JPH01254964A - 平板状ハロゲン化銀を用いた平版印刷版材料 - Google Patents

平板状ハロゲン化銀を用いた平版印刷版材料

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JPH01254964A
JPH01254964A JP8362088A JP8362088A JPH01254964A JP H01254964 A JPH01254964 A JP H01254964A JP 8362088 A JP8362088 A JP 8362088A JP 8362088 A JP8362088 A JP 8362088A JP H01254964 A JPH01254964 A JP H01254964A
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silver
silver halide
particles
planar
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JP8362088A
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Kazuchika Endo
遠藤 一央
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (A)産業上の利用分野 本発明は、銀錯塩拡散転写方式を応用して得られるオフ
セット印刷版の写真感度を著しく向上させ、印刷特性、
特に微細網点及び細線に関する画像の耐刷枚数を向上さ
せる為の新方法である。
(B)従来技術及びその問題点 写真的な複製方法の一つである銀錯塩拡散転写法によっ
て得られる銀画像を、直ちにオフセット印刷原版として
用いられる印刷版は、既に特許公報昭46−43132
号、昭48−30562号、昭49−55402、昭5
2−’106902号、昭52二112402号、に記
載されている。
係る平版印刷版の製版法に適した銀塩拡散転写法の代表
的な実施法によれは、支持体及びその上にハレーション
防止をかねた下塗層、ハロゲン化銀乳剤層、そしてその
上の物理現像核層から成る感光材料を画像露光し、現像
処理を行なうと潜像が形成されているハロゲン化銀は乳
剤層中で黒化銀となる。同時に潜像が形成されてないハ
ロゲン化銀は現像処理液中又は特許公報昭54−847
43に記載されているように、少なくとも一つの構成層
中に含まれる錯化剤の作用で溶解し、感光材料の表面に
拡散してくる。溶解し拡散してきた銀錯塩が表面層の物
理現像核の上に現像主薬の還元作用によって銀画像とし
て析出する。得られた銀画像のインキ受容性を強化させ
るために現像処理に続いて必要ならば感脂化処理が施さ
れた後、オフセット印刷機にセットされ、印刷物へとイ
ンキ画像が転写される。係る印刷版に必要とされる諸性
能は、印刷材料に依存すると同時に、それを製版する工
程、とりわけ現像処理工程に強く依存している。すなわ
ち、転写現像された銀画像の状態が印刷特性に与える影
響の大きな要因の一つとなり、それは転写銀粒子の生成
条件、すなわち銀錯塩の拡散速度、安定度あるいは還元
速度が重要な因子となりている。このように拡散転写法
による現像処理製版した印刷版は高感度、高解像力及び
高い画像再現性という特徴をもつが、写真感度上では、
特に青色領域の充分な感度が得られていないことが実情
である。又、他の実用化されている印刷版(例えば28
版)等と比較して耐刷力及び画像再現性において劣って
おり、この両者を向上させる為に現像処理工程の転写銀
粒子の生成条件、例えば銀錯塩の拡散速度、安定度又は
還元速度などの因子に着目して、銀錯化剤や添加剤を検
討した該印刷版用処理液として持分13856−105
7号が報告されているが、十分満足できる耐刷性を得て
いない、実用的には該印刷版の解像力及び耐刷力の再現
能は200線/インチ以上の5%の網点画像の耐刷実用
限界が500枚前後である、又原稿の罫線が50μm以
下の場合反射焼きの宿命として光散乱による印刷版上の
再生した罫線が細る為、印刷中に版上の銀が飛び、!#
i線の再現が不可能となる。
ハロゲン化銀乳剤層の塩化銀主体のヨウ塩化銀乳剤は、
写真製版材料用として高コントラストを得る為に急速な
