JPH0125381Y2 - - Google Patents

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JPH0125381Y2
JPH0125381Y2 JP1980188023U JP18802380U JPH0125381Y2 JP H0125381 Y2 JPH0125381 Y2 JP H0125381Y2 JP 1980188023 U JP1980188023 U JP 1980188023U JP 18802380 U JP18802380 U JP 18802380U JP H0125381 Y2 JPH0125381 Y2 JP H0125381Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、複数の負荷を相互に関連付けて電気
的に開閉制御する場合に好適するレバーコンビネ
ーシヨンスイツチに関する。
上記の如き負荷としては、例えば自動車におけ
る車幅灯、計器照明灯等のスモールランプ並びに
自動車の前部に設けられて道路を照明するハイビ
ームヘツドランプ、ロウビームヘツドランプがあ
る。ハイビームヘツドランプは光軸が高く、ロウ
ビームヘツドランプは光軸が低い照明をなすもの
である。上記のようなランプを一定の条件のもと
に相互に関連付けて制御するために、自動車には
ライトスイツチ及びデイマ・パツシングスイツチ
を設けている。ライトスイツチは、前記スモール
ランプの点灯、ヘツドランプの点灯及びこれらす
べての消灯を制御し、また、デイマ・パツシング
スイツチは、ロウビームヘツドランプ及びハイビ
ームヘツドランプを電源に対して交互に切換え、
或いはハイビームヘツドランプを点滅させるよう
に制御する。
以上のようにこれらスイツチは夫々個有の目的
をもつた操作部材によつて制御されるものである
ことから従来より当然の事として夫々独立して構
成されその両者間を配線手段によつて関連付けて
いた。このためスイツチ機構の構成が大形化して
設置スペースも広く占有し、更には電気回路の構
成も複雑になる欠点があつた。また、自動車のレ
バーコンビネーシヨンスイツチにおいて、操作レ
バーの揺動操作によつてデイマ・パツシングスイ
ツチを操作し、操作レバーに貫通した操作軸のね
じり回動によつてライトスイツチを操作するもの
がある。このものは夫々のスイツチを個別に操作
するために、操作レバーと操作軸とに夫々作動部
材を別々に設けており、これらは互に関連する操
作であるが故に両作動部材間の変位関係を調和さ
せる必要があつてスイツチ作動機構が複雑になる
と云う欠点があつた。
本考案は上記の欠点を除去すべくなされたもの
であり、その目的は二重軸構造の操作レバーの外
側軸及び内側軸による操作の組合せによつて複数
の負荷を相互に関連付けて電気的に制御するもの
に好適し、このことを共通のスイツチ要素によつ
て達成でき、従つてスイツチ機構自体の小形化を
図れる上に電気的構成も簡単化でき、その上、操
作レバーの上記両軸による異なる変位を単一の移
動部材の変位に変換してその単一の移動部材によ
つてスイツチ機構を所期のとおり操作できる構成
とすることにより作動機構の構成も簡単になるレ
バーコンビネーシヨンスイツチを提供するにあ
る。
以下、本考案を自動車用レバースイツチ装置に
組み込まれたライトスイツチ、デイマ・パツシン
グスイツチに適用した一実施例によつて具体的に
説明する。1はステアリング用のジヤケツトパイ
プの回りに固定されるコラムボデイで、このコラ
ムボデイ1の中央には上記ジヤケツトパイプを貫
通させる開口部2が形成され、及びこの開口部2
から第2図中右方に離間した位置に中空軸3が突
出状に形成されている。この中空軸3の外周には
レバー保持枠4の第2図中右端軸を回動自在に装
着させ、これによりレバー保持枠4が第一の操作
レバー5によつてコラムボデイ1の前面(第2図
中上面)にて中空軸3を中心に回動されるように
なつている。第一の操作レバー5は第4図及び第
5図に示すように、外側軸6とこの外側軸6にね
じり回動可能に挿通された内側軸7とから成る。
外側軸6の左端位置後面(第5図中下面)には突
起部たるU字状突起8が設けられ、そして内側軸
7の左端に作動部材9が固着され、この作動部材
