JPH01223006A - 空気入りタイヤのトレッド部の構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、空気入りタイヤのトレッド部の構造に係り、
自動車に装着した当初は、スノータイヤとしての機能を
有し、トレッドが摩耗したときは普通タイヤとしての機
能を有するようにしたものに関する。

（従来の技術） 空気入りタイヤとして、タイヤのトレッド部に、周方向
溝及び軸方向溝で囲まれたブロックが周方向及び軸方向
に配列され、該ブロックの外表面稜縁が階段状とされた
ものは、実開昭６１−１５９２０３号公報で知られてい
る。

（発明が解決しようとする課題） ところで、タイヤのブロックにおける傾斜立面は、各立
面の傾斜角度が同一とされていた。

従って、角度を１０℃以下のそそりたった形状にすると
溝ボリュームがアップして雪上性は向上する反面、ブロ
ックの剛性が低下し、耐摩耗性及び耐段べり性が低下す
る。

一方、角度を３０％以上のねかせた形状にすると、剛性
はアップして耐摩耗性及び附設ペリ性は向上するものの
溝ボリュームが減少して雪上性が低下する。

故に、従来ではそのいずれか一方を優先させ、他方は犠
牲していた。

本発明は、斯る従来技術の不具合を解決し、当初は雪上
性を確保し、摩耗後半は耐摩耗性及び附設ベリ性の向上
を図ったことを目的とする。

（課題を解決するための手段） 本発明は、タイヤのトレッド部に、周方向溝及び軸方向
溝で囲まれたブロックが周方向及び軸方向に配列され、
該プロ、りの外表面稜縁が階段状とされたものにおいて
、叙述の目的を達成するために以下の技術的手段を講じ
ている。

すなわち、本発明は、溝４，５からブロック外表面に立
上るブロック傾斜立面６，７．８の立上り角が隣り合う
階段状稜線ごとに異なる角度とされて、ブロック２，３
が断面先細台形とされており、ブロック外表面からブロ
ック高さの６０％付近からブロック傾斜立面６，７．８
のそれぞれが同一傾斜立面平面上に位置すべくされてい
ることを特徴とするものである。

（作　用） 自動車に装着して走行している当初は、ブロック２．３
はその傾斜立面６，７．８が先細状にそそり立つことに
より、溝ボリュームが向上し、雪上性を良くする。

摩耗途中、すなわち、プロ・ツク２，３の高さの６０％
付近になると、実接地面積を増加させながら、ブロック
剛性を大にし、耐摩耗性及び附設ベリ性が向上される。

ごこに、スノータイヤと普通タイヤとしての両機能をも
たせることができる。

（実施例） 第１閣において、■はトレッド′部であり、空気入りタ
イヤの子午線０−０上に、周方向の間隔を有して列設さ
れた中央ブロック２と、該中央ブロック２の両側に位置
して周方向の間隔を有して列設された側方ブロック３と
からなり、各ブロック２．３は、周方向溝４と軸方向溝
５によって囲まれている。

各ブロック２，３は溝４．５からブロック外表面に立上
る傾斜立面６，７．８の立上り角α６．α１．α８が隣
り合う階段状稜縁６Ａ、７Ａ、８Ａごとに異なる角度と
され、ここに、各ブロック２，３は断面先細台形とされ
ている。

本第１実施例では第２図から第６図でも示すように、周
方向溝４に最も近い稜縁の立上り角α。

が５″で、αフが１５°で、α、が３０″とされ、いず
れにしても、立上り角は最大でも４０″か若しくはこれ
以下の角度とされ、α、くα７くα、というように順次
傾きを大きくすることにより、耐摩耗性を損なうことな
しに、雪上性を向上させるものとしている。

