JPH01229605A - 型内多層塗膜形成方法 - Google Patents

型内多層塗膜形成方法

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JPH01229605A
JPH01229605A JP63057794A JP5779488A JPH01229605A JP H01229605 A JPH01229605 A JP H01229605A JP 63057794 A JP63057794 A JP 63057794A JP 5779488 A JP5779488 A JP 5779488A JP H01229605 A JPH01229605 A JP H01229605A
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film
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parts
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聡 藤井
Kenji Yonemochi
米持 健司
Yoshiaki Yamamoto
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は全型内多層塗膜の形成方法に関するものである
〈従来の技術及びその解決すべき課題〉従来から!!維
強化熱硬化性樹脂成形品は耐熱性、剛性、機械的強度、
成形性などに優れ、金属に代る材料として広く使用され
るようになってきた。
特にシートモールデイングコンパウンド(SMC) 、
バルクモールディングコンパウンド(BMC)と呼ばれ
るガラス繊維強化熱硬化性ポリエステル樹脂系コンパウ
ンドの成形品は自動車の外板用等に期待されている。し
かしながら、これら成形品は巣穴、ピンホール、微小ク
ラック、波打ちなどの表面欠陥を有しており、その表面
に塗料を塗装しても塗膜にピンホール、フクレ、ヘコミ
等が発生しやすく、平滑な塗面が得難いという問題点が
あった。そのため、これら欠点を解決する方法として型
内被覆方法(インモールドコーティング法;以下1MC
法と言う) (例えば、米国特許第3.184.527
号、米国特許第4.076、788号等)が開発され、
表面が平滑な塗膜を施すことが可能になった。ここで、
IMC法とは嵌め合せ金型内で$a!1強化プラスチッ
ク材料を成型した後、金型を開口し、該開口金型に下塗
塗料を注入し、再度金型を密閉して、前記成形品の一層
の硬化と下塗塗料の硬化が行なわれるまで成形温度にて
金型を加圧下、密閉状態に保持することにより成形品の
表面を被覆する方法である。
ところで、従来のIMC法は、成形品の前記表面欠陥を
解消するための塗膜を一層のみ金型内で成形品表面に形
成し、型内より取り出し、そのまま製品とするか、ある
いはさらに該製品に上塗塗料を通常のスプレー等の通常
の手段により後塗装していた。しかしながら、IMC法
により得られる前者の製品は、塗膜として成形品との密
着性等のみを考慮しているため表面光沢、鮮映性などの
表面外観が悪く、また耐候性、耐水性などの塗膜性能が
劣る傾向にあり、それ故意匠性を重視する分野での使用
あるいは屋外等での使用は不適当であった。
また、後塗装する方法も、塗装機、塗装ブース、乾燥炉
等の別途諸設備を必要とし、かつ多くの工数、労力を必
要とする等の問題点を有していた。
本発明はこのような現状に鑑み、鋭意検討した結果、前
記問題点を解消した、後塗装するための前記諸設備を必
要としない、IMC法による上塗塗膜も含めた多層塗膜
の形成方法を見出し、本発明に到ったものである。
く課題を解決するための手段〉 すなわち、本発明は、II強化プラスチック成形品の表
面に多層塗膜を形成する方法において、金型内にて、成
形した成形品表面に下塗塗料を注入し、下塗塗膜を形成
させた後、さらに上塗塗料を注入し、少なくとも一層以
上の上塗塗膜を前記下塗塗膜上に形成させ、しかる後、
成形品を金型から取出すことを特徴とする型内多層塗膜
形成方法に関するものである。
以下本発明の型内多層塗膜の形成方法について詳細に説
明する。
例えば、ガラス繊維強化熱硬化性コンパウンド(例えば
SMC,BMC)を嵌め合せ金型内で加熱成形し、はぼ
硬化した段階で金型を膜厚的20〜400μの下塗塗膜
が得られるよう上下金型間にわずかなギャップを与え開
