JPH0122342B2 - - Google Patents

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JPH0122342B2
JPH0122342B2 JP27163985A JP27163985A JPH0122342B2 JP H0122342 B2 JPH0122342 B2 JP H0122342B2 JP 27163985 A JP27163985 A JP 27163985A JP 27163985 A JP27163985 A JP 27163985A JP H0122342 B2 JPH0122342 B2 JP H0122342B2
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JP
Japan
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alloy
crystal
tib
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tial
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JP27163985A
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JPS62133037A (ja
Inventor
Yosuke Matsui
Koji Iwatate
Kazuo Ikushima
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、アルミニウム合金の結晶微細化剤と
して有用な主としてAl−Ti−Bの組成よりなる
結晶微細化用合金およびその製造法に関するもの
である。 (従来の技術) 従来、アルミニウム結晶微細化剤としてAl−
Ti−B母合金は広く利用されている。これは、
Al−Ti−B母合金中に存在する金属間化合物で
あるTiAl3、TiB2が包晶作用や結晶核として働き
結晶化を促進するため、組織が均一かつ微細な鋳
造品を得ることができるためである。例えば、特
公昭51−43011号公報には、3.5〜7.5重量%のTi、
0.1〜0.3重量%のBを含み、かつB/Tiの重量比
が1/40〜1/20の結晶微細化用Al−Ti−B合
金が記載されている。 (発明が解決しようとする問題点) 上述した従来の結晶微細化用Al−Ti−B合金
においては、インゴツトあるいはロツド状に鋳込
んで合金を得ているため、凝固過程でTiAl3の粒
成長やTiB2の相互凝集による粗大凝集化等が起
こり、その最大粒子径がTiAl3:10〜20μm、
TiB2の最大凝集体径が15μm程度の合金しか得る
ことができなかつた。第5図は従来のAl−Ti−
B合金の結晶の構造を500倍の光学顕微鏡で観察
した写真で図中結晶粒の大きいTiAl3と相互凝集
したTiB2粒子を観察することができる。 その結果、結晶微細化能が低下すると共に、ア
ルミニウム合金の鋳造物を圧延するときにTiB2
の粗大凝集物が鋳造物中に介在物として残り、圧
延した鋳造物の表面に条痕が残りやすく圧延厚さ
は例えば10μm程度が圧延限界であつた。そのた
め、TiAl3の粒子が小さくかつTiB2の最大凝集体
径が小さい結晶微細化用合金が従来からのぞまれ
ていた。 本発明の目的は上述した不具合を解消して、結
晶微細化能が大きいと共に従来に比べてされに薄
く圧延可能なアルミニウム鋳造物を得ることがで
きるアルミニウム合金の結晶微細化用合金および
その製造法を提供しようとするものである。 (問題点を解決するための手段) 本発明の結晶微細化用合金は、主としてAl−
Ti−Bの組成よりなる結晶微細化合金において、
3〜10重量%のTi、0.1〜2.2重量%のB、さらに
不可避的不純物および残部Alよりなる合金中に
存在する金属間化合物TiAl3の最大粒子径および
TiB2の最大凝集体径がTiAl3<10μm、TiB2
8μmである結晶微細化用合金に関する第1の発明
と、主としてAl−Ti−Bの組成よりなる結晶微
細化用合金の製造法において、3〜10重量%の
Ti、0.1〜2.2重量%のB、さらに不可避的不純物
および残部Alよりなる溶湯を100℃/秒以上の冷
却速度で凝固、冷却することにより、合金中に存
在する金属間化合物TiAl3の最大粒子径が10μm
以下でかつTiB2の最大凝集体径が8μm以下の合
金を造る結晶微細化用合金の製造法に関する第2
の発明とを特徴とするものである。 (作用) 上述した構成により、TiAl3粒子およびTiB2
凝集体が極めて微細であるため、鋳造するアルミ
ニウム合金の結晶も微細となりまた速効性も期待
できると共に介在物として残るTiAl3とTiB2の粒
子が微細なため、圧延して極めて薄い板を得ても
条痕が残ることもない。 なお、本発明の結晶微細化用合金およびその製
造法において、Tiを3〜10重量%と限定する理
由は、3重量%未満ではTi化合物の生成が少な
く、10重量%を越えると余剰Tiがアルミニウム
鋳造物に局部的に残在して品質が不安定となるか
らである。またBを0.1〜2.2重量%とする理由
は、0.1未満ではTiB2の生成が少なく2.2%を越え
ると余剰Bがアルミニウム鋳造物に局部的に残在
し、微細化効果が不均一になるためである。 なお、結晶微細化用合金はアルミニウム溶湯に
添加して使用されるものであるため、上記の範囲
外のTiおよびBを含む結晶微細化用合金でも微
細化効果はある程度発揮するが、しかしながら、
高濃度側においては添加量が少なくなりすぎるた
めにアルミニウム溶湯中に均一添加することが困
難となり、低濃度側では添加量が多くなり不経済
である。 なお、本発明の結晶微細化用合金を造るには、
所定の組成のAl−Ti−B合金の溶湯を高速で運
動する冷却体に接触させるか、あるいは不活性ガ
ス又は真空雰囲気中に噴霧することにより、100
℃/秒以上好ましくは1000℃/秒以上の冷却速度
で急冷凝固させてリボン状または粉体状の本発明
の合金を得る。 第1図および第2図はそれぞれ上述した本発明