9には前記U字状突起8の空間8a内に突出する
被係合部たる頭部9aが設けられている。この構
成の結果、内側軸7がねじり回動操作されると作
動部材9の頭部9aがU字状突起8の空間8a内
で回動する。内側軸7の右端にはノブ10が固着
され、このノブ10の左端面部分と外側軸6の右
端部分との間には公知の節度動作機構11が設け
られ、ノブ10を外側軸6に表示したマークAに
ランプオフ位置A1、スモールランプ位置A2、及
びヘツドランプ位置A3が夫々合致する各回動位
置に保持できるようになつている。このような操
作レバー5はこれ自体の左端に設けた軸12を前
記レバー保持枠4の溝(図示せず)に嵌め込むこ
とによつてこの保持枠4に回動自在に連結され
る。これにより操作レバー5は軸12を中心に、
第2図に示すロウビーム位置HL、ハイビーム位
置HU及びパツシング表示位置HPとに揺動操作
可能になる。このような方向への操作レバー5の
操作はデイマ・パツシング操作に相当し、このデ
イマ・パツシング操作と直交する方向(第1図中
上下方向)への操作は方向指示操作に相当し、こ
の方向指示操作は操作レバー5を中立位置Nから
左折指示位置L及び右折指示位置Rに揺動操作す
ることによつて前記レバー保持枠4が中空軸3を
中心に回動される。この場合、操作レバー5の外
側軸6の一方の揺動中心を軸12とし、他方の揺
動中心を中空軸3としており、この中空軸3と外
側軸6のU字状突起8とが互いに同心となるよう
に設定されている。従つて、操作レバー5(外側
軸6)が中空軸3を中心に揺動しても、U字状突
起8は揺動せずに定位置に止どまる。13は操作
レバー5をパツシング表示位置HP、ロウビーム
位置HL、ハイビーム位置HUに夫々保持させる
ための節度動作機構である。さて、このようにレ
バー保持枠4に操作レバー5が組込まれた状態で
はその操作レバー5の前記U字状突起8及び作動
部材9の頭部9aは第2図に示すようにコラムボ
デイ1の中空軸3内に位置される。前記コラムボ
デイ1の左側に延出状に配置された第二の操作レ
バー14は自動車の前面ガラスを払拭するワイパ
ーのワイパー制御スイツチ(図示せず)及び上記
前面ガラスに洗浄液をポンプにより噴射すること
を制御するウオツシヤスイツチ17を夫々制御す
るためのものである。この操作レバー14はその
右端部分が回動部材15にピン16を介して第2
図中ON1位置とOFF1位置との間で揺動できるよ
うに連結され、その揺動操作によつてウオツシヤ
スイツチ17を開閉し得るようになつている。1
8はこの操作レバー14をON1位置からOFF1
置へ自動復帰させるための自動復帰機構である。
前記回動部材15はこれ自体の第2図中、上下位
置に設けた軸15a,15bを介してコラムボデ
イ1に回動自在に設けられ、これによつて操作レ
バー14が第1図中ON2位置及びOFF2位置との
間で揺動操作可能になり、その揺動操作によつて
前記ワイパー制御スイツチを操作できるようにな
つている。19は操作レバー14をON2位置及
びOFF2位置に保持するための節度動作機構であ
る。そして前記ワイパー制御スイツチ及びウオツ
シヤスイツチ17は第3図に示すワイパウオツシ
ヤスイツチ機構20内に組込まれ、更にこのワイ
パウオツシヤスイツチ機構20はコラムボデイ1
の後面側に装着されている。前記レバー保持枠4
には開口部2を間に置いた形状の二本のアーム2
1,22が一体に設けられ、そしてこれらアーム
21,22の先端間にラチエツトカム23が渡さ
れており、これによつて周知のキヤンセル機構が
構成されている。24は第一の操作レバー5を中
立位置N、左折指示位置L、右折指示位置Rに保
持するための節度動作機構である。ハザードウオ
ーニングスイツチ機構25は非常指示ランプを制
御するためのものであり、またパーキングスイツ
チ機構26は停車中表示ランプを制御するための
ものであり、これら両スイツチ機構25,26は
第3図に示すようにコラムボデイ1の裏面に装着
された夫々押引き形のノブ25a,25aによつ
て操作されるようになつている。27はコラムボ
デイ1の後面に装着された方向指示スイツチであ
り、これは前記第1の操作レバー5を中立位置
N、左折指示位置L、右折指示位置Rに操作する
ことによつて制御されるようになつている。28
はコラムボデイ1に取付けられた警報用スイツチ