口する。次いで下塗塗料を開口した金型内に射出注入し
、再度金型を密閉し、下塗塗料が充分かつ均一に成形品
表面を覆い、浸透するよう約20〜200kg/cut
の圧力をかける。同時に下塗塗料及び成型品が硬化する
よう約100〜180℃、数十秒〜数分間加熱する。こ
のようにして下塗塗膜が、後述する上塗塗料を注入した
際上塗塗料が下塗塗膜と層転換し成形品表面まで含浸し
ない程度にまで硬化が進んだ後(好ましくは、はぼ完全
に硬化した後)、再び金型を膜厚的20〜200μの上
塗塗膜が得られるよう開口する。以下同様にして開口し
た金型内に上塗塗料(なお、本発明でいう上塗塗料とは
、前記下塗塗膜上に塗膜を形成する塗料を意味し、通常
下塗塗膜上に必要に応じ塗布する中塗塗料も本発明では
上塗塗料に含めるものとする。)を射出注入し、再度金
型を密閉し、加圧下で、加熱硬化させる。さらに必要に
応じこの操作を繰り返し第二上塗塗膜、第三上塗塗膜、
・・・・を形成し多層塗膜を形成する。
なお、本発明においては、上下金型を開口しないで、加
圧された密閉状態の金型内に塗料を高圧で射出注入する
。米国特許第4.668.460号明細書に記載されて
いるような、ハイプレッシャーインジェクションプロセ
ス等も利用出来る。特にこのプロセスは下塗塗料を射出
注入した後、次の上塗塗料を射出注入するまでの時間間
隔を短縮出来るので好適である。
このようにして金型内にて成形品表面に多層塗膜を形成
させた後、最終的に金型を開き、被覆成形品を取り出す
本発明において使用される下塗塗料は従来から公知の型
内被覆用塗料が利用出来、例えば、特開昭54−363
69号、特開昭54−139962号、特開昭55−6
5511号、特開昭55−154114号、特開昭57
−140号、特開昭57−14627号、特開昭57−
31938号、特開昭58−125762号、特開昭5
8−187435号、特開昭60−212467号、特
開昭60−221437号、特開昭61−35219号
等の公開公報に記載の型内被覆用塗料等が挙げられるが
、特に以下に説明する塗料が、密着性、貯蔵安定性、作
業性等り(よいので好適である。
すなわち、 (A) (i ) (a)有機ジイソシアネート、ら)
有機ジオール及び(C)ヒドロキシアルキルアクリレー
ト又はヒドロキシアルキルメタクリレートとの、未反応
の−NC○基を実質的に含まない反応生成物であるウレ
タンアクリレート化合物100重責部に対して、 (ii )エポキシ化合物と不飽和カルボン酸の反応生
成物である、不飽和二重結合を有するエポキシアクリレ
ート化合物20〜500重量部と、 (iii >カルボキシル基を有するアクリレート又は
メタクリレートモノマー0.5〜50重量部と、 (iv )上記以外の少なくとも一種の共重合可能なエ
チレン不飽和モノマー20〜200重量部と、 を配合した結合剤混合物100重量部、(B) 充填剤
30〜300重量部、 (C) 過酸化物重合開始剤1〜5重量部、(D) 過
酸化物重合開始剤用の促進剤0,01〜1.0重量部 を主成分とする下塗塗料が好適である。前記結合剤(A
)の構成成分である(i)成分のウレタンアクリレート
化合物は有機ジイソシアネートと水酸基を有する有機ジ
オール及びヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートと
をNGOloHの比が0.9〜1.0になるような割合
で、通常の方法により製造させたものであり、例えばジ
ブチル錫ジラウレートなどのウレタン化触媒の存在下で
有機ジイソシアネートと有機ジオールとでインシアネー
ト末端ポリウレタンプレポリマーを生成させ、次いでほ
とんどの遊離イソシアネート基が反応するまでヒドロキ
シアルキル(メタ)アクリレートを反応させることによ
り製造することが出来る。なお、有機ジオールとヒドロ
キシアルキル(メタ)アクリレートの割合は、後者1モ
ルに対し、前者0.1〜0.5モル程度が適当であり、
またウレタンアクリレート化合物の重量平均分子量は約
500〜10,000が適当である。
なお、前記有機ジイソシアネートとしてはトルエンジイ
ソシアネート、インホロンジイソシアネート、ポリメチ
レンポリフエニルジイソシアネート等の通常塗料用に使
用されている有機ジイソシアネートが使用出来るが、特
にトルエンジイソシアネートの2.4−および2,6−
異性体の混合物が有用である。
