JPH0123396Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 （産業上の利用分野） 本考案は電気掃除機に係り、収納ケースを備え
たものに関する。

（従来の技術） 従来のこの種の電気掃除機において、収納ケー
ス内に電気掃除機本体と、延長管、ホース、吸込
口体などの付属品を収納する形式の電気掃除機
は、例えば、実開昭49−135258号公報に記載され
ているように、掃除機本体を収納ケースの側面に
開口した開口部から収納する構造が知られてい
る。しかしながら収納ケースに電気掃除機を立掛
て収納する場合、収納ケースの側面から掃除機本
体を出入れするには、操作性が悪い問題を有して
いる。

そこで収納ケースの上面開口部から掃除機本体
を出入れできるようにする構造が考えられる。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、収納ケースの上面開口部から電
気掃除機本体を出入れできるようにすると、電気
掃除機本体を収納する場合、ハンドルが不使用時
に邪魔にならないように、ハンドルを回動して上
面に添着できるようにした構造の電気掃除機で
は、掃除機本体を垂直状に立てた場合、ハンドル
が回動して上面から離れて垂直方向に起される
と、掃除機本体を収納ケースに収納する際、ハン
ドルが収納ケースの開口縁部、または他の部品に
引掛り易く、収納が円滑に行われなくなり、また
他の収納部品の収納の妨げとなる問題を有してい
る。

本考案は上記問題点に鑑みなされたもので、掃
除機本体の上面に回動自在に設けたハンドルが起
されて上面と垂直状となつても、収納ケースに収
納する場合には、ハンドルは収納ケースの上面開
口縁部によつて押圧され、掃除機本体の上面の凹
部に収納されるようにして、ハンドルが引掛かる
ようなことがなく、掃除機本体を収納ケースに収
納し易い電気掃除機を提供するものである。

〔考案の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本考案の電気掃除機は、前面および上面にそれ
ぞれハンドルを有する掃除機本体と、この掃除機
本体に着脱自在に取付けられる付属品と、前記掃
除機本体を前部を上側にして立掛て収納するとと
もに前記付属品を収納する上面開口の収納ケース
とを備え、前記掃除機本体は上面に凹部を形成
し、前記掃除機本体の上面に設けられるハンドル
は、略コ字状に形成され両端部を前記凹部内に略
垂直状態から前方に向かつて前記凹部に収納され
る範囲で回動可能に軸支し、前記掃除機本体は前
部を上側にして上面側を収納ケースの側壁の内面
側に沿つて収納され、前記掃除機本体の上面に設
けられたハンドルは前方への回動によつて前記蓋
体の凹部に収納されることを特徴としたものであ
る。

（作用） 本考案の電気掃除機は、掃除機本体の上面に回
動自在に設けたハンドルが起されて上面と垂直状
となつても、収納ケースに収納する場合には、ハ
ンドルは収納ケースの上面開口縁部によつて上
方、すなわち、掃除機本体の前側に押圧され、ハ
ンドルは掃除機本体の上面の凹部に収納され、ハ
ンドルが引掛かるようなことがなく、掃除機本体
は収納ケースに円滑に収納される。

（実施例） 次に本考案の一実施例の構成を図面について説
明する。

１は略直方体状をなす掃除機本体で、この掃除
機本体１には電動送風機１１が内蔵された電動室
１２と集塵袋１３を着脱自在に装着した集塵室１
４とに区分されている。そして前記電動室１２と
集塵室１４とは連通孔１５にて連通され、またこ
の掃除機本体１の前面となる集塵室１４の前側に
吸込口１６が形成され、この掃除機本体１の後面
となる電動室１２の後側に排気口１７が形成され
ている。

さらに、この掃除機本体１の前面上部に回動自
在のクランプ１８が設けられ、前面下部に枠状に
形成されたハンドル１９が設けられている。さら
にこの掃除機本体１の上面において、前記集塵室
１４の上側となる部分は開口部３１となつてお
り、この開口部３１に開閉自在の蓋体３２が取付
けられている。この蓋体３２は電動室１２側の基
端縁がこの電動室１２の上側部に回動自在に軸支
されているとともに、先端に前記クランプ１８に
係脱される係合爪３３が設けられている。またこ
の掃除機本体１の上面となるこの蓋体３２の電動
室１２の上面に跨がつて平面略矩形形状の凹部３
４が形成されており、この凹部３４内に略コ字状
のハンドル３５が収納されるようになつている。
そしてこのハンドル３５が前記凹部３４に収納さ
れたとき、このハンドル３５の中間部分の把持部
３８に対応する部分に差込凹部３９が形成されて
いる。そしてこのハンドル３５は前記掃除機本体
１の前方に向かつて倒れるように、基部がこの掃
除機本体１の電動室１２の上側部に回動自在に軸
支されており、このハンドル３５が前方に倒れた
とき、前記凹部３４内に収納され、上方への回動
により凹部３４から垂直状態に立上がるようにな
つており、この垂直状態で凹部３４の後壁面に当
接して停止されるようになつている。またこのハ
ンドル３５の回動中心となる軸心と前記蓋体３２
の回動中心となる軸心とは同軸線上に位置してい
る。すなわちこの蓋体３２の電動室１２側の基端
部から電動室１２の上側部に向かつて一対のアー
ム３６が突設され、各アーム３６と略コ字状のハ
ンドル３５の基部がそれぞれ同一の軸３７で回動
自在に軸支されている。さらに前記凹部３４内に
前記ハンドル３５が収納されたとき、このハンド
ル３４の把持部３８の外側面に対応する前記凹部
３４の内壁面にアンダーカツトによる係止部４０
が形成されてこのハンドル３５の把持部３８の外
側面に係脱自在となつている。