コンタクトである。以上の構成中、第1の操作レ
バー5にU字状突起8及び頭部9a付きの作動部
材9を設けた点以外の構成は公知であり、且つこ
の考案の特徴とは直接関連しないので、上述程度
の説明に止どめておくこととする。
次にこの考案の特徴部分であるデイマ・パツシ
ングスイツチ作用とライトスイツチ作用とを有す
る複合スイツチ機構29について説明する。この
複合スイツチ機構29はコラムボデイ1の後面中
特に開口部2に右方で隣接する位置に固定された
本体、即ち平板状の基板30を含んで構成され
る。この基板30の後面(第2図中下面)側に
は、第7図乃至第10図に示す如く三枚の接点ば
ね31U,31L,31Tが平行配置され、夫々
の一端がリベツト32によつて基板30に固着さ
れ、且つ図示していないが、接点ばね31Uはハ
イビームヘツドランプに接続され、接点ばね31
Lはロウビームヘツドランプに接続され、接点ば
ね31Tはスモールランプ用電源に接続されてい
る。各接点ばね31U,31L,31Tの自由端
には接点33,34,35が固着され、そして、
接点ばね31U,31Lの自由端部分と基板30
との間に介在される帯状のヘツドランプ用電源端
子36が基板30に固着され、このヘツドランプ
用電源端子36に接点33,34が接点ばね31
U,31Lのばね力によつて常時接触されるよう
になつている。これと同様に、スモールランプ端
子37が基板30に固着され、このスモールラン
プ端子37に接点35が接点ばね31Tのばね力
によつて常時接触されるようになつており、そし
てスモールランプ端子37にはスモールランプが
接続されている。従つて、ヘツドランプ用電源端
子36に接点ばね31Uの接点33が接触すると
ハイビームヘツドランプに電源が与えられ、ヘツ
ドランプ用電源端子36に接点ばね31Lの接点
34が接触するとロウビームヘツドランプに電源
が与えられ、更にスモールランプ端子37に接点
ばね31Tの接点35が接触するとスモールラン
プに電源が与えられる。このような基板30の略
中間領域には三個の段付透孔38が形成され、そ
してこれら段付透孔38は一個ずつ各接点ばね3
1U,31L,31Tの中間位置と対向するよう
に一列に並んでいる。各段付透孔38には段付棒
状のカム接子X,Y,Zが軸方向移動自在に収納
され、この状態で各カム接子X,Y,Zの径大部
分の端面が夫々接点ばね31U,31L,31T
に接触され、各径小部分の先端部が基板30の前
面側に突出される。各基板30の前面側には第6
図に示す如く略コ字状配置の立上り壁39a,3
9b,39cによつて包囲された摺動面40を形
成しており、この摺動面40上には第11図乃至
第14図等に示すような第二の移動部材、即ち第
二の摺動板41が第6図中、軌跡L1,L2及びこ
れに直交する軌跡L3,L4に沿い往復移動し得る
ように配置され、更にこの第二の摺動板41と重
なるように第一の移動部材即ち第一の摺動板42
が配置される。前記第二の摺動板41の構造は第
11図、第12図、第15図、第16図に示され
ている。これらの図のように、第二の摺動板41
は矩形の平板状をなし、基板30の摺動面40に
接触する側の面には前記各段付透孔38と所定の
関係(この関係は後述の動作説明によつて理解さ
れる)をもつた山カム部43及び谷カム部44,
45,46,47を形成している。上記山カム部
43は本質的に平坦面であり、これに対して窪ん
でいるのが前記谷カム部44乃至47である。ま
た、この第二の摺動板41の前記谷カム部44乃
至47の配列方向の両端縁には両側面方向に突出
する脚部41a,41bが形成されている。他
方、第二の摺動板41の反対側の面には係合突起
48が突設され、これの上端に凹所48aが形成
されている。
前記第一の摺動板42は第13図、第14図及
び第17図に示す如く、矩形の平板状をなし、そ
の前記第二の摺動板41に重なる側の面(第14
図及び第17図中の下面)の長手方向両端にガイ
ド壁49a,49bが形成されていると共に、一
方のガイド壁49aに近接した位置には、このガ
イド壁49aの長手方向に略平行に延びる長孔5
0が形成されている。また、この第一の摺動板4
2の第13図及び第17図中の上面にはその長辺
縁部に沿う脚部51a,51bが形成され、且つ
長孔50の中間位置を挾む両位置には互に対向す
