JPH01221754A - 摩擦帯電性磁性トナー - Google Patents

摩擦帯電性磁性トナー

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JPH01221754A
JPH01221754A JP63046884A JP4688488A JPH01221754A JP H01221754 A JPH01221754 A JP H01221754A JP 63046884 A JP63046884 A JP 63046884A JP 4688488 A JP4688488 A JP 4688488A JP H01221754 A JPH01221754 A JP H01221754A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、電子写真、静電記録の如き画像形成方法にお
ける静電荷潜像を顕像化するための磁性トナーに関する
〔背景技術〕
従来電子写真法としては米国特許箱2,297,691
号明細書、特公昭42−23910号公報(米国特許箱
3,666.363号明細書)及び特公昭43−247
48号公報(米国特許箱4,071,361号明細書)
等に記載されている如く、多数の方法が知られているが
、一般には光導電性物質を利用し、種々の手段により感
光体上に電気的潜像を形成し、次いで該潜像をトナーで
現像を行って可視像とし、必要に応じて、紙等の転写材
にトナー画像を転写した後、加熱、圧力等により定着し
、複写物を得るものである。
静電潜像をトナーを用いて可視像化する現像方法も種々
知られている。例えば米国特許第2874063号明細
書に記載されている磁気ブラシ法、同第2618552
号明細書に記載されているカスケード現像法及び同第2
221776号明細書に記載されているパウダークラウ
ド法、ファーブラシ現像法、液体現像法等、多数の現像
法が知られている。これらの現像法において、特にトナ
ー及びキャリヤーを主体とする現像剤を用いる磁気ブラ
シ法、カスケード法、液体現像法などが広(実用化され
ている。これらの方法はいずれも比較的安定に良画像の
得られる優れた方法であるが、反面キャリヤーの劣化、
トナーとキャリヤーの混合比の変動という2成分現像剤
にまつわる共通の問題点を有する。
かかる問題点を解消するため、トナーのみよりなるl成
分系現像剤を用いる現像方法が各種提案されているが、
中でも、磁性を有するトナー粒子より成る現像剤を用い
る方法に優れたものが多い。
米国特許第3,909,258号明細書には電気的に導
電性を有する磁性トナーを用いて現像する方法が提案さ
れている。これは内部に磁性を有する円筒状の導電性ス
リーブ上に導電性磁性トナーを支持し、これを静電像に
接触せしめ現像するものである。この際、現像部におい
て、記録体表面とスリーブ表面の間にトナー粒子により
導電路が形成され、この導電路を経てスリーブよりトナ
ー粒子に電荷が導かれ、静電像の画像部との間のクーロ
ン力によりトナー粒子が画像部に付着して現像される。
この導電性磁性トナーを用いる現像方法は従来の2成分
現像方法にまつわる問題点を回避した優れた方法である
が、反面トナーが導電性であるため、現像した画像を、
記録体から普通紙等の最終的な支持部材へ静電的に転写
する事が困難であるという問題点を有している。
静電的に転写をする事が可能な高抵抗の磁性トナーを用
いる現像方法として、トナー粒子の誘電分極を利用した
現像方法がある。しかし、かかる方法は本質的に現像速
度がおそい、現像画像の濃度が十分に得られない等の問
題点を有しており、実用上困難である。
高抵抗の磁性トナーを用いるその他の現像方法として、
トナー粒子相互の摩擦、トナー粒子とスリーブ等との摩
擦等によりトナー粒子を摩擦帯電し、これを静電像保持
部材に接触して現像する方法が知られている。しかしこ
れらの方法は、トナー粒子と摩擦部材との接触回数が少
なく摩擦帯電が不十分となり易い、帯電したトナー粒子
はスリーブとの間のクーロン力が強まりスリーブ上で凝
集し易い、等の問題点を有しており、実用上困難であっ
た。
ところが、特開昭55−18656号公報等において、
上述の問題点を除去した新規な現像方法が提案された。
これはスリーブ上に磁性トナーをきわめて薄く塗布し、
これを摩擦帯電し、次いでこれを静電像にきわめて近接
して現像するものである。
この方法は、磁性トナーをスリーブ上にきわめて薄く塗
布する事によりスリーブとトナーの接触する機会を増し
、十分な摩擦帯電を可能にした事、磁力によってトナー
を支持し、かつ磁石とトナーを相対的に移動させる事に
よりトナー粒子相互の凝集をとくとともにスリーブと十
分に摩擦せしめている事、トナーを磁力によって支持し
又これを静電像に接する事な(対向させて現像する事に
よって優れた画像が得られるものである。
近年、電子写真複写機等画像形成装置が広く普及するに
従がい、その用途も多種多様に広がり、その画像品質へ
の要求も厳しくなってきている。一般の書類、書物の如
き画像の複写では、微細な文字に至るまで、つぶれたり
、とぎれたりすることな(、極めて微細且つ忠実に再現
することが求められている。特に、画像形成装置が有す
る感光体上の潜像が100μm以下の線画像の場合に細
線再現性が一般に悪く、線画像の鮮明さがいまだ充分で
はない。
また、最近、デジタルな画像信号を使用している電子写
真プリンターの如き画像形成装置では、潜像は一定電位
のドツトが集まって形成されており、ベタ部、ハーフト
ーン部およびライト部はドツト密度をかえることによっ
て表現されている。ところが、ドツトに忠実にトナー粒
子がのらず、ドツトからトナー粒子がはみ出した状態で
は、デジタル潜像の黒部と白部のドツト密度の比に対応
するトナー画像の階調性が得られないという問題点があ
る。さらに、画質を向上させるために、ドツトサイズを
小さくして解像度を向上させる場合には、微小なドツト
から形成される潜像の再現性がさらに困難になり、解像
度および階調性の悪い、シャープネスさに欠けた画像と
なる傾向がある。
また、初期においては、良好な画質であるが、コピーま
たはプリントアウトをつづけているうちに、画質が劣悪
化してゆくことがある。この現像は、コピーまたはプリ
ントアウトをつづけるうちに、現像されやすいトナー粒
子のみが先に消費され、現像機中に、現像性の劣ったト
ナー粒子が蓄積し残留することによって起こると考えら
れる。
これまでに、画質をよくするという目的のために、いく
つかの現像剤が提案されている。特開昭51−3244
号公報では、粒度分布を規制して、画質の向上を意図し
た非磁性トナーが提案されている。該トナーにおいて、
8〜12μmの粒径を有するトナーが主体であり、比較
的粗く、この粒径では本発明者らの検討によると、潜像
への均密なる“のり”は困難であり、かつ、5μm以下
が30個数96以下であり、20μm以上が5個数%以
下であるという特性から、粒径分布はブロードであると
いう点も均一性を低下させる傾向がある。
このような粗めのトナー粒子であり、且つブロードな粒
度分布を有するトナーを用いて、鮮明なる画像を形成す
るためには、トナー粒子を厚(重ねることでトナー粒子
間の間隙を埋めて見かけの画像濃度を上げる必要があり
、所定の画像濃度を出すために必要なトナー消費量が増
加するという問題点も有している。
また、特開昭54−72054号公報では、前者よりも
シャープな分布を有する非磁性トナーが提案されている
が、中間の重さの粒子の寸法が8.5〜1、0μmと粗
(、高解像性のトナーとしては、いまだ改良すべき余地
を残している。
特開昭58−129437号公報では、平均粒径が6〜
lOμmであり、最多粒子が5〜8μである非磁性トナ
ーが提案されているが、5μm以下の粒子が15個数%
以下と少な(、鮮鋭さの欠けた画像が形成される傾向が
ある。
本発明者らの検討によれば、5μm以下のトナー粒子が
、潜像の輪郭を明確に再現し、且つ潜像全体への緻密な
トナーののりの主要なる機能をもつことが知見された。
特に、感光体上の静電荷潜像においては電気力線の集中
のため、輪郭たるエツジ部は内部より電界強度が高く、
この部分に集まるトナー粒子の質により、画質の鮮鋭さ
が決まる。本発明者らの検討によれば5μm以下の粒子