前記有機ジオールとしてはエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコール等のアルキレン
ジオール、ジカルボン酸又はその無水物のジエステル反
応生成物であるジエステルジオールが代表的なものとし
て挙げられる。
ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートとしては、 一般式 CH,=C−C−0−tcnH,l、−)−O
H(但し、Rは−H又は−CH3、nは2〜8の正数)
で示される化合物が有用である。
このようなウレタンアクリレート化合物は得られる下塗
塗膜の柔軟性、伸び性、成形品に対する密着性などの性
質に関与する。
次に結合剤(A)の構成成分である( ii )成分の
エポキシアクリレート化合物はエポキシ化合物と不飽和
カルボン酸とをエポキシ基1当量当り、カールホキシル
基当量0.5〜1.5となるような割合で、通常のエポ
キシ基への酸の開環付加反応によって製造させた、重量
平均分子量約300〜2、 OOOの化合物である。
前記不飽和カルボン酸としてはアクリル酸、メタクリル
酸が代表的なものとして挙げられる。
エポキシ化合物としてはビスフェノールA型エポキシ、
フェノール性ノボラック型エポキシ等が代表的なものと
して挙げられる。
このようなエポキシアクリレート化合物は、得られる下
塗塗膜の剛性、耐溶剤性などの性質に関与する。
エポキシアクリレート化合物の配合量は前記(1)成分
100重量部に対し20〜500重量部が適当である。
エポキシアクリレート化合物の配合量が前記範囲より少
ないと、得られる下塗塗膜の耐溶剤性及び上塗り鮮映性
が低下する傾向にあり、逆に多過ぎると硬化時の収縮率
が大となり、硬化塗膜の内部応力が大となり、その結果
、成形品との密着性が低下する傾向にある。
次に結合剤(A)の構成成分である( iii )成分
のカルボキシル基を有するアクリレート又はメタクリレ
ートモノマーとしては、β−アクリロイルオキシエチル
ハイドロゲンフタレート、β−アクリロイルオキシブロ
ピルハイドロゲンフタレート、β−アクリロイルオキシ
エチルハイドロゲンサクシネート、β−メタクロイルオ
キシエチルハイドロゲンフタレート、β−メタクロイル
オキシエチルハイドロゲンフタレート、β−メタクロイ
ルオキシエチルハイドロゲンサクシネート等が代表的な
ものとして挙げられる。またポリエチレングリコールモ
ノメタクリレート、ポリプロピレングリコールモノメタ
クリレート、2−ヒドロキシ−1゜3−ジメタクリロキ
シプロパン、ペンタエリスリトールトリアクリレート等
の(メタ)アクリレートとシュウ酸、マロン酸、コハク
酸、フタル酸、イソフタル酸等のポリカルボン酸あるい
はそれらの酸無水物との反応生成物も使用可能である。
このようなカルボキシル基を有する(メタ)アクリレー
トモノマーは、得られる下塗塗膜の成形品との密着性を
向上させる効果を有する。
カルボキシル基を有する(メタ)アクリレートモノマー
の配合量は前記(i)成分100重量部に対し0.5〜
50重量部が適当である。カルボキシル基ヲ有する(メ
タ)アクリレートモノマーの配合量が前記範囲より少な
いと得られる下塗塗膜の成形品との密着性が多少悪くな
る傾向にあり、逆に多過ぎると下塗塗膜の硬化時間が著
しく長くなるので好ましくない。なお、加圧、加温条件
等を適宜調整することにより(iii )成分は省略し
てもよい。
次に結合剤(A)の構成成分である( iv )成分の
共重合可能なエチレン性不飽和モノマーとしてlc例、
tlfスチレン、α−メチルスチレン、クロルスチレン
、ビニルトルエン、ジビニルベンゼン、メチル(メタ)
アクリレート、二チル(メタ)アクリレート、プロピル
(メタ)アクリレート、エチレングリコール(メタ)ア
クリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アク
リレート等が代表的なものとして挙げられるが、これら
に限定されるものではない。
共重合可能なエチレン性不飽和モノマーの配合量は前記
(1)成分100重量部に対し20〜200が適当であ
り、この範囲で適度な硬化特性と粘性を有する下塗塗料
が得られる。
(A)成分の結合剤は以上の(i)〜(iv )成分を
主成分としてなるものである。
次に(B)成分である充填剤としては炭酸カルシウム、
タルク、シリカ、クレー、マイカ、硫酸バリウム、水酸
