JP2002130698A - 浴槽内の温水を用いる温水暖房装置 - Google Patents
浴槽内の温水を用いる温水暖房装置Info
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Abstract
フィルター等を用いることなく暖房能力が低下すること
のない温水暖房装置を提供する。 【解決手段】温水暖房装置1は、浴槽2内に貯留されて
いる温水を利用してトイレ3内に設置される温水ヒータ
4を加熱し、トイレ3内を暖房する。運転スイッチ19
がONになると、コントローラ14は、循環ポンプ13
により温水ヒータ4、第1及び第3循環パイプ5,8内
に流れる温水の流速が毎秒0.5m以上となる速流運転
を行う。この速流運転によって、第1循環パイプ5、温
水ヒータ4及び第3循環パイプ8内に湯垢等が付着する
ことを防止する。速流運転が終了すると、コントローラ
14は暖房運転を開始し、浴槽2内の温水の温度が規定
値未満になるまで暖房運転を行う。また、暖房運転終了
後は、浴槽2内の温水が排水されるまで所定時間ごとに
速流運転を行う。
Description
た温水を用いて暖房を行う温水暖房装置に関する。
温水暖房装置としては、特開平1−147229号にお
いて風呂の残り湯を床下に配設された床暖房パネルに供
給して床暖房に用いるものが開示されている。この種の
温水暖房装置においては、床下に配設された床暖房パネ
ルや循環路内に湯垢や油分等が付着するのを防止するた
め、供給される温水をフィルタにより濾過してから床暖
房パネルに供給している。
て床暖房パネルに供給される温水を濾過した場合であっ
ても、長期間の使用により床暖房パネルや循環路の内壁
に前記フィルタを通過した湯垢等が付着し、暖房能力が
低下するという不都合がある。また、定期的にフィルタ
の交換を行わなければならず、装置の維持管理が面倒で
あった。
された温水を用いて暖房を行う温水暖房装置の改良を目
的とし、さらに詳しくは前記不都合を解消するために、
長期間使用した場合であっても暖房能力が低下すること
のない温水暖房装置を提供することを目的とする。
を行った結果、前記循環路や前記温水ヒータ内を流れる
温水の流速が毎秒0.5m以上であれば、前記循環路や
前記温水ヒータ内に湯垢等が付着しないことを知見し
た。
の温水暖房装置は、暖房に用いられる温水ヒータと、該
温水ヒータと浴槽とを接続する循環路と、該循環路に接
続され前記温水ヒータに前記浴槽内の温水を供給する循
環ポンプと、該循環ポンプの作動を制御する制御手段と
を備え、前記循環ポンプを作動させて前記浴槽内に貯留
されている温水を前記循環路を介して前記温水ヒータに
供給して暖房運転を行う温水暖房装置であって、前記制
御手段は、前記温水ヒータ内に流れる温水の流速を毎秒
0.5m以上とする速流運転を行うことを特徴とする。
水ヒータ内に湯垢等が付着しないように前記温水ヒータ
内に流れる温水の流速を毎秒0.5m以上とする速流運
転を行う。これにより、浴槽内に貯留された温水を用い
て暖房を行った場合であっても、前記温水ヒータに湯垢
等が付着しないので、フィルター等を用いることなく長
期間使用しても暖房能力が低下しない温水暖房装置を提
供することができる。本発明の温水暖房装置において
は、前記暖房運転の際に常に温水の流速を毎秒0.5m
以上の速流運転としてもよく、前記暖房運転の際は流速
を毎秒0.5m未満とし、前記暖房運転とは別個に前記
速流運転を行ってもよい。
前記制御手段は、少なくとも前記浴槽内の温水が前記循
環路及び前記温水ヒータを通過して前記浴槽内に戻され
るまで前記速流運転を行うことが好ましい。このような
速流運転を行うことにより、前記温水ヒータに向かう側
の前記浴槽近傍の循環路内の温水も前記浴槽内に戻され
るため、前記循環路及び前記温水ヒータ内の温水を一度
すべて循環させることができる。従って、仮に前記温水
ヒータに向かう側の前記浴槽近傍の循環路内に湯垢等が
付着していた場合であっても、当該湯垢等が前記速流運
転により前記循環路の表面から剥離されて前記浴槽内に
戻されるため、前記循環路及び前記温水ヒータ内は清浄
な状態に保たれる。
前記循環路に、前記温水ヒータからの復水を前記浴槽の
外に排出する排水路と、前記温水ヒータからの復水を前
記浴槽に戻すか前記排水路から排出するかを切り換える
切換弁とを設け、前記制御手段により、暖房運転の指示
がなされたときに前回の暖房運転から所定期間が経過し