の量が画質の鮮鋭さの問題点の解決に有効であることが
判明した。
また、米国特許4,299,900号明細書では、20
〜35μmの磁性トナーを10〜50重量%有する現像
剤を使用するジャンピング現像法が提案されている。す
なわち、磁性トナーを摩擦帯電させ、スリーブ上にトナ
ー層を均一に薄く塗布し、さらに現像剤の耐環境性を向
上させるために適したトナー粒径の工夫がなされている
。しかしながら、細線再現性、解像力等のさらに厳しい
要求を考えると、十分なものではなく、さらに、改良が
求められている。本発明者らは、このような中で本発明
における特定な粒度分布を有する磁性トナーが上記の如
(厳しい要求をも満足することを知見した。
しかしながら、本発明の特定な粒度分布を有する磁性ト
ナーにおいては、従来の磁性トナーに比べて5μm以下
の粒径を有する磁性トナー粒子・を多(含有すると共に
、この5μm以下の粒径を有する磁性トナー粒子が、磁
性トナーの現像性に大きく寄与し、画質の鮮鋭さを決定
づけるため、従来以上に磁性トナー組成物の均質な分散
が重要であり、また困難な課題であった。
磁性トナー組成物の均質な分散がなされない場合、現像
剤の帯電量が不均一であることによって、地力ブリ現象
が生じ、画像上の大きな問題点となる。近年、複写機の
機能が多様化し、画像の一部を露光等によって消してお
き、次いでその部分に別の画像を挿入するような多重コ
ピーを行ったり、転写紙の周囲を枠ぬきするような機能
においては、画像上の白く抜いておくべき部分にカブリ
が生じていることは、色調及び画像品位の点で非常に問
題である。
すなわち、現像基準電位に対して、潜像電位と反極性の
電位をLEDやヒユーズランプ等の強い光で与え、画像
を消去すると、その部分にカブリが発生する。さらに、
多色で多重コピーを行う場合には、色の混在が発生し、
画像の鮮明さをそこなうことにもなる。
特に、トナー中に含有される磁性体等の分散状態によっ
て、摩擦帯電量分布がブロードで不均一なものになり易
く、また温度、湿度等の環境条件によって摩擦帯電量は
更に不安定になり易い。
これらに対し、本発明者らは、先に特開昭62−279
353号公報において、ケイ素元素を含有する磁性酸化
鉄を含有する磁性トナーを提案し、これによって均一な
磁性粉の分散により安定な摩擦帯電を得ることを示して
いる。
本発明で提案された粒度分布を有する磁性トナーは、磁
性粉を均一に分散することで、その効果をより発現する
ものであり、ケイ素元素を含有する磁性酸化鉄を使用す
ることにより、磁性粉の分散性及び磁性トナーのチャー
ジコントロールにおいてその効果が極めて顕著であるこ
とを知見し、本発明に到達したものである。
「7′ (以:下余白) 〔発明の目的〕 本発明の目的は上述のごとき問題点を解決した磁性トナ
ーを提供するものである。
さらに、本発明の目的は、画像濃度が高く、細線再現性
、階調性の優れた磁性トナーを提供するものである。
さらに本発明の目的は、長時間の使用で性能の変化のな
い磁性トナーを提供するものである。
さらに本発明の目的は、環境変動に対して性能の変化の
ない磁性トナーを提供するものである。
さらに本発明の目的は、転写性の優れた磁性トナーを提
供するものである。
さらに、本発明の目的は、少ない消費量で、高い画像濃
度をえることの可能な磁性トナーを提供するものである
さらに、本発明の目的は、デジタルな画像信号による画
像形成装置においても、解像性、階調性、細線再現性に
優れたトナー画像を形成し得る磁性トナーを提供するも
のである。
さらに本発明の目的は、カブリ、反転カブリの少ない磁
性トナーを提供するものである。
、本発明の目的は、トナー粒子間、トナーとスリー・ 
ブの如きトナー担持体との間等の摩擦帯電量が安定で、
且つ摩擦帯電量分布がシャープで均一であり、使用する
現像システムに適した帯電量にコントロールできる磁性
トナーを提供するものである。
〔発明の概要〕
より詳細には、本発明は、結着樹脂及び磁性粉を少なく
とも有する磁性トナーにおいて、5μm以下の粒径を有
する磁性トナー粒子が12〜60個数%含有され、8〜
12.7μmの粒径を有する磁性トナー粒子が1〜33
個数%含有され、16μm以上の粒径を有する磁性トナ
ー粒子が2.0体積%以下で含有され、磁性トナーの体
積平均粒径が4〜lOμmであり、5μm以下の磁性ト
ナー粒子群が下記式 %式% 〔式中、Nは5μm以下の粒径を有する磁性トナー粒子
の個数%を示し、■は5μm以下の粒径を有する磁性ト
ナー粒子の体積%を示し、kは4.5乃至6.5の正数
を示す。但し、Nは12乃至60の正数を示す。〕 を満足する粒度分布を有し、かつ前記磁性粉がケイ素元
素を0.05〜10重量パーセント含有する磁性酸化鉄
であることを特徴とする磁性トナーに関する。
上記の粒度分布を有する本発明の非磁性トナーは、感光
体上に形成された潜像の細線に至るまで、忠実に再現す
ることが可能であり、網点およびデジタルのようなドツ
ト潜像の再現にも優れ階調性および解像性にすぐれた画
像を与える。さらに、コピーまたはプリントアウトを続
けた場合でも高画質を保持し、かつ、高濃度の画像の場
合でも、従来の磁性トナーより少ないトナー消費量で良
好な現像をおこなうことが可能であり、経済性および、
複写機またはプリンター本体の小型化にも利点を有する
ものである。
本発明の磁性トナーにおいて、このような効果が得られ
る理由は、必ずしも明確でないが、以下のように推定さ
れる。
すなわち、本発明の磁性トナーにおいては、5μm以下
の粒径の磁性トナー粒子が12〜60個数%であること
が一つの特徴である。従来、磁性トナーにおいては5μ
m以下の磁性トナー粒子は、帯電量コントロールが困難
であったり、磁性トナーの流動性を損ない、また、トナ
ー飛散して機械を汚す成分として、さらに、画像のかぶ
りを生ずる成分として、積極的に減少することが必要で
あると考えられていた。
しかしながら、本発明者らの検討によれば、5μm以下
の磁性トナー粒子が高品質な画質を形成するための必須
の成分であることが判明した。
例えば、0.5μm〜30μmにわたる粒度分布を有す
る磁性トナーを用いて、感光体上の表面電位を変化し、
多数のトナー粒子が現像され易い大きな現像電位コント
ラストから、ハーフトーンへ、さらに、ごくわずかのト
ナー粒子しか現像されない小さな現像電位コントラスト
まで、感光体上の表面電位を変化させた潜像を現像し、
感光体上の現像されたトナー粒子を集め、トナー粒度分
布を測定したところ、8μm以下の磁性トナー粒子が多
(、特に5μm以下の磁性トナー粒子が多いことが判明
した。すなわち、現像にもっとも適した5μm以下の粒
径の磁性トナー粒子が感光体の潜像の現像に円滑に供給
される場合に潜像に忠実であり、潜像からはみ出すこと
な(、真に再現性の優れた画像かえられるものである。
又、本発明の磁性トナーにおいては、8〜12.7μm
の範囲の粒子が1〜33個数%であることが一つの特徴
である。これは、前述の如く、5μm以下の粒径の磁性
トナー粒子の存在の必要性と関係があり、5μm以下の
粒径の磁性トナー粒子は、潜像を厳密に覆い、忠実に再
現する能力を有するが、潜像自身において、その周囲の
エツジ部の電界強度が中央部よりも高く、そのため、潜
像内部がエツジ部より、トナー粒子ののりがうずくなり
、画像濃度が薄く見えることがある。特に、5μm以下
の磁性トナー粒子は、その傾向が強い。しかしながら、
本発明者らは、8〜12.7μmの範囲のトナー粒子を
1個数%〜33個数%含有させることによって、;の問
題を解決し、さらに鮮明にできることを知見した。すな
わち、8〜12.7μmの粒径の範囲のトナー粒子が5
μm以下の粒径の磁性トナー粒子に対して、適度にコン
トロールされた帯電量をもつためと考えられるが、潜像
のエツジ部より電界強度の小さい内側に供給されて、エ
ツジ部に対する内側のトナー粒子ののりの少なさを補っ
て、均一なる現像画像が形成され、その結果、高い濃度
で解像性および階調性の優れたシャープな画像が提供さ
れるものである。
さらに、5μm以下の粒径の粒子について、その個数%
(N)と体積%(V)との間に、N/V=−0,04N
+k (但し、4.5≦に≦6.5 ; 12≦N≦60)な
る関係を本発明の磁性トナーが満足していることも特徴
の一つである。第4図にこの範囲を示すが、他の特徴と