化アルミニウム等が代表的なものとして挙げられる。
これら充填剤は、塗料に好ましい粘度と流動性を与え、
また硬化塗膜に好ましい物理的、化学的な性質を与える
。このような性質から好ましい充填剤は硫酸バリウム、
炭酸カルシウム等の塊状粒子とタルク、クレー、マイカ
等の扁平状粒子の重量比で1/4〜4/1の割合からな
る混合物である。充填剤の配合量は前記(A)成分10
0重量部に対し、30〜300重量部が適当で、この範
囲で前記充填剤の性質が発揮される。
次に(C)成分である過酸化物重合開始剤は前記(A)
成分を重合又は架橋させるために使用され、適用する直
前に他の成分と混合使用するものである。
過酸化物重合開始剤としては、ターシャリ−ブチルパー
オキシベンゾエート、ターシャリーブチルバーオキシ2
−エチルヘキサノエート、ターシャリ−ブチルパーオキ
シイソプロピルカーボネート、ラウロイルパーオキサイ
ド、ターシャリ−ブチルパーオキシラウレート、1.1
−ビス(ターシャリ−ブチルパーオキシ)−3,3,5
−)リメチルシクロヘキサン等が代表的なものとして挙
げられる。
過酸化物重合開始剤の配合量は前記(A)成分100重
量部に対し1〜5重量部が適当である。
次に(D)成分である促進剤は過酸化物重合開始剤用に
使われ、具体的にはナフテン酸コバルト、オクチル酸コ
バルト、ナフテン酸マンガン、ナフテン酸鉛等が代表的
なものとして挙げられる。
促進剤の配合量は前記(A)成分100重量部に対し0
.01〜1.0重量部が適当である。
好ましい下塗塗料は以上説明した(A)〜(D>成分を
必須成分して含むものからなるが、その他必要に応じて
各種着色顔料、導電性顔料、改質樹脂、離型剤、重合禁
止剤、紫外線吸収剤、表面調整剤、可塑剤等を配合する
ことが出来る。
着色顔料としては例えば酸化チタン、酸化鉄、フタロシ
アニンブルー、フタロシアニングリーン、カーボンブラ
ック等が挙げられる。
導電性顔料としては例えば導電性カーボンブラックグラ
ファイト、銅、ニッケル、白金、パラジウム等が挙げら
れる。
改質樹脂は、前記(A)成分と相溶性のよいことが必要
であるが、例えば耐チッピング性を向上させる目的でポ
リメチルメタクリレート、飽和ポリエステル等が挙げら
れる。
離型剤としては例えばZelec ON■(デュポン社
製)、大豆油レシチン、ステアリン酸亜鉛等が挙げられ
る。
重合禁止剤としては例えばハイドロキノン、ベンゾキノ
ン、パラターシャリ−ブチルカテコール等が挙げられる
次に本発明に於て使用される上塗塗料は金型内で硬化塗
膜を形成するため原則として無溶剤系の塗料を用いる。
塗膜形成において、不飽和二重結合のラジカル付加反応
やポリオールとイソシアネートのウレタン反応、などに
よる硬化機構を有する樹脂が採用できるがその被覆成形
品の用途、目的に応じて上塗塗料を選択すればよい。
不飽和二重結合を含む樹脂系としては不飽和ポリエステ
ル、ポリエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレ
ート、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレートな
どの重合可能な樹脂と共重合可能なビニル糸車壷体を必
須成分として含む組成物である。前記不飽和ポリエステ
ル樹脂は例えば無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸
などの不飽和多塩基酸、無水フタル酸、イソフタル酸、
アジピン酸などの飽和多塩基酸とエチレングリコール、
プロピレングリコール、ネオペンチルグリコールなどの
グリコールとから縮合反応によって合成される樹脂にス
チレン、ビニルトルエン、メチルメタクリレートなどの
ビニル単量体を加えて均一な樹脂溶液としたものである
前記ポリエステルアクリレートは水酸基を末端に有する
ポリエステルポリオールと不飽和カルボン酸との反応生
成物をビニル単量体に溶解させたものである。前記ポリ
エーテルアクリレートはポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコールなどのポリエーテルポリオールと
不飽和カルボン酸の反応生成物をビニル単量体に溶解さ
せたものである。前記エポキシアクリレート、ウレタン
アクリレートとしては前記下塗塗料と同様のものが利用
できる。しかし、エポキシアクリレートは基盤となるエ
ポキシ樹脂の耐候性に難点があり、他の樹脂との併用以