写真処理を必要とする用途において特別の有用性が得ら
れる。
ハロゲン化銀写真乳剤において種々の粒子形状が観察さ
れている。そのハロゲン化銀粒子の結晶形態に関しては
、粒子成長改質剤の存在または、ダブルジェットあるい
は単一ジェット沈殿の選択、または粒子沈殿の間に存在
するハロゲン化物などの因子が実質的に影響すると考え
られる。
塩化銀結晶が(100)結晶面を有する立方体粒子を形
成し易いことは、当業者間で良く知られている。圧倒的
多数の写真乳剤において、塩化銀が存在する場合には、
それは立方体の形状を示している。幾分困難ではあるが
、塩化銀の結晶特性をある程度変更することは可能であ
った。クライス(C1aes )他は、「溶媒やを決定
する不純物によるAgCt(D結晶特性の変更(Cry
stal HabitModifjcation of
 AgCL by ImpuritiesDeterm
ing the 5olvation ) J、ザ・ジ
ャーナル・オプ・フォトグラフィック・サイエンス、2
1巻、39〜50ページ、1973年、において、種々
の粒子成長改質剤の使用による(110)及び(111
)面を有する塩化銀結晶の形成を教示する。また。
ウイルシ5L (wyrsch )は、「(111)、
(110)および(100)結晶特性を有する単一寸法
化塩化銀乳剤の硫黄増感(8ulfur 5ensit
ization ofMonosized 5ilve
r Chlorictj Emulsions wit
h(111)、(110) and (100) Cr
ystal Habit)J、  ペーパーlll−1
3、インターナシラナル・コンブレス・オブeフォトグ
ラフィック・サイエンス、122〜124ページ、19
78年、においてアンモニアおよび少量の二価のカドミ
ウムイオンの存在下に塩化銀を沈殿せしめるトリプルジ
ェット沈殿プロセスを開示しているが、カドミウムイオ
ンの存在下におけるpAgおよびpHのコントロールに
よって、斜方12面体(110)、8面体(111)、
および立方体(100)結晶特性が生じた。
平板状ハロゲン化銀粒子について広く研究されてきたが
、これらはほとんど臭化銀あるいは臭ヨウ化銀に限られ
ている。ここで、平板状粒子とは、粒子の他のいかなる
単結晶面よりも実質的に大きな2つの平行な、または実
質上平行な結晶■を有する粒子を指す。平板状粒子の1
スペクト比(即ち、厚さに対する直径の比率)は実質的
に1:1より大きい。高アスペクト比平板状臭化銀乳剤
は、フナツク(Cugnac )及びシャドー(Cha
teau )、「物理的熟成時の臭化銀結晶の形態学の
進展(Evolution of the Morph
ology of 8i1verBromide Cr
ystals During Physical Ri
pening)」、5cience et Indus
tries Photographiques。
Vo133.A2(1962年)、PP、121〜12
5に報告されている。
平板状ヨウ臭化銀粒子についての検討は、ダフイン(D
uffln )、[写真乳剤の化学(Photogra
phicEmulsion Chemistry)J 
、 7オーカルプレス、1966年、PP、66〜72
及びトリペリ(Trivell i)とスミス(Smi
th)、「兵ヨウ化銀沈殿系列の構造に及ぼすヨウ化銀
の影響(The Effect of 5ilverI
odide Upon the 8tructure 
of 5ilver Brom。
−Iodide Precipitatlon 5er
ies )J、ザa 7 オドグラフィック・ジャーナ
ル、vol、LXXX、1940年、PP、285〜2
88に述べられテイル。この様に、平板状ハロゲン化銀
粒子のハロゲン組成としては、臭化銀及び臭ヨウ化銀で
あることが好ましく、その製造は当業界で知られた方法
を組合わせることにより成し得る。例えば、pBr  
1.5以下の雰囲気中で臭化銀平板状粒子が重量にして
50チ以上存在する種晶を形成し、pBrを1.5以下
に保ちつつ銀及びハロゲン溶液を同時に添加しつつ種晶
を成長させることにより得られ、またその製造時に、必
要に応じてハロゲン化銀溶剤を用いることにより、粒子
サイズ、粒子形状(直径/厚み比すなわちアスペクト比
)、粒子のサイズ分布、粒子の成長速度をコントロール
することが出来る。しばしば用いられるハロゲン化銀溶