ているときは、前記速流運転時に少なくとも前記浴槽内
の温水が前記排水路から排水されるまで前記切換弁を介
して前記循環路と前記排水路とを接続し、その後前記切
換弁を切り換えて前記循環路と前記排水路とを遮断する
ことが好ましい。
用されなくなる。従って、気温の低い時期が終わって温
水暖房装置が使用されなくなってから気温が低くなって
再度使用される時期までには何カ月かの長い期間が経過
する。このように、長い不使用期間の後に温水暖房装置
を使用するときは、浴槽内の温水を温水暖房装置に供給
してその復水を浴槽内に戻すのは使用者の心理上抵抗が
ある。そこで、本発明の温水暖房装置においては、暖房
運転の指示がなされたときに前回の暖房運転から所定期
間が経過しているときは、少なくとも前記浴槽内の温水
が前記排水路から排水されるまで前記切換弁を前記排水
路に接続して前記循環路及び前記温水ヒータ内を清浄な
状態とする。また、その後に前記切換弁を切り換えて前
記循環路と前記排水路とを遮断する。これにより、長い
不使用期間の後に温水暖房装置を使用する場合であって
も、使用者の心理上の抵抗を生じさせることがない。
施形態の一例について、図1乃至図3を参照して説明す
る。図1は本発明の実施形態の一例である温水暖房装置
を示す説明図、図2は温水ヒータがトイレ内の水タンク
に設置されている状態を示す説明的断面図、図3は図1
の温水暖房装置の作動を示すフローチャートである。
すように、浴槽2内に貯留されている温水を利用してト
イレ3内に設置される温水ヒータ4を加熱し、トイレ3
内を暖房するものである。この温水暖房装置1は、主に
入浴後の浴槽2内の残り湯を利用してトイレ3内を暖房
するものである。
1循環パイプ5と、熱源機6に接続される第2循環パイ
プ7と、温水ヒータ4に接続される第3循環パイプ8
と、第3循環パイプ8の復路8bに接続され温水ヒータ
4からの復水を排出する排水パイプ9との接続を切り換
える切換ユニット10を備えている。この切換ユニット
10には、第1循環パイプ5と第2、第3循環パイプ
7,8との接続を切り換える第1切換弁11と、第3循
環パイプ8の復路8bと排水パイプ9との接続を切り換
える第2切換弁12と、浴槽2内の温水を温水ヒータ4
に循環させる循環ポンプ13とを備えている。
第2切換弁11,12と循環ポンプ13の作動を制御す
る制御手段であるコントローラ14と、第3循環パイプ
8の往路8a側に設けられ温水ヒータ4に供給される温
水の温度を検出するサーミスタ15が内蔵されている。
また、浴槽2の近傍の第1循環パイプ5には、浴槽2内
の温水の水位を検知する水位センサ16が設けられてい
る。コントローラ14は、サーミスタ15と、水位セン
サ16と、浴室内に設けられ浴槽2の湯張りや追焚等の
運転を制御する浴室リモコン17と、トイレ3内に設置
されているトイレ用リモコン18に電気的に接続されて
いる。この浴室リモコン17及びトイレ用リモコン18
には温水暖房装置1の運転のON/OFFを操作する運
転スイッチ19が設けられている。
レ3内の貯水タンク20の前面に断熱材21を介して一
体に配設され第3循環パイプ8の往路8aと復路8bと
が接続されている。また、温水ヒータ4内には貯水タン
ク20の上部から手洗い用の水を給水する給水パイプ2
2が螺旋状に配設されており、手洗い用の水が温水ヒー
タ4内で暖められるようになっている。
について図1乃至図3を参照して説明する。まず、使用
者が入浴を行うときは通常温水暖房装置1は運転されて
おらず、運転スイッチ19はOFFの状態となっている
(STEP1においてNO)。このように温水暖房装置
1が運転されていないときは、切換ユニット10におい
ては、コントローラ14は第1切換弁11により第1循
環パイプ5と第2循環パイプ7とを接続した状態となっ
ている(STEP2)。なお、第2切換弁12により第
3循環パイプ8の復路8bと排水パイプ9とは遮断され
ている。この状態で浴槽2内の温水の追焚を行ったとき
は、浴槽2内の温水は熱源機6に内蔵されている循環ポ
ンプ(図示せず)によって第1及び第2循環パイプ5,
7を介して浴槽2と熱源機6との間で循環され、熱源機
6によって加熱される。
7又はトイレ用リモコン18の運転スイッチ19をON
にしたときは(STEP1においてYES)、コントロ
ーラ14は、第1循環パイプ5と第3循環パイプ8とを
接続する(STEP3)。また、前回の暖房運転が行わ
れてからの期間が1カ月を越えているかどうかを検出す