外上塗として特に屋外用途の場合は不向きである。
不飽和二重結合を含む樹脂系は過酸化物重合開始剤によ
り重合又は架橋する。過酸化物重合開始剤は前記下塗塗
料で用いるものと同じものが使用できる。過酸化物重合
開始剤の配合量は樹脂100部に対し0.5〜5重量部
が適当である。さらにナフテン酸コバルトのような有機
金属塩系の促進剤の使用も可能である。
ウレタン硬化系はインシアネート末端を有する化合物と
水酸基を有するポリオール化合物を混合することにより
常温から加熱硬化まで巾広い温度域での硬化が可能であ
る。但し、これらの組成物はいずれも使用直前にインシ
アネートとポリオールを混合する2液温合型塗料であり
、ややその作業性に難点がある。実際には金型に注入す
る直前にこれらの2液を正確に秤lし混合する装置が必
要である。
インシアネート末端を有する化合物としてはインシアネ
ート基と水酸基を有する化合物をインシアネート基過剰
で反応させたインシアネートプレポリマーと呼ばれるも
のである。前記イソシアネート基を有する化合物として
はトルエンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソ
シアネート、インホロンジイソシアネート、ヘキサメチ
レンジイソシアネートなどの有機ジイソシアネートが使
用できる。前記水酸基を有する化合物は分子中に水酸基
を2個以上持つグリコール類やポリエステルポリオール
、ポリエーテルポリオール、アリルポリオールなどがあ
る。また現在市販されているジイソシアネートを三量体
化させたビューレフトタイプのインシアネートやイソシ
アヌレート環を有するインシアネートなどもインシアネ
ートプレポリマーとして使用できる。
インシアネートプレポリマーと混合して使用する前記ポ
リオール化合物はポリエステルポリオール、アリルポリ
オール、ポリエーテルポリオール、ポリブタジェンポリ
オールなど分子の末端又は側鎖位に水酸基を有する化合
物である。
インシアネートプレポリマーとポリオール化合物の混合
比率はモル比でNGO10H比0.5〜1.5好ましく
は0.8〜1.3の範囲である。
これらの反応を加速するため有機スズ化合物などの金属
触媒やアミン化合物なども触媒として用いることが可能
である。
またイソシアネート化合物と反応しうる脂肪族又は芳香
族アミンなどもポリオール化合物と混合または単独で使
用が可能である。
上塗塗料は以上の樹脂威令を必須成分として、その他各
種着色顔料、金属顔料、導電性顔料、体質顔料、改質樹
脂、離型剤、重合禁止剤、紫外線吸収剤、表面調整剤、
可塑剤等を配合することができる。
これらはいずれも前記下塗塗料の項で述べた原料類が使
用できる。
本発明の方法により得られる被覆プラスチック成形品は
、各種用途に利用出来、例えば自動車、二輪車等の輸送
車輌、農業機械、建設機械、住設機器、建材、通信機器
、航空機、船舶、電化製品等の各種部品が代表的なもの
として挙げられる。
〈発明の効果〉 本発明の方法により得られる効果は、大きく分けると(
1)意匠性、(2)性能、機能性、(3)コスト、工数
の3点である。
(1)意匠性 使用用途に応じて上塗塗膜を選択することにより種々の
意匠性を発揮することが可能となる。
例えば自動車部品に適用する場合、第一上塗塗膜として
アルミ粉、ステンレス粉あるいは鱗片状パール顔料を含
む塗料で形成し、次いで第二上塗塗膜として顔料を全く
含まないか、もしくは少量の着色顔料を含むクリヤー塗
料で形成することにより、金属感や真珠光沢のある外観
が得られる。
また第一上塗塗膜とし着色顔料を含むソリッド塗料で形
成し、次いで第二上塗塗膜として前記クリヤ塗料で形成
することにより、肉持感、鮮映性のある外観が得られる
(2)性能、機能性 本発明の方法はプラスチックの成形から最終上塗塗膜形
成まで全て同−金型内で行なうため、従来方法の如く各
間相互の各種制限を、さほど受けず、それ放客材料は、
用途に応じて必要とする性能、機能を有するものを独立
して選択することが出来る。
すなわち、プラスチック成形材料は表面性状を考慮せず
、速硬化、機械的強度、軽量化などの性能、機能を重点
に材料選択が出来、下塗塗膜は例えば耐チッピング性、
平滑性、電気的特性等を満足する下塗塗料を選択すれば
よく、また上塗塗膜は例えば耐候性、耐水性、耐衝撃性
、耐摩耗性、耐汚染性、耐薬品性、硬度、電磁波シール
ド性等を満足する上塗塗料を選択すればよい。