剤としては、アンモニア、チオエーテル、チオ尿素等を
挙げることが出来る。
塩化銀を主体とした平板状粒子に関して報告された例は
少ない。特開昭58−108525には、アンモニアの
存在下に塩化物及び銀塩溶液をダブルジェット法により
同時に導入することによる平板状塩化銀粒子を含んだ放
射線感応性ハロゲン化銀写真乳剤の製法が開示されてい
る。また、特開昭58−1119.37には、チオエー
テル結合含有ベブタイザーとアミノアザインデンの使用
による高アスペクト比塩化銀平板状粒子の製法が記載さ
れている。特開昭62−218959号では、より簡便
な方法によった、かつ再現性の良絆なチオ尿素又はその
誘導体の存在下での塩化銀を主体とした平板状粒子を含
むハロゲン化銀写真乳剤の製造方法を開示している。
該塩化銀を主体とした平版状ハロゲン化銀を含む高感度
かつ高耐刷平版印刷版は未だに開示されていない。
(C)発明の目的 本発明の目的は、写真感度を著しく向上させ、かつ印刷
特性、特に網点及び細線再現性、印刷枚数を改良した高
感度高耐刷平版印刷版を提供することにある。
(D)発明の構成 すなわち本発明は、支持体上に少なくともハロゲン化銀
乳剤層及び物理現像核層を有し、該物理現像核層が層構
成の中で最上層にある銀錯塩拡散転写法を用いた感光性
平版印刷材料において、ハロゲン化銀乳剤層の該乳剤は
ハロゲン化物及び銀塩溶液を混合して調製された、銀に
対して約50モルチ以上が塩化物であり、かつ5:1よ
り大きな平均アスペクト比を有し、かつ対向する平行な
(111)主結晶面を有する平板状ハロゲン化銀粒子が
、全粒子投影面積の少なくとも60%を占めるハロゲン
化銀を含み、かつ0.2μm以下のハロゲン化銀微粒子
を含有することを特徴とする平版印刷版材料である。
本明細書に用いられる「アスペクト比」とは、粒子の直
径のその厚さに対する比を意味する。また粒子の「直径
」は、乳剤を光学あるいは電子顕微鏡で観察した場合の
粒子の投影面積と等しい面積を有する円の直径として定
義される。また「全粒子投影面積」とは、乳剤を顕微鏡
観察した場合の個々の粒子の投影面積の総和を意味する
本発明により製造される乳剤に含まれる平板状粒子は5
:1より大きい平均アスペクト比を有し、好ましくは少
なくともlO;1の平均アスペクト比を有するが、最適
成長条件下では15;1またはそれ以上の7スペクト比
が可能である。好ましいアスペクト比を有する粒子の厚
さは0.5μmより小さく、典を的には少なくとも0.
05μmである。また好ましい形態におりてはより薄く
することも可能である。
本発明により製造される乳剤中に含まれるハロゲン化銀
粒子のうち、前記粒子の全投影面積に対して、少なくと
も60%、より好ましくは80%が平板状粒子の形で存
在する。この平板状粒子は、典型的には三角形または六
角形の形を有しており、対向する平行な(111)主結
晶面を有する。これらの平板状粒子は臭化銀及び兵ヨウ
化銀の平板状粒子と同じ形態を有しており、本発明によ
る乳剤中の平板状粒子の主要面及びエツジ部分は、共に
(111)結晶面により規定されている。このことは、
当業者に良く知られている方法、すなわち乳剤粒子のX
線回折測定、および結晶学的考察により容易に確かめら
れる。
本発明にかかる塩化銀主体の平板状粒子の製造は、公知
であるコンドロールド、ダブルジェット法を用いること
ができる。塩化銀を主体とした平板状粒子は、チオ尿素
またはチオ尿素誘導体の存在下で形成される。
チオ尿素またはチオ尿素誘導体は、ハロゲン化銀1モル
に対して10−5〜l0−1モル、より好ましくは1O
−4〜10−2モルの範囲で、ハロゲン溶液と銀塩溶液
との混合の瞬間および混合の初期に反応容器中に存在さ
せる。すなわち粒子の最初の核形成時及び引き続く粒子
の成長時に、平板状粒子生成に必要なチオ尿素またはチ
オ尿素誘導体の最小濃度を反応容器中に存在させる。ま
たチオ尿素またはチオ尿素誘導体は、ハロゲン溶液と銀
塩溶液との混合中を通じて、少なくとも上記最小濃度で
反応容器中に存在することが出来るが、その濃度は一定
に保たれることがより好ましい。
チオ尿素またはチオ尿素誘導体の反応容器中への導入は
、公知である一般の熟成剤などの添加方法に準じてよい
。すなわち、チオ尿素またはチオ尿素誘導体は、その必
要量全量を最初から反応容器中に添加されていてもよい