る係合部たる係合突起52,53が形成されてい
る。
さて、以上の構成において、第2図に示す如く
前記第二の摺動板41は基板30の摺動面40上
に、山カム部43等の形成面が該摺動面40と対
向する関係に配置され、そしてこの第二の摺動板
41に重なるようにして第一の摺動板42が配置
される。この配置において、第一の摺動板42の
両脚部51a,51bがコラムボデイ1に対向し
て形成してある案内突条部(第2図に一方のみ図
示)1a間に位置して、第一の摺動板42の第1
図中左右方向以外へは移動されないようになる。
また、以上の配置状態において、第二の摺動板4
1の係合突起48が第一の摺動板42の長孔50
に貫通し且つ第一の摺動板42のガイド壁49
a,49b内側面に第二の摺動板41の脚部41
a,41bの外側面が摺動可能に当接するように
する。このような配置の結果として、長孔50を
貫通した第二の摺動板41の係合突起48の凹所
48a及び第一の摺動板42の係合突起52,5
3が第2図に示す如く前記コラムボデイ1に形成
した前記中空軸3の内部空間中に位置され、且つ
係合突起48の凹所48a内に前記作動部材9の
頭部9aが嵌合状態に係合され、更に一対の係合
突起52,53が操作レバー5における外側軸6
と一体のU字状突起8内に嵌合状に係合する。こ
の場合、係合突起48の凹所48aは、第一の方
向たる左右方向(第6図中矢印L3,L4方向)を
開放し、これによつて、操作レバー5(外側軸
6)の第2図上下方向の揺動に伴う頭部9aの左
右方向の変位を逃がして、該頭部9aの左右方向
変位を係合突起48に伝達しないようにしてい
る。但し、頭部9aの少なくとも一部は、常に凹
所48a内に残つて、内側軸7のねじり回動操作
に伴う頭部9aの第二の方向たる前後方向(第6
図中矢印L1,L2方向)の変位を係合突起48に
伝達し得るようにしている。
このような係合関係が確立された結果、操作レ
バー5を第2図中上下方向に軸12を支点に揺動
操作すると、そのU字状突起8に係合突起52,
53が係合されている第一の摺動板42は第2図
中左右方向に、即ち、第6図中矢印L3,L4方向
に基板30の摺動面40上で往復移動される。こ
のような第一の摺動板42の往復移動は該第一の
摺動板42のガイド壁49a,49b間に嵌合さ
れた第二の摺動板41を一体に伴つて行なわれ
る。以上に対して操作レバー5を第1図中上下方
向に揺動操作した場合は、その揺動支点が中空軸
3であり、この支点に位置する第一の摺動板42
の係合突起52,53には何の変位も与えない。
他方、ノブ10によつて操作レバー5の内側軸7
を往復ねじり回動操作すると、該内側軸7と実質
的に一体の作動部材9の頭部9aと係合突起48
の凹所48aとが係合されている第二の摺動板4
1は第6図中矢印L1,L2方向に往復移動する。
この第二の摺動板41の上記のような往復移動は
第一の摺動板42を残して、且つそのガイド壁4
9a,49bを案内面として行なわれる。従つ
て、前記操作レバー5による第2図中上下方向揺
動操作であるデイマ・パツシング操作と、ノブ1
0のねじり回動操作であるライト切換操作との組
合せ操作が行なわれると、第二の摺動板41は矢
印L1,L2,L3,L4で示すあらゆる方向に移動さ
れる。
次に、上記のような第二の摺動板41の移動に
よる前記接点ばね31U,31L及び31Tの動
きにつき、第18図及び第19図を参照して説明
する。第19図は第二の摺動板41の山カム部4
3及び谷カム部44,45,46,47形成面に
対してカム接子X,Y,Z群が移動するものとし
て示したものである。この第18図において、
LA1はノブ10をランプオフ位置A1に設定した
状態でのカム接子X,Y,Zの移動軌跡、LA2
ノブ10をスモールランプ位置A2に設定したと
きのカム接子X,Y,Zの移動軌跡、LA3はノブ
10をヘツドランプ位置A3に設定したときのカ
ム接子X,Y,Xの移動軌跡、縦線に付した符号
HP,HL,HUは第2図に示した操作レバー5の
操作位置名、即ち、第2図のパツシング表示位置
HP、ロウビーム位置HL及びハイビーム位置HU
に相当する。また、符号31U,31L,31T
は前記接点ばね31U,31L,31Tに相当す
る。符号X1,X2,X3はカム接子Xが三位置に移
