JPH01244960A - 冶金移送容器の移送車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、トラックフレームおよびこのトラックフレー
ムに対して傾けることができる傾動フレームからなり、
傾動フレームとトラックフレームの間に、両者にヒンジ
で結合される少なくとも１個の調節手段を備え、ヒンジ
点間の距離が傾動フレームの傾きにより変化できる冶金
移送容器のための移送車（特に取鍋移送車）に関する。

（従来の技術と発明が解決しようとする課題）この種の
移送車は、米国特許第３，８５８’、６７２号に開示さ
れている。この既知の移送車においては、冶金移送容器
を囲むピボットフレームが、偏心的に設けられたヒンジ
位置を介して、トラックフレームにヒンジで結合される
。これにより、冶金移送容器を傾けて冶金移送容器内の
溶湯を移送車の側に配置された容器へ流れ込むようにす
るとき、溶湯は流出口により車の基礎面を越えて到達で
きる。こうして、出てきた溶湯による車の汚染が防止で
きる。

一方でピボットフレームに、他方でトラックフレームに
ヒンジで結合された圧力媒体シリンダーは、ピボットフ
レームを傾けるために役立つ。圧力媒体シリンダーが、
ピボットフレームを傾ける間に強い持上げ作業をしなけ
ればならないのは短所である。なぜなら、移送車の重心
の中心は、トラックフレームに偏心的にヒンジで結合さ
れているピボットフレームのために、傾ける間、持ち上
げられねばならないからである。もし、冶金移送容器を
傾ける間、流出口により進む距離が、移送車の大きさの
ために大きく寸法をとらねばならないならば、トラック
フレーム上のピボットフレームのヒンジ位置は、はるか
に偏心的に設けられねばならない。このことは冶金移送
容器を傾けるとき、特に強い持上げ作業が行われねばな
らないことを意味する。

本発明は、これらの短所や問題点を解決せんとし、本発
明の目的は、初めに定義された種類の移送車を提供する
ことである。ここに、この移送車は、冶金移送容器をわ
ずかな角度だけ傾けるとき流出口によって比較的大きな
水平距離を進み、可能ならば、傾動操作が持上げ作業な
しに行え、すなわち、必要な力をできるだけ小さくする
。

（課題を解決するための手段） 本発明に係る移送車は、トラックフレームと、このトラ
ックフレームに相対的に傾動可能な傾動フレームとから
なり、少なくとも１つの調節手段が傾動フレームとトラ
ックフレームの間で一方では傾動フレームに他方ではト
ラックフレームにヒンジで結合され、両ヒンジ点間の距
離が傾動フレームの傾動により変化できる冶金移送容器
のための移送車であって、傾動フレームが２つの平行な
側面チークからなり各側面チークは下端に凸状のロール
オフトラックを備え、このロールオフトラックは、トラ
ックフレーム上にほぼ水平に延びて配置された対向ロー
ルオフトラック上に支持されていて、移送車の中心から
冶金移送容器の流出口の最大に傾動可能な傾動位置まで
の距離の、側面チークのロールオフトラックの曲率半径
に対する比が１．５と３．５の間にあることを特徴とす
る。

（作用および発明の効果） 西独特許第ＤＥ−Ｃ２４３９５２６号に開示された冶金
移送容器のための傾動装置では、冶金移送容器は、トラ
ニオン、ギヤ及び傾動駆動部として備えられる１つのト
ラニオンの上に置かれたモータアッセンブリにより移送
車のトラックアッセンブリ上に支持される傾動リング内
に支持される。傾動の間、トラニオンのロールオフ操作
は、冶金移送容器が排気過程の間に排気方向に動くよう
にトラックアッセンブリ上で行われる。しかし、この構
成では、非常に大きな傾斜角で冶金移送容器のわずかな
水平方向の移動だけが可能である。

さらに、傾動過程の間に水平運動を実行するスリップオ
ンギヤのために、わずかな水平距離だけが移動できる。

しかし、水平移動はそのように案内されねばならない。

西独特許第ＤＥ−Ａ　　１　８０４　００７号に開示さ
れている炉の構成においては、凸の側面チーク上に冶金
炉を傾斜可能に据え付ける。しかし、冶金炉は大きく片
持はりとなっている流出口を備えているので、傾動過程
で水平に流出口を移動するという問題は生じない。さら
に、冶金炉の流出口は、側面チークのロールオフトラッ
クの曲率中心とほぼ同じ高さに配置されているので、傾
動の間に流出口により進む水平距離は比較的小さい。

本発明による移送車では、もし容器の上側の縁または流
出口の縦の距離が、移送容器が直立している状態で、そ
の下に位置するロールオフトラックの曲率中心から、曲
率半径の少なくとも半分の大きさがあるならば、移送容
器の流出口により特に大きな水平距離を進むようになる
。