し、また反応容器中に銀塩またはハロゲン組成と一諸に
、同一もしくは別のジェットを通じて含ませることがで
きる。
ただし、ハロゲン溶液と銀塩溶液との混合の瞬間かつ混
合の初期K、反応容器中において平板状粒子生成に必要
な濃度が満たされていなければならない。
反応容器中のpAgは、粒子の核形成及びそれに続く粒
子成長の間、7〜10の範囲に保持される。
平板状粒子及び0.2μm以下の微粒子を同時に生成さ
せる為には、より好ましくはpAgは7.5〜8.5の
範囲に保持される。
水溶性銀塩の水溶液と水溶性ハロゲン化物の水溶液とが
、反応容器中にダブルジェット法により同時に添加され
るが、それらの水溶液は通常当業者に用いられるものを
用いてよく、特に制限はない。水溶性銀塩としては硝酸
銀、過塩素酸銀等が挙げられる。また水溶性ハロゲン化
物としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化アン
モニウム等の水溶性塩化物はすべて用いることが出来る
また必要に応じて、通常当業者に用いられる水溶性臭化
物、水溶性ヨウ化物を前記塩化物に混合させてもよい。
ハロゲン化物溶液のハロゲン組成としては、約50モル
チ以上が塩化物であり、好ましくは少なくとも70モル
チが塩化物である。
ハロゲン化物溶液の組成は、生成する平板状粒子の組成
にそのまま反映される。例えば、塩化銀:臭化銀のモル
比が8:2の平板状粒子を製造する場合は、使用するハ
ロゲン化物溶液に含まれる塩素イオン:臭素イオンのモ
ル比を8:2にすればよく、塩素イオンを臭素イオンに
対してはるかに高濃度にする必要はない。乳剤粒子のハ
ロゲン組成は、画業者に公知の方法、例えばX線回折測
定によって容易に確かめることが出来る。
ハロゲン化銀粒子の分散媒としては、ゼラチン、ゼラチ
ン誘導体、コロイド状アルブミン、カゼイン、カルボキ
シメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等の
セルロース誘導体、寒天、アルギン酸ソーダ、澱粉訪導
体等の糖誘導体、合成親水性コロイド、例えばポリビニ
ルアルコール、ポリN−ビニルピロリドン、ポリアクリ
ル酸共重合体、ポリアクリルアミド、またはその誘導体
等があり、必要に応じて、これらの分散媒の二つ以上の
相溶性混合物、例えばアクリルアミド、アクリル酸及び
メチルビニルイミダゾールの共重合体等を使用すること
が出来る。
さらに、平板状粒子の核生成時及び成長時におけるpA
g以外の条件、例えば反応容器中のpH値、および温度
等については特に制限はないが、pH値については約2
〜約9、特に5〜8が好ましい。
温度としては約30°〜約90℃の範囲が適当であるが
、特に35℃〜80℃の範囲が好ましい。またpH値お
よび温度は、平板状粒子の核形成時及び成長時に変化さ
せてもよいが、一定値に保つことが、より好ましい結果
を与える。
本発明においては、上述した平板状粒子を製造する際に
、金化合物を用いることが特に好ましい。
金化合物にロジウム化合物、イリジウム化合物の少なく
とも1つを組合わせて用いると、より好ましい。
これらの金属化合物は、本発明の平板状粒子の製造が完
了するまでの任意の時期に添加すればよいが、ハロゲン
化銀の形成初期が好ましく、さらにハロゲン化銀の核形
成時から粒子の成長終了時まで一定の浸度で添加するこ
とが好ましい。
金化合物としては、例えばHAuCl4 、 KAuC
!4、Au C10、KAu (CN 8 ) 4、K
Au I 4 、 HAu (CN ) 4、NH4A
u (CNS ) 2、Au (C2H5)2 B r
 、 (C2H3N)AuCl3・HCtピリジノトリ
クロロゴールド等、当業者公知の化合物が使用でき、ハ
ロゲン化銀1モル当り10−6〜10−3モル、好まし
くは10−5〜10−4モルの範囲で添加するのが良い
ロジウム化合物としては、二塩化ロジウム、三塩化ロジ
ウム、ヘキサクロロロジウム酸アンモニウム等、イリジ
ウム化合物としては、ヘキサハロゲン錯塩(例えばヘキ
サハロゲンイリジウム(II)酸塩、ヘキサハロゲンイ
リジウム(IV)酸塩)、塩化イリジウム(■)、塩化
イリジウム(IV)、臭化イリジウム(I[[)、臭化
イリジウム(It/)等が挙げられる。
ロジウム化合物およびイリジウム化合物は、各々ハロゲ