の合金を製造するのに好適な装置の一実施例を示
す線図である。第1図に示す装置は粉体状の結晶
微細化用合金を得るためのもので、ノズル1と円
錐盤2とより構成される。本実施例では、所定の
組成のAl−Ti−B合金の溶湯をノズル1より噴
出して高速で回転する突起3を有する円錐盤2に
より飛散させ、さらにHeガス4により急冷して
合金粉末5を得ている。このとき、得られたAl
−Ti−B合金粉末は冷却速度に応じて種々の粒
径を有している。そのため、合金粉末の粒径とそ
の内部組織との関係を調べるため、粒径500μmと
3mmの粉体の結晶の構造をそれぞれ500倍の光学
顕微鏡で観察した。結果を第3図および第4図に
示す。第3図に示す500μmの粒径を有する粉体で
は、TiAl3の粗大粒は認められず全てが10μm以
下で平均粒子径が4μm以下であり、TiB2の粒子
および凝集体も広く分散しているとともに最大凝
集体径が8μm以下で平均凝集体径が4μm以下であ
るのに対し、第4図に示す3mmの粒径を有する粉
体では、いくらか成長したTiAl3と凝集粗大化し
たTiB2が認められた。以上の結果より粉体の粒
径から冷却速度を推考してTiAl3の最大粒子径を
10μm以下、TiB2の最大凝集体径を8μm以下に保
つには100℃/秒以上の冷却速度が必要であるこ
とがわかつた。 第2図に示す装置はリボン状の結晶微細化用合
金を得るためのもので、ノズル11と2個の回転
冷却ロール12a,12bとから構成されてい
る。本実施例では、100rpmで回転するロール1
2a,12b間にノズル11より所定の組成の
Al−Ti−B合金の溶湯を噴出させ、水冷ロール
12a,12bとの接触により急冷させ、厚さ約
0.5mmのリボン状の合金を得た。 (実施例) 上述した製造法で得られた粉体状およびリボン
状の各種組成のAl−Ti−B合金No.1〜5を準備
して、各合金中のTiAl3およびTiB2の最大粒子
径、最大凝集体径およびTiB2の分散状態を観察
した。次にこのAl−Ti−B合金No.1〜5を、高
周波誘導炉を用いて溶解した99.7%純度のアルミ
ニウム溶湯(730℃)にTi含有量が0.025重量%と
なるように添加して所定時間保持後、鋳型に鋳込
んで直径80mmの円柱鋳造品を製造した。この鋳造
品の底部より50mmの位置での断面組織を観察し、
結晶の平均粒径を測定した。また、比較のため市
販品のAl−5Ti−1Bよりなる結晶微細化用合金
No.6を使用して、上述と同じ実験を行つた。結果
を第1表に示す。
【表】 第1表の結果より明らかなように、本発明合金
であるTiAl3の最大粒子径<10μm、TiB2の最大
凝集体径が<8μmでTiB2粒子が分散している試
料No.1〜5は、従来例の試料No.6と比べて微細化
効果が大であると共に、微細化効果の速効性、持
続性に優れていることがわかつた。 本発明は上述した実施例にのみ限定されるもの
ではなく、幾多の変形、変更が可能である。例え
ば、上述した実施例において本発明合金の製造法
としてガスとの接触による方法と双ロールによる
方法を説明したが、本発明で必要な冷却速度1100
℃/秒好ましくは1000℃/秒を達成できる装置で
あればどのようなものでも使用できることはいう
までもない。 (発明の効果) 以上詳細に説明したところから明らかなよう
に、本発明の結晶微細化用合金およびその製造法
によれば、製造時に100℃/秒上の冷却速度で急
冷凝固をすることによりTiAl3の最大粒子径が小
であると共にTiB2の凝集体が小さくかつ分散し
ているため、実際にアルミニウムの微細化等に使
用した場合従来例に比べて微細化能が大であると
共に圧延して極めて薄い板を得ても条痕の残るこ
とのない結晶微細化用合金を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はそれぞれ本発明の合金を
製造するのに好適な装置の一実施例を示す線図、
第3図は本発明合金の結晶の構造を500倍の光学
顕微鏡で撮影した写真、第4図は冷却速度が遅い
場合の本発明合金の結晶の構造を500倍の光学顕
微鏡で撮影した写真、第5図は従来のAl−Ti−
B合金の結晶の構造を500倍の光学顕微鏡で撮影
した写真である。 1,11……ノズル、2……円錐盤、3……突
起、4……Heガス、5……合金粉体、12a,
12b……回転冷却ロール。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 主としてAl−Ti−Bの組成よりなる結晶微
    細化用合金において、3〜10重量%のTi、0.1〜
    2.2重量%のB、さらに不可避的不純物および残
    部Alよりなる合金中に存在する金属間化合物
    TiAl3の最大粒子径およびTiB2の最大凝集体径が
    TiAl3<10μm、TiB2<8μmであることを特徴と
    する結晶微細化用合金。 2 TiAl3の平均粒子径が4μm以下でかつTiB2
    凝集体平均径が4μm以下である特許請求の範囲第
    1項記載の結晶微細化用合金。 3 主としてAl−Ti−Bの組成よりなる結晶微
    細化用合金の製造法において、3〜10重量%の
    Ti、0.1〜2.2重量%のB、さらに不可避的不純物
    および残部Alよりなる溶湯を100℃/秒以上の冷
    却速度で凝固、冷却することにより、合金中に存
    在する金属間化合物TiAl3の最大粒子径が10μm
    以下でかつTiB2の最大凝集体径が8μm以下の合
    金を造ることを特徴とする結晶微細化用合金の製
    造法。 4 溶湯を高速で運動する冷却体に接触させる
    か、不活性ガス又は真空中に噴霧することにより
    100℃/秒以上の冷却速度で急冷凝固する特許請
    求の範囲第3項記載の結晶微細化用合金の製造
    法。
JP27163985A 1985-12-04 1985-12-04 結晶微細化用合金およびその製造法 Granted JPS62133037A (ja)

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