共に、この範囲を満足する粒度分布の本発明の磁性トナ
ーは優れた現像性を達成しつる。
本発明者らは、5μm以下の粒度分布の状態を検討する
中で、上記式で示すような最も目的を達成するに適した
微粉の存在状態があることを知見した。すなわち、ある
Nの値に対して、N/Vが大きいということは、5μm
以下の粒子まで広(含んでいることを示しており、N/
vが小さいということは、5μm付近の粒子の存在率が
高く、それ以下の粒径の粒子が少ないことを示している
と解され、N/Vの値が2.1〜5.82の範囲内にあ
り、且つNが12〜60の範囲にあり、且つ上記関係式
をさらに満足する場合に、良好な細線再現性および高解
像性が達成される。
また、16μm以上の粒径の磁性トナー粒子については
、2.0体積%以下にし、できるだけ少ないことが好ま
しい。
しかしながら、体積平均粒径が4〜10μmと従来の磁
性トナーに比して粒径の細かい本発明の磁性トナーでは
比表面積が増すため、表面近傍における磁性粉の分散状
態が及ぼす影響は大きい。
磁性トナー粒子内で、磁性粉の均一な分散が得られない
場合、通常不均一な摩擦帯電を生じ地力ブリ、反転カブ
リなどの不都合を生ずる他、繰り返し使用時の耐久安定
性、環境安定性等にも不都合を生ずる。
本発明の磁性トナーに於いては、前述の如く現像性に優
れた粒径5μm以下の磁性トナーを多く含むが、これら
の磁性トナーをつくる工程を考えると、結着樹脂に磁性
粉を混練し、微粉砕するとき、磁性粉の分散が不十分で
あると個々の粒子ごとの組成が不均一になり、帯電量な
ども不均一となり、カブリ、反転カブリなどの画像欠陥
や、さらに穂の乱れによるとびちりなどの画質劣化が特
に顕著になり易く、本発明の高画質化という趣旨と相反
する。
従って、本発明の磁性トナーにおいては、従来子(用い
られてきた磁性トナー以上により均一な磁性粉の磁性ト
ナー粒子内での分散が求められる。
本発明のトナーに用いる磁性粉は、ケイ素元素を0.0
5〜10(重量)%含有することにより、従来の磁性ト
ナーに用いられていた磁性粉に比べて磁性粉粒子内部の
組成・構造が均一になり、磁性粉粒子の粒度分布がシャ
ープとなるのみならず粒子自体の凝集性が低下するため
、磁性トナー中に極めて均一に分散する。
磁性粉中のケイ素元素存在率が0.05%未満ではケイ
素元素含有の効果を生じさせることが困難となって、ト
ナーに対する磁性粉の均一分散性が得られず、一方、上
記存在率が10%を越えると、トナーの耐湿性が低下す
る。
上記の如く、ケイ素元素を0.05〜10(重量)%含
有する磁性粉を用いることで、磁性トナー中に磁性粉を
極めて均一に分散させることで、本発明の粒度分布を有
する磁性トナーが有する高画質、優れた細線再現性、階
調再現性等の特徴を少しも損うことな(、さらに向上さ
せることを可能とした。
従来の観点とは全く異なった考え方によって、本発明の
磁性トナーは従来の問題点を解決し、最近の厳しい高画
質への要求にも耐えることを可能としたものである。
本発明の構成について、さらに詳しく説明をする。
5μm以下の粒径の磁性トナー粒子が全粒子数の12〜
60個数%であることが良く、好ましくは25〜50個
数%が良く、さらに好ましくは30〜50個数%が良い
。5μm以下の粒径の磁性トナー粒子が12個数%未満
であると、高画質に有効な磁性トナー粒子が少なく、特
に、コピーまたはプリントアウトをつづけることによっ
てトナーが使われるに従い、有効な磁性トナー粒子成分
が減少して、本発明で示すところの磁性トナーの粒度分
布のバランスが悪化し、画質がしだいに低下してくる。
また、60個数%越える場合であると、磁性トナー粒子
相互の凝集状態が生じやす(、本来の粒径以上のトナー
塊となるため、荒れた画質となり、解像性を低下させ、
または潜像のエツジ部と内部との濃度差が大きくなり、
中ぬけ気味の画像となりやすい。
また、8〜12.7μmの範囲の粒子が1〜33個数%
であることが良く、好ましくは8〜20個数%が良い。
33個数%より多いと、画質が悪化すると共に、必要以
上の現像、すなわち、トナーののりすぎが起こり、トナ
ー消費量の増大をまねく。一方、1個数%未満であると
、高画像濃度が得られに(くなる。また、5μm以下の
粒径の磁性トナー粒子群の個数%(N%)9体積%(7
%)の間に、N/V=−0,04N+になる関係があり
、4.5 ≦k ≦6.5の範囲の正数を示す。好まし
くは4.5≦に≦6.0、さらに好ましくは4.5≦に
≦5.5である。先に示したように、12≦N≦60、
好ましくは25≦N≦50、さらに好ましくは30≦N
≦50である。
k<4.5では、5.0μmより小さな粒径の磁性トナ
ー粒子数が少な(、画像濃度、解像性、鮮鋭さで劣った
ものとなる。従来、不要と考えがちであった微細な磁性
トナー粒子の適度な存在が、現像において、トナーの最
密充填化を果たし、粗れのない均一な画像を形成するの
に貢献する。特に細線および画像の輪郭部を均一に埋め
ることにより、視覚的にも鮮鋭さをより助長するもので
ある。すなわち、k < 4.5では、この粒度分布成
分の不足に起因して、これらの特性の点で劣ったものと
なる。
別の面からは、生産上も、k < 4.5の条件を満足
するには分級等によって、多量の微粉をカットする必要
があり、収率およびトナーコストの点でも不利なものと
なる。また、k>6.5では、必要以上の微粉の存在に
よって、くり返しコピーをつづけるうちに、画像濃度が
低下する傾向がある。
この様な現象は、必要以上の荷電をもった過剰の微粉状
磁性トナー粒子が現像スリーブ上に帯電付着して、正常
な磁性トナーの現像スリーブへの担持および荷電付与を
阻害することによって発生すると考えられる。
また、16μm以上の粒径の磁性トナー粒子が2.0体
積%以下であることが良く、さらに好ましくは、0体積
%以下であり、さらに好ましくは0.5体積%以下であ
る。2.0体積%より多いと、細線再現における妨げに
なるばかりでなく、転写において、感光体上に現像され
たトナー粒子の薄層面に16μm以上の粗めのトナー粒
子が突出して存在することで、トナー層を介した感光体
と転写紙間の微妙な密着状態を不規則なものとして、転
写条件の変動をひきおこし、転写不良画像を発生する要
因となる。また、磁性トナーの体積平均径は4〜IOμ
m1好ましくは4〜9μmであり、この値は先にのべた
各構成要素と切りはなして考えることはできないもので
ある。体積平均粒径4μm未満では、グラフイク画像な
どの画像面積比率の高い用途では、転写紙上のトナーの
のり量が少なく、画像濃度の低いという問題点が生じや
すい。これは、先に述べた潜像におけるエツジ部に対し
て、内部の濃度が下がる理由と同じ原因によると考えら
れる。体積平均粒径lOμm越える場合では解像度が良
好でなく、また複写の初めは良くとも使用をつづけてい
ると画質低下を発生しやすい。
本発明に使用される磁性粉は、ケイ素元素を0.05〜
10重量%含有する。さらに好ましくは磁性酸化鉄中の
ケイ素元素の存在率が鉄元素を基準として0.1−、5
重量%が良く、より好ましくは0.20〜、0重量%が
良く、さらに好ましくは0.25〜0.70重量%が良
い。0.1重量%以下では、本発明が望むような粒子特
性への改善効果が弱く、、5重量%以上ではケイ酸成分
の粒子表面への残留が増して好ましくない。
また、本発明の磁性トナーに用いる磁性酸化鉄は、磁性
酸化鉄の鉄元素溶解率が約10重量%までに存在するケ
イ素元素の含有率A(鉄元素を基準とする)が約0.7
重量%以下、好ましくは0.01〜0.5重量%であり
、該磁性酸化鉄の鉄元素溶解率が90重量%乃至100
重量%の間に存在するケイ素元素の含有率B(鉄元素を
基準とする)が0.2〜5重量%、好ましくは0.5〜
3重量%である。鉄元素溶解率が約10重量%までに存
在するケイ素元素の含有率とは、磁性酸化鉄のごく外周
部および表面におけるケイ素元素の含有率を示すが、こ
の値が0.7重量%より多いと、磁性酸化鉄の表面組成
が均質でなくなったり、ケイ酸成分によって耐湿性を損
ったりして、本発明が意図する効果を十分に発揮できな
くなる傾向が高まる。また、鉄元素溶解率が90重量%
乃至100重量%の間に存在するケイ素元素の含有率と
は、磁性酸化鉄の粒子の中心部におけるケイ素元素の含
有率を示し、0.2重量%より少ないと、粒度分布が揃
