JPH0121971B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、自動給湯加熱手段を有する風呂装置
の浴槽洗浄及び風呂蓋開閉の自動化構成に関する
ものである。

従来例の構成とその問題点 従来、浴槽洗浄に関しては、使用者が、洗剤及
びタワシ等を利用して定期的に浴槽内壁に付着し
た湯アカ等を落していた。また、風呂蓋の開閉に
関しては、第１図と第２図に示すように、風呂蓋
１に内蔵した磁石２と強化プラスチツク等ででき
た浴槽３の壁の内側に設置したリードスイツチ等
の磁気センサ４との磁気結合を検出することによ
り、浴室から隔れた場所（台所など）で風呂蓋の
開閉状態を検出し、閉め忘れを検出すれば、浴室
へ行き閉め直すという動作が行われていた。従つ
て、使い勝手が悪く、不必要な動作をするという
不合理な問題を有していた。

発明の目的 本発明は上記従来の問題点を解消するもので、
自動給排水機構を有する風呂装置の浴槽洗浄及び
風呂蓋の開閉を自動的に行なわせることにより、
浴槽洗浄の煩雑さを解消し、かつ風呂蓋の閉め忘
れをなくすことを目的としている。

発明の構成 上記目的を達成するために、本発明の風呂装置
は、入浴用空間とこれを洗浄するための浴槽洗浄
手段を内蔵した風呂蓋の収納用空間とを有する浴
槽と、風呂蓋の開閉を制御する風呂蓋制御手段
と、風呂コントローラからの制御信号と、人が浴
室内にいるか否かを確認する入室確認センサから
の検出信号とを入力し、浴槽洗浄手段と風呂蓋制
御手段とを制御する加熱コントローラとを設けた
ものである。

この構成によつて、あらかじめ設定された期間
ごとに、風呂蓋の閉止時に浴槽の自動洗浄を行
い、かつ、浴室へ人が入室中でないときには風呂
蓋を自動的に閉止する。

実施例の説明 以下、本発明の実施例を第３図〜第８図に基づ
いて説明する。なお、第１図と同一部品について
は同一番号を付す。第３図、第４図、第５図にお
いて、風呂蓋１には、浴槽洗浄手段５としてスプ
リンクラー等を利用して風呂蓋１の収納用空間６
から洗浄用ポンプ７によつて洗浄水タンク８の洗
浄用水を送るように接続されている。また、浴槽
３には、電動給水弁９の制御によつて送られた湯
水を給湯口１０を介して供給し、排水管１１に設
置された電動排水弁１２によつて排水されるよう
に接続されている。さらに、浴槽３内の湯水を加
熱するためのガス瞬間湯沸器等の加熱制御手段１
３が、強制循環ポンプ１４と圧力センサ等ででき
た水位センサ１５とサーミスタ等の湯温センサ１
６を取り付けた循環パイプ１７によつて浴槽３と
結合されている。加熱制御手段１３は、内部にバ
ーナ１８へのガス量を調節するガス弁１９等の制
御を行う加熱コントローラ２０を有し、この加熱
コントローラ２０は、浴室内に設置された風呂コ
ントローラ２１と接続され、制御信号を受けて電
動給水弁９と電動排水弁１２と洗浄用ポンプ７と
風呂蓋１を自動開閉させるための風呂蓋制御手段
２２と強制循環ポンプ１４とにそれぞれ制御信号
を送るように接続され、かつ、磁気センサ４と水
位センサ１５と湯温センサ１６とからの検出信号
を入力するように接続されている。風呂コントロ
ーラ２１は、浴室以外の場所（台所等）に設置さ
れたリモートコントローラ２３と接続され、加熱
スタート信号、給水信号等の情報を送受するよう
に構成されている。また、リモートコントローラ
は、第６図に示すように数字キー２４、制御キー
２５、ブザー２６、表示手段２７を有し、風呂コ
ントローラ２１は、第７図に示すように、湯温調
節ボリユーム２８、制御キー２９を有している。

そして、第８図に示すように、浴室入口部３０
の両側に２組の赤外線発光素子３１，３２と赤外
線受光素子３３，３４の光結合回路が設けられ、
これらの検出信号を風呂コントローラ２１に送る
ように接続されている。