る(STEP4)。冬季などでほぼ毎日暖房運転が行わ
れているときは、前回の暖房運転が行われてから1カ月
以内である(STEP4においてYES)。従って、コ
ントローラ14は温水ヒータ4、第1及び第3循環パイ
プ5,8内に流れる温水の流速が毎秒0.5m以上とな
るように循環ポンプ13を作動させて速流運転を行う
(STEP5)。このとき、第2切換弁12により第3
循環パイプ8の復路8bと排水パイプ9とは遮断されて
いる。この、速流運転が行われる時間は、少なくとも温
水が第1循環パイプ5、温水ヒータ4及び第3循環パイ
プ8内を通過して浴槽2内に戻される時間とする。この
時間は循環ポンプ13の吐出量と第1循環パイプ5、温
水ヒータ4及び第3循環パイプ8の断面積から計算され
る。この速流運転によって、第1循環パイプ5、温水ヒ
ータ4及び第3循環パイプ8内に湯垢等が付着すること
を防止することができる。
は暖房運転を開始する(STEP6)。この暖房運転に
おいては、温水ヒータ4、第1及び第3循環パイプ5,
8内に流れる温水の流速が毎秒0.5m未満となるよう
に循環ポンプ13を作動させる。この暖房運転によっ
て、浴槽2内の温水を利用してトイレ3内を暖房するこ
とができると共に、手洗い用の水を暖めることができ
る。この暖房運転においては、コントローラ14はサー
ミスタ15によって温水ヒータ4に供給される温水の温
度を検出しており、コントローラ14は温水の温度が温
水ヒータ4により暖房をするために充分な温度である規
定値(例えば20℃)以上であるときは暖房運転を継続
する(STEP7においてNO)。そして、温水の温度
が規定値未満になったときは(STEP7においてYE
S)、循環ポンプ13の作動を停止させて暖房運転を終
了させる(STEP8)。このとき、トイレ用リモコン
18に暖房運転が終了した旨が報知される。
は速流運転を開始する(STEP9)。そして、浴槽2
内の温水が排水されない間は(STEP11においてN
O)、1時間ごと(STEP10においてYES)に速
流運転を行う(STEP9)。これにより、暖房運転終
了後に第1循環パイプ5、温水ヒータ4及び第3循環パ
イプ8内に湯垢等が付着するのを防止することができ
る。また、使用者により浴槽2の温水が排水された場合
は(STEP11においてYES)、水位センサ16に
よって水位の低下が認識されるので、コントローラ14
は循環ポンプ13を作動させて温水ヒータ4及び第3循
環パイプ8内に残留している温水を第1循環パイプ5か
ら浴槽2内に排出し(STEP12)、浴槽2内の温水
と共に浴槽2外に排出する。
房装置1が使用されておらず、冬季になって初めて使用
者により暖房運転の操作がなされたときには、前回の暖
房運転から1カ月以上が経過している(STEP4にお
いてNO)。このとき、コントローラ14は、第2切換
弁12によって第3循環パイプ8の復路8bと排水パイ
プ9とを接続し(STEP13)、この状態で速流運転
を行う(STEP14)。この速流運転においては、浴
槽2内の温水が第3循環パイプ8及び温水ヒータ4を通
過して排水パイプ9から排出されるため、第3循環パイ
プ8及び温水ヒータ4内が清浄な状態となる。この速流
運転は、少なくとも浴槽2内の温水が第3循環パイプ8
及び温水ヒータ4内を通過して排水パイプ9から排出さ
れるまで行う。そして、速流運転の終了後は、コントロ
ーラ14が第2切換弁12を切り換えて第3循環パイプ
8の復路8bと排水パイプ9とを遮断し(STEP1
5)、温水の流速が毎秒0.5m未満の暖房運転を行う
(STEP6)。
1によれば、浴槽2内の残り湯でトイレ3の暖房を行う
と共に手洗い用の水の加熱するので、新たに燃料を消費
することなく暖房等を行うことができる。また、速流運
転を行うことにより第3循環パイプ8及び温水ヒータ4
内に湯垢等が付着しないため、長期間使用しても暖房能
力が低下するおそれがない。また、温水ヒータ4はトイ
レ3の貯水タンク20に断熱材21を介して一体となっ
ているためコンパクトであり、狭いトイレであっても設
置することができる。さらに、本実施形態においては、
暖房運転時は温水の流速を毎秒0.5m未満としている
ので、循環ポンプ13の消費電力も少なく、騒音も小さ
い。
を行った後に毎秒0.5m未満の流速で暖房運転を行っ
ているが、これに限らず、暖房運転において常に温水の
流速を毎秒0.5m以上としてもよい。また、上記実施
形態においては、温水ヒータ4をトイレ3の室内を暖房