わず、各々の磁性酸化鉄粒子の組成分布や構造を均一に
することが困難になる。5重量%より多いと製造に際し
て、反応液の粘度が上がり、効率か悪いばかりでなく、
反応槽内で均一な反応が阻害され、粒子によって構成が
均一でない磁性酸化鉄となる。
本発明の磁性酸化鉄においては、含有率B/含有率Aが
、0以上で好ましくは3〜10である。含有率B/含有
率Aが、0未満では磁性酸化鉄生成への初期段階におけ
る磁性酸化鉄の核中のケイ酸化合物の存在量が不充分な
ので、粒径が均一で粒度分布がシャープな磁性酸化鉄を
製造することが困難となる。
本発明の磁性トナーに用いる磁性酸化鉄においては、見
かけ嵩密度は0.10〜0.25g/ccが好ましく、
この範囲であれば、凝集性が小さく、分散性に優れた八
面体形状の粒子を主体として含有する磁性酸化鉄として
、本発明の効果をより発揮する。また、本発明の磁性ト
ナーに用いる磁性酸化鉄は樹脂または有機溶剤への親和
性に優れている。
例えば、トルエン分散性は1時間後の沈降長が4mm以
下の値を示し得る。尚、トルエン分散性は、さらに好ま
しくは3mm以下を示すものが良い。このようなとき高
分子樹脂成分に磁性酸化鉄を良好に分散含有させること
ができる。
本発明に使用する磁性粉としては、強磁性の元素、これ
らを含む合金ないし化合物中にケイ素化合物を含有して
いるものの粉末が好ましく用いられる。例えば、マグネ
タイト、γ−酸化鉄、フェライトなどの鉄、コバルト、
ニッケル、マンガンなどの合金や化合物、その他の強磁
性合金など従来より磁性材料として知られているものの
製造過程でケイ素元素を含有させたものを使用できる。
なかでも、製造過程で、ケイ酸又はケイ酸塩の形でケイ
素化合物を関与させることにより、ケイ素元素を含有さ
せた磁性酸化鉄が好ましく用いられる。
これらは、微粉体であって、および0.1〜20m2/
g、好ましくは2〜20m2/gのBET比表面積を有
するものが良い。又、飽和磁性化σSが70 e m 
u/g以上、測定磁場IKOeにおける保磁力が5〜2
000eであることが好ましい。
本発明に係る磁性酸化鉄においては、見かけ嵩密度は0
.10〜0.38g/ccが好ましく、特に好ましくは
0.lO〜0.30g/ccが良い。この範囲であれば
、凝集性が小さく、分散性に優れた八面体形状の粒子を
主体として含有する磁性酸化鉄として、本発明の効果を
より発揮する。
本発明の磁性トナーに用いる磁性酸化鉄の平均粒径はO
01〜2.0μmが好ましい。さらに好ましくは0.1
〜0.6μmが良い。平均粒径が小さすぎると、凝集し
やす(、また、耐環境性が悪くなる。
平均粒径が大きすぎると、薄膜、微小粒子中に分散して
用いるとき、その表面に過度に突出したり、偏在がおき
好ましくなく、また、色相として、黒色度が減退すると
いうこともある。
以上のような物性を満たす磁性粉を用いた本発明の磁性
トナーは、磁性トナー中で極めて均一な分散を示すこと
で、均一かつ安定な摩擦帯電が可能であり、カブリ、反
転カブリのない高濃度の画像が得られ繰り返し使用時の
耐久性、環境安定性にも優れる。
従来知られているジャンピング現像方法は、繰り返し複
写を続けると、場合により、現像剤担持体上に担持され
た現像剤層の均一性がそこなわれ、担持体の円周方向に
スジ状のコーティング不良が発生したり、担持された現
像剤の層の厚さが初期と比較し部分的に極端に厚(なり
、ハン点様のムラが発生したり、サザ彼様のコーティン
グ不良が発生する。前者は現像した際に画像に白筋とし
て観察され、後者はハン点状あるいはサザ波状の濃度ム
ラとなって観察されたりする。この現象は、通常の繰り
返し複写ではほとんど発生しないが、特に長期間の超低
温低湿の環境条件下での連続使用で発生する場合があり
、また、連続使用において画像濃度の低下を生じさせ、
好ましくない。
さらに詳しく述べると、この様な現象は、環境条件の変
化によって、担持体上に担持された現像剤層において、
摩擦帯電量の不均一部分が生ずることによる。すなわち
、超低温低湿の環境条件下では担持体表面と現像剤との
摩擦により発生する現像剤の摩擦帯電電荷が極端に大き
い成分が発生し、その電荷に起因する鏡映力のため、担
持体近傍にその様な摩擦帯電電荷の極端に大きい成分が
、蓄積しやすく、これが連続耐久などによって現像剤層
の上層部分の現像剤のコーティングの均一性や現像され
やすさに影響をあたえ、現象として、前記した白スジや
、ハン点状のムラ、サザ波状のコーティング不良を生ず
る。
しかるに本発明のごとき、特定の粒度分布および特定の
磁性粉を使用している為、極めて環境安定性に優れ、チ
ャージアップによる濃度低下、がさつきなどの画像劣化
が見られず、カブリ、反転カブリのない細線再現性・階
調再現性に優れた飛び散りの少ない高画質な画像を得る
ことができる。
この理由は以下のように推定される。前述の如きケイ素
元素の分布を有する磁性粉は、従来の磁性粉に比べて表
面抵抗が小さく、嵩密度が大きいあるいは凝集しに(い
ためにトナー製造の原材料予備混合時により均一に分散
されて磁性粉粒子の粒径をより小さくしても磁性トナー
内で均一に分散されやすく、更に物理的・化学的に均質
な表面特性を有することから、電荷が局在して蓄積しに
<(、かつ、電荷の局在が発生したとしてもスリーブと
の間で容易にその電荷をリークし得るため、安定な摩擦
帯電を保持することができるものと推定される。
更に、磁性トナーに荷電制御剤あるいは離型剤等を添加
する場合には、原材料予備混合時にこれらの分散をも向
上させることも安定な摩擦帯電性をもつことの理由と推
定される。
本発明における各種物性データの測定法を以下に詳述す
る。
トナーの粒度分布は種々の方法によって測定できるが、
本発明においてはコールタ−カウンターを用いて行った
すなわち、測定装置としてはコールタ−カウンターTA
−n型(コールタ−社製)を用い、個数分布。
体積分布を出力するインターフェイス(日科機製)およ
びCX−1パーソナルコンピユータ(キャノン製)を接
続し、電界液は1級塩化ナトリウムを用いて1%NaC
1水溶液を調製する。測定法としては前記電解水溶液1
00〜150m1中に分散剤として界面活性剤、好まし
くはアルキルベンゼンスルホン酸塩を0.1〜5ml加
え、さらに測定試料を2〜20 m g加える。試料を
懸濁した電解液は超音波分散器で約1〜3分間分散処理
を行い、前記コールタ−カウンターTAU型により、ア
パチャーとして100μアパチヤーを用いて、個数を基
準として2〜40μの粒子の粒度分布を測定して、それ
から本発明に係わるところの値を求めた。
本発明において、磁性酸化鉄中のケイ素元素の存在率(
鉄元素を基準とする)および鉄元素の溶解率は、次のよ
うな方法によって求めることができる。例えば、51の
ビーカーに約31!の脱イオン水を入れ45〜50℃に
なるようにウォーターバスで加温する。約400mfの
脱イオン水でスラリーとした磁性酸化鉄中25gを約3
28mj!の脱イオン水で水洗しながら、該脱イオン水
とともに51ビーカー中に加える。
次で、温度を約50℃、撹拌スピードを約20Orpm
に保ちながら、特級塩酸約1272m1を加え、溶解を
開始する。このとき、磁性酸化鉄濃度は約5g/l、塩
酸水溶液は約3規定となっている。溶解開始から、すべ
て溶解して透明になるまで10分毎に20m1サンプリ
ングし、0.1μメンブランフィルタ−で濾過し、ろ液
を採取する。ろ液をプラズマ発光分光(tcp)によっ
て、鉄元素及びケイ素元素の定量を行う。
次式によって、鉄元素溶解率が計算される。
各サンプルのケイ素元素の含有率は、次式によって計算
される。
また、磁性酸化鉄を10分毎に測定した鉄元素及びケイ
素元素の溶解量を第1表に示し、含有率A及び含有率B
の算出方法を以下に説明する。
第1表に記載されている各データを、鉄元素溶解率(重
量%)を横軸にとり、ケイ素元素溶解率(重量%)を縦
軸にとってプロットしたところ、第1図に示すグラフが
得られた。該グラフから鉄元素10%溶解率の時のケイ
素元素溶解率を求め、次いでケイ素元素溶解量を求める
。別途、鉄元素10%溶解率の鉄元素溶解量を求め、下
記式から含有率Aが求められる。
また、該グラフから鉄元素90重量%乃至100重量%
の間に存在するケイ素溶解量及び鉄元素溶解量は、各1