好ましくは、側面チークは、移動方向に配置される。

冶金移送容器の余分な傾動を防止するために、側面チー
クには、好ましくは、傾動角の範囲を定める停止部材を
設ける。

ロールオフトラック上での側面チークの正確な運動を与
えるため、側面チークは、好ましくは、ロールオフトラ
ックの少なくとも一部にホイールフランジのように側方
案内フランジを設け、側面チークとトラックフレームの
間に適当に設けた歯要素を明確に係合させて、側面チー
クが斜めになるのを防止する。

移送車の容易な取扱いを確実にするために１．側面チー
クは、好ましくは、冶金移送容器の容器ブラケットを受
けるセンタリング凹部を備えている。

好ましい実施例によれば、トラックフレームは、若干の
部分からなり、対向するロールオフトラックを含む一体
の上側フレームと、トラックアッセンブリを含む少なく
とも１つの下側フレームとを含み、上側フレームは下側
フレーム上で秤量セルにより支持される。

好ましくは、上側フレームは、下側フレームに相対的に
安定化ロッドにより固定され、この複数の安定化ロッド
は、ほぼ移動方向に、および移動方向に直交して延びる
。

（実施例） 本発明は、添付の図面を参照して実施例によりさらに詳
細に説明される。ここに、第１図は、移送車の側面図で
あり、第２図は、移送車の上面図であり、第３図が第１
図の矢印■の方向の部分断面正面図である。

移送車は、下側フレーム２と上側フレーム３とにより形
成されるトラックフレームｌを備える。

軌道フレーム４が下側フレーム２に設けられる。

上側フレーム３は、下側フレーム２上に秤量セル５を介
して支えられている。上側フレーム３は、下側フレーム
２に相対的に安定化ロッド６．７により固定される。安
定化ロブドロ、７は、上側フレーム２が下側フレーム３
に゛相対的にわずかに縦の運動を行えるが、水平面では
下側フレームに相対的に固定されるように、それぞれ、
ほぼ移動方向８とこれに直交する方向に延びている。

傾動フレーム９は、上側フレーム３上に、移動方向８に
延びる２つの平行で合致する側面チークｌＯにより支持
される。側面チークｌＯは、凸状であり、図に示した例
では、（半径ｒの）円弧状のロールオフトラック１２を
備え、各側面チークｌＯは、上側フレーム３の上側に配
置され、水平方向に延びる対向ロールオフトラック２上
に支持される。

冶金移送容器１３、本実施例では取鍋は、傾動フレーム
９へ挿入でき、取鍋ブラケット１４は、側面チークの上
側に設けられたセンタリング凹所１５に支持される。傾
動フレーム９の傾動運動を実現するために、少なくとも
１つの圧力媒体シリンダ１６が傾動フレーム９と上側フ
レーム３とにヒンジで結合される。圧力媒体シリンダ１
６は、歯車付ラックやねじスピンドルのような池の駆動
手段により代用できる。

上側フレーム３上での側面チークｌＯの完全なロールオ
フ運動を確実にするため、対向ロールオフトラック１２
は、側面チーク１０のロールオフトラック１２の凹所１
８に係合する歯要素１７を備える。歯要素１７は、側面
チークＩＯにも設けてもよい。さらに、側面チークｌＯ
は、ロールオフトラック１１の一部で、側方案内フラン
ジ１９を備え、このフランジ１９は、ホイールフランジ
のように上側フレーム３上で側面チークｌＯを案内する
。

傾動フレーム９の傾斜角を制限するために、傾動フレー
ム９は停止部材２０を備える。第１図から明らかなよう
に、傾動フレーム９は、その後端°で、冶金移送容器１
３が直立位置Ａにある場合、移動方向８に延び上側フレ
ーム３のコンソール２２上で支持する突出部２１を有す
る。圧力媒体シリンダを用いることにより、傾動フレー
ム９は、第１図で一点鎖線で示す位置Ｂ、Ｃに移動でき
る。

明らかに、傾動フレーム９のわずかな傾動運動だけで、
すなわち、小さな傾動角だけの傾動運動で、冶金移送容
器１３の流出口２３が比較的長い水平行路２４を進み、
このため、冶金移送容器１３の内容が、移送車の側に一
動方向に配置された容器２５に注がれる。こうして、冶
金移送車に収容される溶湯のレベルは、冶金移送容５１
３の上側縁２６以下にできる。本発明による移送車は、
冶金移送容器に含まれる金属溶湯にうきかすを生じさせ
るのに特に適している。