するヒータとしているが、これに限らず、トイレ3の床
や洗面所の床等を暖房する床暖房パネルとしてもよい。
示す説明図。
いる状態を示す説明図。
ト。
1循環パイプ(循環路)、8…第3循環パイプ(循環
路)、13…循環ポンプ、14…コントローラ(制御手
段)
Claims (3)
- 【請求項1】暖房に用いられる温水ヒータと、該温水ヒ
ータと浴槽とを接続する循環路と、該循環路に接続され
前記温水ヒータに前記浴槽内の温水を供給する循環ポン
プと、該循環ポンプの作動を制御する制御手段とを備
え、前記循環ポンプを作動させて前記浴槽内に貯留され
ている温水を前記循環路を介して前記温水ヒータに供給
して暖房運転を行う温水暖房装置であって、 前記制御手段は、前記温水ヒータ内に流れる温水の流速
を毎秒0.5m以上とする速流運転を行うことを特徴と
する温水暖房装置。 - 【請求項2】前記制御手段は、少なくとも前記浴槽内の
温水が前記循環路及び前記温水ヒータを通過して前記浴
槽内に戻されるまで前記速流運転を行うことを特徴とす
る請求項1に記載の温水暖房装置。 - 【請求項3】前記循環路に、前記温水ヒータからの復水
を前記浴槽の外に排出する排水路と、前記温水ヒータか
らの復水を前記浴槽に戻すか前記排水路から排出するか
を切り換える切換弁とを設け、 前記制御手段は、暖房運転の指示がなされたときに前回
の暖房運転から所定期間が経過しているときは、前記速
流運転時に少なくとも前記浴槽内の温水が前記排水路か
ら排水されるまで前記切換弁を介して前記循環路と前記
排水路とを接続し、その後前記切換弁を切り換えて前記
循環路と前記排水路とを遮断することを特徴とする請求
項1に記載の温水暖房装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000319137A JP3746950B2 (ja) | 2000-10-19 | 2000-10-19 | 浴槽内の温水を用いる温水暖房装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002130698A true JP2002130698A (ja) | 2002-05-09 |
JP3746950B2 JP3746950B2 (ja) | 2006-02-22 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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JP (1) | JP3746950B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015008763A (ja) * | 2013-06-26 | 2015-01-19 | 株式会社ガスター | 浴槽水利用装置 |
JP2015210045A (ja) * | 2014-04-28 | 2015-11-24 | 進 小松原 | 室内冷暖房方法、室内冷暖房装置 |
JP2019190716A (ja) * | 2018-04-24 | 2019-10-31 | 株式会社ガスター | 暖房システムおよび経路切替ユニット |
-
2000
- 2000-10-19 JP JP2000319137A patent/JP3746950B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2015008763A (ja) * | 2013-06-26 | 2015-01-19 | 株式会社ガスター | 浴槽水利用装置 |
JP2015210045A (ja) * | 2014-04-28 | 2015-11-24 | 進 小松原 | 室内冷暖房方法、室内冷暖房装置 |
JP2019190716A (ja) * | 2018-04-24 | 2019-10-31 | 株式会社ガスター | 暖房システムおよび経路切替ユニット |
JP7134691B2 (ja) | 2018-04-24 | 2022-09-12 | 株式会社ガスター | 暖房システムおよび経路切替ユニット |
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JP3746950B2 (ja) | 2006-02-22 |
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