00重量%の値から90重量%の値を引くことによって
得られた値に基づいて、含有率Bが下記式から求められ
る。
本発明において、磁性酸化鉄の見かけ嵩密度は次のよう
にして測定する。パウダーテスター(細円ミクロン製)
の嵩密度測定装置を用い、710μmのふるいをセット
し、ふるいの上に解枠を行った磁性酸化鉄を少量ずつ投
入し、振幅約1mmで振動させながら、付属のカップに
山盛りになるまでつづける。停止後、付属のブレードで
、粉の表面をすり切って秤量する。カップの内容積は1
00ccとして、カップの風袋値を差し引いて試料重量
を求め次式によって見かけ嵩密度を計算する。
みかけ嵩密度(g/cc) =磁性酸化物型ft(g)
/100(cc)次に、本発明において、磁性酸化鉄の
トルエン分散性は次のようにして測定する。
試料約1gを秤量し、共栓付沈澱管(16、5m mφ
6X105mmH,目盛付)に入れ、トルエンを加えて
10m1とする。共栓をし十分に振とうした後、垂直に
立てて静置する。静置開始と同時にストップウォッチを
押し、所定時間後の液面と沈降界面の距離を読み、この
値をもって、磁性酸化鉄のトルエン分散性の尺度とする
本発明において、磁性酸化物の平均粒径の測定および形
状の観察は次のようにして行う。透過電子顕微鏡(日立
製作所H−700H)でコロジオン膜銅メツシユに処理
した試料を用いて、加電圧100KVにて、10,00
0倍で撮影し、焼きつけ倍率3倍として、最終倍率30
,000倍とする。これによって、形状の観察を行い、
各粒子の最大長を計測し、その平均をもって平均粒径と
する。
本発明の磁性トナーに用いる磁性酸化鉄は、結着樹脂1
00重量部に対して、50重量部乃至110重量部、好
ましくは、樹脂成分100重量部に対し60乃至100
重量部である。
本発明のトナーに使用される結着樹脂としては、オイル
塗布する装置を有する加熱加圧ローラ定着装置を使用す
る場合には、下記トナー用結着樹脂の使用が可能である
例えば、ポリスチレン、ポリ−p−クロルスチレン、ポ
リビニルトルエンなどのスチレンおよびその置換体の単
重合体;スチレン−p−クロルスチレン共重合体、スチ
レン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフ
タリン共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合
体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体、スチレ
ン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレン
−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチル
エーテル共重合体、スチレン−ビニルエチルエーテル共
重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチ
レン−ブタジェン共重合体、スチレン−イソプレン共重
合体、スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合体
などのスチレン系共重合体;ポリ塩化ビニル、フェノー
ル樹脂、天然変性フェノール樹脂、天然樹脂変性マレイ
ン酸樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリ酢酸ビ
ニール、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレ
タン、ポリアミド樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、キ
シレン樹脂、ポリビニルブチラール、テルペン樹脂、ク
マロンインデン樹脂、石油系樹脂などが使用できる。
オイルを殆ど塗布しない加熱加圧ローラ定着方式におい
ては、トナー像支持体部材上のトナー像の一部がローラ
に転移するいわゆるオフセット現象、およびトナー像支
持部材に対するトナーの密着性が重要な問題である。よ
り少ない熱エネルギーで定着するトナーは、通常保存中
もしくは現像器中でブロッキングもしくはケーキングし
易い性質があるので、同時にこれらの問題も考慮しなけ
ればならない。これらの現象にはトナー中の結着樹脂の
物性が最も大きく関与しているが、本発明者らの研究に
よれば、トナー中の磁性体の含有量を減らすと、定着時
にトナー像支持部材に対するトナーの密着性は良くなる
が、オフセットが起こり易くなり、またブロッキングも
しくはケーキングも生じ易(なる。それゆえ、本発明に
おいてオイルを殆ど塗布しない加熱加圧ローラ定着方式
を用いる時には、結着樹脂の選択がより重要である。好
ましい結着物質としては、架橋されたスチレン系共重合
体もしくは架橋されたポリエステルがある。
スチレン系共重合体のスチレンモノマーに対するコモノ
マーとしては、例えば、アクリル酸、アクリル酸メチル
、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ド
デシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸−2−エチル
ヘキシル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸、メタク
リル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸オクチル、アクリロニトリル、メタク
リニトリル、アクリルアミドなどのような二重結合を有
するモノカルボン酸もしくはその置換体;例えば、マレ
イン酸、マレイン酸ブチル、マレイン酸メチル、マレイ
ン酸ジメチルなどのような二重結合を有するジカルボン
酸およびその置換体;例えば塩化ビニル、酢酸ビニル、
安息香酸ビニルなどのようなビニルエステル類;例えば
エチレン、プロピレン、ブチレンなどのようなエチレン
系オレフィン類;例えばビニルメチルケトン、ビニルヘ
キシルケトンなどのようなビニルケトン類;例えばビニ
ルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソ
ブチルエーテルなどのようなビニルエーテル類;等のビ
ニル単量体が単独もしくは2つ以上用いられる。
ここで架橋剤としては主として2個以上の重合可能な二
重結合を有する化合物が用いられ、例えば、ジビニルベ
ンゼン、ジビニルナフタレンなどのような芳香族ジビニ
ル化合物;例えばエチレングリコールジアクリレート、
エチレングリコールジメタクリレート、、3−ブタンジ
オールジメタクリレートなどのような二重結合を2個有
するカルボン酸エステル;ジビニルアニリン、ジビニル
エーテル、ジビニルスルフィド、ジビニルスルホンなど
のジビニル化合物;および3個以上のビニル基を有する
化合物;が単独もしくは混合物として用いられる。
また、加圧定着方式を用いる場合には、圧力定着トナー
用結着樹脂の使用が可能であり、例えばポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリメチレン、ポリウレタンエラスト
マー、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、スチレン
−ブタジェン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体
、線状飽和ポリエステル、パラフィンなどがある。
また、本発明の磁性トナーには荷電制御剤をトナー粒子
に配合(内添)、またはトナー粒子と混合(外添)して
用いることが好ましい。荷電制御剤によって、現像シス
テムに応じた最適の荷電量コントロールが可能となり、
特に本発明では粒度分布と荷電とのバランスをさらに安
定したものとすることが可能であり、荷電制御剤を用い
ることで先に述べたところの粒径範囲毎による高画質化
のための機能分離および相互補完性をより明確にするこ
とができる。正荷電制御剤としては、ニグロシンおよび
脂肪酸金属塩等による変成物;トリブチルベンジルアン
モニウム−1−ヒドロキシ−4−ナフトスルフォン酸塩
、テトラブチルアンモニウムテトラフルオロボレートな
どの四級アンモニウム塩;ジブチルスズオキサイド、ジ