本発明による装備の本質的な特徴は、冶金移送容器１３
の上側縁２６または流出口２３が、冶金移送容器１３が
直立位置にあるときに、ロールオフトラック１１の曲率
中心２７よりはるかに上にあることに見られる。こうし
て、わずかな傾動角度で流出口２３の大きな水平移動距
離２４を実現するという効果が特に効率的に達成される
。流出口２３の曲率中心２７からの縦の距離りは、少な
くとも曲率半径ｒの半分に達する。流出口２３の大きな
水平移動距離を実現する本質的な基準は、ロールオフト
ラック１１の曲率半径ｒに対する、移送車の中心から流
出口の到達できる最大の傾動位置までの距離ａの比であ
り、この比は、好ましくは１．５と３．５の範囲にある
。

本発明は、以上に説明した実施例には限定されない。従
って、たとえば、円弧状以外の形状のトラックも使用で
きる。また、側面チークは、必要ならば、移送車の移動
方向に直交して延びていてもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は、移送車の側面図である。 第２図は、移送車の上面図である。 第３図は、第１図の矢印■方向の部分断面正面図である
。 ！・・・トラックフレーム、２・・・下側フレーム、３
・・・上側フレーム、　　　４・・・軌道アッセンブリ
、５・・・秤量セル、　　　　　６．７・・・安定化ロ
ッド、９・・・傾動フレーム、　　　ｌＯ・・・側面チ
ーク、１１・・・凸状ロールオフトラック、 ！２・・・対向ロールオフトラック、 １３・・・冶金移送容器、　　１４・・・容器ブラケッ
ト、１５・・・センタリング凹所、１６・・・調節手段
、１７・・・歯要素、　　　　１９・・・側方案内フラ
ンジ、２０・・・停止部材、　　２３・・・流出口、２
６・・・上側縁、　　　２７・・・曲率中心。

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. （１）トラックフレームと、このトラックフレームに相
   対的に傾動可能な傾動フレームとからなり、少なくとも
   １つの調節手段が傾動フレームとトラックフレームの間
   で一方では傾動フレームに他方ではトラックフレームに
   ヒンジで結合され、両ヒンジ点間の距離が傾動フレーム
   の傾動により変化できる冶金移送容器のための移送車で
   あって、傾動フレームが２つの平行な側面チークからな
   り各側面チークは下端に凸状のロールオフトラックを備
   え、このロールオフトラックは、トラックフレーム上に
   ほぼ水平に延びて配置された対向ロールオフトラック上
   に支持されていて、 移送車の中心から冶金移送容器の流出口の最大に傾動可
   能な傾動位置までの距離の、側面チークのロールオフト
   ラックの曲率半径に対する比が１．５と３．５の間にあ
   ることを特徴とする冶金移送容器の移送車。
2. （２）請求項１に記載された移送車において、冶金移送
   容器またはその流出口の、冶金移送容器の下に位置する
   凸状のロールオフトラックの曲率中心からの縦の距離が
   、冶金移送容器が直立位置にあるとき、曲率半径の少な
   くとも半分以上であることを特徴とする移送車。
3. （３）請求項１または請求項２に記載された移送車にお
   いて、側面チークが移動方向に配置されることを特徴と
   する移送車。
4. （４）請求項１から請求項３までのいずれか１項に記載
   された移送車において、側面チークが、傾動角度を制限
   する停止部材を備えることを特徴とする移送車。
5. （５）請求項１から請求項４までのいずれか１項に記載
   された移送車において、側面チークが、ロールオフトラ
   ックの少なくとも一部においてホイールフランジのよう
   に側方案内フランジを備えていることを特徴とする移送
   車。
6. （６）請求項１から請求項５までのいずれか１項に記載
   された移送車において、相互に明確に係合する歯要素が
   、側面チークが斜めになるのを防止するために側面チー
   クとトラックフレームの間に設けられることを特徴とす
   る移送車。
7. （７）請求項１から請求項６までのいずれか１項に記載
   された移送車において、側面チークが、冶金移送容器の
   容器ブラケットを受け入れるセンタリング凹部を備えて
   いることを特徴とする移送車。
8. （８）請求項１から請求項７までのいずれか１項に記載
   された移送車において、トラックフレームが、対向ロー
   ルオフトラックを含む一体の上側フレームと、軌道アッ
   センブリを備えた少なくとも１つの下側フレームとから
   なり、上側フレームは秤量セルにより下側フレーム上に
   支持されることを特徴とする移送車。
9. （９）請求項８に記載された移送車において、上側フレ
   ームは、ほぼ移動方向とそれに直交する方向にそれぞれ
   延びる安定化ロッドにより下側フレームに相対的に固定
   されることを特徴とする移送車。