更に、ブロック外表面からブロック高さの６０％付近Ｌ
−Ｌからブロック傾斜立面６．７．８のそれぞれが同一
傾斜立面平面上（換言すると、ブロック、外表面の稜線
が階段状とされた溝４，５ではなく、略直線連続状の溝
４．５となる）に位置するようにされ、ここに、ブロッ
クの実接地面積を増加させながら耐摩耗性の向上を図る
ようにされている。

第７図から第１２図の第２実施例は軸方向溝５に対して
傾斜立面虐７．８の立上り角α６．αフ、α口を、α６
＝５°、α７−１５°、α、＝３０６としたものであり
、ここに、軸方向溝５に対してα６〈α７〈α８とする
ことで、耐摩耗性を損なうことなしに、自動車に装着し
た当初にあっては（新品時）、ブロックの表面積が一定
という条件下にあって摩耗中途（６０％）までは大きな
溝ボリューム（階段状稜線を有する上拡大状の溝５）を
存して雪上性を向上させ、ブロック高さの６０％附近か
らは略ストレート溝５とされて、実接地面積の増大によ
りブロック剛性をアップして耐摩耗性及び附設べり性の
向上を図るようにされている。

なお、第１実施例と第２実施例とを組合せた構成；すな
わち、各ブロック２．３の周方向溝４及び軸方向溝５の
双方に対する傾斜立面６．７．８のα６゜α１．α、を
前述同様とすることもできる。

更に、ブロック２，３の配列パターンは第１３図に示す
如く、子午線０−０の左右に中央ブロック２を、この両
側外方に側方ブロック３を配置したパターンにすること
もでき、この第１３図に示したパターンのときは、走行
中の実接地ブロックは、左右の中央ブロック２のみにな
ることもあるから、この中央ブロック２のそれぞれに対
してのみ、α、。

α７．α６・・・・・・α７、但し、α７は４０″かこ
れ以下、とすることができる。

（発明の効果） 本発明は以上の通りであり、溝からブロック外表面に立
上るブロック傾斜立面の立上り角が隣り合う階段状稜線
ごとに異なる角度とされて、ブロックが断面先細台形と
されており、 ブロック外表面からプロ・ツク高さの６０％付近からブ
ロック傾斜立面のそれぞれが同一傾斜立面平面上に位置
すべくされていることを特徴とするものであるから、自
動車に装着した初期のうちは、溝ボリュームのアップに
ともなう傾斜立面のそそりたった形状に基づいて雪上性
が向上したスノータイヤ機能を奏し得ながら、６０％摩
耗した後には、ブロックの実接地面積を増加させながら
、ブロック剛性をアップして耐摩耗性及び附設ベリ性の
向上を図った普通タイヤ機能を奏することができる。

従って、本発明は、実質的にタイヤ寿命（用途）を大幅
に向上できたものとして有益である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は第１実施例の要
部平面図、第２図はその一部斜視図、第３図から第５図
は各傾斜立面の各断面図、第６図は第１図Ａ−Ａ線断面
図、第７図は第２実施例を示す要部平面図、第８図はそ
の一部斜視図、第９図から第１１図は各傾斜立面の各断
面図、第１２図は第７図Ａ−Ａ綿断面図、第１３図は第
３実施例のブロックパターンを示す要部平面図である。 ２．３・・・ブロック、４．５・・・溝、６，７．８・
・・傾斜立面。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）タイヤのトレッド部に、周方向溝及び軸方向溝で
   囲まれたブロックが周方向及び軸方向に配列され、該ブ
   ロックの外表面稜縁が階段状とされたものにおいて、 溝４、５からブロック外表面に立上るブロック傾斜立面
   ６、７、８の立上り角が隣り合う階段状稜線ごとに異な
   る角度とされて、ブロック２、３が断面先細台形とされ
   ており、 ブロック外表面からブロック高さの６０％付近からブロ
   ック傾斜立面６、７、８のそれぞれが同一傾斜立面平面
   上に位置すべくされていることを特徴とする空気入りタ
   イヤのトレッド部の構造。