動するものとしてその各位置を示し、そのうち
X1は操作レバー5がハイビーム位置HUに設定さ
れたときのカム接子Xの位置、X2はロウビーム
位置HLに設定されたときの位置、X3はパツシン
グ表示位置HPに設定されたときの位置を示す。
これと全く同様に、Y1,Y2,Y3及びZ1,Z2,Z3
は操作レバー5がハイビーム位置HU、ロウビー
ム位置HL、パツシング表示位置HPに操作され
たときの夫々のカム接子Y,Zの各位置を示す。
一方、第19図は操作レバー5及びノブ10の
操作位置と、端子36,37と、接点ばね31
U,31L,31Tとの関係を示すもので、同図
中、直線で結ばれた丸印は、その丸印を付した端
子と接点ばねとの間が、接点33,34,35の
所定のものを介してスイツチオンの状態にあるこ
とを示している。
さて、カム接子X,Y,Zが第二の摺動板41
の山カム部43面に接している状態では各接点ば
ね31U,31L,31Tをそれらの接点33,
34及び35がヘツドランプ用電源端子36及び
スモールランプ端子37から離れる方向に押しや
つている。そしてカム接子X,Y,Zが谷カム部
44,45,46,47に接触した位置では接点
33,34及び35が接点ばね31U,31L,
31Tのばね力によつてヘツドランプ用電源端子
36及びスモールランプ端子37に接触する。
今、ノブ10をランプオフ位置A1に設定してい
る状態で、操作レバー5をハイビーム位置HU、
ロウビーム位置HL、パツシング表示位置HPへ
と切換えていくと、カム接子X,Y,Zは第18
図中の軌跡LA1に沿い、X1,X2,X3、Y1,Y2
Y3、Z1,Z2,Z3へと移動する。従つて、ノブ1
0がランプオフ位置A1に設定されている状態で
は操作レバー5をパツシング表示位置HPに設定
操作したときのみ、カム接子Xが谷カム部44内
に位置し、接点33がヘツドランプ用電源端子3
6に接触し、パツシング表示がなされる。このパ
ツシング表示は操作レバー5をパツシング表示位
置HPに繰返し操作することによつて行なわれ
る。
ノブ10がランプオフ位置A1からスモールラ
ンプ位置A2に設定されると、カム接子X,Y,
Zは軌跡LA1位置からLA2位置に切換えられ、こ
の状態で操作レバー5が操作されると軌跡LA2
沿つて移動する。この場合、第18図に示すよう
にカム接子Zは谷カム部47内に三位置Z1,Z2
Z3をもつようになるから、操作レバー5が方向指
示操作(N,R,L)及びデイマ・パツシング操
作(HL,HU,HP)何れの操作位置にあつても
接点ばね31Tの接点35がスモールランプ端子
37に接触しスモールランプを点灯状態にする。
そして操作レバー5がパツシング表示位置HPに
設定されると、カム接子Xが、軌跡LA2上のX3
で示すように谷カム部44内に位置し、前記同様
のパツシング表示がなされる。
ノブ10をスモールランプ位置A2からヘツド
ランプ位置A3に切換えると、カム接子X,Y,
Zは軌跡LA2からLA3に切換えられ、操作レバー
5のデイマ・パツシング操作に伴いこの軌跡LA3
に沿い移動する。従つてこの軌跡LA3上では、カ
ム接子Zは操作レバー5が何れの位置にあつても
谷カム部47内に位置してスモールランプを点灯
状態に保ち、カム接子Yは軌跡LA3上のY2で示
す如く、操作レバー5がロウビーム位置HLに設
定されたときのみ谷カム部46内に位置して接点
ばね31Lの接点34をヘツドランプ用電源端子
36に接触させ、以てロウビームヘツドランプを
点灯させる。一方、カム接子Xは操作レバー5が
ハイビーム位置HU及びパツシング表示位置HP
に選択的に操作されたとき、軌跡LA3上のX1
X3で示す如く、谷カム部45及び44内に選択
的に位置し、これによりハイビームヘツドランプ
の点灯表示がなされる。
以上のようにして、この複合スイツチ機構29
は操作レバー5及びノブ10の組合せ操作によつ
て、スモールランプ及びヘツドランプに関する点
灯制御と、デイマ・パツシング表示制御との両者
を組合わせ制御することができるものである。
ところで、内側軸7のねじり回動操作変位を第
二の移動部材41の係合突起48に伝達するため
の頭部9aの移動軌跡は、内側軸7を中心とする
円弧を描き、且つこの軌跡は、内側軸7と直交す
る平面上に位置する(以下、この平面を「軌跡平
面」という)。このため、操作レバー5の揺動操