ン化銀1モル当り10−9〜101モル、好ましくは1
O−8〜10−6モルの範囲で添加するのが良い。
これらの金属化合物は、別々に添加しても一緒に添加し
ても、また添加時期を違えてもよい。
ハロゲン化銀乳剤の混合終了後、当業者の公知の方法で
、必要に応じて化学増感及び分光増感を行うことができ
る。又、平板状粒子のみを作製後に、0.2μm以下の
ハロゲン化銀微粒子を別の方法で作製して、混入させる
こともできる。
これらハロゲン化銀乳剤層の下側(支持体側)には接着
性を良くするための下引層あるいはカーボンブラックの
如き着色剤を含んでもよい下塗層を設けることもでき、
この層には現像主薬やマット剤などを含むことも出来る
受像層は、ハロゲン化銀乳剤層の上側、即ち最外表面層
として設けられる。
物理現像核としては、アンチモン、ビスマス、カドミウ
ム、コバルト、パラジウム、ニッケル、銀、鉛、亜鉛な
どの金属およびそれらの硫化物など公知のものが使用し
うる。受像層には、ゼラチン、カルボキシメチルセルロ
ース、アラビアゴム、アルギン酸ナトリウム、ヒドロキ
シエチル澱粉、ジアルデヒド澱粉、デキストリン、ヒド
ロキシエチルセルロース、ポリスチレンスルホン酸、ビ
ニルイミダゾールとアクリルアミドの共重合体、ポリビ
ニルアルコール等の親水性コロイドを1種もしくは2種
以上含んでいてもよい。受像層に含まれる親水性コロイ
ドは、1fβ以下であることが好ましい。
受像層中には、吸湿性物質、例えばソルビトール、グリ
セロールなどの湿潤剤を存在させてもよい。さらに、受
像層中には、硫酸バリウム、二酸化チタン、チャイナク
レーおよび銀などのスヵミング防止のための顔料、ハイ
ドロキノンの如き現像主薬およびホルムアルデヒドやジ
クロロ−S−トリアジンの如き硬化剤も含有しうる。
支持体は1例えば紙、フィルム、例えば酢酸セルロース
フィルム、ポリビニルアセタールフィルム、ポリスチレ
ンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンテ
レフタレートフィルム、あるいはポリエステル、ポリプ
ロピレンまたはポリスチレンフィルム等をポリエチレン
フィルムで被覆した複合フィルム、金属、金属化紙また
は金属/紙積層体の支持体であることができる。片面ま
たは両面なα−オレフィン重合体、例えばポリエチレン
で被覆した紙支持体も有効である。これら支持体には、
ハレーシ胃ン防止能のある化合物を混入していてもよい
本発明で使用する現像処理液には、アルカリ性物質、例
えば水酸化す) IJウム、水酸化カリウム、水酸化リ
チウム、第三燐酸ナトリウム等、保恒剤としての亜硫酸
塩、ハロゲン化銀溶剤1例えばチオ硫酸塩、チオシアン
酸塩、環状イミド、チオサリチル酸、アミン等、粘稠剤
、例えばとドロキシエチルセルロース、°カルボキシメ
チルセルロース、かぶり防止剤、例えば臭化カリウム、
1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール、特開昭4
7−26201に記載の化合物、現像剤、例えばハイド
ロキノン、1−フェニル−3−ピラゾリドン、現像変性
剤、例えばポリオキシアルキレン化合物、オニウム化合
物等を含むことができる。
銀錯塩拡散転写法を実施するに当っては、例えば英国特
許筒1,000,115号、第1.012,476号、
第1,017,273号、第1,042,477号等の
明細書に記載されている如く、ハロゲン化銀乳剤層およ
び/または受像層またはそれに隣接する他の水透過性層
中に現像剤を混入することが行われている。従って、こ
のような材料に於いては、現像段階で使用される処理液
は、現像剤を含まぬ所謂「アルカリ性活性化液」を使用
しうる。
本発明により製造された平版印刷版は、例えば特公昭4
8−29723、米国特許第3,721,539号等明
細書に記載されている如き化合物でインキ受理性に変換
ないしは増強しうる。
印刷方法あるいは使用する不感脂化液、給湿液などは普
通によく知られた方法によることができる。
以下に本発明の効果を明らかにする為実施例をあげて具
体的に説明する。
(E)実施例 135 f/rrlの両面ポリエチレン被覆紙の片面に
、平均粒子サイズが5μmのシリカ粒子を含有するマッ
ト化層を設け、反対側の面をコロナ放電加工後、ハイド
ロキノンを2f/rt?、1.−2エニルー3−ピラゾ