オクチルスズオキサイド、ジシクロへキシルスズオキサ
イドなどのジオルガノスズオキサイド;ジブチルスズボ
レート、ジオクチルスズボレート、ジシクロへキシルス
ズボレートなどのジオルガノスズボレートを単独である
いは2種類以上組合せて用いることができる。これらの
中でも、ニグロシン系、四級アンモニウム塩の如き荷電
制御剤が特に好ましく用いられる。
また、−数式 〔式中、R1はHまたはCH3を示し、R2およびR3
は置換または未置換のアルキル基(好ましくは、C1〜
C4)を示す。〕 で表わされるモノマーの単重合体:または前述したよう
なスチレン、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステ
ルなどの重合性モノマーとの共重合体を正荷電性制御剤
として用いることができ、この場合これらの荷電制御剤
は、結着樹脂(の全部または一部)としての作用をも有
する。
本発明に用いることのできる負荷電性制御剤としては、
例えば有機金属錯体、キレート化合物が有効で、その例
としてはアルミニウムアセチルアセトナート、鉄(II
)アセチルアセトナート、3.5−ジターシャリ−ブチ
ルサリチル酸クロム等があり、特にアセチルアセトン金
属錯体、サリチル酸系金属錯体または塩が好ましく、特
にサリチル酸系金属錯体またはサリチル酸系金属塩が好
ましい。
上述した荷電制御剤(結着樹脂としての作用を有しない
もの)は、微粒子状として用いることが好ましい。この
場合、この荷電制御剤の個数平均粒径は、具体的には、
4μm以下(更には3μm以下)が好ましい。
トナーに内添する際、このような荷電制御剤は、結着樹
脂100重量部に対して0.1〜20重量部(更には0
.2〜10重量部)用いることが好ましい。
また、本発明の磁性トナーにはシリカ微粉末を添加する
ことが好ましい。本発明の特徴とするような粒度分布を
有する磁性トナーでは、比表面積が従来のトナーより大
きくなる。摩擦帯電のために磁性トナー粒子と、内部に
磁界発生手段を有した円筒状の導電性スリーブ表面と接
触せしめた場合、従来の磁性トナーよりトナー粒子表面
とスリーブとの接触回数は増大し、トナー粒子の摩耗や
スリーブ表面の汚染が発生しやすくなる。本発明に係る
磁性トナーと、シリカ微粉末を組み合せるとトナー粒子
とスリーブ表面の間にシリカ微粉末が介在することで摩
耗は著しく軽減される。これによって、磁性トナーおよ
びスリーブの長寿命化がはかれると共に、安定した帯電
性も維持することができ、長期の使用にもより優れた磁
性を有する現像剤とすることが可能である。さらに、本
発明で主要な役割をする5μm以下の粒径を有する磁性
トナー粒子は、シリカ微粉末の存在で、より効果を発揮
し、高画質な画像を安定して提供することができる。
シリカ微粉体としては、乾式法および湿式法で製造した
シリカ微粉体をいずれも使用できるが、耐フィルミング
性、耐久性の点からは乾式法によるシリカ微粉体を用い
ることが好ましい。
ここで言う乾式法とは、ケイ素ハロゲン化合物の蒸気相
酸化により生成するシリカ微粉体の製造法である。例え
ば四塩化ケイ素ガスの酸素水素中における熱分解酸化反
応を利用する方法で、基礎となる反応式は次の様なもの
である。
5iCjl!4+2H2+O□→SiO2+4HCj!
又、この製造工程において例えば、塩化アルミニウム又
は、塩化チタンなど他の金属ハロゲン化合物をケイ素ハ
ロゲン化合物と共に用いる事によってシリカと他の金属
酸化物の複合微粉体を得る事も可能であり、それらも包
含する。
本発明に用いられる、ケイ素ハロゲン化合物の蒸気相酸
化により生成された市販のシリカ微粉体としては、例え
ば、以下の様な商品名で市販されているものがある。
AERO3IL          130(日本アエ
ロジル社)    200 X50 T600 0X80 0X170 0K84 Ca −0−S i L              
 M −5′(CABOTOCo、社)    MS−
7S−5 H−5 Wacker   HDK   N  20     
 V15(WACKER−CHEMIE GMBH社)
   N20ED−CFine   5ilica (ダウコーニングCo、社) Fransol (Fransil 社) 一方、本発明に用いられるシリカ微粉体を湿式法で製造
する方法は、従来公知である種々の方法が適用できる。
たとえば、ケイ酸ナトリウムの酸による分解、一般反応
式で下記に示す。
Na20aXSi02 +HCI!十H2O−+5i0
2 φnH2O+NaC1その他、ケイ酸ナトリウムの
アンモニア塩類またはアルカリ塩類による分解、ケイ酸
ナトリウムよりアルカリ土類金属ケイ酸塩を生成せしめ
た後、酸で分解しケイ酸とする方法、ケイ酸ナトリウム
溶液をイオン交換樹脂によりケイ酸とする方法、天然ケ
イ酸またはケイ酸塩を利用する方法などがある。
ここでいうシリカ微粉体には、無水二酸化ケイ素(シリ
カ)、その他、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸ナトリウム
、ケイ酸カリウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸亜鉛な
どのケイ酸塩をいずれも適用できる。
湿式法で合成された市販のケイ酸微粉体をしては、例え
ば、以下のような商品名で市販されているものがある。
カープレックス          塩野儀製薬二一プ
シール           日本シリカトクシール、
ファインシール     徳山曹達ビタシール    
         多木製肥ジルトン、シルネツクス 
      水沢化学スターシル          
   神品化学ヒメジール             
愛媛薬品サイロイド         富士デビソン化
学Hi−3il(ハイシール) Pittsburgh Plate Glass、Co
 (ピッツバーグプレートグラス)Durosil (
ドウロシール) Ultorasi+ (ウルトラシール)Fiills
toff−Gesellschaft Marquar
t  (フユールストツフ・ゲゼールシャフト マルク
オルト) Manosil (マノシール) Hardman and Ho1den (ハードマン
アンドホールデン)Hoesch (ヘラシュ) Chemische Fabrik Hoesch K
 −G  (ヒエミツシエ・ファブリーク・ヘラシュ) Sil −3tone (シル−ストーン)Stone
r Rubber Co、 (ストーナー ラバー)N
alco (ナルコ) Nalco Chem、Co、 (ナルコ ケミカル)
Quso (クツ) Philadelphia Quartz Co、(フ
ィラデルフィア クォーツ)Imsi! (イムシル) 111inois Minerals Co、(イリノ
イス ミネラル)Calcium 5ilikat (
カルシウム シリカート)Chemische Fab
rik Hoesch、K −G  (ヒエミツシェフ
アブリーク ヘラシュ) Calsil (カルジル) Fiillstoff−Gesellschaft M
arquart (フユールストツフーゲゼルシャフト
 マルクオルト) Fortafil (フォルタフイル)Imperia
l Chemical Industries、Ltd
、 (インペリアル ケミカル インダストリーズ) Microcal (ミクロカル) Joseph Crosfiels & 5ons、L
td、 (ジョセフ クロスフィールド アンド サン
ズ) Manosil (7ノシール) Hardman and Ho1den  (ハードマ
ン アンド ホールデン) Vulkasil (ブルカジール) Farbenfabriken Bryer、A、−G
、 (フアルペンファブリーケンバーヤー) Tufknit (タフニット) Durham Chemicals、Ltd、  (ド
ウルハム ケミカルズ)シルモス          
    白石工業スターレックス          
 神品化学フリコシル             多木
製肥上記シリカ微粉体のうちで、BET法で測定した窒
素吸着による比表面積が30d/g以上(特に50〜4
00 rrr/g)の範囲内のものが良好な結果を与え
る。磁性トナー100重量部に対してシリカ微粉体0.
