたことを特徴とす
    る流動床燃焼装置。
  2. 【請求項2】 前記流動媒体循環調節装置として、前記
    炉内隔壁の底層部流通穴に供給空気量が調節可能な流動
    媒体循環調節空気を吹き出すノズルを設けたことを特徴
    とする請求項1記載の流動床燃焼装置。
  3. 【請求項3】 前記流動媒体循環調節装置として、前記
    燃焼室及び乾燥室の前記炉内隔壁下部に近い各炉底にそ
    れぞれ噴出空気量が調節可能な流動媒体循環調節空気噴
    出口を設けたことを特徴とする請求項1記載の流動床燃
    焼装置。
  4. 【請求項4】 前記乾燥室の炉底が傾斜形状に形成さ
    れ、この傾斜炉底の最低部に不燃物抜き出し管路を設け
    た請求項1乃至3のいずれかに記載の流動床燃焼装置。
  5. 【請求項5】 前記流動床炉の炉体及び/又は前記炉内
    隔壁が伝熱管により構成されたパネルにより一部又は全
    部が構成されている請求項1乃至4のいずれかに記載の
    流動床燃焼装置。
  6. 【請求項6】 流動層の上層部及び底層部に流通穴があ
    けられた炉内隔壁を設けて流動床炉内を燃焼室と熱交換
    器を設けた熱交換室とに区画し、前記炉内隔壁の下方に
    風箱内を仕切る風箱仕切板を設け、この風箱仕切板で仕
    切られた各風箱に前記燃焼室と前記熱交換室とにそれぞ
    れ流動用空気を調節可能に供給するように流動用空気管
    路をそれぞれ設け、前記燃焼室内に焼却物を投入するよ
    うに焼却物投入装置を設け、前記炉内隔壁にあけられた
    流通穴を通って前記燃焼室と前記熱交換室との間を循環
    する流動媒体の循環量を調節する流動媒体循環調節装置
    を設けたことを特徴とする流動床燃焼装置。
  7. 【請求項7】 前記流動媒体循環調節装置として、前記
    炉内隔壁の底層部流通穴に供給空気量が調節可能な流動
    媒体循環調節空気を吹き出すノズルを設けたことを特徴
    とする請求項6記載の流動床燃焼装置。
  8. 【請求項8】 前記流動媒体循環調節装置として、前記
    燃焼室及び熱交換室の前記炉内隔壁下部に近い各炉底に
    それぞれ噴出空気量が調節可能な流動媒体循環調節空気
    噴出口を設けたことを特徴とする請求項6記載の流動床
    燃焼装置。
  9. 【請求項9】 前記燃焼室の炉底が傾斜形状に形成さ
    れ、この傾斜炉底の最低部に不燃物抜き出し管路を設
    け、この不燃物抜き出し管路から排出された不燃物と流
    動媒体とを分離する分離装置を設け、分離した流動媒体
    を再び前記流動床炉内に還流する返送装置を設けたこと
    を特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載の流動床
    燃焼装置。
  10. 【請求項10】 前記流動床炉の炉体及び/又は前記炉
    内隔壁が伝熱管により構成されたパネルにより一部又は
    全部が構成されている請求項6乃至9のいずれかに記載
    の流動床燃焼装置。
  11. 【請求項11】 流動床燃焼装置構造体内の排ガス流路
    に排ガスの廃熱を回収する廃熱回収部を設けたことを特
    徴とする請求項6乃至10のいずれかに記載の流動床燃
    焼装置。
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