作位置をHP,HL,HU間で切換えて内側軸7の
揺動角度を変えると、それに応じて頭部9aの軌
跡平面の角度も変わる。この軌跡平面が、第二の
移動部材41と垂直で、該第二の移動部材41の
移動方向(第2図前後方向)に沿つている場合に
は、上記頭部9aの前後方向の回動軌跡に、左右
方向の変位成分は含まれない。
しかしながら、頭部9aの軌跡平面が第二の移
動部材41と垂直でない位置に切換えられると、
その軌跡平面の傾きによつて上記頭部9aの前後
方向の回動軌跡に、左右方向の変位成分も含まれ
るようになつてしまう。この場合において、仮
に、上記頭部9aと第二の移動部材41の係合突
起48との係合関係に左右方向の逃げの要素がな
いものとすると、第二の移動部材41の前後方向
の移動軌跡に左右方向の変位成分も加わつてつて
しまい、第二の移動部材41を直線的に前後方向
に移動させることができないという不具合が生ず
る。このような構成では、内側軸7のねじり回動
操作によつてスイツチのオン・オフを正確に行わ
せるには、スイツチの配列方式を修正したり第二
の移動部材41下面のカム部43乃至47の形状
を修正する等の面倒な対策が必要となり、設計が
難しくコスト高になつてしまう欠点がある。
この点、本実施例では、第二の移動部材41の
係合突起48に、上記頭部9aの左右方向変位を
逃がす凹所48aを形成したので、たとえ上記頭
部9aの前後方向の回動軌跡に左右方向の変位成
分が含まれるような位置に切換操作されたとして
も、上記凹所48aの作用によつて、頭部9aの
左右方向変位は逃がされ、前後方向変位のみが係
合突起48に伝達される。この結果、操作レバー
5の揺動操作位置がいずれにあつても、内側軸7
のねじり回動操作時に、第二の移動部材41を常
に直線的に前後方向のみに移動させることができ
る。このため、内側軸7のねじり回動操作による
スイツチのオン・オフを正確に行わせることがで
きて、スイツチ切換の信頼性を高め得ると共に、
基板30側のスイツチの配列等も直線的な単純な
もので良く、設計が簡単でコスト安になし得る。
しかも、操作レバー5(外側軸6)のパツシング
操作方向(第2図中上下方向)への揺動変位を第
一の摺動板42の係合突起52,53に伝達する
ためのU字状突起8は、外側軸6の他方の揺動中
心たる中空軸3と同心となるように配置されてい
るから、操作レバー5(外側軸6)を、該中空軸
3を中心にターンシグナル操作方向(第1図中上
下方向)に揺動しても、該U字状突起8は揺動せ
ずに定位置に止どまり、第一の摺動板42の係合
突起52,53には何の変位も与えない。このた
め、操作レバー5(外側軸6)をターンシグナル
操作方向に操作しても、第一の摺動板42は何等
変位せずに定位置に止どまり、ターンシグナル操
作による第一の摺動板42のずれ動きを防止でき
て、この面からもスイツチング精度の向上を図り
得る。
以上の説明から明らかなように、本考案によれ
ば、二重軸構造の操作レバーの揺動操作変位と、
操作レバーの内側軸のねじり回動操作変位とが最
終的にカム部を有する第二の移動部材に組合わせ
変位として変換され、そのカム部によつてカム接
子を選択的に変位させて夫々対応関係にあるスイ
ツチ要素を開閉させる構成であるから、スイツチ
要素を互に関連操作される各操作部材に対して共
通化が図れ、スイツチ機構自体の小嵩化が可能に
なると共に、配線数も削減できる。しかも、内側
軸の被係合部と係合する第二の移動部材の係合突
起に、上記被係合部の第一の方向への変位を逃が
す凹所を形成したので、操作レバーの揺動操作位
置がいずれにあつても、内側軸のねじり回動操作
時に被係合部の第一の方向への変位を逃がして第
二の移動部材を常に直線的に第二の方向のみに移
動させることができ、これによつて内側軸のねじ
り回動操作によるスイツチのオン・オフを正確に
行わせることができて、スイツチ切換の信頼性を
高め得ると共に、スイツチの配列等も直線的な単
純なもので良く、設計が簡単でコスト安になし得
る。しかも、操作レバー(外側軸)の一方の揺動
中心の周りへの揺動変位を第一の移動部材に伝達
するための突起部は、外側軸の他方の揺動中心と
同心となるように配置されているから、操作レバ
ー(外側軸)を、該他方の揺動中心を中心に揺動
しても、該突起部は揺動せずに定位置に止どま