上記構成において、浴槽３が空の状態から沸き
上げる場合、使用者はまず、リモートコントロー
ラ２３で数字キー２４、制御キー２５等を利用
し、表示手段２７を見ながら沸上湯温、沸上時
刻、沸上水位等を入力する。リモートコントロー
ラ２３は、これらの入力制御情報に基いて風呂コ
ントローラ２１へ定期的に制御信号を送りかつモ
ニタ情報を受けてモニタする。風呂コントローラ
２１は、まず電動排水弁１１を閉止させ、風呂蓋
１が開いていれば、風呂蓋制御手段２２に閉止信
号を送り、電動給水弁９を開く。次に、浴槽３に
一定量の給水が行われると同時に、加熱コントロ
ーラによつて、加熱動作を行いバーナ１８へのガ
ス量をガス弁１９によつて制御し、循環ポンプ１
４を動作させ、水位センサ１５、湯温センサ１６
からの検出信号を風呂コントローラ２１へ送る。
沸上り後、入浴時には、人が浴室へ入室するので
必ず浴室入口部３０の光結合回路が一担遮断さ
れ、しかも浴室へ入るときは、発光素子３１と受
光素子３３の光結合回路を遮断した後で、発光素
子３２と受光素子３４の光結合回路を遮断する。
浴室から出るときはこの逆となる。よつて、加熱
コントローラ２０はこの検出信号を入力すること
により常に浴室内の人の存在を検出できるので、
入浴時には、風呂蓋１を風呂蓋制御手段２２によ
つて開放させ、風呂から上つたとき（浴室から出
たとき）に、風呂蓋を閉止させることができる。
また風呂リモコン２１によつて風呂蓋の制御キー
２９を手動に切換ることによつて手動による開け
閉めもできる。

入浴終了後（浴槽３が空のとき）、リモートコ
ントローラ２３の洗浄の制御キー２５を押すこと
により風呂蓋１を閉止したのちに、洗浄ポンプ７
により洗浄水タンク８から洗浄水を浴槽洗浄手段
５に圧送し、浴槽内壁に噴霧し洗浄する。

従つて、風呂沸上げ時、いちいち浴室へ行き、
風呂蓋を閉じたり、入浴のたびごとに風呂蓋を手
動で開閉する必要はなくなり、かつ浴槽洗浄もリ
モートコントローラからワンタツチで行えるため
使い勝手が向上し、風呂蓋の閉め忘れなどの放熱
ロス等が軽減されることになる。

発明の効果 以上のように本発明の風呂装置によれば、入浴
用空間とこれを洗浄するための浴槽洗浄手段を内
蔵した風呂蓋の収納用空間とを有する浴槽と、風
呂蓋の開閉を制御する風呂蓋制御手段と、風呂コ
ントローラからの制御信号と、人が浴室内にいる
か否かを確認する入室確認センサからの検出信号
とを入力し、浴槽洗浄手段と風呂蓋制御手段とを
制御する加熱コントローラとを設けることによ
り、浴槽を一定期間ごとに自動洗浄したり、風呂
蓋の開閉を自動的に行えるため、浴槽洗浄の煩雑
さの解消及び風呂蓋の閉め忘れ防止等の使い勝手
が一段と向上するという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の風呂装置の風呂蓋の載置検出の
検出方式を説明する斜視図、第２図は第１図のＡ
部拡大断面図、第３図は本発明の一実施例である
風呂装置の上面図、第４図は第３図Ｂ−B′線断
面図、第５図は風呂蓋収納空間を示す第３図Ｃ−
C′線断面図、第６図はリモートコントローラの正
面図、第７図は風呂コントローラの正面図、第８
図は浴室入口部の断面図である。 １……風呂蓋、３……浴槽、４……風呂蓋セン
サ、５……浴槽洗浄手段、６……収納用空間、９
……電動給水弁、１２……電動排水弁、１３……
加熱制御手段、１５……水位センサ、１６……湯
温センサ、２０……加熱コントローラ、２１……
風呂コントローラ、２２……風呂蓋制御手段、２
３……リモートコントローラ、２７……表示手
段、３０，３１，３２，３３……入室確認セン
サ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 入浴用空間と前記入浴用空間を洗浄するため
   の浴槽洗浄手段を内蔵した風呂蓋の収納用空間と
   を有する浴槽と、この浴槽への給水を電動により
   制御する電動給水弁と、前記浴槽の排水を電動に
   より制御する電動排水弁と、前記浴槽内の湯温を
   検出する湯温センサと、前記風呂蓋の開閉を検出
   する風呂蓋センサと、前記浴槽内の水位を検出す
   る水位センサと、前記浴槽内の湯水を加熱しか
   つ、前記電動給水弁と電動排水弁と前記風呂蓋の
   開閉を制御する風呂蓋制御手段と前記浴槽洗浄手
   段とを制御する加熱コントローラを内蔵した加熱
   制御手段と、前記加熱コントローラへ制御信号を
   送る浴室内に設けた風呂コントローラへ沸上水
   位、沸上湯温等の風呂制御情報を送り、かつ、モ
   ニタ情報を受信し表示手段上に表示させるための
   リモートコントローラと、前記風呂蓋制御手段の
   動作条件となる人が入室中であるか否かを検出す
   る入室確認センサとを備えた風呂装置。