01〜8重量部、好ましくは0.1〜5重量部使用する
のが良い。
また、本発明の磁性トナーを正荷電性磁性トナーとして
用いる場合には、トナーの摩耗防止、スリーブ表面の汚
損防止のために添加するシリカ微粉体としても、負荷電
性であるよりは、正荷電性シリ力微粉体を用いた方が帯
電安定性を損うこともな(、好ましい。
正帯電性シリカ微粉体を得る方法としては、上述した未
処理のシリカ微粉体を、側鎖に窒素原子を少なくとも1
つ以上有するオルガノ基を有するシリコンオイルで処理
する方法、あるいは窒素含有のシランカップリング剤で
処理する方法、またはこの両者で処理する方法がある。
尚、本発明において正荷電性シリカとは、ブローオフ法
で測定した時に、鉄粉キャリアーに対しプラスのトリボ
電荷を有するものをいう。
シリカ微粉体の処理に用いる、側鎖に窒素原子を有する
シリコンオイルとしては、少なくとも下記式で表わされ
る部分構造を具備するシリコンオイルが使用できる。
1(3R4 (式中、R1は水素、アルキル基、アリール基またはア
ルコキシ基を示し、R2はアルキレン基またはフェニレ
ン基を示し、R3およびR4は水素、アルキル基、また
はアリール基を示し、R5は含窒素複素環基を示す) 上記アルキル基、アリール基、アルキレン基、フェニレ
ン基は窒素原子を有するオルガノ基を有していても良い
し、また帯電性を損ねない範囲で、ハロゲン等の置換基
を有していても良い。
また、本発明で用いる含窒素シランカップリング剤は、
一般に下記式で示される構造を有する。
Rffl−8i−Yn (Rは、アルコキシ基またはハロゲンを示し、Yはアミ
ノ基または窒素原子を少なくとも1つ以上有するオルガ
ノ基を示し、mおよびnは1〜3の整数であってm十n
=:4である。) 窒素原子を少なくとも1つ以上有するオルガノ基として
は、有機基を置換基として有するアミノ基または含窒素
複素環基または含窒素複素環基を有する基が例示される
。含窒素複素環基としては、不飽和複素環基または飽和
複素環基があり、それぞれ公知のものが適用可能である
。不飽和複素環基としては、例えば下記のものが例示さ
れる。
飽和複素環基としては、例えば下記のものが例示される
本発明に使用される複素環基としては、安定性を考慮す
ると五員環または六員環のものが良い。
そのような処理剤の例としてはアミノプロピルトリメト
キシシラン、アミノプロピルトリエトキシシラン、ジメ
チルアミノプロピルトリメトキシシラン、ジエチルアミ
ノプロビルトリメトキシシラン、ジプロピルアミノプロ
ピルトリメトキシシラン、ジブチルアミノプロピルトリ
メトキシシラン、モノブチルアミノプロピルトリメトキ
シシラン、ジオクチルアミノプロピルトリメトキシシラ
ン、ジブチルアミノプロピルジメトキシシラン、ジブチ
ルアミノプロピルモノメトキシシラン、ジメチルアミノ
フェニルトリエトキシシラン、トリメトキシシリル−γ
−プロピルフェニルアミン、トリメトキシシリル−γ−
プロピルベンジルアミン等があり、さらに含窒素複素環
としては前述の構造のものが使用でき、そのような化合
物の例としては、トリメトキシシリル−γ−プロピルピ
ペリジン、トリメトキシシリル−γ−プロピルモルホリ
ン、トリメトキシシリル−γ−プロピルイミダゾール等
がある。
これらの処理された正荷電性シリカ微粉体の適用量は、
正荷電性磁性トナー100重量部に対して、0.01〜
8重量部のときに効果を発揮し、特に好ましくは0.1
〜5重量部添加した時に優れた安定性を有する正の帯電
性を示す。添加形態については好ましい態様を述べれば
、正荷電性磁性トナー100重量部に対して、0.1〜
3重量部の処理されたシリカ微粉体がトナー粒子表面に
付着している状態にあるのが良い。なお、前述した未処
理のシリカ微粉体も、これと同様の適用■で用いること
ができる。
また、本発明に用いられるシリカ微粉体は、必要に応じ
てシランカップリング剤、疎水化の目的でシリコンオイ
ルまたは有機ケイ素化合物などの処理剤で処理されてい
ても良(、シリカ微粉体と反応あるいは物理吸着する上
記処理剤で処理される。そのような処理剤としては、例
えばヘキサメチルジシラザン、トリメチルシラン、トリ
メチルクロルシラン、トリメチルエトキシシラン、ジメ
チルジクロルシラン、メチルトリクロルシラン、アリル
ジメチルクロルシラン、アリルフエニルジクロルシラン
、ベンジルジメチルクロルシラン、ブロムメチルジメチ
ルクロルシラン、α−クロルエチルトリクロルシラン、
β−クロルエチルトリクロルシラン、クロルメチルジメ
チルクロルシラン、トリオルガノシリルメルカプタン、
トリメチルシリルメルカプタン、トリオルガノシリルア
クリレート、ビニルジメチルアセトキシシラン、ジメチ
ルエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジフェ
ニルジェトキシシラン、ヘキサメチルジシロキサン、1
,3−ジビニルテトラメチルジシロキサン、l、3−ジ
フェニルテトラメチルジシロキサン、および1分子当り
2から12個のシロキサン単位を有し、末端に位置する
単位にそれぞれ1個宛のSiに結合した水酸基を含有す
るジメチルポリシロキサン等がある。これら1種あるい
は2種以上の混合物で用いられる。
また、本発明において、フッ素含有重合体の微粉末、例
えばポリテトラフルオロエチレン、ポリビニリデンフル
オライド等およびテトラフルオロエチレン−ビニリデン
フルオライド共重合体の微粉末を添加することは好まし
い。特に、ポリビニリデンフルオライド微粉末が流動性
および研磨性の点で好ましい。トナーに対する添加量は
0.O1〜2.0wt%、特に0.02〜、0wt%が
好ましい。
特に、シリカ微粉末と上記微粉末と組み合わせた磁性ト
ナーにおいては、理由は明確ではないが、トナーに付着
したシリカの存在状態を安定化せしめ、例えば、付着し
たシリカがトナーから遊離して、トナー摩耗やスリーブ
汚損への効果が減少するようなことがなくなり、かつ、
帯電安定性をさらに増大することが可能である。
本発明の磁性トナーは、必要に応じて添加剤を混合して
もよい。着色剤としては従来より知られている染料、顔
料が使用可能であり、通常、結着樹脂100重量部に対
して0.5〜20重世部使用しても良い。他の添加剤と
しては、例えばステアリン酸亜鉛の如き滑剤、あるいは
酸化セリウム、炭化ケイ素の如き研磨剤あるいは例えば
コロイダルシリカ、酸化アルミニウムの如き流動性付与
剤、ケーキング防止剤がある。
また、熱ロール定着時の離型性を良くする目的で低分子
量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、マイクロク
リスタリンワックス、カルナバワックス、サゾールワッ
クス、パラフィンワックス等のワックス状物質を0.5
〜5wt%程度磁性トナーに加えることも本発明の好ま
しい形態の1つである。
本発明に係る静電荷像現像用磁性トナーを作製するには
磁性粉及びビニル系、非ビニル系の熱可塑性樹脂、必要
に応じて着色剤としての顔料又は染料、荷電制御剤、そ
の他の添加剤等をボールミルの如き混合機により充分混
合してから加熱ロール、ニーグー、エクストルーダーの
如き熱混練機を用いて熔融、捏和及び練肉して樹脂類を
互いに相溶せしめた中に顔料又は染料を分散又は溶解せ
しめ、冷却固化後粉砕及び厳密な分級をおこなって本発
明に係るところの磁性トナーを得ることが出来る。
本発明の磁性トナーは、円筒スリーブの如きトナー担持
体から感光体の如き潜像担持体へトナーを飛翔させなが
ら潜像を現像する画像形成方法に適用するのが好ましい
。すなわち、磁性トナーは主にスリーブ表面との接触に
よってトリボ電荷が付与され、スリーブ表面上に薄層状
に塗布される。
磁性トナーの薄層の層厚は現像領域における感光体とス
リーブとの間隙よりも薄(形成される。感光体上の潜像
の現像に際しては、感光体とスリーブとの間に交互電界
を印加しなからトリボ電荷を有する磁性トナーをスリー
ブから感光体へ飛翔させるのが良い。