そしてこの掃除機本体１の吸込口１６に付属品
としてのホース２、延長管３および吸込口体４が
順次接続されるようになつている。

また５は収納ケースで、略直方体状に形成さ
れ、この収納ケース５の上面開口部５１に開閉自
在のケース蓋５２が取付けられ、このケース蓋５
２はこの収納ケース５の一側上部に設けられたク
ランプ５３に係脱するようになつており、またこ
の収納ケース５内には仕切り板５４で掃除機本体
室５５と付属品室５６とに区切られている。

次にこの実施例の作用について説明する。

掃除機本体１の上面のハンドル３５は通常凹部
３４内に収納され、このハンドル３５の把持部３
８の外側面に係止する係止部４０により保持され
ている。そして、掃除機本体１を水平状態で持ち
運ぶとき、指を差込凹部３９内に差込み、ハンド
ル３５の把持部３９を下側から持つてハンドル３
５を凹部３４から立上がらせ、このハンドル３５
を把持して運搬する。このように、ハンドル３５
を凹部３４から立上がらせるとき、凹部３４は平
面からみて、略矩形状に形成され、かつハンドル
３５の把持部３８に対応する部分が凹部３９によ
つて凹んでいるため、把持部３８を把持し易い。

そして、収納ケース５に収納するときには、第
５図に示すように、掃除機本体１の前面のハンド
ル１９を把持し、立て掛た状態で、掃除機本体１
の前側を上部にして上面側を収納ケース５の側壁
の内面に沿わせて、掃除機本体１を収納ケース５
内の掃除機本体室５５へと入れる。このとき、掃
除機本体１の上面のハンドル３５が凹部３４内か
ら立上がり、掃除機本体１の上面から突出した状
態となつても、このハンドル３５は掃除機本体１
の前方に向かつて倒れるように回動自在に支持さ
れているので、予め、凹部３４内に収納しておか
なくても、収納ケース５の側壁の開口縁によつて
上側すなわち、掃除機本体の前方に押されること
により凹部３４内に自動的に収納される。従つ
て、収納ケース５内において、ハンドル３５は凹
部３４内に収納されているので、収納ケース５内
でこのハンドル３５が邪魔になることはない。そ
して、残りのスペースの付属品収納室５６にホー
ス２、延長管３、吸込口体４を第４図に示すよう
に収納する。

〔考案の効果〕

本考案によれば、掃除機本体の上面に取付けた
ハンドルは、掃除機本体の上面に形成した凹部に
収納され、収納ケース内に収納した場合、ハンド
ルはかさばつて邪魔になることがなく、他の部品
を収納ケースに容易に収納でき、また掃除機本体
を収納ケースに収納する場合に、ハンドルが掃除
機本体の上面に垂直状に起きていても、ハンドル
は収納ケースの側壁の開口縁によつて押圧され、
掃除機本体の前側すなわち収納ケースの上方に向
かつて回動されて凹部に収納され、収納作業が容
易にできるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す電気掃除機の
掃除機本体の縦断側面図、第２図は同上掃除機本
体の上面のハンドル部分の拡大断面図、第３図は
同上掃除機本体の平面図、第４図は同上掃除機本
体を収納ケースに収納した状態を示す斜視図、第
５図は同上収納ケースに掃除機本体を収納する状
態を示す縦断側面図である。 １……掃除機本体、２……付属品としてのホー
ス、３……付属品としての延長管、４……付属品
としての吸込口体、５……収納ケース、１９，３
５……ハンドル、３４……凹部、３８……把持
部、３９……差込凹部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 前面および上面にそれぞれハンドルを有する
   掃除機本体と、 この掃除機本体に着脱自在に取付けられる付
   属品と、前記掃除機本体を前部を上側にして立
   掛て収納するとともに前記付属品を収納する上
   面開口の収納ケースとを備え、 前記掃除機本体は上面に凹部を形成し、 前記掃除機本体は前部を上側にして上面側を
   収納ケースの内面側に沿つて収納され、 前記掃除機本体の上面に設けられるハンドル
   は、略コ字状に形成され両端部を前記凹部内に
   略垂直状態から前方に向かつて前記凹部に収納
   される範囲で回動可能に軸支し、 前記掃除機本体の上面に設けられたハンドル
   は前方への回動によつて前記蓋体の凹部に収納
   されることを特徴とした電気掃除機。 (2) 前記蓋体に形成した凹部は平面略矩形状に形
   成され、前記掃除機本体の上面に設けられたハ
   ンドルの中間把持部に対応する部分に差込凹部
   を形成したことを特徴とした実用新案登録請求
   の範囲第１項記載の電気掃除機。