例えば自動車外板に使用する場合、下塗塗膜または中塗
塗膜として飛石によるチッピング防止を重視し、軟質の
弾性塗膜を、また上塗塗膜として耐候性や硬度のある塗
膜を形成させることにより自動車外板としての要求性能
が達成される。
(3)コスト、工数 従来法の如く、IMC法により得られた製品を別途手段
により後塗装する必要がないので塗装機、塗装ブース、
乾燥炉等の別途諸設備が不要であり、また後塗装に係る
多くの作業工程、例えば塗装欠陥を補修するパテウメ、
サンディング、シーラー塗装などの工程を省略すること
が出来、それ故塗装完成品を得るまでのコストや工数を
大巾に削減出来る。
以下、本発明を実施例により、さらに詳細に説明する。
なお、実施例中「部」、「%」は重量基準である。
実施例で使用した塗料は以下の組成からなるものである
β−メタクリロイルオキシエチル ハイドロサンサクシネート       5Bスチレン
             60部炭酸カルシウム  
       200部コバルトオクトエート    
     2部非中和性リン酸塩アルコール    0
.5部ターシャリ−ブチルカテコール  0.03 B
注1)INKエステルLl−200A J(新中村化学
社製) 注2)INKエステルEPM−800J(新中村化学社
製) スチレン             50部タルク  
           100部酸化チタン     
       50部コバルトオクトエート     
    3部非中和性リン酸塩アルコール    0.
5部ターシャリ−ブチルカテコール  0.01部注3
) rNOPcOc[IR85E−EX7042J(サ
ンナブコ社製) 注4)「リポキシF910J  (昭和高分子社製)ス
チレン             20部ニッケル粉末
          120部コバルトオクトエート 
        1部非中和性リン酸塩アルコール  
  0.2部ターシャリ−ブチルカテコール 0.00
5部スチレン             30部メチル
メタクリレート       10部酸化チタン   
         50部コバルトオクトエート   
      1部非中和性リン酸塩アルコール    
0.2部ターシャリ−ブチルカテコール  0.01部
注5)INKエステル4HAJ (新中村化学社!り スチレン             10部メチルメタ
クリレート        20部コバルトオクトエー
ト         1部非中和性リン酸塩アルコール
    0.2部ターシャリ−ブチルカテコール  0
.01i注6)[アクリシラツブ5Y−107J(三菱
レーヨン社製) スチレン             25部メチルメタ
クリレート        5部アルミニウム粉末  
       36部コバルトオクトエート     
    1部非中和性リン酸塩アルコール    0.
2部ターシャリ−ブチルカテコール  0.O1部実施
例1〜5 上型150℃、下型145℃に加熱された、15X30
Cm平板の金型内に、SMC(rポリマールマットXZ
Z−5026J  (武田薬品工業社製)〕を、得られ
る成形品が3mm厚になる量置き、成形圧100kg/
cutにて90秒間成形した。
次いで金型の圧を一担解除し、SMC成形品と金型の間
に前記塗料100部に対し、ターシャリ−ブチルパーベ
ンゾエート1.5部の割合で混合した液を注入し、再び
金型に圧を加え、30kg/cnfで約40秒間保持し
、下塗塗膜を硬化せしめ、再び金型の圧を解除し、さら
に前記上塗塗料を注入して所定時間圧をかけたまま保持
し、上塗塗膜を硬化せしめた。この手順で第3層目塗膜
を形成させた後金型より多層塗膜を施した成型品を取り
出した。
なお、各層に使用した塗料及び得られた塗膜性能は第1
表に示す通りである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  繊維強化プラスチック成形品の表面に多層塗膜を形成
    する方法において、金型内にて、成形した成形品表面に
    下塗塗料を注入し、下塗塗膜を形成させた後さらに上塗
    塗料を注入し、少なくとも一層以上の上塗塗膜を前記下
    塗塗膜上に形成させ、しかる後成形品を金型から取り出
    すことを特徴とする型内多層塗膜形成方法。
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