り、それによつて第一の移動部材のずれ動きを防
止できて、この面からもスイツチング精度の向上
を図り得る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1
図、第2図及び第3図はレバーコンビネーシヨン
スイツチの平面図、横断面図及び底面図、第4図
及び第5図は第一の操作レバーの平面図及び横断
面図、第6図は基板の斜視図、第7図は基板の底
面図、第8図は第7図のイ−イ線に沿う断面図、
第9図は第7図のロ−ロ線に沿う断面図、第10
図は第7図のハ−ハ線に沿う断面図、第11図及
び第12図は第二の摺動板の異方向斜視図、第1
3図及び第14図は第一の摺動板の異方向斜視
図、第15図は第二の摺動板の底面図、第16図
は第15図のニ−ニ線に沿う断面図、第17図は
第13図のホ−ホ線に沿う断面図、第18図及び
第19図は作動説明図である。 図中、1はコラムボデイ、3は中空軸(他方の
揺動中心)、4はレバー保持枠、5は操作レバー、
6は外側軸、7は内側軸、8はU字状突起(突起
部)、9aは頭部(被係合部)、9は作動部材、1
0はノブ、12は軸(一方の揺動中心)、29は
複合スイツチ機構、30は基板(本体)、31U,
31L,31Tは接点ばね、33,34,35は
接点、36はヘツドランプ用電源端子、37はス
モールランプ端子、41は第二の摺動板(第二の
移動部材)、42は第一の摺動板(第一の移動部
材)、43は山カム部、44,45,46,47
は谷カム部、48は係合突起、50は長孔、5
2,53は係合突起(係合部)、48aは凹所、
L1及びL2は前後方向(第二の方向)、L3及びL4
左右方向(第一の方向)である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 複数のスイツチ要素及びこれらを開閉するカム
    接子を配設した本体と、直交する2方向に揺動可
    能に支持された外側軸に内側軸をねじり回動可能
    に挿通した操作レバーと、前記本体に移動自在に
    配置され前記外側軸の一方の揺動中心の周りへの
    揺動によつて第一の方向へ往復動される第一の移
    動部材と、この第一の移動部材と前記カム接子と
    の間に位置して該第一の移動部材と一体状態で前
    記第一の方向への往復動が可能で且つ該第一の移
    動部材を残して第二の方向に前記内側軸のねじり
    回動によつて往復動される第二の移動部材と、こ
    の第二の移動部材に設けられこれの第一及び第二
    の方向への移動に伴い前記カム接子を選択的に変
    位させるカム部とを備えたものであつて、前記外
    側軸にその他方の揺動中心と同心となるように設
    けられた突起部と、前記第一の移動部材に前記第
    二の方向に延びるように形成された長孔と、この
    長孔の側縁部に設けられ前記突起部と係合するこ
    とによつて前記外側軸の前記一方の揺動中心の周
    りへの揺動に伴う該突起部の前記第一の方向への
    変位を前記第一の移動部材に伝達する係合部と、
    前記第二の移動部材に前記長孔を貫通した状態で
    該長孔に沿つて前記第二の方向に移動可能に設け
    られ前記内側軸に設けられた被係合部と係合して
    該被係合部の第二の方向への変位を前記第二の移
    動部材に伝達し且つ該被係合部の前記第一の方向
    への変位を逃がす凹所が形成された係合突起とを
    具備して成るレバーコンビネーシヨンスイツチ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56134426A (en) * 1980-03-24 1981-10-21 Niles Parts Co Ltd Combination switch for vehicle

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS56134426A (en) * 1980-03-24 1981-10-21 Niles Parts Co Ltd Combination switch for vehicle

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