リンを0.1fA?、さらにカーボンブラック及びシリ
カ粒子を含むハレーシラン防止層を設け、その上に平均
粒子サイズが5μmのシリカ粒子を含有するオルソ増感
された平板状塩化銀又は塩臭化銀粒子とその微粒子を含
む乳剤を硝酸銀として1.0t〜塗布した。
比較試料は、オルソ増感した立方晶の塩臭化銀乳剤をハ
レーシラン防止層の上に硝酸銀として1゜0 f/lt
?塗有した。ハレーシロン防止層及び乳剤層はゼラチン
硬膜剤としてホルムアルデヒドを含有している。塗布乾
燥後40℃3日間加温した後、この乳剤層の上に下記の
方法により調製した硫化パラジウムゾルを10 f/r
r?塗布した。
硫化パラジウムの調製法 B液を攪拌しながらA液を加えて混合し、30分後に1
規定水酸化す) IJウムを加えpH4,0に調整して
、塗布液とする。
写真感度は、各々の試料を500ルツクスのタングステ
ン光で濃度2.0のニュートラルグレーフィルターを用
い1秒間光楔露光した後、下記の現像処理液を用いて、
写真感度を調べた。
現像処理液 次に印刷特性を調べる為に、上述の方法で製造した平版
印刷版をカメラプロセッサーCP−404−■を用いて
写真処理した。この際、線画を得る為には、線画原稿を
そのまま反射焼きし、又網点画像を得る為には原稿台に
写真を置き、印刷版上にはダイレクトコンタクトスクリ
ーン(大日本スクリーン製)をよく密着し七露光し現像
処理した。
現像処理後、下記組成を有する中和液で25℃において
20秒間処理し、各試験印刷版を作製した。
中和液 以上の操作により作製した印刷版をオフセット印刷版に
セットし、下記組成のエッチ液を版面にくまなく与え、
下記組成の給湿液を用いて印刷を行なった。
エッチ液 給湿液(使用液は水で10倍に希釈する。)印刷機はニ
ー・ビー・デイック350CD(A・B・DicK社製
オフセット印刷機の商標)を使用し、インキもニー・ビ
ー龜デイックオフセットインキ3−1012を使用し、
耐刷力(網点及び細線再現性、耐刷枚数)、保水性を次
の方法で評価した。
(1)耐刷カニ網点再現性 版面にインキ付きローラーを接触させると同時に紙送り
を始め良好な画像濃度の印刷物が得られてから、200
線/インチの5%網点が再現されている印刷枚数で評価
した。
(2)耐刷カニ!a線再現性 (1)と同じように、ケイ線が50μmの反射露光によ
り得られた細線が再現されている印刷枚数で評価した。
(3)  耐刷カニ印刷枚数 1000枚以上の印刷を続は画像部のインキのとびの出
るときの印刷枚数で評価した。
比較乳剤としては、平均粒子サイズ0.25μmの立方
晶塩化銀乳剤を用い、本発明で用いた0、2μm以下の
微粒子を含む平板状塩臭化銀(50モルチ以上が塩化銀
でかつ5:1より大きな高アスペクト比を有し、かつ対
向する(1.1.1)主結晶面を有する粒径3〜8μm
の平板状粒子が、全粒子投影面積の60%以上を占める
)乳剤を以下に示す。
表2 表2の結果から比較試料に対して本発明の印刷版は、感
度、網点再現性、細線再現性及び印刷枚数の上で著しく
特性を向上させることが分かる。
(F)発明の効果 本発明のオフセット印刷版は、乳剤層に平板状ハロゲン
化銀粒子及びハロゲン化銀微粒子を含有させる事により
、高感度かつ高耐刷力を与える。
特に網点、細線再現性、印刷枚数の改良において非常に
優れているものである。
又高感度な為に製版用露光の際の光源も1/1o以下に
することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、支持体上に少なくともハロゲン化銀乳剤層及び物理
    現像核層を有し、該物理現像核層が層構成の中で最上層
    にある銀錯塩拡散転写法を用いた感光性平版印刷材料に
    おいて、ハロゲン化銀乳剤層の該乳剤は、ハロゲン化物
    及び銀塩溶液を混合して調製された、銀に対して約50
    モル%以上が塩化物であり、かつ5:1より大きな平均
    アスペクト比を有し、かつ対向する平行な{111}主
    結晶面を有する平板状ハロゲン化銀粒子が、全粒子投影
    面積の少なくとも60%を占めるハロゲン化銀を含み、
    かつ0.2μm以下のハロゲン化銀微粒子を含有するこ
    とを特徴とする平版印刷版材料。
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