交互電界としては、パルス電界、交流バイアスまたは交
流と直流バイアスが相乗ものが例示される。
本発明において、細線再現性は次に示すような方法によ
って測定を行った。すなわち、正確に幅100μmとし
た細線のオリジナル原稿を、適正なる複写条件でコピー
した画像を測定用サンプルとし、測定装置として、ルー
ゼツクス450粒子アナライザーを用いて、拡大したモ
ニター画像から、インジケーターによって線幅の測定を
行う。このとき、線幅の測定位置はトナーの細線画像の
幅方向に凹凸があるため、凹凸の平均的線幅をもって測
定点とする。これより、細線再現性の値(%)は、下記
式によって算出する。
本発明において、解像力の測定は次の方法によって行っ
た。すなわち、線幅および間隔の等しい5本の細線より
なるパターンで、1mmの間に2.8゜3.2.3.6
.4.0.4.5.5.0.5.6.6.3.7.1ま
たは8.0本あるように描かれているオリジナル画像を
つくる。この10種類の線画像を有するオリジナル原稿
を適正なる複写条件でコピーした画像を、拡大鏡にて観
察し、細線間が明確に分離している画像の本数(本/ 
m m )をもって解像力の値とする。
この数字が大きいほど、解像力が高いことを示す。
実施例1 上記材料をブレンダーでよく混合した後、150℃に設
定した2軸混練押出機にて混練した。得られた混練物を
冷却し、カッターミルにて粗粉砕した後、ジェット気流
を用いた微粉砕機を用いて微粉砕し、得られた微粉砕粉
を固定壁型風力分級機で分級して分級物を生成した。さ
らに、得られた分級物をコアンダ効果を利用した多分割
分級装置(日鉄鉱業社製エルボジェット分級機)で超微
粉及び粗粉を同時に厳密に分級除去しで体積平均粒径7
.6μmの黒色微粉体(磁性トナー)を得た。得られた
黒色微粉体は、鉄粉キャリアと混合した後にトリボ電荷
を測定した処、+8μc/gの値を有していた。
得られた正帯電性の黒色微粉体である磁性トナーの粒度
分布については第3表に示す。
この正荷電性磁性トナーに正電荷性疎水性乾式シリカ0
.8重量部を混合した上、市販の複写機NP−5540
(キャノン社製)に適用したところ第4表に示すように
カブリのない安定した鮮明な高画質の画像を得ることが
できた。
実施例2 実施例1で使用したトナーの代わりに、磁性粉添加量を
70部に変更および微粉砕分級条件をコントロールする
ことによって第3表に示すような緒特性にしたトナーを
用いる以外は、実施例1と同様にして評価を行った。
第4表に示すように、カブリのない安定した鮮明な高画
質の画像をえることができた。
実施例3 実施例1で使用したトナーの代わりに、実施例1とトナ
ーの粒度分布が第3表に示すように異なるトナーを用い
る以外・は、実施例1と同様にして、評価を行った。
第4表に示すように、カブリのない安定した鮮明な高画
質の画像を得ることができた。
実施例4 実施例1で使用したトナーの代わりに、磁性酸化鉄(b
)[ケイ素元素含有率0.6%]を80重量部添加した
トナーを用いる以外は実施例1と同様にして、評価を行
った。
得られた磁性トナーの諸特性を第3表に示す。
また、第4表に示すように、カブリのない安定した鮮明
な高画質の画像を得ることができた。
実施例5 実施例1で使用したトナーの代わりに、磁性酸化鉄(C
)[ケイ素元素含有率0.32%、第2表に諸物性を示
す]を90重量部添加することによって第3表に示すよ
うな諸特性を示す黒色微粉体が得られた。
この黒色微粉体100重量部に正荷電性疎水性乾式シリ
カ0.5重量部、ポリフッ化ビニリデン微粉末0.2重
量部を混合して、正荷電性磁性トナーとし、実施例1と
同様に評価を行ったところ、第4表に示すようにカブリ
のない安定した鮮明な高画質の画像を得ることができた
実施例6 上記材料を用いて、実施例1と同様にして、黒色微粉体
を得た。この黒色微粉体(磁性トナー) 100重量部
に負帯電性の疎水性シリカ微粉末(BET比表面積t3
o rrr/g)・0.4重量部を加え、ヘンシェルミ
キサーで、混合して負帯電性の磁性トナーを調製したと
ころ第3表に示すような諸特性を示した。
この負帯電性磁性トナーを市販の複写機NP−8570
に適用して10,000枚の画出しテストを行った。
第一4表に示すようにカブリのない安定して鮮明な高画
質の画像を得た。
比較例1 実施例1で使用したトナーにおいて、ケイ素元素を含有
しない磁性酸化鉄(d)を90重量部用いること以外は
、実施例1と同様にして第3表に示すような諸特性を示
すトナーを得た。
実施例1と同様にして評価を行ったところ、第4表にお
いて示すように細線再現性、解像性はさほど劣らなかっ
たものの10,000画出しテスト後には、チャージア
ップによると思われる画像濃度低下を起こした。
比較例2 実施例1で示したトナーにおいてケイ素元素を17重量
パーセント含有する磁性酸化鉄eを80重量部用いる以
外は、実施例1と同様にして第3表に示すような諸特性
を示すトナーを得た。
実施例1と同様にして評価を行ったところ、良好な画像
が得られたが、やや画像濃度が劣っていた。
特に10,000枚画出し後では画像濃度の低下が目立
ち、がさついた画像となった。
比較例3 実施例1で用いた磁性酸化鉄の代わりに、ケイ素元素を
含有しない磁性酸化鉄dを用い、また実施例1で使用し
た固定壁型風力分級機と多分割分級機との組合せを用い
ずに固定壁型風力分級機のみを用いて分級をすることの
ほかは実施例1と同様にして第3表に示す黒色微粉体(
磁性トナー)を調整した。
比較例3の黒色微粉体である磁性トナーは、5μmの粒
径を有する磁性トナー粒子の個数%が本発明で規定する
範囲よりも少なく、体積平均粒径が本発明で規定する範
囲よりも太き(,5μm以下の粒径を有する磁性トナー
粒子の個数%(N)/体積%(V)の値も゛大きくて、
本発明が規定している条件を満足していない。
実施例1と同様にして、黒色微粉体である磁性トナー1
00重量部に正荷電性疎水性乾式シリカ0.5重量部を
混合して一成分磁性現像剤を調製し、実施例1と同様な
条件で画出しテストをおこなった。
得られたトナー画像はラインからのトナー粒子のはみ出
しが多く、細線再現性は131%、解像性も4.5本/
mmと実施例1と比較して悪かった。更に10,000
枚画出し後では画像濃度が低下し、ベタ黒濃度の低乍が
特に顕著であった。またトナー消費量も多かった。
比較例4 実施例6で示したトナーにおいて風力分級を行わない以
外は実施例1と同様にして第3表に示すような特性を示
す磁性トナーを得た。この磁性トナーは本発明で規定し
た粒度分布に対し粒径5μm以下の磁性トナー粒子をよ
り多(含む。この磁性トナーを実施例6と同様にして評
価を行ったところ、画像濃度は劣らないが、画像全面に
カブリを生じ、このため細線再現性、解像性も著しく劣
るものとなった。10,000枚画出し後もカブリは減
少せず、劣悪な画像を得た。
【図面の簡単な説明】
、第1図は、鉄元素の溶解率とケイ素元素の溶解率との
関係を示したグラフであり、第2図は各実施例及び各比
較例における磁性トナーの5μm以下の粒径を有する粒
子の個数%(N)/体積%(V)の値をプロットしたグ
ラフを示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)結着樹脂及び磁性粉を少なくとも有する磁性トナ
    ーにおいて、5μm以下の粒径を有する磁性トナー粒子
    が12〜60個数%含有され、8〜12.7μmの粒径
    を有する磁性トナー粒子が1〜33個数%含有され、1
    6μm以上の粒径を有する磁性トナー粒子が2.0体積
    %以下で含有され、磁性トナーの体積平均粒径が4〜1
    0μmであり、かつ、前記磁性粉がケイ素元素を0.0
    5〜10重量パーセント含有する磁性酸化鉄であること
    を特徴とする磁性トナー。
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